ヨーデル(FE)

登録日:2023/01/21 Sat 19:35:01
更新日:2023/07/07 Fri 23:25:48
所要時間:約 5 分で読めます




概要

ヨーデルはファイアーエムブレムシリーズの登場人物。
複数名いるのでシリーズ順に記述する。
なおクラスはいずれも司祭


1.『紋章の謎』『新・紋章の謎』に登場する敵ユニット。


神殿をおかす者は何人たりとも 許さぬ!

大地よ 怒れ!ボルガノン!!


人物

魔導都市カダインの神殿を守るためマルス達の前に立ちはだかる敵将。
内乱を起こしたエルレーンの協力者だが、彼はマリクへの嫉妬(+リメイク版の設定ではガーネフの暗躍)で正気を失っていた。
散り際のセリフからすると、内心ではヨーデル自身もエルレーンに対し疑念を抱いていた様子。気の毒な話である。

性能

○ステータス(旧紋章)
LV-3
HP-27
魔力-5
技-6
速さ-5
幸運-0(敵軍共通の仕様)
守備-4
魔防-11
移動-6(不動)

  • 所持品
ボルガノン
司祭の指輪

○新・紋章ノーマル
LV-5
HP-28
力-1
魔力-8
技-6
速さ-7
幸運-0
守備-5
魔防-12
武器LV-魔C/杖D
移動-6(不動)

○新・紋章ルナティック
LV-5
HP-42
力-1
魔力-14
技-16
速さ-16
幸運-0
守備-5
魔防-12
武器LV-魔A/杖A
移動-6(不動)


  • 所持品
ボルガノン
マスタープルフ

魔法系上級職であり威力の高い炎魔法ボルガノンを使う。
物理職は魔防を確保しづらいバランスであり、迂闊に攻撃を受けないようにしたい。
とはいえ城門を守り動かない普通の敵将なので落ち着いて対処すれば問題はない。
ルナティックでもこの段階ではまだボルガノンは錬成されておらず、命中+10&武器LV補正を以てしても命中もそれほど高くはない。そのため物理攻撃を仕掛ければあっさり沈み、こちらの回避率次第では無傷で勝つ事も難しくない。貴重なマスタープルフとEXPをおいしく頂いておこう。
速さ20&攻撃30前後で来襲してくるドラゴンナイトやアストリア率いる勇者の方が遥かに恐ろしい。


2.『封印の剣』の仲間キャラ。


ロイ殿とリキア同盟軍に

聖女エリミーヌの加護があらんことを…

人物

エリミーヌ教団の司祭。温厚かつ理知的な性格の老年男性で、異なる信仰を持つ者にも寛容。
エリミーヌの言葉に従いベルン王国のについて調べたことでクーデター派から弾圧を受けたため、その状況を打破すべくロイ達に協力する。エトルリアの王都アクレイアでの決戦では、彼等エリミーヌ教の働きによって市街地での戦いを避ける事が出来た。
自軍加入時には魔竜の正体をほぼ突き止めている上に下記の通り重要アイテムも持参してくれる。
後日談では大司教の座に就く。

性能

○初期ステータスと成長率
LV-20
HP-35(20)
魔力-19(30)
技-18(15)
速さ-14(10)
幸運-11(20)
守備-5(10)
魔防-30(20)
体格-6
属性-光
武器LV-光A杖S

  • 所持品
ライトニング
リカバー
聖女の杖
マルテorミュルグレ

ゲイル・マードックらと戦う終盤の21章で自動加入。
自前の魔道書と杖の他、最高ランクの杖である聖女の杖、そしてルート分岐で入手していない方の神将器を持参してくれる。

老人らしく成長率はかなり低いが、いずれにせよ最初からレベルがカンストしているので何の意味もない。
魔防が初期値で最大値の30、次いで魔力が高いという司祭らしい能力だが、幸運はGBAの男性聖職者の例に漏れず低い。
どれだけ高位かつ模範的な聖職者であろうがエリミーヌは男性に厳しいようだ。

