ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3301 潜むモノ
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『潜むモノ』 25KB
虐待 野良ゆ 捕食種 都会 現代 虐待人間 独自設定 実際どうやって飛んでいるのだろうか?
虐待 野良ゆ 捕食種 都会 現代 虐待人間 独自設定 実際どうやって飛んでいるのだろうか?
「ゆ~ゆ~ゆ~♪」
1匹のゆっくりが暢気に道を歩いている。金髪に黒いトンガリ帽子、ゆっくりまりさだ。
体の汚れや帽子の痛み具合から野良と分かるまりさは、ご機嫌にも歌を歌っている。
膨らんだ帽子の様子から狩りの帰りだろう、明らかに警戒心が足りないが真昼のこの時間は住宅街には人通りも少なく人間に聞きとがめられる事も無い。
帽子の端から飛び出しているのは緑の草、町で暮らす野良ゆっくりにしては珍しくゴミ漁り以外で食料を集めているらしい。
体の汚れや帽子の痛み具合から野良と分かるまりさは、ご機嫌にも歌を歌っている。
膨らんだ帽子の様子から狩りの帰りだろう、明らかに警戒心が足りないが真昼のこの時間は住宅街には人通りも少なく人間に聞きとがめられる事も無い。
帽子の端から飛び出しているのは緑の草、町で暮らす野良ゆっくりにしては珍しくゴミ漁り以外で食料を集めているらしい。
「ゆ~ゆ~、かえったられいむといっしょにむーしゃむーしゃなのぜ~、ゆっ!?」
何かに気が付いたのか歌うのを止めきょろきょろと辺りを見回すまりさ、聞き耳を立てる。
「なんなのぜ?なにかきこえたきがするのぜ?」
「ケテネ……」
「ケテネ……」
どこからか聞こえてくる声、その音のするほうに体を動かす。
「たすけてね、たすけてね……!」
段々内容が分かるように成ってくる、誰かが助けを呼んでいるようだ。
「ゆっ、だれなのぜ?ゆっくりするのぜ!」
声の様子から仲間のゆっくりであると当たりを付けたまりさ、近づいてみると道路の端にある排水溝、その中から声が聞こえているようだ。
「こ、このしたにいるのかぜ?どこからはいれば……ゆっあそこなのぜ!」
コンクリートを被せられた排水溝、その1ッ箇所に蓋が外されぽっかり穴の空いた部分が見える。
声はそこから響いているようだ、覗いて見ると随分と使われていないのか中には土と枯れ葉が散乱している。
声はそこから響いているようだ、覗いて見ると随分と使われていないのか中には土と枯れ葉が散乱している。
「たすけてね、はやくれいむをたすけてね!」
再び助けを呼ぶ声が響く、排水溝の中に反響して来る声にまりさも意を決して飛び込んだ。
「ゆっ、れいむまってるのぜ!すぐにまりさがたすけにいくのぜ!」
入った部分以外はコンクリートの天井によって暗い排水溝の中、少し奥からはほとんど暗闇である。
お帽子を引っ掛けないようにその中に入る、声は奥から響いている。
お帽子を引っ掛けないようにその中に入る、声は奥から響いている。
「ゆ、くらいのぜ、れいむーどこなのぜー!」
まりさの声も排水溝の中に反響する。するとまた奥から助けを呼ぶ声が響いてきた。
「こっちなのぜ、ゆ、れいむなのぜ!」
奥に進むと暗闇の中1匹のれいむが倒れている、暗くて見えにくいが頬はこけ大分衰弱しているようだ、目は虚ろで口からは未だに助けを呼ぶ言葉が流れている。
「れいむ!もうだいじょうぶなのぜ、すぐにおそとに……ゆ、ゆわああああああああああああ!」
倒れたれいむを助け起こそうとしたまりさ、まりさが見たものは暗闇の奥から迫る赤い瞳と、犬歯をきらめかせてにじり寄る大きな口だった。
「ゆぎっ、いぎいぃ!や、やべろおおおおおお!」
思わず仰け反るが素早いそれはすぐに真横までやってくる、鋭い痛みが下半身に走る。
「いぎゅ、や、やめてね!まりさおうちかえるぅ!」
逃げようとあんよに力を入れるが痛みから力が入らない、その時初めてまりさは自分を襲ってきたモノが何かに気が付く。
「ゆ、ふ、ふらんだあああ!」
狭い排水溝の中襲い掛かってきたモノ、暗闇の中でも鮮やかな赤い瞳と金髪、捕食種のゆっくりふらんである。
「や、やべてねぇ、まりさをたべてもおいしくないよぉ!まりさにはかえりをまつれいむが!」
狩りの成果を入れた自慢のお帽子を落とした事にも気にせず命乞いをするが、ふらんはそれに堪えずまりさのあんよに噛み付いた。
「ゆ、やめてね!まりさのあんこさんすわないでね!」
あんよに焼けるような痛みが走り、その後そこから力が抜けていくような感覚と怖気が全身に回る。
必死に体を振って抵抗するが、ふらんを振り払う事は出来ない、段々と力が抜けていく。
まりさが諦めて生を手放そうかと思った瞬間、あんよの痛みが軽くなる。ふらんが餡子を吸うのを止めた様だ。
必死に体を振って抵抗するが、ふらんを振り払う事は出来ない、段々と力が抜けていく。
まりさが諦めて生を手放そうかと思った瞬間、あんよの痛みが軽くなる。ふらんが餡子を吸うのを止めた様だ。
「ゆ、たすかったの!?まりさたすかったの!?」
恐る恐る目をやると、ふらんもこちらを見つめニヤリと笑うとまりさを引き摺り始めた。
「ゆ、やめてね!まりさをはなしてね!ゆわあああああああ!」
深い闇の奥に引き摺りこまれるまりさ、その場には中に狩りの成果を詰めたまりさのお帽子と、未だに助けを呼ぶれいむだけが残された。
潜むモノ
