ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1654 懲りずに水ゆを飼ってみた。
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ankoss
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・これでもかってほど独自設定満開、再び。
・anko1646 水ゆ と設定が同じです。
・なので説明がありません。簡単にいうと水で暮らせるゆっくりです。
・書いた人は取り立てあきです
・虐ゆはしてません(そのつもり)。あ、あと OJ=オレンジジュース です
・よろしくおねがいします!
僕は店の主人にこっぴどく怒られた。
「な ぜ 水 槽 か ら 水 ゆ を 取 り だ さ な い ?」
気のせいか?空からも怒られた気がした。
うぅ。だって。なんかすごかったんだもん。。。
今度こそ、新しいゆっくりになるかもしれないあいつらを僕はゆっくりさせる!
「そう言うと思ったよ」
そういうと店主はため息をひとつついた。
そして僕はまた、水ゆモニターできるようになった。
今度こそ、こいつらにとっての神様になってやる!
また水ゆ基本4種各1匹ずつゲットしウハウハ顔で帰宅。
さっそく水槽に水をいれて、浮島とゆっくりハウス、今回は水中にもおうちをいれて準備万端。
4匹をOJで目覚めさせる。
今度のやつらは素直な良いゆっくりかな?ドキドキ。
「ゆ~!なんだかずいぶんねむってたのぜ!」
「むきゅ!ぱちぇはぱちぇよ!むっきゅり!」
「あ、ありすはありすなんだからねっ!べ、べつにかまってほしくないんだからっ!」
「・・・ゆん・・・けほ」
お。れいむが静かだ。
「れ、れいむだよ。けほけほ。ゆっくりしていってね!・・こほこほっ」
なんだかれいむだけ病弱のようだった。
「れいむ・・・大丈夫かい?」
そうきくと、少し顔を赤くしてうつくむれいむ。
「ゆん・・・!れいむはげんきさんだよ!おにーさんありがとぉ!」
おぉぉぉ。今回のれいむは僕好みだ。うんうん。
れいむを持ち上げてぴこぴこをフワフワと指で触る。
「ゆぅぅ!おにーさんくすぐったいよぉ・・でもきもちいよ!」
照れながらうれしそうにするれいむ。
「ゆ!ずるいんだぜ!まりさも!まりさも!」
まりさは無邪気な個体のようだ。いいぞいいぞ。
「と、とかいはだわ・・・べ、べつにうらやましくないんだからっ!」
ありすが拗ねている。それもまた僕好み。
「むきゅー!ぱちぇはけんじゃなのよ!ぱちぇにはやくまどうしょをよういしなさい!」
ぇ。ぁ。
今回はぱちぇがちょっと難ありかもしれない。
まぁぱちぇなのでそこまでアホなことにならないだろう。
我が家にきて初めてのご飯を床であげる。
「ゆわぁぁ!すごくいいにおいなのぜ!おにーさん・・・これたべてもいいのぜ?」
すぐ食べ始めないあたりとても良いまりさだ。
「そーだなー。ちゃんとごはんさんを食べるまえにいただきますするんだぞ?」
そう言って4匹を見る。
「むきゅ!けんじゃはかんがえることがおおいからとうぶんさんをしょうひっ!するのよ!
