登録日:2024/04/22 (月曜日) 11:40:00
更新日:2024/04/30 Tue 03:20:11
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シフター
の通称を持つ
クロノン破壊波動関数生命体
とは、レメディー・エンターテインメント開発のアクション・アドベンチャーゲーム『Quantum Break』に登場し、『レメディー・コネクテッド・ユニバース(RCU)』関連作品でも存在が示唆された超常的な存在。
概要
空間を満たすことで時間の流れを正常に保つ
クロノン粒子
が放射するエネルギーに大量被曝した結果、自らクロノン粒子を生成し続けることができるように身体が変異する
クロノン活性
と呼ばれる状態を経て未来視能力
「タイム分岐」
を会得し、
量子重ね合わせ状態
になった人間。
2021年に訪れるというクロノン粒子が枯渇し時間が永久に停止した世界「
時間の終わり
」では、シフター達が世界中を跋扈しているとされている。
外見
不定期なタイミングで多元宇宙に存在する別バージョンの同位体に次々と置換されるため、挙動が
テクスチャーエラーを起こしたゲームのキャラクター
の様に見える。
また、身体全体が
歪みフィールド
と呼ばれるシールドの様なものに覆われており、光が屈折することで外部からは
破片を寄せ集めて人型にしたかの様な異形の怪物
に見える。
特徴
シフター特有の特徴
◇量子重ね合わせ状態
多元宇宙に存在する全ての別バージョンの自分と知覚を共有
しており、何処にでもいて何処にもいない矛盾した存在。
前述の様に次々と別バージョンの自分に置換されていくため、
「シフター(移り変わる者)」
と呼ばれる。
生体に起こりうるあらゆる可能性を同時に体験
しており、「シュレディンガーの猫」の如く生きていると同時に死んでもいる。そのため常に多大な精神的、肉体的ストレスに苦しんでおり、非常に攻撃的になっている。
◇非常に高い物理的耐久性
前述の通り量子重ね合わせ状態で存在し、全ての多元宇宙の自分と知覚を共有しているため、致命的なダメージを受けてもそれで死ぬのは重ね合わせになっている一個体に過ぎず、即座に他の宇宙に存在する別バージョンの同位体に置換され復活できる。
多元宇宙の数だけ残機がある
と言える。
◇高い身体能力
原理は不明だがシフターは非常に身体能力が高く、繰り出されるパンチやタックル等の体術は常人にとって
全てが即死攻撃
となり得る。
◇歪みフィールド
シフターの身体を覆うシールドのようなもの。
空間や光を物理的に歪ませており、
常人は近付くだけで死に至る。
シフター特有の弱点
◇活動領域
クロノン粒子が枯渇し時間が停止した空間「ひずみ」の中でしか活動できず、クロノン粒子に満たされ時間が正常に流れる安定したクロノンフィールドの中では存在できず消滅する。
ただし、
クロノン粒子が含まれた目薬
を使用することで安定したクロノンフィールドの中でも単一の姿を保ち、常人に擬態することが可能。
◇非常に高い攻撃性
前述の通り、シフターは常に多大な苦痛を受けているため
理性が消し飛んでおり、
非常に攻撃的な傾向にある。
タイムパワー
クロノン活性により会得する時間に関する超自然的な能力。時間経過によって能力は強化されていき、使える能力の数も増えていく。
◇タイム分岐
クロノン活性した人間が
最後に会得する能力。
前述の通り未来視能力であり、別の宇宙に分岐する様な場面に直面した際に
勝手に発動
する。
非常に有用そうな能力だが、この能力を会得するのが
地獄の始まり
となる。
停止した時間の中で生体に起こりうるあらゆる可能性を同時に体験することになり、
精神的、肉体的に多大な苦痛を伴う。
この苦痛に蝕まれる症状を
クロノンシンドローム
と呼ぶ。
クロノンシンドロームが進行すると
現在ののタイムラインと身体が同期しなくなっていき、
最終的にはタイム分岐能力が常時発動した状態、すなわち量子重ね合わせ状態となってしまう。
シフターが「ひずみ」の中でしか存在できないのは、タイム分岐能力が停止した時間の中で発動するためと思われる。
◇タイムシールド
物理的な攻撃を全て遮断する球状のシールドを展開する能力。
会得したばかりの段階では数秒間シールドを展開できるのみだが、シフターはほぼ無制限にシールドを持続できる。
