エレファンダー(ゾイド)

登録日:2010/07/21 Wed 23:55:34
更新日:2024/04/21 Sun 20:08:16
所要時間:約 4 分で読めます




『ZOIDS』に登場する機体の内の一つ。


番号 EZ-038
所属 ガイロス帝国
分類 エレファント型
全長 21.6m
全高 10.8m
重量 180.0t
最高速度 130.0km/h

▼武装・装備
ツインクラッシャータスク×2
  • 鼻部
2連装45mmビームガン
ストライクアイアンクロー
AZ60mmハイパーレーザーガン×2
Eシールドジェネレーター×2
  • 背部
AZ105mmビームガン
AZ115mmパルスレーザーガン
45mmビームガン×2
  • 腹部
AZ144mmレールガン
AZ105mmリニアガン×2
  • 尾部
45mmマシンガン

▼換装装備
【コマンダータイプ】
  • 強化型ツインクラッシャータスク×2
  • 強化型Eシールドジェネレーター×2

【ファイタータイプ】
  • ESCSユニット

【スカウタータイプ】
  • 地磁気レーダー
  • GPS3Dレーダー×2
  • マルチレーダービークル


ガイロス帝国軍が西方大陸戦争時に開発した対ゲリラ、城塞攻略用ゾイド
大型ゾイド特有の強靭なパワーと重装甲、Eシールドにより耐久性を両立した。

後にライガーゼロバーサークフューラーに採用された《チェンジングアーマーシステム》の雛形となった換装システムを搭載しており、【換装機獣】の異名を持つ。

◆ノーマルタイプ
本機の基本形態。
わりとスルーされがちだが、基本装備の時点でMBTクラスの火器を4基も搭載したバカ火力。
さすが重ゾイドは格が違った。

◆コマンダータイプ
頭部コクピット周辺の形状と格闘用牙「ツインクラッシャータスク」を変更した指揮官仕様。

◆ファイタータイプ
鼻先のユニットを変更した格闘戦特化型。
交換されたESCS(Energy Sword with Cannon Shield)ユニットにもEシールドを装備し、耐久性も向上している。
Eシールドを応用して某連邦の白い悪魔の格闘用武装みたいに出来る。

「……これもEシールドのちょっとした応用だ」

◆スカウタータイプ
鼻先、耳、背部火器をセンサー類に換装索敵・探査用形態。
一番象っぽい。

専用オプションとしてアサルトガトリングユニットが存在する。

  • ビームガトリングガン×1
  • 16連装地対地ミサイルポッド×1
  • ハイプレシジョンデュアルセンサー×2
  • 赤外線レーザーサーチャー×1

背部砲塔をこれに換装した仕様が最高火力を発揮できる。



劇中の活躍


◆バトルストーリー
戦力・技術力差によって、開戦から数ヶ月で大陸東端のロブ基地まで追い詰めた共和国軍へのダメ押しを想定し開発を開始。
本機には共和国にトドメを刺すと言う重要な、そして栄誉ある役割を与えられる…




……ハズだった……




いざ機体が完成し、ロールアウトした時には既に戦局は逆転していた。



デストロイヤー兵団で一気に決着をつける!」



共和国の切り札であるデストロイヤー兵団の進撃で帝国軍の部隊が大損害を被った結果、本機は与えられるハズだった立場とは全く逆の、「撤退する味方の殿軍」を担うと言う悲劇の機体となった。合掌。

しかも、パイロットにはガイロス帝国に吸収される形で歴史の表舞台から消えたゼネバス帝国出身の兵士が割り当てられる。
吸収されて以来50年、捨て駒はゼネバス兵の役割となっていたのだ。

合掌

しかし彼らの士気は高かった。
何故か?それは、彼らにとってはガイロス兵を逃がすためではなく、祖国・ゼネバス帝国の再建を託す男『ヴォルフ・ムーロア』を逃がすためだったからに他ならない。


彼らは、ただ一人の男を逃がすために、笑って死地へ赴いていったのだ…


最終的に基地が陥落したのは、それから五時間もの時間が経過した後である。
実に 10 倍 以 上もの戦力の共和国軍を食い止め続け、彼らが全滅した時、共和国軍は敵の3倍以上のゾイドと、何より貴重な時間を失ったのだ…。


その後も、目立ったエピソードこそないものの、多用途・有用性を評価されて暗黒大陸全域に渡る各戦線に投入された。
また、その性能は帝国のみならず共和国でも評価され、上記のエレファンダーの残骸を回収、復元したものが「エレファンダーR」として正式に配備されている。
ネオゼネバスとの最終決戦では凱龍輝の護衛としてその性能をいかんなく発揮し、セイスモサウルス撃破に大きく貢献した。





