リコ(ポケモン)

登録日:2023/06/02 Fri 21:53:49
更新日:2024/04/28 Sun 14:44:34
所要時間:約 4 分で読めます





ちょっと待って! この展開……ペンダントを巡って追い回されてるなんて。

私……私……物語のヒロインですか!?


出典:ポケットモンスター、3話『ニャオハとなら、きっと』、
2023年4月14日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


概要

『リコ』とは『ポケットモンスター(アニメ第8シリーズ)』の主人公の一人。
本作は彼女とロイのW主人公体制だが、各種メディアでの扱いはリコの方がメイン主人公とされている。


パルデア地方出身の少女。カントー地方所在のセキエイ学園に籍を置く学生。
最初のポケモン・ニャオハと共に学園生活を送っていたある日、祖母・ダイアナから譲られたペンダントを狙うアメジオ達エクスプローラーズの奇襲を受けてしまう。
だがそこへ、戦うポケモン博士・フリードが介入。その助けで学園を脱出し、
以後はペンダントの秘密を解き明かすべく、フリード率いるライジングボルテッカーズのもとに身を寄せて旅をすることに。
なお、この間の学園の授業はどうなるか、というとリモートで受けることにした。
元々かがくのちからってすげー!世界なのでアッサリ解決。便利な世の中になったものである。実技教科はどうするの?
テラスタルデビュー編からはロイ、ドットと共にパルデア地方のオレンジアカデミーでテラスタル研修を受ける。

家族構成は父・アレックスと母・ルッカ、母方の祖母・ダイアナの3人いる事が判明している。
アレックスは絵本作家兼画家。ルッカは教師。ダイアナは冒険家。
パルデア地方出身でありながらオレンジアカデミーに通わせず、わざわざカントー地方の学校に何故入れたのかというと、セキエイ学園が両親の母校だからである。
それとカントー地方を出しておかないとカントー地方が忘れられる可能性もあるためかもしれないが……。
実家はテーブルシティ近郊に位置している。
パルデアの中心都市であろう街の近くに敷地の広い邸宅を構えている点や、カントー地方に留学させるだけの経済力などから裕福な家庭であることが窺える。


人物・嗜好

普段は口数が少なく、奥手で礼儀正しい性格。
前シリーズのサトシが昔ながらの熱血主人公だったのに対し、リコは今時の普通系主人公とサトシと対照的になるようにされている。
その一方で周囲から「何考えているか分からない」と称されるほど、突飛な言動を見せる事もある。
というのも、リコは頭の中で色々考えている内に動けなくなったり、直前の行動と真逆な行動を取ったりするからだ。
ようするに声に出す台詞よりも心の声が多すぎて、彼女の考えは周囲に伝わりにくい。
そのモノローグ量たるや、たった数話でのサトシの総モノローグ量を超えたとファンの間で囁かれるほど。
(ちなみにサトシはバトル中くらいしかモノローグが無い)
実際1話冒頭から、自分の大好きな『ぐるみん』(後述)の話題で盛り上がる学生たちの輪に加わりたいのにモノローグ内で色々吐露しつつ遠慮してしまうというシーンになっている。

内心で自己完結してしまう癖が顕著に出たのが2話で、

二人のトレーナーがリコのペンダントを巡ってバトルしている

「私のために争わないで!」と割って入る

内心で葛藤

突如二人のトレーナーの内の一方にニャオハの『このは』でダイレクトアタックを決める

……と、このような行動を取り周囲の人間と視聴者を驚愕させた。

ただし上手く自分の意思を伝えられない点以外は普通の女の子。
自分が持つペンダントを巡って大勢の人間が争うのを見て「(私は)物語のヒロインですか!?」と混乱したり、
またロイが「(ホゲータに)会いに来たんだ!」と言った際には自分に会いに来たのかと勘違いしたりなど、年相応に感受性が強い。

また動画配信者『ぐるみん』の大ファンでもあり、彼女の配信を逐一チェックしている他、自身も「ニャオハ大好きっ子」というペンネームでコメントを送ったりしている。
そのファンっぷりは、自分のコメントが読まれただけでブレイブアサギ号に響き渡る絶叫を上げてしまったほど。
当初はぐるみんの正体であるドットを単なるガチファンと誤認していたが、後にその正体を聞かされてまた絶叫していた。
正体を知ったあとも「ドットの友人」と「ぐるみんファン」はリコの中では別物なのか、
39話ではドットが着ぐるみを脱ぐ姿から「ぐるみんはぐるみんだから! 中の人なんていないからー!」と目を逸らしている。


ポケモンバトルに関しては自ら積極的に行うほど好んではいないようだが、苦手というわけでも嫌っているというわけでもない。
相手の性質に応じて『このは』の出力を調整するようニャオハに咄嗟に指示を出すなどバトルセンスは低くなく、
また、エクスプローラーズのような自らや仲間の身に危害が及びかねない脅威を相手にした場合は躊躇なく戦う姿勢も見せている。
一方で公式戦のような長期戦には不慣れで、元来の優しい性格や競争意識の低さからか、
競技としてのバトルで勝利することへの執着は薄く、降参してニャオハや対戦相手を怒らせてしまったこともある。
この件を通じてジムリーダーのカブから「バトルに勝つばかりがトレーナーの道とはかぎらない」とアドバイスを受けて間違いに気付き、リコがトレーナーとして目指す道を意識するきっかけとなっている。

不思議なペンダント

祖母のダイアナから貰った不思議なペンダント。
これを狙ってエクスプローラーズにリコは狙われることになった。
リコの危機や六英雄との邂逅の際にはポケモンに変化していたが、後にそのポケモンの正体はテラパゴスだということが判明した。
ちなみにペンダントの状態はテラパゴスの休眠状態だったが、ダイアナは化石だと思っていたらしい。

