バッタモンダー(ひろがるスカイ!プリキュア)

登録日:2023/06/10 Sat 18:21:00
更新日:2024/03/29 Fri 17:01:05
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DQN KENN ※日曜朝8時30分です。 ひろがるスカイ!プリキュア まさかの再登場 まさに外道 みんなのトラウマ やべーやつ アンダーグ帝国 キュアスカイをマジギレさせた男 キュアパンプキン ギャグキャラ化←賛否両論 クソ野郎 コンプレックス サディスト シャララ隊長の不幸の元凶 チャラ男 チンピラ バッタ バッタもん バッタモンダー バッタモンモン プリキュア プリキュアの敵 傲慢 加害者にして被害者 卑劣 卑劣漢 卑怯 卑怯者 因果応報 声優の本気 外道 実は苦労人 小物 弱肉強食 情緒不安定 捻くれ者 残忍なイケメン 残念なイケメン 濃すぎるキャラクター性 無断転載 狡猾 策士 紋田 結構暗い過去持ち 自業自得 落ちこぼれ 転落人生 迷走 逆恨み 金月龍之介の本気 陰湿 頭脳派 飛蝗




苦しかったよね?寂しかったよね?
もう頑張らなくていいんだよ。

君を傷つけるこんな世界、ボクが壊してあげるから。



「バッタモンダー」とは、『ひろがるスカイ!プリキュア』の登場人物。

CV:KENN

【概要】

第14話より登場した、本作の敵組織・アンダーグ帝国第二の刺客。

名前の通りモチーフはバッタで、額にバッタのような触覚が生えた人間の男性の姿をしており、目元には道化師のようなメイクが施されている。
へそ出しのインナーの上にファーが付いた緑色のジャケットを羽織り、棘付きのブレスレットを身につけるというビジュアル系を思わせるファッションをしている。
カバトンとは帝国の訓練生時代の同期だったことが第41話の回想シーンで語られている。

カバトンが離反した後スカイランドに潜入し、新人かつ格下のソラに負けて落ち込む青の護衛隊の隊員・ベリィベリーの前に冒頭のセリフと共に現れる形で初登場。直後にプリキュアとも顔を合わせ、新たな戦いが幕を上げることとなった。

【人物像】

一人称は「ボク」
普段は冷静かつ理知的だが、実はというにはだいぶオープンだが非常にプライドが高く、想定外の事態等で一度冷静さを欠くと……

ふざっけんなよ!!!弱い癖に…弱い癖にィ…!
強いオレに逆らうなんて!有り得ねえェェェ!!!

フゥ…。ボクとした事がつい取り乱してしまった。
ごめんねぇ?怖かっただろう?ハイ、これでケンカは終わりだ♪

粗暴な本性を現し、口調も荒くなって一人称も「オレ」になる。そして、一呼吸ついて普段の飄々とした態度に戻るのがお約束。
この時触覚に当たる前髪部分が逆立ち、声も普段のキザったらしい飄々とした物からダミ声に変わるが、これらは落ち着くと再び元に戻る。

自身の強さを誇張し執拗にエルを狙い続けたカバトンとは対照的に、「弱い者には手を出さない優しい男」を自称している。
だがこれは『強者である自分に逆らわなければ手を出さないで「おいてやる」』という意味の超上から目線であり、実際は「強くて優しい自分」に酔いながら人々の努力を侮辱するどころか打ち砕いて嘲笑うなどただ見下しているだけなのが透けて見えており、帝国民らしい弱肉強食思考の持ち主。
また、毎回負けたという事実やプリキュアの強さ自体はあっさり認めて撤退していたカバトンとは異なり、自身を根拠なく「常に強い側の立場の存在」と信じて疑っていない為、負けるとすぐに癇癪を起こしたり「全然本気を出していないだけ」と勝ちを譲った感を取り繕おうとする等カバトン以上に小者臭が漂っており、あげはにも「負け惜しみってかっこ悪いよ?」とバッサリ吐き捨てられている。*1
逆に自分より強い者、恐ろしい者を目の当たりにすると怯えて撤退する等、根っこの部分は脆い小心者でもある。

