ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1626 リベンジャー
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ankoss
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「そのごはんをれいむにちょうだいね! ぜんぶでいいよ!」
無様なまでに太ったゆっくりが、俺に向かってそう言った。
食事の時間を邪魔をする馬鹿の言うことなど、いちいち聞いていられない。
俺は今日の昼食を全て口に含んでやった。ざまあみろだ。
「ゆわあああああ!? どうしてれいむのごはんをたべちゃうのおおおおお!?」
「いつからてめえのメシになったんだ?」
「れいむはかわいそうなゆっくりなんだよ!! やさしくしないとだめなんだよ!!」
「知るかよ、馬鹿」
「まりさもおちびちゃんもしんじゃって、ひとりぼっちになっちゃったんだよ! かわいそうでしょ!? だからやさしくしてね!」
「知らねえって言ってんだろうが」
わかっていたことではあるが、このデブ野郎に俺の言葉はまったく通じない。おそらく耳を貸そうともしていないだろう。
ふん。付き合っていられるか。
踵を返してその場を離れようとした俺に向かって、デブが言う。
「ゆゆっ!? れいむをむしするなああああ!! どれいのくせにいいいい!! かちくのくせにいいいい!!」
くく。奴隷に家畜ときたか。
舐めるなよ、ゆっくり風情が。
「ゆ……ゆふふっ! れいむがこわいんだね!」馬鹿そのものといった得意気な表情でなおも続ける。「つよいれいむをみて、しーしーちびりそうなんだね! おお、ぶざまぶざま!」
くだらない挑発だ。
その辺の血気盛んな奴や酔狂な人間ならともかく、そんな安っぽい悪口でどうにかなる俺ではない。
しかし、その後に聞こえた言葉を、俺は無視することができなかった。
「このあいだも、れいむはどれいのおちびちゃんをせいっさいっしてあげたんだよ!」
「……なんだと?」俺は足を止めた。最近、どこかで聞いたような話だったからだ。
「こうえんのおとなりの、にんげんさんのおうちのおちびちゃんだよ! ないてばかりでうるさかったから、ちょっといたいめをみせてあげたよ! ゆふふのふっ!」
公園の隣と言えば、山田さんの家だ。顔見知りどころか恩人と言える人で、俺は日ごろから何かと世話になっている。
つい先日の話だ。
生まれて間もない子どもが怪我をさせられたと、その家の母親が悲しんでいた。ほんの少し目を離していた隙だったらしい。
幸い大事には至らなかったようだが……。
「つよすぎてごめんねえ!!」
なるほど、あれはこいつの仕業だったか。
となれば話は変わってくる。
俺はニヤニヤしているデブに体を向けた。「よう。お前が傷つけた子は、どうやら俺の知り合いらしいぜ」
「ゆっ? どれいはみのほどをりかいしたようだね! りかいしたなられいむにごはんを――」
すでに全身の毛が逆立つほどの怒りを覚えていた俺は、瞬時にクソ野郎の右目をえぐった。名前の通り『ゆっくり』な動きしかできないこいつらには、決して反応できない速度でだ。