そんなこともわからないおにーさんはけんじゃじゃないわ!」
そう言い放つと、ぱちぇが勝手にご飯を食べようとし始めた。
「ゆ!ぱちぇ!そんなのとかいはじゃないわ!」
「むきゅ!ぐしゃのありすね!このごはんさんはぱちぇのため『ぺちっ』むっきゅー!」
ぱちぇに軽くお仕置きをした。すぐに涙目になるぱちぇ。
「ゆー!こんかいはぱちぇがわるいのぜ!」
「まりさは偉いね。これからみんなで暮らすんだから、ルールは守らないといけないよ?」
僕はにこやかにぱちぇに説明した。ぱちぇは軽く僕を睨んでいるようだった。
「さぁ。気をとりなおして。いただきますってみんなで言ってね!」
「「「「ゆっくりいただきます!!」」」」
4匹は声をそろえていただきますをした。
「むーしゃむーしゃ!!・・・うっめ!まじうっめ!!」
「ゆぅ!・・・とかいはぁ~!!!」
まりさとありすは幸せそうにご飯さんを食べている。
「けほ・・・けほ・・ゆん!ごはんさん!・・ぱーくぱーく・・・『ドンっ!』ゆわぁぁ!」
端の方でもそもそと食べていたれいむをぱちぇが押しのけた。
「むきゅ!じゃまよ!がーつがーつ!がーつがーつ!・・・しあわせぇぇぇ!!!!」
うーん。げすぱちゅりーなんて今まで見たことなかったが。
れいむは咳をしながら少し涙ぐんでいた。
「れいむ。こっちおいで」
僕はかわいそうになり手のひらにれいむをのせて個別にごはんさんをあげようとした。
「おにーさんごはんさんがたりないわ!・・・むっきゅー!!!れいむだけとくべつなのねぇ!??」
ぱちぇは僕をまた睨みつける。
「ぱちぇ・・・れいむの分を食べたのはぱちぇじゃないか」
怯えた様子のれいむを撫でながら僕はそう言った。
「ゆ!そうよ!ありすはみてたわ。とかいはにむーしゃむーしゃしてた
れいむをつきとばしたのはぱちぇよ!このいなかもの!!」
ありすはちゃんと見ていたようだった。
「ゆぅ?そうだったのぜ?・・・だとするとまたぱちぇがわるいのぜ」
まりさはご飯に夢中で見ては無かったようだが、れいむを援護する。
「むっきゅーっ!そうやってみんなっ!なんなのよぉぉ!!!!」
どうしたらこんなけんじゃ(笑)になるんだろうか・・・
ぱちぇを除く三匹は仲よくやっていけそうだが、ぱちぇは今回離した方がいいかもしれない。
僕はそう考え、ぱちぇは別の水槽で飼うことにした。
今回の僕のスタンスはやっぱりこいつらの観察だ。
餌はあげたりするけど、基本的には手助けしない方針で行こうと思う。
1日目
ぱちぇを除く3匹を同じ水槽に入れて、隣の少し小さい水槽にぱちぇをいれる。
「むっきゅん!ぱちぇはけんじゃだからとくべつさんなのね!すいーとるーむだわ!」
まんざらでもないように水槽をむきゅむきゅと泳いでいる。
大きい水槽の方の3匹はというと仲よくしているようだった。
「おみずさんはきもちーのぜー!まりさはおよぎのてつゆんなのぜぇ!」
「ゆ!とかいはなおうちがしたのほうにあるわ!は、はしゃいでなんかないんだからっ!」
れいむはというと浮島のでゆっくりとしていた。
「・・・けほ・・・ゆ~♪まったりのひ~♪ゆっくりのひ~♪」
人間ほどとまではいかないが、それなりに音程のとれたお歌を披露するれいむ。
「ゆ!れいむはおうたがとってもとかいはよ!」
「ゆ~ん!うっとりさんなのぜぇ~!」
二匹もれいむのお歌をききながらゆっくり水の中を漂う。
「むきゅ!ぱちぇだっておうたぐらいうたえるのよ!けんじゃのたしなみっ!よ!」
お歌はれいむ種の専売特許。ぱちぇは無謀にもれいむに挑もうとしていた。
「むっきゅ~♪ぼえ~ぼえ~♪~けんじゃ~のぱちぇ~♪てんっさいっ~♪」
・・・もう何をしているのかわからないが・・・多分テロの一種だろう。
音程もクソもない。これはあの土管の上のリサイタル以上だ。
「ゆぅぅ!!!や、やめるのぜぇぇ!!!!」
「いなかもののじばくてろだわぁぁ!!!」
気持ちよさそうに泳いでいたまりさとありすは苦しそうに水槽の下に沈んでいった。
「むっきゃっきゃ!ぱちぇのけんじゃなびせいにうっとりなのね!」
にへらと口を歪めつつぱちぇは歌い続ける。
「けほんっ!けほんっ!げふげふっ!・・・ゆぅぅ・・・・」
れいむは浮島で真っ青な顔をしてヒクヒクしている。
これは・・だめだ。
僕は観察だけにとどめようと思っていたが少しだけ手出しすることにした。
まず瀕死のれいむを台所まで運びOJで回復させた。
「・・・ゆ!?・・・なんだかゆっくりしたかわさんがみえたよ・・・」
死の淵から帰還できたようだ。
一方水槽の中ではまりさとありすが下に沈んでいる。
はちみつを3滴ほど水槽に投下してみた。
「ゆぐぅ・・・・ゆん!あまあまさん!」
「ごの・・いながものぉ・・・ゆ!とかいはなあまさがするわ!」
はちみつはドロリと水槽の下の方に沈んでいった。
二匹ははちみつの方になんとか泳ぎぺろぺろと幸せそうに舐め始めた。
さて問題はぱちぇだ。相変わらず自分に酔ったようにリサイタルを続ける。
「ぼえぇぇえぇ~♪・・・むっきゅ!?」
僕はぱちぇをつまみあげて隣の部屋に持って行った。
「むきゅー!おにーさんもぱちぇのびせいのとりこなのね!」
「ち が う !」
僕はぱちぇにでこピンを食らわせる
「むっきゅー!いたいわ!けんじゃになにをするのぉぉぉ!!!??
