ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0530 投稿しよう 起・承
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ankoss
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『投稿しよう 起・承』
「~♪」
時刻は夜9時。仕事帰りの1人の青年が改札口を出た。少し早歩きだ。
「ただいまー」
帰宅すると夕食や風呂を済ませスナック菓子を片手にパソコンの前に座った。
「今月号はどうなるのかなぁ……」
彼がカバンから取り出したのはDVDだ。"月刊ゆ虐天"…DVDのタイトルだ。……エロ本じゃないよ。似たような名前だけど。
ゆっくりが出現してから様々な商品が生まれた。その中の1つでゆっくりを虐待する様子を収めた本が創刊された。
購読者は毎月増えていった。ゆっくりを虐待する人が増加したのもあるが怖いもの見たさに買う人もいる。
そのうち写真や文章だけでは満足できないと映像化を望む声が高まりついにDVD化された。毎月発売されている。
「ぉ、始まった始まった」
DVDの内容は相当濃いとの評判だ。しかも時間も結構長い。DVDの値段は2000円。それに見合うだけのボリュームだ。
「おわっ…スゲェ…」
菓子を食いつつ映像に釘付けになった。
「いやぁ…今月号も凄かった」
一気に終わりまで見てしまった。時計の針は午前2時を指していた。
「俺も…投稿しようかな…」
元々"ゆ虐天"は読者からの投稿雑誌だった。現在も投稿作品がDVDに収録されているがメインは変更となった。
メインは超高画質&様々な視点から撮影されたゆっくり虐待だ。視聴者のアイデアから優秀なものを選びそれを映像化するのだ。
費用、舞台、設備、ゆっくり等全て発行元の加工所が用意してくれる。採用されれば賞金も貰えるし撮影に参加も出来るのだ。
元々は一般的な家庭で出来る虐待には限度があるために設けられたコーナーだった。賞金も微々たるものだった。
だが全国の虐待お兄さんのハートに火を点けてしまったようで練りに練った虐待計画が山のように送られてきてしまった。
どれも数時間で完結するような生易しいものではない。何日も苦痛を与える地獄のようなシナリオだった。
いつしかそれがメインとなりそのためDVDの収録時間も伸びた。賞金額も大きくなった。
「さて…どんな内容にするかだな……」
深夜ではあるが日付が変わって今日は土曜日。会社はお休み。心置きなくアイデアを練ることが出来る。
「うーむ……」
実は大方アイデアは出ていた。後は肉付けだ。ゆっくりの反応を予想しそこからどう叩き落してやろうか…。
「うーん……。いや、これじゃ甘いな…」
文章の構成、起承転結。"承""転"はさくさくと進むのだ。だが"結"がどうも弱い。"起"は楽だ。虐待する理由は言うまでもないからだ。
「出ねぇ…。布団に入るか」
布団の中でも少し考える。あるあるネタだが眠りに着く直前にラジオや漫画のネタが思いつくことがよくあるのだ。
「………………」
そのまま眠ってしまった。結局アイデアは浮かばなかった。
次の日も中々アイデアが浮かばなかった。
「とりあえず書けるところまでシナリオ書いてみるか」
書いているうちにふといいアイデアが浮かぶこともある。パソコンを起動させた。
「え~っと……」
………………
………
『ここからだしてね!れいむはおこるとつよいんだよ!!』
『おちびぢゃんをかえじでね!!ありすのとかいはなおちびちゃんをつれてきてね!!』
『やい!くそどれい!!まりささまをおこらせるとこわいんだぜ!!こうさんするならいまのうちなんだぜ!!』
ゆっくりがごちゃごちゃと煩い。
『ままぁ!!ままぁ!!』
『おきゃあしゃあぁぁん!!!!おちょうしゃあぁん!!!どきょにいるのぉ!!?きょわいよぉ!!』
『あっちからおかあさんのこえがするよ!!おかあぁさん!!!れいむはここだよぉ!!!!』
子ゆっくりや赤ゆっくりもピーピー叫んで煩い。
『ゆ!おちびちゃんのこえがしたよ!!』
『ゆあっ!!こっちくるんだぜ!!』
『むきゅ!!ぱちぇのおちびちゃんがあそこにいるわ!!』
『ちびぢゃあぁあん!!!!おかあさんはここだよぉぉ!!』
親ゆっくり達はすぐにでも我が子の所へ行きたかった。だが目の前に透明な壁が立ち塞がっており前に進めなかった。
『おかあさあぁん!!!ゆっくりしないでこっちにきてよぉ!!』
『みゃみゃとしゅりしゅりしちゃいよ!ありちゅのところにきちぇにぇ!!』
子ゆっくりや赤ゆっくり達の目線は斜め上を向いていた。ここで少し今ゆっくり達がいる場所について解説しよう。
ここは野外ではない。四角い大きな部屋の中だ。高さ1m50cm程の透明なアクリル板で部屋は3つに仕切られている。
上から見ると"円"という文字の底部に線がひかれた感じだ。"田"という字の真ん中の縦棒の下半分が無くなったようにも見える。
小さい四角の区画に成体ゆっくりが、その隣の小さい四角の区角には子ゆっくりと赤ゆっくりが入っていた。
成体ゆっくりは15匹程、子ゆっくりと赤ゆっくりは併せて30匹程いる。
もう1つの大きな四角の区画には何も無かった。そして成体ゆっくりがいる区画にだけ50cm程の高さの土が敷かれていた。
このため子ゆっくりや赤ゆっくりは斜め上を向いているのだ。崖の上に親がいるといった感じなのだろう。
逆に親ゆっくり達にとっては崖下に我が子がいるといった感じで見下ろしていた。
『どぼじでおちびぢゃんのどごろにいげないのぉぉぉ!!!』
『まりさにいじわるしないでね!!あっちにいかせてね!!』
親ゆっくり達はアクリル板に体当たりをして隣へ行こうとした。
『この!この!かべさんこわれてね!!』
『ゆっくりできないかべさんなんかこうだ!!』
だがアクリル板はびくともしない。次第に泣き出す子ゆっくりや赤ゆっくりが出てきた。
『ゆえぇえぇえぇん!!!!おがあざんにあいだいよおぉ!!!』
『どぼじでごっぢぎでぐれないのぉぉ!!?』
『みゃみゃぁ!しゃみしぃいよぉ!!!!ゆえぇえぇえぇん!!!』
と、親ゆっくりがいる区画のドアが開いた。ちなみにドアは3つの区画に1つずつ設置されている。
『…………』
やってきたのは1人の男性だった。
『ゆ!?だ…だれ!!?』
『ありすをここにとじこめたのはおじさんね!!ゆっくりしないでここからだしなさい!!』
