テツノブジン

登録日:2022/12/10 Sat 00:47:52
更新日:2024/03/12 Tue 03:10:11
所要時間:約 5 分で読めます






奇書 バイオレットブックに 書かれた
謎の物体が 名前の由来に なっている。
最強の エスパーポケモンを 求める
マッドサイエンティスト によって
造られた ロボットという 説がある。

数少ない 目撃者からの 証言によると
サーナイトと エルレイド どちらにも
見えるような 奇妙な姿を しており
対峙する者は 光りかがやく刃で 躊躇なく
切り捨てる 残酷さを 持っているという。

―『月刊 オーカルチャー』4月号より






※『ポケモンSV』終盤のネタバレを含むため、未プレイの方は注意!※
























オカルト雑誌の記事にあった
マッドサイエンティストの発明と近い特徴がいくつかある。


とある探検記の中でテツノブジンという名で
記された物体の可能性がある。


テツノブジンは『ポケットモンスター』シリーズで登場するポケモンの一種である。


■データ

全国図鑑№:1006
分類:パラドックスポケモン
英語名: Iron Valiant
高さ:1.4m
重さ:35.0㎏
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別比率:不明
タイプ:フェアリー / かくとう
特性:クォークチャージ(ブーストエナジーを持たせるかエレキフィールドの時一番高い能力が上がる。)

種族値
HP:74
攻撃:130
防御:90
特攻:120
特防:60
素早さ:116
合計:590

努力値:攻撃+3


■概要

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」にて初登場したポケモン。
未来からやってきたパラドックスポケモンの一種であるが、バージョンで対となるトドロクツキと同様、合計種族値が他のパラドックスポケモンよりも僅かながら上回るポケモンとなっている。

そして最大の特徴はサーナイトエルレイドの二種類のポケモンの特徴を有しているという点である。

それもメガサーナイトに酷似した頭部と白いスカート、メガエルレイドに酷似したトサカと胴体と腕の赤いブレードを持ち、さながら二種のメガシンカした姿の特徴を持ち合わせた異質な姿をしている。また、後頭部には二種の進化前であるキルリアのおさげを連想させる円錐状の器官が二つ見られる。
さらに鳴き声も両方を混ぜたようなものになっている。

オカルト雑誌の「月刊オーカルチャー:4月号」によると、とあるマッドサイエンティストが最強のエスパーポケモンを求めて作られたロボットではないかという説が記載されており、実際姿はこれに記載された内容が当てはまる。
しかしタイプはエスパータイプではなく、サーナイトとエルレイドのもう一つの追加タイプを合わせたフェアリーとかくとうの複合となっている。

戦闘の際にはエルレイドと同じく腕の刃を用いるが、あちらとは異なり伸縮して腕ごと直接切りつけるのではなく、赤い刃を着脱して連結させた双刃刀を振るうというもの。
そして敵を躊躇なく切り捨ててしまう冷酷さを持つとされ、主人に忠実な彼ら彼女らとは対照的な性質をしている。

とはいえ信頼する相手に対しては笑顔を見せたり、お辞儀をするモーションがあったりすることから、何もかもが現代種とかけ離れてしまったわけではない模様。

色違いは他の未来ポケモン同様に全身が塗装をする前のようなメタリックカラー一色になる。
瞳とブレードのマゼンタのアクセントが映える非常にスマートなカラーリングで人気が高い。

■ゲームでのテツノブジン

ストーリーではバイオレットのラスボスが使用してくるパラドックスポケモンの一角であり、専用道具である「ブーストエナジー」を発動させてくることから実質このポケモンがエースポケモンとなっている。
攻撃が上がる上に高い素早さと広い技範囲を持つため注意。

エンディング後はエリアゼロに野生で出現して入手できるのだが、出現確率が低く、場所も第3観測ユニット周辺にある隠しエリアと第4観測ユニット周辺にしか出てこないので、「そうぐうパワー」のフェアリーを発動させておくといいだろう。
なお、出現はバイオレット限定。スカーレットで入手するには交換かバイオレットとのユニオンサークルが必要である。

