ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス

登録日:2022/05/15 (日) 19:34:12
更新日:2024/04/27 Sat 21:03:33
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◆ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス












以下、ネタバレを大いに含みます。未見の方は閲覧にご注意ください。










































無限の可能性が存在する

―――禁断の世界(マルチバース)が開かれる。











『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』とは、2022年に公開された米映画。
MARVEL社のコミックヒーロー「ドクター・ストレンジ」の映画第2弾である。
MARVELコミックヒーロー映画化シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)」の映画通算28作目であり、フェーズ4の映画第5弾。



概要


ドクター・ストレンジの魔術師の目覚めを描いた映画第1弾に続く今作は、前作とは大きく毛色を変えてMARVEL作品における重要要素となる「マルチバース=多元宇宙」を大々的に扱うことになった。
MCUにおけるマルチバースは単語だけ登場した前作の『ドクター・ストレンジ』や『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』、概念を初めて導入したドラマ『ロキ』、アニメ『ホワット・イフ…?』、そして全スパイダーマンの集大成となった『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』等、様々な作品で取り扱われていたが、本作で遂に主軸として登場する。

これまでのMCUの「現実」とは違ったマルチバースの世界では、「常識」とされてきたことはまるで通用せず、本来有り得ないことすら可能だ。
例えば、正史ではヴィランだったキャラがヒーローになったり、存在しないはずの人間が存在したりと「もしも」の世界が広がっている。
MARVELのコミックでは、そうしたマルチバースを駆使した作風の転換を大いに活用し、様々な異色の作品が生み出されてきた。

今作では、登場人物達がその「もしも」に直面し、どのような選択をするかが鍵となる。
殊に、主人公であるドクター・ストレンジもまた、有り得たかもしれない自分の可能性を直面し、その上で如何なる決断をするか。
そうした意味では、『ドクター・ストレンジ』シリーズの第2作として相応しい作品となっている。

そして、本作の売りはMCUでは異色の「ホラー演出」を全面的に出したことである。
事前宣伝では隠されていたが、本作のヴィランであるワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチに関する描写は完全にホラー映画のそれであり、「かつてアベンジャーズとして戦っていたヒーローをここまで『悪側』に描いてしまうとは」と衝撃の声が相次いだ。
なお、ワンダの描写に関してはドラマ『ワンダヴィジョン』が重要な役割を担っているため、同作の視聴が推奨されている。MCUのドラマシリーズを配信しているディズニープラスは全世界で展開されているわけではないため、サービス対象外の国々の観客などをはじめとしたドラマを未視聴の層が事前知識無しで楽しめるのかといったファンからの指摘もあったものの、本編前にドラマのダイジェスト映像を流すなどのフォローはされなかった。なお、日本では公開劇場で『ワンダヴィジョン』のパンフレットが販売され、それを読む事で本作に至るまでのワンダの動向が把握できるようになっている。

というのも、今作の監督は13年公開の『オズ はじまりの戦い』以来の劇場監督作品となるサム・ライミ。前作の監督であるスコット・デリクソンは創作上の方向性の問題から監督を降板、製作総指揮に回っている。
ライミ監督と言えば、『スパイダーマン』三部作でお馴染みであり、そうしたアメコミ映画での実績とベテラン監督としての実力を買われたと当初は思われていたが、元々は『死霊のはらわた』『ダークマン』などの本格ホラー映画で頭角を現した監督なのである。
今作では、そのホラー演出を当初の予測以上に発揮しており、後半に至っては完全にジャンルがホラー映画と化してしまっており、「サム・ライミがディズニーの予算でやりたい放題やったB級ホラー映画」ともっぱらの評判である。
そうしたホラー演出が強烈なため、ホラーが苦手な人には少し刺激が強すぎるかもしれない。

さらに、マルチバースであることを利用して思わぬサプライズキャストも登場。とはいえ、その扱いには賛否両論が寄せられている。








ストーリー


サノスとの戦いで、唯一の勝ち筋を見出し、見事それに導いた魔術師、ドクター・ストレンジ。
しかし、一度「指パッチン」をさせて全生命の半分を5年間消滅させた代償は大きく、内心彼も複雑な思いを抱いていた。

そんな中、ストレンジは最近、見知らぬ少女と一緒に怪物と戦う奇妙な夢を見るようになる。
そして、元恋人クリスティーンの結婚式の途中で、その少女が怪物に襲われているところを目撃。
ウォンと協力して怪物を倒したストレンジは、少女、アメリカ・チャベスから詳しい話を聞く。
実はアメリカはここではない別の宇宙=マルチバースからやって来た異世界人であり、マルチバースを渡り歩く能力を使って数々の宇宙を転々とする中で、悪霊に命を狙われるようになったという。

