ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1056 ある暖かい冬の午後
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ankoss
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・人生初ゆっくりSS。
・独自設定有り。
・自動めーリンガル表記有り。
・文章がくどいですが。
・舞台は現代の都市近郊の農村。
・人間とゆっくり以外の生物が出ます。
・虐待レーティングの判定が出来ません。
・先人の遺業に感謝。
・独自設定有り。
・自動めーリンガル表記有り。
・文章がくどいですが。
・舞台は現代の都市近郊の農村。
・人間とゆっくり以外の生物が出ます。
・虐待レーティングの判定が出来ません。
・先人の遺業に感謝。
「ゆー ゆー まりちゃおそらとんでゆー」
ジャガイモの作付けを終え、当地特有の強風が運んできた梅の香りを楽しみながら帰宅すると、裏手の畑の一角を囲ったネットにテニスボール大のゆっくりが絡みついていた。
定番の「ゆっくりしていってね! 」という鳴き声を出すわけでなく、ただ「と と とんでるー まり りちゃー」と鳴いている。どうも壊れてしまっているらしい。そのうえ幼児退行もしている。
午後から吹きだした乾いた強風に飛ばされたのか、あるは自ら飛びついたのか私の腰程度の位置で網に絡まり身動きが取れなくなっているようだ。
ここ数日は春のような陽気が続き、昨日は5月上旬の暖かさを記録している。
たぶん春と勘違いして巣穴から出てきた愚か者なおだろうが、なぜこの様な状態になったか興味を覚えた私は母屋から傷のため売り物にならないアオシマ種のミカンを一個持ってきて、壊れたまりさの頭上で握りつぶしてみる。
ダメ元で行った処置だが、ミカン汁を浴びたまりさは幸か不幸か彼女は正気を取り戻した。
以降は私がまりさとの対談を元にいささかの脚色と想像を元にした補足を加えた物語だ。
ジャガイモの作付けを終え、当地特有の強風が運んできた梅の香りを楽しみながら帰宅すると、裏手の畑の一角を囲ったネットにテニスボール大のゆっくりが絡みついていた。
定番の「ゆっくりしていってね! 」という鳴き声を出すわけでなく、ただ「と と とんでるー まり りちゃー」と鳴いている。どうも壊れてしまっているらしい。そのうえ幼児退行もしている。
午後から吹きだした乾いた強風に飛ばされたのか、あるは自ら飛びついたのか私の腰程度の位置で網に絡まり身動きが取れなくなっているようだ。
ここ数日は春のような陽気が続き、昨日は5月上旬の暖かさを記録している。
たぶん春と勘違いして巣穴から出てきた愚か者なおだろうが、なぜこの様な状態になったか興味を覚えた私は母屋から傷のため売り物にならないアオシマ種のミカンを一個持ってきて、壊れたまりさの頭上で握りつぶしてみる。
ダメ元で行った処置だが、ミカン汁を浴びたまりさは幸か不幸か彼女は正気を取り戻した。
以降は私がまりさとの対談を元にいささかの脚色と想像を元にした補足を加えた物語だ。
まりさはキンモクセイの香りが漂う頃まりさとれいむの娘として生を受けた。両親のほか春に生まれた姉(うえからまりさ、れいむ、まりさ)、同じ枝で生を受けた妹に当たるれいむがその家族の全容だ。
それ以外にもたくさんの姉妹(つまり個体数3以上)が居たが、冬を待たず永遠にゆっくりしてしまった。
父親役のまりさは比較的狩りの上手な個体だったが、地方都市郊外の農業地帯といった環境は多くの個体を育て上げるには適していない。
農地にて雑草や昆虫を捕ることは許されるものの、商品である農作物に手を出すゆっくりは容赦なく駆除される。数度にわたる地域の自治体主導で行われた大規模な駆除により、ゆっくりのいうところによる「おやさいさん」に手を出す個体は淘汰されてしまったとされている。
あるいは、彼女らがそれらから学んで農作物に手を出すことを自ら禁じているという説もあるが、それは人間がゆっくりに抱く幻想だという意見が多数を占めている。
現実としてこの地域のゆっくりは農地を荒らすことはなく、そのた栄養価の低い雑草やわずかな昆虫を主食とする脆弱な個体が多数を占めていた。
それ以外にもたくさんの姉妹(つまり個体数3以上)が居たが、冬を待たず永遠にゆっくりしてしまった。
父親役のまりさは比較的狩りの上手な個体だったが、地方都市郊外の農業地帯といった環境は多くの個体を育て上げるには適していない。
農地にて雑草や昆虫を捕ることは許されるものの、商品である農作物に手を出すゆっくりは容赦なく駆除される。数度にわたる地域の自治体主導で行われた大規模な駆除により、ゆっくりのいうところによる「おやさいさん」に手を出す個体は淘汰されてしまったとされている。
あるいは、彼女らがそれらから学んで農作物に手を出すことを自ら禁じているという説もあるが、それは人間がゆっくりに抱く幻想だという意見が多数を占めている。
現実としてこの地域のゆっくりは農地を荒らすことはなく、そのた栄養価の低い雑草やわずかな昆虫を主食とする脆弱な個体が多数を占めていた。