『やい!!じじい!!まりささまをここからだすんだぜ!!おちびちゃんにもあわせるんだぜえ!!!!』
彼は騒ぎ出すゆっくりを無視し1匹のまりさのもとへ歩いた。この中では一番大きいゆっくりだ。
『ゆ!?な…なんなのぜ!!?まりささまになんのようなんだぜ!!!!?』
まりさは息を吸い込み膨らんで威嚇した。
『りーだー!!ゆっくりできないにんげんさんをやっつけてね!!』
『りーだーだったらいちころなんだぜ!!』
『おとうさん!!やっつけてね!!!』
『おじしゃんだっだりゃらくしょうだよ!!!』
このまりさがこの中で一番強いゆっくりなのだろう。ちなみにこのゆっくり達はとある群れから連れ出したゆっくりだ。
『まりささまはつよいんだぜ!!!こうさんするならいまのうちなんだぜ!!!』
男は膨れるまりさの帽子を取り上げた。
『ゆあああ!!!!なにずるんだぜ!!!それはまりささまのおぼ…ゆびょおぉっ!!!!』
まりさを軽く蹴飛ばした。
『な…なかなかやるん……ゆああああああああ!!!!なにじでるのおおぉ!!!!』
男は帽子をぐぢゃぐぢゃに破いていた。地面に帽子の切れ端がひらひらと落ちていった。
『ばりざのゆっぐりじだおぼうじがあああ!!!よぐぼやっだなああ!!!!』
まりさが泣きながら突進してきた。男はひらりとかわした。まりさは地面に顔からダイブした。
『ゆびぇえぇ!!…っぐ…よげるなあぁ!!!がえぜえええ!!!ぼうじがえぜええ!!!!』
まりさは起き上がると男を睨み付けた。男はまりさの前に立ち塞がっていた。
『じねえええ!!!!じじいはじねええ!!!!ゆっぐりじないでじ……ゅぎゃあああああああああああ!!!!』
男はまりさの口を思いっきり蹴飛ばした。まりさは吹っ飛ばされた。まりさの砕けた歯が辺りに飛び散った。
『…っひゅ…っぎ……っひ…』
さっきまでの威勢の良さは無い。口の一部が抉れ大半の歯が折れていた。男はまりさのもとへ歩き出した。
『ま…まりざああああ!!!!どぼじでまげぢゃうのお!??』
『りーだーがあああ!!!なんでがでないのおお!!!??』
『いやああああ!!!!ごっぢぐるなあああ!!!』
『わがだないよぉぉ!!!!?』
『きょわいよぉ……おきゃあしゃぁぁん…』
周りのゆっくりが悲鳴を上げた。隣の子ゆっくりや赤ゆっくりは構造上まりさがどうなったのか見えなかったが親達の悲鳴に怯えだした。
『うあああああああ!!!!!ひぃぎゃあああああああ!!!!!!』
男はまりさの髪を掴むと思いっきり引っ張った。髪は頭皮ごと抜けた。中の餡子が丸見えだ。
『ぼうやべでえええ!!!ばりざがじんじゃうううう!!』
『ごごがらだじでえええ!!!ゆっぐりざぜでよおお!!!!』
『ぼういやだああ!!!おうぢがえるうう!!!!』
男の腕は止まらない。髪の毛を全て毟り取った。今度は殴る蹴るの暴行を加えた。
『うぼおお!!!!!!!やびぇ…ぎゃあああ!!!じぬううう!!!じぬうう!!!!いじゃいい!!!…ぎゃああ!!!』
殴る度に餡子が飛び出た。口や傷口から餡子が垂れ流しだ。
『……ゅ…っ………ゅ…………』
まりさはぐぢゃぐぢゃに潰されて死んでしまった。男は立ち上がり隅っこで固まってぶるぶる震えているゆっくり達に視線をやった。
『じにだぐない……ゆっぐぢぢだいよぉ…』
『むぎゅ……むぎゅうぅぅ……』
『こんなの…とがいはじゃないわ……ひぃぃ…』
『ごっぢごないでよ……ごないでぇ…』
男はパチンと指を鳴らした。
『うっうー!』
『ゆっくりしね!』
『おぜうさまなんだどぅ~』
今まで誰もいなかった区画のドアが開きれみりゃとふらんが入ってきた。その数合わせて20匹程。これだけの数が1ヵ所にいるのも珍しい。
『れみりゃだああ!!!!』
『どぼじでふらんがいるのおお!!!』
突然の天敵の登場に親ゆっくりも子ゆっくりも赤ゆっくりも慌てふためいた。
『きょわいよおお!!!!』
『だべないでええ!!!』
『ごっぢぐるなあああ!!!!ゆあああああ!!!』
れみりゃとふらんはアクリル板を飛び越え親ゆっくりのいる区画へやってきた。
『さて…今からお前らには働いてもらう』
漸く男が言葉を発した。
『お…おしごと…?』
『ゆっぐぢさせでええ!!!ゆああああ!!!ごっぢぐるなあああ!!!』
『だずげでよおぉ!!!!だずげでえええ!!!』
『れみりゃ、ふらん。落としてやれ』
彼の指図でれみりゃとふらんが地面に何かを落とした。
『な…なに?』
『なにずるのおお!!??ゆっぐぢできないのはいやだよぉ!!!』
『今からお前らには穴を掘ってもらう。それだけだ。大きな穴を掘れ』
『どぼじでぞんなごどじなぐぢゃならないのおお!!!??』
『そうだよぉ!!!!れいむはしんぐるまざーなんだよ!!そんなごどでぎるわけないでじょおぉぉ!!!!』
『へぇ…どこにお前の餓鬼がいるんだ?』
『れいむのぽんぽんさんにゆっくりしたあかちゃんがいるんだよ!!にんぷさんはたいせつにしなくちゃならないんだよ!!』
男はしんぐるまざー(笑)のれいむを持ち上げた。確かに腹の辺りが大きい。
『しんぐるまざーだから働かないんだって?』
『そ…そうだよ!!!しんぐるまざーなんだからたいせつにしなくちゃいけないんだよ!!だからあまあまさんもってきてね!!!』
れいむはどうだとばかり腹を突き出した。
『じゃあしんぐるまざーじゃなければ働くってことだよね』
彼はれいむのまむまむの辺りを鷲掴み思いっきり引き千切った。
『ゆぎゃあああ!!!!でいぶのぽんぽんがああ!!!!いだいいい!!!!なにずるのおお!!!』
皮が破れ餡子が見えるとれいむの腹の中に腕を突っ込んだ。
『ゆぎょおおお!!!!ぐ…ぐるいじいいいい!!!やべでええ!!!!どぼじでぞんなごどずるのおお!!!』
彼の腕がれいむの腹の中で蠢いている。
『ゅっく………ぃ……ぇ…』
『ぁ…ゃ…ゅ…………ょ』
『…ゃ…ゅ…きゃ……ゃ…に………ゃ…ょ…』
腹の中の赤ゆっくりの声が微かに聞こえた。彼の手が柔らかい球体に触れた。
『あがぢゃぁぁん!!!でいぶのゆっぐりじだあがぢゃんがじんじゃううう!!!!ぼうやべでええ!!!!』
彼の手が赤ゆっくりを掴んだ。彼は手に力を込めた。
『ゆぎゃああああ!!!!!!つぶれだあああ!!!!あがぢゃんがあああ!!!!あがぢゃんがああ!!!!!』
れいむが煩くて赤ゆっくりの断末魔が聞こえなかった。だがれいむにはちゃんと聞こえていた。
『よっと』
彼は握り拳のままれいむの腹から腕を引っこ抜いた。餡子がこびり付いた拳をれいむに向けそっと拳を開いた。
『…っ…ゅ…ぎゅ……』