悪霊に魔法の痕跡があったことから、魔法に詳しいワンダ・マキシモフに応援を頼むことにしたストレンジ。
……だが、ワンダの様子はどこかおかしい。
そう、アメリカに悪霊を差し向けたのは他でもないワンダだったのだ。
闇の魔術書「ダークホールド」に魅入られたワンダは、マルチバースにいる「自分の子供達」との生活を手に入れるため、アメリカの能力を奪おうとしたのである。

すぐさまカマー・タージにアメリカを守るための防衛線が引かれるが、スカーレット・ウィッチとして覚醒したワンダの力はあまりにも強大で、あっという間に陥落してしまう。
ワンダに力を奪われそうになったアメリカはポータルを開き、ストレンジと共に別の宇宙「アース838」へと逃走する。

やむなく、アース838にいる別の「ドクター・ストレンジ」に協力を乞うことにした2人だが、その末にマルチバースを監視する組織「イルミナティ」と出会い、その宇宙におけるストレンジの「宿命」を知ることとなる。
そして、マルチバースを渡る禁断の秘術「ドリームウォーク」により、次元を超えたワンダの魔の手が2人に迫りつつあった。

果たして、マルチバースにおける自身の「危険性」を知ったストレンジの選ぶ道は?あらゆる「自分の可能性」に、彼は正しい手段を選べるのか……?




登場人物


アース616


  • ドクター・スティーヴン・ストレンジ
演:ベネディクト・カンバーバッチ/吹き替え:三上哲
ご存じ最強クラスの魔術師。
「正しい」と思った手段なら如何なることも辞さない性格であり、自身が犠牲になることすら厭わないため、他者からは「頑固」「傲慢」と見られがち。
サノスとの戦いでも、一度タイム・ストーンを渡して「指パッチン」をさせて5年間自身も含む全生命の半分を消し、さらにトニー・スタークを犠牲にする勝ち筋へと導いたため、内心複雑な思いを抱いていた。
元恋人のクリスティーンの結婚にも祝福の声をかけるが、未だに未練が残っていた。
そんな折、夢に見ていたアメリカ・チャベスとの出会いでマルチバースを渡る能力を知り、彼女の保護のためにワンダに協力を依頼したがその彼女こそが黒幕であると発覚したためワンダと敵対。
だが、力負けしてアメリカの能力でアース838へと飛び、そこでの自分こそがマルチバースにとっての脅威と知らされ、別世界のクリスティーンとも対面したのも相まって葛藤する。
その上でアメリカを守るため、ある禁忌を犯してしまうが……?


演:エリザベス・オルセン/吹き替え:行成とあ
かつては超能力者だったが、ウエストビューでの事件で最強の魔女「スカーレット・ウィッチ」として覚醒した元アベンジャーズ。
ヴィジョンへの未練に区切りを付け、人々の前から姿を消したように思われたが、アガサ・ハークネスから奪ったダークホールドに完全に魅了されてしまい、マルチバースで子供達と幸せに暮らす「別の自分」が妬ましくなり、彼女と取って代わって自分は子供達と暮らす野望を抱くようになる。
そして、マルチバースを渡り歩くアメリカ・チャベスのことを知り、悪霊を差し向けて彼女の能力を奪い取ろうとした。
使うだけでは飽き足らずアメリカの能力ごと奪おうとしたのは、マルチバースの知識があれば子供達をあらゆる脅威から守れると考えたためであり、最早「いもしない」子供達に妄執しきった「毒親」そのものだった。
やがてそれをストレンジに知られ、魔術師達と敵対するも、持てる魔力を最大限に活用した彼女は魔術師達の敵ではなく、ストレンジすらも圧倒する。
別のアースに逃げたストレンジを追うためにダークホールドに書かれた秘術「ドリームウォーク」を使って別アースの自分の肉体を乗っ取り、ストレンジ達をしぶとく追い詰める。
最早敵なしと思われた彼女だが、実はそんな彼女にも最大の弱点があり……。

かつてアベンジャーズとして活躍した彼女が今作で完全にヴィラン側になってしまい、戦闘描写もホラー映画顔負けであり、かと言って境遇自体は不憫な哀しき悪役に近いポジションであるため、寄せられる意見は賛否両論である。


  • ウォン
演:ベネディクト・ウォン/吹き替え:田中美央
ストレンジの同僚であり、現・至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)
ストレンジが辞退した至高の魔術師に着任し、人望も篤いが、当のストレンジからは大して敬われておらず、不満な様子。
責任感が強く、カマー・タージの防衛網の指示も的確だが、ワンダの侵攻により敗北し、彼女に囚われてしまう。
ダークホールドが焼失した際はオリジナルの呪文が書かれているワンダゴア山の寺院に案内させられる。