現代種と同様「さいみんじゅつ」と「みねうち」を両立でき、素早さもかなり高く上から催眠が可能なため、捕獲要因としても非常に優秀。
防御面が脆弱なのが欠点か。


■対戦でのテツノブジン

攻撃・特攻・素早さに優れた高速両刀型と言う、攻めに関しては強い配分。
HPや防御はサーナイト/エルレイドよりは上がっておりそれなりだが、特防がサーナイト/エルレイドと比較してほぼ半減してしまって耐久面に不安があり、わかりやすくやられる前に攻める性能である。
弱点5・耐性5と割と有利不利が出るが、むしあく1/4・ドラゴン無効とその耐性はなかなかに独特。

物理技ではかくとうタイプでは「インファイト」を覚える。
フェアリー技はオーロンゲ元専用技「ソウルクラッシュ」を覚えるが、一方で定番の「じゃれつく」は覚えない。武人は慣れ合わないという事だろうか?
サブウェポンにも「リーフブレード」・「しねんのずつき」・「はたきおとす」・「アクアブレイク」・「どくつき」・三色パンチ等豊富なタイプの技を覚えられる。
更に「フェイント」・「かげうち」と先制技も持っている点も嬉しい。
一方エルレイドは覚えられる「じしん」は覚えられない。これが地味に痛く、対どくが安定しない。

特殊技は一致技の他にも「サイコキネシス」・「シャドーボール」・「たたりめ」・「10まんボルト」・「くさむすび」などこちらもなかなかに豊富。

補助技は積み技では「つるぎのまい」・「めいそう」を覚える。
両壁・「ちょうはつ」・「トリック」・「アンコール」等のサポートや妨害も豊富。
状態異常に関しても「さいみんじゅつ」と「でんじは」を覚えるが、現代種が覚える「おにび」は覚えない。
現状では最速の「みちづれ」使いでもある。*1

総じてサーナイトとエルレイドのニコイチだけあって技レパートリーは非常に豊富。
両刀も可能な種族値であることから、相手からして見れば何をしてくるのかが予測し辛い万能性がこのポケモンの最大の強みと言える。

欠点としてはその受けに回ると弱い種族値に加え、アタッカーとして見ると意外と技に悩まされやすい事。
特に安定した高火力技がほぼ「インファイト」一本になりやすい為、耐久に関しては数値以上に脆くなる。
フェアリー物理打点が威力75止まりと言うのもかなり痛い。どれぐらい火力が厳しいかと言うと攻撃種族値100のポケモンが使う一致「じゃれつく」程度の火力である。
万能なようで実際は貧乏に片足を突っ込んでしまっているのだ……。
故に、役割はパーティの構成に合わせてしっかりと定めていきたい。

ランクバトルの解禁当初は様々な型が開拓されていたが、次第に多様性は薄れていく事に。
シリーズ5現在は、足りないフェアリー打点をより威力のある「ムーンフォース」に任せ、元々ない特殊耐久を完全に切り捨ててタスキ任せにした性格むじゃきの3ウェポン+「みちづれ」型が多め。

持ち物は専用道具の「ブーストエナジー」や火力を上げる「いのちのたま」、低耐久を補う「きあいのタスキ」あたりが候補。


■余談

  • スカーレット限定で登場するトドロクツキは「とある地方で起こる現象に関連するポケモン」と図鑑に記載されており、その姿はメガボーマンダに酷似している。
    更に他のパラドックスポケモンよりも合計種族値が590と高いこと、ラスボス戦での大トリを務めてること等テツノブジンと共通する点が見られ、それでいて古代と未来という対照的な時間軸からやってきたという点で対の関係とも捉えられるものとなっている。

  • エルレイド、サーナイトと同様に、手を胸に添えお辞儀をするという動作が見られる。
    エルレイドは左手、サーナイトは右手を添えるが、テツノブジンはサーナイトと同じ右手を添えお辞儀をする。



追記・修正はテツノブジンに加えてサーナイトとエルレイドを手に入れている方にお願いします。

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最終更新:2024年03月12日 03:10

*1 ムウマが元のハバタクカミデリバードが元のテツノツツミは「みちづれ」を覚えることが出来ない。