ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2721 ゆっくり公民 ~カースト制~(中編)
最終更新:
ankoss
-
view
『ゆっくり公民 ~カースト制~(中編)』 29KB
いじめ 差別・格差 戦闘 群れ ゲス 希少種 自然界 人間なし 3作目 中篇
いじめ 差別・格差 戦闘 群れ ゲス 希少種 自然界 人間なし 3作目 中篇
ゆっくり公民 ~カースト制~(前編)の続きになります
一匹のゆっくりが森の中を飛び跳ねている、そのゆっくりは奇妙なわっかを背負っている。
そのゆっくりが何事か呟くと、そのわっか横に、棒のような物が浮かび上がる、
そのゆっくりが何事か呟くと、そのわっか横に、棒のような物が浮かび上がる、
「……オンバシラー」
ゆっくりの掛け声によって、その棒は上の方に飛んで行き、近くの木の枝にぶつかった。
ガサガサと言う音と共に、木の葉と木の実がいくつか落ちてくる、ゆっくりは満足そうにそれらを口に入れるとその場から去って行った。
ゆっくりかなこである、希少種の一種であるこのゆっくりはオンバシラと呼ばれるものを呼び出し、扱うことが出きるゆっくりで、その攻撃力はとても高く、多くの捕食種を撃退できるだけではなく、ドスまりさに痛打を与える事さえできるのである。
このかなこは、この森で一匹静かに暮らしていた、多くのゆっくりが生息し、いくつもの群れが存在する森だが、かなこの住んでいる辺りは群れが無く、いくつもの家族が自由気ままに暮らしている地域であった。もっとも群れがあってもこのかなこが入る事は無かっただろう、かなこは他のゆっくりを基本的に信用せず、一匹で自由に生きてきたゆっくりであった。
その日もかなこは、狩りを終えると家に戻り、一匹で自由気ままにゆっくりをする予定だった、季節は秋の終わり、他のゆっくり達は必死に越冬のための食料をかき集めている時期である。そんな中でもかなこはとてもゆっくりとしていた、すでにおうちの越冬準備は完了しているし、食料も優に成ゆっくり三匹が越冬できるほどに集められている、後は冬篭りに入るだけである。
しかし、かなこはまだ外を出歩いていた、かなこは秋が好きだった、既にかなこの最も好きな紅葉はほとんど無いが、秋から冬に移り変わる、その悲しい季節も好んでいた。
今日の夕食の分の食料を口に含み、おうちへの道を急ぐ、かなこは途中の木の根元でゆっくりの泣き声が聞こえるのに気がつき、好奇心からその木へと近寄った、そこに居たのは子ゆっくりだった、いや、大きさはほとんど赤ゆっくりのようだ、しかし、泣いているそのゆっくりの言葉から赤ちゃん言葉が抜けている事だけが、その小さなゆっくりが子ゆっくりで有ると教えていた。
思わずその子ゆっくりを見つめてしまうかなこ、普段であれば無視していただろう。
しかし、その子ゆっくりには何故かかなこへ強く訴えかけるものがあった、小さな、緑の髪の子ゆっくり、それはゆっくりさなえであった。
子さなえに声をかけるかなこ、しかし泣き続けるさなえとは話が通じない、寒さから日暮れが近いことを知ったかなこはその子さなえを口に入れ、自分のおうちへ連れ帰ってしまった。
おうちに着くと、かなこはまず子さなえに食事を摂らせた。
ガサガサと言う音と共に、木の葉と木の実がいくつか落ちてくる、ゆっくりは満足そうにそれらを口に入れるとその場から去って行った。
ゆっくりかなこである、希少種の一種であるこのゆっくりはオンバシラと呼ばれるものを呼び出し、扱うことが出きるゆっくりで、その攻撃力はとても高く、多くの捕食種を撃退できるだけではなく、ドスまりさに痛打を与える事さえできるのである。
このかなこは、この森で一匹静かに暮らしていた、多くのゆっくりが生息し、いくつもの群れが存在する森だが、かなこの住んでいる辺りは群れが無く、いくつもの家族が自由気ままに暮らしている地域であった。もっとも群れがあってもこのかなこが入る事は無かっただろう、かなこは他のゆっくりを基本的に信用せず、一匹で自由に生きてきたゆっくりであった。
その日もかなこは、狩りを終えると家に戻り、一匹で自由気ままにゆっくりをする予定だった、季節は秋の終わり、他のゆっくり達は必死に越冬のための食料をかき集めている時期である。そんな中でもかなこはとてもゆっくりとしていた、すでにおうちの越冬準備は完了しているし、食料も優に成ゆっくり三匹が越冬できるほどに集められている、後は冬篭りに入るだけである。
しかし、かなこはまだ外を出歩いていた、かなこは秋が好きだった、既にかなこの最も好きな紅葉はほとんど無いが、秋から冬に移り変わる、その悲しい季節も好んでいた。
今日の夕食の分の食料を口に含み、おうちへの道を急ぐ、かなこは途中の木の根元でゆっくりの泣き声が聞こえるのに気がつき、好奇心からその木へと近寄った、そこに居たのは子ゆっくりだった、いや、大きさはほとんど赤ゆっくりのようだ、しかし、泣いているそのゆっくりの言葉から赤ちゃん言葉が抜けている事だけが、その小さなゆっくりが子ゆっくりで有ると教えていた。
思わずその子ゆっくりを見つめてしまうかなこ、普段であれば無視していただろう。
しかし、その子ゆっくりには何故かかなこへ強く訴えかけるものがあった、小さな、緑の髪の子ゆっくり、それはゆっくりさなえであった。
子さなえに声をかけるかなこ、しかし泣き続けるさなえとは話が通じない、寒さから日暮れが近いことを知ったかなこはその子さなえを口に入れ、自分のおうちへ連れ帰ってしまった。
おうちに着くと、かなこはまず子さなえに食事を摂らせた。
「むーしゃ、むしゃー、しあわせーです!」
満足に食事を摂っていなかったのか、すごい勢いで食べる子さなえを苦笑しながら見守るかなこ。
落ち着いた子さなえから事情を聞くと、子供の言葉のため分かりにくいが、子さなえが語ったのは次のようなことだった。
落ち着いた子さなえから事情を聞くと、子供の言葉のため分かりにくいが、子さなえが語ったのは次のようなことだった。
子さなえは母親であるれいむの元に生まれた。父親は永遠にゆっくりしてしまったのか、子さなえは会った事が無く、家族は母れいむとたくさんの姉れいむと姉まりさ達だった。生まれてからしばらくは、家族みんなでゆっくりしていたが、だんだん一匹だけ異なる子さなえが、れいむやまりさの姉達にいじめられるようになり、母れいむもそれを止めるどころか自分もそのいじめに加わりだした、最初は無視されたり、突き飛ばされることが多かったが、寒くなりだしたころから食料が少なくなり、一家の間にゆっくり出来ない空気が流れるようになった、子さなえは真っ先に食事を減らされずっと耐えていたが、とうとう昨日、耐えられなくなり母れいむに訴えたところ、罵られたあげく口の中に入れられ、おうちから遠いところに捨てられたそうだ。子さなえは母親を追いかけたが、子ゆっくり ――体はほとんど赤ゆっくりではほとんど歩けずあの場で泣いていたというのだ。
それを聞き終えたかなこは、何故自分がこのさなえに強く惹かれたのか分かった気がした。
この子さなえは似ているのだ、昔の自分と、かなこは親切なぱちゅりーに拾われたことにより命を永らえるが。
