テツノイワオ

登録日:2023/12/21 Thu 07:17:26
更新日:2024/02/24 Sat 17:46:17
所要時間:約 5 分で読めます




悪の組織に改造されたテラキオンと
怪しい雑誌がとりあげたポケモンに似ている。

金属質のボディらしい。
名前は古い本に記された謎の物体からつけられた。



テツノイワオとは、『ポケットモンスター』シリーズで登場するポケモンの一種である。

■データ

全国図鑑No.1022
分類:パラドックスポケモン
英語名: Iron Boulder
高さ:1.5m
重さ:162.5㎏
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別比率:不明

タイプ:いわ/ エスパー
特性:クォークチャージ(ブーストエナジーを持たせるかエレキフィールドのときいちばん高い能力が上がる。)

種族値
HP:90
攻撃:120
防御:80
特攻:68
特防:108
素早さ:124

合計:590

基礎ポイント:素早さ+3


■概要

スカーレット・バイオレット』の追加DLC『ゼロの秘宝』後編「藍の円盤」にて初登場し、テラキオンに酷似している未来からやってきたパラドックスポケモンの一種。

見た目はまさに機械化したテラキオンであり、全身メタリックなボディに足の先や角の外側に掛けてオレンジ色に発光しているのが特徴。

また角は前方に稼働させて合わせることでジャマダハルのような形状の大剣にすることができ、戦闘ではこの状態で相手に突き刺すようなモーションが見られる。巨大な城壁をも一撃で粉砕する突破力が自慢の現代種の能力をより突き詰めた機能といえるだろう。

名前は古い本に書かれていた謎の物体からつけられたもの。他のパラドックスポケモンの例に漏れずオカルト雑誌に取り上げられたことがあり、それによると悪の組織に改造されたテラキオンであるという荒唐無稽なオカルト本にしては割りと現実的かつ笑うに笑えない内容となっている*1

仮にこれが真実であるとするとポケモンたちを守るために他の士と共に人間と立ち向かった「せいぎのこころ」を持ったテラキオンにとっては相当な屈辱だと思われる。


■ゲームでのテツノイワオ

「藍の円盤」のシナリオクリア後に現れるサザレのイベントをこなすと入手できる。
「碧の仮面」と同じくポケモンの捕獲だが、今回はさらに多い200種となっている。

条件を満たしてサザレに話しかけると居場所を教えてもらえ、エリアゼロに向かえば出現しているので、佇んでいるところを話しかけてバトルに挑むことができる。レベルは75。
ただし本種はテツノカシラ同様、バイオレット限定となっている。

個体値はすべて20で固定されているため、粘るのは性格とボールの種類だけでいい。


■対戦でのテツノイワオ

タイプはいわタイプはそのままに、かくとうタイプがエスパータイプへと変化した。
この辺りは他の三闘パラドックスと同じ。
複合タイプとしては第3世代のソルロックルナトーン以来、久々の追加となる。

種族値はテラキオンと比較して素早さが大きく伸び、いわタイプの中では(メガ)プテラに次ぐ。
他は特防が大きく伸びたが、それ以外は軒並み微~少し低下している。

専用技は「パワフルエッジ」。
高めの威力にいわ物理ではとにかく貴重な命中率100を誇る、他のいわタイプが羨望の眼差しで見そうな性能を持つ。
さらに「まもる」を無効化する追加効果がある。
一方、こればかりはエスパー物理の宿命なので仕方が無いが、最大威力は「しねんのずつき」止まり。

またテラキオンが覚えられる「いわなだれ」を何故か没収されている。
シングルバトルでは殆ど影響がないのだが、相手全体攻撃かつひるみの追加効果が強いダブルバトルではかなりの痛手。
もし覚えられれば守る貫通or全体攻撃の強力な二択を押し付けられただけに非常にもったいない。

サブウェポンは「じしん」・「せいなるつるぎ」・「インファイト」・「どくづき」・「アイアンヘッド」とテラキオン譲りの技が揃う。
何気にあちらは覚えない「メガホーン」まで覚えたりする*2
先制技の「でんこうせっか」も、これまたテラキオン譲り。

補助技は「つるぎのまい」・「こうそくいどう」・「てっぺき」と積み技が揃う。
しかし他は「ちょうはつ」くらいでいわタイプであるにもかかわらず「ステルスロック」すら覚えられないほど搦め手はテラキオン以上に不得手。

最大の欠点はそのタイプの耐性の貧弱さ。
4倍弱点こそないが全ポケモン中最多クラスの7つもある上に大半がメジャーで、どこからともなく弱点技が飛んでくる。
「ふいうち」をはじめとして多くの先制攻撃技に弱点をつかれるのも致命的。

自分より素早いポケモンは揃いも揃って弱点を突いてくる。
ソルロック・ルナトーンのように「ふゆう」がないため、ますますこの弱点の多さは悪く響く。
耐性もあまりよろしくなく、どく・エスパーと攻撃面でマイナーなものから現状ほぼ一致でしか飛んでこないひこうなど嬉しくないものが揃う。
一応、ほのお・ノーマルとあって嬉しいものはあるのだが、よりにもよってそいつらも弱点を突いてくるわけで……。

テラスタルでうまく補っていきたいところだが、素であまりに弱点が多すぎるためテラスタル後もどこかのタイプが一貫して弱点になることがしばしばある。
なので、基本的に受けに回るような立ち回りはできないと思った方が良い。


総合すると良くも悪くも高い攻撃と素早さを活かして相手を先に打ち倒す素直な高速物理アタッカーといったところ。
聖剣士の中でのパワー担当のテラキオンらしいパラドックスポケモンといえる。

受ける事を考えても仕方がないため、持ち物はパラドックスポケモン専用の「ブーストエナジー」や
「いのちのたま」やこだわり系アイテム等攻撃面を強化させる道具がおすすめ。
あえて高い特殊耐久を活かして「とつげきチョッキ」と言う手もなくはないが、基本的に数字で受ける事になる点には気をつけたい。

■余談

  • 名前のイワオとはゴツゴツとした巨大な岩のことで、「君が代」の「さざれ石の(いわお)となりて」のイワオである。まさに機械化したテラキオンを思わせる本種にぴったりといえる。
ちなみに情報提供者は前述の通りサザレ…その辺大丈夫か?ゲーフリ

  • ウガツホムラと同じくPVには一切登場しなかった隠し枠のポケモンとなっている。
    先行で公開されたテツノイサハテツノカシラによりテラキオンのパラドックスポケモンの登場が予想されていたが、結果は大方の予想通り登場してケルディオを除いた聖剣士の三匹のパラドックスポケモンが出揃うことになった。





追記・修正は未来の聖剣士を揃えて悪の組織を壊滅させた方にお願いします。


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最終更新:2024年02月24日 17:46

*1 ポケモンの改造・人為的な製造はSV時点でも組織・個人問わず枚挙に暇がない。また悪の組織が伝説のポケモンを捕えた例も存在する。

*2 一応テラキオンも「シザークロス」は覚える