冬も終わりに近づき大気がゆるみ始めた頃、父まりさは家族に越冬の終わりを宣言した。
「ふゆさんもおわりだよ。のこったごはんさんをたべて、さいしょのかりにいくよ!(日本語訳:春になりました。貯蔵してあった食糧を処分して新鮮な食料を採取しに出かけましょう)」
「ごはんさん、むーしゃ、むーしゃするよ!(日本語訳:越冬用の食料を摂取しましょう)」
「ごはんさんたくさんのこってるよ。むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!(日本語訳:備蓄食糧の残量が多いです。採集量が過剰だったかもしれません)」
ゆっくりの家族は巣の中で騒ぎながら越冬用に集めた食料を食べ、それらが無くなると巣の内側から「けっかい」を破ってそとにでた。
例年よりいくらか弱い太陽と残酷なほど澄んだ青い空のした、彼女らは巣のあった竹林を出て舗装された道路の路肩を一列になり雑草を求めてすすんだ。
「ふゆさんもおわりだよ。のこったごはんさんをたべて、さいしょのかりにいくよ!(日本語訳:春になりました。貯蔵してあった食糧を処分して新鮮な食料を採取しに出かけましょう)」
「ごはんさん、むーしゃ、むーしゃするよ!(日本語訳:越冬用の食料を摂取しましょう)」
「ごはんさんたくさんのこってるよ。むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!(日本語訳:備蓄食糧の残量が多いです。採集量が過剰だったかもしれません)」
ゆっくりの家族は巣の中で騒ぎながら越冬用に集めた食料を食べ、それらが無くなると巣の内側から「けっかい」を破ってそとにでた。
例年よりいくらか弱い太陽と残酷なほど澄んだ青い空のした、彼女らは巣のあった竹林を出て舗装された道路の路肩を一列になり雑草を求めてすすんだ。
「おとーさん。まりさつかれてあるけないぜ!(日本語訳:我々は休憩なしで一時間は進んでいます。疲労により行動に支障がでています)」
まりさの姉、春生まれのグループで一番若い(つまり三女の)まりさが父まりさに噛みついた。
父まりさの経験上、春になれば休耕地には雑草で生い茂り芋虫のたぐいも幾らでもいることをしっている。しかし今年は、枯れかけた草が僅かに生えている程度で採集に適したところが見あたらない。
父まりさは耕作地の端で小休止することに決め、自分は長女のまりさを伴い先行して「狩り」のできそうな雑草の生えた土地を探しに出た。
まりさの姉、春生まれのグループで一番若い(つまり三女の)まりさが父まりさに噛みついた。
父まりさの経験上、春になれば休耕地には雑草で生い茂り芋虫のたぐいも幾らでもいることをしっている。しかし今年は、枯れかけた草が僅かに生えている程度で採集に適したところが見あたらない。
父まりさは耕作地の端で小休止することに決め、自分は長女のまりさを伴い先行して「狩り」のできそうな雑草の生えた土地を探しに出た。
およそ十分の時間を費やした父まりさと長女まりさは目的のものを見つけた。
人間の倍程度の高さの木がたくさん生えているその畑は、目の細かい網で囲われた一角に豊富な雑草が生えている。虫は見たところいないようだが、生えているのは人間たちが採取するのを禁じている(と思われる)野菜ではなかった。
網はゆっくりでは破ることが出来そうもなく、高さも超えられないが幸い地面が柔らかく成体のゆっくりが掘れば容易に通り抜けられそうだ。
父まりさは長女まりさに家族を連れてくるように命じ、自らは進入路を確保することに決めた。番である母れいむとは子ゆっくりの頃からの付き合いで彼女はその気の短さわがままさをよく理解している。
「ぼうしさんからたからもののぼうをとりだしてあなをほるよ、ゆゆ、ほーりぃほーりぃ(日本語訳:園芸用こてで進入用のトンネルを開削します)」
園芸用こて(小型のシャベル)を使用してトンネルを掘るちちまりさ。本来の用途に近いためか家族が到着する前に成体のゆっくりがギリギリ通れる程度の穴を掘り抜くことが出来た。
人間の倍程度の高さの木がたくさん生えているその畑は、目の細かい網で囲われた一角に豊富な雑草が生えている。虫は見たところいないようだが、生えているのは人間たちが採取するのを禁じている(と思われる)野菜ではなかった。
網はゆっくりでは破ることが出来そうもなく、高さも超えられないが幸い地面が柔らかく成体のゆっくりが掘れば容易に通り抜けられそうだ。
父まりさは長女まりさに家族を連れてくるように命じ、自らは進入路を確保することに決めた。番である母れいむとは子ゆっくりの頃からの付き合いで彼女はその気の短さわがままさをよく理解している。
「ぼうしさんからたからもののぼうをとりだしてあなをほるよ、ゆゆ、ほーりぃほーりぃ(日本語訳:園芸用こてで進入用のトンネルを開削します)」
園芸用こて(小型のシャベル)を使用してトンネルを掘るちちまりさ。本来の用途に近いためか家族が到着する前に成体のゆっくりがギリギリ通れる程度の穴を掘り抜くことが出来た。
「ゆゆー、くささんがたくさんはえてる! ゆ、ゆ、ゆぅー!(日本語訳:雑草が大量に生えています)」
目を輝かして歌い踊る次女と五女のれいむ。