・・・わかったわ!けんじゃなぱちぇにしっとのあらしなのねぇぇ!!!??」
さすがもりけん。おかしなボキャブラリーだけはある。
「ぱちぇにだけこっそりいいこと教えようか。」
「むきゅ!?」
「僕は実は神様なんだよ」
「・・・むーきゃっきゃっきゃ!ねごとさんはすーやすーやしながらゆうものよぉ!
おにーさんがかみさまさんならぱちぇはきりすとさんよぉぉぉ!」
うー。いみふー。
勝ち誇ったように僕を馬鹿にするぱちぇ。
うーんうーん。モニターで飼っているものだが・・・潰してぇ。
ぐっとこらえて僕はぱちぇに説明する。
「ぱちぇが僕に勝てることはあるのかい?」
「むきゅー!すべてにおいてあっしょうっ!よ!」
「じゃぁ何ができるの?」
「ぱちぇはすうじさんにつよいのよ!そのへんのけんじゃとはちがうのよ!」
そう言うとぱちぇは九九の1の段を言い始めた。
「じゃぁ4×1は?」
「むきゅ!・・・むきゅー・・・むきゅー・・・!?よんがいちで・・・むきゅ・・」
唸り始めるぱちぇ。
「僕は神様だから答えなんてすぐわかるよ?ぱちぇはわからない問題でもね」
顔を真っ赤にしてぱちぇは涙ぐみながら睨む。
「魔道書をあげるから勉強しなよ。僕は優しい神様だからね」
「むきゅー!あたらしいまどうしょがほしいとおもっていたところだわ!すぐおぼえるんだから!」
とりあえず落ち着いたようなので僕はぱちぇを水槽に戻した。
しばらくは歌わないだろう。
二日目
相変わらず3匹の水槽はまったりとした時間が流れている。
「けほ・・ありすはすごいね!れいむにはこんなことできないよ!」
「ゆん!ほ、ほめられてもうれしくなんてないんだからっ!//」
照れながらありすはうれしそうにしている。
水槽におはじきやビー玉をいれておいたのだが、器用に口でおうちにもってきて
ありすのとかいはこーでぃねーとをしたようだった。
「それに・・まりさもてつだってくれたのよ・・!あ、ありがと・・・!」
「ゆん!おたがいさまなのぜ!」
まりさはえっへんとばかりに胸(?)をはっている。
「れいむは・・けほけほ・・・なんにもできないんだよ・・・」
「そんなことないわ!とかいはなおうたがまたききたいわ!」
「そうなのぜ!れいむのおうたはゆっくりできるのぜ!」
「・・ゆん!れいむ・・・とってもうれしいよ!」
うんうん。仲睦まじい。
このなかで番ができてもいいかもしれない。
一方ぱちぇはというと、
「むきゅ!ぱちぇのすいーとるーむのほうがゆっくりしているにきまってるわ!」
ぱちぇの水槽は僕の用意したお菓子のビニールでごちゃごちゃしている。
「きょうはこのまどうしょをゆっくりよむわ!」
そう言うと1匹で淋しくないのか、ゆーらゆーらと水に浮かびまどうしょを読んでいた。
しばらくするとまどうしょに飽きたのか3匹の水槽をちらちらと見始めた。
三匹はそれぞれゆっくりと水の中を泳いでいる。
れいむは体力がないせいか、少し泳ぐとすぐ浮島で休憩をしていた。
「おーい。ご飯さんの時間だぞー」
ゆっくりたちは色めき立った。
「ゆーん!ごはんさん!はやくむーしゃむーしゃしたいんだぜ!」
「とかいはにいただくわ!」
「がんばってごはんさんたべるよ!」
「むっきゅー!はやくごはんさんをぱちぇによういしなさい!」
僕はまず3匹の水槽にゆっくりフードをばらまいた。
ぷかぷかと水に浮かぶフードを三匹は仲よく食べる。
「「「ゆっくりいただきます!」」」
「よし。食べていーぞ!」
「むーしゃむーしゃ!!!とかいはぁぁぁ!!!!」
「はっふ!はっふ!めっちゃうっめ!!!」