  • アメリカ・チャベス
演:ソーチー・ゴメス/吹き替え:鬼頭明里
マルチバースを渡り歩く能力を持つ少女。活発で小生意気な性格。
女性しかいないアースの出身であり、幼い頃事故でポータルを開け、両親を別のユニバースに飛ばしてしまい、自身も吸い込まれて家族をバラバラにしてしまった。
以来、様々なユニバースを渡り歩いて両親を探していたが、悪霊に襲われたところをディフェンダー・ストレンジに助けられるも、結局彼も殺されアース616へと行き着く。
そこで出会ったドクター・ストレンジを当初は警戒していたが、真摯になって自分を守ろうとする彼を信頼するようになる。
ポータルを開ける能力は感情を昂らせる時しか発現出来ず、そのコントロールは出来ない状態だったが……。

元手となるミズ・アメリカは初出が2010年代と比較的新しいキャラクターである。

ちなみに当初の企画では「ノー・ウェイ・ホーム」にてストレンジの代わりにスパイダーマンを手助けする人物になる予定だった模様。


  • 浮遊マント
ストレンジの相棒のマント。普段はスカーフに擬態している。
気絶した主人を叩いて起こそうとする、相変わらず気立てのいいマント。
今作ではワンダの攻撃で穴を開けられるも、クリスティーン(アース838)によって修繕させられた。


  • クリスティーン・パーマー
演:レイチェル・マクアダムス/吹き替え:松下奈緒
ストレンジの元恋人の救急救命士。
前作で魔術師としての道を歩んだストレンジを見送り、自身も「メスを離せない」彼を諦め、他の男性と結婚した。
ストレンジの幸せを願っており、彼の意思を尊重している。

アニメ『ホワット・イフ…?』では森なな子女史が吹き替えを担当していたが、今作では再び松下奈緒女史に担当声優が戻った。
そのため、映画において芸能人が吹き替えを担当した人物に関して、今後は映画とドラマで別の声優が担当していく可能性もあるかもしれない。


  • ニコデマス・ウェスト
演:マイケル・スタールバーグ/吹き替え:志村知幸
ストレンジの元ライバルの医者。
かつて想っていたクリスティーンの結婚を祝福した。
アベンジャーズとしてのストレンジの行いを評価はしているが、自身も「指パッチン」で消滅し、兄の死に目にも会えなかったため、「本当に道はなかったのか」とストレンジに問うている。


  • リントラ
演:アダム・ヒューギル/吹き替え:越後屋コースケ
カマー・タージの魔術師の一人。
サノスとの戦いで魔術に魅せられ、カマー・タージに弟子入りした牛型の異星人。
やたらと存在感がある。


  • サラ・ウォルフェ
演:シェイラ・アティム/吹き替え:弘松芹香
カマー・タージの魔術師の一人。
ワンダの襲撃時に難を逃れて無事だったが、彼女がドリームウォークをしている隙を狙ってダークホールドを破壊し、その代償として石化する形で命を落とした。


アース838


  • バロン・カール・モルド
演:キウェテル・イジョフォー/吹き替え:小野大輔
アース616におけるストレンジの兄弟子であり、今となっては敵対関係にある魔術師。アース616のモルド自身は今回未登場である。
亡きストレンジに代わって至高の魔術師を務めており、イルミナティの幹部となっている。
当初はアース616のストレンジを歓迎したかに見えたが、彼らを騙して拘束し、ストレンジを「マルチバース崩壊の原因」として処刑しようとした。
幹部達による多数決による投票で処刑の同意を得ようとした矢先、ワンダの襲来により彼女への迎撃が最優先となり、更にはストレンジの人間性を信じようとするチャールズの意向を受け入れざるを得なくなる。
ストレンジがワンダ以上の危険人物であるという疑念を捨てられず、彼が脱走しないように監視を続けるが……。


  • クリスティーン・パーマー
演:レイチェル・マクアダムス/吹き替え:松下奈緒
イルミナティの研究者。
この世界でもスティーヴン・ストレンジと交際していたが、結局上手くいかず完全に破局し、愛想を尽かしていた。
マルチバースの研究をしており、魔術の力を借りながらあらゆる危険について調査している。
当初、ストレンジの性質を「あらゆる世界において同じく独善的」と評していたが、アース616のストレンジと行動を共にするうちに、想いが蘇ってくる。
ちなみに正史世界とは異なり金髪ではなく赤毛。