「まりさはおなかへってがまんできないぜ! ゆ! (日本語訳:わたしは空腹により自制が効きません)」
そう言い放ちネットに飛びつく三女まりさ。そしてはじき返され泣き叫ぶ。
「ゆやーん、どぼしではいれないのー(日本語訳:進入できません。何故でしょうか)」
などとと子供たちが騒ぐが、母れいむはそれをたしなめずにイライラとした態度でまりさを呼んだ。
「まりさ、れいむがきたよ。どこにいるの? ぐずぐずしないででてきてね!(日本語訳:れいむ以下到着しました。まりさは可能な限り速やかに応答してください)」
「れいむ、まりさはここだよ! いまあなさんをかためてるからちょっとやすんでいてね!(日本語訳:まりさはここです。現在地下通路の補強をしています。10分程度ので完成の見込みです。休憩をして待っていてください)」
父まりさはトンネルのネットの出口から泥だらけの顔を出して返答するが、母れいむは誤解したようだ。
「まりさはおやさいさんをひとりじめするつもりだね! ぷんぷん! ゆっくりできないまりさはせいさいするよ!(日本語訳:食料を独占するつもりですか? 警告です。その場合私は非常手段をとる可能性があります)」
それを聞いた子供たちは、口々に父まりさをののしり始め、父まりさは父まりさでうまい弁解が出来ずおろおろとするのみだった。
父まりさを罵るうちに興奮して跳ね回っていた子ゆっくり。そのうち三女まりさが父まりさのあけたトンネルの入り口を見つける。
「おきゃーさん、ここにあなさんがあいてるんだじぇ! ここからあみさんのむこうがわに・・・(日本語訳:地下通路の入り口を見つけました。ここを通過すれば・・・)」
「ゆっゆっゆー!(日本語訳:たぶん掛け声と思われる)」
興奮して赤ちゃん言葉になった三女まりさの報告を、せっかちな母れいむは最後まで聞かず横穴に飛び込んだ。
「まりさもはいるじぜ!(日本語訳:私も続きます)」
「おきゃーさん、まっちぇー!(日本語訳:置いて行かないでください)」
「××!(日本語訳:聞き取り不能)」
次々横穴に飛び込む子ゆっくり。
「れいむ、おちびちゃんたちゆっくりまってね! いっぺんにはいろうとすると・・・うご!(日本語訳:皆さん落ち着いてください。許容を超えた体積が通過しようとすると、地下通路が破損するおそれがあります:と発言しようとしたが中断)」
慌てた父まりさは制止の叫びを上げるが先頭を切って飛び込んできた母れいむの体当たりを受け中断を余儀なくされた。
突き飛ばされた父まりさは、かなりの勢いで茂った雑草の群生地ころがり樹木にぶつかり餡を漏らしながら意識を失う。
目を輝かして歌い踊る次女と五女のれいむ。
「まりさはおなかへってがまんできないぜ! ゆ! (日本語訳:わたしは空腹により自制が効きません)」
そう言い放ちネットに飛びつく三女まりさ。そしてはじき返され泣き叫ぶ。
「ゆやーん、どぼしではいれないのー(日本語訳:進入できません。何故でしょうか)」
などとと子供たちが騒ぐが、母れいむはそれをたしなめずにイライラとした態度でまりさを呼んだ。
「まりさ、れいむがきたよ。どこにいるの? ぐずぐずしないででてきてね!(日本語訳:れいむ以下到着しました。まりさは可能な限り速やかに応答してください)」
「れいむ、まりさはここだよ! いまあなさんをかためてるからちょっとやすんでいてね!(日本語訳:まりさはここです。現在地下通路の補強をしています。10分程度ので完成の見込みです。休憩をして待っていてください)」
父まりさはトンネルのネットの出口から泥だらけの顔を出して返答するが、母れいむは誤解したようだ。
「まりさはおやさいさんをひとりじめするつもりだね! ぷんぷん! ゆっくりできないまりさはせいさいするよ!(日本語訳:食料を独占するつもりですか? 警告です。その場合私は非常手段をとる可能性があります)」
それを聞いた子供たちは、口々に父まりさをののしり始め、父まりさは父まりさでうまい弁解が出来ずおろおろとするのみだった。
父まりさを罵るうちに興奮して跳ね回っていた子ゆっくり。そのうち三女まりさが父まりさのあけたトンネルの入り口を見つける。
「おきゃーさん、ここにあなさんがあいてるんだじぇ! ここからあみさんのむこうがわに・・・(日本語訳:地下通路の入り口を見つけました。ここを通過すれば・・・)」
「ゆっゆっゆー!(日本語訳:たぶん掛け声と思われる)」
興奮して赤ちゃん言葉になった三女まりさの報告を、せっかちな母れいむは最後まで聞かず横穴に飛び込んだ。
「まりさもはいるじぜ!(日本語訳:私も続きます)」
「おきゃーさん、まっちぇー!(日本語訳:置いて行かないでください)」
「××!(日本語訳:聞き取り不能)」
次々横穴に飛び込む子ゆっくり。
「れいむ、おちびちゃんたちゆっくりまってね! いっぺんにはいろうとすると・・・うご!(日本語訳:皆さん落ち着いてください。許容を超えた体積が通過しようとすると、地下通路が破損するおそれがあります:と発言しようとしたが中断)」
慌てた父まりさは制止の叫びを上げるが先頭を切って飛び込んできた母れいむの体当たりを受け中断を余儀なくされた。
突き飛ばされた父まりさは、かなりの勢いで茂った雑草の群生地ころがり樹木にぶつかり餡を漏らしながら意識を失う。