捕らえたまりさを食料庫に押し込めると、ふらんはあの場に残しておいたれいむの回収に向った。
「たすけてね、れいむをたすけてね、たすけてね……」
虚ろな目をしたれいむは壊れたテープレコーダーの様に助けを呼び続けている。
「うー、ようずみー!」
ふらんはそう呟くと、れいむの後頭部に噛み付く。
「たすけて……ゆ"っ、ゆ"っ、ゆ"っ!」
餡子を吸われたれいむが痙攣する、半分ほど吸うと永遠にゆっくりしたのか静かになった。
薄くなったれいむに隣に落ちていたまりさのお帽子を載せると、ふらんは意気揚々と引き返す。
それらを引き摺って排水溝の中を這いずるふらん、その背中にには特徴とも言えるあの宝石のような羽が無かった。
薄くなったれいむに隣に落ちていたまりさのお帽子を載せると、ふらんは意気揚々と引き返す。
それらを引き摺って排水溝の中を這いずるふらん、その背中にには特徴とも言えるあの宝石のような羽が無かった。
ふらんは元々山に住んでいるゆっくりであった。成長して一人立ちする時期になり、母親や姉妹達と狩場が被らないように町へと下りてきたのだ。
ふらんは捕食種として山のゆっくりの頂点に位置していた、そして町でも存分にその力を振るうこととなった。
町はふ初めて見るものが多くあり、慣れるまでは戸惑う事が多かったうえに町には完全な夜も無く、何時どこかが明るいと言う生き辛い場所でもあった。
だが町には利点もあった、町に住むゆっくりは山のゆっくりの様に巧妙なお家を作らず見ればすぐ分かるところにお家を作っているのだ。
最初はそれに戸惑ったが一度覚えてしまえば分かりやすい。山の木のような堅牢なお家を持つものも少なく、お家すら特定すれば家族丸ごと食べることも容易かった。
山のように1箇所に自分のお家の作る事は難しかったが移動しながらでも食料に苦労する事は無い、さらに狙いが被って煩いれみりゃが少ない事も気楽であった。
ふらんは捕食種として山のゆっくりの頂点に位置していた、そして町でも存分にその力を振るうこととなった。
町はふ初めて見るものが多くあり、慣れるまでは戸惑う事が多かったうえに町には完全な夜も無く、何時どこかが明るいと言う生き辛い場所でもあった。
だが町には利点もあった、町に住むゆっくりは山のゆっくりの様に巧妙なお家を作らず見ればすぐ分かるところにお家を作っているのだ。
最初はそれに戸惑ったが一度覚えてしまえば分かりやすい。山の木のような堅牢なお家を持つものも少なく、お家すら特定すれば家族丸ごと食べることも容易かった。
山のように1箇所に自分のお家の作る事は難しかったが移動しながらでも食料に苦労する事は無い、さらに狙いが被って煩いれみりゃが少ない事も気楽であった。
この町でも再びふらんはゆっくりの頂点になったのだ。しかしふらんは知らなかった、山とこの町ではゆっくり立ちの位置が異なると言う事を。
ふらんは人間の恐ろしさを知っていた、偶に山にやってくる人間を見てその強さ理解していたのだ。
だからこそ町へやってきても人間へは出来る限り近寄らないようにしたし、人間に見つからないようにお家を次々と変えて居たのだ。
ふらんの活動時間である夜は人間も少なくなることもあって、町での生活を謳歌していた。
しかし、ふらんには足りなかったのだ、人間への理解が。
だからこそ町へやってきても人間へは出来る限り近寄らないようにしたし、人間に見つからないようにお家を次々と変えて居たのだ。
ふらんの活動時間である夜は人間も少なくなることもあって、町での生活を謳歌していた。
しかし、ふらんには足りなかったのだ、人間への理解が。
「お、ふらんじゃねーか!珍しいなヒャッハー!」
ある夜、通りがかった人間によってふらんは捕らえられた。ゆっくりのお家を襲撃しているところで不意を突かれたのだ。
これまで自分から近寄らなかった事もあって、人間の方から近づいてくる事も無かったためこれには意表を突かれた。
これまで自分から近寄らなかった事もあって、人間の方から近づいてくる事も無かったためこれには意表を突かれた。
「うーはなせっ、しねっ!」
必死で体を振るが、しっかりと頭を掴んだ手を振り払う事は出来ない。
背後で金属質な音がする、
背後で金属質な音がする、
「生意気じゃねーか、ほらよっ!」
裂けるような痛みが背中を襲った、それは這い回るように背中に、正確には羽に広がっていく。
「うぎぎぎ、うぎぃ!」
理不尽な痛みを払おうと羽に力を入れようとするが、何時も力強く羽ばたいてくれたそれが答えることは無い。
何やら甘いような饐えた様な臭いが広がる、その時は知らなかったがそれは焦げ臭い臭いであった。
一体何なのか必死に体を捻り背後を見ようとする、ニヤニヤと笑う人間、必死に探すが何時も見えていた羽の先端を見る事が出来ない。
しばらくすると背中の痛みが引き始めた、再び力を入れるが痒い様な痛みと共に寒気が襲ってくるだけである。
その寒気は背中から全身に広がる、不快な喪失感がふらんを襲った。その時気が付く、あぁ自分は羽を無くしたのだと。
何やら甘いような饐えた様な臭いが広がる、その時は知らなかったがそれは焦げ臭い臭いであった。
一体何なのか必死に体を捻り背後を見ようとする、ニヤニヤと笑う人間、必死に探すが何時も見えていた羽の先端を見る事が出来ない。
しばらくすると背中の痛みが引き始めた、再び力を入れるが痒い様な痛みと共に寒気が襲ってくるだけである。