最期の言葉を言うために生まれたようなものだ。飾りから赤れいむだったようだ。ぐちゃぁっと潰れていた。
握り潰された拍子に飛び出たのだろうか目玉が無く餡子色の涙がだらりと流れていた。
『で…でいぶのゆっぐりじだあがぢゃんがあああああ!!!!どぼじでえええ!!!!どぼじでごろじだのおぉ!!!!』
楽しみにしていた我が子との挨拶やゆっくりした生活が一瞬にして崩れた。更に悲劇は続く。
『れみりゃ、こっち来て』
男はれみりゃを呼んだ。
『おにいさん、なんだどぅ~?』
れみりゃが彼の傍まで降りてきた。
『今から美味しい饅頭をご馳走してあげるね』
『うっうー!うれしいんだどぅ~。ありがとうだどぅ~』
『おねえさまだけずる~い!!ふらんにもちょうだい!!』
ふらんも彼の傍まで降りてきた。
『いやあああ!!!!!でみりゃはいやああ!!!!ふだんもいやあああ!!!!!あっぢいっでえええ!!!!』
れいむが叫んだ。
『じゃあ今から何が出てくるか当てた方にあげるね』
彼は再びぽっかりと空いたれいむの腹部の穴に腕を突っ込んだ。
『ゆんぎゃあああ!!!!!ぐるじいい!!!!ぼうやべでええ!!!!あがぢゃんにひどいごどじないでえええ!!!』
彼の手が柔らかい球体に触れた。
『れみりゃ、ふらん。何だと思う?』
『あかいやつだどぅ~』
『くろいの!!くろいの!!』
彼は腕を引っこ抜いた。
『ゆっくちちちぇいっちぇね!!まりちゃはまりちゃだよ!!』
彼の手の上で赤まりさが元気良く挨拶した。
『あ…あがぢゃああああん!!!!にげでええ!!!!にぎぇでえええええ!!!!』
れいむに挨拶を返す余裕は無く必死に叫んだ。
『どびょじでしょんなこちょいうにょおおお!!??まりちゃがきゃわいきゅないにょ!!?』
生まれて最初の挨拶に応えてくれないことに泣き出す赤まりさ。
『ゆえぇえぇぇん!!!!おぎゃあじゃんのばきゃ…ゆ?おしょらをういちぇりゅよ!!』
赤まりさへ手が伸び持ち上げられた。
『正解はふらんだったね。じゃあ食べていいよ』
赤まりさを摘み上げたのはふらんだった。ふらんは赤まりさを銜えた。
『ゆぎゃああああ!!!!いじゃいよおお!!!!かばにゃいでえええ!!!!おがぁ…おがあじゃあああん!!!!』
『ぼうゆるじでえええ!!!!あがぢゃんだずげぢぇあげでよおお!!!!いやあああ!!!!いやああああ!!!!!!』
ふらんは美味しそうに赤まりさの中身を吸い上げていた。
『うー。おいしい!!』
『ゆぴゃああ!!!!ずわりぇりゅうう!!!!いじゃいい!!!いじゃいいい!!!!ゆっくぢさせぢぇえええ!!』
赤まりさはどんどん萎み最後はペラペラの皮だけになってれいむの前に捨てられた。
『あがぢゃぁぁん…ゆっぐ…ゆっぐぢぢだがっだよぉ……すりずり…じだがっだのにぃ……』
持ち主のいない小さな帽子を見ながられいむはすすり泣いていた。
『うー!!ずるいんだどぅ!!!おぜうさまにもあまあま!!!あまあま!!!』
れみりゃが文句を言い出した。
『分かった分かった。まだ残ってたらあげるから』
彼は再度れいむの腹に腕を突っ込んだ。
『ゆぎぇえええ!!!!ぼ…ぼうやべでええええ!!!!!じゅうぶんでじょおおお!!!!あがぢゃんみんなじんじゃっだああ!!!』
彼の手がごそごそと動いていたがついに最後の1匹を探り当てた。
『お!あった!れみりゃ、良かったな』
『うー!!!』
彼の腕が引っこ抜かれた。
『ぼういやだああああ!!!!あがぢゃんみだぐないいいい!!!!!』
れいむは目を瞑った。どうせ食べられるのなら我が子を見たくないのだろう。何故なら愛情が沸いてしまうから。
『ゆっきゅりしちぇいってにぇ!!!れいみゅはれいみゅだよ!!』
取り出されたのは赤れいむだ。元気良く挨拶したが母親からの返事は無い。
『…おきゃあしゃん?ゆ…ゆっくちちていっちぇね!!ゆっきゅりちえいってにぇ!!!……へんじじでよおお!!!!』
期待していた母親からの挨拶が来ない。赤れいむは泣き出した。
『おきゃあしゃああん!!!!おぎゃあじゃああん!!!!どびょじでなにもはなじぢぇぐれないにょおお!!!??』
『ぅぅ………ゅぐぐ……ぅぅぅぅぅ……』
れいむは涙を流しながら目をぎゅっと瞑り唸っていた。
『もっと挨拶しろよ。そしたら応えてくれるかもしれないぞ』
面白いものが見れそうだと彼は赤れいむに囁いた。れみりゃは早く食べたいようで腕を伸ばしたが彼はそれを制した。
『ゆ…ゆっくちちていっちぇね!!ゆっくちちていっちぇね!!!おきゃあしゃん!!!ゆっくちちようにぇ!!!ゆっくち!ゆっくち!』
しかしれいむは目を瞑ったままだ。彼は少し唸ったが名案を思いついた。
『お母さんのところに行ってすりすりしてきなさい。そしたらきっと…』
赤れいむにそう囁いてれいむの隣にそっと置いた。
『おきゃあしゃん!!!!れいみゅとしゅりしゅりしようにぇ!!しゅりしゅり~しゅりしゅり~』
赤れいむはれいむに頬擦りをした。ゆっくりにとって頬擦りは親愛の証。何よりもゆっくりできるのだ。
『ぅぅ……ぉ…ぉちび…ちゃん…』
ついにれいむの情が動いた。今すぐにでも我が子とゆっくりしたいのだ。
『おきゃあしゃん!!!りぇいみゅだよ!!!りぇいみゅはりぇいみゅだよ!!ゆっくりしちぇいっちぇね!!』
赤れいむが必死に呼びかける。そんな光景をニヤニヤ笑いながら見ていた彼はれみりゃにそっと何かを囁いた。
『おきゃあしゃん!!ゆっくちちたいよ!!!……りぇいみゅのことはきりゃいなの?』
『ゅ…ゅ………ゆあああああ!!!!おちびぢゃああああん!!!!おちびぢゃああああああん!!!!!』
ついにれいむの目が開いた。我が子が嫌いなものか。我が子が嫌いな親がどこにいるのだろうか。
『おちびぢゃあああああん!!!おがあざんだよおおお!!!!れいむが!!!れいむがおが……』
目を開けたれいむが固まった。れいむの目線の先にはれみりゃに摘み上げられる赤れいむ。
『おしょらをういちぇるよ!!おきゃあしゃん!!』
はしゃぐ赤れいむ。そして赤れいむはれみりゃの口元へ。
『ゆぎゃあああああ!!!!だべえええ!!!だべえええ!!だべぢゃだべええええ!!!!がえじでえええ!!!がえじでええ!!!』
れみりゃの鋭い犬歯が赤れいむに突き刺さった。
『ゆぴゃあああ!!!?いじゃいい!!!いじゃいよおお!!!!おぎゃあじゃああん!!!おぎゃあじゃああん!!!』
泣き叫ぶ赤れいむ。れみりゃは笑顔で赤れいむを味わっていた。
『美味いか?れみりゃ』
『うー!!』