「けふんけふん・・・もーぐもーぐ・・・しあわせ・・!」
れいむの食は少し細いようだが食べているようで一安心。
「むっきゅーっ!ぱちぇにもはやくごはんさんをよういしなさい!」
ぱちぇはぶりぶりと怒りながらご飯さんを要求する。
フードを同じようにばらまく。
「がーつがーつがーつ!!!!しあわせぇぇぇぇええ!!!・・・むきゅ!
もうごはんさんがないわ!・・・・どうしてあっちのほうがおおいの!?
ぱちぇはすうじさんにつよいのよ!あっちのほうがおおいのはめいはくっ!よ!!」
あっという間に1匹分のご飯をたいらげおかわりを要求してきた。
「ぱちぇ何言ってるんだ。あっちは3匹いるんだからごはんさんが多いにきまってるだろう?」
「むきゅ!ごまかそうとしたってふしあなさんじゃないのよ!?
ばかなの!?ぐしゃなの!?あんこのうなのぉぉ!!???」
まるででいぶのような物言い。
僕はぱちぇをしばらく無視することに決めた。
三匹はというと仲よくご飯さんを食べながらゆったりしていた。
「ゆ~!おにーさん!」
れいむが話しかけてきた。
「れいむはごはんさんすこしおおかったみたいだよ。・・・こほこほ・・・
のこったぶんをぱちぇにあげてね・・・!」
おぉぉぉ!れいむに爪があるなら垢をぱちぇにのませたい!
「れいむ!だめよ!れいむはもっととかいはにならなくちゃいけないのよ!」
「そーだぜ!もっとむーしゃむーしゃしてげんきさんにならなくちゃなのぜ!」
まりさとありすはれいむを心配していた。
「ゆん!ふたりともゆっくりありがとぉ。でもれいむおなかいっぱいだよ!」
かわぇぇぇ。
「むきゅ!れいむはどれいにしてあげてもいいわ!いいこころがけよ!」
あぁぁぁ。だめだこいつ。。。
「れいむ。いい心がけだけどね、食べ過ぎは良くないんだよ。ぱちぇは大丈夫だから、
ゆっくり自分の分を食べるんだよ。ゆっくりでいいからね?」
「ゆん・・・れいむたべるのおそいおそいさんだよ・・?」
「うん。いいんだよ。れいむはゆっくり食べていいからね」
「そうよ!ありすもまりさもじゃまなんていなかものなことはしないわ!」
「ありす。偉いね~」
僕はありすを指でなでなでしてあげた。
「ゆーん///・・・ゆはっ!べ、べつにうれしくなんてないんだからっ!//」
「はいはい。とかいはとかいは」
ツンデレも悪くないねー。
ばかぱちぇはというとまだぶりぶり怒っている。無視無視。
3日目
今日も相変わらずなゆっくりたち。
かと思いきやぱちぇが僕の方をじっと見ている。
「むきゅ・・・ぱちぇはんせいしたわ・・・」
「ん?どうした・・?」
「むきゅー。ぱちぇひとりだとさみしいわ・・!」
そう言ってうるうると僕をみるぱちぇ。
そーだな。馬鹿といえどもぱちゅりーだ。
他のゆっくり達よりは基本知能は高いはず。
反省さえすれば僕も鬼じゃないんだ。
「ぱちぇ。ちゃんと他のみんなと仲良くできるかい?」
「むきゅ・・・とーぜんよ!」
「じゃぁごはんさんもれいむの分を取ったりしないかい?」
「むきゅ・・・りかいしたわ・・・!」
一応3匹の方にも事情を説明する。
「ゆん・・・ありすはあんまりさんせいしないわ・・・」
慎重なありす。
「ゆ!はんせいっ!したならだいじょうぶだとおもうのぜ!」
楽観的なまりさ。
「けほっ・・・れいむはだいじょうぶだよおにーさん!」
僕はこのれいむが一番心配だ。
「れいむ・・・無理してないか?怖くないかい?」
「ゆ!れいむは・・こわくないよ・・!」
うはー。モニター終わってもこいつは僕のもんだぜコノヤロー!!