その寒気は背中から全身に広がる、不快な喪失感がふらんを襲った。その時気が付く、あぁ自分は羽を無くしたのだと。
人間が手を離したのか地面が近づいてくる、一瞬の暗転と共に鈍い痛みが顔一面に広がった。
悲鳴を上げる暇も無く衝撃が体を襲う、視界が回転する、蹴り飛ばされたのだ。
ふらんは先ほど自分が襲っていたゆっくりのお家に衝突した、潰れこそしなかったが転がっている間に傷つけられたのか全身が痛む。
悲鳴を上げる暇も無く衝撃が体を襲う、視界が回転する、蹴り飛ばされたのだ。
ふらんは先ほど自分が襲っていたゆっくりのお家に衝突した、潰れこそしなかったが転がっている間に傷つけられたのか全身が痛む。
「ゆ、ううう……」
うめき声を上げるが体を動かす事は出来ない、最初にふらんに襲われたゆっくりは既に逃げ出したのか周囲には誰も居ない。
ゆっくりと足音を立てて人間が近づいてくる、せめてもと必死に睨みつける。その時人間の体の一部が妙な音を立て始めた。
ゆっくりと足音を立てて人間が近づいてくる、せめてもと必死に睨みつける。その時人間の体の一部が妙な音を立て始めた。
「んっ?……あぁ、俺、あぁもう近くまで来てるから。うん、すぐに行くわ!」
何やら1人で呟いた人間は倒れているふらんを見て何やら吐き捨てると、ゆっくりと立ち去った。
一体何が起こったのか分からないふらんを残し、その場にはふらん以外何も居なくなってしまった。
助かったのだ、体中の痛みが自分が生き延びた事を教えてくれる。しかし傷は重い、早くこの場を離れなければ。
飛び立とうと背中に力を入れるが空振りする、そう、背中にはもう羽が無かったのだから。
助かった安堵が一瞬にして恐怖に塗り替えられる、ふらんを含む捕食種が通常種にとって有利でなのはその身体能力以上に飛べるというアドバンテージが有る為なのだ。
狭い場所などでは通常種の数倍の力を持つふらんでも囲まれて殺される事がある、だからこそ捕食種は飛べることを最大限に利用し「襲う」事で狩りを行うのだ。
羽を失った捕食種の末路は惨めな物だ、自分で狩りを行う事が出来なくなれば飢えるだけだし、飛べない状態で通常種に見つかった場合はさらに酷い。
それまでの恨みを晴らすかのごとく集団で襲われ嬲られて殺されるのでも最良で、再生力のあるふらんやれみりゃが捕らえられれば通常種の生ける食料として長期間に渡って苦しめられる事に成る。
山では油断してそうなったれみりゃなどを笑っていたが、こうして人間によって同じ立場に追い込まれると笑えない、人間はふらんが考えている以上に恐ろしい生き物だったのだ。
一体何が起こったのか分からないふらんを残し、その場にはふらん以外何も居なくなってしまった。
助かったのだ、体中の痛みが自分が生き延びた事を教えてくれる。しかし傷は重い、早くこの場を離れなければ。
飛び立とうと背中に力を入れるが空振りする、そう、背中にはもう羽が無かったのだから。
助かった安堵が一瞬にして恐怖に塗り替えられる、ふらんを含む捕食種が通常種にとって有利でなのはその身体能力以上に飛べるというアドバンテージが有る為なのだ。
狭い場所などでは通常種の数倍の力を持つふらんでも囲まれて殺される事がある、だからこそ捕食種は飛べることを最大限に利用し「襲う」事で狩りを行うのだ。
羽を失った捕食種の末路は惨めな物だ、自分で狩りを行う事が出来なくなれば飢えるだけだし、飛べない状態で通常種に見つかった場合はさらに酷い。
それまでの恨みを晴らすかのごとく集団で襲われ嬲られて殺されるのでも最良で、再生力のあるふらんやれみりゃが捕らえられれば通常種の生ける食料として長期間に渡って苦しめられる事に成る。
山では油断してそうなったれみりゃなどを笑っていたが、こうして人間によって同じ立場に追い込まれると笑えない、人間はふらんが考えている以上に恐ろしい生き物だったのだ。
「うーうぐっ、ここを……はなれないと!」
飛び立つ事は出来ない、痛む体を必死に引き摺りこの場を離れる。元々この場にお家を持って居たゆっくりが戻ってきたら最悪だ。
初めて這いずるアスファルトの道路がふらんのあんよを容赦なく痛めつける。先ず安全な場所を確保してそこで体を回復させなければ成らない、時間が経てば朝になりふらんにとって非常に不味い事態となる、それ以上に朝になれば通常種のゆっくり達が動き始め危険性が増大するのだ。
初めて這いずるアスファルトの道路がふらんのあんよを容赦なく痛めつける。先ず安全な場所を確保してそこで体を回復させなければ成らない、時間が経てば朝になりふらんにとって非常に不味い事態となる、それ以上に朝になれば通常種のゆっくり達が動き始め危険性が増大するのだ。
「うぐぅ、うぐっ……」
しばらく必死で這いずり周り見つけたのは、道路の端に空いた穴だった。近くに寄って覗いてみるとゆっくり数匹分の深さの穴が左右に広がっている、まるで洞穴のようだ。
空を見上げれば朝日が出るまであまり猶予は無い、恐る恐るその中に身を投じる。
空を見上げれば朝日が出るまであまり猶予は無い、恐る恐るその中に身を投じる。
「うっ、うー!」
あんよに衝撃を感じるが致命傷にはならない、下りてから見回してみるとふらんの下りた場所から前後にそれなりの広さの洞穴が広がっている、中は乾いており地面には土と細い枯れ葉が落ちているため今まで這いずっていた上の道路に比べれば動きやすい場所である、さらに奥は完全な暗闇になっておりここなら日が昇っても薄暗そうだ。
「うーここにきめた、ここでやすむ!」