基本的に力押しだったカバトンとは逆に頭脳派な卑怯者であり、第15話ではランボーグを浄化*2できるのはプリキュアだけという事実を利用。
10体ものランボーグを定期的に差し向け、プリキュアであるソラを除く青の護衛隊に退治された個体からスカイランドに残留したアンダーグ・エナジーを結集させることで超巨大ランボーグを生み出す。この間最低でも10連敗しているがよく粛清されなかったものである、作戦の1つとして目をつぶってもらったのだろうか?
そして、「1時間以内にプリンセスを渡さなければ、ランボーグを爆発させてスカイランドをアンダーグ・エナジーで包み込む」と脅迫した。
この巨大ランボーグは今までの個体より遥かに強く、ウィングを負傷させたり、スカイとプリズムを追い込んだりしたが、シャララ隊長の捨て身の行動により生まれた隙を突かれて浄化された。
敗北したのが余程悔しかったのか、癇癪を起こしながら王宮に乗り込むと護衛に付いていたツバサを殴り飛ばし、エルの引き渡しを拒んだ国王と王妃に呪いをかけて昏睡状態にしてしまう。
そこへ、超巨大ランボーグ浄化の際の体への負担の大きさから気を失っていたスカイが、エルの叫び声で意識を取り戻して咄嗟に駆け付け…


動くなッ!!

そこからエルちゃんに1ミリでも近づいたら、

絶対に許さない…!

バッタ…モンモン…

テレビの前の視聴者に見せられないぐらい凄まじい形相をしたスカイが相当怖かったようで、冷や汗をかいて怯えながら撤退した。
エルの誘拐こそ失敗したが、この一件でスカイランド側が負った被害は大きく、アンダーグ帝国としてはほぼ初の成果を上げた作戦となった。だが、スカイにプライドをへし折られたのが相当堪えたバッタモンダーは自分が味わった雪辱を晴らす事に執着し始め、「プリキュアの打倒」に目的がすり替わった結果、戦いの場の近くにエルがいても気に留めなくなる事が増えている。

16話以降はプリキュアとの決着をつけるためにソラシド市に現れるようになり、同話での戦闘を当初は有利に進め、スカイランドを嘲笑う形で挑発を仕掛け、プリキュアの戦意を失わせようとしたが、ミラーパッドの通信でスカイランドの人々が前を向いて進んでいる事を知っており、更にシャララの生存の可能性も信じるプリキュア達には通用しなかった。
そしてこの回から敗北時の癇癪が顔芸というレベルを通り越した表情で喚き散らすとかなりエスカレートしており、プリキュア達にすらドン引かれていた。

17話でも校舎の屋上から運動会の会場を見下ろす形で人知れず現れ、ライン引きをランボーグにするも結局敗れ、何故か異常に顎をしゃくれさせながら負け惜しみを残して退散した。
この回ではプリキュア達とも顔を合わせておらず、1人で勝手に騒いで退場しただけだった。

あぁ?ンだよ!ライン引き(アレ)何の為の道具なんだよ!
ハイハイ、強い強い、良かったね。

18話では、アバンの戦闘で釣竿型のランボーグをプリキュアに倒され、木陰でエルと共に戦いを見物していたあげはを「外野」呼ばわりし、「言っとくけど、まだ僕は全然本気出してないから」と余裕があるように見せかけるも、彼女には負け惜しみと見做されてしまい、それに苛立ちつつも一旦は撤退する。数日後、あげはの実習先であるソラシド保育園に現れ、プリキュアを園児達の目の前で倒す事で彼らを絶望させようと目論む。ジョウロ型のランボーグにアンダーグ・エナジーを凝縮した黒い光線をエル目掛けて発射させ、それから守ろうとしたプリキュア3人を檻のような球体に閉じ込めて行動不能にするという大金星を上げ、その顔が見たかった仮にも美形悪役がやってはいけない様な顔面崩壊レベルの強烈な顔芸を見せながら煽り散らかした。その直後、戦いを密かに観ていた園児の長内たけるを標的に定めるも、彼を守るためにあげはが立ち上がり、生身での奮闘の末にランボーグを転倒させられる。「外野の割にはやるじゃないか」と虚勢を張ろうとするが、その態度はあげはの怒りに火をつけ、保育士もプリキュアも大切な人を守りたいという気持ちは同じだという思いをぶつけた彼女は、自分がプリキュアになる事を強く望んだ事でキュアバタフライに覚醒し、ランボーグも撃破されてしまう。
性懲りも無く「いい気になるなよ!ボクがもっと本気を出せば…」と冷や汗をかきながら取り繕うも全く通用せず、「いつでも相手になるよ。でも、もしまた私の大切な人達に手を出したら許さない」という威圧に怖気付いて退散するという相変わらずの小者ムーブを見せるのであった。

その後も自分の作ったランボーグの能力でプリキュア共々動けなくなったり、鉄骨の上に座っている所を作業員のおっさんに怒られたりと醜態を重ねながら敗戦は続き、やがて第21話では撤退前に「どうやら『アレ』を使う時が来たようだね…!」という意味深な言葉を呟いていたが…!?