あの経験はかなこの中に、他のゆっくりへの大きな不信感を残してしまった。
かなこは思わず口にした、
この子さなえは似ているのだ、昔の自分と、かなこは親切なぱちゅりーに拾われたことにより命を永らえるが。
あの経験はかなこの中に、他のゆっくりへの大きな不信感を残してしまった。
かなこは思わず口にした、
「ねぇ、さなえ?だったら私の娘になるかい?」
それは昔の自分に似ているさなえへの同情だったのかも知れない、それとも、ゆっくりかなこという種がゆっくりさなえへ持つと言う親近感だったのかも知れない。
「は、はいかなこさま、ゆっくりしていってね……」
「ゆっくりしていってね……せめて、おかあさまとよびなよ」
こうして二匹は家族になった、その直後に冬篭りに入り、まだ小さい子さなえにとっては辛い越冬になったが、かなこが整備したおうちと蓄えてあった食料により越冬は成功する。春になり、おうちの外に出たかなことさなえ、厳しい冬を越しさなえは立派なゆっくりとなっていた。
「おかぁさま、これはなんですか?」
「あわてるんじゃ、ないよ、まったく」
初めてゆっくりと見る森に舞い上がるさなえ、体は子ゆっくりと成ゆっくりの中間くらいの大きさだが、心は完全に子供である。冬の間にかなこから様々な事を学んではいたが、実際に目の前にすると違う、ピョンピョンとあっちこっちを飛び回るさなえにかなこは目がはなせない。
「まったく、さなえはしょうがないね……」
しかし、そんなかなこはとてもゆっくりとしていた、かなこにとって初めての、他のゆっくりとのゆっくりだった。
春の香りに包まれた森で、かなこはさなえに森の知識と狩りの方法を教えることになる。
希少種とはいえ、かなこ種の様に特殊能力を持たないさなえだが、持ち前の素直さでかなこの狩りの知識を吸収する。
しばらくすると、さなえは自分のごはんくらいは自分で集められるまでに成長した。
春の香りに包まれた森で、かなこはさなえに森の知識と狩りの方法を教えることになる。
希少種とはいえ、かなこ種の様に特殊能力を持たないさなえだが、持ち前の素直さでかなこの狩りの知識を吸収する。
しばらくすると、さなえは自分のごはんくらいは自分で集められるまでに成長した。
そんなゆっくりとした生活を続けた二匹を、大きな事件が襲ったのはその年の夏、初夏も過ぎて日中の暑さが辛くなってきたころだった。
かなことさなえが住む森の一画は、居住ゆっくりの数が少なく、いくつかの家族が離れて暮らしており、群れなどの組織も無い所だった。
狩りでおうちの周りを活動するかなこは、さいきん周囲のゆっくりが増えてきているのを不審に思っていた。
さなえにも注意をしたかなこは、辺りを調べ、やはり地域のゆっりが増えていることに気がつくと近くのゆっくりと接触して事情を聞くことにした。
この地域にゆっくりが増えているのはどうも、この場所から見て山の見える方角にいたゆっくり達が移住してきているのが原因のようで、実際に移住してきたという家族に聞くと逃げてきたというのだ。
かなことさなえが住む森の一画は、居住ゆっくりの数が少なく、いくつかの家族が離れて暮らしており、群れなどの組織も無い所だった。
狩りでおうちの周りを活動するかなこは、さいきん周囲のゆっくりが増えてきているのを不審に思っていた。
さなえにも注意をしたかなこは、辺りを調べ、やはり地域のゆっりが増えていることに気がつくと近くのゆっくりと接触して事情を聞くことにした。
この地域にゆっくりが増えているのはどうも、この場所から見て山の見える方角にいたゆっくり達が移住してきているのが原因のようで、実際に移住してきたという家族に聞くと逃げてきたというのだ。
逃げてきたというゆっくり達の証言は、恐怖によるものか微妙に食い違いがあるものの、一貫しているのは、彼らの所属していた群れが別の群れの襲撃を受けたという点である。
ゲスやレイパーの襲撃というのは、森では偶に起きる事件である、しかし、一つの証言が知れ渡ると森のゆっくり達に動揺が広がった。
ゲスやレイパーの襲撃というのは、森では偶に起きる事件である、しかし、一つの証言が知れ渡ると森のゆっくり達に動揺が広がった。
「襲撃を行っている群れには、ドスまりさが居る」
これは、ゆっくりにとっては大きな衝撃である、すべてのゆっくりをゆっくりさせてくれる存在――ドスまりさはゆっくりならば誰でも知っており、ドスまりさと襲撃という、ゆっくり出来ない行為が一致しなかったのだ。
ドスが居ると聞いて、喜び勇んで山の見える方へ向かったゆっくり達が戻ってくることは無かった、むしろ山の方角から逃げてくるゆっくりが増えてゆき、その一帯のゆん口は増加の一途をたどった。
ドスが居ると聞いて、喜び勇んで山の見える方へ向かったゆっくり達が戻ってくることは無かった、むしろ山の方角から逃げてくるゆっくりが増えてゆき、その一帯のゆん口は増加の一途をたどった。
かなこは、ドスが居ると聞きてもさすがに喜ぶことは無かった。
いや、むしろ警戒したと言ってもよい、既に森で数年生きたかなこはこの森に居たといドスの噂も聞いたことがある、しかしそのドスは群れを連れて何処かに移住したと聞いている。
そのドスがゆっくりの群れを襲っているのだろうか。ドゲスと言う存在は来たことが有るが、噂に聞いたドスはとてもゆっくりしたドスだったという、しかしもしドゲスが襲撃してくるとすると危険である、かなこのオンバシラなら普通のゆっくりは十数匹を相手にしてもなぎ払える、しかしドスはどうだろうか。傷を与える事なら出来るかもしれないが、勝利するのは難しいだろう、しかも今のかなこにはさなえが居るのだ、この事がかなこを迷わせた。
かなこが移住という名の逃亡を選択しようか迷っているころ、その地域のゆっくりに一つの動きがあった。
それまで元々住んでいたゆっくりが群れを持たなかったこともあり、自由に移住してきたゆっくり達だがその数が増え、群れの襲撃という危機感から、集まり群れを作ろうという流れが出来始めていた。
これには移住者を受け入れてしまったせいでゆん口が増加し、狩などの際トラブルが起き易くなった事からその解決のための方法が望まれたからである。
一度は他の土地への移住を考えたかなこだが、さなえが居る点と、この森の他の地域への無知を自覚したことから、この土地へ残ることを選択する。
かくして、ゆっくり達の間に誰ともなしに呼びかけられ開催にいたった、群れの集まりにかなことさなえの姿もあった。
いや、むしろ警戒したと言ってもよい、既に森で数年生きたかなこはこの森に居たといドスの噂も聞いたことがある、しかしそのドスは群れを連れて何処かに移住したと聞いている。
そのドスがゆっくりの群れを襲っているのだろうか。ドゲスと言う存在は来たことが有るが、噂に聞いたドスはとてもゆっくりしたドスだったという、しかしもしドゲスが襲撃してくるとすると危険である、かなこのオンバシラなら普通のゆっくりは十数匹を相手にしてもなぎ払える、しかしドスはどうだろうか。傷を与える事なら出来るかもしれないが、勝利するのは難しいだろう、しかも今のかなこにはさなえが居るのだ、この事がかなこを迷わせた。
かなこが移住という名の逃亡を選択しようか迷っているころ、その地域のゆっくりに一つの動きがあった。