少し奥まで入って安全を確認したふらんは疲れた体を投げ出した。
こうしてふらんの排水溝での生活が始まった。初めは何とか逃げ込んだ場所だったがこの日の光が入らない排水溝はふらんにとっても有利な場所であり、上の道路を走る自動車の音が煩いのを除けば、今は使われていないのか不快な水もやってくる事が無かった。
問題は食料だった、傷付いた体と羽を癒すために早期の食事を必要としたふらんだが、この場所に通常種のゆっくりがやってくることはほとんど無かった。
羽の無い状況では外に出る事も出来ず、しばらくは枯葉を食べることで飢えを凌ぐしか無かった。
この排水溝はかなりの広さがあり、中を調べてみるとふらんが入った場所と同じように上に穴が空いている場所も有ったがその穴には金属の網のような物が被せられていた。
段々と追い詰められていくふらんに幸運が舞い込んできたのはある日の事だった。
問題は食料だった、傷付いた体と羽を癒すために早期の食事を必要としたふらんだが、この場所に通常種のゆっくりがやってくることはほとんど無かった。
羽の無い状況では外に出る事も出来ず、しばらくは枯葉を食べることで飢えを凌ぐしか無かった。
この排水溝はかなりの広さがあり、中を調べてみるとふらんが入った場所と同じように上に穴が空いている場所も有ったがその穴には金属の網のような物が被せられていた。
段々と追い詰められていくふらんに幸運が舞い込んできたのはある日の事だった。
「ここはなんなのー、わからないよー?」
1匹のちぇんがふらんの入ったあの場所から排水溝に迷い込んできたのだ。
「くらいのはゆっくりできないねー、でもあめさんのときのおうちには……にゃごおおお!」
何も考えずふらんは飛び掛った、必死にちぇんの頭に噛み付く。
「ふ、ふにゃんだー、やめでねぇええええ!らんしゃまぁあああああ!」
久しぶりのゆっくりの甘みが体中に広がる、必死に貪る、ちぇんがゆ"っゆ"っゆ"っと泣き始める事にはふらんの体は栄養で満たされていた。
こうしてふらんは何とか生き延びる事に成功した、がこの幸運は2つの問題を起こしてしまったのだ。
ちぇんを食べたことによって体の傷は完全に癒えたが羽が生えてくる事は無かったのだ。
さらにこのちぇん以降、排水溝に迷い込んでくるゆっくりがほとんど居なかった事もありふらんは再びの飢えに苦しめられる事に成る。
排水溝の中に潜み迷い込んでくるゆっくりを必死で待つふらん、飛び跳ねれば外に出る事は出来る、しかし羽が無い状態で外に出る事の恐怖がふらんをこの場に押し留める事に成った。
こうしてふらんは何とか生き延びる事に成功した、がこの幸運は2つの問題を起こしてしまったのだ。
ちぇんを食べたことによって体の傷は完全に癒えたが羽が生えてくる事は無かったのだ。
さらにこのちぇん以降、排水溝に迷い込んでくるゆっくりがほとんど居なかった事もありふらんは再びの飢えに苦しめられる事に成る。
排水溝の中に潜み迷い込んでくるゆっくりを必死で待つふらん、飛び跳ねれば外に出る事は出来る、しかし羽が無い状態で外に出る事の恐怖がふらんをこの場に押し留める事に成った。
再び幸運がやってきたのはそれから大分経ってからだった、再びの絶食によりふらんの体も少し痩せ始めている。
「ここはなんなのぜ!?ゆーと、ここはおうちにできるかもしれないのぜ!」
迷い込んできたのはまりさだ、穴から入り込んだまりさを暗闇の中からふらんは見つめている。
空腹から今すぐにでも飛びついて噛み付き餡子を吸ってやりた、まりさの餡子を想像して口の中によだれが溜まる。
しかし冷静な部分がそれを押し留めている、襲って吸い尽くせば今は空腹が収まるかも知れない、しかしあのまりさを食べつくしたら、あのちぇんの時と同じように再びの空腹が待っているだけだ。
空腹から今すぐにでも飛びついて噛み付き餡子を吸ってやりた、まりさの餡子を想像して口の中によだれが溜まる。
しかし冷静な部分がそれを押し留めている、襲って吸い尽くせば今は空腹が収まるかも知れない、しかしあのまりさを食べつくしたら、あのちぇんの時と同じように再びの空腹が待っているだけだ。
「こっちもたんけんするのぜ!」
無防備にもまりさがこちらにやってくる、暗闇が怖いのか恐る恐るだが警戒心は微塵にも無い。
「うー!」
ふらんは飛び掛った、まりさの顔が驚愕に変わる前にまりさの下半身に噛み付く、
「ゆぅ、ゆぎぃ!いだいのぜぇ!」
下の牙に力を入れてまりさのあんよを引き裂く、傷口から餡子が漏れ出し口の中に甘みが広がる、このまま腹いっぱい吸い尽くしてしまいたい。
「まりざのかもしかのようなあんよがぁああ!」
叫び声で冷静に戻る、今ここで殺してしまうわけには行かない、口を離す。
「ゆうううう、ふ、ふらん!?やめでねぇ、まりざはおいじぐないよぉ!!!」
こちらに気が付いたのかまりさはあんよをぶりんぶりんと振って後退する、しかし傷付いたあんよではほとんど動けない。
「やめでねぇ、ちかよらないでねぇ!!!」
「うー、うるさい!しずかにしろ!」
「や、ゆぐっ!」
「うー、うるさい!しずかにしろ!」
「や、ゆぐっ!」
まりさを睨みつけて黙らせる、まりさは必死に口を閉じてぷるぷると震えている。
「おまえ、くわれたくないか?」
ぶんぶんと頷くまりさ、
「うーはなしてもいい、ならおまえのかわりをつれてこい!」
「……か、かわりなのぜ!」
「おまえのかわりにふらんがくえるやつがいれば、にがしてやる!」