【能力】

先述の通り頭脳派なので、自らは積極的にプリキュアと戦おうとしない。第22話では、その事をソラに指摘されていた。
「バッタモンモン!」という掛け声で、頭部の石を光らせて魔法を使うことが出来る。
瞬間移動は撤退時しか使わないが、厄介なのは呪いの方。バッタモンダーの掛け声だけで簡単にかかってしまうため防ぐ術が無く、解毒薬である「キラキラポーション」を作るにはランボーグを浄化する際に出るキラキラエナジーをミラーパッドに溜めなければならない。要するにランボーグを生み出さなければ国王と王妃は永遠に目ざめないが、プライドを拗らせた彼がそこまで考え付くかというと…

【矮小な卑劣漢のプライドが折れる時(第22~23話)】


そう…!キミ達ご自慢の『タイタニック・レインボー』も
『アップドラフト・シャニイング』も、
隊長にとどめを刺すやべぇ技だってこと!

好きな方を選べよ。隊長を倒すか、隊長に倒されるか…

度重なる敗北でプライドをズタズタにされた彼は、行方不明となっていたシャララ隊長の幻を作りソラを誘き出すと、カバトン以上の恨み節をソラへとぶつけ、一体のランボーグをけしかける。やがて、ランボーグの背中にマントが出現するが、シャララが着用していた物と同じである事にスカイは激しく動揺する。
実は15話での撤退直後に偶然森で倒れていた瀕死のシャララに大量のアンダーグ・エナジーを注ぎ込み、『シャララボーグ』へと変貌させていた。前話で発言した『アレ』とはこのシャララボーグの事であり、バッタモンダーにとってはソラを倒すための最大の切り札だった。
更にシャララボーグへのダメージはそのままシャララへとリンクし、アンダーグ・エナジーを注いだ事で傷を塞いでいる為、浄化すればエナジーに生かされているシャララにとっての致命傷になって死は免れないという状況を作り出し、それを黙ったままプリキュア達にトドメを刺させようと企んでいたのだ。

何度でも遊びに行くよ?キミ達の心が、ズタズタになるまで…

ウィングとバタフライはタイタニック・レインボー・アタックを発動しようとしたが、バッタモンダーが何も行動を起こさない事にプリズムは違和感を感じ、更に彼の不敵な笑みを目の当たりにしたエルが制止した事でその場では浄化されず、一時的に動かなくなった*3シャララボーグを連れて悠々と撤退したものの、シャララを確実に助ける術がない現実にソラは完全に戦意を喪失。ましろやツバサの必死の励ましも届かず、浄化した直後に傷を回復させる作戦をあげはが提案しても失敗のリスクから拒んでしまう。そして、ソラが戦う事を拒絶したと同時にミラージュペンは輝きを失って消滅、スカイトーンも色を失ってただの石に変化し、プリキュアへ変身出来なくなる状況に陥ってしまった。

ソラ・ハレワタールはもうプリキュアになれない、叩き潰すのは簡単だ。
でも…"自分が傷つくより友だちが傷つく方が苦しい"
そういう子なんだよね~、ソラちゃんって…

数日後、今度は残りのプリキュアを倒す事でソラに更なる絶望を与えようと企み、シャララボーグにアンダーグ・エナジーを極限まで注ぎ込んで強化させ、プリキュアを誘き寄せるために街で暴れさせる*4

シャララボーグに破壊される街をバックにイキリ散らした挙句、いつもならキレるであろう「弱い犬ほどよく吠える」というバタフライの煽りに対し、ノリノリで犬の鳴き真似を返すと調子に乗りまくっていた。プリズム達はソラのためにも一か八かで浄化・回復させる作戦に賭けようとするが、戦闘力・耐久力が上昇した*5シャララボーグは3人を圧倒する。

ハイ強い~!コイツを操ってるボクも強いんだよなぁ~!