それまで元々住んでいたゆっくりが群れを持たなかったこともあり、自由に移住してきたゆっくり達だがその数が増え、群れの襲撃という危機感から、集まり群れを作ろうという流れが出来始めていた。
これには移住者を受け入れてしまったせいでゆん口が増加し、狩などの際トラブルが起き易くなった事からその解決のための方法が望まれたからである。
一度は他の土地への移住を考えたかなこだが、さなえが居る点と、この森の他の地域への無知を自覚したことから、この土地へ残ることを選択する。
かくして、ゆっくり達の間に誰ともなしに呼びかけられ開催にいたった、群れの集まりにかなことさなえの姿もあった。
集まったゆっくり達の話し合いは揉めに揉めることとなる、もともと群れが存在しなかった所に、元々いたゆっくりの数倍ものゆっくりがつめかけたのだ、さらに襲撃により壊滅した群れからの逃亡ゆっくりの中に、元の群れで長や参謀をやっていたゆっくりが複数居たことから、話はややこしくなる。
一匹が元の群れに有ったという掟や制度を提案すると、他の一匹が自分の元の群れの掟を持ち出してそれを批判する。
根拠の無いものを持ち出して主導権をとろうとするゆっくり、自分の力を見せ付けようとするゆっくり、まさに泥の中に饅頭を投げ込み、こねくり回した有様である。
結局、掟などは成立せず、襲撃の際は一丸となって闘うという点が合意に至ったのみであった。
結局、この群れもどきはいくつかの集団の寄り合い所帯となる。
かなこは、元々この地域に暮らしていたゆっくりとも仲が良いわけでは無かったが、希少種であることと狩などの腕では有名であり、いくつかの集団から勧誘を受けることとなる、それに対して言葉を濁していると、同じような目に遭っている一匹のゆっくりが目に付いた。
一匹が元の群れに有ったという掟や制度を提案すると、他の一匹が自分の元の群れの掟を持ち出してそれを批判する。
根拠の無いものを持ち出して主導権をとろうとするゆっくり、自分の力を見せ付けようとするゆっくり、まさに泥の中に饅頭を投げ込み、こねくり回した有様である。
結局、掟などは成立せず、襲撃の際は一丸となって闘うという点が合意に至ったのみであった。
結局、この群れもどきはいくつかの集団の寄り合い所帯となる。
かなこは、元々この地域に暮らしていたゆっくりとも仲が良いわけでは無かったが、希少種であることと狩などの腕では有名であり、いくつかの集団から勧誘を受けることとなる、それに対して言葉を濁していると、同じような目に遭っている一匹のゆっくりが目に付いた。
狐のような耳を覆うデザインのお帽子、九本のしっぽ、ゆっくりらんである。
らんの方でもかなこに気がついたのか、二匹は意気投合することとなった。
さなえも加えた三匹は、以後行動を共にするようになる、
らんの方でもかなこに気がついたのか、二匹は意気投合することとなった。
さなえも加えた三匹は、以後行動を共にするようになる、
「まったく災難でしたね、しかし同じ希少種の仲間が居て心強いですよ」
そんな風に語るらんは、元々とある群れに所属していたらしい、しかしその群れでもらんが希少種で有ることから特別扱いを受け、最終的にトラブルが起きてしまった――詳しくは語らなかったが、ちぇん種に絡むトラブルらしい。
そして、群れを出てからは一匹で暮らしてきたというのだ。
そんな三匹の元にはやはり親近感があるのか、集まったゆっくり達の中から、希少種と呼ばれるゆっくりが集まるようになる、ゆっくりすわこ、ゆっくりてんこ、ゆっくりえーりん、ゆっくりけーね、ゆっくりもこう、彼らはこの辺りの森に詳しいことからかなこをリーダーとして、数こそは少ないもののこの群れもどきの中で一つの勢力となっていった。
そして、群れを出てからは一匹で暮らしてきたというのだ。
そんな三匹の元にはやはり親近感があるのか、集まったゆっくり達の中から、希少種と呼ばれるゆっくりが集まるようになる、ゆっくりすわこ、ゆっくりてんこ、ゆっくりえーりん、ゆっくりけーね、ゆっくりもこう、彼らはこの辺りの森に詳しいことからかなこをリーダーとして、数こそは少ないもののこの群れもどきの中で一つの勢力となっていった。
かなこ達、希少種のグループにあってさなえは非常にかわいがられることになる、最年少であることとその素直さで他の希少種たちに好かれたさなえはのために、仲間達はいろいろな事を考えた。
本来希少種のみでも行える狩を、他の通常種のゆっくりと協力して行うのもその一環だった。
ゆっくりけーねの提案により――この世界のほとんどのゆっくりは通常種であり、希少種のみと付き合うとさなえの教育に悪いというものだが――行われた取り組みで、かなこは失望することになる。
能力が低く、ほとんど成果は出せないのに、公平どころか理由をつけて大目の分配を要求する、れいむ種。
逆に能力はそれなりに高いのに、それを鼻にかけてまじめにやらない、まりさ種。
とかいはという謎の概念に囚われ、他のゆっくりの言葉を聞かない、ありす種。
素直で性格はいいのだが、のんきで単純、あまり深く考えない、ちぇん種。
他の種よりは知恵が回るが、それを理由に肉体労働を行おうとせず、他の種に寄生をしようとするぱちゅりー種。
戦闘能力は通常種では最大だが、その能力を闘い以外に使おうとしない、みょん種。
成ゆっくりになってから、これまであまり付き合ってこなかった通常種のゆっくり達の酷さに呆れ返るかなこ。
これはかえってさなえの教育に悪いのでは……そんな風に考え出したかなこにとって決定的ともいえる事件が起こった。
本来希少種のみでも行える狩を、他の通常種のゆっくりと協力して行うのもその一環だった。
ゆっくりけーねの提案により――この世界のほとんどのゆっくりは通常種であり、希少種のみと付き合うとさなえの教育に悪いというものだが――行われた取り組みで、かなこは失望することになる。
能力が低く、ほとんど成果は出せないのに、公平どころか理由をつけて大目の分配を要求する、れいむ種。
逆に能力はそれなりに高いのに、それを鼻にかけてまじめにやらない、まりさ種。
とかいはという謎の概念に囚われ、他のゆっくりの言葉を聞かない、ありす種。
素直で性格はいいのだが、のんきで単純、あまり深く考えない、ちぇん種。
他の種よりは知恵が回るが、それを理由に肉体労働を行おうとせず、他の種に寄生をしようとするぱちゅりー種。
戦闘能力は通常種では最大だが、その能力を闘い以外に使おうとしない、みょん種。
成ゆっくりになってから、これまであまり付き合ってこなかった通常種のゆっくり達の酷さに呆れ返るかなこ。
これはかえってさなえの教育に悪いのでは……そんな風に考え出したかなこにとって決定的ともいえる事件が起こった。
事件の始まりはある日の狩りであった、かなことさなえを含む希少種と数組の通常種の家族が協力をして狩りをする、そう決まっていた日の朝、待ち合わせの場所に一匹のれいむが着ていた、それだけならなんらおかしい事は無い。
なんと、そのれいむの周りには赤れいむ4匹に赤ありす4匹、合わせて8匹の赤ゆっくりが着いていたのだ。
当たり前だがこれから狩りに向かうところに赤ゆっくりが居ても役に立たない、邪魔になるだけでなく面倒をみるゆっくりが必要になるだろう。
