ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0306 ゆっくりスクール【ゲス更正編】
最終更新:
ankoss
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※メカあき様の「ゆっくりスクール」よりインスパイアされています。
※「ゆっくりスクール」が本当に大好きで書いてしまいました。
メカあき様ごめんなさい。
※原作レイプ注意。
※独自設定垂れ流し。
※俺設定 SUGEEEEE!の中二病駄文です。ダメな人は回れ右。
※ネーミングセンスがゼロのため、命名がヘタクソです。ダメな(ry。
※ほとんど設定の説明ばかりになってしまいました。ダ(ry。
ゆっくりスクール 【ゲス更正編】
必殺引篭り人
ゆっくりスクールはゆっくり教育の名門。飼い主の手に負えなくなったゆっくり達を
徹底的に教育する場所だ。
単純に飼い主を見下したり言うことを聞かない、という軽度からゲス化した重度の
ゆっくりまで幅広く教育をしている。
ここでは重度のゲスを更生させるコースの内容を見てみよう。
基本、ゲスは『がんがん』と通称されるおしおきでその多くが矯正される。
金属の箱をかぶせ、大きなハンマーで叩いて中のゆっくりに大音響をきかせるこの
手法なら、外傷を負わせることなく人間への服従心を植えつけられる。
しかし重度のゲスの場合、『がんがん』だけでは人間への服従心のみで、他ゆっくり
への協調性までを教え込めないことがほとんどである。
ゆっくりスクールは部屋ごとに連帯責任を持たされる。普通のゆっくりであれば
仲間に迷惑を掛けることを嫌って自然と協調性を身に着ける。
しかしゲスはこれを無視して自分勝手な行動をとり、他ゆっくりに迷惑をかける。
このような場合、子供のいる家庭では親にのみ服従し、親よりも下に位置する
子供には逆らうこともあり危険だ。
なにより他のゆっくりへ危害を及ぼすことが多いのでやっかいである。
このような場合、ゆっくり達の習性を利用した矯正を行う。使う習性は
『すりすり』だ。
ゆっくりは社会性生物である。身体の脆弱な彼らは社会を築くことで外部の危険から
身を守る。群を作るのはその最たる例である。
社会性生物には協調性が求められる。その際に利用されるのが『すりすり』なのだ。
協調した行動を取った場合、つまり群という社会から認められる行為をした場合に、
その報酬として『すりすり』をしてもらう、これがゆっくり達の行動原理だ
(人間においては『ありがとう』等の感謝の言葉がこれに相当する)。
言葉をしゃべるゆっくり達であるが、物覚えが悪い彼らにとって言葉の重要度は人間
に比べてだいぶ低い。より本能的な行動である『すりすり』が、社会に受け入れられたい
という欲求、つまり承認欲求への報酬授与行動なのだ。
ゲスといえど『すりすりされたい』という承認欲求は当然ながら存在する。通常、
ゲスの取り巻き達がゲスを称えてすりすりをする。ゲスといえど、承認欲求が
満たされないと不安定になるのだ。
ゆっくりスクールでは『すりすり』は原則禁止とされている。厳格な生活を守る上で、
『すっきり』に発展しやすい『すりすり』は危険なためである。
『すっきり』に発展しないよう、『すりすり』したときに発生する皮どうしが
こすれる周波数を検知するセンサーが各部屋に取り付けられているほどである。
ゆっくり達は飼い主から預かっている大切なお客様。間違いは決して起こさせない。
しかし社会性生物であるゆっくり達にとって『すりすり』できないのはかなりの
ストレスとなってしまう。
ストレスの緩和を目的として、『ぺろぺろ』はある程度認められているものの、
本来の承認への報酬としての効果が薄い上に、唾液によって皮がふやけることも
あり、完全な代替とはならない。
そこで、ゆっくりスクールでは一日の終わりに『すりすりタイム』を用意し、
ストレスを発散させている。この『すりすりタイム』を上手く利用することで
ゲス更生を実現させるのだ。
10号室はゲスのまりさ40号がいる部屋である。
「10号室!本日の『ありがとうございます』をしなさい!」
監督係のお兄さんが指示する。
「りーだー、きょうもみんなをまとめてくれてありがとう!」
れいむ32号が代表でお礼を言う。
「ありがとう!」
ありす29号がそれに続く。
「…ありがとうなんだぜ。」
まりさ40号は不満げに唱和する。
そして3匹が順番にリーダーであるまりさ25号にすりすりを行う。
「「すーりすーり!」」
れいむ32号とありす29号は感謝の気持ちをしっかりこめてすりすりをしている。
しかしまりさ40号はあまりそうは見えない。
「…すりすり。」
すりすりも不十分だ。
まりさ25号からはすりすりしない。お礼を言われる側は、すりすりしないのが
規則だ。
みんなから感謝のすりすりをされ、まりさ25号は満足そうに笑っている。
「きょうはれいむがしっかりとあさのしょくじのごあいさつをしてくれたよ!
