ノア/レヴァイアサン(終わりのクロニクル)

登録日:2011/09/06(火) 02:02:13
更新日:2024/01/10 Wed 22:14:40
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新しい世界をお願い



『ノア/レヴァイアサン』とは川上稔著〈AHEADシリーズ〉『終わりのクロニクル』に登場する航空艦である。

正式名称『概念核創造施設内包型航空艦SSS−X0 ノア』。
『終わりのクロニクル』終盤にて明かされる“第12番目の世界"『Top-G』にて建造された航空艦であり、全てのGの複製概念を持つ『Top-G』の技術力を結集させて作り上げられた箱船。
全Gの複製概念を持つ『最高のG』であり、世界の盟主として全てのGの受け入れるために教会を模した概念核の封入器安置施設と“概念創造施設"を持ち、さらに機竜や武神発着場、公園や居住区すら存在。
ちなみに管理は「ノア」と呼ばれる女性型自動人形が行っている。

何故か異世界であるLow-Gにて『バベル』と呼ばれる塔として存在していた。



○概要
とにかくデカい
そりゃあもうデカい

完全敵対状態となり、箱舟形態から白の大竜にも似た航空戦艦へと変化した、その全長、空前絶後の

15キロメートル超過

下手な戦艦なぞ艦載機にしかならないその巨体はただ動くだけで大気を揺るがし、発生した大気圧の幕の前では程度の低い攻撃は届きもしない。
口腔の主砲の全力射撃はまともに炸裂すれば半径10km圏内の大地を最大で深さ4kmに至るまで爆発させ消し飛ばし、副砲ですら出力最大で放てば一発当たり直径500m近い空間を吹っ飛ばす。

『不備を感じ取り、それを補うために進化する』機竜の特性も当然有しているため半端な攻撃――機体表面を200m級の大光剣直径200mの雷撃で7000mえぐり抜く程度――ではむしろ代謝を促し“戦い"に最適な新規装甲を展開してしまう。
※ただし、本編中では箱舟形態からの進化途上で攻撃を加えたため進化が加速しただけで、完全に進化し切ってからはそのような機能を発揮するかは不明。

冗談のようなサイズの巨躯でも本気になれば“サンダーフェロウ"の数倍の加速力を出し、情報隠蔽概念によるステルス航行能力を有し、さらに馬鹿げたことに『世界平定の後に、Top-Gを支える最大の砦』となるべくその胎内に全10Gと真っ正面から戦える戦力を備えている。

具体的には
機竜
Sesaph型:121
Cherubim型:408
Gaigalim型:640

武神
Lords型:301
Virtues型:814
Powers型:1201

自動人形
Prince型:98000
Arch型:10001
Angelus型:189000

計:30万超過
※基本的にこれらの機体全ては各々の本家本元のGでの“最高性能"に匹敵する性能を有している。

その力は正に世界を守護する箱舟、そして全ての獣の様相を備えた世界最大の巨竜“レヴァイアサン"そのもの。
ノアのその異常とも呼べる戦力は、概念戦争に対する戦力ではない。
その戦力は、Top-Gが全てのGを平定した後訪れる、多重のGの住人が一同に住まう新世界の守護者となるためのもの。
・・・・何から新世界を守るか、それは所謂世を乱すもの、『叛乱』である。
概念核を守り、相手が概念核を以て反旗を翻した際に住人に被害が及ばぬよう鎮圧するための異常戦力なのである。


以下、ネタバレ。












『終わりのクロニクル』の根幹を為す要素の話を始める。
結論だけ先に言うと

  • ―――ノアは造られてから約百六十億年は存在しており、全てのGの母たる存在

である。


以下、簡潔に。
  • Low-Gは10のマイナス概念を保有していた。
  • 概念創造には矛盾許容概念―――つまり何でも有り、というLow-Gのみが持ち得る概念が必要だった。ちなみにこれは少なくとも当時はTop-Gで新庄夫妻(新庄・運切の両親)、Low-Gだと佐山・浅儀(佐山・御言の父)くらいしか知らない事実。
  • Top-Gで上記の理由からノアが建造される。
  • Top-GにLow-Gの居場所をつくるためにノアでマイナス概念の創造を開始
  • が、突如創造中の全てのマイナス概念が活性化。
  • Top-Gはマイナス化に傾いたことにより滅亡間近に。
  • 近しいGであるLow-Gは影響をモロに被り、最悪Low-Gまで滅びかねないと、佐山・浅儀を始めとするUCATはノアを逆封印により消滅させるために出撃。
  • 逆封印とは虚無に落として消滅させるというもの。そして虚無とは時間すら存在しない、何もない場所、言い換えればすべての原初の場所。
  • 逆封印には成功。が、ノアは虚無に落とされたことで『在るはずがないものが在る』という矛盾から矛盾許容概念を得る。
  • 活性化したマイナス概念を押さえ込むプラス概念が精製され、それが1stから10thの10のGとなる。
  • 活性化していたマイナス概念は(内包するノア含み)安定した後統合、Low-Gとなる。
  • さらに、残った反発力で10のプラス概念を内包したTop-Gが造られた。

できるだけ簡潔に言うとこうなる。ループしていることがわかるだろうか。
ちなみに。逆封印の際、佐山・御言の父、佐山・浅儀は虚無落としに巻き込まれ、原初の場所に落ちる=時を遡ることとなり、自身が未だ存在するはずがない時代に跳ばされた。


なお余談ではあるが、LowーGにおける『バベル』=『ノア/レヴァイアサン』ということは一巻の時点で示唆されている。




『新しい追記・修正をお願いします。――以上』

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最終更新:2024年01月10日 22:14