ただしタイムパワーを使い過ぎるとクロノン粒子が一時的に枯渇し、シールドも消えてしまう。
◇タイムブラスト
高濃度のクロノンエネルギーを
障害物を無視して
離れた敵対者に放ち、そこに
歪みフィールド
を発生させて物理的な損傷を与える能力。
範囲は手榴弾の爆風程度。
シフターはこれを連発できる上、半径数十メートルにもおよぶ
特大タイムブラスト
も放てるが、特大タイムブラストに関しては大量のクロノンエネルギーを消費するため諸刃の剣でもある。
◇タイムビジョン
感覚を研ぎ澄まし、周囲に存在する敵対者を
障害物を無視して察知
する能力。
◇タイムストップ
手をかざし集中することで、特定の狭い範囲の時間を一時的に停止できる。
◇タイムドッジ
数秒間だけ時間を停止し、その間に移動することで
短距離の瞬間移動
を実現する能力。
緊急回避に用いる。
なお、『Control』には全く同じ能力を持つ
強化ヒスが登場する。
◇タイムラッシュ
数秒間だけ時間の流れを遅くし、その間に全力疾走することで
残像を残すほどの高速移動
を実現する能力。
なお、モナークソリューションズのセキュリティ部門は、身に付けることでこの能力を人工的に再現できる戦闘服
ストライカースーツ
の開発に成功している。
また、『Alan Wake』『Alan Wake Ⅱ』には全く同じ能力を持つ
テレフランカーやスロワーが登場する。
◇タイムトリガー
特定の場所の時間を一時的に巻き戻すことが可能。
ただしすぐに元に戻ってしまう。
◇タイムエコー
特定の場所の過去の映像をエコーとして垣間見ることができる。
『Alan Wake Ⅱ』ではアラン・ウェイクも同じ能力を会得している。
シフターになった人物
演者:エイダン・ギレン
青い瞳とグレーの髪の白人男性。1987年生まれ。
クロノン研究に力を入れている大企業
モナークソリューションズの設立者にして社長
「モナークアクチュアル」。
2016年10月9日、マサチューセッツ州リバーポートのリバーポート大学にて親友ジャック・ジョイスと共に秘密裏にタイムマシンを起動するが、それを阻止するために乱入してきたタイムマシンの開発者にしてジャックの兄ウィリアム・ジョイス博士がタイムマシンに発砲したことで誤作動が起こり、クロノンエネルギーを大量被曝してクロノン活性し、後にシフターとなった。
◇マーティン・ハッチ
演者:ランス・レディック
自分を大きな門のようなものだとは思っていない。それほど尊大にはなれない。もっと小さな扉、ハッチのようなものだ。
茶色の瞳でスキンヘッドの黒人男性。
モナークソリューションズの広報担当のCEOにしてポールの友人。
天然のタイムマシン
に遭遇したことでクロノンエネルギーを大量被曝し、シフターとなった。
当初は異なるタイムラインに同時に自分が存在し、それらと知覚を共有するというシフターの特徴に多大な苦痛を感じていたが、
クロノン粒子が含まれた目薬をさす
という方法で単一の姿を保ち常人に擬態する術を身に付けた。
その最終目的は
シフターが自由に行動できる「時間の終わり」を実現させること
であり、そのためにモナークソリューションズとジャックの双方を利用する。
囚われていたシフターのヘンリー・キムを解放することを始めとした数々の裏工作を行い、モナーク本社にて保管されていたクロノンフィールドを安定させる装置「クロノンフィールドレギュレーター(C.F.R.)」を破壊しようと目論むが、モナークの警備員であるリアム・バーク(もしくはチャーリー・ウィンコットとリアムの妻エミリー)によって返り討ちにされ残機一つ(もしくは二つ)を失う。
その後、警備員のバーナード・ライカーを脅して「ひずみ抵抗装置」を切断させ、モナーク本社で
大暴れした。
最後はセリーンを倒しC.F.R.でクロノンフィールドを安定させたジャックと同盟を結んだがその後は不明。
◇ヘンリー・キム
黒髪と茶色の髪の50代後半の男性。
モナークソリューションズのクロノン技術主任研究員。
C.F.R.で時間の終わりが来ても時間が正常に流れる安全な場所を作り、そこで解決策を模索するという「ライフボートプロトコル」の研究中にクロノンエネルギーを大量被曝し、シフターと化してしまった。
人工的に再現された「ひずみ空間」に閉じ込められ、公式には死んだことにされていたが、2016年にハッチにより解放され消息不明となった。
◇ジャック・ジョイス
演者:ショーン・アシュモア