みんなかんしゃしようね!」
「ありがとう、れいむ!とってもとかいはだったわ!」
「ふんっ…、ありがとうだぜ…。」
やはりまりさ40号は不満げだ。
「「すーりすーり!」」
「すーり…、すーり…。」
「ありすはおへやのおそうじ、しっかりやってくれたね!ありがとう!」
リーダーのまりさ25号にほめられ、3匹からすりすりをされてありす29号は
とてもうれしそうに微笑んでいる。
残るはゲスのまりさ40号だが…。
「…ざんねんだけど、きょうもまりさはだんたいこうどうをみだしたよ。
おひるごはんのとき、にんげんさんへのかんしゃをつたえるまえにたべちゃったし、
じゅぎょうちゅうもうるさくしていたよ。だから、すりすりはなしだよ。
あしたはみんなとなかよくして、まりさたちにすーりすーりさせてね!」
リーダーとして合格点の発言だ。何をしたかはしっかり監督係のお兄さんに報告する
ものの、決してそれによって責めるような発言をしない。逆に、協調して欲しい、
すりすりをしたいんだよ、と誘うことでみんなと仲良く過ごすよう促している。
また、群の一員として迎え入れたいというニュアンスを出すことで、
自発的にゲス行動をやめたいという気持ちを強めている。
みんなは『すりすり』をしてもらえるのに、自分だけはしてもらえない。それは
社会性生物にとって社会に受け入れてもらえない、つまり死の危険が高いことを示す。
当然、まりさ40号も非常に不安を感じている。
軽度のゲス資質であれば、このようなことを数週間繰り返すだけで自発的に協調行動を
取るようになる。お預けにされていた『すりすり』をしてもらえ、また協調行動を
すればするほどほめられ、『感謝のすりすり』をしてもらえることを知ることで
安全にゲス資質を更生していくことが可能だ。
しかしこのまりさ40号はかなりのゲスだったようだ。1ヶ月が経過しても更生には
至らなかった。
自尊心が異常に強い場合、『すりすり』の欲求だけでは更生に至らない。
このような場合、より強力な更生手段として用いられるのが『びでおかんしょう』である。
『びでおかんしょう』に使われるのは視聴覚室と透明箱、それと訓練を受けたゆっくり達
を30匹ほど。そして何より大切なのはゲスゆっくりの失敗を記録した映像である。
ゲス個体は勉強を怠ることが多いので撮影は簡単である。まれに授業について来る個体
もいるが、部屋ごとの共同作業では当然ながら協調行動をしないので失敗する。
ゲス個体が失敗するところだけを抜き出して、部屋全体ではなくあたかも
ゲス個体だけが失敗しているように編集しておけば準備完了。
まりさ40号は透明箱に入れられ、スクリーン前の教壇に置かれている。
「これから特別授業を始める。ビデオが流れるのでそれをみて正直な感想を言って欲しい。」
監督官がそう宣言すると、スクリーンにまりさ40号の映像が流れはじめた。
まりさ40号は授業をサボることも多く、失敗映像には事欠かなかった。
スクールに通うゆっくりであれば1ヶ月でマスターするような基本的なことを失敗している。
ビデオを見ているゆっくり達からクスクスと笑い声が漏れはじめた。
厳格な規則がしかれているスクールである。通常ならお叱りの言葉をもらうところであるが
『びでおかんしょう』においてはこれは許されている行為である。
笑い声が聞こえるたび、まりさ40号はピクリと反応してそちらをジロリとにらむ。
しかし透明箱に入っている以上、何もできないし声をあげても意味がない。
映像は続く。だんだんと笑いを堪えきれなくなったゆっくりが増えてくる。
するとつられて他のゆっくりが笑う。笑いが笑いを呼び、連鎖反応で一気に大爆笑へと
