クリスター・マイマイン

登録日:2022/06/20 (月曜日) 13:15:36
更新日:2023/07/02 Sun 22:27:09
所要時間:約 5 分で読めるんだよーっ!





クリスター・マイマインとは「ロックマンX2」に登場するボスである。


パワー:6800rp
スピード:500rp
異名:水晶の魔術師


【概要】

8ボスの一体であり、カタツムリ(マイマイ)型レプリロイド。
英名は「Crystal Snail」となっている。

シグマの命令によりエネルゲン水晶の鉱脈を占拠した所属不明のレプリロイドではあるが、他の8ボス共々「特A級」と紹介されることもあり、それに匹敵する実力を保持していると思われる。

彼のステージは(これまたいかにも寒そうな)薄暗い洞窟に構えており、ライドアーマー・ラビット(さしづめ雪ウサギ?)の使用がとなるステージであり、
独自のテクニック*1も駆使する事でライフアップを回収したり、
中ボス部屋に持ち込んだり、更には中ボスをスルー*2したりなんて事も出来る。
また、(これまた氷要素を匂わせてくれる)ツルツル滑る坂道で挟まれたら即死する巨大水晶ブロックに追われたり、
ややトゲの配置が意地悪だったりと、比較的初心者のトラウマになりやすいステージでもある。


【ボスとして】

曲者然とした見た目通り、こちらの動きを拘束したり、時間を遅くしたりして攻撃してくる。
初心者が戦うとやや強めに感じられるかもしれない。
少なくとも氷属性に近い見た目をしているからと言って、前作のアイシー・ペンギーゴのように簡単ではない。

行動パターンは基本的にローテーションではあるのだが、割と機敏な回避や先読み回避が求められる上、事あるごとに殻にこもるので持久戦になりやすい。
大まかにクリスタルハンター→エックスが被弾or4回怯むと殻にこもっての体当たりの繰り返し。
体力半減後はチャージクリスタルハンターを発動した上で殻にこもり、体当たりで仕留めようとしてくる。

バブリー・クラブロスマグネ・ヒャクレッガー同様、体格が小柄なためかバスターでノックバックが生じるものの、クリスタルハンターでの反撃は素早く行ってくるため、ダッシュですり抜けつつダッシュ撃ちで攻撃するといい。

弱点マグネ・ヒャクレッガーから入手する「マグネットマイン」。
コレを当てると殻から本体が外れてしまう。
また、その殻で サッカー できてしまい、その光景をみた企画人はを禁じ得なかったという小話もあったりする。

殻から外れる際は数秒痺れる様に動きが固まったあと、本体が壁に向かって吹っ飛びすごい勢いで衝突する。
この時接触ダメージに注意。
殻が外れた後は取り戻そうとするため、大ジャンプやダッシュを多用するようになる。
更に、上記の数秒固まってる間に、昇龍拳やダブルチャージの2段目などの「ボスの無敵時間を無視する技」を当てると、何と殻が消滅してしまい、「殻があったはずの場所」に本体が延々とダッシュし続けるシュールな光景が見られる。

因みにRTAにおいては既にマグネットマインを入手した上で戦うのが基本のため、そこそこ操作難易度は高いものの一連の確定パターンで一気に倒すのが基本であり、失敗時のリカバーもそこまで難しくないため、その遅延能力が発揮されることはあまりない。


【技】

  • クリスタルハンター
戦闘開始直後は棒立ちで、エックスから何かしらの攻撃を受ける、もしくは一定時間経つと、当たると水晶で凍結させられる粘着弾を画面内に3発放つ。
どれだけ低い軌道で繰り出そうとも一番下をダッシュで潜れるようになっているため、ダッシュ撃ちで反撃がしやすいが、カウンターはノックバックしたあと即座に繰り出すため、一つ前に放ったクリスタルハンターが画面内に残っていると回避が忙しくなる。
万が一被弾してもダメージはないが、動きを封じられるのでレバガチャで脱出するのが基本。

  • 殻に籠もっての体当たり
エックスがクリスタルハンターを被弾、もしくはクリスタルハンターでの攻撃中に4回怯ませるとこの攻撃に移行する。
実機だとこの技だけで処理落ちを発生させる上に攻撃が通らず、プレイヤーをイライラさせる技でもある。
クルクルとその場で回転しつつタイミングを図り、エックスの居た位置を大まかに狙って突進してくる。
前述のクリスタルハンターであれば水晶から脱出はさほどシビアでは無いが、後述のチャージクリスタルハンター後はやや回避が難しい。

  • チャージクリスタルハンター
体力半減後、もしくはマグネットマインヒット後に殻に戻った時に使用。
時空を歪ませて、内部処理的にはエックスの動きだけを遅くしてくる。
しかし、これも実機だと処理落ちが発生し、マイマインも遅くなり、エックスは更に遅くなるといった事態が発生する。
阻止するには発動前に怯ませる事だが、阻止受付時間は意外と短く、怯ませても発動されてしまう事もある。
攻撃判定の持続が長いノーマルショット連射、ダブルチャージ、マグネットマインを使うと阻止しやすい。
怯ませた後は再度この技を繰り出そうとする。

  • 歩行
こちらが何もしないとクラブロス同様行うことがある。
特に害はないが、背中側からの攻撃は弾かれる。

  • 大ジャンプ、ダッシュ
殻が外れたときの行動。
動きは案外素早いので油断できないが、これ以外の攻撃を使えなくなる。
前述の通り殻を何らかの方法で消失させれば、その場で延々ダッシュのモーションを取り続けるだけのサンドバッグと化す。
ダブルチャージの2段目で行う場合は特殊な手順を踏む必要があるが。

