ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2648 とある飼い主の考え方
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ankoss
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『とある飼い主の考え方』 7KB
愛で 観察 考証 思いやり 飼いゆ 現代 独自設定 発作的に書いた。内容は自分でも良く解らん。
愛で 観察 考証 思いやり 飼いゆ 現代 独自設定 発作的に書いた。内容は自分でも良く解らん。
嘘あき
小学生だった自分は、頼りになる相棒の存在を欲していた。
それは、同世代の心通わせ合える友人であるとか、自分を守ってくれる巨大な力を秘めたロボットであるとか、もののけ姫のかーちゃんと兄弟であるとか。
子どもの数が二桁ちょいしかいないド田舎で、真に分かり合える友人というものが欲しかった。
結局、その願いは子供の頃の小さな思い出の一つになってしまい、大人になって自立出来るようになるまで叶うことはなかった。
それは、同世代の心通わせ合える友人であるとか、自分を守ってくれる巨大な力を秘めたロボットであるとか、もののけ姫のかーちゃんと兄弟であるとか。
子どもの数が二桁ちょいしかいないド田舎で、真に分かり合える友人というものが欲しかった。
結局、その願いは子供の頃の小さな思い出の一つになってしまい、大人になって自立出来るようになるまで叶うことはなかった。
「ゆっくりしていってね!!」
――――ゆっくり語で“こんにちわ”
休日の真昼間の公園には昔と違い、子どもが全くいない。家屋の中で携帯ゲームをピコピコするのがトレンドになってしまった。
「ゆゆゆ!!!」
ココぞとばかりに砂場で跳ねっ返るまりさを眺めながら、ベンチの背もたれに腰を落ち着かせる。
大人になった自分は過去を反芻することが多くなった。
それは、変身願望に近い何かで、子供の頃にああしていれば現状が華やかになったであろうといったものである。
もしもを重ねて悦に浸るというのは客観的に見て痛々しい。
「おやまさんをつくるよ!!(キリッ」
自分の思ったことを口に出してしまうのは人間と同じで、純粋で単純な思考しかできないちっぽけで可愛らしい幼稚な精神の現れだ。
それがゆっくりの言う“ゆっくり”することであり、幸福を感じやすくするための要素の一つなのかもしれない。
鬱屈した気持ちを押さえて生きることが苦々しくなる。
「ゆんしょ、ゆんしょ」
子供たちがやっていたのを真似たいのか、砂山をつくろうと考えているのだがいかんせんやり方を知らないようだ。
「まりさ見てみろ」
足を砂場に踏み入れて、砂を動かして見せる。一箇所に集めた砂が山になることを見せてやった。
「それと」
枯れ木の下に散らばる紅葉の中から手頃な枝を見つけて、まりさの口元に投げてやった。
「樹の枝を使うと穴を掘る時に便利だぞ。あと、水を使うと砂を固められるぞ」
砂場の縁にある、子どもが置き忘れた黄色いプラスチック製の小さなバケツを指した。
「ゆゆ! でも、みずさんはこわいのぜ!!」
「少しぐらいは手伝ってやるから」
「ゆゆ!! ありがとうなのぜ!!」
感謝の言葉を述べてから、まりさは砂を帽子に詰めて山にかぶせる作業にもどる。
「くちさんがいーがいーがするのぜ!!」
目尻に涙を溜めながら、舌を出し砂だらけの口内を見せつけてくる。
先程のバケツを拾い噴水のオブジェから水を汲んで、それをまりさの口に入れてやった。
「口に入れてから帽子に詰めるんじゃなくて、帽子を砂の上で引きずればいいんだ。そしたら、自然と砂が入るぞ」
「くーちゅくーちゅ、ごっくんっ!!」
のどを鳴らす音が聞こえた。吐き出さずに飲み込んでしまったようだ。
「ゆゆ?」
思い込みの力で害はないはず。それが体に悪いと思い込まなければ害にすらならないのだから。
「まあ、見てろよ」
断りを入れてからまりさの帽子の縁を掴み、盛り上がった砂を掬って見せる。
「ほらな。縁をなるたけ地面に平行に曲げて砂が入りやすいようにするんだ。そしたら運ぶ時も便利だろ?」