「……か、かわりなのぜ!」
「おまえのかわりにふらんがくえるやつがいれば、にがしてやる!」
怯えていたまりさはその言葉聞くと急に卑屈な表情になり、笑顔になる。
「へっへっへっ、それならまりさのおとなりのれいむをたべるのいいのぜ!れいむならばかだからかんたんにつれてこれるのぜ!」
そう言って生贄を提示してくるが、まりさを外に出すわけには行かない。上に穴の空いているところまでまりさを引き摺って連れて行く呼んでみろと言うが、まりさがれいむを呼ぶ事は出来なかった。
「む、むりなのぜぇ!まりさのおうちはここからはなれてるのぜぇ、おそとにだしてくれればれいむをつれてくるのぜぇ!」
そう言うがまりさのあんよの傷はすぐには治らないし、外に出せば逃げてしまうだろう、この場で呼ぶように命令するとまりさは仕方がなしにしばらくれいむを呼んでいたが諦めたのか手を変え始めた。
「ゆっゆ~、ここにはあまあまがいっぱいあるのぜぇ!まりさひとりだとむーしゃむしゃできないからだれかきたらあげるのぜぇ!」
「このままだとまりさひとりでしあわせ~してしまうのぜ~!」
「このままだとまりさひとりでしあわせ~してしまうのぜ~!」
そんな事を言い始めてしばらくすると1匹のれいむが釣れた。
「ゆっ、れいむにもあまあまちょうだいね!ひとりじめはゆるされないよ!」
笑顔で飛び込んできたれいむはまりさの姿を認めたのか奥にやってくる、まりさを脇に避けてふらんが飛び掛ったのはその時だった。
「ゆっ、なんなの?いぎぃ、いだいぃいい!なんなのぉ!」
まりさと同じようにあんよを引き裂き穴の奥に引きずり込む。
「いだいぃ、ふ、ふらん!やめでねぇはなしてねぇええええ!」
排水溝の奥までれいむを運び、まりさの元に戻ると笑顔のまりさが待っていた。
「ゆっ、これでまりさはみのがしてくれるのぜ!はやくまりさをおそとにだすのぜ!」
笑顔にまりさにゆっくりと近づく、痛くしないで出してねと言うまりさの牙を立てる。
「いたいのぜ、れいむをむーしゃむしゃできるのは、まりさのおかげなんだからはやくだしてね!」
「ゆ、いたいのぜ!やめるのぜ!なにをするのぜ、まりさはしっかりやったのぜ!」
「や、いぎゃあああ!」
「ゆ、いたいのぜ!やめるのぜ!なにをするのぜ、まりさはしっかりやったのぜ!」
「や、いぎゃあああ!」
まりさの顔を咬み破る、こうしてやっとお腹一杯食べる事が出来た。
それからふらんは同じように捕らえたゆっくりを使って新しいゆっくりをおびき寄せて捕食していった。
捕らえられたゆっくり達は最初こそ反抗するが、見逃してやると言うと皆最終的には他のゆっくりを売った。
甘言でおびき寄せる者、助けを呼ぶ者、挑発して呼び寄せる者、命が懸かっている皆工夫を凝らしてふらんに生贄を捧げた。
ギリギリまで餡子を吸って弱らしたゆっくりでも使える事が分かったのはそれからしばらく経ってからだった、弱ったゆっくりはただ助けを呼ぶだけの存在になる為長い時間罠を張る事が出来た。
狩りの途中のゆっくりを捕らえることで通常種の食料を手に入れる事が出来る事も分かった。
ゆっくりをおびき寄せる為にふらんの生活は今までとは反対に昼型になっていたが、昼も薄暗い排水溝の中は昼でも活動でき、狩りの帰りのゆっくりを捕らえることで狩りの成果も手に入った。
そうして手に入った通常種の食料で餌のゆっくりを長く生かすことで安定して食料を手に入れる事が出来たのだ。
悪い事も分かった、体が回復し排水溝の中を自由自在に移動できるようになったふらんだが、人間によって傷つけられた羽が生える事は決して無かった、ふらんは人間の恐ろしさを再度理解すると共にこの場所で生活していく事を心に決めた。
この狭い排水溝には人間が入ってくることも無い、食料も安定しふらんは再び生態系の頂点に立ったのだ。
捕らえられたゆっくり達は最初こそ反抗するが、見逃してやると言うと皆最終的には他のゆっくりを売った。
甘言でおびき寄せる者、助けを呼ぶ者、挑発して呼び寄せる者、命が懸かっている皆工夫を凝らしてふらんに生贄を捧げた。
ギリギリまで餡子を吸って弱らしたゆっくりでも使える事が分かったのはそれからしばらく経ってからだった、弱ったゆっくりはただ助けを呼ぶだけの存在になる為長い時間罠を張る事が出来た。
狩りの途中のゆっくりを捕らえることで通常種の食料を手に入れる事が出来る事も分かった。
ゆっくりをおびき寄せる為にふらんの生活は今までとは反対に昼型になっていたが、昼も薄暗い排水溝の中は昼でも活動でき、狩りの帰りのゆっくりを捕らえることで狩りの成果も手に入った。
そうして手に入った通常種の食料で餌のゆっくりを長く生かすことで安定して食料を手に入れる事が出来たのだ。
悪い事も分かった、体が回復し排水溝の中を自由自在に移動できるようになったふらんだが、人間によって傷つけられた羽が生える事は決して無かった、ふらんは人間の恐ろしさを再度理解すると共にこの場所で生活していく事を心に決めた。
この狭い排水溝には人間が入ってくることも無い、食料も安定しふらんは再び生態系の頂点に立ったのだ。
「ゆっ、ゆぅー、まりさはきゅうにすっきりーしたくなったのぜ~!」
「とかいはのありすとかとすっきりーしたいのぜ~!」
「とかいはのありすとかとすっきりーしたいのぜ~!」
今ふらんの目の前では1匹のまりさがゆっくりをおびき寄せている、どうやらありすに狙いを絞っているようで必死に上の穴に向って訴えている。
