おくびょうなカーレッジくん

登録日:2024/03/11 Mon 18:04:14
更新日:2024/04/20 Sat 11:47:54
所要時間:約 4 分で読めるよ…なんてね!




ニュースの時間です…『おくびょうなカーレッジくん』が始まりますよ~!

『カーレッジ』は「勇気」という意味なんですが、実は臆病。
子犬の時に捨てられ、ミュリエルに拾われました。
今はドコドコ町でミュリエル、そして彼女の夫ユースタスと住んでいます。
奇妙なことばかり起こるこの町…果たしてカーレッジは2人を救えるのでしょうか?

「ワシはお前なんかの世話にはならん!ベロベロバ~!」
「ヮアアアアアアア!」


『おくびょうなカーレッジくん(原題:Courage the Cowardly Dog)』とはカートゥーンネットワークネットワークのアニメーション作品である。


【概要】

アメリカのどこかにあるドコドコ町*1を舞台に、犬のカーレッジとその周囲の日常を描くコメディ。

元は1996年に『ホワット・ア・カートゥーン!』内で短編作品として放送されたのが最初。そこからテレビシリーズ化の声が掛かり、1999年(日本では2001年)より放送開始され約3年で全52話を放送した。

ちなみに本放送では「チキンの逆襲」という回がある一方で最初の襲来回どれだよとなる現象が起こりがちだが、実は最初の襲来回は上記の短編版がその襲来回。なので視聴する際は短編も合わせて視聴するのが望ましいだろう。短編版のカーレッジが本編より可愛くないって?実質パイロット版だから仕方ないね。

後の2021年にはあの『スクービー・ドゥー(弱虫クルッパー)』とのコラボエピソードが作られるというまさかの展開が実現した。でも日本では未展開。日本CNェ…

PUI PUI モルカー』で有名な見里朝希監督は本作の大ファンを公言しており、『PUI PUI モルカー』は若干本作の影響を受けている。

【登場人物】

〚レギュラー〛
  • カーレッジ
CV:菅原淳一
本作の主人公の。犬種は不明で、ピンクの毛並みが特徴。
非常に憶病な性格で、事件やトラブルに見舞われるとパニック状態に陥ってしまうが、最愛の飼い主であるミュリエルの危機を救うためや人助けのためなら勇気を振り絞る。
事件やトラブルに出くわした際のリアクションはかなり激しく、すさまじい顔芸で悲鳴を上げるのはもちろんのこと、エスカレートしてとんでもない所*2に隠れる、ミュリエルへのを叫ぶ、コスプレに走る、目が飛び出す(通称:目ん玉ビックリ)など挙げたらキリがない。
酷い目に遭わされたにもかかわらずユースタスを気遣い、かつて敵対関係だった者達にも救いの手を差し伸べる、優しい心と慈悲深い性格の持ち主。
オープニングでは「捨てられた」と言われているが、実は両親が研究施設に攫われたことでひとりぼっちになってしまったのが真実。ちなみにその両親は現在月で元気に暮らしている模様。

英語版では台詞?の大半が悲鳴などのリアクションで最低限のことしか話さないが、日本語版では翻訳の都合により、よく喋るキャラクターに改変され駄洒落も交えた会話をする。語尾に「…なんてね」を付けるのも特徴である。


  • ミュリエル・バッグ
CV:森ひろ子
カーレッジの飼い主の女性。専業主婦。スコットランド人で、紅茶を飲むのが日課。
おおらかで優しい性格だが、ユースタスの所業には厳しい。幼少期はわがままな性格だったようで、竜巻に巻き込まれて幼児化してしまった際はカーレッジの作った夕食(マカロニチーズ)に散々注文をつけて何度も作り直させた挙句「マカロニとチーズってキライなのよね!」と言ってカーレッジの顔面にぶちまけた。
来客をおもてなしするのが好きらしく、胡散臭い見た目の人物が家を訪ねてきても「お客様」として招き入れるお人好しであもある。ただし、それが原因で自分自身が不運に見舞われることが何度もあった…
家事全般と弦楽器演奏が得意で、お菓子作りコンクールで優勝したり、シタール*3のコンサートで脚光を浴びたことも。
しかし料理には必ずお酢を一滴入れるので、そのことでカーレッジやユースタスから嫌がられることもある。
口癖は「あらまぁ」。