尊敬の目で見つめてくるまりさの帽子にはバッチは付いていない。
「ゆゆ~おにいさんはてくにっしゃん! なのぜ~」
「発音ちげーし、なんだかエロく聞こえるからやめろ」
嬉々として作業に戻るまりさを見つめて、想いふける作業に戻った。
「ゆゆゆ!!!」
ココぞとばかりに砂場で跳ねっ返るまりさを眺めながら、ベンチの背もたれに腰を落ち着かせる。
大人になった自分は過去を反芻することが多くなった。
それは、変身願望に近い何かで、子供の頃にああしていれば現状が華やかになったであろうといったものである。
もしもを重ねて悦に浸るというのは客観的に見て痛々しい。
「おやまさんをつくるよ!!(キリッ」
自分の思ったことを口に出してしまうのは人間と同じで、純粋で単純な思考しかできないちっぽけで可愛らしい幼稚な精神の現れだ。
それがゆっくりの言う“ゆっくり”することであり、幸福を感じやすくするための要素の一つなのかもしれない。
鬱屈した気持ちを押さえて生きることが苦々しくなる。
「ゆんしょ、ゆんしょ」
子供たちがやっていたのを真似たいのか、砂山をつくろうと考えているのだがいかんせんやり方を知らないようだ。
「まりさ見てみろ」
足を砂場に踏み入れて、砂を動かして見せる。一箇所に集めた砂が山になることを見せてやった。
「それと」
枯れ木の下に散らばる紅葉の中から手頃な枝を見つけて、まりさの口元に投げてやった。
「樹の枝を使うと穴を掘る時に便利だぞ。あと、水を使うと砂を固められるぞ」
砂場の縁にある、子どもが置き忘れた黄色いプラスチック製の小さなバケツを指した。
「ゆゆ! でも、みずさんはこわいのぜ!!」
「少しぐらいは手伝ってやるから」
「ゆゆ!! ありがとうなのぜ!!」
感謝の言葉を述べてから、まりさは砂を帽子に詰めて山にかぶせる作業にもどる。
「くちさんがいーがいーがするのぜ!!」
目尻に涙を溜めながら、舌を出し砂だらけの口内を見せつけてくる。
先程のバケツを拾い噴水のオブジェから水を汲んで、それをまりさの口に入れてやった。
「口に入れてから帽子に詰めるんじゃなくて、帽子を砂の上で引きずればいいんだ。そしたら、自然と砂が入るぞ」
「くーちゅくーちゅ、ごっくんっ!!」
のどを鳴らす音が聞こえた。吐き出さずに飲み込んでしまったようだ。
「ゆゆ?」
思い込みの力で害はないはず。それが体に悪いと思い込まなければ害にすらならないのだから。
「まあ、見てろよ」
断りを入れてからまりさの帽子の縁を掴み、盛り上がった砂を掬って見せる。
「ほらな。縁をなるたけ地面に平行に曲げて砂が入りやすいようにするんだ。そしたら運ぶ時も便利だろ?」
尊敬の目で見つめてくるまりさの帽子にはバッチは付いていない。
「ゆゆ~おにいさんはてくにっしゃん! なのぜ~」
「発音ちげーし、なんだかエロく聞こえるからやめろ」
嬉々として作業に戻るまりさを見つめて、想いふける作業に戻った。
「バッチで飾りに穴をあけることはアイデンティティーの欠如である。人は、そこまで業の深い生き物であるのか」
――――とある動物愛護団体のキャッチコピー
ローマ時代の奴隷には最低限の保証というものが主によって成されていた。
だからといって、彼らが同レベルの人間として扱われていたかと言えばそうでもない。
犬に首輪を嵌めるというのは古代から慣例であり、首輪そのものが服従させるためのツールであった。
そうやって、人は優劣をつけてものを見る。至って、普通ではあるのだけれど、それで本当に自分の相棒は見つかるのだろうか。
突如、この世界に現れたゆっくり達は人間の奴隷となり下がったのだ。
だからといって、彼らが同レベルの人間として扱われていたかと言えばそうでもない。
犬に首輪を嵌めるというのは古代から慣例であり、首輪そのものが服従させるためのツールであった。
そうやって、人は優劣をつけてものを見る。至って、普通ではあるのだけれど、それで本当に自分の相棒は見つかるのだろうか。
突如、この世界に現れたゆっくり達は人間の奴隷となり下がったのだ。
「知能ある生き物を尊重せよ。彼らは我々と同じように幸福をかみしめているのだから」
――――ゆ系新興宗教経典の一節