「ゆ……? ゆびゃあああああああ!! でいぶのおめめがああああああっ!!」
「痛いか? でもな、まだ小さなあの子は、もっと痛かったはずだ」
「いだいいいいいい!! いだいいいいいいい!!」
無様なナリにお似合いの無様な悲鳴。聞くに堪えないとはこの事だ。
この悲鳴を聞くためにこいつらを虐待する人間もいるらしいが、俺には到底理解できない。悪趣味な連中だぜ。
「おや? ちょっと顔のバランスが狂っちまったか? それじゃあ」
言いながら、今度は左目を切り裂いてやる。甘ったるい砂糖水が、ぷしゅう、と吹き出した。
「ゆひいいいいいいいい!? まっくらだよおおおおお!! なにもみえないよおおおお!!」
「まだ醜いな。……いや、これは元々の造型の問題か? そりゃ悪かったな。まあ気にすんなよ」
「もうやだあああああ!! でいぶ、おうぢがえるううううう!!」
逃げ出そうとする汚物を、俺は足で押さえつけた。「おっと待てよ。もう少しつきあえって」
「やべでえええええ!! ゆっぐりでぎないいいいい!!」
大して力も入れていないのに逃げることもせず、俺の足の下でじたばたと喚くだけのデブ。何がしたいんだ、こいつは。
「もういやぢゃあああああ!! いだいのはいやあああああ!!」
「ふざけるなよクソ野郎……。かわいい子どもを傷つけておいてよ! 一言の謝罪もなしに、そんな言い草が通ると思ってるのか?」
「やべでっ! もうやべでぐだざいっ! でいぶがわるがっだでずううううう!! ごべんなざいいいいい!!」
「へえ? こりゃ驚いたね」
一生をかけても俺の言葉など通じないと思っていたが、どうやらそんなこともなかったらしい。偶然なのだろうが、絶妙なタイミングだ。
「もう、どれいとかかぢぐとか、ばがにしだりじばぜんっ!! いだいいだいなこどもじばぜんっ!! だがら……だがらいのちだけはああああ……!」
おもわずニヤリとしてしまった。饅頭ごときが『命』ときたか。
恐れ入った。どうにもおもしろい存在だぜ。
まあ、もういいだろう。どうせこいつの『命』はここで終わる。
足をどけずに俺は言った。「よう。向こうを見てみろよ。――ああ。もう見えないんだったな。かわいそうに」
「だずげでぐだざいいい!! はなじでぐだざいいいい!!」
俺の視線の先には二人の人間。揃いの服を着ている。これも絶妙なタイミングってやつだ。正直、少し残念でもあるが……。
「おっかない保健所の人間がこっちに向かってくるぜ」
「だずげでええええええ!! ゆっぐりはんぜいしでばずがらあああああ!!」
「それはあの二人に言ってくれ。じゃあな。俺はもう行くぜ」
俺が足をどけてやると、デブは「ありがどうございばずうううう!!」と的外れな礼を言いながら、保健所の二人のもとに跳ねていった。
くく。本当に間抜けでおもしろい存在だ。
おっと、楽しんでばかりもいられない。面倒なことになる前に、俺もここから離れよう。俺は地面を蹴った。
「おそらをとんでいるみたい! ……ゆっ? にんげんさん、ゆっくりしていってね!! ゆっ? ……ほけんじょの……ほけんじょおおおおおおおお!?」
声に振り返ると、デブが保健所の人間に捕まっていた。
「どぼじでほけんじょのにんげんざんがいるのおおおおおおおっ!?」
馬鹿が。その問いかけにどんな意味がある?
