ゆでたまご(漫画家)

登録日:2022/10/31 Mon 01:30:00
更新日:2024/03/18 Mon 15:45:42
所要時間:約 16 分で読めます





やったぜーっ!
とうとう念願かなって、キン肉マンが単行本になったぞーっ!!

もうベストセラーまちがいなし!
そうなれば本だけでなく、テレビ化
い、いや映画化だって夢ではないし、
町では、キン肉マンの人形やお菓子だって売り出され
子どもたちは、それらを持ってキン肉マン音頭の大合唱。
そして、ぼくたちはというと、連日のテレビ出演で大いそがし

あらあ…夢だろうな…やっぱしー!!


……連載デビュー作『キン肉マン』単行本第1巻の作者コメント欄に載った、若き漫画家2人の野望。
この言葉が、そう時を置かずして現実のものになろうとは、この時は本人たちすらも思ってはいなかった……。







ゆでたまごは、日本の漫画家コンビ。嶋田隆司と中井義則の共同ペンネーム。
代表作は、『キン肉マン』『キン肉マンⅡ世』『闘将!!拉麺男』。
プロレス・格闘技を題材としたギャグ&バトル漫画をメインとして40年以上に渡って漫画界の第一線で活躍しており、設定の矛盾を気にしない展開と飛びぬけた発想を身上とする。

2023年現在、男性の漫画家コンビとしては藤子不二雄*1を超えて日本最長*2を誇っている。
低迷からの復活二度成し得ている稀有な方々でもある。


■プロフィール

  • 嶋田隆司(しまだ たかし)
原作(シナリオ)担当。1960年10月28日生まれ。旧姓:金山。大阪府大阪市西淀川区出身。「働かない方のゆで*3
「ゆで理論」の多くはこの人によるもの
二人の代表作である『キン肉マン』は、嶋田が中井に出会う前からノートに描いていた作品が元になっている。

  • 中井義則(なかい よしのり)
作画担当。1961年1月11日生まれ。旧姓:岩元。大阪府大阪市浪速区出身。「働く方のゆで」。
デビュー当時は画力が低く、カラーイラストを描かせてもらえなかった*4という伝説が残っている。
しかし、40年以上にわたる漫画家生活で画力は今もなお進化し続けており、温かみがありながらも躍動感あふれるバトルが今日も紙面を飾っている。
長男の中井光義はお笑い芸人(芸名:なまたまご)を経て、プロレスラー・総合格闘家として活動中。

ペンネームの由来は、両者の意見が食い違っている。
嶋田説…ペンネームを決めている時に食べていたものがゆで卵だったから。
中井説…ペンネームを決めている時に嶋田が発したオナラの臭いがゆで卵のようだったから。
2人とも記憶が曖昧でどちらが正しいのかは不明だが、嶋田は後のインタビューで中井説の方を認めている。


■来歴

小学4年生の時、嶋田の通う小学校に中井が転入。その日の放課後に嶋田が級友と中井の後を付けると偶然にも同じ団地の同じ階に住んでいると判明。この事がきっかけで運命の出会いを果たす。
小学5年生の時、中井が嶋田の家に遊びに行った際、嶋田の描いた『キン肉マン』を面白い、と気に入り意気投合した。二人で藁半紙の裏に描いたキン肉マンは学校で絶大な人気を得たという。

中学生の時、当時『週刊少年チャンピオン』で連載されていた藤子不二雄Ⓐの『まんが道』の影響を受け、漫画の合作を本格的に開始。
この時すでに地元百貨店が主催する漫画賞に入賞しており、才能の片鱗を見せていた。

高校進学後も漫画家になることを目標に投稿を続けた。この頃から原作と作画をそれぞれ嶋田と中井が分担し始める。
嶋田は母子家庭、中井は母親の再婚相手との折り合いが悪かったため、高校を卒業すると就職のために漫画を描けなくなるということから、高校卒業までに漫画家になるという目標を掲げる。
16歳の時、『週刊少年ジャンプ』の赤塚賞や手塚賞に『ゴングですよ!!』『ケンカばんばん』といったプロレス漫画やストーリー物を投稿して選外となるも才能を認められ、
担当編集者が付くこととなった。