「ゆゆ! くささんがたくさんあるよ!(雑草が大量にあります)」
母れいむは目を輝かせてそう叫ぶと、自らが怪我をさせた番やトンネルの出口付近で詰まってしまった子ゆっくりを無視して群生地に飛びつき、むーしゃむーしゃ、しあわせーと鳴きながらむさぼり始める。
「ゆ、おしゃないで! れいみゅ、ちゅぶれりゅじぇー!(日本語訳:押さないでください。次女れいむと三女まりさが出口付近が崩れかけ身動き取れず圧死してしまいます)」
「うやーん、おきゃーしゃんたしゅけてー! くりゅしー!(日本語訳:母れいむ、救助を求めます。このままでは窒息してしまいます)」
「くじゅれるー、あなしゃんくじゅれてきたじぇー!(日本語訳:先行個体は至急通過してください。トンネル中央付近から崩落が始まる気配がします)」
「ゆやーん、いちゃーいいぃ! あんこさんもれてりゅ!(日本語訳:圧力により内容物が漏れ出し始めました。私が支えられるうちに早急に現状を打開する必要があります)」
「ちょ、おちつくんだぜ! みんなのーびのーびすれば、ぐ! 」(日本語訳:総員冷静になってください。三女まりさと次女れいむは"のびのび"を行い通過面積を減少させれば問題なく、ぐ)」
「そんなのしらないよ! れいむあなさんからでりゅよ! でておやさいさんだべるよ! ゆー!(それらの諸問題はれいむにとって重要ではありません。れいむは独力で真の問題の打開します。えい!)」
次女れいむは崩れ始めたトンネルの出口付近で、同じくはまっている三女まりさへの被害を考慮せず背後で二人を支える四女まりさを足場にジャンプをした。
密着していた三女まりさは接していた皮が剥がれ無理な離脱の影響で壁面に顔面部を強くぶつけてしまう。
足場にされた四女まりさは後方に吹き飛びトンネルを支えていた長女まりさにぶつかる。
十分な張りを持った長女まりさは四女まりさを出口に向かって跳ね返すが、自らはよろめきその後ろにいた末っ子のれいむに倒れかけ圧死させてしまった。
長女まりさは妹を殺してしまったのだが、幸運にもその事実を知ることはない。彼女が倒れ込むと同時にトンネルが崩落し長女まりさは生き埋めになり、そのショックと思いこみで圧死してしまったのだ。
弾かれた四女まりさは幸運にも崩落直前に出口から転がり出ることが出来た。
母れいむは目を輝かせてそう叫ぶと、自らが怪我をさせた番やトンネルの出口付近で詰まってしまった子ゆっくりを無視して群生地に飛びつき、むーしゃむーしゃ、しあわせーと鳴きながらむさぼり始める。
「ゆ、おしゃないで! れいみゅ、ちゅぶれりゅじぇー!(日本語訳:押さないでください。次女れいむと三女まりさが出口付近が崩れかけ身動き取れず圧死してしまいます)」
「うやーん、おきゃーしゃんたしゅけてー! くりゅしー!(日本語訳:母れいむ、救助を求めます。このままでは窒息してしまいます)」
「くじゅれるー、あなしゃんくじゅれてきたじぇー!(日本語訳:先行個体は至急通過してください。トンネル中央付近から崩落が始まる気配がします)」
「ゆやーん、いちゃーいいぃ! あんこさんもれてりゅ!(日本語訳:圧力により内容物が漏れ出し始めました。私が支えられるうちに早急に現状を打開する必要があります)」
「ちょ、おちつくんだぜ! みんなのーびのーびすれば、ぐ! 」(日本語訳:総員冷静になってください。三女まりさと次女れいむは"のびのび"を行い通過面積を減少させれば問題なく、ぐ)」
「そんなのしらないよ! れいむあなさんからでりゅよ! でておやさいさんだべるよ! ゆー!(それらの諸問題はれいむにとって重要ではありません。れいむは独力で真の問題の打開します。えい!)」
次女れいむは崩れ始めたトンネルの出口付近で、同じくはまっている三女まりさへの被害を考慮せず背後で二人を支える四女まりさを足場にジャンプをした。
密着していた三女まりさは接していた皮が剥がれ無理な離脱の影響で壁面に顔面部を強くぶつけてしまう。
足場にされた四女まりさは後方に吹き飛びトンネルを支えていた長女まりさにぶつかる。
十分な張りを持った長女まりさは四女まりさを出口に向かって跳ね返すが、自らはよろめきその後ろにいた末っ子のれいむに倒れかけ圧死させてしまった。
長女まりさは妹を殺してしまったのだが、幸運にもその事実を知ることはない。彼女が倒れ込むと同時にトンネルが崩落し長女まりさは生き埋めになり、そのショックと思いこみで圧死してしまったのだ。
弾かれた四女まりさは幸運にも崩落直前に出口から転がり出ることが出来た。
惨事にもかかわらず母れいむは自らの欲求を満たすことを優先し、次女れいむもそれにならい「むーしゃむーしゃしあわせー!」と雑草をむさぼる。
「ゆゆ! まりさはあねえさんをたすけるよ! よいひょ! よいひょ!(日本語訳:私は三女まりさの救助に当たります)」
偶然にも長女まりさに助けられた四女まりさは、半ば土砂に埋まり身動き取れない三女まりさを助けるため、自らが受けた擦り傷などをものともせず土砂の除去作業に入った。
父まりさの真似をして手近な石を咥え掘り返してみるもののうまくいかず逆に傷を増やした。