2対1でぱちぇを一緒の水槽に入れることになった。
「ありすは・・・なんか・・・ゆん・・・」
まだ心配しているありす。
「ありす。なんかぱちぇがおかしなことをしたらすぐ僕に報告するんだぞ」
「ゆ!とかいはなていあんね・・・ゆっくりりかいしたわ!」
ありすを監視役にしてぱちぇを水槽にぽちゃんと入れてやった。
「むきゅー♪おおきいすいそうさんはけんじゃにひっすだわ!」
嬉しそうに水槽内を泳ぐぱちぇ。
「ゆ!どっちがはやいかきょうそうさんなのぜ!」
まりさは無邪気にぱちぇと泳ぎの競争を持ちかけていた。
まぁこの分ならしばらくは問題ないだろう。
なんにせよありすもしっかりしているし。
その日のご飯は仲よく出来たようだ。
ぱちぇも反省したのだろうか。
信用はしていないが注意して見守れば大事には至らないだろう。
4日目
久々に朝早く起きた僕は水槽をのぞいた。
ゆっくりたちもまだ寝てる時間だろう。
れいむが水面に浮いていた。
いつも浮島でゆっくりしている時間が多いれいむが珍しい。
しかしれいむは泳いではいなかった。目を閉じてただ水に浮いていた。
こ、これは・・・!僕のれいむっ!
急いでれいむをそっと持ち上げOJをかけた。
まだ永遠にゆっくりしたわけではなかったようだ。
弱々しく「ゆぅーん・・・ゆぅーん」と呻いている。
僕にできることはこんなことしかない。あとはれいむの力を信じるしかなかった。
クッションの上にそっとれいむを寝せて僕は水槽に戻った。
「ゆっくりしていってねっ!!!!!」
僕は大きな声で水槽に挨拶した。
「ゆぅぅ?ゆっくりしていってね!なのぜ!むにゃむにゃ」
「ゆん!ゆっくりしていってね!とかいはなあさだわ!」
「むきゅ!むっきゅりしていってね!」
三匹は目を覚ましたようだった。
「ゆ!れいむがいないわ!?」
「ほんとなのぜ!?おにーさん!れいむをしらないかなのぜ!?」
「むきゅっ!れいむはゆっくりおさんぽにいくといってたわ!」
さて、ゆっくり話をきこうじゃないか。
僕は何も知らないふりをした。
「ほんとか?ぱちぇ。れいむがそんなこといったのか?」
「むきゅ!そうよ!れいむはけんじゃでもないやくたたずでぐずだからでていくともいってたわ!」
「ゆぅぅ!!!れいむぅぅ!そんなことはないんだぜぇ!れいむのおうたはゆっくりできるのぜぇ!!!」
まりさは涙ぐんでいた。
「ゆぅぅんっ!れいむぅぅ!!!ありすが!!!ありすがぁ!!!」
ありすにいたっては号泣している。そしてぱちぇを睨み始めた。
「あとれいむはこんなこともいってたわ・・・れいむのぶんのごはんさんはけんじゃのぱちぇにぜんぶあげるって・・・」
「本当なのか?ぱちぇ・・・」
「むきゅん・・・ぱちぇもえんりょさんしたわ・・・でもれいむがどうしてもって」
ありすが僕の方をじっと見ている。
うん。ありす。わかってるよ。
僕はありすに頷いた。
「そうか・・・ぱちぇ・・・。もう言い残すことはないかい?」
「むきゅ・・・そうね・・・あとれいむは、ぱちぇにもっとまどうしょをあげてほしいともいってたわ・・・」
「うんうん。」
「あとは・・・びゆっくりもぱちぇによういするようにいってたわ・・・」
「ほうほう。」
「あとは・・」
「もういいよぱちぇ。全部用意するからこっちの水槽でまっててな」
僕はそういうとぱちぇを元の水槽に入れた。
5日目