そんな中、ソラはヨヨを介して渡されたましろの手紙を読み、一度は現実から逃げてしまった自分をヒーローと呼んでくれる事に戸惑いながらも、大切な友達を助けるために再び立ち上がり、ミラージュペンとスカイトーンの復活で変身能力を取り戻し、救援に駆けつけた直後にスカイパンチを2連続で叩き込み、遂にダメージを与えて形勢を逆転。

迷いを完全に断ちきったスカイはプリズムと共にアップドラフト・シャイニングでシャララボーグを浄化。地上に落下するシャララをウィングが受け止めて安全に降ろした後にバタフライがミックスパレットの力で回復させて意識を取り戻された事でシャララを奪還されたばかりか、大量のアンダーグ・エナジーを注いでいたせいで自身のかけた呪いを解くキラキラポーションを作るのに必要な分のキラキラエナジーまで集め切られてしまうという大ポカをやらかしてしまう。


動かないで!

1ミリでも動いたら…

絶対に許さない!

最後まで茶々を入れようと企むも今度は15話のスカイとほぼ同じ台詞を言い放ったプリズムに威圧され文字通り這い蹲って逃げようとするが、プリキュア達に退路を断たれてしまう。
ところが、怯えるしか出来ない自分に侮蔑の眼差しを向ける隊長やプリズム達をよそに、隊長を抱えたまま自分に背を向けて去ろうとするスカイ。

と…トドメを刺さないのか!?じゃないとまた来るぞ!?
また、お前の嫌がる事をしてやる!それでもいいのか!?
ソラ・ハレワタール!!

…構いません。どんな事をされても負けないくらい…私、強くなりますから!

丸腰同然の自分にトドメを刺そうとしない彼女に「ここで自分を倒さなければ何度でも嫌がらせに現れる」と脅しと言うには状況的にいささか情けないがをかけるが、その悪足掻きすらもスカイにはキッパリと一蹴され、立ち去られてしまう。
その姿に力でも心でも敵わないと悟ったのか1人取り残された彼は、触覚諸共ガックリと項垂れるしかなかった。

そして、ソラ達が『運命の子』たるエルを改めて預かることになった後、アンダーグ帝国から第三の刺客がソラシド市へと送り込まれるのだった――。


【落ちぶれた卑劣漢のその後(第34話~)】


オレは決して忘れない…!
お前たちから受けた屈辱…!

第24話では一切姿を見せる事はなく、その後の動向は語られないまま2か月経過した第31話でカイゼリン・アンダーグが彼に言及したのを経て、第34話で再登場。

戦意を完全に失った状態から何とか立ち直った後はソラシド市内のボロアパートにて暮らしており、「紋田」という人間に化けて道路工事のアルバイトをしながらプリキュアへの復讐の機会を狙っていた。なお、そのアパートにはカバトンが暮らしているのだが、隣人の正体がかつての帝国の刺客で訓練生時代の同期である事にはお互い気付いてない模様。また、帝国に帰還しなかったのは敗北による粛清を恐れていたからであり、スキアヘッドの存在に気付いた際は助けを求めようとした直後に気が変わって隠れた。
性格は以前と全く変わってない一方、第15話のスカイと第23話のプリズムの幻影に怯えた挙句、恐怖のあまりに絶叫したり、その叫び声に辟易したカバトンに怒鳴られたり、バイト先の親方からも勤務中の態度を咎められたり、プリキュアに接近した後に正体がバレないかと心配したり、更にはエルがキュアマジェスティに変身したのを目の当たりにして困惑するなど、ゲスな策士だった頃の面影が殆ど無くなり、コミカルな表情を度々見せている。

バイト先に向かう途中にソラ達の声を聴いて身を潜める中、ましろが絵本の自信を無くしつつある事を知ると、手始めに美大生に成りすまして接近し、現実を突きつけて夢を諦めさせようとするものの、それが却って夢を後押しさせる本末転倒な結果になってしまった。この件でましろに感謝された事を複雑に受け止めながらも、本人なりに嬉しさを感じていた。

続く第35話でもアルバイトしている様子が描かれており、野球部のコーチを務めることになったソラの様子に悪態をついていた。そしてまた親方に怒鳴られた。


お菓子大好きいたずらカボチャ!
キュアパンプキン!

第39話では、「キュアパンプキン」に変装してソラシド市内のお菓子を独り占めしてプリキュアの評判を落とそうと画策するも、プリキュアの事をよく知っている子供たちには通用せず、それどころかキョーボーグを出現させた元凶だと市内の人々から勘違いされて追い掛け回される羽目になった。
キョーボーグに関しては完全に冤罪だが、散々小悪党的なことをした上にスキアヘッドが現れる直前にランボーグを出そうとしていたので、これは因果応報とも言える。あとついでにキュアパンプキン騒ぎに関してスキアヘッドにも濡れ衣を着せたし。

しかもこのキュアパンプキン、この回限りの登場ながら変身バンクまで用意されている。


【自分の価値は、自分で決める(第41話~)】


勝つのはいつも強い力や才能のある人達だ。
その他大勢はどんなにがんばったところで夢をかなえることなんてできない。

だから夢なんて見ないほうがいい。辛い思いをするだけだから…

41話にてましろの心を折るべく紋田として再接触。
努力しても夢が叶うわけではないことをを滾々と語るも、その中に彼自身の過去の挫折経験が多分に含まれている事を察したましろから逆に励まされて動揺。自分の行動原理に大きな迷いが生じてしまう。
折悪くスキアヘッドに見つかって粛清されかけるが、紋田の姿だったことが功を奏してプリキュア達に救出された。

また、同話ではカバトンとミノトンとは同じ場所で訓練していた旧知の間柄であったことが本人の回想及びモノローグで説明されており、特に肉体面に関してはやや大きめの石すら持てないほど貧弱で、ランボーグとの組手ではまともに一撃すら加えられないほど才能が無かった模様。
こんなこともあってかスキアヘッドからは任務に失敗した敗北者以前に「何の力もない落ちこぼれのくせにあきらめが悪い」「あがき続けるお前の姿は見苦しく目障りだった」と、そもそもの評価も最悪だった。

43話でも上記の出来事が尾を引いており、粛清から逃げ回りつつ人間に成りすましてバイト生活を送る自分がもはや何をしたいのか、何を目標に生きているのかわからなくなり無気力になっていた。

そんな時に絵本のアイデアを求めてソラシドパークを訪れていたましろと遭遇し、先の対話のなかで浮かんだアイディアを入れた絵本の構想スケッチを見せられる。どうしても悲劇になってしまう落ち葉くんのストーリーをなんとかハッピーエンドで終わらせたいとの考えを聞くと、己の境遇と重ねてしまった末に激昂。怒りの勢いでアンダーグ帝国の名前を出してしまったために遂に正体を見破られる。

ミラージュペンを奪取し破れかぶれの抵抗を見せる中、バッタモンダーが彼なりに悩んでいた事に気付いたましろは、この状況下でも粛清から助けると堂々宣言し、そんな彼女の姿に微かな希望を見出したが、それでも疑念を拭い切れずにその場を去ってしまう。そして、スキアヘッドからペンを手に入れた功績を評価され、プリキュアを倒す最後のチャンスとして強化用のアンダーグ・エナジーを手に入れる。だが、それは強大な力と引き換えに自我を失う代物だった。

一方、傷心状態のましろから一連の出来事を知らされたソラたちは、バッタモンダーが彼女を悲しませた事に怒りを覚えるも、彼が自分なりに孤独を抱えて苦しんでいる事にも理解を示し、バッタモンダーの心を救う決意を固めるのだった。

そして翌日にプリキュアと対峙して説得を受けるも、粛清されたくないがためにエナジーを取り込んでしまい、徐々に自我を失っていく。ましろから掛けられた励ましと、対してスキアヘッドからかけられる侮蔑の言葉が飛び交う中、スキアヘッドの「無価値」の一言がバッタモンダーの心を動かし、遂に上司に反逆を起こす。

あぁそうさ、オレはバカだ。でもな…


オレは無価値なんかじゃねえ!

ペンを奪い返してましろに返却した直後、アンダーグ・エナジーに完全に飲まれてプリキュア達と交戦したのち、プリズムの新技・プリズムシャインとプリキュア・マジェスティック・ハレーションの合わせ技によって心を取り戻して改心。反省した事でソラからも許され、ましろにスケッチを破いた事を詫びつつその場を後にした。


そこから1ヶ月以上挟んで48話にて再登場。
カバトン・ミノトンと共にスカイランドに駆けつけ、シャララ隊長と共に市民の避難誘導を行い、かつての侵攻用のトンネルをソラシド市に繋ぐ事で避難させた。

以前と殆ど変わっていない言動にシャララは呆れたものの、かつて命を弄び弄ばれた加害者と被害者とは思えないほどのやり取りを繰り広げ、彼女もバッタモンダーの変化は認めていた様子。