【入手武器】

  • クリスタルハンター
マイマインが使ってくるのと同じ水晶弾を単発で繰り出し、耐久力の低い特定の敵を水晶の中に閉じ込める。
早い話が放物線を描くように飛ぶ アイススラッシャー である。

凍結させた敵からはダメージ判定が消失し、ダッシュでぶつかるとまるで液体窒素で凍らせた薔薇のように粉々に粉砕できる他、足場として利用する事も可能。
これで粉砕した敵は武器エネルギーをよく落としていく。
捕らえることが出来るのは例外なく耐久力の低めな小さい敵ばかりだが、大型の敵はもとより、小型の敵にも一部効かない敵が居るため使い所は見極める必要がある。水中には有効な敵がおらず、実質的に使用不可。
ただ、大柄でを持っている「ディスクボーイ8」も固められるのは意外な利点。盾には弾かれてしまうが密着して撃つことで盾を貫通でき、メタモル・モスミーノスステージのライフアップを取るときに役立つ。
ソニック・オストリーグの弱点。

意外なことに雑魚を直接冷凍する武器はXシリーズでは、このクリスタルハンター以外だと
X8』でドリフトダイヤモンドが登場するまで実に11年も待たなければならなかった。*3

そのX8では、このクリスタルハンターのうちダイレクト凍結要素をドリフトダイヤモンドに、
クリスタル要素を鉱属性として独立させたうえでクリスタルウォールに分裂させた格好に仕上がっている。

チャージ版は、一言で言うなら「意図的に処理落ち状態にする」技であり、エックス共々動きが遅くなってしまうため使い勝手はイマイチ。
オストリーグのチャージソニックスライサーを避けるときに使えないこともないか…食らっても2ダメージなのでわざわざ使わずとも割り切ってもいいかも知れないが。
なお、以降のロックマンシリーズではロックマンロックマンのタイムスローや本家11のタイムギアも存在しており、それの走りとも言える武器でもある。

なお、カラーリングとどう見ても氷漬けなことと
なにかと氷属性の技名としてクリスタルやダイヤモンドなど無色透明の宝石の名を冠する者も多いことから
氷属性ボスにカテゴライズされることの多いマイマインだが
厳密には彼はクリスタルそのものを操ってるのであり冷気・氷そのものではない。

こおりタイプの技で言うなら、オーロラビームのように
こおりタイプ扱いだけど冷気そのものによる攻撃ではないと言ったポジションだろうか?

サイバーミッションでは元々クリスタルハンターを使う事になっていたシチュエーションも登場しているのだが、クリスタルハンターが未登場であるためか、ダッシュジャンプや移動する足場といった代用手段を用いて該当シーンを切り抜ける事になる。

漫画版での活躍】



さりとて礼は言わない!醜い僕のたった一つの心の拠り所を砕いた貴様を許しはしない!

岩本佳浩漫画では3番目の敵として登場。
出自などは明言されていないが、エネルゲン水晶の洞窟にシグマのエンブレムが刻まれているのをケイン博士が発見し、エックスが乗り込むという流れになっている。
タイトルは「輝ける死」。

初登場時はゲームでは同ステージの中ボスとして登場するメカニロイド「マグナクオーツ」を溺愛しており、べったりと頬擦りしていた。
その際彼の顔から謎の粘液(おそらくクリスタルハンターの原液で、さらにマグナクオーツを輝けるようにするお手入れと思われる)のようなものを分泌している。

そのマグナクオーツがエックスによって倒された際、洞窟に悲痛なまでの絶叫が響き渡る。
恐らくマグナクオーツを破壊された彼の悲鳴であろう。
エックスによって新たなる「美」が理解できた、とするも、溺愛していたマグナクオーツを破壊された事を許せず、エックスと交戦。

戦いの最中、醜い姿をした自身へのコンプレックス、マグナクオーツの輝きに身を委ねれば自分の醜さをも忘れられたこと、それを奪ったエックスへの怨みを吐露。
エックスも彼の気持ちを知らなかったと弁明しようとするも、体当たり攻撃を仕掛けて眼前まで迫ったマイマインの姿に死を恐怖してしまい、謝罪の言葉を口にする間もなくフルチャージバスターでマイマインを殻ごと撃ち抜いてしまう。

結果、マイマインは落命し、任務は達成するも、エックスは心に傷を残すこととなる。
このときにライト博士から「マイマインの心の傷を自分の心の傷として立ち上がれ」とヘッドパーツを授かり、涙を流しながらも立ち上がり、前を向くエックスの姿が描かれている。


他にも、ファンブック『ロックマン&ロックマンX ひみつ大百科』にて池原しげと先生が描き下ろした漫画に登場。こちらの登場順は1番手として登場し、駆け足展開で瞬殺された他のボスと違って多めに見せ場や台詞が与えられている。
因みにこの時期の池原氏は、ロックマン6のブリザードマンや、ロックマン7のフリーズマン、そしてこのマイマインなど、特に弱めに設定されていないボスでも見た目が氷っぽいボスを1番手に持ってくる傾向があった。
臆病者設定はどこ行ったと言わんばかりに「ロックマンXやぶれたり!」などやや武人っぽい台詞回しがある。



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最終更新:2023年07月02日 22:27

*1 スピニングハイクローのフィニッシュで崖から落ちつつホバーを発動することでホバリングのスピード、飛距離を大幅に伸ばせる

*2 後者と同等のテクはチャージラッシングバーナーでも可能

*3 氷属性弱点のボスが演出として一瞬氷漬けになる演出自体はたくさんあった。