青い瞳、茶髪の白人男性。マサチューセッツ州リバーポートで生まれ育ちタイ王国バンコクで銃火器の扱いを学んだ。
『Quantum Break』の主人公にしてクロノン研究の第一人者ウィリアム・ジョイス博士の弟、そしてセリーンの幼馴染みにして親友。
2016年10月9日、セリーンに呼び出されてリバーポート大学を訪れ、そこで秘密裏にセリーンを手伝いタイムマシンを起動した結果、クロノンエネルギーを大量被曝しクロノン活性し、最終的にはシフターとなった。
「
赤毛の女
」ベス・ワイルダーと共に時間の終わりを食い止めるために奔走し、時間の終わりの阻止は諦め「ライフボートプロトコル」を推し進めようとするかつての幼馴染みにして親友のセリーンと対立する。
最後はワイルダーを失いながらもセリーンを倒し、ウィリアムと共にC.F.R.で時間を安定させることに成功し、モナークソリューションズ及びハッチと手を組み2021年に訪れるという時間の終わりを阻止すること、そしてワイルダーを救うことを誓った。
『RCU』に登場するシフターらしき存在
◇ワーリン・ドア
演者:デビット・ヘアウッド
ドア、ゲート、ポータル、ポート、開口部、アクセス、窓
『Control』で初めて言及され『Alan Wake Ⅱ』から本格的に登場する。
茶色の瞳と黒髪の黒人男性。黒のビジネススーツと眼鏡を身に付けており、ハッチに雰囲気が似ている。
元々は故ランス・レディックが演じる予定
であり、設定上では
ハッチと同じ顔と声だと思われる
また、名前のスペルの
Warlin
も
Martin
に酷似しており、ファミリーネームの「
ドア
」は「
ハッチ
」と同様に人名らしからぬ「開口部」を意味する類義語である。
一瞬で姿を現したり消えたりする、何十年も前から姿が変わらない、多元宇宙に変わらない姿で現れるなど、「何処にでもいて何処にもいない」というシフターの特徴と合致しており、
ハッチと同一の存在であることが露骨に示唆されている。
特殊な力を持つアンダーソン一族の末裔、サーガ・アンダーソンの父親であり、1988年にサーガの祖父と大叔父であるトール&オーディン・アンダーソン兄弟と交渉し、オーディンの片眼を質草にサーガに近寄らないことを約束し雷に打たれて消滅した。
それ以降は全く変わらぬ姿で様々な多元宇宙や異次元空間に出現しており、後述の通り様々な世界を見たというティムからどんな世界でも
唯一変わらない存在
として挙げられている。
2019年、
ヒスに汚染された
P6/ディラン・フェイデンと接触し、彼からヒスの拡散を提案されるが拒絶した。
2023年には異次元空間「闇の底」にてトークショーの司会を演じてサーガを助けるためにアンダーソン兄弟と共に
歌って踊ったりしながら
アランを導いた。
◇ティモシー・ブレーカー
演者:ショーン・アシュモア
愛称:
ティム
。『Alan Wake Ⅱ』に登場するワシントン州ブライトフォールズの保安官。
ジャックと全く同じ顔と声を持つ
。
「失われた時間」や「別の世界の別バージョンの自分」、「赤毛の女」、「多面体」など『Quantum Break』の内容を思わせる事柄についてを
現実の様に感じられる夢
として言及しており、別の宇宙の自分と知覚を共有できるシフターの能力と合致しており、
量子重ね合わせになったジャックの別バージョンの一つ
であることが露骨に示唆されている。
また、「自分の名前には隠された意味があるのでは?」とも言及しており、実際にTim Breakerという名前はtime breaker(時間破壊者)のもじりであり、『Quan
t
u
m
Break
』ともスペルが似ている。
ドアによって闇の底に連れ去られたためドアを全ての黒幕だと思っていたが、実際にはティムが持っていたアランの原稿がサーガの手に
適切なタイミングで
渡るよう調整するためであり、最後は納得するような素振りを見せていた。
また、当のドアからは「不出来な弟子」呼ばわりされており、『Quantum Break』のエンディング以降、シフターとしての能力を使いこなせていないことが伺える。
また、RCUにはワイルダーと全く同じ顔と声をもつ「
赤毛の女
」としてジェシー・フェイデンが、「
多面体
」として超常現象生命体ヘドロンが存在している。
追記、修正は量子重ね合わせになってからお願いします。
最終更新:2024年04月30日 03:20