「でいぶはわるいゆっぐりでじだ!! でも、もうはんぜいしたんでず!! ゆっぐりはんぜいじばじだ!!」
無駄な抵抗だ。
謝罪や言い訳が通じる人間たちじゃない。反省しようがしまいが、捕まったら最期なんだよ。
そんな事もわからないなら、町中をうろつくんじゃない。
「ゆっぐりはんせい……ねこさあああああああん!! さっきのねこさああああああんっ!!」デブがひときわ大きい声で叫んだ。「れいむ、ゆっくりはんぜいじばじだよね!? にんげんざんだぢにせつめいじであげでぐだざいいいい!!」
ふざけるな。下手したら俺まで捕まっちまう。
それ以前に、俺たち猫の言葉は人間には通じないんだよ。おまえらに通じないようにな。
まったく、つくづく救えない存在だぜ。
「ねござあああああああんっ!! どごにいっだのおおおおおおおっ!?」
馬鹿の声が遠ざかっていく。
俺は自慢の尻尾をピンと立て、悠々と壁の上を進んだ。
ミーコ――山田さんの所の母猫――に、さっそく報告してやらなくてはな。
(了)
無様なまでに太ったゆっくりが、俺に向かってそう言った。
食事の時間を邪魔をする馬鹿の言うことなど、いちいち聞いていられない。
俺は今日の昼食を全て口に含んでやった。ざまあみろだ。
「ゆわあああああ!? どうしてれいむのごはんをたべちゃうのおおおおお!?」
「いつからてめえのメシになったんだ?」
「れいむはかわいそうなゆっくりなんだよ!! やさしくしないとだめなんだよ!!」
「知るかよ、馬鹿」
「まりさもおちびちゃんもしんじゃって、ひとりぼっちになっちゃったんだよ! かわいそうでしょ!? だからやさしくしてね!」
「知らねえって言ってんだろうが」
わかっていたことではあるが、このデブ野郎に俺の言葉はまったく通じない。おそらく耳を貸そうともしていないだろう。
ふん。付き合っていられるか。
踵を返してその場を離れようとした俺に向かって、デブが言う。
「ゆゆっ!? れいむをむしするなああああ!! どれいのくせにいいいい!! かちくのくせにいいいい!!」
くく。奴隷に家畜ときたか。
舐めるなよ、ゆっくり風情が。
「ゆ……ゆふふっ! れいむがこわいんだね!」馬鹿そのものといった得意気な表情でなおも続ける。「つよいれいむをみて、しーしーちびりそうなんだね! おお、ぶざまぶざま!」
くだらない挑発だ。
その辺の血気盛んな奴や酔狂な人間ならともかく、そんな安っぽい悪口でどうにかなる俺ではない。
しかし、その後に聞こえた言葉を、俺は無視することができなかった。
「このあいだも、れいむはどれいのおちびちゃんをせいっさいっしてあげたんだよ!」
「……なんだと?」俺は足を止めた。最近、どこかで聞いたような話だったからだ。
「こうえんのおとなりの、にんげんさんのおうちのおちびちゃんだよ! ないてばかりでうるさかったから、ちょっといたいめをみせてあげたよ! ゆふふのふっ!」
公園の隣と言えば、山田さんの家だ。顔見知りどころか恩人と言える人で、俺は日ごろから何かと世話になっている。
つい先日の話だ。
生まれて間もない子どもが怪我をさせられたと、その家の母親が悲しんでいた。ほんの少し目を離していた隙だったらしい。
幸い大事には至らなかったようだが……。
「つよすぎてごめんねえ!!」
なるほど、あれはこいつの仕業だったか。
となれば話は変わってくる。
俺はニヤニヤしているデブに体を向けた。「よう。お前が傷つけた子は、どうやら俺の知り合いらしいぜ」
「ゆっ? どれいはみのほどをりかいしたようだね! りかいしたなられいむにごはんを――」
すでに全身の毛が逆立つほどの怒りを覚えていた俺は、瞬時にクソ野郎の右目をえぐった。名前の通り『ゆっくり』な動きしかできないこいつらには、決して反応できない速度でだ。
「ゆ……? ゆびゃあああああああ!! でいぶのおめめがああああああっ!!」
「痛いか? でもな、まだ小さなあの子は、もっと痛かったはずだ」
「いだいいいいいい!! いだいいいいいいい!!」
無様なナリにお似合いの無様な悲鳴。聞くに堪えないとはこの事だ。
