穂波たまえ

登録日:2023/06/02 (Fri) 01:58:17
更新日:2023/06/29 Thu 19:34:25
所要時間:約 6 分で読めます






まるちゃん、大好き



穂波(ほなみ)たまえ」とは、漫画及びアニメ・ドラマ『ちびまる子ちゃん』の登場人物。
CV:渡辺菜生子/演:美山加恋、須田琥珀、岩本千波



【概要】

主人公・まる子と同じ3年4組に通う、彼女の最大の親友
主に名前はひらがな表記されるが漢字表記だと「穂波珠絵」。

誕生日は6月18日、血液型はO型。
三つ編みおさげのメガネっ娘。父からはメガネ、母からは優しい性格を受け継いだ。
ちなみに同じメガネっ娘のとしこちゃんは目が透けているのに対し、たまちゃんはタミー時を除けば概ね眼鏡だけが描かれる。

家族構成は父親・母親との3人暮らし。
初期は兄の存在が言及されていたがいつの間にか無かった事になっている。
家族からは「たまえ」、男子からは「穂波(さん)」、女子からは「たまちゃん」「穂波さん」と呼ばれている。
席順は真後ろの左から3番目、右側はまる子、真正面がブー太郎、左側は時々で変化。
花輪クン城ヶ崎さんほどではないが家庭はそれなりに裕福な模様。
現に自宅は1970年代にして綺麗な二階建て、習い事としてピアノ教室に通い、当時高価だった「リカちゃんハウス」も所有しているし、父はカメラを趣味としているなどの点から推察される。
しかし、「まるちゃんの町は大洪水の巻」では、静岡市に起きた七夕豪雨に巻き込まれ、自宅が2階まで浸水して屋根の上から未曾有の水害に浮かれ写真を撮りに来た野次馬のまる子に手を振るという衝撃的な目に遭ってしまった。

モデルは原作者・さくらももこの小学校および女子校時代のクラスメイト。ただし、メガネを掛けるようになったのは中学かららしい。
『ちびまる子ちゃん』と同様に親友で、卒業後は憧れの海外暮らしをして2000年頃からさくらももこと再び交流している。


【人物】

真面目で心優しい女の子。いつ何時でもまる子の味方で心の支え。
学校ではまる子・はまじ・丸尾・山田らクラスメイト、家では親バカ&写真バカな父親に翻弄される苦労人。
どんな失敗をしようと「いいよ、いいよ」と笑って受け入れてくれる女の子。

しかし、周りのバカな行動を何とも思っていない訳ではなく、本当にどうしようもない時には心の中では時にナレーター並みの直球でキレのあるツッコミを入れている。
「あんた、バカだよ」
たまちゃんとナレーター無くして『ちびまる子ちゃん』は成立するまい。

まる子の心の機微には特に敏感で、最早会話を交わさずとも単純な思考を察してツッコむ。熟年夫婦か。
また、他の登場人物(まる子、永沢他)同様、妄想の中ではアルプスの少女タミーに変身してポエムを詠んだりヒロイン的に振舞ったりする。通じぬ思い。
タミーとなったたまちゃんは自分の主張できない事をはっきり言えるまる子をヒーローのように若干美化している。
ただし、嫌なものは嫌なので、本当にバカな行動やイベントに付き合いきれない時は理由をつけて回避するちょっとドライなところも。
我慢できない事態には怯まず意見する芯のある一面もあり、男子にまる子や自分が囃し立てられたりすると真剣に抗議して抵抗する友達思いのしっかり者。