1978年、「「俺達には“アレ”があるじゃないか!!」」と意を決し、奥の手の『キン肉マン』を執筆し投稿。
ついに第9回赤塚賞に準入選し、『週刊少年ジャンプ』1979年2号(1978年12月)に掲載され、デビューを果たす。この時嶋田18歳、中井17歳である。
このデビューに、2人と同い年であった荒木飛呂彦が焦りを感じて漫画投稿を始めたというエピソードが残っている。

先述の通り、編集部内で画力や内容の評価は極めて低かったが、当時の編集長・西村繁男は低年齢層向け漫画家としての資質があることを見抜いていた。
西村は担当の中野和雄*5と大阪まで出向いてスカウト。
この時2人はすでに就職が決まっていたが、「漫画が続かなかったら就職の世話をする」と自ら2人の親を説得し、東京にアパートまで用意していた。
現代と異なり、1970年代当時は漫画家の立場は低く、特に嶋田の母親が猛反対していたため、西村が説得に成功するまで大変苦労したという。

そして1979年5月、2人の高校卒業を待って、『キン肉マン』が『週刊少年ジャンプ』で連載開始。
初期はプロレス&特撮ヒーローのパロディを交えたギャグ漫画だったが、途中からバトル重視のプロレス漫画に路線変更、国民的大ヒットとなる。
TV&劇場用アニメや作中に登場するキャラクターをかたどった消しゴム人形「キン肉マン消しゴム(キン消し)」も大好評を得た。

順風満帆に思えた漫画家人生だったが、1987年に『キン肉マン』を完結させた後は短期打ち切りが続き、冬の時代を迎えてしまう。
世間からの認知度も下がっていき、ついには一時の人扱いとなってしまった。
嶋田曰く、見ず知らずの子供から街中でいきなり頭を叩かれた上に「おい!ゆでたまご!!最近面白くねーんだよ!!」と暴言を吐かれ、写真週刊誌の『あの人は今⁉』の取材ネタにされたという。
この事は非常に悔しかったと語っており、長年主戦場としていた『週刊少年ジャンプ』から離れよう、と中井が決断するほどだった。

他誌でも泣かず飛ばずの状態が続いていたが、1996年1月に『キン肉マン』の後日談となる読切『マッスル・リターンズ』を角川書店の『格闘エース』に読切掲載した。
この『マッスル・リターンズ』の反響は大きく、『キン肉マン』シリーズの続編連載の機運が高まっていく。
それから間もなく『週刊プレイボーイ』編集部より『キン肉マン』の続編を描いてみないか、と正式なオファーが来た。
これを受け、1997年に『キン肉マンⅡ世』の読切掲載を経て、翌1998年より連載となる。
初回掲載のプレイボーイは見事完売し、2人は確かな手応えを感じたという。こうして二度目のヒットを果たし、リバイバル漫画ブームの先駆けとなった。

2011年11月28日より『キン肉マン』新シリーズの連載を開始。これに合わせてジャンプコミックスのナンバリングも再開。2022年現在、好評連載中である。


■作風

■ストーリー展開

ゆでたまご作品の最大の特徴として、物語や設定の整合性が取れずに数多くの矛盾点を含みながら進むストーリー展開や、現実のそれを完全に無視した物理法則「ゆで理論」や
歴史的建造物の由来「オモシロ起源説」などが上げられる。
例:キャラクターの造形が何の前触れもなく突然変わる、7人悪魔超人8人いる、ジェロニモが2人いる、
   100万パワーの超人が両手に武器を装備して200万パワー、そこから2倍のジャンプで400万パワー、そして通常の3倍の回転を加えることで1200万パワーにまで瞬間的に高める…等々。

