サイカチス

登録日:2011/03/27(日) 12:56:33
更新日:2024/02/24 Sat 18:29:14
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『サイカチス』はメダロットシリーズに登場するKBT型メダロットであり、初代KBT型『メタルビートル』の後継機である。

名前の由来は「さいかちむし」という関東南部のカブトムシの呼び方から。
某カブトムシ型ZOIDSではない。


【構成パーツ】
男型
◆頭部:バリスター
 うつ/ミサイル
◆右腕:ヒューザー
 うつ/ライフル
◆左腕:ブラスター
 ねらいうち/ガトリング
◆脚部:エンプレイス
 二脚

《レクリスモード》
タイプ:車両
◆ドライブA:うつ/ミサイル
◆ドライブB:せっち/クロス攻撃セット
◆ドライブC:せっち/クロス攻撃ファイア



『メダロット3』より登場した新型KBT。『メダロット3』『メダロット4』のカブトバージョンや『メダロットBRAVE』等で主役機を務めた。
また外伝作のメダロットnaviにもクリア後に登場している。
後継機なだけあって基本的に前身であるメタルビートルと同じような性能であり、デザインもかなり似通っている。機体カラーも後期型メタルビートルと同じく黄色とオレンジの間のような色合い。
『メダロット3』『メダロット4』の新機能であるメダロットの変形機能〈メダチェンジ〉を搭載しているため、レクリスモードとクラフティモードに変形が可能である。メダチェンジできるメダロットの中でも、二種の変形形態を持つという数少ない機体。

変形以外はメタルビートルと大差ないため、良く言えばメタルビートルに新機能を搭載した機体、悪く言えばメタルビートルをメダチェンジできるようにしただけな機体である。


レクリスモードにはいつでも変形できるが、クラフティモードには追加パーツの装備が必要。このクラフティモードは必殺技『メダスプレイヤー』を使用できるが、ゲーム的にはイベントでしか登場せずロボトルに使用できないため特に意味なし。
また、クラフティモードの追加パーツは媒体によってデザインが異なる。


上記の通り性能はメタルビートルに近いものの、メダチェンジできる代償に装甲が少々貧弱。なのに肝心のメダチェンジ後は『適応地形が少ない車両型』『ミサイルが弱体化』『ドライブB、Cが手間のかかるクロス攻撃』とイマイチな性能なため、使いにくいことで有名な機体。元になったメタルビートルの方が遥かに使いやすい。やはり、名機は名機だった。
逆に、サイカチスと対をなすKWG型『ドークス』は、やはり前身であるヘッドシザースと比べて装甲が弱いものの、変形後は『多脚型(車両より地形適性良し)』『ドライブAが強力なハンマー』『B、Cはアンチエアとアンチシー』と使いやすいためよく比較される。
念の為書いておくと、地形適応や装甲の薄さがキツイなだけで、変形後のクロス攻撃の性能自体は悪くなく
(というか全体的に充填・放熱が高めなクロス攻撃系列の中では充填放熱がかなり優れている部類)、
また、カンタロスの腕等上位互換が存在しまくる両腕はともかく頭部と脚部の性能は速度属性パーツの中でもそこそこ優秀な部類なため完全にやっていけないわけではない。
前述のカンタロスは頭と脚部が『威力』属性である為この二つはサイカチスからすんなり組み替えれるパーツではないのも理由であるが。
これ等を総合して考えると対となるドークスや先代の後期型と比較して、メダロットの大事な要素である「組み換え」を楽しむ機体であると言える。
その為気が付くと頭のバリスター以外が違うメダロットのパーツになっているのはメダロットではよくあることである。
特に4はメダロット・ケンタウロスバージョンと化すことが多数あったとかなんとか…
こんなところで初代メタビーのリスペクトしなくても…あっちと違って頭は最後まで残るだけマシかもしれないが。

ちなみにそんな扱いにくさもあるが、メダロットnaviではそこそこ優秀な仲間でもある。
というのも、この作品ではメダチェンジが即行えるようになっているうえでクロス攻撃がシステム上使いやすさが大きく上がった他、装甲も大幅に底上げされている上に
主人公機であるグランビートルカイゼルビートルや開発で作成できるスイートネクターなどと組み合わせることにより、
クロス攻撃がガンガンぶっ放せるため。本編でアクエリアスにボコられたものならこの恐ろしさも分かるだろう。
他にも共通で仲間になるキャラでもクロス攻撃できる仲間もいるのだが、クリア後限定かつカブト限定とはいえこの機体を扱うイッキのレベルが初期からかなり高いためかなり活躍できる。
ただし頭部のミサイルが2発に減らされた上でしかもグランビートルの劣化版になってしまっている欠点も。

メダチェンジ自体が変形というロマンで好かれる一方、「パーツ交換がキモのメダロットでパーツ一式が条件の強化などナンセンス」と嫌われていることもあり、またサイカチス自体の性能がいまひとつなため、二代目主役機種なのにメタルビートルに比べると人気は低め。
しかも4以降の作品ではメダチェンジを撤廃している場合も多いため、登場しても変形不可ということもしばしば……。この場合は装甲と攻撃弱めでスピード重視のメタルビートルな性能になる。
変形を前提にしたデザインで変形できないというのはかなり悲しい……。



漫画やアニメではイッキのメタビーが「新型に敗北→新パーツでリベンジ」の流れでメタルビートルから鞍替えした。
イッキ編のゲーム版では負けたわけではないが、「メダロット博士がイッキの為に開発したワンオフ機体」という設定。(ドークスも同様)
全メディアで換装を行っている上、様々なキャラが使用するメタルビートルとは違ってサイカチスはイッキ以外に使うキャラがいないため、『サイカチス=イッキのメタビー』という印象で定着している。
というか、設定上ゲーム版ではドークス共々イッキ以外にこの機体を所有するキャラは存在しない。文字通りイッキの為だけのメダロットである。
また、キャラとしてのメタビーをイメージしてデザインされたのか、メタルビートルとパッと見の印象は変わらない。顔などは特に似ており、正面から見ると目立つ違いは角の先ぐらいである。
逆に、ドークスはアニメや漫画ではロクショウと別キャラとして登場するためか、ヘッドシザースのイメージを残しつつ全く違う形にデザインにされている。
ちなみに主に上記の事情から、実は外伝作(navi等)に出演する場合にはイッキの使用機体としての出演率は割と高め。


漫画によると、日本国内での商品名は『イセロス』であるらしい。
また、アニメ関連の展開では「サイカチス」と言う呼称はほぼ使われず、もっぱら「新メタビー」「メダチェンジメタビー」と言う呼び方が成されていた。



メタルビートル同様、『メダロットDS』では左右の“うつ”“ねらいうち”が従来と逆になっている。
理には適っているが、古参のユーザーはやはり違和感が拭えない。





追記・修正は愛機がサイカチスのメダロッター諸君にお願いします


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最終更新:2024年02月24日 18:29