天枷美春

登録日:2009/06/13 Sat 20:28:25
更新日:2024/03/18 Mon 16:07:55
所要時間:約 7 分で読めます




D.C. 〜ダ・カーポ〜シリーズの登場人物。

CV:
春野日和(D.C.W.S.以前)
佐々留美子(D.C.P.C.以降)
神田朱未(CS、アニメ版)
竹達彩奈(T.P.さくら)
身長:153cm
体重:39kg
3サイズ:78/54/83
血液型:O型
誕生日:3月16日

朝倉兄妹のわんこ、もとい飼い犬、じゃなくてペット、いや、やっぱりわんこ。

特に朝倉音夢によく懐いており、ねむねむにいつもべったり。
純一達とは学年が一つ下の後輩で、風見学園2年1組に所属。

元気で明るく無邪気な性格で、周囲を和ませるムードメーカー的存在であり、トラブルメーカーでもある。
おとなしくしていることが苦手で、賑やかに騒ぐのが好き。


基本的に誰からも好かれるタイプで友達が多く、クラスは違うが月城アリスとは親友同士になる。
純一と音夢が義理の兄妹であることは知らず、2人の関係に夢見ているようなところがあるものの、音夢に配慮して遠くから楽しく見守る。
純一のことは好きではあるが、音夢に遠慮して気のある素振りを見せないようにしている。

昔は純一の事を「お兄ちゃん」と呼んでいたが、風見学園に入学してからは「朝倉先輩」と呼んでいる。
にしても何人妹がいるんだ、朝倉純一よ。

嫌いな物は酢豚、高いところと速いもの、クラシック音楽、日本人形など。

勉強は苦手だが、手先が器用でバナナ型のクッションを自作したり、壊れてしまったアリスの人形「ピロス」も直している。

意外と料理も得意でその腕前は純一にプロ級と言わしめるほど。

父親は白河暦が研究員として勤める天枷研究所の所長で、存在そのものが冗談の様なマッドサイエンティスト。

母親に関しては作中では殆ど触れられていないが、健在であるらしい。
父親とは血が繋がっていないという噂がある。

ちなみに音夢がいなくなった後、アリスを風紀委員に誘ったという裏設定がある。



以下ネタバレ





















美春ルートに入ると、美春は子猫を助けようとして木から落ちて、意識不明になってしまう。

純一と音夢は美春のクラスで美春が事故死したという知らせを聞き、あまりのショックで音夢はその場に倒れこんでしまう。
純一も美春が亡くなった事を全く信じられずにいたが、
こんばんは~
と見当違いの挨拶をしながら、いつも通りの笑顔で美春が姿を現した。
聞けば事故には遭ったものの、軽い打撲で済んだので登校してきたという。

しかし、無事だったものの挨拶やクラスメイトの名前を間違えたり、音夢を「にゃむ先輩」と呼んだりと少し様子がおかしい。

後で純一は暦先生に呼び出され、この美春は実はロボットで本物の天枷美春は意識不明の状態で病院で入院しているという。
そこで純一は美春がロボットであることがバレないようにサポートし、
この世界のことをよく知らない美春のお目付け役となる事を暦先生から頼まれる。


ロボット美春の正式名称は『HM-A05型ミハル』
動力源はソーラーパワーとゼンマイで、いつも美春が首からぶら下げている鍵を、背中にある穴に挿してゼンマイを巻くことで動力を得ている。

ロボットの美春(以下ミハル)は本物の天枷美春と見た目はもちろん、性格や趣味、好物など全てが同じ作られている。
しかし人間としての『経験』が全く無いため、ミハルにとっては普通にバスに乗る事や、学食で食券を買うことなど何気ない事が全て新鮮だった。

当然バナナが好きという設定もされているが、ミハルは起動してから一度もバナナを食べたことが無く、
純一に特大のバナナパフェを食べさせてもらうものの、容量オーバー(?)で耳から煙を出してしまったことも。