状況に埋まりかけの三女まりさは雑草をむさぼっているゲス、ではなく母と姉妹を呼ぶ。
「ゆわーん、おきゃーしゃーん! れいむー! まりしゃをたしゅけてー! ゆ?(日本語訳:四女まりさの作業量では無理があります。救助の増援を要請します。 おや?)」
「ゆゆ! まりさはあねえさんをたすけるよ! よいひょ! よいひょ!(日本語訳:私は三女まりさの救助に当たります)」
偶然にも長女まりさに助けられた四女まりさは、半ば土砂に埋まり身動き取れない三女まりさを助けるため、自らが受けた擦り傷などをものともせず土砂の除去作業に入った。
父まりさの真似をして手近な石を咥え掘り返してみるもののうまくいかず逆に傷を増やした。
状況に埋まりかけの三女まりさは雑草をむさぼっているゲス、ではなく母と姉妹を呼ぶ。
「ゆわーん、おきゃーしゃーん! れいむー! まりしゃをたしゅけてー! ゆ?(日本語訳:四女まりさの作業量では無理があります。救助の増援を要請します。 おや?)」
こー こー こー
ゆっくりでも人間でもない別の存在の声が聞こえる。
可動範囲の狭まった三女まりさは無理矢理母と次女れいむの方を見ると、茂みの向こうの木の根本に白いものがちらちらと見えた。
目をこらすと、母まりさ程度の大きさのものが草むらの向こう、おそらく父まりさが飛ばされた辺りだろいうか。
可動範囲の狭まった三女まりさは無理矢理母と次女れいむの方を見ると、茂みの向こうの木の根本に白いものがちらちらと見えた。
目をこらすと、母まりさ程度の大きさのものが草むらの向こう、おそらく父まりさが飛ばされた辺りだろいうか。
がさ、がさ、という地面を踏みしめる音が聞こえてきた。
「おきゃーさーん、れいむー! なにか! なにかくるよ! ゆっくりできないよ!(日本語訳:総員、周囲を警戒してください。危険が迫っている可能性があります)」
こー こー こー。
「むーしゃ! れいむはおやさいさんたべるのでいそがしいんだよ! むーしゃ!(日本語訳:食料摂取中です)」
ばさ、ばさ。
「ゆ! うるさいね! まりさがいるから大丈夫だよ! あとにしてね!(日本語訳:父まりさが警戒しているはずですから問題有りません。救助は食事が終わってからにします)」
がさ がさ がさがさ
「ゆぅ~。まりさはまりさのことはいいから、どこかにかくれていてね。まりさはだいじょうぶだよ(日本語訳:危険です。四女まりさは待避してください。私たちは大丈夫です)」
負傷して埋まりかけの三女まりさが、傷だらけ泥だらけになりながら自分を助けようとしていた四女まりさに待避を勧め、彼女が茂みに隠れると同時ぐらいに背の高い草をかき分けそれが現れた。
「おきゃーさーん、れいむー! なにか! なにかくるよ! ゆっくりできないよ!(日本語訳:総員、周囲を警戒してください。危険が迫っている可能性があります)」
こー こー こー。
「むーしゃ! れいむはおやさいさんたべるのでいそがしいんだよ! むーしゃ!(日本語訳:食料摂取中です)」
ばさ、ばさ。
「ゆ! うるさいね! まりさがいるから大丈夫だよ! あとにしてね!(日本語訳:父まりさが警戒しているはずですから問題有りません。救助は食事が終わってからにします)」
がさ がさ がさがさ
「ゆぅ~。まりさはまりさのことはいいから、どこかにかくれていてね。まりさはだいじょうぶだよ(日本語訳:危険です。四女まりさは待避してください。私たちは大丈夫です)」
負傷して埋まりかけの三女まりさが、傷だらけ泥だらけになりながら自分を助けようとしていた四女まりさに待避を勧め、彼女が茂みに隠れると同時ぐらいに背の高い草をかき分けそれが現れた。
背の高さは父まりさの帽子のさきとほぼ同じくらい。「のびのび」したゆっくりのようなシルエット。それを一対の鋼のような細い足でささえ、足先には鋭いカギ爪が生えている。
薄汚れた白い外皮に最上部に赤い小さな「おぼうし」。帽子の下に正面ではなく側面についた眼球。正面眼球より少ししたにあるクチバシ状の器官より先ほどから聞こえる「こーこーこー」という耳障りなうめき声が聞こえた。
それはゆっくりには「お顔の上についた帽子とおめめ、クチバシのついたもの」にみえる頭部を前後に動かしながら歩み寄り、草をむさぼるれいむを興味深く見つめる。
「ゆ! ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ! ゆっくりしないできえてね!(日本語訳:この場所は我々が接収します。あなたには退去の勧告をします)」
さすがに無視できなかった母れいむは、それに対して定番の対応をした。父まりさは何をして居るんだろう? と自分で負傷させておいて身勝手なことを考えながら。
脇で見ていた次女れいむも力強いはずの母れいむに笠に着て、口に貯まった咀嚼中の草を飲み込んでからほほ袋に空気をため「ぷくー」をする。
「ぷくー れいむたちつよいんだから、せいっさいされたくなかったらゆっくりしないできえてね!(日本語訳:我々はあなたより強力です。今なら見逃しますから、立ち去りなさい)」
思わずゆっくりから数歩下がる「それ」に、気をよくした母れいむも「ぷくー」する。倍ほども体積が増えて見えるゆっくりに「それ」はプレッシャーを受け、後ろで見ていた三女まりさもそれを追い払えると思った。
