旧神族(遊戯王真DMⅡ)

登録日:2023/12/23 Sat 17:59:00
更新日:2023/12/25 Mon 18:39:56
所要時間:約 7 分で読めます





21番目の種族を発見せよ!!!



旧神族とは『遊☆戯☆王 真デュエルモンスターズⅡ 継承されし記憶』(以下、本作と表記する)にのみ登場するオリジナルの種族である。

遊戯王OCGにおいてはサイキック族が21番目に登場した種族なのはご存知の通りであるが、そちらは第6期(2008年3月~2010年3月)で登場したのに対し、旧神族は本作(2001年9月6日)にて登場したので『公式作品での早い順』という条件でなら元祖21番目の種族と言える。
なお、冒頭の文章は『継承されし記憶』のパッケージ裏に記述されたキャッチコピーの一つである。



【特徴】

旧神族に該当するモンスターカードは共通して以下の特徴を備えている。

他の種族のモンスターカードと比較して特殊効果に優れる分、DC*1が高く複数枚デッキに投入するとDCが大きく上昇し、キャンペーンモードにて他のキャラクターと対戦するのが難しくなる*2
バトルで破壊されると自分がいるマス及び上下左右のマスの地形をウイルス地形*3に変更するため、バトルで負けても相手を道連れにできる特殊能力を持つ。
旧神族はウイルス地形の効果で破壊されないどころか、そのウイルス地形が得意地形でもあるためそのマスにいると攻撃力・守備力が500アップし自分のターンに2マスまで移動できるようになる。


【該当するカード】

全部で11種類おり、その殆どが本作の購入特典の同梱カードや第2期の最終パック「Pharaonic Guardian -王家の守護者-」にてOCG化されているが、本作の効果が踏襲されたカードは同梱カードとして収録されたもののみであり、他は通常モンスターや本作とは無関係の効果を持つ効果モンスターとしてOCG化された。


X・E・N・O(ゼノ)

効果モンスター
星2/水属性/旧神族/攻200/守100
このカードが裏側表示の状態からバトルが発生すると、そのモンスターに寄生して一部特殊能力を無効にして永久的にコントロールを得る。
もしその寄生したモンスターが戦闘破壊されると、表側表示で自分の場に復活する。

旧神族の中でも使い勝手が良く、OCGに置き換えるなら『相手の場のモンスターゾーンにある状態のまま永続的にコントロール奪取できる』と言えばそこらのコントロール奪取カードの上位互換であることが分かるだろう。


魂喰らい

効果モンスター
星4/地属性/旧神族/攻1200/守0
このカードが表側守備表示で自分のターンを迎えた時、お互いの墓地にあるモンスターカードを全て除外し除外したカード1枚につき攻撃力と守備力が200アップする。

モンスター破壊効果を持つカードが豊富な現在のOCGでは活かすには厳しいが、本作ではOCGのように任意で相手のモンスターを破壊する効果を持つカードが少なく、更に戦闘破壊するにしても『魂喰らい』に隣接するのが条件である為一度場に出せば効果を阻止するのは困難である。
また、本作でデュエルで勝利して入手できるカードは【デュエル中に墓地に送られた対戦相手のカードが勝利後に回せるスロットのリールに追加され、スロットの外に表示される中段ラインの横列で止めることができればそのカードがゲットできる】という仕様になっているため、特に魔法・罠カードを入手したい時に活きる効果でもある。


ニュート

効果モンスター
星4/風属性/旧神族/攻1900/守400
このカードがリバースした時、自分を含めた場に出ている全ての旧神族モンスターを500ポイント強化する。

アニメ版の乃亜編にて海馬が使用したこのカードも本作及び同梱カードがデビューである。
本作では手札から召喚する際は裏側攻撃表示でカードが出せる為、OCG版より使い勝手で勝る。


シェイプ・スナッチ

効果モンスター
星5/闇属性/旧神族/攻1200/守1700
このモンスターの元々の攻撃力と守備力は、攻撃表示の時は相手のデッキリーダーであるモンスターと、守備表示の時は自分のデッキリーダーであるモンスターの攻撃力と守備力と同じになる。

これだけだと分かりにくいので『相手のデッキリーダーが青眼の白龍で、こちらのデッキリーダーがブラック・マジシャン』と仮定して説明する場合、『攻撃表示だと青眼の白龍と同じ能力値に、守備表示だとブラック・マジシャンと同じ能力値になる』といった感じになる。
だが、攻撃役として扱えるか否かとしては相手のデッキリーダーで決まるため、どこぞの邪神の如く「人頼みで無様なモンスター」と言えるかもしれない。


NULL(ヌル)

効果モンスター
星9/光属性/旧神族/攻2600/守3100
このモンスターが表側守備表示の状態で自分のターンを迎えると、場に出ているこのモンスター以外の全てのカードは攻撃表示に変更され、このモンスターに1マス近づく。

カードをチェスの駒のように進めてデュエルする『継承されし記憶』ならではの効果。しかも一部の例外を除いて全てのカードは1ターンに1マスしか進めないため、状況によっては相手の進行を無駄にすることができる。
ちなみに、旧神族でこのカードのみ2023年現在もOCG化されていない。


電磁ミノ虫

効果モンスター
星3/光属性/旧神族/攻200/守1400
このモンスターがリバースした時、相手のコントロールする全ての機械族モンスターのコントロールをそのターンのみ得る。