かわっていった。
「ゆっ…!ゆっがぁぁぁー!!わらうんじゃないんだぜー!!!!」
まりさ40号がそうわめいても、爆笑は収まらない。映像でまりさ40号が簡単な
失敗を繰り返すたび、嘲笑が飛ぶ。
「ぶ、ぶぶぶぶざげるんじゃないんだぜぇぇ!!おばえだぢだっでじっばいじでだぐぜにー!!!」
そう言ってなんとか自尊心を保とうとするまりさ40号。しかしこんな失敗、1ヶ月で
卒業するゆっくりが大半なのだ。
「ゆっははは!こんなかんたんなことができないの!?」
他のまりさにバカにされる。
「と、とかいはじゃないわねー!あははは!いなかものすぎてなみだがでちゃう!」
ありすに田舎者呼ばわりされる。
「むきゅーっきゅっきゅっ!おなじゆっくりとしてはずかしいわ!」
ぱちゅりーに蔑まれる。
「れいむだって2しゅうかんでできたよ!ゆふふふふっ!ばかゆっくりはゆっくりできないね!」
れいむに見下される。
「わかるよー!まりさはばかなんだねー!かんたんなこともできないんだねー!」
ちぇんにコケにされる。
その言葉のひとつひとつがまりさ40号の自尊心に突き刺さり、ヒビを入れていく。
笑い声がヒビをこじ開け、まりさ40号の自尊心はついに折れてしまった。
自尊心にささえられていた心も同時に折れる。
「ゆっ、…ゆわぁぁぁん!ぼうやだ!おうぢがえる!ゆああああん!」
他のゆっくりから笑われること、それは承認欲求を充足できないこと。つまり社会に受け入れて
もらえないということ。社会性生物にとってそれは命に関わることである。
いくらゲス資質があろうと、どれだけ強い自尊心があろうと欲求という、より基本的
な部分を越えることはできない。まりさ40号は社会から受け入れられないという
不安から泣き出しているのだ。
完全に心が砕けてしまうまでこの『びでおかんしょう』は続けられる。号泣したり、
ひどいものだと狂ったように笑い出すゆっくりもいる。
十分にまりさ40号を打ち砕いたことを確認した管理官は手を叩いて合図する。
手を叩く音が視聴覚室に響き渡ると、笑っていたゆっくり達が一斉に黙った。
静寂の中、まりさ40号が透明箱から取り出される。まりさ40号は既に泣き止んではいたが
ぼうっとしていて反応を示さない。
そこに3匹のゆっくりがまりさ40号に寄り添った。同じ部屋の同級ゆっくり達だ。
まりさ40号を嘲笑していたゆっくり達が視聴覚室の真ん中までの道を開ける。
そこにはばらばらに置かれたゆっくり用遊具と空箱があった。
これはゆっくりスクールの最初に学ぶ教科、『おかたづけ』だ。
飼いゆっくりとして自分の遊具は自分で片付けるのが当然である。それを学ぶのが
『おかたづけ』だ。
もちろん、この程度は教えてもらわなくてもできるゆっくりがいるほどの低難度の教科である。
リーダーのまりさ25号がまりさ40号を促す。ありす29号とれいむ32号が両脇から
まりさ40号をゆっくりと押していく。
散らかった遊具のところまでくると、『おかたづけ』をはじめる。まりさ40号も3匹に
促されのろのろと『おかたづけ』を手伝い始めた。
ひとつ遊具を片付けた。するとれいむ32号が「てつだってくれてありがとう!」と
まりさ40号に感謝のすりすりをした。まりさ40号の瞳に少し生気が戻る。
さらにひとつ片付ける。今度はありす29号が「おてつだい、ありがとうね!」と
感謝のすりすりをする。
まりさ40号は涙を流し始めた。以前とは違う、嬉し泣きだ。
泣きながらまりさ40号は片付ける。そのたび、同室の3匹から感謝のすりすりを
してもらった。
『おかたづけ』が完了した。3匹はまりさ40号に
「「「いっしょにやるとすぐおわるしたのしいね!