ゆっくりが人間に飼われているものであるのかを判別するためにバッチ制度が誕生した。
誕生の経由は犬や猫と同じでペットであることの証を強めるためだ。
だが、ゆっくりは知能の良し悪しの幅が広すぎた。そう、彼らもまた優劣の尺度に囚われた生き物なのだ。
勿論、他の生き物がそうではないとは言わない。けれど、優劣にとらわれすぎて、階層社会を作らせるのは人間の咎ではなかろうか。
誕生の経由は犬や猫と同じでペットであることの証を強めるためだ。
だが、ゆっくりは知能の良し悪しの幅が広すぎた。そう、彼らもまた優劣の尺度に囚われた生き物なのだ。
勿論、他の生き物がそうではないとは言わない。けれど、優劣にとらわれすぎて、階層社会を作らせるのは人間の咎ではなかろうか。
「ゆっくり知能テスト試験料金 金バッチ10000円 銀バッチ7000円 銅バッチ3000円」
――――ゆっくり能力研究所主催判別テスト要項
能力至上主義を動物に当てはめて、その価値を測るのは常にある。
されど、3色のバッチから始まったゆっくり差別はゆっくりという生き物を歪ませてしまった。
正義とは役に当てはまることと言うが、果たしてそれが正義であっても良いものなのだろうか。
自由主義な考えこそ正義ではないと言える考えなので当てに出来るかどうか…
されど、3色のバッチから始まったゆっくり差別はゆっくりという生き物を歪ませてしまった。
正義とは役に当てはまることと言うが、果たしてそれが正義であっても良いものなのだろうか。
自由主義な考えこそ正義ではないと言える考えなので当てに出来るかどうか…
「まままままりさのおやまさんがぁああああああああああああ!!!!!!!」
ゆっくりの背丈ほどに積まれた砂山は頭の悪そうな男の子によって蹴り潰されていた。
「野良がこんなところで遊ぶなよ」
「ま、まじざは…」
人間に歯向かえばどうなるかをまりさは知っている。
歯を噛み締めて悔しさと怖さが混じり合った感情を飲み込む。それでも、まりさは吐き出さずにはいられなかった。
「どぼじでごんなごどずるの!!!!」
「いちいちウゼぇんだよ」
「ゆべしっ!」
数本の歯が宙を舞う。抜けた歯の跡からチロチロとあんこが漏れ始めていた。
「いじゃいぃいいい!!!!!」
「うるせぇ!!」
このままだとまりさは殺されてしまうだろう。今も昔も、子どもが小動物を殺すことに罪悪感を感じない。
「何してんの」
まりさを踏みつけようとする男の子の腹を蹴飛ばす。
「痛い!」
尻餅をついて唖然としているのを見下す。
「俺のペットに何してんの」
「いや」
「だから、何しようとしたのかな」
脂汗をかく子供には厳しい仕打ちかもしれないが、今後のための教育も兼ねているから躊躇はしない。
「バ、バッチ付けてないから!!」
「いやいや、動物はいじめちゃ駄目だろ」
「でも、バッチを付けてないってことは」
確かに、バッチブームに便乗して企業がココぞとばかりに宣伝していたのは確かだ。曰く“バッチこそ首輪の代わり”だとか。
「バッチ付けていないと駄目だなんて法律で定められていないぞ。よく覚えとけ」
バッチは目印なだけで飼いゆっくりを証明するためのツールでしか無い。要するに、犬の首輪と同じなのだ。
また、言葉を話せることから飼い主がゆっくりの面倒を見ていればバッチなんてものは要らない。
せいぜい、一人で買い物させるときに必要なだけだ。
ただし、バッチには飼い主が誰であるかと連絡先が分かるように細工を施さなければならない。
ぶっちゃけ、戦時中の子供のように“お守り”をぶら下げれば良いのだ。
その違いが分からず、チンピラがゆすりのために利用したなんて話は星の数ほどある。
自分たちの世代では社会問題に発展したから誰もゆっくりをいじめようとは思わない。少なくとも愛好家以外は。
「次はねぇぞ」
泣きわめくまりさの砂埃を払い、打き抱えた。
「おにいひゃぁあああああんんん!!!!!」
「ちゃんと治してやるから安心しろ」
焦点の合わない目をくるくると回しながら砂場で怯えるガキを背後に、公園を後にした。
ゆっくりの背丈ほどに積まれた砂山は頭の悪そうな男の子によって蹴り潰されていた。
「野良がこんなところで遊ぶなよ」
「ま、まじざは…」