  • スプリーム・ストレンジ
演:ベネディクト・カンバーバッチ/吹き替え:三上哲
この世界におけるドクター・ストレンジ。既に故人であり、「打倒サノスに命を捧げた至高のヒーロー」として持て囃されていた。


  • ペギー・カーター/キャプテン・カーター
演:ヘイリー・アトウェル/吹き替え:園崎未恵
アース616ではスティーブ・ロジャースの恋人であり、このユニバースでは女性ファースト・アベンジャー。
アニメ『ホワット・イフ…?』同様、イギリス国旗をベースとしたスーツと盾を愛用し、背中にはジェットパックを背負っている。
警告なしにストレンジに盾を投げつけるあたり、若干印象は悪い。


  • ブラッカガー・ボルタゴン/ブラックボルト
演:アンソン・マウント
テリジェンの霧を守るクリー人の改造人間「インヒューマンズ」の王。
超音波の声を持ち、発声するだけで凄まじいパワーを発するため、滅多に口を開かない。
ドラマ『インヒューマンズ』と同じくアンソン・マウントがキャスティングされた。


  • マリア・ランボー/キャプテン・マーベル
演:ラシャーナ・リンチ/吹き替え:花藤蓮
フォトンエネルギーを操る宇宙の守護者。アース616ではキャプテン・マーベルだったキャロル・ダンヴァースの親友。
メタリック調のスーツを着用している。


  • リード・リチャーズ/ミスター・ファンタスティック
演:ジョン・クラシンスキー/吹き替え:星野貴紀
世界一の頭脳を持つ科学者で、超人4人組「ファンタスティック・フォー」のリーダー。
身体をゴムのように伸ばす能力を持つ。妻子持ち。
20世紀フォックスがディズニー傘下となった事でF4のMCU参戦が内定したのを経て、現在制作中の単独映画に先駆けての登場。ジョン・クラシンスキーは今作で初めてリード役に抜擢されたキャストで、今後のMCUにも続投するのかは明言されていないが、ファンの間では「リード・リチャーズを演じるならこの人」という声がかなりあり、本作のデビューはそんな要望にしっかり応えたものとなっている。


演:パトリック・スチュワート/吹き替え:麦人
世界最高の「テレパス」能力を持つ教授にしてイルミナティのまとめ役。
ご存じ20世紀フォックスの「X-MEN・ユニバース」に登場するオリジナルキャストである。スチュワートは『LOGAN/ローガン』を最後にシリーズからの卒業を宣言していたが、今回プロフェッサーXを再演し、別次元の存在とはいえMCUにミュータントの概念が初登場した。
ストレンジの危険性を誰よりも理解し、テレパスでアース616のストレンジに真実を見せたが、同時に彼の持つ可能性を信じ、彼に後を一任することを提案する。


この宇宙でも「指パッチン」をしようとした模様。
最終的にはヴィシャンティの書を手に入れたイルミナティに敗れた。


演:ロス・マーカンド/吹き替え:武田太一
イルミナティの警備ロボット。
この宇宙での開発者は不明だが、治安維持人工知能として問題なく機能している様子だが、ワンダにとってはトラウマとなっているため念入りに破壊された。
原語版の声優は『ホワット・イフ…?』から続投しているが、吹き替え版の声優は同作までと異なっている。


  • ワンダ・マキシモフ
演:エリザベス・オルセン/吹き替え:行成とあ
魔法は有しているが戦いとは無関係な、息子達を愛する普通の母親。
アース616のワンダにドリームウォークで肉体を乗っ取られ、ストレンジとアメリカのいるイルミナティの本部を強襲する。
この時の彼女は、全身にウルトロンのオイルを返り血のように浴び、傷だらけの足を引きずっているためとても怖い。
アメリカを手に入れた後は解放され、家族の元に戻るが……。


  • トミー・マキシモフ
演:ジェット・クライン/吹き替え:上野黎也
  • ビリー・マキシモフ
演:ジュリアン・ヒラード/吹き替え:宮岸泰成
ワンダの愛する息子達であり、「アース616のワンダ」とは無関係の存在。
母に甘えがちな年頃だが、いざという時には母を守ろうとする。


  • ピザ・パパ
演:ブルース・キャンベル/吹き替え:江原正士
屋台で「ピザボール」を売っているおじさん。
ピザボールを盗んだアメリカを咎め、ストレンジにも因縁を吹っ掛けたが、腹いせに魔術で自分を(エンドロール後のエピローグまで)延々と殴る羽目になってしまった。可哀想。
演じるブルース・キャンベルはサム・ライミの出世作である『死霊のはらわた』シリーズのアッシュ・ウィリアムズ役で知られており、他にも『スパイダーマン』三部作をはじめとするライミ監督の多くの作品に特別出演している。
今作の「自分を殴るブルキャン」も『死霊のはらわた』シリーズでお馴染みのネタである。