ニュートと同じく購入特典になったカードの一枚。リバースすると『機械族限定』『そのターンのみ』という前提ながら相手の場のモンスターを全てコントロール奪取できる。
OCG版と同じく機械族デッキ…特にキャンペーンモードならキースにメタを張れるカードである。
ちなみに、設定を変更する事で『サッグトレーガー・マグネ』という表記にも変更可能である。


タイム・イーター

効果モンスター
星6/闇属性/旧神族/攻1900/守1700
このモンスターが表側守備表示の間、ターンカウントを行う効果や呪縛は倍の速度でカウントする。

本作独自の要素であるカードが動かせなくなる要素『呪縛』が解けるまでのターン経過や、『モスの幼生』*4等の一部の効果モンスターが持っている効果が発揮されるまでにかかるターンが短くなるというという効果を持つ。当然ながら他のカードと組み合わせる前提のカードである。


グラッジ

効果モンスター
星3/闇属性/旧神族/攻0/守100
このモンスターが移動する度に、1マスにつき50のダメージを相手プレイヤー相手に与える。

単体で使うのみならば、『1ターン毎に50ダメージのバーンカード』に過ぎないが、得意地形であるウイルス地形にいれば2マス移動が可能な為、『ウイルス地形から2マス先にもウイルス地形がある』のような状況を作れれば
毎ターン相手のライフを100削れるカードに早変わりする……がそれでも微々たるダメージである為、他のカードも併用したい所。


異形の従者

効果モンスター
星3/光属性/旧神族/攻700/守500
このモンスターが表側守備表示の間、お互いの召喚パワー*5が毎ターン1ポイント加算される』

タイムイーターと同じく『相手にもメリットがある効果をもたらす』という旧神族では数少ないモンスター。
序盤(特に1ターン目)で召喚できれば心強い。


リグラス・リーパー

効果モンスター
効果モンスター
星3/炎属性/旧神族/攻1600/守100
このカードがリバースした時、互いのプレイヤーは手札を全て墓地に送る。

電磁ミノ虫やニュートと共に、同作の購入特典になっていた。
OCG版では『お互いに自分の手札を1枚墓地に送る』だが、本作では『手札抹殺』と同等の効果と、OCG版に比べて効果が過激になっている。


モイスチャー星人

効果モンスター
効果モンスター
星9/光属性/旧神族/攻2800/守2900
このカードが表側守備表示の間、相手のデッキリーダー能力は全て無効化される。

旧神族の中では最も高い攻撃力を誇るのだが、特殊効果を発揮するには守備表示にしなければならないのでその効果も活かせない。
キャンペーンモードでは対戦相手のデッキリーダー能力もピンキリ…どころか能力無しのデッキリーダーもいるので攻撃役ならともかく、効果を存分に活かすならば対人戦用と言える。



【入手方法】

キャンペーンモードで対戦相手となるキャラクターは一切使用しない一種の隠しカードであり、普通にプレイするだけでは絶対に入手できず以下のいずれかの方法を取るしかない。

  • キャンペーンモードにて特定のキャラクターとのデュエルフィールド(7×7のマスで構成されている)の中の一つのマスに一枚だけ隠されており、自分の操作するデッキリーダー*6が隠しリーダー能力『財宝探索*7』を習得した状態で、隠しカードのあるマスに移動すると発見できる。ただし、この方法では一種類につき一枚しか入手できない。
  • カスタムデュエル*8にて2P側のメモリーカード差込口にポケットステーションを挿し込むと『デッキマスターI』とデュエルできるようになり、旧神族を全種類3枚ずつ投入したDC1618のDC激高デッキを使用してくるので、勝利すれば墓地に落としたカードがスロットで入手できるようになる。
なお、デッキマスターK(2P側のメモリーカード差込口に何も挿しこまないと戦えるミラーマッチができる相手)や対人戦で入手する方法もあるが、種類や数を揃える事を考えると前述の二つより効率で劣る。





追記・修正は全ての旧神族のカードを揃えた方にお願いします。

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最終更新:2023年12月25日 18:39

*1 読みは『デッキコスト』でカード毎に設定されており、デッキに投入した40枚のカードのDCの合計がそのデッキのDCとなる

*2 本作では『自分のデッキコストが対戦相手のデッキコストを同じ値及び上回っているとデュエルできない』というルールがある

*3 名前で察しの通り『死のデッキ破壊ウイルス』の如く、その地形のマスに停止もしくは通過した攻撃力1500以上のモンスターは破壊される

*4 プチモスやラーバモス等の芋虫系のモンスターを『進化の繭』で強化すると出せるゲームオリジナルモンスター

*5 手札からのモンスターの召喚時に消費するポイントで、自分のターンが来る度に3加算される。最大で12までしか保有できず、現在保有する召喚パワーを上回るレベルのモンスターは召喚できない

*6 デュエルで使用する40枚デッキとは別枠となるプレイヤーの分身となるモンスターカード。チェスで言う所のキングに相当する

*7 デッキリーダーの階級が少佐に昇格すると習得する能力で、デッキ編成画面では確認できない。なお、階級が准将以降になると召喚マス…即ちデッキリーダーを中心とした周囲1マスが触れても同様にゲットできる

*8 いわゆる対戦モードに相当する