  • ユースタス・バッグ
CV:城山堅
カーレッジの飼い主の男性。農場主。ハゲ頭がコンプレックスで、赤茶色の帽子を常に被っている。
自己中心的かつ亭主関白で、カーレッジを「アホ犬」と呼んで罵倒し、マヌケ面のお面でカーレッジを脅かし、ミュリエルが病気になって寝込んだり怪我で安静が必要になっても、ミュリエルの心配より自分の食事を優先している。
守銭奴でお金にがめつく、自分の利益のためならカーレッジとミュリエルが悲惨な目に遭うことも憚らない。
そのことが原因でカーレッジに見捨てられることも多く、だいたいユースタスの自滅オチで終わる。
ただし一度だけ、カーレッジと一致団結して危機を脱したことがあった。
ちなみに吹替版の中の人は、かつてカーレッジばりに絶叫する科学者を演じていた。


  • パソコン
CV:中田雅之→松島昭浩
カーレッジが愛用しているパソコン。見た目は旧式だが、人工知能が備わっており、プリンターやスキャナーも付属されるなど何気に高性能。
悩みや迷いを抱えたカーレッジに親身になって助言やアドバイスをすることもあるがかなりの毒舌家


  • アナウンサー
CV:岡野浩介
オープニングで番組の解説とタイトルコールを行うアナウンサー。
本編でニュース番組に登場し、天気予報を解説したり、ニュースを読むことも。


〚準レギュラー〛
  • ユースタスのママ
CV:梅田貴公美
ユースタスの母親。息子であるユースタス以上にお金にがめつい。
ミュリエルを「アホな嫁」と呼び、邪険に扱っている。
最初の頃はカーレッジを大事に扱っていたが、話が進むにつれてカーレッジの扱いが悪くなって行った。
息子であるユースタスと同じくハゲ頭がコンプレックスで、普段は赤毛のカツラでハゲ頭を隠し、髪に関する実験や研究が盛んなフサフサ研究所の所長を務めている。
ちなみに泳げない。


  • シャーリー
CV:山門久実
放浪の霊媒師の犬。犬種はチワワだが、毛並みは薄緑色。
サックス演奏が得意で、サックスを吹いて魔法や呪いを繰り出す。
仕事の依頼には高いギャラで応じるはずだが、何故か質素な生活を送っている。


  • ヴィンダルー医師
CV:宝亀克寿
バッグ家の主治医を務める医師。
ヤブ医者で、ユースタスとユースタスのママに比べ比較的マシだが、お金のためなら患者の情報を売る守銭奴。
潜水艦には並々ならぬこだわりを見せる。
「とにかく」が口癖。


  • フルツ博士
CV:藤本譲
目隠れ気味の考古学者。
バッグ家を訪問しては、必ずと言っていいほど大騒動を持ち込む。


  • ディ・ラン
ドコドコ町在住の東洋系の少年。
神出鬼没で、カーレッジの前に現れては、カーレッジにちょっかいを出している。
語尾に「と思うけど~」を付けるのが特徴。
カーレッジ達が中国旅行に行く回では親戚に中国の女帝がいたことが判明。魔力の衰えを感じていた親戚のため、魔力復活の儀式に必要な生贄を探して回った。


  • ル・クアック
アヒルの詐欺師。フランス育ちでフランス語交じりの会話をする。


  • キャッツ
カーレッジとライバル関係の


〚主なゲスト〛
  • 宇宙ニワトリ
記念すべき第1話(?)に登場したニワトリ。
人類ニワトリ化計画を遂行するため、宇宙からやってきた。
しかし、カーレッジとの勝負に負け、ローストチキンになってしまった。
その後、3羽の息子達*4が父の仇を討つため、カーレッジの前に現れることとなる。


