シンクロノイズ(ポケモン)

登録日:2022/05/30 Mon 11:36:00
更新日:2023/03/11 Sat 20:02:02
所要時間:約 5 分で読めます





ブラッキーのシンクロノイズ!

相手のズルズキンには効果がないようだ…



シンクロノイズとはポケットモンスターに登場する技のひとつである。

■データ


タイプ:エスパー
分類:特殊
威力:70→120(XYから)
命中率:100
PP:15→10(XYから)
範囲:全体
効果:自分と同じタイプを持つポケモンに対してのみダメージを与えられる。


■概要


BWで初登場したエスパータイプの特殊技。
自分と同じタイプを持つポケモンにのみ有効*1というあまりに厳しい条件があり、普通に使うことすら非常に困難である。

エスパータイプのポケモンがタイプ一致で使おうにも、エスパー→エスパーは効果が今一つなのでメインウェポンとしては役立たずもいいところであり、サブウェポンとしても、そもそもエスパー技自体がサブとしての使い勝手が悪い。

項目冒頭のブラッキーの場合、あくタイプのポケモンに対してしか条件を満たせないのにタイプ相性で無効化されるため「はねる」のようなネタ技と化してしまう*2

これに加え、なぜか第五世代時点では同タイプ汎用技の「サイコキネシス」未満の威力70しかないため、頑張って当てたところであまり見返りがないというどうしようもない産廃技だった。

このあんまりな性能だったせいか第六世代(XY)からは威力120に大幅に強化されたが、発動条件についてはビタ一文もまけてくれなかったため、ロマンはありながらも相変わらずメチャクチャ使い辛い。
ただ、この世代からインターネット大会等で特殊ルールが設けられたこともあって、タイプ統一限定のルールではシンクロノイズがサブウェポンとして大きく機能するケースが度々見られていた。
またさかさバトルではエスパータイプに対して弱点を突けるようになるためここでも若干だが使い所がある。

第七世代ではZワザによって一度きりだが無条件で威力190で撃てるようになり、使い勝手がかなり改善された。Zワザで使うなら「みらいよち」でいいじゃんとか言わない

そんなこんなで強い技ともネタ技とも言いきれない微妙な立ち位置をキープしていたシンクロノイズだったが、第八世代ではまさかのリストラの憂き目に遭ってしまった。
もし登場していたらダイマックス中に無条件で威力140の「ダイサイコ」を使えただろうに、非常にもったいない…

なお最新作のSVでも変わらず登場していない。
余談だがSVでは新要素のテラスタルによりポケモン自身のタイプを任意のものに変更できるので、もし復活していれば成功率は従来の比ではなかっただろう。


■主な使用ポケモン


恐らく通常ルールで唯一シンクロノイズを実戦で使えたポケモン。該当ポケモンが多く、かつメジャーなひこうタイプに有効なので成功率がそこそこ高く、特性「いろめがね」でエスパー技の通りの悪さを改善できる。

遺伝技で習得可能だった。
ブイズはどの進化系もサブウェポンのレパートリーが貧弱なため、めざめるパワーに次ぐ採用価値はあるだろう。
ただし先述の通り、ネタにしかならないブラッキーやほぼ確実に半減されるエーフィは例外。

インターネット大会でシンクロノイズが活躍した代表例。
第六世代に開催されたフェアリータイプ限定の大会『フェアリーガーデン』では、シンクロノイズを半減できるフェアリーポケモンがサーナイト含め4種類しかいなかったため、無条件でタイプ一致威力120技を叩き込める強力なポケモンであった。


Pokemon GOでのシンクロノイズ


2019年8月にコミュニティデイにて、この日に進化させたサーナイトとエルレイドのみ覚えられる限定技として実装された。後にゴルダックも覚えられるようになっている。 
2ゲージ技かつ威力80というそこそこ優秀な性能となっており、GOの仕様上当たり前だが本編でのキツい発動条件もないので使い勝手はかなりいい。
実装当時ではまともな2ゲージのエスパー技がシンクロノイズくらいしかなかったのも追い風となって、ジムバトル攻略でのエスパー要員としてサーナイトが挙げられていた時期もあった。

しかし直後に悲劇が訪れる。
エスパー技最高の威力100かつ2ゲージ技「サイコブレイク」を覚えたミュウツーが実装されたことによって、「ジムバトル攻略におけるエスパー要員」としての地位がいきなり揺らいでしまう。
さらにさらにその数週間後、これまで1ゲージ技だった「サイコキネシス」が威力90のまま2ゲージ技に上方修正されてしまったことで、シンクロノイズは実装から程なくしてこれらのほぼ下位互換に成り下がってしまった。

前述の通り後のアップデートでゴルダックもこれを習得できるようになったが、なぜかゴルダックもサイコキネシスを使えるためこれを覚える必要が全くない。
「できればサイコキネシスを使いたいけどこっちしか覚えてくれないので妥協して使わざるを得ない」という形ならまだ使い道があったかもしれないが、残念ながらこれを覚えるポケモンは全てサイコキネシスを習得できるという謎仕様である。なんでやねん。

トレーナーバトルでは発動に必要なエネルギーがサイコキネシスよりやや少ないという利点があり、高威力の通常技「あまえる」を主軸に戦うサーナイトと相性がいいのでジムバトルよりはマシ…かもしれない。
スーパー・ハイパーリーグ適性が中々高いゴルダックの場合、基本的には一致技のバブルこうせん、汎用性の高いれいとうビームやクロスチョップが優先されると思われるが、この技でも他の単水ポケモン達と明確な差別化点になる為、構築次第では採用の価値がある……かもしれない。



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最終更新:2023年03月11日 20:02

*1 複合タイプの場合、どちらか片方が相手と一致すれば有効になる。例:エスパー単→エスパー・ひこうには有効

*2 一応「ミラクルアイ」を使えばエスパー技が悪タイプに通るようになるが、ブラッキーは自力で覚えられないためさらに工夫がいる。