なんと、そのれいむの周りには赤れいむ4匹に赤ありす4匹、合わせて8匹の赤ゆっくりが着いていたのだ。
当たり前だがこれから狩りに向かうところに赤ゆっくりが居ても役に立たない、邪魔になるだけでなく面倒をみるゆっくりが必要になるだろう。
「ゆ~♪おちびちゃん、おいしいごはんさんをもらうからね♪ゆっくりまっててね♪」
「「「「「「ゆっきゅりりきゃいしぃちゃよ!」」」」」」
「「「「「「ゆっきゅりりきゃいしぃちゃよ!」」」」」」
周りのゆっくり達も呆れているのかそんなれいむを見つめている、そんなこととは露知らず周りの赤ゆっくりをぺーろぺーろとしているれいむ。
これは、このれいむの打算であった、このれいむは今まで希少種のグループとの共同での狩には参加したことが無い。
しかしそれに参加したゆっくり達から、希少種のゆっくりと一緒に狩りをすれば非常に多くの収穫が得られる事を聞き、さらに参加したゆっくりの数による公平な分配であることを聞いて、それならおちびちゃんをつれていけばいいね、と餡子脳で考えたのだ。
もちろん赤ゆっくりが狩りを出来ないのはれいむも分かっている、しかしれいむは、
これは、このれいむの打算であった、このれいむは今まで希少種のグループとの共同での狩には参加したことが無い。
しかしそれに参加したゆっくり達から、希少種のゆっくりと一緒に狩りをすれば非常に多くの収穫が得られる事を聞き、さらに参加したゆっくりの数による公平な分配であることを聞いて、それならおちびちゃんをつれていけばいいね、と餡子脳で考えたのだ。
もちろん赤ゆっくりが狩りを出来ないのはれいむも分かっている、しかしれいむは、
「こんなかわいいおちびちゃんがいっしょにいたら、みんな、いつもよりかりをがんばっちゃうね!」
などと考えて赤ゆっくりを連れてくることになる。
周りがそんなれいむにあきれ返って居る中、このれいむを見て強いショックを受けたゆっくりがいた、さなえである。
周りがそんなれいむにあきれ返って居る中、このれいむを見て強いショックを受けたゆっくりがいた、さなえである。
「ゆ!……そ、そんなおかぁさま!」
実はこのれいむ、昨年の晩秋にさなえを捨てたれいむである、冬篭りの準備中に寒さから身を守るためにしたすーりすーりから、すっきりーをしてしまったれいむとまりさの番。れいむが植物性にんっしんをしてしまい、そのれいむに急かされたまりさは必死に狩りをすることになる。過労によってまりさが永遠にゆっくりしてしまうのは時間の問題であった。
一匹で出産を終えたれいむは蓄えた食糧を使い子育てを始めることになる、生まれた9匹の赤ゆっくりの中にチェンジリングとして居たのがさなえであった。自分に似た赤れいむと、番に似た赤まりさには、愛を感じたれいむだったが初めて見る赤さなえには何かゆっくりできないものを感じていた。出産により芽生えた「ぼせい」によって殺すことこそ無かったが他の赤ゆっくりとは区別して育てていくことになる。そんな母の態度は瞬く間に赤ゆっくりに伝染した、さなえはこうして姉妹達からのいじめを受けることになる。そこに冬を前にして貯めた食料が尽きるという事態が重なる、さなえの食事はどんどんと減らされてゆき、耐えられなったさなえにイライラの募っていたれいむは怒り、さなえはお家から離れた所に捨てられたのだった。
その後のれいむは、狩りを行うものの秋の終わりに食料がそんなに集まることも無く、冬が始まると早々に赤まりさを潰して食い、もうしばらくして食料の不足からゲス化した赤れいむを潰して食って越冬に成功することになった。
なんとか春まで生き延びたものの、食糧不足から弱りきっていたれいむは、おうちを出たところで倒れ、それを助けたありすと暮らすことになる、しばらくしてからすっきりーしてにんっしんするものの、夫のありすは梅雨の時期に狩りに出たことから永遠にゆっくりしてしまい、しんぐるまざーとなってしまう、ありすの蓄えて出産をした後は、この地域に多くのゆっくりが流れ込んできた時期であり、しんぐるまざーであることを理由に物乞いを続けて生きてきたのだ。
さなえを見たれいむは、すぐさまそのさなえが自分の捨てた――既に永遠にゆっくりしてしまったと思っていた――さなえだと気がつく。
一匹で出産を終えたれいむは蓄えた食糧を使い子育てを始めることになる、生まれた9匹の赤ゆっくりの中にチェンジリングとして居たのがさなえであった。自分に似た赤れいむと、番に似た赤まりさには、愛を感じたれいむだったが初めて見る赤さなえには何かゆっくりできないものを感じていた。出産により芽生えた「ぼせい」によって殺すことこそ無かったが他の赤ゆっくりとは区別して育てていくことになる。そんな母の態度は瞬く間に赤ゆっくりに伝染した、さなえはこうして姉妹達からのいじめを受けることになる。そこに冬を前にして貯めた食料が尽きるという事態が重なる、さなえの食事はどんどんと減らされてゆき、耐えられなったさなえにイライラの募っていたれいむは怒り、さなえはお家から離れた所に捨てられたのだった。
その後のれいむは、狩りを行うものの秋の終わりに食料がそんなに集まることも無く、冬が始まると早々に赤まりさを潰して食い、もうしばらくして食料の不足からゲス化した赤れいむを潰して食って越冬に成功することになった。
なんとか春まで生き延びたものの、食糧不足から弱りきっていたれいむは、おうちを出たところで倒れ、それを助けたありすと暮らすことになる、しばらくしてからすっきりーしてにんっしんするものの、夫のありすは梅雨の時期に狩りに出たことから永遠にゆっくりしてしまい、しんぐるまざーとなってしまう、ありすの蓄えて出産をした後は、この地域に多くのゆっくりが流れ込んできた時期であり、しんぐるまざーであることを理由に物乞いを続けて生きてきたのだ。
さなえを見たれいむは、すぐさまそのさなえが自分の捨てた――既に永遠にゆっくりしてしまったと思っていた――さなえだと気がつく。
「どうして、おまえがゆっくりしているんだ!」
「れいむのおちびちゃんがえいえんにゆっくりして、どうしてゆっくりしていないおまえが!!!」
「れいむのおちびちゃんがえいえんにゆっくりして、どうしてゆっくりしていないおまえが!!!」
自分の行いを棚に上げ、さなえに飛び掛るれいむ。
れいむの体当たりを受けたさなえは吹く飛ばされる、そこに飛び込んだ影、
れいむの体当たりを受けたさなえは吹く飛ばされる、そこに飛び込んだ影、
「何をしている!やめなないか!」
ゆっくりらんであった、らんは9本の尻尾を大きく広げ、れいむを威嚇する。
「ゆ、なにするのらん!じゃましないでね、ゆっくりできないちびをせいっさいするだけだよ!」
突き飛ばされた衝撃で体を打ったさなえは、ゆっくりえーりんに手当てを受けている。
その頃になると、騒ぎに気がついた他のゆっくり達も集まってくる、希少種達は一様にさなえを気遣い、れいむに冷たい視線を向ける。
その中でもさなえの様子を見たかなこの怒りは特別な物であった。
その頃になると、騒ぎに気がついた他のゆっくり達も集まってくる、希少種達は一様にさなえを気遣い、れいむに冷たい視線を向ける。
その中でもさなえの様子を見たかなこの怒りは特別な物であった。