いっしょにおかたづけしてくれてありがとう!すーりすーり!」」」
特大の感謝のすりすりをした。ぶわっと、まりさ40号の目から涙があふれた。
「おめでとう!」
「よくできたね!」
「これでゆっくりできるね!」
「ゆっくりしていってね!」
今まで自分を嘲笑していた30匹のゆっくり達が、口々にまりさ40号を褒め称える。
最後には「ゆっくりしていってね!!」の大合唱になった。
「ありがとうだぜ!みんな、ほんとうにありがとうだぜ!
まりさはまちがっていたのぜ!ほんとうはみんなとなかよくしたかったのぜ!
これからはいいゆっくりになるのぜ!ぜったいなるのぜ!」
まりさ40号は心のそこからみんなに感謝していた。仲間として暖かく迎えてくれた
全員に感謝していた。
まりさ40号はもうゲスではなかった。仲間達と協調する喜びを知ったまりさは
良い飼いゆっくりへの大きな一歩を踏み出したのだ。
実はこの『びでおかんしょう』、人間向けの人格改造セミナーや自己啓発セミナー
などで使われる手法のひとつが元になっている。周りの人間から徹底的に否定された
後、都合のよい人格の部分だけをほめて肥大化させる、というのが本来の形だ。
それをゆっくりに適応するよう改変してある。
その効果は絶大だ。これで矯正できないゆっくりは居ない。居るとすれば、
精神を病んでいたり餡子遺伝子に大きな異常があるようなゆっくりだけである。
そのようなゆっくりはゆっくりスクールの対象外であるため、実質ゲス更生率は
100% を誇っている。
まりさ40号も例外ではない。『びでおかんしょう』の後、見違えるほど
まりさ40号はおとなしくなった。部屋のみんなとも仲良く作業を行うようになり、
『感謝のすりすり』をしてもらえるようになった。
さらに授業もしっかり聞くようになり、どんどん成績も上がっていった。
成績が伸びたゆっくりがいる部屋は表彰される。部屋のみんなのために表彰されよう
として授業に身が入っているらしい。
おそらく近いうちにまりさ40号はスクールのパンフレットに載ることだろう。
ゆっくりスクールでのゲス更生、成績向上の実例として。
パンフレットからまりさ40号の部分を以下に抜き出す。
「ゆっくりスクールではとっても大切なことを学んだのぜ!
初めはまりさはとっても反抗的だったのぜ。でもゆっくりスクールの仲間達は
反抗的だったまりさを優しく受け入れてくれたのぜ!
いっぱいお勉強できて、とってもすてきな仲間達と出会えて、本当に飼い主の
お兄さんには感謝しているのぜ!
ゆっくりスクールに通えて、本当に幸せだぜ!」
メカあき様のゆっくりスクール、大変楽しく読ませていただいております。
特に2,3ページ目には衝撃を受けました。ゾクゾクしました。
ただ、部屋ごとに連帯責任を取らされる、という部分については、仲間思いの
ゆっくりであればいいのですがゲス個体だと上手く行かないのでは?と
思って考えたのがこの SS です。
過去作品
* ふたば系ゆっくりいじめ 111 効率化の道
* ふたば系ゆっくりいじめ 147 陰口
* ふたば系ゆっくりいじめ 177 人間の畑だと説得してみよう
* ふたば系ゆっくりいじめ 182 どすすぱーくをうつよ!