学園のみんなからは『天枷美春』として普通に正体もバレなかったが、
純一の部屋でゼンマイを巻いている所を音夢に目撃され、ミハルがロボットだとバレてしまう。


音夢は今まで本物の美春とミハルが入れ替わっていたという事実と、それに気付けなかった事にショックを受け、
ミハルとどう接してよいかわからなくなり、つい避けてしまう。
そしてミハルは、そんな音夢の態度や、学園で自分の事を『天枷美春』だと信じている人たちのためにも、
自分は出来るだけ『天枷美春』さんに近づきたいと願うようになる。


ある日純一は「他人の夢を見る能力」によって、幼い頃自分と音夢と美春の三人で遊んでいる夢を見る。
するとミハルも夢を見る機能がないにもかかわらず、その夢を見たという。
もしかしたら本物の美春の記憶があるのではと思い、ミハルは純一と二人で『思い出探し』をする事になる。

そこでミハルは美春と同じように料理を作ってみたり、美春が行ったことのある場所を巡ってみたりするも、中々思い出は見つからなかった。
しかしずっと行動を共にしていく内に、二人の気持ちに変化が訪れ、両想いであることがわかり、二人は恋人同士になった。

そんな折、ミハルは突然動かなくなったり、短い時間のデータが飛んだりという不具合が生じるようになってしまう。

暦先生がメンテンナンスをした結果、あるはずのない思い出を探すことが記憶回路に負担をかけ、
これ以上続けると近いうちに修復不可能になり動かなくなるという事が判明した。

元々ミハルはあくまで『天枷美春』の変わりとして作られたプロトタイプだったため、長期的に活動出来るようには作られておらず、
寿命はかなり短いものであった。

そして今行っている『思い出探し』は、その短い寿命をさらに短くしてしまうほど負担のかかるものだった―――



それでもミハルは自分のためにほんの少し長生きする事よりも、純一をはじめ周りの友人達のために一生懸命生きたいと願い、
本物の美春に近づくために思い出探しをやめなかった。



純一は再び夢を見た。
それは枯れない桜の下に大切なものを埋めると願いが叶うという話を信じて、純一から貰ったオルゴールを埋める美春の夢だった。




卒業式の後、純一は枯れない桜の所へ向かうと、そこには全ての『記憶』を思い出したミハルがいた。


そして二人で桜の下を掘り返すと、幼い頃二人で埋めたオルゴールと、『お兄ちゃんとずっと一緒でいられますように』という願い事を書いた紙が出てきた。

オルゴールを掘り出し、自らの動力源のゼンマイでオルゴールを回すミハル。
実は美春がずっと持っていた鍵は、オルゴールのものだったのだ。
純一は最期までずっと一緒にいることを約束し、お互いの事をいつまでも忘れないでいることを誓い合い、桜の下で口付けを交わす。







最期の瞬間、ミハルは安らか面持ちでオルゴールを聴きながら、純一と暦先生に見守られながら、静かにその命を停止させた―――。









時は流れ、純一は本校へ進学する。
そして美春は無事に意識を取り戻し、学園で元気に純一と挨拶を交わす。














D.C.で唯一、本人は純一と恋人同士になれない可哀想なヒロインである。
ちなみに無印では鷺澤頼子のような隠しヒロイン扱いだった。


【D.C.F.S.】

冬編に登場。
純一はミハルの事が忘れられず、美春とは中途半端な関係が続いていた。
クリスマスも近づいたある日、何故かミハル(ミハたん)が復活し純一と美春を恋人同士にしようとしていく。
夏編では音夢達とアリスが所有する無人島へ同行する。

【アニメ】

第3話からロボットの美春に入れ替わる。
アニメ自体は音夢がメインなのでサブ的なポジションだったが、オルゴールを掘り出して機能停止する話までは作られた。
エンディングでは無事に回復した姿を見せる。

S.S.では純一のサポート部隊の一人だが、枯れない桜がアイシアによって蘇った後、唯一純一にアタックしなかったヒロインである。
これは、スタッフが美春が純一の事を好きという設定を忘れていたためらしい。



【D.C.II】

直接登場はしないが、同じ型のロボット、天枷美夏が登場。
美夏の回想シーンで美春と思われる人物が登場する。



なお原作資料集によると、ヒロインの中で一番計算高いのは美春らしい。
紫和泉子√のBADENDでその一端が見受けられる。


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最終更新:2024年03月18日 16:07