薄汚れた白い外皮に最上部に赤い小さな「おぼうし」。帽子の下に正面ではなく側面についた眼球。正面眼球より少ししたにあるクチバシ状の器官より先ほどから聞こえる「こーこーこー」という耳障りなうめき声が聞こえた。
それはゆっくりには「お顔の上についた帽子とおめめ、クチバシのついたもの」にみえる頭部を前後に動かしながら歩み寄り、草をむさぼるれいむを興味深く見つめる。
「ゆ! ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ! ゆっくりしないできえてね!(日本語訳:この場所は我々が接収します。あなたには退去の勧告をします)」
さすがに無視できなかった母れいむは、それに対して定番の対応をした。父まりさは何をして居るんだろう? と自分で負傷させておいて身勝手なことを考えながら。
脇で見ていた次女れいむも力強いはずの母れいむに笠に着て、口に貯まった咀嚼中の草を飲み込んでからほほ袋に空気をため「ぷくー」をする。
「ぷくー れいむたちつよいんだから、せいっさいされたくなかったらゆっくりしないできえてね!(日本語訳:我々はあなたより強力です。今なら見逃しますから、立ち去りなさい)」
思わずゆっくりから数歩下がる「それ」に、気をよくした母れいむも「ぷくー」する。倍ほども体積が増えて見えるゆっくりに「それ」はプレッシャーを受け、後ろで見ていた三女まりさもそれを追い払えると思った。
しかし、それはほとんどのゆっくりと同じく甘すぎる見通しだった。
「そうか、お前の母親はニワトリを威嚇したのか」
「ゆ、にわとりさん? あれはとばなかったしとりさんじゃなかったよ!(日本語訳:「それ」はとばないから鳥ではないです)」
私は正気を取り戻したまりさから、彼女の母親が頬を膨らまして威嚇したと聞きひとしきり笑ってから確認した。じっくりと話してみるとどうにも面白いじゃないか、ゆっくりって奴は。
「わかったわかった。まりさのいうそれは鳥じゃない。だがニワトリって名前なんだ。で、お前さんの母さんはどうなったんだ?」
「ゆ、にわとりさんっていうの? にわとりさんは・・・」
「ゆ、にわとりさん? あれはとばなかったしとりさんじゃなかったよ!(日本語訳:「それ」はとばないから鳥ではないです)」
私は正気を取り戻したまりさから、彼女の母親が頬を膨らまして威嚇したと聞きひとしきり笑ってから確認した。じっくりと話してみるとどうにも面白いじゃないか、ゆっくりって奴は。
「わかったわかった。まりさのいうそれは鳥じゃない。だがニワトリって名前なんだ。で、お前さんの母さんはどうなったんだ?」
「ゆ、にわとりさんっていうの? にわとりさんは・・・」
「こけー!」
正面から見ていたれいむたちは「それ」のほほが3倍にみ膨らんだように見えた。
雄叫びとともにふくれあがったそれは、両頬をわさわさと動かしながらははれいむに飛び掛かる。
クチバシが母れいむの眉間に突き刺さり、さらにぐいぐいとめり込み、やがてクチバシの先が餡子に届く。ニワトリは餡をついばむと一度クチバシを抜き頭部を天に掲げて餡を飲み込む。
そして今度は無言で、しかし力強く母れいむの眉間に口を付けた。
「ゆあああああああああ! でいぶのおかおさんがあああぁぁ あ!(日本語訳:意味不明の悲鳴。翻訳不能)」
叫び声を上げる母れいむ。汚い悲鳴を上げながらもみあげを振り回すが、恐怖に竦んだか魅入られたのかニワトリを振り払うことが出来ない。
ニワトリはすぐ隣で恐怖のあまり穴という穴から体液を迸らせた上に脱糞する次女れいむを無視し、母れいむの眉間をえぐりつづける。
母れいむは餡をついばまれ、クチバシを離すたび、そして再度体内にクチバシが差し込まれるたびに「ゆゆわああ! わあああ!」と鳴き声を上げてた。
やがてニワトリは、母れいむにのし掛かりかぎ爪のついた両の足でれいむを引き裂いた。
「ゆわぁあぁ! お! ぁ! が」
引き裂かれると同時に中枢餡が露出する。ニワトリがそれをクチバシで二三度つつき飲み込むことで母れいむは絶命した。
ニワトリはれいむの死に反応を見せず餡が無くなるまで、そして無くなってからも皮を食い尽くすまでれいむだった物をつつき回した。
そのうちに数羽のニワトリが現れ、群がってれいむをつついた。
残ったのは若干の頭皮のついた頭髪と髪飾りだけだった。
正面から見ていたれいむたちは「それ」のほほが3倍にみ膨らんだように見えた。
雄叫びとともにふくれあがったそれは、両頬をわさわさと動かしながらははれいむに飛び掛かる。
クチバシが母れいむの眉間に突き刺さり、さらにぐいぐいとめり込み、やがてクチバシの先が餡子に届く。ニワトリは餡をついばむと一度クチバシを抜き頭部を天に掲げて餡を飲み込む。
そして今度は無言で、しかし力強く母れいむの眉間に口を付けた。
「ゆあああああああああ! でいぶのおかおさんがあああぁぁ あ!(日本語訳:意味不明の悲鳴。翻訳不能)」
叫び声を上げる母れいむ。汚い悲鳴を上げながらもみあげを振り回すが、恐怖に竦んだか魅入られたのかニワトリを振り払うことが出来ない。
ニワトリはすぐ隣で恐怖のあまり穴という穴から体液を迸らせた上に脱糞する次女れいむを無視し、母れいむの眉間をえぐりつづける。