「家のさなえに何をするんだ、れいむ!返答しだいでは決して許さないよ!」
「なにをいってるの、それはれいむのさなえだよ、れいむがなにしようとかってでしょ!」
れいむの返答にかなこは、このれいむの素性に気がつく。
間違いない、こいつがさなえを捨てたゆっくりだ、何てことだ、さなえを冬に捨てただけではなく、再び苦しめようと言うのか。
あまりの怒りに、かなこのオンバシラがエンクスパンデットしそうになる。
そんなかなこに、飛びつく小さな影、
間違いない、こいつがさなえを捨てたゆっくりだ、何てことだ、さなえを冬に捨てただけではなく、再び苦しめようと言うのか。
あまりの怒りに、かなこのオンバシラがエンクスパンデットしそうになる。
そんなかなこに、飛びつく小さな影、
「変な事を言わないでください、さっきのは間違いです、さなえのおかぁさまはかなこさまだけです!」
さなえだった、さなえの言葉に感動し怒りを解くかなこ、れいむはその言葉に反論しようとしたが、急にニヤリと変な表情を浮かべると「れいむはしらないよ」などといい子供の元に戻っていく。
そこへゆっくりけーねが現れる、けーねはこの騒ぎに気がついていたのだが、仲裁に入るタイミングが分からずに居た、ちょうどお開きになった時を見計らってやってきたのだ。
けーねの発言によって、ゆっくり達は集団で狩りを始める事になる。かなこは狩りの最中もさなえに気を配り、さなえも不安なのかかなこについて狩りを行っていた。
問題のれいむは子供たちをまとわり付かせて遊んでいるだけで、ほとんど狩りに参加せず他のゆっくりに注意を受けると、自分は「しんぐるまざー」だと叫びだし、面倒くさがったゆっくり達に放置されることになる。
その日の狩も成功した、夕方にはゆっくり達の前には収穫が山となっており、どのゆっくりもそれを見て満足そうな顔をしている。
かなこの指示で、らんとけーねが食料を狩りに参加したゆっくりに等分していく、数字に強いらんと知識のあるけーねは、このような作業にはうってつけだった。
例のれいむにも公平な分配がなされた、れいむの前に食料を置くとき、一瞬らんとけーねは嫌そうな顔をするが、これ以上このれいむに関わりたくないのか、れいむにもさっさと渡すと、次のゆっくりの元へ移動する。
れいむが騒ぎ出したのはその時だった、
けーねの発言によって、ゆっくり達は集団で狩りを始める事になる。かなこは狩りの最中もさなえに気を配り、さなえも不安なのかかなこについて狩りを行っていた。
問題のれいむは子供たちをまとわり付かせて遊んでいるだけで、ほとんど狩りに参加せず他のゆっくりに注意を受けると、自分は「しんぐるまざー」だと叫びだし、面倒くさがったゆっくり達に放置されることになる。
その日の狩も成功した、夕方にはゆっくり達の前には収穫が山となっており、どのゆっくりもそれを見て満足そうな顔をしている。
かなこの指示で、らんとけーねが食料を狩りに参加したゆっくりに等分していく、数字に強いらんと知識のあるけーねは、このような作業にはうってつけだった。
例のれいむにも公平な分配がなされた、れいむの前に食料を置くとき、一瞬らんとけーねは嫌そうな顔をするが、これ以上このれいむに関わりたくないのか、れいむにもさっさと渡すと、次のゆっくりの元へ移動する。
れいむが騒ぎ出したのはその時だった、
「なんなのぉ、これは?れいむには、おちびちゃんがいっぱいいるんだよ、もっとたくさんちょうだいね!」
「そうじゃよ、れいみゅはいっぱいだべるんじゃよ!」
「はやくちょうだいにぇ!」
「こんなんじゃ、ちゃりにゃいよ!」
「いしょいでにぇ!」
「はやくちょうだいにぇ!」
「こんなんじゃ、ちゃりにゃいよ!」
「いしょいでにぇ!」
「こんなすこしなんちぇ、ときゃいはじゃにゃいわにぇ!」
「まっちゃくゆっきゅりしちぇいにゃいわ!」
「いにゃかもにょよ!」
「ちゃきゃいはにゃでにゃーができにゃいは」
「まっちゃくゆっきゅりしちぇいにゃいわ!」
「いにゃかもにょよ!」
「ちゃきゃいはにゃでにゃーができにゃいは」
「おちびちゃんたちもいっているよ、れいむはたくさんのおちびちゃんをそだてるしんぐるまざーなんだよ!ははのかがみでごめんね!」
赤ゆっくりは狩りに参加していない事を説明するらん、周りのゆっくり達もれいむに白い目を向ける、しかしその中には同情的な視線も混じっていた。
「なにいってるのぉ、おちびちゃんをみてゆっくりしたから、かりがせいこうしたんでしょ、ばかなの、しぬの、りかいしてね?」
しかし、これまでしんぐるまざーである事と、子供を使って物乞いを続けてきたれいむにとって、子供を見たらゆっくりできるというのは常識である、ならばごはんを多くくれるのは当たり前ではないか。
「何をいってるんだい、子供だけじゃなく、あんたも狩りに参加してなかっただろ!」
見かねたかなこが声をかける、れいむは尚も騒ごうとしたが、かなこに気が付くとその場は矛を収め、不満げな赤ゆっくり達をなだめると、自分の分の分け前を口に入れておうちへ帰っていった。
かなこは問題が終わった事に胸を撫で下ろす、しかし、これは甘い考えだった。
何よりも、かなこは戻ってゆく直前のれいむの表情を見ていなかったのだから。
かなこは問題が終わった事に胸を撫で下ろす、しかし、これは甘い考えだった。
何よりも、かなこは戻ってゆく直前のれいむの表情を見ていなかったのだから。
分配が終わった後、仲間の希少種とも分かれたかなことさなえは、狩りの成果を口に入れておうちへと戻っていた。食料をおうちの倉庫に置き、夕食まで二匹でゆっくりし始める、今日はあんな事件があったせいか、いつも以上に甘えてくるさなえにすーりすーりを返すかなこは、心の中にくすぶる怒りを抑えていた。
あのれいむ、なんてゆっくりしていないゆっくりだろう、もしさなえが止めていなければ、オンバシラを使ってしまったかも知れない。
そんな時、二匹のおうちの入り口から音がする、警戒するかなこに外から声がかけられる。
あのれいむ、なんてゆっくりしていないゆっくりだろう、もしさなえが止めていなければ、オンバシラを使ってしまったかも知れない。
そんな時、二匹のおうちの入り口から音がする、警戒するかなこに外から声がかけられる。
「ゆ、ここはかなこのおうちでしょ、ゆっくりなかにいれてね!」
それは先ほどの問題のれいむだった、結界を取り外して中に入ってくるれいむ、怯えるさなえを後ろに隠し、かなこはれいむに問いかける。
「れいむ、もうすぐ暗くなる時間にいったい何の用だい?」
れいむを睨み付けるかなこ、そんな表情に気が付かないのかれいむが続ける。
「ゆぅ、わかっているよ、さなえのことでしょ、さなえはかなこにあげるよ、だからあまあまちょうだいね!」
その言葉に固まってしまうかなこ、何だとこいつは何を言っているのだ、さなえをあげるだと、さなえを捨てたお前が?
「きいてるの、そのゆっくりしていないさなえはあげるっていってるんだよ、だからかわりにあまあまをちょうだいね!」
ゆっくりしていない……?
「れいむは、ゆっくりしたかわいいおちびちゃんをそだてなきゃいけないんだよ!ゆっくりしたおかあさんでごめんね!?」
自分がゆっくりしているだと……?