驚異の魔防カンストを誇り、魔法や状態異常杖に対する絶対的な囮になり、最初からあらゆる杖を使いこなせるので回復・補助役としても使える。
せいすいなどで補強すればハードのドルイドのノスフェラートさえ1ケタ台に抑え込む。
守備が紙とはいえニイメよりHPが高いので、追撃か必殺を除けば物理攻撃一発で死ぬということはそうそうない。
しかし魔力がギリギリ20台に達していないので、杖の回復量や射程には物足りなさが残る。
魔法による間接攻撃にしても一発毎の火力が低く追撃も見込めないので瀕死の敵が相手でないと倒しづらい。

司祭レベル20まで育てたエレンの期待値と比べるとほぼ全ての能力で負け、特に魔力や幸運については余裕でカンストできるほど。
サウルと比べても幸運と魔防で幾らか勝っているもののやはり全体的な水準では劣り、こちらは技・速さの差が特に目立つ。
とはいえ下級職上がりでも魔防が期待値でカンストするのはエレンとソフィーヤ程度。
そのどちらも使いやすいユニットとは言い難いので、即席の魔法受けとしてなら使えなくもないか。

…と、一見「使えなくもない初期上級職」程度でしかなさそうが、ヨーデルは他にも使い道が存在する。
神将器アーリアルの実戦投入である。

この作品には『烈火』以降のような「修道士」のクラスが存在せず、光魔法を使うには上級職の司祭になるしかない。
杖振りだけでクラスチェンジまでの経験値を稼ぐというのは、闘技場で他の仲間を鍛える前提なら、自身は死亡の危険を回避し安全に成長できる利点となる。
反面、迅速な攻略が求められる評価プレイや、元々あまり育成をやり込まないプレイスタイルなら戦闘職よりも成長が遅れる欠点となってしまう。

やっと司祭にクラスチェンジしても光魔法レベルはDから上げなければならない。
レベル10でクラスチェンジすればその分早く光魔法が解禁されるものの、最終的なステータスは他の仲間に比べてかなり低くなる。
闘技場で武器レベルを稼ごうと考えてもエレンは鈍足で追撃のリスクが、サウルは薄幸で被必殺のリスクが高いのでこの手も使えない。
速さと幸運が両方揃っていないと闘技場で戦うのはリスクが高過ぎるのだ。
司祭や魔法系のボスをチクチクする手もあるが尋常でない時間がかかる。

そこで、能力的には物足りなさが残るヨーデルを光魔法レベルだけを目当てに起用する可能性が生まれる。
道中で手に入るアイテムで魔力や速さ、できれば幸運も少しドーピングしてやると使い勝手が改善される。
なんならこの章は初期配置のすぐ近くに秘密の店があるため、足りない分はそこで補充しても良い。
武器レベルはドーピングできないのもヨーデルを使うメリットとなっている。


ではこれで一線級の戦力になれるかと言うと…そうとも言えないのが難しい所。
杖レベルはSなのに光魔法はあくまでもAなのでアーリアルを解禁するにはもう一段階上げなければならない。
彼が加入する章のドラゴンマスターと戦うために前線に出るのはかなりリスキー。
ハードだとぎんのやり装備のドラゴンマスターの攻撃を素で受けると 丁度ピッタリ即死してしまう ので猶更である。
ではこの章を抜ければ楽かと言うと、もう最終盤だけあって次章以降も勇者バーサーカーマムクートと骨の折れる強敵揃いである。
そうでなくてもヨーデル本人のレベルはもう上がらないのに武器レベル上げのためだけに戦わせるのは精神的にもかなり不毛・徒労感が募るだろう。
アーリアルはともかく汎用の光魔法は何故か同ランクの理魔法のほぼ劣化といった性能なのに価格が高いので賢者等と比べて火力面でも頼りにくい命中も不安定。端的に言ってしまえば理と闇魔法の短所を二で割ったような性能。
威力自体は理魔法と変わらないのだが、魔力をドーピングしても上限値は25止まりなのでダメージ効率もかなり悪い。
まぁ火力が低い=武器レベルを上げる機会が増えると言えなくもないが…。もし最初から光Sならもう少し評価が上がったと思われる。