これは『キン肉マン』連載デビュー当時、作品作りのイロハを理解しておらず、右も左も分からない状態で執筆していたことが原因。
しかし、そんな矛盾を物ともしない熱く激しいストーリー展開は読者から高い支持を受け、ゆでたまごの作風として定着した。
鍛えられたファンは「だってゆでだから」*6の一言で済ませたり、むしろその突飛さをシリアスな笑いとして受け取るなど、ゆでたまご作品の魅力の一つとして扱っている。

■読者参加型

代表作の『キン肉マン』を始め、ゆでたまご作品では登場人物などを読者から募集するのが通例となっている。
『キン肉マン』の主要キャラクターであるロビンマスクラーメンマンなども読者応募によるもの*7であり、中井は「ファンの皆さんこそが3人目のゆでたまご」であると語っている。

これはデビューして間もない頃、読者からのファンレターが来ても返事を書く余裕がなく、読者の考案した敵キャラを漫画に登場させること*8で応えようとしたことがきっかけ。
この反響は大きく、作品が怪獣退治からプロレス主体になると「超人募集」として企画は継続され、当初数十通だった応募は回を重ねるごとに人気が上昇し、数百通・数千通と増えていった。
殺到したハガキは郵便局員が毎回箱入りで配達するほどとなり、あれよあれよと選考待ちのハガキが溜まっていき、部屋の床が抜けかけた程である。
最終的な応募総数は十万通を超え、『キン肉マン』は読者参加型の流れが出来上がった。

その後も『ゆうれい小僧がやってきた!』の「妖怪募集」、『トータルファイターK』の「カオの対戦相手募集」などに続き、この方式はゆでたまごの作風として読者に認知されることになった。
募集告知を全くせずに新連載を始めてもハガキが送られてくるほどになり、『キン肉マンⅡ世』の開始にあたって行われた超人募集にも、青年誌にもかかわらず十万通以上の応募があったという。

このシステムは『とっても!ラッキーマン』や『トリコ』などにも受け継がれ、低年齢層向けジャンプ漫画の伝統となっている。


■作品

■連載作品

『週刊少年ジャンプ』1979年22号~1987年21号連載(旧シリーズ、全36巻)。『週プレNEWS』2011年11月28日~連載中(新シリーズ、38巻~)。*9
言わずと知れたゆでたまごの代表作。漫画だけでなくアニメも大ヒットした。劇場版も7作公開されている。
第30回(昭和59年度)小学館漫画賞受賞。
通称新シリーズと呼ばれる38巻以降は一度は低迷したキン肉マンⅡ世を一端完結させた上での再開であり、過去作の設定や描写をきちんと踏まえた読み応えのあるシナリオやさらに進化した作画から、見事に二度目の復活を成し遂げた。

『フレッシュジャンプ』創刊号~1989年1月号(休刊号)連載。全12巻。
『キン肉マン』の人気キャラクターであるラーメンマンを主人公としたスピンオフ作品。1988年にアニメ化もされ、秀逸なシナリオや劇伴含めた演出は人気を得た。
ゆでたまご曰く、『キン肉マン』のラーメンマンとは別人らしい。
『キン肉マン』の比ではないトンデモ展開とゆで理論が特徴。
尚、当作とキン肉マン連載中の並行執筆は大変ハードだったらしく、1週間の内3日は完徹して描いていたとのこと。

  • ゆうれい小僧がやってきた!
『週刊少年ジャンプ』1987年34号~1988年24号連載。全5巻。
主人公の2人の少年・百太郎(ももたろう)と琴太郎(きんたろう)が合体して正義の妖怪・亜鎖亜童子(アーサアどうじ)となり、悪の妖怪と戦う。
大ヒット作の次作として、新連載から3号連続の巻頭カラーで掲載されるという破格の扱いを受けるも、人気は低迷。
妖怪プロレス路線に路線変更するも人気は伸びず、未完のまま打ち切りに。
連載中アニメ化や玩具化の企画が進んでいたが、連載終了のため白紙になってしまった。
嶋田氏は本作について「『ゲゲゲの鬼太郎』や『霊幻道士』の勢いに乗れていれば結果も少しは違っていたかもしれない」と著書で語っている。