* ふたば系ゆっくりいじめ 216 子まりさの反乱
※「ゆっくりスクール」が本当に大好きで書いてしまいました。
メカあき様ごめんなさい。
※原作レイプ注意。
※独自設定垂れ流し。
※俺設定 SUGEEEEE!の中二病駄文です。ダメな人は回れ右。
※ネーミングセンスがゼロのため、命名がヘタクソです。ダメな(ry。
※ほとんど設定の説明ばかりになってしまいました。ダ(ry。
ゆっくりスクール 【ゲス更正編】
必殺引篭り人
ゆっくりスクールはゆっくり教育の名門。飼い主の手に負えなくなったゆっくり達を
徹底的に教育する場所だ。
単純に飼い主を見下したり言うことを聞かない、という軽度からゲス化した重度の
ゆっくりまで幅広く教育をしている。
ここでは重度のゲスを更生させるコースの内容を見てみよう。
基本、ゲスは『がんがん』と通称されるおしおきでその多くが矯正される。
金属の箱をかぶせ、大きなハンマーで叩いて中のゆっくりに大音響をきかせるこの
手法なら、外傷を負わせることなく人間への服従心を植えつけられる。
しかし重度のゲスの場合、『がんがん』だけでは人間への服従心のみで、他ゆっくり
への協調性までを教え込めないことがほとんどである。
ゆっくりスクールは部屋ごとに連帯責任を持たされる。普通のゆっくりであれば
仲間に迷惑を掛けることを嫌って自然と協調性を身に着ける。
しかしゲスはこれを無視して自分勝手な行動をとり、他ゆっくりに迷惑をかける。
このような場合、子供のいる家庭では親にのみ服従し、親よりも下に位置する
子供には逆らうこともあり危険だ。
なにより他のゆっくりへ危害を及ぼすことが多いのでやっかいである。
このような場合、ゆっくり達の習性を利用した矯正を行う。使う習性は
『すりすり』だ。
ゆっくりは社会性生物である。身体の脆弱な彼らは社会を築くことで外部の危険から
身を守る。群を作るのはその最たる例である。
社会性生物には協調性が求められる。その際に利用されるのが『すりすり』なのだ。
協調した行動を取った場合、つまり群という社会から認められる行為をした場合に、
その報酬として『すりすり』をしてもらう、これがゆっくり達の行動原理だ
(人間においては『ありがとう』等の感謝の言葉がこれに相当する)。
言葉をしゃべるゆっくり達であるが、物覚えが悪い彼らにとって言葉の重要度は人間
に比べてだいぶ低い。より本能的な行動である『すりすり』が、社会に受け入れられたい
という欲求、つまり承認欲求への報酬授与行動なのだ。
ゲスといえど『すりすりされたい』という承認欲求は当然ながら存在する。通常、
ゲスの取り巻き達がゲスを称えてすりすりをする。ゲスといえど、承認欲求が
満たされないと不安定になるのだ。
ゆっくりスクールでは『すりすり』は原則禁止とされている。厳格な生活を守る上で、
『すっきり』に発展しやすい『すりすり』は危険なためである。
『すっきり』に発展しないよう、『すりすり』したときに発生する皮どうしが
こすれる周波数を検知するセンサーが各部屋に取り付けられているほどである。
ゆっくり達は飼い主から預かっている大切なお客様。間違いは決して起こさせない。
しかし社会性生物であるゆっくり達にとって『すりすり』できないのはかなりの
ストレスとなってしまう。
ストレスの緩和を目的として、『ぺろぺろ』はある程度認められているものの、
本来の承認への報酬としての効果が薄い上に、唾液によって皮がふやけることも
あり、完全な代替とはならない。
そこで、ゆっくりスクールでは一日の終わりに『すりすりタイム』を用意し、
ストレスを発散させている。この『すりすりタイム』を上手く利用することで
ゲス更生を実現させるのだ。
10号室はゲスのまりさ40号がいる部屋である。
「10号室!本日の『ありがとうございます』をしなさい!」
監督係のお兄さんが指示する。
「りーだー、きょうもみんなをまとめてくれてありがとう!」
れいむ32号が代表でお礼を言う。
「ありがとう!」
ありす29号がそれに続く。
「…ありがとうなんだぜ。」
まりさ40号は不満げに唱和する。
そして3匹が順番にリーダーであるまりさ25号にすりすりを行う。
「「すーりすーり!」」
れいむ32号とありす29号は感謝の気持ちをしっかりこめてすりすりをしている。
しかしまりさ40号はあまりそうは見えない。
「…すりすり。」
すりすりも不十分だ。
まりさ25号からはすりすりしない。お礼を言われる側は、すりすりしないのが
規則だ。
みんなから感謝のすりすりをされ、まりさ25号は満足そうに笑っている。
「きょうはれいむがしっかりとあさのしょくじのごあいさつをしてくれたよ!