母れいむは餡をついばまれ、クチバシを離すたび、そして再度体内にクチバシが差し込まれるたびに「ゆゆわああ! わあああ!」と鳴き声を上げてた。
やがてニワトリは、母れいむにのし掛かりかぎ爪のついた両の足でれいむを引き裂いた。
「ゆわぁあぁ! お! ぁ! が」
引き裂かれると同時に中枢餡が露出する。ニワトリがそれをクチバシで二三度つつき飲み込むことで母れいむは絶命した。
ニワトリはれいむの死に反応を見せず餡が無くなるまで、そして無くなってからも皮を食い尽くすまでれいむだった物をつつき回した。
そのうちに数羽のニワトリが現れ、群がってれいむをつついた。
残ったのは若干の頭皮のついた頭髪と髪飾りだけだった。
れいむに数羽のニワトリが群がり始めたとき、あぶれた最初のニワトリが半ば土に埋もれた三女まりさを見つけた。そいつは先ほどのゆっくりと違い騒がず膨らまずニワトリを睨みつけている。
こー こー と奇妙な抑揚の鳴声を漏らしながら三女まりさに歩み寄った。ニワトリはいきなり中枢餡の有る辺りまでクチバシを差し入れた。
三女まりさは最後まで鳴かなかった。
こー こー と奇妙な抑揚の鳴声を漏らしながら三女まりさに歩み寄った。ニワトリはいきなり中枢餡の有る辺りまでクチバシを差し入れた。
三女まりさは最後まで鳴かなかった。
次女れいむは、母れいむがかぎ爪で引き裂かれるほんの少し前にその場を逃げ出していた。
「ゆっゆっゆっ。れいむたちをたすけにこないおとーしゃんをしぇいしゃいするよ!(日本語訳:迷子になった父まりさと合流してこの悪魔の園から連れ出す試みをします)」
逃げ出したわけではないらしい。
れいむは父まりさが居ると思われる方向に進むと、そこに妹のまりさがうずくまっている。背の低い樹木の根元を草の間から覗いていた。
「ゆ! まりさ! おとーさんはそこにいるの! ゆっくりしないでおしえてね!(日本語訳:そこに父まりさは居ますか? 緊急を要します。教えてください)」
声をかけられたまりさはれいむの方を見た。目に光が無く顔に表情がなかった。とてもゆっくりしていない雰囲気だった。
そこにあるのは絶望だけだったのだが、れいむはまりさからそれを読み取れず単にゆっくり出来ない異物と認識した。いや、れいむもすでに心を砕かれていたのかもしれない。
「ゆっくりできないまりさは、れいむがせいっさいするよ!(日本語訳:れいむはまりさを制裁します)」
れいむは跳ねながらまりさに近づき、最後の一跳躍で大きくジャンプしてまりさを押しつぶそうとした。その最後の跳躍した瞬間にれいむは木の根本で沢山のニワトリが群がっている成体のまりさだった物を見つけた。
運動能力、狩りの腕、そして頭の回転の良さ、いずれもれいむ本人どころか母れいむも敵わない父まりさが死んでいる。その事実にれいむは混乱し、空中でバランスを崩した。
標的のまりさの隣に着地した上に勢い余って父まりさの死体がある空き地に転がり出てしまった。
じたばたもがきながら何とか立ち直ると、目の前に巨大な赤い帽子(つまりトサカだ)をもった並のニワトリの倍はありそうなニワトリが見下ろしている。
雄鳥だ。
ここでれいむはまたもやぷくーをしようとしたが、目の前のニワトリは翼を広げ首周りの羽を膨らませて、そして雄叫びを上げた。
「ゆっゆっゆっ。れいむたちをたすけにこないおとーしゃんをしぇいしゃいするよ!(日本語訳:迷子になった父まりさと合流してこの悪魔の園から連れ出す試みをします)」
逃げ出したわけではないらしい。
れいむは父まりさが居ると思われる方向に進むと、そこに妹のまりさがうずくまっている。背の低い樹木の根元を草の間から覗いていた。
「ゆ! まりさ! おとーさんはそこにいるの! ゆっくりしないでおしえてね!(日本語訳:そこに父まりさは居ますか? 緊急を要します。教えてください)」
声をかけられたまりさはれいむの方を見た。目に光が無く顔に表情がなかった。とてもゆっくりしていない雰囲気だった。
そこにあるのは絶望だけだったのだが、れいむはまりさからそれを読み取れず単にゆっくり出来ない異物と認識した。いや、れいむもすでに心を砕かれていたのかもしれない。
「ゆっくりできないまりさは、れいむがせいっさいするよ!(日本語訳:れいむはまりさを制裁します)」
れいむは跳ねながらまりさに近づき、最後の一跳躍で大きくジャンプしてまりさを押しつぶそうとした。その最後の跳躍した瞬間にれいむは木の根本で沢山のニワトリが群がっている成体のまりさだった物を見つけた。
運動能力、狩りの腕、そして頭の回転の良さ、いずれもれいむ本人どころか母れいむも敵わない父まりさが死んでいる。その事実にれいむは混乱し、空中でバランスを崩した。
標的のまりさの隣に着地した上に勢い余って父まりさの死体がある空き地に転がり出てしまった。
じたばたもがきながら何とか立ち直ると、目の前に巨大な赤い帽子(つまりトサカだ)をもった並のニワトリの倍はありそうなニワトリが見下ろしている。
雄鳥だ。
ここでれいむはまたもやぷくーをしようとしたが、目の前のニワトリは翼を広げ首周りの羽を膨らませて、そして雄叫びを上げた。
コケコッコー!