かなこは無言でオンバシラをれいむに打ち付けた、狭いおうちの中、はじめからかなこの前に現れたオンバシラはれいむだけでなく入り口の結界の残りと土も巻き込み、れいむを吹き飛ばす。
「ゆびしっ……ゆぎぎぎぎぎぃ……」
外に吹き飛ばされたれいむは顔に凹みを作りうめいているものの、生きているようだ。
「さなえがゆっくりしていないだと!ゆっくりしていないゆっくりは、れいむ、お前だよ!」
かなこの怒りの声が浴びせかけられる、結界を直しおうちへと戻るかなこ。
れいむはしばらく喚いていたが、しばらくすると立ち去った。
れいむはしばらく喚いていたが、しばらくすると立ち去った。
おうちの中へと戻ったかなこは、かなこを気遣ってくるさなえをなだめながら考えていた。
なんてゆっくりしていないゆっくりなんだろう、本当にあれが、かなこやさなえ、らんやけーねといったゆっくりと同じゆっくりなのだろうか、れいむの愚かな主張はかなこにそんなことを思わせていた。
そういえば、一緒に狩りをしていた他のゆっくり達もそうだった、能力も無いくせに自分達に寄生してきて、貰うときは一人前、あのゆっくり達はゆっくりしていると言えるのだろうか。
それは再びかなこを襲った他のゆっくり――通常種に対する不信感だった。
そしてこの事件は、かなこの常識に大きな楔を穿った。
ゆっくり達の大前提、ゆっくりはゆっくりしているということへ楔を。
なんてゆっくりしていないゆっくりなんだろう、本当にあれが、かなこやさなえ、らんやけーねといったゆっくりと同じゆっくりなのだろうか、れいむの愚かな主張はかなこにそんなことを思わせていた。
そういえば、一緒に狩りをしていた他のゆっくり達もそうだった、能力も無いくせに自分達に寄生してきて、貰うときは一人前、あのゆっくり達はゆっくりしていると言えるのだろうか。
それは再びかなこを襲った他のゆっくり――通常種に対する不信感だった。
そしてこの事件は、かなこの常識に大きな楔を穿った。
ゆっくり達の大前提、ゆっくりはゆっくりしているということへ楔を。
それからしばらくは、かなこは同じように自分のグループの希少種と通常種のゆっくりで協力して狩りを行った。
あのれいむは痛い目に遇ったのが効いたのか、かなこたちの狩りに顔を出さなくなり、さなえを安心させていた。
ある日のこと狩りをしていると、ゆっくりの叫び声が響き渡った、群れのある地域のはずれから聞こえた声は助けを求めるもの、慌てて駆けつけたかなこ達が見たものは暴力を持ってゆっくりを痛めつけ、子ゆっくりを攫おうとするゆっくりの集団だった。
そう、例の群れがとうとう攻撃をかけてきたのだ。
あのれいむは痛い目に遇ったのが効いたのか、かなこたちの狩りに顔を出さなくなり、さなえを安心させていた。
ある日のこと狩りをしていると、ゆっくりの叫び声が響き渡った、群れのある地域のはずれから聞こえた声は助けを求めるもの、慌てて駆けつけたかなこ達が見たものは暴力を持ってゆっくりを痛めつけ、子ゆっくりを攫おうとするゆっくりの集団だった。
そう、例の群れがとうとう攻撃をかけてきたのだ。
襲撃をかけてきたゆっくり達は奇妙な点があった、こちらに向かって突撃してくるゆっくりと、後ろに並び木の枝を咥えたゆっくりの二種類が居たのだ、さらに奇妙なことにこちらに突撃してくるゆっくり達はみなゆっくり出来ないゆっくり――お飾りの無いゆっくりだったのだ。
思わずドスの襲撃を警戒するかなこ、しかし、噂に聞いたドスが襲撃する群れには見つからず、ゆっくりの数もこの群れもどきのゆっくりからすれば半分にも満たないものである。
勝てる、そうかなこは確信した、懸念対象であったドスは居らず、戦闘能力の高い希少種も見当たらない、数もこの地域のゆっくりからすれば小勢である。
すぐにここには地域のゆっくりが集まるだろう、時間を稼ぎ数がそろった所で一気に包囲殲滅してやる。
そう決めたかなこは、自分のグループを率いると襲撃する群れの前に立ちはだかった。
オンバシラを呼び出すかなこ、炎を出すもこう、体色を変え角を生やすけーね、九尾を逆立てるらんの口には鋭い木の枝が咥えられている。さなえに目をやるとえーりんがさなえを連れて後方に下がっていた。
これでかなこの懸念は消えた、時間を稼ぐべく、かなこ達はゆっくりできないゆっくりに飛び掛った。
思わずドスの襲撃を警戒するかなこ、しかし、噂に聞いたドスが襲撃する群れには見つからず、ゆっくりの数もこの群れもどきのゆっくりからすれば半分にも満たないものである。
勝てる、そうかなこは確信した、懸念対象であったドスは居らず、戦闘能力の高い希少種も見当たらない、数もこの地域のゆっくりからすれば小勢である。
すぐにここには地域のゆっくりが集まるだろう、時間を稼ぎ数がそろった所で一気に包囲殲滅してやる。
そう決めたかなこは、自分のグループを率いると襲撃する群れの前に立ちはだかった。
オンバシラを呼び出すかなこ、炎を出すもこう、体色を変え角を生やすけーね、九尾を逆立てるらんの口には鋭い木の枝が咥えられている。さなえに目をやるとえーりんがさなえを連れて後方に下がっていた。
これでかなこの懸念は消えた、時間を稼ぐべく、かなこ達はゆっくりできないゆっくりに飛び掛った。
戦いの結果はあっけないものだった、突撃してくるゆっくり出来ないゆっくりは戦意が低く、攻撃を受けると簡単に逃げ出す――最も、その攻撃は希少種達による苛烈なものだったが。
後ろに下がったお飾りのあるゆっくり達もかなこ達の攻撃を見ると及び腰になり、しばらくすると撤退してしまった。
多数で少数を囲んでいるときは強かったが、一度崩れると弱い、それがかなこ達の襲撃してきた群れに対する感想であった。
何とか襲撃を跳ね返したかなこ達、かなこのグループには損害は無く、地域の中でも最初に襲撃された一部がやられたほかには大きな被害は無かった。
しかし、それまで話でしかなかった群れによる襲撃が行われたのは事実であり、襲撃側も問題のドスの不在やその数から本来の力を出しては居ないと考えられる。
さらに問題があった、この群れもどきが作られたときに決められ、かなこが来ると考えていた増援が来ていなかったのだ、ゆっくり達は襲撃の報を聞くと逃げ支度に入っており、迎撃に向かったゆっくりは居なかった、かなこ達が撃退したと聞いてから戻ってきたゆっくりさえいたのだ。
後ろに下がったお飾りのあるゆっくり達もかなこ達の攻撃を見ると及び腰になり、しばらくすると撤退してしまった。
多数で少数を囲んでいるときは強かったが、一度崩れると弱い、それがかなこ達の襲撃してきた群れに対する感想であった。
何とか襲撃を跳ね返したかなこ達、かなこのグループには損害は無く、地域の中でも最初に襲撃された一部がやられたほかには大きな被害は無かった。
しかし、それまで話でしかなかった群れによる襲撃が行われたのは事実であり、襲撃側も問題のドスの不在やその数から本来の力を出しては居ないと考えられる。
さらに問題があった、この群れもどきが作られたときに決められ、かなこが来ると考えていた増援が来ていなかったのだ、ゆっくり達は襲撃の報を聞くと逃げ支度に入っており、迎撃に向かったゆっくりは居なかった、かなこ達が撃退したと聞いてから戻ってきたゆっくりさえいたのだ。
やはり、この寄り合い所帯は問題だ、かなこはそう考えた、これでは本格的な侵攻には耐えられない。
そして、気が付く、やはりゆっくりだからゆっくりしている訳ではない、ゆっくりの中でもゆっくりの度合いが異なるのだ。
そして、多くがゆっくりするためには、ゆっくりできる――優秀なゆっくりが周りを導かねばならない。
そして、気が付く、やはりゆっくりだからゆっくりしている訳ではない、ゆっくりの中でもゆっくりの度合いが異なるのだ。