この悲鳴を聞くためにこいつらを虐待する人間もいるらしいが、俺には到底理解できない。悪趣味な連中だぜ。
「おや? ちょっと顔のバランスが狂っちまったか? それじゃあ」
言いながら、今度は左目を切り裂いてやる。甘ったるい砂糖水が、ぷしゅう、と吹き出した。
「ゆひいいいいいいいい!? まっくらだよおおおおお!! なにもみえないよおおおお!!」
「まだ醜いな。……いや、これは元々の造型の問題か? そりゃ悪かったな。まあ気にすんなよ」
「もうやだあああああ!! でいぶ、おうぢがえるううううう!!」
逃げ出そうとする汚物を、俺は足で押さえつけた。「おっと待てよ。もう少しつきあえって」
「やべでえええええ!! ゆっぐりでぎないいいいい!!」
大して力も入れていないのに逃げることもせず、俺の足の下でじたばたと喚くだけのデブ。何がしたいんだ、こいつは。
「もういやぢゃあああああ!! いだいのはいやあああああ!!」
「ふざけるなよクソ野郎……。かわいい子どもを傷つけておいてよ! 一言の謝罪もなしに、そんな言い草が通ると思ってるのか?」
「やべでっ! もうやべでぐだざいっ! でいぶがわるがっだでずううううう!! ごべんなざいいいいい!!」
「へえ? こりゃ驚いたね」
一生をかけても俺の言葉など通じないと思っていたが、どうやらそんなこともなかったらしい。偶然なのだろうが、絶妙なタイミングだ。
「もう、どれいとかかぢぐとか、ばがにしだりじばぜんっ!! いだいいだいなこどもじばぜんっ!! だがら……だがらいのちだけはああああ……!」
おもわずニヤリとしてしまった。饅頭ごときが『命』ときたか。
恐れ入った。どうにもおもしろい存在だぜ。
まあ、もういいだろう。どうせこいつの『命』はここで終わる。
足をどけずに俺は言った。「よう。向こうを見てみろよ。――ああ。もう見えないんだったな。かわいそうに」
「だずげでぐだざいいい!! はなじでぐだざいいいい!!」
俺の視線の先には二人の人間。揃いの服を着ている。これも絶妙なタイミングってやつだ。正直、少し残念でもあるが……。
「おっかない保健所の人間がこっちに向かってくるぜ」
「だずげでええええええ!! ゆっぐりはんぜいしでばずがらあああああ!!」
「それはあの二人に言ってくれ。じゃあな。俺はもう行くぜ」
俺が足をどけてやると、デブは「ありがどうございばずうううう!!」と的外れな礼を言いながら、保健所の二人のもとに跳ねていった。
くく。本当に間抜けでおもしろい存在だ。
おっと、楽しんでばかりもいられない。面倒なことになる前に、俺もここから離れよう。俺は地面を蹴った。
「おそらをとんでいるみたい! ……ゆっ? にんげんさん、ゆっくりしていってね!! ゆっ? ……ほけんじょの……ほけんじょおおおおおおおお!?」
声に振り返ると、デブが保健所の人間に捕まっていた。
「どぼじでほけんじょのにんげんざんがいるのおおおおおおおっ!?」
馬鹿が。その問いかけにどんな意味がある?
「でいぶはわるいゆっぐりでじだ!! でも、もうはんぜいしたんでず!! ゆっぐりはんぜいじばじだ!!」
無駄な抵抗だ。
謝罪や言い訳が通じる人間たちじゃない。反省しようがしまいが、捕まったら最期なんだよ。
そんな事もわからないなら、町中をうろつくんじゃない。
「ゆっぐりはんせい……ねこさあああああああん!! さっきのねこさああああああんっ!!」デブがひときわ大きい声で叫んだ。「れいむ、ゆっくりはんぜいじばじだよね!? にんげんざんだぢにせつめいじであげでぐだざいいいい!!」
ふざけるな。下手したら俺まで捕まっちまう。
それ以前に、俺たち猫の言葉は人間には通じないんだよ。おまえらに通じないようにな。
まったく、つくづく救えない存在だぜ。
「ねござあああああああんっ!! どごにいっだのおおおおおおおっ!?」
馬鹿の声が遠ざかっていく。
俺は自慢の尻尾をピンと立て、悠々と壁の上を進んだ。
ミーコ――山田さんの所の母猫――に、さっそく報告してやらなくてはな。
(了)