  • SCRAP三太夫
『週刊少年ジャンプ』1989年24号~1989年40号連載。全2巻。
西暦20XX年の未来を舞台とし、ロボット警備隊のダメロボット・三太夫の活躍を描く。
第1話にてアンケートによる人気投票で2位を獲得するものの、2話以降一気に下降してしまい、短期打ち切りとなった。
しかし、最終回2話にゲストキャラとして過去作のとあるキャラクターが登場、その回だけは大人気だったという。

  • 蹴撃手(キックボクサー)マモル
『週刊少年ジャンプ』1990年33号~1991年13号連載。全4巻。
遠征先のタイでムエタイの魅力に取りつかれた天才陸上少年・蹴田マモルが、兄の敵を討つためムエタイ界の帝王キング・パイソンに挑む。
当初は真っ当な格闘技漫画だったが人気は低迷、後半はムエタイから超人プロレス路線に転向した。
本作の連載終了後まもなくK-1の大ブームが起きており、時期的に見ても不遇な作品だったが、本作で登場したいくつかのネタ要素は後に『セクシーコマンドー外伝すごいよ!!マサルさん』で生き続けることになった。

  • トータルファイターK(カオ)
『デラックスボンボン』1993年8月号~1995年1月号連載。全4巻。
集英社以外で連載された初の作品。
世界一強い男を目指す捕手カオの、名誉と威信を賭けた他流派との戦いを描く。

『月刊少年ガンガン』1993年9月号~1995年4月号連載。全5巻。
シシ・ライオンの復讐と成長の物語。
同時期に連載していた『トータルファイターK』と技が被らないように苦労したらしい。
読切版が『週刊少年ジャンプ』の増刊号に掲載されており、元々はジャンプで連載する予定だったが、編集部に何度も描き直しを命じられ、ゆでたまごが集英社を離れるきっかけとなってしまった。

  • グルマンくん
月刊少年エース』1994年12月号(創刊号)~1996年6月号連載。全4巻。
まさかのグルメバトル漫画天才グルマン*10・食井カンロが食で問題を解決したり、ライバル達と料理対決をする。
1988年に『フレッシュジャンプ』に掲載された読切作品『喰いだおれ野郎』が作品のベースとなっている。
ゆでたまご冬の時代を象徴する作品であり、全編通してとてつもないカオスとゆで理論が渦巻いている。
そのためコアなファンも多く、紙媒体のコミックス(絶版)はかなりのプレミアがついている。
実は当時、創刊したての『エース』に箔を付けるため、『SILENT KNIGHT翔』の失敗により同じくジャンプを離れていた戦友・車田正美の『B't-X』と並ぶ看板漫画として扱われていた。
ところが『エース』に『新世紀エヴァンゲリオン』という超強力な武器が入ったことで状況が一変、必要以上にゆでたまごの名前に頼らなくてもよくなったためそのまま消えていったのだという。

『週刊プレイボーイ』1998年19・20合併号~2011年19・20合併号→『週プレNEWS』2011年5月9日~2011年10月3日連載。第1部全29巻、第2部全28巻。
『キン肉マン』の続編。キン肉スグルの息子・キン肉万太郎の活躍を描く。
人気漫画作品の子供世代が活躍する所謂「2世もの」の先駆けとなった作品であり、先述の通りゆでたまごにとっては久々のヒットとなり復活を果たすも、第2部『究極の超人タッグ編』はゆでたまご本人も認めるほどの迷走をたどり、多くのファンの失望を招いてしまう。
これを受けて、背水の陣の覚悟で始まったのが『キン肉マン 完璧超人始祖編』である。