自転車やスケートの指導方法はスパルタそのもので、転けて体に覚えさせる伝統的なスタイル。

「自転車ってもんはね、座ってペダルさえ漕げば走るもんなのよ」

好物はまる子と同様、カレーライスのようなオシャレ感のある食べ物とメロン、プリン、ケーキなどの甘い物。苦手なものは蛇。
「まぼろしの"ツチノコ株式会社"の巻」では70年代当時流行していたツチノコをまる子や丸尾君と一緒に捜索し、「まる子、まぼろしの洋館を見るの巻」では寂れた洋館をお化け屋敷のように探検するといった小学生らしい好奇心旺盛な姿を見せている。
「まるちゃん熱帯魚を飼うの巻」では、よし子さんが分けてくれた熱帯魚のグッピーを飼い始めたさくら家の水槽にたまちゃんが育てたザリガニを入れることを提案して全滅させてしまい、3ヶ月後には本人も忘れているのだった。

宝物は西城秀樹のサイン。
好みのタイプは「力が強くて、頭が良くて、面白くて、親切で優しくて、スポーツマン」、妥協しなければ相当な大物が旦那になる予定。
「あんた、理想が高いね」

映画「大野君と杉山君」の原作コミックに描き下ろされた「まる子のクラスの同窓会」*1では、眼鏡からコンタクトレンズに変え、母親似の美しく成長した姿が描かれた。
もしかしたら理想の旦那をゲット出来たのかも。


【関係人物】

たまちゃんとの関係はもう書いた通り。
お調子者で作者も公認のとんでもないバカだが、お互いにとってかけがえのない存在。
歌いながら一緒に手を繋いで下校するほど仲が良く、日々様々な遊びに興じている。
まる子とたまちゃんの喧嘩が描かれる「たまちゃん、大好きの巻」は何度もリメイクされている有名回。

  • 土橋とし子
まる子とたまちゃんの友達。

  • 伊藤由美子
初期レギュラー。まる子とたまちゃんの友達だったが、とし子の登場に伴い、役目を奪われる形で出番がなくなっていった。

  • たまちゃんの母
作者の想定以上に「卑怯」でキャラ立ちした藤木と声が同じとは思えない可愛げのあるたまちゃんの母。
たまちゃんと同様にいつも笑顔で優しく、まる子にはすみれと真逆の理想の母親像として比較されている。
趣味は料理でよく遊びに来るまる子にパンやお菓子を振舞っている。
たまちゃんのしっかり者な一面は母親の影響で、いろいろとバカな夫の暴走が酷いと真剣に怒って止める事もあり、形は違ってもさくら家と同様女性が強い家系な模様。
やはりカメラを手にした夫の暴走癖には心底手を焼いている。

  • 穂波真太郎
たまちゃんの父、そして穂波家一のトラブルメーカー。
職業はサラリーマン。
「まる子 潮干狩りに行くの巻」での友蔵との邂逅でまだ9歳なのに嫁入りを意識してしまい、何よりも娘のシャッターチャンスを追い求めるキャラクターになってしまった。
ライカのカメラをトレードマークに、娘が心底嫌がるほど写真を撮りまくって日々困らせている。
「恐怖の心霊写真の巻」では心霊写真かもしれない写真を社内新聞に載せる約束を勝手に取り付けたせいでガチギレされ、しつこすぎる撮影が原因で家出された事もあるがその後も懲りず、怒られても気にせず写真を取り続ける姿がお馴染みに。
撮り溜めた写真は「たまえメモリー」と名付けたアルバム兼日記に記録されている。
ただ、「たまえ」と「カメラ」が絡みさえしなければ温厚で人当たりも良く、比較的裕福な家庭環境を鑑みるに仕事は優秀なのかもしれない。

眼鏡をかけた優男という風貌、愛娘に重すぎる愛を注ぐ姿、そしてカメラという趣味がよくない連想をさせるせいか、『まる子』を代表する変態として認識されており、大亜門も『太臓もて王サーガ』の質疑応答コーナーの中で『まる子』の中で好きなキャラクターとして挙げている。
宏海「その質問漫画に関係ねーだろ」




「追記・修正する姿も可愛いぞ~、たまえ……」

「ふざけてないでお父さんも手伝ってよ!」

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最終更新:2023年06月29日 19:34

*1 あくまで『ちびまる子ちゃん』の世界における同窓会のため、丸尾くんや花輪くんといった完全創作キャラも登場している。