「とかいはのありすにめちゃくちゃにしてほしいのぜ~!」
「ふふふっ、とかいはなまりさはどこかしらぁ!」
「ふふふっ、とかいはなまりさはどこかしらぁ!」
穴の上に陰が刺す、飛び込んできたものは目を釣りあがらせたありすだ、既にぺにぺにをおっ立てている。
「まりざぁ、そこにいたのねぇ!!!」
まりさに飛び掛るありす、そこにふらんが飛び掛った。
「むほっ、やめなさい!ありすのとかいはなぺにぺにがっ!」
喚くありすの頭を咥えてふらんは排水溝の奥を目指していた、何時も通りあんよに傷を付けたありすを奥の保管庫に運ぶ。
「むぐ、いたいわぁ、ぺにぺにがすれてっ!ゆ、ゆわぁ!」
奥に着くとありすを投げ出す、顔を上げたありすはそこの様子に悲鳴を上げた。
ゆっくり2匹がすれ違いえるかどうかという広さの排水溝、そこに一列にゆっくりが並べられている。
皆ありすと同じ野良ゆっくりであり、ここにおびき寄せられた被害者だ。
ありすをその列に並べると、隣のれいむが心配そうに声をかけている。
その隣のみょんは弱っているのか疲れているの眼を閉じており、その奥には虚ろな目で何か呟くぱちゅりーが居る。
ゆっくり2匹がすれ違いえるかどうかという広さの排水溝、そこに一列にゆっくりが並べられている。
皆ありすと同じ野良ゆっくりであり、ここにおびき寄せられた被害者だ。
ありすをその列に並べると、隣のれいむが心配そうに声をかけている。
その隣のみょんは弱っているのか疲れているの眼を閉じており、その奥には虚ろな目で何か呟くぱちゅりーが居る。
「こ、ここはなんなのぉ!」
悲鳴を上げるありすを睨んで黙らせる、こんな状況でも未だにぺにぺにが立っているのさすがだろう通常種用の食料が少ない事もあって今まで繁殖はさせてこなかったが、この分ならこの中で増やす事を考えても良いかも知れない。
排水溝を引き返し、まりさの所に戻る。
排水溝を引き返し、まりさの所に戻る。
「ふらん……きたのかぜ」
ふらんを見つめるまりさ、不思議なまりさだ。先ほどのありすでこのまりさがおびき寄せたのは2匹目である。
大体のゆっくりは1匹目までは自分の命大事から必死におびき寄せるがそれで開放されない事が分かると意気消沈するか歯向かって来るのだ、そうしたらもう一度餡子を吸ってやれば良い、そうしたら弱ったゆっくりとなって再び助けを呼んでくれるのだ。
しかしこのまりさはそのどちらでも無かった、今回も2匹目をおびき寄せたのに自分の開放については話題にも出さない。
通常2回目、弱った状態で助けを呼んだゆっくりは用済みであり食料にするのだが、このまりさはまだ使えるかも知れない。
まりさを奥まで運んだふらんは今日の食事はぱちゅりーにすることに決めた。
大体のゆっくりは1匹目までは自分の命大事から必死におびき寄せるがそれで開放されない事が分かると意気消沈するか歯向かって来るのだ、そうしたらもう一度餡子を吸ってやれば良い、そうしたら弱ったゆっくりとなって再び助けを呼んでくれるのだ。
しかしこのまりさはそのどちらでも無かった、今回も2匹目をおびき寄せたのに自分の開放については話題にも出さない。
通常2回目、弱った状態で助けを呼んだゆっくりは用済みであり食料にするのだが、このまりさはまだ使えるかも知れない。
まりさを奥まで運んだふらんは今日の食事はぱちゅりーにすることに決めた。
翌日ふらんは再びまりさを連れて排水溝の出口まで向った。
「たすけてください、だれかまりさをたすけてください……」
今日のまりさは昨日とは打って変わって力なく助けを呼んでいる。結局こいつも同じか、失望したふらんは獲物がかかるのを待つ事にした。
暗い排水溝にまりさの助けを呼ぶ小さな声が響く。
暗い排水溝にまりさの助けを呼ぶ小さな声が響く。
「にゃー、誰か居るのー?」
その声に反応があったのは昼を過ぎた頃だった、覗き込んでいるだろうゆっくの影には2本のしっぽが揺らめいている――ゆっくりちぇんだ。
「ここなのぜ、まりさはここなのぜ!たすけてほしいのぜ!」
まりさが叫ぶ、
「まりさなのー、すぐに行くから待っててねー!」
ぴょんと飛び込んでくるちぇん、直ぐにまりさを見つけたのか奥に入ってくる。
ふらんは何時も通りちぇんに飛び掛った、
ふらんは何時も通りちぇんに飛び掛った、
「んにゃっ?にゃあー!いだぃい!」
「わからないよー、やめてねぇー!」
「わからないよー、やめてねぇー!」
ちぇんの悲鳴が響き渡る、咥えて排水溝の奥に引きずり込む。
「わからないよー、お兄さん助けてねー!」
生きの良いちぇんだ、このちぇんも長く使えそうであるあのまりさは用済みだろう。
ちぇんを保管庫に置いてまりさの元に向うとまりさは笑っていた。
ちぇんを保管庫に置いてまりさの元に向うとまりさは笑っていた。
「ゆふふふふ……ふらん、おわりなのぜ!」
助けを呼んでいたときとは異なり目に生気が宿っている、何があったのだろうそれとも狂ったか。
訝しがるふらんを置き去りにまりさは高らかに笑う。
訝しがるふらんを置き去りにまりさは高らかに笑う。
「ゆふふふ、ふらんもおわりなのぜぇ!まっていたかいがあったのぜ!」
「うーうるさい、だまれ!」
「うーうるさい、だまれ!」
その笑い声に何かゆっくり出来ないものを感じて怒鳴るが、まりさはむしろ楽しそうに笑顔を返した。
「おしまいなのぜ、ふらんもきっとゆっくりできないでしぬのぜ!ざまぁみろなのぜ!ゆはははは!!!」