Vジャンプ』2001年7月号~2007年5月号連載。全4巻。
エログロなどバイオレンスな展開を控えめにした少年誌版『キン肉マンⅡ世』。そういった展開がないわけではない。
単純明快な少年漫画として、後半評価を落としてしまった本編より評価するファンも多い。

全作品が電子書籍化されており、他社の作品も集英社のジャンプコミックスから刊行されている。

■読切作品

  • 下町戦争
『週刊少年ジャンプ』1979年4月増刊掲載。『キン肉マン』連載前の読切。
名作映画『ゴッドファーザー』の舞台を下町に置き換えたパロディで、マフィア同士のコミカルな抗争を描いたギャグ漫画。
本作の主人公「ドン・ピカーデリカオーネ」は、『キン肉マン』などの他作品にスター・システム的に様々な役で登場する。

  • デスゲーム
『週刊少年ジャンプ』1980年16号掲載。「愛読者賞」*11第8回エントリー作品。投票結果は8位。
ブルース・リーの遺作『死亡遊戯』がブルースが存命であったらどのような作品になったか、という想像から描かれた作品。冒頭に「この作品を今は亡きブルース・リーにささげる」とある。
息子を人質に取られた主人公・ワンが、孤島にある七重の塔に眠る秘宝を持ち帰るため、塔の各階にいる格闘技の達人に戦いを挑み、上階へと昇っていく。
この筋書きはそのまま『キン肉マン』の劇場版第7作(最終作)『キン肉マン 正義超人vs戦士超人』に転用された。
『キン肉マン』のパロディ漫画『キン肉マンレディー』でも本作のパロディが描かれている。

  • あすとろボーヤ
『週刊少年ジャンプ』1981年1月増刊(第1作)、1981年4月増刊 (第2作)掲載。
宇宙人と地球人の間に生まれた少年・ボーヤが地球の小学校で生徒たちと友情を育む。
低年齢層向けの作品であるが、ゆでたまご曰く、「熱血対決もの」を期待する読者からは評判が悪かったらしい。

  • 勇者ビッグボディ
『週刊少年ジャンプ』1983年15号掲載。「愛読者賞」第11回エントリー作品、投票結果は4位。
妖怪に奪われた屈強な肉体を取り戻そうとする勇者ビッグボディの物語。
ゆでたまご曰く、スケールの大きさに構成力が追いつかなかった失敗作。

  • 喰いだおれ野郎
『フレッシュジャンプ』1988年8月号掲載。
小学生天才グルメマン・マスヒロが贅を尽くした弁当でライバルの三ツ星吟味と味を競う。
先述の通り、『グルマンくん』のベースとなった作品。

『格闘エース』(1996年1月)掲載。
『キン肉マン』の後日談を描いているが、現在では(おそらく)パラレル扱い。
『キン肉マン幼年編』『キン肉マン特別編 ロビン・メモの巻』『デスゲーム』が併録された単行本が角川書店から出版されている。
後に『キン肉マンⅡ世』と整合性をとるために加筆修正が行われ、修正版は『キン肉マン』37巻に収録された。

  • ~パンクラチオンの星~ハダカーン
『Rintama』No.3(1996年12月)掲載。
全裸のプロレスラー・ハダカーンの活躍を描く。
ゆでたまご曰く、ショーアップされて本当に強いレスラーが居なくなっているという現在のプロレス界を皮肉った作品。
元々は連載予定だったが掲載誌が休刊したため、1話のみで終了。
編集部の対応が酷く、「ギャラを払ってくれたのは1年後」「原稿が1ページ戻ってこなかった」とのこと。


その他にも、キン肉マン関連の読切作品を多数発表している。


■余談

嶋田・中井両名共に、『キン肉マン』の劇場版第1作『キン肉マン 奪われたチャンピオンベルト』*12から第6作『キン肉マン ニューヨーク危機一髪!』まで、
特別出演として敵キャラの声優を務めている。