れいむは目を見開き、再びすべての穴から体液を漏らした。
「ゆー、ゆー、ゆー」そして心を完全に砕かれた。
「ゆー、ゆー、ゆー」そして心を完全に砕かれた。
草の間から覗いていた絶望していたまりさは、その雄叫びで我に返った。あるいはそれは死を意味ある物にしようとするあがきだったのか。
「ゆわー! おねーしゃんにてをだしゅなー!(日本語訳:それは私の姉です。殺害しないでください)」
身体能力の限界を超え、普段の数倍の高度まで跳ねながら雄叫びを上げたニワトリに飛び掛かるまりさ。対するニワトリは煩わしそうに翼を広げ下から上に掬い上げるように払った。
「ゆー! まりさおそらとんでるー!(日本語訳:まりさはいま、飛行しています)」
「ゆわー! おねーしゃんにてをだしゅなー!(日本語訳:それは私の姉です。殺害しないでください)」
身体能力の限界を超え、普段の数倍の高度まで跳ねながら雄叫びを上げたニワトリに飛び掛かるまりさ。対するニワトリは煩わしそうに翼を広げ下から上に掬い上げるように払った。
「ゆー! まりさおそらとんでるー!(日本語訳:まりさはいま、飛行しています)」
「それでお前はネットに張り付いていたのか」
「ゆ! そう、まりさはぶつかったんだよ! それでね、 じめんさんをみたら・・・。っゆ。ゆやあああ。おねーしゃん、おきゃーしゃんっつついちゃだぁあめめめぇ!」
私は赤く染まった西の空を眺めながらまりさに尋ねた。そこまで話してまりさはそのときの情景をまたしても思い出し、絶叫をあげた。
鳴き声を聞きながら私は、鳥類のゆっくりにたいする味覚的興味について考えていた。
ニワトリがゆっくりを好んでたべるなら、カラスも同様かもしれない。あるいは、果実よりゆっくりを優先するなら今年の秋は楽に過ごせるかも。
「ゆ! そう、まりさはぶつかったんだよ! それでね、 じめんさんをみたら・・・。っゆ。ゆやあああ。おねーしゃん、おきゃーしゃんっつついちゃだぁあめめめぇ!」
私は赤く染まった西の空を眺めながらまりさに尋ねた。そこまで話してまりさはそのときの情景をまたしても思い出し、絶叫をあげた。
鳴き声を聞きながら私は、鳥類のゆっくりにたいする味覚的興味について考えていた。
ニワトリがゆっくりを好んでたべるなら、カラスも同様かもしれない。あるいは、果実よりゆっくりを優先するなら今年の秋は楽に過ごせるかも。
私は錯乱するまりさの口に気付けにミカンを一房押し込み、正気に引き戻す。
「悪かったなまりさ、そのニワトリは私の飼っているモノだ。もし良ければお詫びに秋まで私の畑で暮らすといい。望むなら連れ合いを見つけてやってもいいぞ」
まりさの返事は肯定だった。
まだ春も遠い今日、まりさにはわたしの歪んだ微笑みが見えていないようだ。
「悪かったなまりさ、そのニワトリは私の飼っているモノだ。もし良ければお詫びに秋まで私の畑で暮らすといい。望むなら連れ合いを見つけてやってもいいぞ」
まりさの返事は肯定だった。
まだ春も遠い今日、まりさにはわたしの歪んだ微笑みが見えていないようだ。
付記
・昨日ゆっくりの鳴き声について相談に乗っていただいた方に感謝。
・今回はアルコールを摂取して勢いで作りました。
・それはそうと、ニワトリは結構どう猛です。恐竜の末裔といわれても納得。
・名前とか号とかつけた方がいいのでしょうか? 読む前に作品の傾向とか解るのは便利だと思うのですが?
・昨日ゆっくりの鳴き声について相談に乗っていただいた方に感謝。
・今回はアルコールを摂取して勢いで作りました。
・それはそうと、ニワトリは結構どう猛です。恐竜の末裔といわれても納得。
・名前とか号とかつけた方がいいのでしょうか? 読む前に作品の傾向とか解るのは便利だと思うのですが?
挿絵:めーりんあき