ニヤニヤとこちらを見つめてくるまりさ、やはり狂ったらしいふらんは再びこの場所でゆっくりの頂点に居るのだ。
こんなまりさに何が出来る、あのちぇんが居たところで仮に2匹で襲ってきてもふらんの敵では無い、それとも羽が無いふらんなら勝てるとでも思っているのだろうか、このまりさにしてもちぇんにしてもあんよは傷付いているのだ。
こんなまりさに何が出来る、あのちぇんが居たところで仮に2匹で襲ってきてもふらんの敵では無い、それとも羽が無いふらんなら勝てるとでも思っているのだろうか、このまりさにしてもちぇんにしてもあんよは傷付いているのだ。
「ゆふふ、あのちぇんはゆぎぃ!ぎぎぎぎぎ!」
勝ち誇ったかのような表情のに噛み付く、普段の様に牙を突き立てて餡子を吸うのでは無く顔の一部を齧りとって咀嚼する。
「あぎぃ、うぎぎぎ!」
うめき声を上げるまりさを無視して反対側、頭と齧り取って行く、あちこちを齧り取られたまりさは直ぐに永遠にゆっくりした。
「うー、しね!」
満腹になり、残ったまりさの体を踏みつけるがイライラは収まらなかった。残された残骸、その口がニヤリと笑った形だったのも気に食わない。
「うー、うー、うー!」
その場で何度も跳ねるが、逆に羽が無い事を思い出されられイライラが増してしまう、保管庫のれいむでも苛めてやろうかそんな事を考えながらふらんは奥に戻った。
翌日眠っていたふらんの目を覚まさせたのは耳障りな音だった、昼にゆっくりを捕らえている関係も有って最近は昼夜が逆転していたのだがこんな朝早くから煩いのは初めてだ。
ごんごんとこれまでに聞いた事が無いような音がしている、その時気が付く排水溝の奥普段は暗いはずの場所が明るくなっているのだ。
本来あったはずの天井が無くなり光が差し込んでいる、それは少しづつこちらに近づいてきている。
日光は拙い、ずりずりと後退するが一体何が起こっているのかその興味からか光の差すほうから目が離せない。
そしてふらんの目の前、食料の保管庫にしていた場所の天井が取り除かれる、ごりごりと言う音を立てて天井が外されていくこの騒ぎに食料庫のゆっくり達も気が付き始める、既に虚ろな目のれいむが、疲れた様子のありすが、怯えた様子のちぇんが皆上を見つめた。
ごんごんとこれまでに聞いた事が無いような音がしている、その時気が付く排水溝の奥普段は暗いはずの場所が明るくなっているのだ。
本来あったはずの天井が無くなり光が差し込んでいる、それは少しづつこちらに近づいてきている。
日光は拙い、ずりずりと後退するが一体何が起こっているのかその興味からか光の差すほうから目が離せない。
そしてふらんの目の前、食料の保管庫にしていた場所の天井が取り除かれる、ごりごりと言う音を立てて天井が外されていくこの騒ぎに食料庫のゆっくり達も気が付き始める、既に虚ろな目のれいむが、疲れた様子のありすが、怯えた様子のちぇんが皆上を見つめた。
「お、お兄さーん、わ、わがるよおおー!」
その内の1匹、ちぇんが涙声で叫ぶ、ちぇんの緑のお帽子の一部が光を浴びてキラリと光った。
「ちぇん!ここに居たのか、大丈夫か!」
上から長いものが降りてくる、人間の手だ。その手はちぇんを優しく抱き上げる。
「お兄ざんーん、ごわがったよおおおおお!」
泣き喚くちぇんの声が聞こえる、
「良かったよちぇん、夜になっても帰ってこないから心配したんだぞ!いやぁあのサービス申し込んでおいてよかったよ!」
「ゆわぁぁああああん!」
「ほら、泣くなよちぇん!それでいったどうしたんだ?」
「お兄さーん、ふらんがーふらんがちぇんをー!」
「ゆわぁぁああああん!」
「ほら、泣くなよちぇん!それでいったどうしたんだ?」
「お兄さーん、ふらんがーふらんがちぇんをー!」
その言葉と共に、再び人間の手が排水溝の中に伸びてくる、逃げようとして時には既に遅かった。
しっかりと掴まれ太陽の下に引き摺り出される、チリチリと太陽光がふらんの肌を焼く。
しっかりと掴まれ太陽の下に引き摺り出される、チリチリと太陽光がふらんの肌を焼く。
「うーはなせっ!はなせっ!」
「こいつかちぇん?」
「そうだよー、そのふらんがちぇんをとじこめたんだよー!」
「こいつかちぇん?」
「そうだよー、そのふらんがちぇんをとじこめたんだよー!」
結局ふらんは未だ人間を理解しきれて居なかったのだ。
「うー、うー、うー!!!」
狭い箱の中でふらんは必死に暴れている、あの後人間はちぇんとふらんを家まで運びふらんを箱に詰めるとどこかに行ってしまった。
ちぇんに関しては治療していると思しき声がしたが、ふらんは箱に放り込まれたまま放ったらかしである、今のうちに逃げようとするが頑丈な箱から出る事は出来ない。
と、急に浮遊感を感じるどうやら箱をどこかに運んでいるようだ。
ちぇんに関しては治療していると思しき声がしたが、ふらんは箱に放り込まれたまま放ったらかしである、今のうちに逃げようとするが頑丈な箱から出る事は出来ない。
と、急に浮遊感を感じるどうやら箱をどこかに運んでいるようだ。
「それで、その中に居るのが例のやつですか?」
「えぇ、そうです。それじゃあお願いして良いですか?」
「分かりました、しっかりと地獄を……では無くお預かりします」
「えぇ、そうです。それじゃあお願いして良いですか?」
「分かりました、しっかりと地獄を……では無くお預かりします」
人間の立ち去る音の後に再びどこかに移動させられる。