みんなかんしゃしようね!」
「ありがとう、れいむ!とってもとかいはだったわ!」
「ふんっ…、ありがとうだぜ…。」
やはりまりさ40号は不満げだ。
「「すーりすーり!」」
「すーり…、すーり…。」
「ありすはおへやのおそうじ、しっかりやってくれたね!ありがとう!」
リーダーのまりさ25号にほめられ、3匹からすりすりをされてありす29号は
とてもうれしそうに微笑んでいる。
残るはゲスのまりさ40号だが…。
「…ざんねんだけど、きょうもまりさはだんたいこうどうをみだしたよ。
おひるごはんのとき、にんげんさんへのかんしゃをつたえるまえにたべちゃったし、
じゅぎょうちゅうもうるさくしていたよ。だから、すりすりはなしだよ。
あしたはみんなとなかよくして、まりさたちにすーりすーりさせてね!」
リーダーとして合格点の発言だ。何をしたかはしっかり監督係のお兄さんに報告する
ものの、決してそれによって責めるような発言をしない。逆に、協調して欲しい、
すりすりをしたいんだよ、と誘うことでみんなと仲良く過ごすよう促している。
また、群の一員として迎え入れたいというニュアンスを出すことで、
自発的にゲス行動をやめたいという気持ちを強めている。
みんなは『すりすり』をしてもらえるのに、自分だけはしてもらえない。それは
社会性生物にとって社会に受け入れてもらえない、つまり死の危険が高いことを示す。
当然、まりさ40号も非常に不安を感じている。
軽度のゲス資質であれば、このようなことを数週間繰り返すだけで自発的に協調行動を
取るようになる。お預けにされていた『すりすり』をしてもらえ、また協調行動を
すればするほどほめられ、『感謝のすりすり』をしてもらえることを知ることで
安全にゲス資質を更生していくことが可能だ。
しかしこのまりさ40号はかなりのゲスだったようだ。1ヶ月が経過しても更生には
至らなかった。
自尊心が異常に強い場合、『すりすり』の欲求だけでは更生に至らない。
このような場合、より強力な更生手段として用いられるのが『びでおかんしょう』である。
『びでおかんしょう』に使われるのは視聴覚室と透明箱、それと訓練を受けたゆっくり達
を30匹ほど。そして何より大切なのはゲスゆっくりの失敗を記録した映像である。
ゲス個体は勉強を怠ることが多いので撮影は簡単である。まれに授業について来る個体
もいるが、部屋ごとの共同作業では当然ながら協調行動をしないので失敗する。
ゲス個体が失敗するところだけを抜き出して、部屋全体ではなくあたかも
ゲス個体だけが失敗しているように編集しておけば準備完了。
まりさ40号は透明箱に入れられ、スクリーン前の教壇に置かれている。
「これから特別授業を始める。ビデオが流れるのでそれをみて正直な感想を言って欲しい。」
監督官がそう宣言すると、スクリーンにまりさ40号の映像が流れはじめた。
まりさ40号は授業をサボることも多く、失敗映像には事欠かなかった。
スクールに通うゆっくりであれば1ヶ月でマスターするような基本的なことを失敗している。
ビデオを見ているゆっくり達からクスクスと笑い声が漏れはじめた。
厳格な規則がしかれているスクールである。通常ならお叱りの言葉をもらうところであるが
『びでおかんしょう』においてはこれは許されている行為である。
笑い声が聞こえるたび、まりさ40号はピクリと反応してそちらをジロリとにらむ。
しかし透明箱に入っている以上、何もできないし声をあげても意味がない。
映像は続く。だんだんと笑いを堪えきれなくなったゆっくりが増えてくる。
するとつられて他のゆっくりが笑う。笑いが笑いを呼び、連鎖反応で一気に大爆笑へと