◆アニメ『ZOIDS新世紀/0』でのエレファンダー

不正な闇バトルでの賭博を行う【バックドラフト団】が開発した新型ゾイド。
サイズがキット設定より一回りか二回りほど大きくなりアイアンコングと遜色ない巨体になっている。
油断していたとは言えディバイソンを一撃で仕留め、ジャミングでジャッジサテライトからのロックオンを解除するなど高い性能を誇り、速度的な速さはともかく瞬発的な反応速度はかなりのもの。

チームブリッツとのダークバトルは単機で挑み、しかも音声入力での操作で戦うという手法でありながら一方的に戦いを進める。

ライガーゼロが換装に勤しむ間、コマンドウルフに『ふみつけ』を連発。調子に乗りすぎて背部の砲塔を破壊される。
そこにイェーガーに換装したゼロが到着。
手動操作に切り替えるも圧倒的な速度に翻弄され、砲塔を失った背部の隙を突かれ敗北する。


その後、パイロットをストラ・スフィグマ大尉に変えて1対1でライガーゼロと直接対決。
チームブリッツメンバーの乱入でフィールドから逃がし、シュナイダーに換装したゼロと激突。
バスタースラッシュで右足を損傷するも、Eシールドを展開していたことでライガーもブレードを欠損。痛み分けとなる。


ビットと決着をつけるべく、ストラ大尉はカスタマイズされたエレファンダーを携えてBD団を脱走。
正式にウォーリアー登録し、武装制限無しの個人戦を挑む。
因みにこのエレファンダーは【コマンダータイプ】と呼称されたが、鼻先のユニットはESCSに換装されている。

ビットはバトルを了承。『勝ち目はない』『このままで勝てると思ってるのか』と言われつつもシュナイダーで出陣する。

前回同様、バスタースラッシュで仕掛けるも、強化されたEシールドには通じずブレードを欠損、脇のブレードもサーベルでポッキリ折られる。
武装・装甲・機動性の全てがカスタマイズされたエレファンダーには攻撃の一切が通用せず追いつめられるが、ライガーはここでパンツァーへの換装を要求。

ストラもアサルトガトリングユニットを装備して決戦に臨むが、今度は逆にエレファンダーの攻撃が通用せず、ハイブリッドキャノンでEシールドを容易く突破され、吹き飛ばされる。
しかし持ち前の防御力によってなんとかシステムがフリーズするのを堪え、逆にライガーの方は初めてのパンツァー運用のせいでシステムダウンを起こしてしまう。
そこにエレファンダーがとどめを刺そうと近づいたその時、BD団がライガーの捕獲と裏切り者への制裁に乱入。
ザバットのミサイルで戦闘不能となる。

その後システムが回復したパンツァーのバーニングビッグバンでBD団は撤退。
試合自体は無効試合となってしまったものの、この様を受けてストラは自身の完敗を認めた。

以降は全く登場せず、ロイヤルカップの際もあくまで観客側だった。
これはAクラスチームと特別枠のみの参加だったことが理由とも、単にビットと決着をつけるのが目的だったからとも言われている。


◆アニメ『ゾイドジェネシス』でのエレファンダー

『ジェネシス』のゾイドの例に漏れず発掘品。
ブラウンの塗装が基本で、頭部の形状はコマンダータイプが元になっている。

初登場は野良エレファンダーの群れという非常に恐ろしいものであり、ルージムラサメライガーを追い詰めるが、乱入してきたセイジュウロウのソウルタイガーに一掃された。

その後は反ディガルド組織のひとつ【エレファンダー遊撃隊】が登場。
その名の通り多数のエレファンダーを保有しており、同作の反ディガルド組織の中では最大クラスの規模だった。
…が、ディガルドのバイオゾイドにはリーオ(メタルZi)の武器しか通用せず、それらを持たない彼らの役目は悲しいかな、やられ役であった。
これ自体は本作の脇役ゾイドに共通する点ではあったが、特にエレファンダー遊撃隊はその見栄えからか、バイオゾイドに蹴散らされる場面が特に目立つことに。

とはいえ、そこは腐ってもエレファンダー。
先述した野良エレファンダーの群れの他、エレファンダー遊撃隊もその重量を生かしてただの踏み付けでバイオラプターを撃破するなど、やはり通常のゾイドとしては強力な機体であることは随所で描写された。
物語が進むとリーダーのハック以外はほぼ全滅してしまったが、それでも次第にディガルド討伐軍の他のメンバーと連携を取って戦えるようになり、討伐軍を支えて活躍した。
中でもトラフ攻略戦においては、遂にエレファンダー本来の運用思想である攻城戦で討伐軍の勝利に貢献し、全国の帝国ファンを喜ばせた。




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最終更新:2024年04月21日 20:08
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