バロン・マクシミリアン(ブレンパワード)

登録日:2022/12/26 Mon 00:03:08
更新日:2024/04/09 Tue 20:05:32
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「ジョナサンの根性はそこまで捻じ曲がっていたのか!」

「死に際のブレンを相手に、何の訓練だ!」

「力ある者と戦ってみせろ、ジョナサン!」



バロン・マクシミリアンとは、『ブレンパワード』に登場する人物である。


【概要】

物語終盤に差し掛かる第17話より登場する、謎の人物。
常に銀の鎧とマントを纏い、頭にも兜と星形のようなマスクを付けていて、口元以外は一切露出していない。
それでありながらボイスチェンジャーも使った、スロー再生のような野太い加工音声で喋るため、徹底して正体を明かさないようにしている。
その一切が謎に包まれているが、ネリー・キムとは面識があるようで、バロンズゥを邪悪に操る事を警戒されていた。

ジョナサン・グレーンと並んでも遜色ないほど大柄な人物であり、冒頭のセリフを放ちながらスノボも披露するなど運動神経は良いらしい。

ジョナサンに突然変異の異形のアンチボディ「バロンズゥ」を与え、伊佐未勇の打倒のために協力する。
だが、バロンズゥを操るのにまだ未熟なジョナサンを叱責するなど、甘いだけの人物ではないようで、ジョナサンの成長を促しているようにも見受けられる。
ジョナサンもバロンには全幅の信頼を寄せており、バロンに対しては敬語で話をしたり、出会って間もない頃から「あなたがリクレイマーのリーダーであったなら」とまで感じるほどの人物だった。
バロンがジョナサンを気にかける理由は「ジョナサンと同じく、地球での思い出が辛いものばかりだったから」という共感や同情に似たものであるようである。

ジョナサンと共にオルファンへと訪れるが、後にガバナーに対してクーデターを起こしオルファンを掌握。
ジョナサンの望み通り実質的な指導者として、伊佐美ファミリーと共にオルファンを銀河へ飛ばそうとした。


【実力】

基本的にジョナサンのサポートに回っている為、バロン自身が戦闘を行うことはほぼ無かった。
物語終盤にジョナサンに代わり自身がバロンズゥを駆って戦うが、その際には凄まじい執念で勇すら寄せ付けないほどの圧倒的な戦闘力を見せる。
また、自身の生命力をバロンズゥに吸わせ、巨大化までさせた。
富野監督の過去の作品『聖戦士ダンバイン』のハイパー化と同一ではないが酷似した現象*1であり、スパロボに参戦した際には便宜上「ハイパーバロンズゥ」と名付けられた。
その力は凄まじく、作中最強クラスの威力を誇る勇と比瑪のチャクラ・エクステンションでさえ通用しなかった。
その上機動力さえも衰えておらず、圧倒的な力を持ってネリーブレンを握りつぶす寸前まで追い詰める。
だが、そこでバロン自身の生命力が限界を迎え、バロンズゥも元の大きさへと戻って墜落していった。


【主な台詞】


「相性……というのかな。合うのだろう」

「オーガニックエナジーの発動が、このように表れる……」

「未熟者の言うことは聞かない!」

「さすが私の見込んだ騎士……ナイトである」

「地球での思い出……貴公と同じように辛いものばかりだったからだ」

「オルファンに乗せられる人類は限られている。人間のエゴというオーガニックパワーも吸い上げて、オルファンは旅立つのだ!」

「そうだ……これからは全てお前の望む通りにしてやろう。お前も生まれてくれたのだから」

「伊佐美勇死ねよや!」

「ジョナサンに累を及ぼさない為に、罪も罰も一身に受ける!」

「私の思いを受けて生まれたバロンズゥは無敵である! 見ていなさいジョナサン、あなたの敵は私が排除してあげる!」

「息子のために死ねぇぇぇっ!!」


【余談】

実は『キン肉マンⅡ世』のゲーム、TVアニメ、映画などにおいて全く同名の読者考案の超人が登場する。
初出は2002年発売のGCソフト「新世代超人VS伝説超人」である為、1998年に放送されたこちらの方が登場は早い。

ROBOT魂シリーズにおいてバロンズゥが商品化しており、同スケールのバロンのミニフィギュアが付属する。
ジョナサンのフィギュアも付属しているため、共に飾る事が出来るだろう。
また、グッドスマイルカンパニーより展開中のMODEROIDシリーズでの商品化も決定している。
そちらにバロンのフィギュアは付属しないようだが、ジョナサン用のを含め複数のグランチャーも出る為、オルファンのアンチボディを並べたいならそちらも手と言える。
ちなみに、ROBOT魂では機体名の表記が「バロン・ズゥ」となっている。

スパロボZにおいて、特定のキャラの戦闘台詞がプライバシー保護音声のごとくスロー再生される事象*2が発生した際には、ファンからは「バロン化」と名付けられた。
勿論、バロンの発する加工音声と似ている事からつけられた呼称である。
ブレンの声付き参戦はそれまでに一度のみ*3で、そもそもZシリーズにブレンが出てないにもかかわらずこの扱いである。
よほどファンに与えたインパクトが強かったのだろう。

前述の通り声はボイスチェンジャーで加工されており、口元こそ露出しているものの兜にその機能がついていると思われる。
最終決戦でその兜が破損した際には、上記の最後のセリフのみ元の声のものとなって……




追記・修正はボイスチェンジャーで声を変えている方がお願いします。

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最終更新:2024年04月09日 20:05

*1 ハイパー化は負の感情で暴走したオーラ力によってオーラバリアが拡大し、元の機体の形を再現する現象であり、機体そのものが巨大化したバロンズゥとは異なる。

*2超時空世紀オーガス』の双子の眼鏡の方ことリーアが発生頻度が高く有名。だが、実は『∀ガンダム』のディアナ・ソレルも犠牲者の一人。

*3 ACEシリーズにはブレンパワードが参戦し、バロンズゥも出るものの、パイロットはジョナサンなので喋ることはなかった。

*4 行方不明となった後は医師のアイリーン・キャリアが艦長代理を務める。

*5 ジョナサンは勇がまだ少年くらいの頃にリクレイマーに入った為、5年程度は経っていると推測されており、それだけアノーアとジョナサンとの関わりが希薄だった事が推測される。

*6 ビープレートとはこの時点では特に根拠がなさそうな仮説で作られた言葉でしかなかったため、こんな表現になる。ちなみに後に別のビープレートに当てはまりそうな存在&説が発見されたのだが、そこから逆算するとこれはビープレートではなかった可能性が高い

*7 海外版では「忘れていたわけじゃない」といったニュアンスのセリフになっている。

*8 さすがにOVAさんも息子発言で確信するまでは「思考プログラムのバグ」と考えてたが。

*9 本放送時には記載がなかったという意見もある。

*10 実際、本編でアノーアの所業を暴露して破滅させた。

*11 それにしたってアノーアと同じく仕事人間で子供たちを放置していたものの、過ちに気づいて子供達と素直に和解した『機動戦士ガンダムF91』のモニカ・アノーという完全上位互換がいたりする。