赤れいむがどんどん萎んでいく。
『どびょじで!!!どびょじでだずぎぇでぐでにゃいのおお!!!!???ゆっぐぢぢだぎゃっだあ!!!ゆっぐぢぢだがっだあああ!!』
皮だけになった赤れいむが投げ捨てられた。結局挨拶も会話も何も出来なかった。
『ど…どぼじで…どぼじでええ!!!どぼじでごんなごどずるのおおおおお!!!!???』
れいむが叫んだ。
『だってしんぐるまざーなんでしょ。しんぐるまざーじゃ仕事が出来ないからしんぐるまざーじゃなくしたんだよ。良かったね』
周りのゆっくり達はこの光景にぶるぶる震えていた。天敵が頭上を舞っているのも怖かった。
『ひぃぃぃぃ……ゆっぐぢ……ゆっぐぢぃ…』
『ころさないで…じぬはいやだぁ……』
『らんじゃばぁ……わがらないよぉ……』
彼に攻撃的なゆっくりは1匹もいない。
『さ~て、他にしんぐるまざーはいないかな?いたら返事してね』
彼はゆっくりを見回した。
『君かな?』
『ちがいまずううう!!!ありずはおがあざんじゃないでずうぅ!!!!』
『まりさ?』
『ゆああああ!!!!まりざはちがうよおお!!!!まりざはちがううう!!!!!』
彼と目線が合ったゆっくりは泣き叫びながら否定した。
『君はそうでしょ』
『れいぶはしんぐるまざーじゃないよおお!!!!!いやあああ!!!!やべでええええ!!!いだいのはいやあああ!!!!!』
彼はれいむを持ち上げた。
『だって君のお腹すっごい大きいよ。隠さないでよ。ホントはこの中にどっさり入ってるんだろ?』
れいむの腹をぽんぽんと叩いた。
『ちがいまずうう!!!!あがぢゃんなんがいないよおぉ!!!!いないっでばああああ!!!!』
『じゃあ何でこんなに大きいの?この中には何が入ってるの?』
『で…でぶだがらでずう!!!!れいぶはでぶなゆっぐりだがらでず!!!!でぶだがらあああああ!!!!!』
『デブなんだ。だったら丁度いい。お仕事して痩せようね』
彼はれいむを降ろした。
『じゃあもう一度言うよ。今から大きな穴を掘るんだ。さっきれみりゃとふらんが棒を落としただろ。それ使っていいよ』
れみりゃとふらんが落としたのは割り箸だった。ゆっくりが穴を掘るには2つ方法がある。1つはあぐあぐと土を齧って吐き出すのだ。
だがゆっくりの歯は砂糖菓子で出来ているため長時間続けてしまうと歯が折れてしまう。そこで2つ目の方法、棒を使うのだ。
適当な棒を拾い棒を使って土を穿るのだ。こうしてゆっくりは穴を掘り巣を作るのだ。
『分かった?』
『ゆ…ゆ…ゆ……』
『どうじで…ぞんなごど…じなぐぢゃいげないの………』
『ゆっぐぢじだいよぉ……ゆっぐぢさせでぇ…』
『おちびぢゃん……おちびぢゃんにあわぜでぇ…』
ぶつぶつとゆっくりが文句を呟いた。
『分かったなら返事しようね。それともリーダーみたいになりたいのは誰?』
彼は傍にいたまりさの帽子をひょいっと摘み上げた。
『ゆあああああ!!!!やりまずう!!!やりまずがらああ!!!ぼうじがえじでえええ!!!ごろざないでええ!!!やりばずう!!!』
『『『はいい!!!はいいい!!!!』』』
『『『わがりまじだあああ!!!!ほりまずううう!!!!!』』』
ゆっくりは我先にと割り箸を咥え地面を掘り始めた。
『ゆ……っぐ…あがぢゃぁ……あがぢゃぁぁん…』
我が子を食い殺されたしんぐるまざーのれいむだけ散らばった飾りを集めていた。
『うー!!!はたらくんだどぅ!!』
れみりゃはれいむを持ち上げると放り投げた。
『ゆびぇぇ!!!……いだい…いだいよぉ…』
『ああそうだ。怠けたられみりゃとふらんがお仕置きするから。ちゃんと働けよ』
れみりゃとふらんは親ゆっくりがいる区画と子ゆっくり、赤ゆっくりがいる区画を飛び回っていた。
『うー!!ちゃんとはたらくんだどぅ!!!おぜうさまはきびしいんだどぅ!!』
『わがりまじだああ!!!!はだらぎまずがらああ!!!』
『ふらんのめはごまかせないわよ!!なまけるならゆっくりしね!!!ゆっくりしね!!』
『ごっぢごないでえええ!!!ほっでまずう!!!ほっでまずうう!!!』
れみりゃとふらんのお仕事はゆっくりの監視。といってもゆっくりで遊んでいるといった方が正しい。
『うー!!』
『ゆああああ!!!おぞらどんでるうう!!!!どぼじでえ!!!ぢゃんどはだらいでるのにいい!!!』
手当たり次第ゆっくりを持ち上げては地面に落として遊んでいた。
『くらえ!!!』
『ゆわっ!!!!っぺっぺ!!!!い…いじわるじないでえええ!!!ゆぎゃああ!!!いだいいい!!!!』
土をゆっくりに投げて遊ぶのもいた。
『うっうー!いくんだどぅ~』
子ゆっくりと赤ゆっくりがいる区画にもれみりゃとふらんがいる。こちらは監視ではなく遊びだ。
『おにぇえじゃああん!!!おろちちぇええ!!!!ちんじゃううう!!ちぬはいやあああ!!!!』
れみりゃが赤れいむをふらんに向けて投げた。
『おねえさま!ないすぼーる!!つぎはふらんがなげるばんよ!!』
赤ゆっくりはボールとして遊ばれていた。
『うー!!!ごーるはあっちなんだどぅ~』
『ぱすなんだどぅ~』
子ゆっくりもボールだ。蹴られて遊ばれていた。
『いだいい!!!げらないでええ!!!ゆぎぇえええ!!!ぼ…ぼうやじゃああああ!!!おうぢいい!!!おうぢい!!!!』
『おがああざああん!!!だずげでええええ!!!どぼじでだずげでぐれないのおお!!!』
子ゆっくりや赤ゆっくりの悲鳴を聞きながら親ゆっくり達は涙を流しながら地面を掘っていた。
『おちび…ぢゃん……。っぐ…ごべんね…ごべんねぇ…』
『どぼじでごんなごどにぃ……ごんなの…どがいはじゃないわ……』
『ごろざない…で……でいぶの…おちびぢゃん…ゆっぐぢじだい……』
『うー!!!!くちをうごかすまえにはたらきなさい!!!』
『おぜうさまのめはふしあなじゃないんだどぅ!!!!はたらくんだどぅ!!!!』
親ゆっくり達は我が子の姿を見たいが為に我が子との再会を阻むアクリル板の周りを掘っていた。これでいい。
親ゆっくり達は必死に地面を掘るが人間と違いそんなに早く進まない。まだまだ穴とは言えない。
………………
………
「とりあえず最初はこんなもんかな…」
頭の中で思い浮かべたシーンを元にシナリオを半分書き上げた。
「ゆっくりはどうにでもなるだろう。問題は場所だよなぁ……。加工所の空いてる場所とかどっか適当な場所があればいいけど…」
あまりにも実写化が難しいシナリオは弾かれてしまう。ちゃんとリアリティがなくては採用されない。