しばらくすると箱の蓋が開けられる、飛び出そうと身構えるふらん。
箱の外でふらんを待っていたのは、
しばらくすると箱の蓋が開けられる、飛び出そうと身構えるふらん。
箱の外でふらんを待っていたのは、
「よぉ、お前もしかしてあの時のやつか?」
ふらんの羽を奪ったあの人間だった。
「うぎゃあああああ!」
部屋に連れ込まれたふらんはあの時と同じような目に遭っていた。今度は背中では無くあんよを、あの時と同じ痛みが襲っている。痛みと共にあの時と同じ甘いような饐えたような臭いが広がった。
「やめろぉおおおお!」
叫ぶふらんを他所に人間はご機嫌そうな声で語る。
「聞いた話だけど、随分面白事をやってたみたいじゃ無いか?」
「捕まえたゆっくりで他のゆっくりを釣ってたんだろ、面白いなぁ俺もやってみたいよ!」
「捕まえたゆっくりで他のゆっくりを釣ってたんだろ、面白いなぁ俺もやってみたいよ!」
あんよの痛みが無くなる頃無造作に放り投げられる、
「ゆ、ぎ、ぎ、じねっ、じねぇ!」
「ふらんなんて野良には珍しいからなぁ、使っても良かったんだけどお隣さんに頼まれたから」
「ふらんなんて野良には珍しいからなぁ、使っても良かったんだけどお隣さんに頼まれたから」
その時気が付く、ふらんを周りを通常種のゆっくりが取り囲んでいる、皆口に尖った物を咥え暗い目でふらんを見つめている。
通常種達の復讐だろうか、身構えるふらんしかし気が付いてしまった、周囲のゆっくりっ達の目には怒りも悲しみも恐れも何も映っていない、ただただ暗いのである。
あの排水溝でふらんに捕らえられたゆっくり達、その誰もがしなかった目をしているのだ。
通常種達の復讐だろうか、身構えるふらんしかし気が付いてしまった、周囲のゆっくりっ達の目には怒りも悲しみも恐れも何も映っていない、ただただ暗いのである。
あの排水溝でふらんに捕らえられたゆっくり達、その誰もがしなかった目をしているのだ。
「ゆ、う、うーちかよるな!」
逃げようとするがあんよに力が入らない、周囲のゆっくり達がじわりじわりと包囲を狭めてくる。
尖った物が、それ以上に暗い瞳がふらんを射すくめる。
何かの音がした、その音と共に一斉にそれがふらんに突き刺さった。
尖った物が、それ以上に暗い瞳がふらんを射すくめる。
何かの音がした、その音と共に一斉にそれがふらんに突き刺さった。
「ゆ、ゆぎゃあああああ!」
突き刺しては抜き、突き刺しては抜く、穴の開いていない場所を残してはいけないかの様に機械的に突き刺される。
ふらんの目にもそれが突き刺さり視力が無くなると、敏感になった感覚からさらに強くなった痛みが体中に響く。
ふらんの目にもそれが突き刺さり視力が無くなると、敏感になった感覚からさらに強くなった痛みが体中に響く。
「ゆひっ、ゆひっ、ゆひぃ……」
ふらんがうめくだけになり、体が痛みを感じなくなった頃再び音がして周囲の動きが止まる。
何かを降り注ぎ、痒いような感覚と共に体の傷が癒え始める、取り戻した視界には相変わらず周囲を囲むゆっくりと笑顔の人間が居た。
何かを降り注ぎ、痒いような感覚と共に体の傷が癒え始める、取り戻した視界には相変わらず周囲を囲むゆっくりと笑顔の人間が居た。
「うー?な、なに!?」
「大丈夫だよ、未だ終わらないから!」
「大丈夫だよ、未だ終わらないから!」
再びの音と共に包囲が狭められる。
「う、うわあああ!」
ふらんの苦行は空に月が上る時間まで繰り返された。
「………………」
ぼんやりと空の月を見上げる、あの苦行の後人間によって出窓まで運ばれたのだ。
人間によってかけられた物によって体は治ったが未だにあんよと羽は取り戻せて居ない。
人間によってかけられた物によって体は治ったが未だにあんよと羽は取り戻せて居ない。
「よぉ」
背後に人間がやってくる、それに答える気力も無くもう戻れない空を見上げる。
「明日はまた別の事をやってやるから飽きる心配はしなくていいぞ!」
「………………」
「なぁ、逃げたいか?」
「………………」
「なぁ、逃げたいか?」
そんな事を聞いてくる人間、答える事は出来ない仮に逃げてもこのあんよと羽ではどこにも行く事が出来ない。
そんな気持ちを読んだかの様に人間は言葉を続ける。
そんな気持ちを読んだかの様に人間は言葉を続ける。
「逃がしてやろうか、その足と羽も治して」
思わず振り向く、羽あの時失ってしまった羽を再び取り戻せるかも知れないだ、これまでたくさんのゆっくりを食べても治る事の無かった羽、しかし人間なら治せるのかもしれない。これまでの人間の恐ろしさからふらんに少しの希望が灯る。
「う、はね……なおるの!?」
「あぁ、治してやるよ!その代わりな、俺は虐待用のふらんが欲しいんだ。お前がお前の変わりに他のふらんを呼んだらお前の体を治して逃がしてやるよ!」
そう言って出窓を開く人間、冷たい夜の風がふらんを撫でる。
「う……うーうーうー」
決心したふらんは、外を向いて子ゆ時代以来していない助けを呼ぶ声を上げ始めた。
山とは異なるこの町で、それを聞いて来てくれるふらんは居るのだろうか。
山とは異なるこの町で、それを聞いて来てくれるふらんは居るのだろうか。
公民あき
後書き
最後まで読んでいただきありがとうございました。
思った以上にふらんは書きにくかったです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
思った以上にふらんは書きにくかったです。
挿絵: