キッカ・キタモト

登録日:2023/07/28 Fri 21:17:39
更新日:2024/04/10 Wed 21:09:29
所要時間:約 6 分で読めます




キッカ・キタモトとは、『機動戦士ガンダム』の登場人物である。
CV:井上瑤(セイラさんとの兼役)、荘真由美(機動戦士Ζガンダム)、小松由佳(機動戦士Ζガンダム 劇場版)、新井里美(THE ORIGIN、ミライさんとの兼役)等
この項目では注釈が無い限りアニメ本編での動きを説明する。



機動戦士ガンダムでの概要

ホワイトベースに乗っていた民間人の子供。当時4歳。
孤児であるのだがそんな事を感じさせない、活発で純粋無垢な少女であり、同じ子供のカツ・ハウィン、レツ・コ・ファンらと共にマスコットとして扱われていた。口癖は「ニャンニャン」。
三人の中では一番の年下だが、他の2人がまだ大人しめの性格の為かリーダー格のようになっており、基本的にやんちゃな彼女が子供組の行動の言い出しっぺである事が多い。

基本的にホワイトベース内でフラウ・ボゥに世話されながら雑用をしているのだが、流石に子供ということもあって「戦争」の役に立つことは少ない。
ランバ・ラルの襲撃の際に彼の部下のクランプを驚かせ、彼に破壊活動を躊躇させるといった事もあったが、やはり子供ということもあってそういった「戦争」からは遠ざけられている。
そして最前線にいるホワイトベースにいつまでも乗せるわけには行かないため、第30話「小さな防衛線」では連邦軍本拠地ジャブローに寄港した際にそこの託児所に預けられそうになる。
しかしそれを嫌がって、カツ、レツと共に脱走、途中ジオン兵に捕まるも自力で捕縛を解き、ジムに仕掛けられた時限爆弾をすべて外しバギーで運び出すという大活躍を見せた。(とは言えアムロ・レイがいなければ危なかったが)
その事とカイ・シデンの説得もありそのままホワイトベースに乗り込み、最終回まで生き残った。
沈んだホワイトベースから脱出した後、行方知れずになっていたアムロを一番最初に探知したのもキッカであり「いい?アムロ」と問いかけていた。どうやらニュータイプの素質があるような描写を持って、アムロの帰還と共に「機動戦士ガンダム」の物語は一応の終わりを迎えた。
一年戦争後はハヤト・コバヤシとフラウの養子となり、名前もそのまま「キッカ・コバヤシ」となった。

ちなみに「機動戦士ガンダム」放映当時の流れとしては「アニメは子供が見るもの」かつ「視聴者と同年代のレギュラーキャラを出して感情移入しやすいようにする」というのが主流の為、彼女もその流れで登場したキャラクターと思われる。

一方で小説版ではルナツーで民間人は全員降ろされた為、キッカもそこで下船し出番は終了。
子供ながらひたすら下働きをしていたという、逆に言えば最後まで無事だったという事だが…。


機動戦士Zガンダムでの活躍…?

第13話「シャトル発進」で成長した姿で登場。
ほぼゲストのような登場であるが、活発だった少女がそのまま成長したような出で立ちであった。
なおこの回ではないが後に義理の兄であり、かつての仲間だったカツを亡くす。『ZZ』では養父であるハヤトも失ってしまう事となる。
ちなみに正直ちょっとブサイクに書かれているが、これは意図的なもの。
というのもキャラデザの安彦良和はどうにもZガンダムに乗り気でなかったようで「サービス出演のキャラを可愛くする必要はない」と渋々仕事を受けた為こうなったらしい。
時代の流れか劇場版では少しだけ可愛くなり、スーパーロボット大戦X-Ωのカードでもかなりの可憐さで描かれている。
数少ないセリフとして夕食に牛肉を勧められて「ありがとう、ぜひ」と答えるのだが
小説版では「 菜食主義ではないわ。ありがとう。ぜひいただくわ 」とやたら背伸びした返答になっている。
大人っぽい口を聞いてみたい少女という意味ではリアルなのだが本編に関わるわけではないのでアニメで抑えられたのだろうか。