手持ち

ニャオハ→ニャローテ(♀)

CV:林原めぐみ
技:このは、ひっかく、でんこうせっか、マジカルリーフ
特性:しんりょく
リコの最初のパートナー。
サトシシリーズにおけるピカチュウポジで、キャストクレジットも2番目。
入学面談の結果、セキエイ学園が用意してくれたポケモン。

気まぐれな性格。
リコをして「何を考えているか解らない」と言わせるほどマイペース。ある意味トレーナーと似た者同士。
サトシのピカチュウよろしく貰った当初はリコの言う事をまったく聞かず、教室から脱走し、初バトルでは指示を聞かず相性が良いはずのアンのミジュマルに完敗するなど、リコを困らせていた。
またヤキモチ焼きな面もあるようで、リコの実家ではアレックスのパピモッチがリコと仲良しなのを見て拗ねた事も。
36話で♂のパフュートンの匂い(メロメロ効果がある)でメロメロになったことから、性別が♀だと判明。

しかし、敵と見なすものがいるとリコの言う事を聞いたり威嚇したりする一面もあり、リコがエクスプローラーズの策略にはまりそうになった時はリコに逃走先を導いていた。セコムか?
意外にもバトルの素質は高いようで、このニャオハが放つ『このは』はサトシのモクローの『このは』と比べても異常な出力を誇る。
威力自体はそこまででもないが、とにかく葉の量が多いため目くらましに利用することが多い。
それ以外でも俊足を活かした接近戦も得意としており、相性の悪いロイのホゲータを翻弄して勝利したほど。

ブレイブアサギ号で起こった災害により勢いあまって滑り、そのままエクスプローラーズに「ポケ質」として捕らえられた。
その際同組織の幹部・コニアからは「とってもキュート」と可愛がられていたが、すぐにリコに救出される。

セキエイ学園でリコと出会うまでは猫ポケモンブリーダーのマーニャの元で育てられていた。
当時から『このは』の出力は他のニャオハと比べても飛び抜けており、ワナイダーに捕まった仲間達を救うつもりで放った『このは』で逆に仲間達に怪我を負わせてしまったという過去を持つ。
この経験からリコと出会ったばかりの頃は『このは』を撃つことにすら躊躇いがあったが、リコとの旅の中で『このは』の出力を調整することが可能に。
更に再び対峙したワナイダーとのバトルで新たに『マジカルリーフ』を習得した。

45話でのレックウザとのバトルの中でニャローテへと進化。
更に威力の増した『マジカルリーフ』をレックウザに直撃させてダメージを与えた。
技を放つ際には首元の蕾を長いツタによってヨーヨーの要領で操っており、海に落下しかけたホゲータの救出にも活かしている。
手持ち無沙汰な時にはヨーヨーで一人遊びをするなど進化前と比べてクールな振る舞いが目立つが、特に反抗期ということもなくリコにはよく懐いている。

テラスタルデビュー編からは研修にあたってリコがテラスタルオーブを手にしたことで草タイプのテラスタルが可能になった。
口上は「ニャローテ!満開に輝いて!」。

その他、渋い味が好みの様で抹茶ケーキを食べているシーンもある。

ミブリム(♀)

CV:真堂圭
技:ねんりき、いやしのはどう
特性:不明
リコが始めて野生の個体を捕獲したポケモン。
雷に怯えてガラル鉱山の近くの山小屋で雨宿りをしていたところをリコに保護され、その翌日に野生に返そうとしたところを彼女への恩返しの為にゲットされる。

ミブリムらしく優しい心のトレーナーにしか心を開かず、オリオとマードックとモリーの喧嘩の話を聞くと逃走し、ポケモンフーズも集まっている場所では食べないらしい。
リコの優しさに打たれ、居心地が良いからと彼女のフードの中に居座っていることが多い。

余談だが彼女のミブリム初登場時の放送日は9月8日で、偶然にも同じくミブリムを愛用しているビートのユニフォームの背番号「908」と一致している。
また、原作でビートが初バトルする場所もガラル鉱山である。

初ゲットが21話とかなり遅い。
前作主人公のサトシが初ゲットに最も時間がかかった時でさえ、新無印の10話である。そう考えるとリコは倍の時間かかっている。
とはいえ元々リコはサトシとは違い*1ポケモンをゲットすることに積極的ではない
ヒロインとして見ると、初ゲットに丸1年かかったコハルがいるので、そんなに遅くない気がしてくるのが不思議。

余談

キャラクターデザイン原案は杉森建氏が担当している。

アニポケにおいて、アニメオリジナルキャラクターが主人公になるのはゴウに続き2人目。

実は歴代ヒロインで草御三家を最初のパートナーにしたのは長い歴史の中でリコが初。
(一応ハルカフシギダネをゲットしてはいるが、あくまで最初のパートナーはアチャモである)
というのもサトシは『XY』・新無印以外のシリーズで草御三家を手持ちに入れていたため。

演じる鈴木氏は『新無印』にてグレイシア使いのレジーナも演じている。

イケメンたちに(純粋な好意ゆえとは言い難いところながら)身柄を取り合われる展開から「乙女ゲームの主人公のようだ」との声も聞かれる。


追記・修正は心の声を直に出してからお願いします。

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最終更新:2024年04月28日 14:44
添付ファイル

*1 基本的にサトシはポケモンリーグに参加するなどの理由で仲間をどんどん集めて一緒に強くなっていた