最終話ではカバトン達と共に現れ、ダイジャーグが逃走した先を「キミ達が行かれたら嫌な所、ボクがアイツならそうする」と妙に説得力のある発言で言い当てた他、黒幕が消えすっかり平和になったアンダーグ帝国にカバトンやミノトンと共に残留。

あくまでカイゼリンの為に残ると決めた2人とは違い、あくまでより良い職場が見つかるまでの繋ぎと(少なくとも工事現場バイトよりは良いと思われる)帝国の給料や待遇を茶化しつつそれを聞いて詰め寄った彼らと漫才じみたやり取りをして場を和ませていた。

結局最後の最後までひねくれ者を貫き通した彼ではあるが、プリキュアとの戦いで僅かながら精神面に変化があり、主君や2人のお目付け役仲間を得た彼であれば新しいアンダーグ帝国でなんだかんだうまくやって行けることであろう。

ボクはもっと待遇のいい職場が見つかったらフツーにそっち行きますけどね~……ギャーッ!?

何か言ったのねん…?

貴様…それでも武人か!?

ア、アハハハ…

【余談】

  • 名前の由来は「バッタ」と「バッタもん」から。
  • 担当声優のKENN氏は『フレッシュプリキュア!』にて、蒼乃美希の弟の一条和希の声を担当していた経歴がある。
  • カバトンに続いて登場した彼であるが、その言動の卑劣さやその割には詰めの甘く小心者な部分がしばしば視聴者の間でクローズアップされ、15話での激怒したスカイに怯え撤退したのを皮切りに彼の作中の言動を「カバトンなら引かなかった」「カバトンなら〇〇してた」等の感想が相次ぎ、Twitterの日曜日のトレンドに12話以降全く姿を見せていないはずのカバトンが何故か頻繁にトレンド入りするという珍事が発生している。
  • カバトン同様スカイに生かされたバッタモンダーであったが、彼女に救われた事で異なる価値観の強さに感銘を受け改心したカバトンとは違い、アンダーグ帝国の本来の目的であるエルの捕獲以上に己の強さやプライドを誇示する事にこだわり続け、それだけのために数多くの人物を巻き込んだ嫌がらせをし続けた末、最も憎む相手にその嫌がらせも通用しなくなり、完全敗北した挙句倒されずに捨て置かれるという形で逆に自分が心とプライドをズタズタにへし折られた。死ななかっただけまだマシといえど、今まで彼が行ってきた所為を考えるとまさに因果応報といっていいだろう。
  • 再登場した第34話以降はほぼギャグキャラ化しつつある彼だが、これについては厳しい意見も多少なりともある。
    • ギャグチックに描かれてはいるが、再登場してからのバッタモンダーの行動は美大生と身分詐称し女の子に声かけしネットで適当に拾った絵を自作発言(第34話)、プリキュアを騙る顔の見えないコスプレで迷惑行為(第39話)…と、まあまあリアルでありそうなカスっぷりである。この記事を見ているみんなは真似しないでね!!
  • 「常に自分の利しか考えていない思考や徹底したゲスな作戦と立ち回り」「逆恨みからメインキャラの大切な人を怪物にする」「負けて落ちぶれた後、嘲笑っていた対象と関わったことから信念に疑問が生じて己の在り方を見直し、光堕ちから敵幹部を追い詰める重要な一手を打つ」とやっていることが同時期の30分後の作品に出てきたどっかの頭脳明晰なスズメとそっくりなためたびたびネタにされる。


ざっけんなよ…!せっかくオレが考えた文章を勝手に改変するとか有り得ねぇぇぇ!!


…フゥ…。ボクとしたことが、つい取り乱してしまった。追記・修正、くれぐれもよろしくね♪

バッタモンモン。


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最終更新:2024年03月29日 17:01

*1 18話で2体目のランボーグを召喚した際の言葉から、この事も相当プライドが傷付いていた様子。

*2 プリキュア以外でも倒す事自体はできるが、その際はアンダーグ・エナジーが霧散する様に消滅しており、付近に残留してしまう。

*3 『人間にアンダーグエナジーを注ぎ込むのはそもそも無理がある』と説明されている

*4 なお、当のソラはスカイランドの実家に帰っていた。

*5 バタフライプレスやウイングアタックを簡単にはね飛ばす程で、ダメージすら与えられない状況だった