人間に歯向かえばどうなるかをまりさは知っている。
歯を噛み締めて悔しさと怖さが混じり合った感情を飲み込む。それでも、まりさは吐き出さずにはいられなかった。
「どぼじでごんなごどずるの!!!!」
「いちいちウゼぇんだよ」
「ゆべしっ!」
数本の歯が宙を舞う。抜けた歯の跡からチロチロとあんこが漏れ始めていた。
「いじゃいぃいいい!!!!!」
「うるせぇ!!」
このままだとまりさは殺されてしまうだろう。今も昔も、子どもが小動物を殺すことに罪悪感を感じない。
「何してんの」
まりさを踏みつけようとする男の子の腹を蹴飛ばす。
「痛い!」
尻餅をついて唖然としているのを見下す。
「俺のペットに何してんの」
「いや」
「だから、何しようとしたのかな」
脂汗をかく子供には厳しい仕打ちかもしれないが、今後のための教育も兼ねているから躊躇はしない。
「バ、バッチ付けてないから!!」
「いやいや、動物はいじめちゃ駄目だろ」
「でも、バッチを付けてないってことは」
確かに、バッチブームに便乗して企業がココぞとばかりに宣伝していたのは確かだ。曰く“バッチこそ首輪の代わり”だとか。
「バッチ付けていないと駄目だなんて法律で定められていないぞ。よく覚えとけ」
バッチは目印なだけで飼いゆっくりを証明するためのツールでしか無い。要するに、犬の首輪と同じなのだ。
また、言葉を話せることから飼い主がゆっくりの面倒を見ていればバッチなんてものは要らない。
せいぜい、一人で買い物させるときに必要なだけだ。
ただし、バッチには飼い主が誰であるかと連絡先が分かるように細工を施さなければならない。
ぶっちゃけ、戦時中の子供のように“お守り”をぶら下げれば良いのだ。
その違いが分からず、チンピラがゆすりのために利用したなんて話は星の数ほどある。
自分たちの世代では社会問題に発展したから誰もゆっくりをいじめようとは思わない。少なくとも愛好家以外は。
「次はねぇぞ」
泣きわめくまりさの砂埃を払い、打き抱えた。
「おにいひゃぁあああああんんん!!!!!」
「ちゃんと治してやるから安心しろ」
焦点の合わない目をくるくると回しながら砂場で怯えるガキを背後に、公園を後にした。
「最高級金バッチゆっくり大特価!!」
――――とあるペットショップの広告
社会は依然としてゆっくりに冷たい。なぜなら、ゆっくり達は人間と同じ我の強い生き物だから。
その癖、ゆっくりは弱すぎる。更に言えば、r戦略を採用しているからこそ、人間にとってゆっくりは邪魔でしかならないのだ。
野良ゆっくり達は人間に認められたゆっくり達に卑下され、人間によって駆除されていく。彼らに安住の地というのはあるのだろうか。
その癖、ゆっくりは弱すぎる。更に言えば、r戦略を採用しているからこそ、人間にとってゆっくりは邪魔でしかならないのだ。
野良ゆっくり達は人間に認められたゆっくり達に卑下され、人間によって駆除されていく。彼らに安住の地というのはあるのだろうか。
「ゆっくりを山に離そう!!」
――――インターネット掲示板の書き込み
だからといって、我々人間が譲歩する気はさらさらない。
なぜなら、彼らは意地汚いからだ。彼らは限度というものを知らない。
だからこそ、我々がコントロールする必要性があるのだ。
なぜなら、彼らは意地汚いからだ。彼らは限度というものを知らない。
だからこそ、我々がコントロールする必要性があるのだ。
「神様気取り」
――――新聞の見出し
神様に権利を与えてもらったと言えば済むことなのかもしれない。
けれど、目に見えぬものを盲信するほど人間は愚かじゃない。
けれど、目に見えぬものを盲信するほど人間は愚かじゃない。
「貴方にとってゆっくりとはなんですか?」
――――街頭アンケート
自分は自分と分かり合える友達が欲しかった。ただ、それだけだ。
何となく拾ってきた赤ん坊のまりさを育ててみて、得られたのは温かい感情だった。
それがお金との等価交換であったとしても、価値というものを実感したことはない。
何となく拾ってきた赤ん坊のまりさを育ててみて、得られたのは温かい感情だった。
それがお金との等価交換であったとしても、価値というものを実感したことはない。
続く?