そして、多くがゆっくりするためには、ゆっくりできる――優秀なゆっくりが周りを導かねばならない。
この後、地域のゆっくりで集まりが開かれた、他のゆっくり達も襲撃に対する危機感は持っていたのか集会は速やかに行われた。
その場では、次の襲撃にどのように対処するかが話し合われたが、話し合いは平行線をたどる。
前回の襲撃を追い返したゆっくりとして、注目の集まっていたかなこは、ここで自説を披露した。
ゆっくりは全てゆっくりしているのではない、その種によってゆっくりの度合いが異なり、ゆっくりするためには優秀な種の元に集まり行動しなくてはならない。
しかし、ゆっくりはゆっくりしている、それはゆっくり達の常識である、だからこそお飾りの無いゆっくりなど異端を嫌うのだ。
もちろんゆっくり達も種による差異は知っており、どの種が優秀かなどは分かっている、しかしそこはゆっくり特有のうぬぼれと、能力の低い種は数が多いことが考えを止める。
その場では、次の襲撃にどのように対処するかが話し合われたが、話し合いは平行線をたどる。
前回の襲撃を追い返したゆっくりとして、注目の集まっていたかなこは、ここで自説を披露した。
ゆっくりは全てゆっくりしているのではない、その種によってゆっくりの度合いが異なり、ゆっくりするためには優秀な種の元に集まり行動しなくてはならない。
しかし、ゆっくりはゆっくりしている、それはゆっくり達の常識である、だからこそお飾りの無いゆっくりなど異端を嫌うのだ。
もちろんゆっくり達も種による差異は知っており、どの種が優秀かなどは分かっている、しかしそこはゆっくり特有のうぬぼれと、能力の低い種は数が多いことが考えを止める。
「なに、いってるの、ばかなの、れいむはとってもゆっくりしているよ!」
こういうゆっくりほど声が大きく、言ったもの勝ちに成り易いゆっくりにとっては、それが正義になってしまうのだ。
かなこの提案は一笑に付された、結局この集団は群れになることが出来ず、襲撃の際の協力を再び確認しただけで集会は終わってしまう。
しかし、この地域のゆっくり達は少しづつまとまるようになっていく、大きな集団を形成したのは他より体の大きなまりさであった。
しかし、かなこは諦めなかった、何より自分のゆっくりのためにも思想の実現が必要だったのだ。
かなこと、それに協力する希少種のグループは密かに行動を開始した。
かなこの提案は一笑に付された、結局この集団は群れになることが出来ず、襲撃の際の協力を再び確認しただけで集会は終わってしまう。
しかし、この地域のゆっくり達は少しづつまとまるようになっていく、大きな集団を形成したのは他より体の大きなまりさであった。
しかし、かなこは諦めなかった、何より自分のゆっくりのためにも思想の実現が必要だったのだ。
かなこと、それに協力する希少種のグループは密かに行動を開始した。
かなこはその後も、通常種との共同の狩りを続けながら、彼らを観察し、一つの結論に至った、能力が低いと一まとめにしてきた通常種のゆっくりだが、やはり数はゆっくりの最大勢力である。
また、通常種の中でも能力には違いがあることも確かめられた、希少種に及ばないものの道具の扱いに長け、戦闘能力の高いみょん種、お帽子を持ち輸送能力が高く、身体能力も平均以上であるため狩りの長けるまりさ種。
かなこは、最初にこの二種に狙いを定めた。
また、通常種の中でも能力には違いがあることも確かめられた、希少種に及ばないものの道具の扱いに長け、戦闘能力の高いみょん種、お帽子を持ち輸送能力が高く、身体能力も平均以上であるため狩りの長けるまりさ種。
かなこは、最初にこの二種に狙いを定めた。
まりさ達は、かなこの説に同意はしなかったが、その狩りの能力の高さをほめてやり、煽てると途端にいい気になってかなこのグループに加わるように成っていった。
天狗に成り過ぎるまりさも、狩りにおけるかなこ達希少種の能力を見ると、目つきが変わる。
まりさ種はゲスに成り易い反面、利益に聡く、それを理解する賢さも持ち合わせていた。
みょん達はもっと簡単だった、みょん種は自分の力に自信を持っている者が多い、しかし他のゆっくりの力に敗れたときそれを賞賛する素直さも持ち合わせていた。
みょんの中でも最強と謳われたみょんを、かなこが倒すと進んでかなこのグループに加入した。
こうしてかなこは、まりさとみょんの二種で周囲を固めるようになる。
天狗に成り過ぎるまりさも、狩りにおけるかなこ達希少種の能力を見ると、目つきが変わる。
まりさ種はゲスに成り易い反面、利益に聡く、それを理解する賢さも持ち合わせていた。
みょん達はもっと簡単だった、みょん種は自分の力に自信を持っている者が多い、しかし他のゆっくりの力に敗れたときそれを賞賛する素直さも持ち合わせていた。
みょんの中でも最強と謳われたみょんを、かなこが倒すと進んでかなこのグループに加入した。
こうしてかなこは、まりさとみょんの二種で周囲を固めるようになる。
かなこは、グループの中で狩りの組織化を行う、かなこ率いるみょんの集団を狩場の捜索にあて、発見した狩場はらん率いるまりさ達で一斉に採集を行う。まりさ、みょん達の番で別の種の者たちを雑用としてけーねとさなえの指揮の下、おうちの整備や子ゆっくりを一箇所に集めての教育を行った。
また、狩り以外の時間にはまりさとみょんに簡単な訓練を施し、集団行動を練習させる。
その効果はすぐに現れた、襲撃を警戒して遠出が出来ないゆっくりが多い中、みょんを率いるかなこの行動範囲は地域のゆっくり達の中で最大になり、まりさ種による一斉収穫は高い効果を上げた。
またこの時期、群れへの襲撃が前回以降行われ無かった事も大きな幸いとなった。
もちろん問題も起きた、この地域のゆっくりの中に大きな勢力を作り出していた、例のまりさである。
まりさ種とみょん種を集めているかなこに対して、露骨に悪意をぶつけてきたまりさだったが、かなこのグループの成功により同属のまりさ達がどんどん流出してしまい、とうとう堪忍袋の緒が切れたのであった。
また、狩り以外の時間にはまりさとみょんに簡単な訓練を施し、集団行動を練習させる。
その効果はすぐに現れた、襲撃を警戒して遠出が出来ないゆっくりが多い中、みょんを率いるかなこの行動範囲は地域のゆっくり達の中で最大になり、まりさ種による一斉収穫は高い効果を上げた。
またこの時期、群れへの襲撃が前回以降行われ無かった事も大きな幸いとなった。
もちろん問題も起きた、この地域のゆっくりの中に大きな勢力を作り出していた、例のまりさである。
まりさ種とみょん種を集めているかなこに対して、露骨に悪意をぶつけてきたまりさだったが、かなこのグループの成功により同属のまりさ達がどんどん流出してしまい、とうとう堪忍袋の緒が切れたのであった。
「ゆぁ~なにをやってるのぜ?あんなうさんくさいやつじゃなくて、まりささまにしたがうのぜ!」
しかし、そんなまりさも希少種とみょん、まりさを纏め上げたかなこに手出しすることは出来なかった。
こうして地域での勢力は、かなこ:6、まりさ:4という具合で落ち着き着いたときには、季節は秋に差し掛かっていた。
こうして地域での勢力は、かなこ:6、まりさ:4という具合で落ち着き着いたときには、季節は秋に差し掛かっていた。
かなこのグループの勢力は地域で最大ものとなったが、かなこに同意していないものも多かった。
かなこは以前の主張どうり、ゆっくりの種による階級制を取っていたため、希少種とその下に位置するとされたみょん種とまりさ種以外からは嫌われており、グループのみょん、まりさの番でもそれ以外の種はあまりよい顔をしていなかった。