「ちゃんとあの辺りを掘ってくれるかな?…まぁ変なところ掘ってたられみりゃにお仕置きさせればいいか」
お茶を注いだ。
「大丈夫…いける」
軽くお茶を飲んでから再びシナリオを書き始めた。
『投稿しよう 転・結』へ続く
by エルダーあき
「~♪」
時刻は夜9時。仕事帰りの1人の青年が改札口を出た。少し早歩きだ。
「ただいまー」
帰宅すると夕食や風呂を済ませスナック菓子を片手にパソコンの前に座った。
「今月号はどうなるのかなぁ……」
彼がカバンから取り出したのはDVDだ。"月刊ゆ虐天"…DVDのタイトルだ。……エロ本じゃないよ。似たような名前だけど。
ゆっくりが出現してから様々な商品が生まれた。その中の1つでゆっくりを虐待する様子を収めた本が創刊された。
購読者は毎月増えていった。ゆっくりを虐待する人が増加したのもあるが怖いもの見たさに買う人もいる。
そのうち写真や文章だけでは満足できないと映像化を望む声が高まりついにDVD化された。毎月発売されている。
「ぉ、始まった始まった」
DVDの内容は相当濃いとの評判だ。しかも時間も結構長い。DVDの値段は2000円。それに見合うだけのボリュームだ。
「おわっ…スゲェ…」
菓子を食いつつ映像に釘付けになった。
「いやぁ…今月号も凄かった」
一気に終わりまで見てしまった。時計の針は午前2時を指していた。
「俺も…投稿しようかな…」
元々"ゆ虐天"は読者からの投稿雑誌だった。現在も投稿作品がDVDに収録されているがメインは変更となった。
メインは超高画質&様々な視点から撮影されたゆっくり虐待だ。視聴者のアイデアから優秀なものを選びそれを映像化するのだ。
費用、舞台、設備、ゆっくり等全て発行元の加工所が用意してくれる。採用されれば賞金も貰えるし撮影に参加も出来るのだ。
元々は一般的な家庭で出来る虐待には限度があるために設けられたコーナーだった。賞金も微々たるものだった。
だが全国の虐待お兄さんのハートに火を点けてしまったようで練りに練った虐待計画が山のように送られてきてしまった。
どれも数時間で完結するような生易しいものではない。何日も苦痛を与える地獄のようなシナリオだった。
いつしかそれがメインとなりそのためDVDの収録時間も伸びた。賞金額も大きくなった。
「さて…どんな内容にするかだな……」
深夜ではあるが日付が変わって今日は土曜日。会社はお休み。心置きなくアイデアを練ることが出来る。
「うーむ……」
実は大方アイデアは出ていた。後は肉付けだ。ゆっくりの反応を予想しそこからどう叩き落してやろうか…。
「うーん……。いや、これじゃ甘いな…」
文章の構成、起承転結。"承""転"はさくさくと進むのだ。だが"結"がどうも弱い。"起"は楽だ。虐待する理由は言うまでもないからだ。
「出ねぇ…。布団に入るか」
布団の中でも少し考える。あるあるネタだが眠りに着く直前にラジオや漫画のネタが思いつくことがよくあるのだ。
「………………」
そのまま眠ってしまった。結局アイデアは浮かばなかった。
次の日も中々アイデアが浮かばなかった。
「とりあえず書けるところまでシナリオ書いてみるか」
書いているうちにふといいアイデアが浮かぶこともある。パソコンを起動させた。
「え~っと……」
………………
………
『ここからだしてね!れいむはおこるとつよいんだよ!!』
『おちびぢゃんをかえじでね!!ありすのとかいはなおちびちゃんをつれてきてね!!』
『やい!くそどれい!!まりささまをおこらせるとこわいんだぜ!!こうさんするならいまのうちなんだぜ!!』
ゆっくりがごちゃごちゃと煩い。
『ままぁ!!ままぁ!!』
『おきゃあしゃあぁぁん!!!!おちょうしゃあぁん!!!どきょにいるのぉ!!?きょわいよぉ!!』
『あっちからおかあさんのこえがするよ!!おかあぁさん!!!れいむはここだよぉ!!!!』
子ゆっくりや赤ゆっくりもピーピー叫んで煩い。
『ゆ!おちびちゃんのこえがしたよ!!』
『ゆあっ!!こっちくるんだぜ!!』
『むきゅ!!ぱちぇのおちびちゃんがあそこにいるわ!!』
『ちびぢゃあぁあん!!!!おかあさんはここだよぉぉ!!』
親ゆっくり達はすぐにでも我が子の所へ行きたかった。だが目の前に透明な壁が立ち塞がっており前に進めなかった。
『おかあさあぁん!!!ゆっくりしないでこっちにきてよぉ!!』
『みゃみゃとしゅりしゅりしちゃいよ!ありちゅのところにきちぇにぇ!!』
子ゆっくりや赤ゆっくり達の目線は斜め上を向いていた。ここで少し今ゆっくり達がいる場所について解説しよう。
ここは野外ではない。四角い大きな部屋の中だ。高さ1m50cm程の透明なアクリル板で部屋は3つに仕切られている。
上から見ると"円"という文字の底部に線がひかれた感じだ。"田"という字の真ん中の縦棒の下半分が無くなったようにも見える。
小さい四角の区画に成体ゆっくりが、その隣の小さい四角の区角には子ゆっくりと赤ゆっくりが入っていた。
成体ゆっくりは15匹程、子ゆっくりと赤ゆっくりは併せて30匹程いる。
もう1つの大きな四角の区画には何も無かった。そして成体ゆっくりがいる区画にだけ50cm程の高さの土が敷かれていた。
このため子ゆっくりや赤ゆっくりは斜め上を向いているのだ。崖の上に親がいるといった感じなのだろう。
逆に親ゆっくり達にとっては崖下に我が子がいるといった感じで見下ろしていた。
『どぼじでおちびぢゃんのどごろにいげないのぉぉぉ!!!』
『まりさにいじわるしないでね!!あっちにいかせてね!!』
親ゆっくり達はアクリル板に体当たりをして隣へ行こうとした。
『この!この!かべさんこわれてね!!』
『ゆっくりできないかべさんなんかこうだ!!』
だがアクリル板はびくともしない。次第に泣き出す子ゆっくりや赤ゆっくりが出てきた。
『ゆえぇえぇえぇん!!!!おがあざんにあいだいよおぉ!!!』
『どぼじでごっぢぎでぐれないのぉぉ!!?』
『みゃみゃぁ!しゃみしぃいよぉ!!!!ゆえぇえぇえぇん!!!』
と、親ゆっくりがいる区画のドアが開いた。ちなみにドアは3つの区画に1つずつ設置されている。
『…………』
やってきたのは1人の男性だった。
『ゆ!?だ…だれ!!?』
『ありすをここにとじこめたのはおじさんね!!ゆっくりしないでここからだしなさい!!』
『やい!!じじい!!まりささまをここからだすんだぜ!!おちびちゃんにもあわせるんだぜえ!!!!』
彼は騒ぎ出すゆっくりを無視し1匹のまりさのもとへ歩いた。この中では一番大きいゆっくりだ。
『ゆ!?な…なんなのぜ!!?まりささまになんのようなんだぜ!!!!?』