  • ジャービル博士
ミュリエルが掃除機を欲しがる回に登場。掃除機について研究している研究家のネズミ
ミュリエルとユースタスを自身の掃除機に吸い込んで、自身の研究室に連れ去った。
彼の研究室は川沿いにあるようで、ボートに乗らないと辿り着けない。また「ジャービル・ワールド」と名付けられ、バックにはファンシーなBGMが流れており、さながらテーマパークのようである。
カーレッジが博士とファンシーなBGMをバックにカーチェイスならぬボートチェイスを繰り広げる様子は必見。本作で一二を争うカオスな回かもしれない…


  • フジッティ
カーレッジの家に魔術のステージがやって来る回に登場。放浪の魔術師のワニ
ミュリエルとユースタスに舞台に立つことを薦める。
実は自身の魔術でミュリエルとユースタスを操り人形に変えようと目論んでいた。


  • ドコドコ山のヤギ
カーレッジが背中の痛みに悩むミュリエルを山の中にある温泉に連れて行こうとする回に登場。ドコドコ山で暮らすヤギ
彼曰く、ドコドコ山の温泉はかつて山で暮らすヤギの憩いの場だったが、人間に乗っ取られた挙句ゴミで溢れ帰っており、山で暮らすヤギが自分1匹になった上、温泉そのものが枯れてなくなってしまったらしい。
そのことで人間を怨んでおり、ユースタスとカーレッジを自身の伸びすぎた角で空の彼方へ飛ばした。
密かに伸びすぎた角のせいで肩こりに悩んでいたようで、ユースタスとカーレッジを空の彼方に飛ばした後は苦しそうな表情を浮かべていた。
カーレッジが枯れた温泉を掘り当てた後、ヤギの伸びすぎた角に角磨きを施し、ドコドコ山のゴミ拾いに励んだことで、カーレッジはヤギと和解することができた。

「ヤーギー!!」
「みんな…空き缶やゴミのポイ捨ては止めようね~」


  • ワルキューレ達
カーレッジ達がノルウェー旅行に行く回に登場。ブリュンヒルダ、エルカ、フリーダ、シャタナの女戦士4姉妹。オペラのような口調で会話する。
4姉妹のリーダー格であるブリュンヒルダが行方不明になったため、他の3人が空飛ぶ馬に乗ってノルウェー中を探し回り、ミュリエルをブリュンヒルダと間違えてアジトに連れ帰った。
対面して早々にカーレッジをシメたり、ユースタスを崖に落とすほど人の話はあまり聞かないようで、自己主張はかなり強い。
実は…ワルキューレ達はトロール軍団と敵対しており、ブリュンヒルダはトロール軍団の親玉と恋仲になり、駆け落ちしていた。

「ノ ル ウェー!!」


  • チャイルズ・ガレット
カーレッジとユースタスが一致団結して壊れた風車を修理する回に登場。バッグ家の前の農場主。故人。250年前に風車を製造し、風車で農業を行ったとされる。
ただし彼が生きていた時代は水車を利用した農業が盛んだったため、水不足で水車での農業が失敗し、風車での農業を成功させた彼に嫉妬した荒くれ者達の恨みを買ってしまった。
そのため風車が動きを止めると、荒くれ者達の怨霊が大暴れするようになったとされる。
しかし彼は荒くれ者達が怨霊になって暴れ回ることを悟っていたのか、4枚の風車の羽に荒くれ者達の怨霊を諫めるおまじないの絵を彫っていた。
実は…4枚の風車の羽に彫られた絵を一まとめにすると、Vサインするチャイルズ・ガレットの絵が完成する。


追記・修正って…素晴らしい~

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最終更新:2024年04月20日 11:47

*1 原語ではカンザス州ノーウェア某所=middle of Nowhere=なんもない辺鄙な場所。

*2 トイレの中とか…

*3 インド発祥のアコースティックギターみたいな楽器。

*4 余談だが、宇宙ニワトリの息子達はキングギドラが如く、一つの体を3羽で共有している。