こんなかなこのグループにそれ以外の種が入るの躊躇うのは当然の事だったし、みょんやまりさの中にも他種を番にしている事からかなこのグループに入ろうとしないゆっくりも存在した。
かなこは以前の主張どうり、ゆっくりの種による階級制を取っていたため、希少種とその下に位置するとされたみょん種とまりさ種以外からは嫌われており、グループのみょん、まりさの番でもそれ以外の種はあまりよい顔をしていなかった。
こんなかなこのグループにそれ以外の種が入るの躊躇うのは当然の事だったし、みょんやまりさの中にも他種を番にしている事からかなこのグループに入ろうとしないゆっくりも存在した。
秋に入ると、かなこは冬に向けて、グループを引きいて精力的に食料の収集を行った、まりさ種だけでなくみょん種も狩りに割り振り。それ以外の種で新しいおうちを作り、臨時の食料庫として越冬用の食料を溜め込んだ。
そうして、着々と冬への準備を積み重ねるかなこ達を、二度目の襲撃が襲った。
そうして、着々と冬への準備を積み重ねるかなこ達を、二度目の襲撃が襲った。
その襲撃を伝えたのは一匹のちぇんだった、狩りに出ていた先で、大量のゆっくりが移動しているのに気がつき、その先頭がお飾りのないゆっくりである事に気がついたちぇんは、狩りの成果を放り出しても群れにそれを伝えた。
騒然となるゆっくり達、かなこはただ冷静にグループのゆっくり達に迎え撃つ準備を命じた。
騒然となるゆっくり達、かなこはただ冷静にグループのゆっくり達に迎え撃つ準備を命じた。
かなこが迎え撃つ場所として選んだのは、森の中にいくつかある開けた場所である。
敵の群れも前回より力を入れているのか、数は前回の数倍におよび、かなこ達のグループよりも明らかに多い。
前回と同じく前に飾りの無いゆっくりを置き、後方に枝を加えたゆっくりが並んでいる。
奇妙な点は、前列の飾りの無いゆっくりに傷を負っているゆっくりが散見される点だろうか。
かなこはみょんを引き連れて迎え打った、かなこの横に木の枝を加えたみょんが体をくっつけて並び、敵に向けて木の枝を向ける、その後ろではみょんより数は少ないがらんに率いられたまりさが並んでいる。。
戦いは敵の群れの飾りの無いゆっくりの突撃から始まった、後方のゆっくりの命令を受け突撃してくるゆっくり達。
しかし、ズラリと並んだ木の枝に飛び込むことは出来ずみょんの列の前でたたらをふんでしまう、蛮勇をもって突撃したものはみょんの咥えた木の枝で顔を刺されると戦意を喪失する。
止まってしまった飾りの無いゆっくり達に、みょん達の列の後ろのまりさ達の口から吐き出された小石が当る、みょんを超えるように放たれた小石の威力は、ゆっくりに取って大したことは無いが、一方的に攻撃されることにより後退するゆっくりが出始める。
敵の後列のゆっくりが動いたのはその時だった、一向に進まない飾りの無いゆっくりに嫌気が差したのか、枝を構え前進するゆっくり達、その時、らんの合図により、まりさ達が石を放つのを止め、かなこがみょんに合図を出して突撃をかけた。
迎え撃とうとする飾りの無いゆっくり達も、かなこのオンバシラが数匹のゆっくりを一瞬で潰すと、逃げに移った。
後ろに逃げ出してしていく、飾りの無いゆっくりが前進してきたゆっくりと衝突する、大混乱におちいった敵の群れの後方に回っていた、もこう率いる残りのまりさが現れると、戦意を喪失したのか逃走していく。
後を追おうとする、みょんをかなこが止めていると、こちらも計画どうり追撃をせずにいたもこうが戻ってきた、逃げる敵の前に居たため、傷を負ったゆっくりも少なくないが永遠にゆっくりしてしまったものは居ない。
敵が完全に居なくなったのを確認すると、ゆっくり達の中から歓声が湧き上がった。
かなこ達はこうした襲撃者に完勝することになる。
ちなみに、かなこと敵対していたまりさは、この襲撃にあって、番のれいむと一緒に逃げ出そうとしたらしく、仲間たちからの信用を失ってしまったらしい。
逆に、かなこのグループはこの地域のゆん望を集めることとなる。
敵の群れも前回より力を入れているのか、数は前回の数倍におよび、かなこ達のグループよりも明らかに多い。
前回と同じく前に飾りの無いゆっくりを置き、後方に枝を加えたゆっくりが並んでいる。
奇妙な点は、前列の飾りの無いゆっくりに傷を負っているゆっくりが散見される点だろうか。
かなこはみょんを引き連れて迎え打った、かなこの横に木の枝を加えたみょんが体をくっつけて並び、敵に向けて木の枝を向ける、その後ろではみょんより数は少ないがらんに率いられたまりさが並んでいる。。
戦いは敵の群れの飾りの無いゆっくりの突撃から始まった、後方のゆっくりの命令を受け突撃してくるゆっくり達。
しかし、ズラリと並んだ木の枝に飛び込むことは出来ずみょんの列の前でたたらをふんでしまう、蛮勇をもって突撃したものはみょんの咥えた木の枝で顔を刺されると戦意を喪失する。
止まってしまった飾りの無いゆっくり達に、みょん達の列の後ろのまりさ達の口から吐き出された小石が当る、みょんを超えるように放たれた小石の威力は、ゆっくりに取って大したことは無いが、一方的に攻撃されることにより後退するゆっくりが出始める。
敵の後列のゆっくりが動いたのはその時だった、一向に進まない飾りの無いゆっくりに嫌気が差したのか、枝を構え前進するゆっくり達、その時、らんの合図により、まりさ達が石を放つのを止め、かなこがみょんに合図を出して突撃をかけた。
迎え撃とうとする飾りの無いゆっくり達も、かなこのオンバシラが数匹のゆっくりを一瞬で潰すと、逃げに移った。
後ろに逃げ出してしていく、飾りの無いゆっくりが前進してきたゆっくりと衝突する、大混乱におちいった敵の群れの後方に回っていた、もこう率いる残りのまりさが現れると、戦意を喪失したのか逃走していく。
後を追おうとする、みょんをかなこが止めていると、こちらも計画どうり追撃をせずにいたもこうが戻ってきた、逃げる敵の前に居たため、傷を負ったゆっくりも少なくないが永遠にゆっくりしてしまったものは居ない。
敵が完全に居なくなったのを確認すると、ゆっくり達の中から歓声が湧き上がった。
かなこ達はこうした襲撃者に完勝することになる。
ちなみに、かなこと敵対していたまりさは、この襲撃にあって、番のれいむと一緒に逃げ出そうとしたらしく、仲間たちからの信用を失ってしまったらしい。
逆に、かなこのグループはこの地域のゆん望を集めることとなる。
そして冬の初め頃、冬篭りの支度を整えたかなこ達のグループへ、それ以外のゆっくり達が泣きついて来る事になる。
彼らは、それぞればらばらに冬の準備を行っていたため、越冬に十分な量の食料を集められないものが多かった。
そうして、いやいやながらもかなこの、種によるゆっくりの違いを認める事でかなこのグループに入り食料を援助して貰おうと考えたのだ。
かなこはそんなゆっくり達に、自分に従うことを約束させると、気前よく食料を援助した、かなこのグループにはそれだけの備蓄が存在したのである。
こうしたかなこは、やっと自分の群れを作る事に成功したのである。
彼らは、それぞればらばらに冬の準備を行っていたため、越冬に十分な量の食料を集められないものが多かった。
そうして、いやいやながらもかなこの、種によるゆっくりの違いを認める事でかなこのグループに入り食料を援助して貰おうと考えたのだ。
かなこはそんなゆっくり達に、自分に従うことを約束させると、気前よく食料を援助した、かなこのグループにはそれだけの備蓄が存在したのである。
こうしたかなこは、やっと自分の群れを作る事に成功したのである。
ゆっくり公民 ~カースト制~(後編)へ続く……