まりさは息を吸い込み膨らんで威嚇した。
『りーだー!!ゆっくりできないにんげんさんをやっつけてね!!』
『りーだーだったらいちころなんだぜ!!』
『おとうさん!!やっつけてね!!!』
『おじしゃんだっだりゃらくしょうだよ!!!』
このまりさがこの中で一番強いゆっくりなのだろう。ちなみにこのゆっくり達はとある群れから連れ出したゆっくりだ。
『まりささまはつよいんだぜ!!!こうさんするならいまのうちなんだぜ!!!』
男は膨れるまりさの帽子を取り上げた。
『ゆあああ!!!!なにずるんだぜ!!!それはまりささまのおぼ…ゆびょおぉっ!!!!』
まりさを軽く蹴飛ばした。
『な…なかなかやるん……ゆああああああああ!!!!なにじでるのおおぉ!!!!』
男は帽子をぐぢゃぐぢゃに破いていた。地面に帽子の切れ端がひらひらと落ちていった。
『ばりざのゆっぐりじだおぼうじがあああ!!!よぐぼやっだなああ!!!!』
まりさが泣きながら突進してきた。男はひらりとかわした。まりさは地面に顔からダイブした。
『ゆびぇえぇ!!…っぐ…よげるなあぁ!!!がえぜえええ!!!ぼうじがえぜええ!!!!』
まりさは起き上がると男を睨み付けた。男はまりさの前に立ち塞がっていた。
『じねえええ!!!!じじいはじねええ!!!!ゆっぐりじないでじ……ゅぎゃあああああああああああ!!!!』
男はまりさの口を思いっきり蹴飛ばした。まりさは吹っ飛ばされた。まりさの砕けた歯が辺りに飛び散った。
『…っひゅ…っぎ……っひ…』
さっきまでの威勢の良さは無い。口の一部が抉れ大半の歯が折れていた。男はまりさのもとへ歩き出した。
『ま…まりざああああ!!!!どぼじでまげぢゃうのお!??』
『りーだーがあああ!!!なんでがでないのおお!!!??』
『いやああああ!!!!ごっぢぐるなあああ!!!』
『わがだないよぉぉ!!!!?』
『きょわいよぉ……おきゃあしゃぁぁん…』
周りのゆっくりが悲鳴を上げた。隣の子ゆっくりや赤ゆっくりは構造上まりさがどうなったのか見えなかったが親達の悲鳴に怯えだした。
『うあああああああ!!!!!ひぃぎゃあああああああ!!!!!!』
男はまりさの髪を掴むと思いっきり引っ張った。髪は頭皮ごと抜けた。中の餡子が丸見えだ。
『ぼうやべでえええ!!!ばりざがじんじゃうううう!!』
『ごごがらだじでえええ!!!ゆっぐりざぜでよおお!!!!』
『ぼういやだああ!!!おうぢがえるうう!!!!』
男の腕は止まらない。髪の毛を全て毟り取った。今度は殴る蹴るの暴行を加えた。
『うぼおお!!!!!!!やびぇ…ぎゃあああ!!!じぬううう!!!じぬうう!!!!いじゃいい!!!…ぎゃああ!!!』
殴る度に餡子が飛び出た。口や傷口から餡子が垂れ流しだ。
『……ゅ…っ………ゅ…………』
まりさはぐぢゃぐぢゃに潰されて死んでしまった。男は立ち上がり隅っこで固まってぶるぶる震えているゆっくり達に視線をやった。
『じにだぐない……ゆっぐぢぢだいよぉ…』
『むぎゅ……むぎゅうぅぅ……』
『こんなの…とがいはじゃないわ……ひぃぃ…』
『ごっぢごないでよ……ごないでぇ…』
男はパチンと指を鳴らした。
『うっうー!』
『ゆっくりしね!』
『おぜうさまなんだどぅ~』
今まで誰もいなかった区画のドアが開きれみりゃとふらんが入ってきた。その数合わせて20匹程。これだけの数が1ヵ所にいるのも珍しい。
『れみりゃだああ!!!!』
『どぼじでふらんがいるのおお!!!』
突然の天敵の登場に親ゆっくりも子ゆっくりも赤ゆっくりも慌てふためいた。
『きょわいよおお!!!!』
『だべないでええ!!!』
『ごっぢぐるなあああ!!!!ゆあああああ!!!』
れみりゃとふらんはアクリル板を飛び越え親ゆっくりのいる区画へやってきた。
『さて…今からお前らには働いてもらう』
漸く男が言葉を発した。
『お…おしごと…?』
『ゆっぐぢさせでええ!!!ゆああああ!!!ごっぢぐるなあああ!!!』
『だずげでよおぉ!!!!だずげでえええ!!!』
『れみりゃ、ふらん。落としてやれ』
彼の指図でれみりゃとふらんが地面に何かを落とした。
『な…なに?』
『なにずるのおお!!??ゆっぐぢできないのはいやだよぉ!!!』
『今からお前らには穴を掘ってもらう。それだけだ。大きな穴を掘れ』
『どぼじでぞんなごどじなぐぢゃならないのおお!!!??』
『そうだよぉ!!!!れいむはしんぐるまざーなんだよ!!そんなごどでぎるわけないでじょおぉぉ!!!!』
『へぇ…どこにお前の餓鬼がいるんだ?』
『れいむのぽんぽんさんにゆっくりしたあかちゃんがいるんだよ!!にんぷさんはたいせつにしなくちゃならないんだよ!!』
男はしんぐるまざー(笑)のれいむを持ち上げた。確かに腹の辺りが大きい。
『しんぐるまざーだから働かないんだって?』
『そ…そうだよ!!!しんぐるまざーなんだからたいせつにしなくちゃいけないんだよ!!だからあまあまさんもってきてね!!!』
れいむはどうだとばかり腹を突き出した。
『じゃあしんぐるまざーじゃなければ働くってことだよね』
彼はれいむのまむまむの辺りを鷲掴み思いっきり引き千切った。
『ゆぎゃあああ!!!!でいぶのぽんぽんがああ!!!!いだいいい!!!!なにずるのおお!!!』
皮が破れ餡子が見えるとれいむの腹の中に腕を突っ込んだ。
『ゆぎょおおお!!!!ぐ…ぐるいじいいいい!!!やべでええ!!!!どぼじでぞんなごどずるのおお!!!』
彼の腕がれいむの腹の中で蠢いている。
『ゅっく………ぃ……ぇ…』
『ぁ…ゃ…ゅ…………ょ』
『…ゃ…ゅ…きゃ……ゃ…に………ゃ…ょ…』
腹の中の赤ゆっくりの声が微かに聞こえた。彼の手が柔らかい球体に触れた。
『あがぢゃぁぁん!!!でいぶのゆっぐりじだあがぢゃんがじんじゃううう!!!!ぼうやべでええ!!!!』
彼の手が赤ゆっくりを掴んだ。彼は手に力を込めた。
『ゆぎゃああああ!!!!!!つぶれだあああ!!!!あがぢゃんがあああ!!!!あがぢゃんがああ!!!!!』
れいむが煩くて赤ゆっくりの断末魔が聞こえなかった。だがれいむにはちゃんと聞こえていた。
『よっと』
彼は握り拳のままれいむの腹から腕を引っこ抜いた。餡子がこびり付いた拳をれいむに向けそっと拳を開いた。
『…っ…ゅ…ぎゅ……』
最期の言葉を言うために生まれたようなものだ。飾りから赤れいむだったようだ。ぐちゃぁっと潰れていた。
握り潰された拍子に飛び出たのだろうか目玉が無く餡子色の涙がだらりと流れていた。