かわっていった。
「ゆっ…!ゆっがぁぁぁー!!わらうんじゃないんだぜー!!!!」
まりさ40号がそうわめいても、爆笑は収まらない。映像でまりさ40号が簡単な
失敗を繰り返すたび、嘲笑が飛ぶ。
「ぶ、ぶぶぶぶざげるんじゃないんだぜぇぇ!!おばえだぢだっでじっばいじでだぐぜにー!!!」
そう言ってなんとか自尊心を保とうとするまりさ40号。しかしこんな失敗、1ヶ月で
卒業するゆっくりが大半なのだ。
「ゆっははは!こんなかんたんなことができないの!?」
他のまりさにバカにされる。
「と、とかいはじゃないわねー!あははは!いなかものすぎてなみだがでちゃう!」
ありすに田舎者呼ばわりされる。
「むきゅーっきゅっきゅっ!おなじゆっくりとしてはずかしいわ!」
ぱちゅりーに蔑まれる。
「れいむだって2しゅうかんでできたよ!ゆふふふふっ!ばかゆっくりはゆっくりできないね!」
れいむに見下される。
「わかるよー!まりさはばかなんだねー!かんたんなこともできないんだねー!」
ちぇんにコケにされる。
その言葉のひとつひとつがまりさ40号の自尊心に突き刺さり、ヒビを入れていく。
笑い声がヒビをこじ開け、まりさ40号の自尊心はついに折れてしまった。
自尊心にささえられていた心も同時に折れる。
「ゆっ、…ゆわぁぁぁん!ぼうやだ!おうぢがえる!ゆああああん!」
他のゆっくりから笑われること、それは承認欲求を充足できないこと。つまり社会に受け入れて
もらえないということ。社会性生物にとってそれは命に関わることである。
いくらゲス資質があろうと、どれだけ強い自尊心があろうと欲求という、より基本的
な部分を越えることはできない。まりさ40号は社会から受け入れられないという
不安から泣き出しているのだ。
完全に心が砕けてしまうまでこの『びでおかんしょう』は続けられる。号泣したり、
ひどいものだと狂ったように笑い出すゆっくりもいる。
十分にまりさ40号を打ち砕いたことを確認した管理官は手を叩いて合図する。
手を叩く音が視聴覚室に響き渡ると、笑っていたゆっくり達が一斉に黙った。
静寂の中、まりさ40号が透明箱から取り出される。まりさ40号は既に泣き止んではいたが
ぼうっとしていて反応を示さない。
そこに3匹のゆっくりがまりさ40号に寄り添った。同じ部屋の同級ゆっくり達だ。
まりさ40号を嘲笑していたゆっくり達が視聴覚室の真ん中までの道を開ける。
そこにはばらばらに置かれたゆっくり用遊具と空箱があった。
これはゆっくりスクールの最初に学ぶ教科、『おかたづけ』だ。
飼いゆっくりとして自分の遊具は自分で片付けるのが当然である。それを学ぶのが
『おかたづけ』だ。
もちろん、この程度は教えてもらわなくてもできるゆっくりがいるほどの低難度の教科である。
リーダーのまりさ25号がまりさ40号を促す。ありす29号とれいむ32号が両脇から
まりさ40号をゆっくりと押していく。
散らかった遊具のところまでくると、『おかたづけ』をはじめる。まりさ40号も3匹に
促されのろのろと『おかたづけ』を手伝い始めた。
ひとつ遊具を片付けた。するとれいむ32号が「てつだってくれてありがとう!」と
まりさ40号に感謝のすりすりをした。まりさ40号の瞳に少し生気が戻る。
さらにひとつ片付ける。今度はありす29号が「おてつだい、ありがとうね!」と
感謝のすりすりをする。
まりさ40号は涙を流し始めた。以前とは違う、嬉し泣きだ。
泣きながらまりさ40号は片付ける。そのたび、同室の3匹から感謝のすりすりを
してもらった。
『おかたづけ』が完了した。3匹はまりさ40号に
「「「いっしょにやるとすぐおわるしたのしいね!