『キン肉マン』ブームの絶頂期であった1985年には『必殺仕事人V』第9話「主水、キン肉オトコに会う」に仕事人志望の若者(依頼人)役で嶋田・中井両名共にゲスト出演。
シリーズのファンである二人と主演を務めていた藤田まこと氏の雑誌対談が出演のきっかけとなった。
1シーンだけのカメオ出演ではなく、メインゲストとして中盤過ぎまでほぼ出ずっぱりであり、仕事人たちにこの世で晴らせぬ恨みを託し、死ぬまでを演じている。
劇中では必殺技を解説するための紙芝居を描いており、バッファローマンが殺される悪人役になっていた。

ゆでたまご冬の時代である1990年代前半に放送されていたコント番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』の人気コント「兄貴」では、
松本人志演じる兄貴に「ワシが手塚治虫なら、アンタ(浜田雅功演じる社長)はゆでたまごや」とネタにされてしまった。

2000年代にフジテレビ系で放送されていたコント番組『はねるのトびら』では深夜時代に、ゆでたまごをモデルにしたコント「格闘漫画家 ゆで・たまご先生」を放送していた。
内容はベレー帽に眼鏡とプロレス用ショートタイツ一丁の漫画家ゆで先生(演:ドランクドラゴン・塚地)とたまご先生(演:ロバート・山本)と
シングレットを着た女性アシスタント(演:北陽・虻川)が漫画に登場させる新しい超人(なぜか時事ネタが多い)を考案するというもの。
劇中には「キン肉マン Go Fight!」も流れている。



追記・修正は矛盾を気にせず作品を楽しめる方にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ゆでたまご
  • 漫画家
  • 漫画
  • アニメ
  • キン肉マン
  • キン肉マンⅡ世
  • 復活
  • 週刊少年ジャンプ
  • フレッシュジャンプ
  • プレイボーイ
  • Vジャンプ
  • 週プレNEWS
  • 月刊少年エース
  • デラックスボンボン
  • 月刊少年ガンガン
  • 闘将!!拉麺男
  • 週刊プレイボーイ
  • 嶋田隆司
  • 中井義則
  • 読者応募

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月18日 15:45

*1 藤本弘と安孫子素男の共同ペンネーム。1954年結成、1987年解散。解散後の2人のペンネームは藤子・F・不二雄と藤子不二雄Ⓐである。

*2 女性を含めれば、『あさりちゃん』で知られる室山まゆみ(姉の室山眞弓と妹の室山眞里子の共同ペンネーム。1976年結成)が最長。

*3 イベント出演やインタビューなどメディアへの露出は嶋田のみであることが多く、単行本の著者近影でも遊んでいる写真がよく選ばれるなど、執筆以外の露出が多いため、ファンの間でネタとして使われている。もちろん嶋田先生も働いているので勘違いしないように!

*4 そのため、最初期のキン肉マンはイラストレーターが適当に配色してしまったため、緑色の顔に黄色のクチビルという気色の悪い見た目になってしまった。

*5 『キン肉マン』の作中に「アデランスの中野さん」として度々登場する。

*6 『キン肉マン』のキャラクターであるジェロニモの「だってオラは人間だから」が元ネタ。

*7 ゆでたまご自身が考えたキャラクターは、キン肉マンやテリーマンなどごくわずか。

*8 担当編集者の中野氏の発案であるという。

*9 37巻は『マッスル・リターンズ』など旧シリーズの後日談を載せた短編集。

*10 フランス語で「食い道楽」「食いしん坊」を表す。

*11 1973年から1983年までジャンプ誌上で行われていた読者アンケートで選出される10名の漫画家が競作する企画。各作品はさらに読者投票で順位付けされる。

*12 サブタイトルはソフト化の際に付けられたもので、公開時は『キン肉マン』。