『で…でいぶのゆっぐりじだあがぢゃんがあああああ!!!!どぼじでえええ!!!!どぼじでごろじだのおぉ!!!!』
楽しみにしていた我が子との挨拶やゆっくりした生活が一瞬にして崩れた。更に悲劇は続く。
『れみりゃ、こっち来て』
男はれみりゃを呼んだ。
『おにいさん、なんだどぅ~?』
れみりゃが彼の傍まで降りてきた。
『今から美味しい饅頭をご馳走してあげるね』
『うっうー!うれしいんだどぅ~。ありがとうだどぅ~』
『おねえさまだけずる~い!!ふらんにもちょうだい!!』
ふらんも彼の傍まで降りてきた。
『いやあああ!!!!!でみりゃはいやああ!!!!ふだんもいやあああ!!!!!あっぢいっでえええ!!!!』
れいむが叫んだ。
『じゃあ今から何が出てくるか当てた方にあげるね』
彼は再びぽっかりと空いたれいむの腹部の穴に腕を突っ込んだ。
『ゆんぎゃあああ!!!!!ぐるじいい!!!!ぼうやべでええ!!!!あがぢゃんにひどいごどじないでえええ!!!』
彼の手が柔らかい球体に触れた。
『れみりゃ、ふらん。何だと思う?』
『あかいやつだどぅ~』
『くろいの!!くろいの!!』
彼は腕を引っこ抜いた。
『ゆっくちちちぇいっちぇね!!まりちゃはまりちゃだよ!!』
彼の手の上で赤まりさが元気良く挨拶した。
『あ…あがぢゃああああん!!!!にげでええ!!!!にぎぇでえええええ!!!!』
れいむに挨拶を返す余裕は無く必死に叫んだ。
『どびょじでしょんなこちょいうにょおおお!!??まりちゃがきゃわいきゅないにょ!!?』
生まれて最初の挨拶に応えてくれないことに泣き出す赤まりさ。
『ゆえぇえぇぇん!!!!おぎゃあじゃんのばきゃ…ゆ?おしょらをういちぇりゅよ!!』
赤まりさへ手が伸び持ち上げられた。
『正解はふらんだったね。じゃあ食べていいよ』
赤まりさを摘み上げたのはふらんだった。ふらんは赤まりさを銜えた。
『ゆぎゃああああ!!!!いじゃいよおお!!!!かばにゃいでえええ!!!!おがぁ…おがあじゃあああん!!!!』
『ぼうゆるじでえええ!!!!あがぢゃんだずげぢぇあげでよおお!!!!いやあああ!!!!いやああああ!!!!!!』
ふらんは美味しそうに赤まりさの中身を吸い上げていた。
『うー。おいしい!!』
『ゆぴゃああ!!!!ずわりぇりゅうう!!!!いじゃいい!!!いじゃいいい!!!!ゆっくぢさせぢぇえええ!!』
赤まりさはどんどん萎み最後はペラペラの皮だけになってれいむの前に捨てられた。
『あがぢゃぁぁん…ゆっぐ…ゆっぐぢぢだがっだよぉ……すりずり…じだがっだのにぃ……』
持ち主のいない小さな帽子を見ながられいむはすすり泣いていた。
『うー!!ずるいんだどぅ!!!おぜうさまにもあまあま!!!あまあま!!!』
れみりゃが文句を言い出した。
『分かった分かった。まだ残ってたらあげるから』
彼は再度れいむの腹に腕を突っ込んだ。
『ゆぎぇえええ!!!!ぼ…ぼうやべでええええ!!!!!じゅうぶんでじょおおお!!!!あがぢゃんみんなじんじゃっだああ!!!』
彼の手がごそごそと動いていたがついに最後の1匹を探り当てた。
『お!あった!れみりゃ、良かったな』
『うー!!!』
彼の腕が引っこ抜かれた。
『ぼういやだああああ!!!!あがぢゃんみだぐないいいい!!!!!』
れいむは目を瞑った。どうせ食べられるのなら我が子を見たくないのだろう。何故なら愛情が沸いてしまうから。
『ゆっきゅりしちぇいってにぇ!!!れいみゅはれいみゅだよ!!』
取り出されたのは赤れいむだ。元気良く挨拶したが母親からの返事は無い。
『…おきゃあしゃん?ゆ…ゆっくちちていっちぇね!!ゆっきゅりちえいってにぇ!!!……へんじじでよおお!!!!』
期待していた母親からの挨拶が来ない。赤れいむは泣き出した。
『おきゃあしゃああん!!!!おぎゃあじゃああん!!!!どびょじでなにもはなじぢぇぐれないにょおお!!!??』
『ぅぅ………ゅぐぐ……ぅぅぅぅぅ……』
れいむは涙を流しながら目をぎゅっと瞑り唸っていた。
『もっと挨拶しろよ。そしたら応えてくれるかもしれないぞ』
面白いものが見れそうだと彼は赤れいむに囁いた。れみりゃは早く食べたいようで腕を伸ばしたが彼はそれを制した。
『ゆ…ゆっくちちていっちぇね!!ゆっくちちていっちぇね!!!おきゃあしゃん!!!ゆっくちちようにぇ!!!ゆっくち!ゆっくち!』
しかしれいむは目を瞑ったままだ。彼は少し唸ったが名案を思いついた。
『お母さんのところに行ってすりすりしてきなさい。そしたらきっと…』
赤れいむにそう囁いてれいむの隣にそっと置いた。
『おきゃあしゃん!!!!れいみゅとしゅりしゅりしようにぇ!!しゅりしゅり~しゅりしゅり~』
赤れいむはれいむに頬擦りをした。ゆっくりにとって頬擦りは親愛の証。何よりもゆっくりできるのだ。
『ぅぅ……ぉ…ぉちび…ちゃん…』
ついにれいむの情が動いた。今すぐにでも我が子とゆっくりしたいのだ。
『おきゃあしゃん!!!りぇいみゅだよ!!!りぇいみゅはりぇいみゅだよ!!ゆっくりしちぇいっちぇね!!』
赤れいむが必死に呼びかける。そんな光景をニヤニヤ笑いながら見ていた彼はれみりゃにそっと何かを囁いた。
『おきゃあしゃん!!ゆっくちちたいよ!!!……りぇいみゅのことはきりゃいなの?』
『ゅ…ゅ………ゆあああああ!!!!おちびぢゃああああん!!!!おちびぢゃああああああん!!!!!』
ついにれいむの目が開いた。我が子が嫌いなものか。我が子が嫌いな親がどこにいるのだろうか。
『おちびぢゃあああああん!!!おがあざんだよおおお!!!!れいむが!!!れいむがおが……』
目を開けたれいむが固まった。れいむの目線の先にはれみりゃに摘み上げられる赤れいむ。
『おしょらをういちぇるよ!!おきゃあしゃん!!』
はしゃぐ赤れいむ。そして赤れいむはれみりゃの口元へ。
『ゆぎゃあああああ!!!!だべえええ!!!だべえええ!!だべぢゃだべええええ!!!!がえじでえええ!!!がえじでええ!!!』
れみりゃの鋭い犬歯が赤れいむに突き刺さった。
『ゆぴゃあああ!!!?いじゃいい!!!いじゃいよおお!!!!おぎゃあじゃああん!!!おぎゃあじゃああん!!!』
泣き叫ぶ赤れいむ。れみりゃは笑顔で赤れいむを味わっていた。
『美味いか?れみりゃ』
『うー!!』
赤れいむがどんどん萎んでいく。
『どびょじで!!!どびょじでだずぎぇでぐでにゃいのおお!!!!???ゆっぐぢぢだぎゃっだあ!!!ゆっぐぢぢだがっだあああ!!』