加入が遅いので支援も組みづらい。
その相手も自分と同じ聖職者系や初期上級職、不遇職のスナイパー等恵まれない。司祭よりはマシとか言うな

さらに言うとアーリアルは基本性能こそフォルブレイズを上回っているものの、魔防+5の補正は最終盤の相手であるマムクート相手には意味がない。
徹底的に固めればハードのドルイドやブルーニャの攻撃を悉く跳ね返すガチの鉄壁になれるが、そこまでして彼ひとりを固める余裕があるなら速攻撃破に力を注いだ方が確実。

結局ドーピングした上にそこまで手間をかけてアーリアルを使いたいかと言うと首を横に振るプレイヤーが大半。
アーリアルがトライアルマップのギネヴィア専用魔法と言われる所以である。

最初からレベルがカンストしているため「○○以外経験値取得禁止」の縛りプレイに利用可能。
他の助っ人にはマリナスや「救出」役の系・騎馬系等も考えられるが、戦闘や杖の使用ができるのは彼一人となる。
しかし、この手の企画に挑戦するプレイヤーはプライドもあってかこういう抜け道を積極的に利用しないことも多い。
21章を突破するために杖のお世話になることがある程度か。


支援会話
長い人生の中で高い徳を積んできた高僧である為か、総じて穏やかながらも物事の本質や真理を突いた会話が多い。
彼の属性は主に攻撃、命中、必殺、防御が大きく上がる反面回避や必殺回避が上がらないという一見汎用性が高いようで実はピーキーな効果。炎属性の劣化版とか言うな。その為相手の属性やステータス傾向との相性が問われる。

  • サウル(氷)
布教にかこつけて女性にナンパをしたり、あまつさえギネヴィアにまでつきまとうサウルに厳しい目を向ける。
自分の意思でロイへの協力を続けることを申し出たシーンは真面目なのだが、治療の杖目当てでの入信を募る張り紙を出したせいでとうとう説教を食らうオチに。普段と変わらない丁寧な物腰でサウルに迫る姿は結構おっかない。
補正は命中率と防御力がメインであり微妙。サウルにはもっと相性の良いエース・即戦力候補が居るのも向かい風。

治療の杖が使えないことを悩む彼女に対し、エリミーヌの旅の一節を引用し自分なりの答えを見出せようとする。
お互いに攻撃力・命中率・必殺率を最大まで引き上げる効果を得られるのでかなり強力。特にドロシーは凄まじい破壊力を得られる。

元ベルン竜騎士の彼女の立場が悪くならないようヨーデルが気を遣う。
自らの騎竜トリフィンヌに自分の我儘で苦労をかけていると零す彼女に対し、トリフィンヌは自分の意思でミレディの傍にいるのだと説く。
補正は命中率・必殺率の強化がメイン。
唯一と言っても良い強キャラだが、ミレディの立場からすると命中・必殺補正はありがたいがその他の面が悉く噛み合わず、移動力の差も祟ってヨーデルと組むメリットがほぼない。

50年来の付き合い。詳細は不明だが、かつて敵から襲撃を受けた時に継戦を主張する彼女と許すべきだと説くヨーデルで意見が対立し、戦わない選択肢をとった彼は妹を目の前で殺されるという悲惨な末路を辿った模様。
過去の思い出を振り返りながら、一度分かれてしまった道もいつか再び交わることがあるかもしれないと語り合う。
補正は攻撃力と防御力がメイン。
ニイメから見ると自軍最高の攻撃力を目指せる相手の一人であり、フルドーピング前提なら選択肢に上がるかもしれない。

  • ダヤン(理)
エリミーヌ教とサカ部族それぞれの宗教や伝承の文化について語り合い、その内容の合致からこの世の真理を見出し始める。
…というか内容は支援効果の解説そのもの。
補正はニイメと同様。互いにやや不足しがちな火力と守備をフォロー出来る為、両者を一軍で使うならアリ。欲を言えばダヤンはもうひとり回避がよく上がるキャラとも組んでおきたいところ。


追記・修正はヨーデルにアーリアルを使わせてからお願いします。

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最終更新:2023年07月07日 23:25