SDガンダム外伝での活躍

妖精キッカとして登場。CVはかないみか
同じ妖精のジムスナイパーカスタムと違い30cmの小さな体であり、カードダスではカツ、レツに見える更に小さな妖精を連れて「アンタを騙しているやつがいるから気をつけて…」とアドバイスしていた。
とカードダス版では数あるキャラの1人でしか無いが、OVA版ではなんとヒロイン役に抜擢。
無理矢理操られ暴れさせられる伝説の巨人の事を「本当は優しい」と騎士ガンダム達に伝え、不本意な戦いを強いられる彼を止めるために協力した。
ちなみに非戦闘キャラクターなのでHPは10しかないのだが、漫画版では非常に早く飛ぶことが可能で、猛スピードの敵キャラの撃破をサポートした。
また呪術師メッサーラのムーベルフィラで苦しめられるも余りダメージを負った様子はなく、意外と頑丈なのかもしれない。
その後は騎士ガンダム達とラクロア王国にて過ごしている。
様々な伝承を知っており、第四章では「導きのハープ」の声を聞いてフラウ姫がふさわしいと助言。騎士ガンダム達の道を開くこととなった。
なおカツ、レツに似た妖精は出番なし。

ジムスナイパーカスタムとは妖精同士仲が良いが、その彼の声優は高木渉
この二人は後のガンダム作品でバカップルを演じることになる。
「新世聖誕伝説」でも彼と共演しており妖精同士の絆は厚いようだが、人間の姿の妖精とMS姿の妖精の何が違うかは正直不明である。

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島での活躍

一年戦争時のホワイトベースが舞台の1つなのでもちろん登場。
行方不明になったアムロを探しに行かないという大人たちに反抗するように浴室に籠城。
クルーの説得にも耳を貸さない等善戦するも、スレッガーさんの「アイス」発言によってあっという間に籠城を辞めてしまった。
その後、アムロが行方不明になったアレグランサ島に降り立ち、ドアンの子どもたちと交流を深めた。


機動戦士ガンダム ピューリッツァー -アムロ・レイは極光の彼方へ-での活躍

機動戦士ガンダム 逆襲のシャアの後のストーリーであり、なんとキッカが主人公として抜擢された。
美しい女性へと成長した彼女はフォン・ブラウンの大学に通いながら作家を目指しており、新人賞に入賞していた。
だがそんな折に「英雄 アムロ・レイ中佐」のニュースを聞く。
英雄として祀り上げられるアムロ・レイを知る人間として彼女は立ち上がり「本当のアムロ・レイ」を求め、かつてのホワイトベースの仲間たちやアムロに関係する人達を「取材」していく。
勝ち気な性格なのは変わっていないが、流石に大人になったのか礼儀正しい一面も見せる。
またホワイトベースでの経験は鮮明に覚えており、アムロやカイだけでなくクルーの事も即座に思い出していた。
ニュータイプとしての力も健在なのか、久しぶりに遭うオムル・ハングの存在に即座に気付いていた。ほとんどの読者は誰?って思ったことだろうが。
しかしやはり「死んだ英雄」を調べているということで、ルオ商会と言ったきな臭い者たちが絡んで来ており、その動向が注目されている。

なお、『Zガンダム』の時に身籠っていたフラウとハヤトの実子=キッカとレツの妹が本作で初登場した。容姿は母親似。


ゲームでの活躍

無い。
カツと違い最後まで非戦闘員ということもあって戦いに出ることもできない為、Gジェネやギレンの野望でも基本的にオミットされている。
初代ガンダムの話が中心のスーパーロボット大戦GCでも登場せず、彼女達の代わりは『未来ロボ ダルタニアス』の戦災孤児グループが務めている。
一応スーパーロボット大戦X-ΩではZガンダム時の姿の「キッカ・コバヤシ」名義でサポートカードとして登場はしているがシナリオには絡まない等、何処となく不遇である。
まぁ、ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポスではフラウ宅で第2次スーパーロボット大戦をプレイしているという形で宣伝して間接的にスパロボに関わっているのだが…
なお、ヒーロー戦記ではカツとレツとついでにハヤトも全く登場しない
とはいえ基本的にコメディリリーフな一面もあるので漫画はともかくゲームでそれはやりにくい為仕方がないだろう。
一応、1st題材のガンダムゲームではアニメムービーに出演している事が多いため、全く出番が無いわけでもないが。
また妖精キッカは「SDガンダム外伝」関係のゲームに登場している。


余談

一年戦争当時の頃は巨乳にあこがれでもあったのか、
『機動戦士ガンダム』第22話でカツから「(フラウ・ボゥの胸と違って)キッカぺったんこなんだ?」という趣旨の指摘を受け、
そのまま自分の胸を見た後泣き出す場面がある。 4歳ならキッカ並みのサイズが正しいと思うが…。
ちなみにこの場面、キッカ、カツ、レツはともかく、フラウ・ボゥもしっかり乳首が見えている
何気にホワイトベースの主要女性クルーが全員サービスシーンありという事でもある


追記・修正は、子どもたちだけでジムの爆弾を全て解除してからお願いします。


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最終更新:2024年04月10日 21:09