皮だけになった赤れいむが投げ捨てられた。結局挨拶も会話も何も出来なかった。
『ど…どぼじで…どぼじでええ!!!どぼじでごんなごどずるのおおおおお!!!!???』
れいむが叫んだ。
『だってしんぐるまざーなんでしょ。しんぐるまざーじゃ仕事が出来ないからしんぐるまざーじゃなくしたんだよ。良かったね』
周りのゆっくり達はこの光景にぶるぶる震えていた。天敵が頭上を舞っているのも怖かった。
『ひぃぃぃぃ……ゆっぐぢ……ゆっぐぢぃ…』
『ころさないで…じぬはいやだぁ……』
『らんじゃばぁ……わがらないよぉ……』
彼に攻撃的なゆっくりは1匹もいない。
『さ~て、他にしんぐるまざーはいないかな?いたら返事してね』
彼はゆっくりを見回した。
『君かな?』
『ちがいまずううう!!!ありずはおがあざんじゃないでずうぅ!!!!』
『まりさ?』
『ゆああああ!!!!まりざはちがうよおお!!!!まりざはちがううう!!!!!』
彼と目線が合ったゆっくりは泣き叫びながら否定した。
『君はそうでしょ』
『れいぶはしんぐるまざーじゃないよおお!!!!!いやあああ!!!!やべでええええ!!!いだいのはいやあああ!!!!!』
彼はれいむを持ち上げた。
『だって君のお腹すっごい大きいよ。隠さないでよ。ホントはこの中にどっさり入ってるんだろ?』
れいむの腹をぽんぽんと叩いた。
『ちがいまずうう!!!!あがぢゃんなんがいないよおぉ!!!!いないっでばああああ!!!!』
『じゃあ何でこんなに大きいの?この中には何が入ってるの?』
『で…でぶだがらでずう!!!!れいぶはでぶなゆっぐりだがらでず!!!!でぶだがらあああああ!!!!!』
『デブなんだ。だったら丁度いい。お仕事して痩せようね』
彼はれいむを降ろした。
『じゃあもう一度言うよ。今から大きな穴を掘るんだ。さっきれみりゃとふらんが棒を落としただろ。それ使っていいよ』
れみりゃとふらんが落としたのは割り箸だった。ゆっくりが穴を掘るには2つ方法がある。1つはあぐあぐと土を齧って吐き出すのだ。
だがゆっくりの歯は砂糖菓子で出来ているため長時間続けてしまうと歯が折れてしまう。そこで2つ目の方法、棒を使うのだ。
適当な棒を拾い棒を使って土を穿るのだ。こうしてゆっくりは穴を掘り巣を作るのだ。
『分かった?』
『ゆ…ゆ…ゆ……』
『どうじで…ぞんなごど…じなぐぢゃいげないの………』
『ゆっぐぢじだいよぉ……ゆっぐぢさせでぇ…』
『おちびぢゃん……おちびぢゃんにあわぜでぇ…』
ぶつぶつとゆっくりが文句を呟いた。
『分かったなら返事しようね。それともリーダーみたいになりたいのは誰?』
彼は傍にいたまりさの帽子をひょいっと摘み上げた。
『ゆあああああ!!!!やりまずう!!!やりまずがらああ!!!ぼうじがえじでえええ!!!ごろざないでええ!!!やりばずう!!!』
『『『はいい!!!はいいい!!!!』』』
『『『わがりまじだあああ!!!!ほりまずううう!!!!!』』』
ゆっくりは我先にと割り箸を咥え地面を掘り始めた。
『ゆ……っぐ…あがぢゃぁ……あがぢゃぁぁん…』
我が子を食い殺されたしんぐるまざーのれいむだけ散らばった飾りを集めていた。
『うー!!!はたらくんだどぅ!!』
れみりゃはれいむを持ち上げると放り投げた。
『ゆびぇぇ!!!……いだい…いだいよぉ…』
『ああそうだ。怠けたられみりゃとふらんがお仕置きするから。ちゃんと働けよ』
れみりゃとふらんは親ゆっくりがいる区画と子ゆっくり、赤ゆっくりがいる区画を飛び回っていた。
『うー!!ちゃんとはたらくんだどぅ!!!おぜうさまはきびしいんだどぅ!!』
『わがりまじだああ!!!!はだらぎまずがらああ!!!』
『ふらんのめはごまかせないわよ!!なまけるならゆっくりしね!!!ゆっくりしね!!』
『ごっぢごないでえええ!!!ほっでまずう!!!ほっでまずうう!!!』
れみりゃとふらんのお仕事はゆっくりの監視。といってもゆっくりで遊んでいるといった方が正しい。
『うー!!』
『ゆああああ!!!おぞらどんでるうう!!!!どぼじでえ!!!ぢゃんどはだらいでるのにいい!!!』
手当たり次第ゆっくりを持ち上げては地面に落として遊んでいた。
『くらえ!!!』
『ゆわっ!!!!っぺっぺ!!!!い…いじわるじないでえええ!!!ゆぎゃああ!!!いだいいい!!!!』
土をゆっくりに投げて遊ぶのもいた。
『うっうー!いくんだどぅ~』
子ゆっくりと赤ゆっくりがいる区画にもれみりゃとふらんがいる。こちらは監視ではなく遊びだ。
『おにぇえじゃああん!!!おろちちぇええ!!!!ちんじゃううう!!ちぬはいやあああ!!!!』
れみりゃが赤れいむをふらんに向けて投げた。
『おねえさま!ないすぼーる!!つぎはふらんがなげるばんよ!!』
赤ゆっくりはボールとして遊ばれていた。
『うー!!!ごーるはあっちなんだどぅ~』
『ぱすなんだどぅ~』
子ゆっくりもボールだ。蹴られて遊ばれていた。
『いだいい!!!げらないでええ!!!ゆぎぇえええ!!!ぼ…ぼうやじゃああああ!!!おうぢいい!!!おうぢい!!!!』
『おがああざああん!!!だずげでええええ!!!どぼじでだずげでぐれないのおお!!!』
子ゆっくりや赤ゆっくりの悲鳴を聞きながら親ゆっくり達は涙を流しながら地面を掘っていた。
『おちび…ぢゃん……。っぐ…ごべんね…ごべんねぇ…』
『どぼじでごんなごどにぃ……ごんなの…どがいはじゃないわ……』
『ごろざない…で……でいぶの…おちびぢゃん…ゆっぐぢじだい……』
『うー!!!!くちをうごかすまえにはたらきなさい!!!』
『おぜうさまのめはふしあなじゃないんだどぅ!!!!はたらくんだどぅ!!!!』
親ゆっくり達は我が子の姿を見たいが為に我が子との再会を阻むアクリル板の周りを掘っていた。これでいい。
親ゆっくり達は必死に地面を掘るが人間と違いそんなに早く進まない。まだまだ穴とは言えない。
………………
………
「とりあえず最初はこんなもんかな…」
頭の中で思い浮かべたシーンを元にシナリオを半分書き上げた。
「ゆっくりはどうにでもなるだろう。問題は場所だよなぁ……。加工所の空いてる場所とかどっか適当な場所があればいいけど…」
あまりにも実写化が難しいシナリオは弾かれてしまう。ちゃんとリアリティがなくては採用されない。
「ちゃんとあの辺りを掘ってくれるかな?…まぁ変なところ掘ってたられみりゃにお仕置きさせればいいか」
お茶を注いだ。
「大丈夫…いける」
軽くお茶を飲んでから再びシナリオを書き始めた。
『投稿しよう 転・結』へ続く
by エルダーあき