その他のアース


  • ディフェンダー・ストレンジ
演:ベネディクト・カンバーバッチ/吹き替え:三上哲
悪霊に襲われていたアメリカと一緒に行動していたストレンジ。
悪霊に対抗するため、ヴィシャンティの書を手に入れようとしたが、自身も負傷しアメリカを奪われそうになったため、「敵に渡るくらいなら私が奪う」と、アメリカの力を奪い始め、彼女を裏切ることになってしまう。
だが、悪霊の手で致命傷を負い、最後の力を振り絞ってアメリカを助けて死亡。
その後、死体はアース616に持ち込まれ、そちらの世界のストレンジによって地中に隠されることとなった。



  • ガルガントス
アース616に到着したアメリカを襲った怪物。巨大な一つ目に無数の触手を有している。
コミックや一部ゲームでは「シュマ=ゴラス」の名前で呼ばれていたアイツである。
ディズニー/マーベルがシュマゴラスの名前の権利を持っていないため、名前を変えざるを得なかったらしい。


  • シニスター・ストレンジ
演:ベネディクト・カンバーバッチ/吹き替え:三上哲
ストレンジ(アース616)とクリスティーン(アース838)が迷い込んだ崩壊しかけのユニバースに住むストレンジ。
黒衣に身を包んだ厭世的な雰囲気を持つ。






用語集


  • マルチバース
いわゆる「多元宇宙」であり、並行的に存在する「別の世界」。
人間の役割が違う程度の差異もあれば、全く法則の違う世界も存在する。
これまでのMCUで描かれたのは「アース616」である。劇中では『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でミステリオが口にしたのが初出(どうやって知ったのかは謎)。
アース616は元来コミックにおける基準的な世界の番号であり、MCUは2008年の公式書籍『Official Handbook of the Marvel Universe A to Z Vol.5』で「アース199999」とされていたが、設定の変更があったか何か事情があるかは不明。まあ199999とか呼びにくいしね
この他にも多数のユニバースが存在する。各々「アース○○○」と呼称され、○○○には割り振られた数字かTRN*1+数字が入る。



  • ポータル
アメリカ・チャベスが使えるマルチバースを跳躍する扉。
☆型の扉であり、その気になればパンチで開けられる。


  • ヴィシャンティの書
使う者に絶大な力を与えるという光の魔導書。
普段は次元の狭間に隠されている。


  • ダークホールド
使う者の心を蝕む闇の魔導書。
ありとあらゆる暗黒魔法が記されているが、実のところは写本である。
アース616ではアガサ・ハークネスからワンダが奪い、所持していた。
アース838ではストレンジからモルドに行き渡っている。
なお、使用者は「指先が黒くなる」という特徴がある。


  • ドリームウォーク
ダークホールドに記されている、マルチバースを行き渡る秘術。
別のユニバースにいる自分の体に自分の精神を飛ばして乗っ取り、自在に操ることが出来る。
ただし、使用には制限があるため万能ではない。


  • ワンダゴア山
暗黒魔法のオリジナルが書かれているという寺院のある、人類未踏の山。
その正体はスカーレット・ウィッチを祀るための玉座である。


  • イルミナティ
アース838においてドクター・ストレンジが結成した、マルチバースを管理するための機関。
選りすぐりのヒーローが主要メンバーであり、あらゆる技術が集結している。
しかし、サノスに勝利した戦績により若干の慢心があったようだ。


  • ニサンティの砂
魔力を封じるための魔具。ストレンジの手錠にこれが使用された。


  • インカージョン
マルチバース同士が干渉の多発により衝突し、少なくとも一方の宇宙が崩壊してしまう現象。













「あなたは今幸せですか?」という問いにはっきり答えられる方は、追記修正お願いします。















































































  • クレア
演:シャーリーズ・セロン/吹き替え:甲斐田裕子
ストレンジの前に現れた、紫の衣装を身に包んだ女性。
その正体は、前作でストレンジが対峙したドルマムゥの姪。
「インカージョンを引き起こしたわね」と詰め寄る彼女は、ダーク・ディメンションへの扉を開き、彼に付いて来るよう促す。
不敵な笑みを浮かべたストレンジは、彼女と共にダーク・ディメンションへと飛び込むのだった……。










DOCTOR STRANGE WILL RETURN

ドクター・ストレンジは帰ってくる






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最終更新:2024年04月27日 21:03

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