いっしょにおかたづけしてくれてありがとう!すーりすーり!」」」
特大の感謝のすりすりをした。ぶわっと、まりさ40号の目から涙があふれた。
「おめでとう!」
「よくできたね!」
「これでゆっくりできるね!」
「ゆっくりしていってね!」
今まで自分を嘲笑していた30匹のゆっくり達が、口々にまりさ40号を褒め称える。
最後には「ゆっくりしていってね!!」の大合唱になった。
「ありがとうだぜ!みんな、ほんとうにありがとうだぜ!
まりさはまちがっていたのぜ!ほんとうはみんなとなかよくしたかったのぜ!
これからはいいゆっくりになるのぜ!ぜったいなるのぜ!」
まりさ40号は心のそこからみんなに感謝していた。仲間として暖かく迎えてくれた
全員に感謝していた。
まりさ40号はもうゲスではなかった。仲間達と協調する喜びを知ったまりさは
良い飼いゆっくりへの大きな一歩を踏み出したのだ。
実はこの『びでおかんしょう』、人間向けの人格改造セミナーや自己啓発セミナー
などで使われる手法のひとつが元になっている。周りの人間から徹底的に否定された
後、都合のよい人格の部分だけをほめて肥大化させる、というのが本来の形だ。
それをゆっくりに適応するよう改変してある。
その効果は絶大だ。これで矯正できないゆっくりは居ない。居るとすれば、
精神を病んでいたり餡子遺伝子に大きな異常があるようなゆっくりだけである。
そのようなゆっくりはゆっくりスクールの対象外であるため、実質ゲス更生率は
100% を誇っている。
まりさ40号も例外ではない。『びでおかんしょう』の後、見違えるほど
まりさ40号はおとなしくなった。部屋のみんなとも仲良く作業を行うようになり、
『感謝のすりすり』をしてもらえるようになった。
さらに授業もしっかり聞くようになり、どんどん成績も上がっていった。
成績が伸びたゆっくりがいる部屋は表彰される。部屋のみんなのために表彰されよう
として授業に身が入っているらしい。
おそらく近いうちにまりさ40号はスクールのパンフレットに載ることだろう。
ゆっくりスクールでのゲス更生、成績向上の実例として。
パンフレットからまりさ40号の部分を以下に抜き出す。
「ゆっくりスクールではとっても大切なことを学んだのぜ!
初めはまりさはとっても反抗的だったのぜ。でもゆっくりスクールの仲間達は
反抗的だったまりさを優しく受け入れてくれたのぜ!
いっぱいお勉強できて、とってもすてきな仲間達と出会えて、本当に飼い主の
お兄さんには感謝しているのぜ!
ゆっくりスクールに通えて、本当に幸せだぜ!」
メカあき様のゆっくりスクール、大変楽しく読ませていただいております。
特に2,3ページ目には衝撃を受けました。ゾクゾクしました。
ただ、部屋ごとに連帯責任を取らされる、という部分については、仲間思いの
ゆっくりであればいいのですがゲス個体だと上手く行かないのでは?と
思って考えたのがこの SS です。
過去作品
* ふたば系ゆっくりいじめ 111 効率化の道
* ふたば系ゆっくりいじめ 147 陰口
* ふたば系ゆっくりいじめ 177 人間の畑だと説得してみよう
* ふたば系ゆっくりいじめ 182 どすすぱーくをうつよ!
* ふたば系ゆっくりいじめ 216 子まりさの反乱