ぱちぇは朝早くからそわそわしたように水の中を泳いでいる。
ご飯もまだあげていない。
「むっきゅー。びありすはまだかしら~」
ありすをご所望のようだ。
丁度いい。
「おはようぱちぇ」
「むっきゅん!おはようだわ!れいむのゆいごんさんはよういできたのかしら!?」
てめぇ。縁起でもねぇ。
「ふむ。用意したよ・・・ほら・・・」
そっとゆっくりをぱちぇのいる水槽に入れた。
「むきゅ!!!!!!????」
「・・・んほぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!!そんなにありすがすきなのねぇぇぇええええ????」
「むきゅー!!!!!!れいぱーはゆっくりできないわぁぁぁああ!!!!」
水槽中を逃げ回るぱちぇだがあっさりとありすにつかまる。
「むっきゃぁぁぁぁあああ!!!!」
超高速な腰(?)使いのありす。
みるみる茎が伸びる。何本も伸びる。
そしてあっというまに黒ずんできた。
「ゆふーっ。すっきりしたわぁぁぁ・・・・・」
「ありす。気が済んだかい・・・?」
「ゆん。おにーさんありがとう・・・とかいはにしかえしできたわ・・・れいむ・・・」
いつものありすに戻った。ありすは自らお仕置き役を志願したのだ。
「む、むっきゅ・・・・た、たすけ・・・」
ぱちぇはすでにギリギリだ。
「・・・ほわいととりっく・・・」
僕は少し甘いコーヒー用クリームをぱちぇにかけてやった。
「む、むきゅ・・・すこし・・らくになってきたわ・・・」
すかさず僕は
「えーんど・・・ぶらっくじょーかー!!!!」
ゆレンディの「コーヒーポーション~水に溶かすだけ!ゆんやぁぁあと即死の苦み走る無糖!!」を
ぱちぇの頭にぶっかけてやった。
「むきゅ・・・むっきゃー!!!!!!!!!!えれえれえれ・・・」
「ゆん・・・れいむ・・・」
ありすは遠い目をしていた。
「ゆー?ありすなんかあったのぜ?・・・れいむまだもどらないのぜ・・・」
少し鈍いまりさ。
『ゆ~♪』
「・・・ゆ!!!!?と、とかいはなおうたがきこえるわ・・・!」
「れいむ?れいむ!??どこなのぜ!!???」
僕はすっかり元気になったれいむをつれて水槽に戻った。
その後僕はペットショップの店主にぱちぇのことを謝りに行った。
事情を説明すると仕方ないなといってくれた。
三匹は仲よく僕の家で暮らしている。
定期的に観察日記的な物をメールにて報告する。
ありすはれいむに気があるようだが、れいむはまったく気がつかないようだ。
まりさはといえば自分の泳ぎに磨きをかけている。
ある日気まぐれで洗濯機の水流をみせてやると、まりさを洗濯機の中に落とせと無謀なことを言ってきた。
れいむは水流を見た瞬間に口から魂が出かかっていた。
結局僕はこいつらの神様になんかぜんぜんなれなかった。
ま、いっか!
アトガキ
くすくすくす。
「ゆっふっふ・・・みんなぐずだよ・・・うんうんだよ・・・」
れいむはひとりほくそ笑む。
病弱だというのもすべてれいむの演技だ。
もちろん、4日目に水面に浮かんでいたのもぱちぇをそそのかしての演技だった。
みんなれいむの思うようにことは進んでいる。
にんげんさんも見事にだまされている。まさに完璧だ。
こうしておけば、いろいろと有利になる。ぱちぇには気の毒だったが捨て駒になってもらった。
れいむの野望は始まったばかりだ。。。
↑なんてエンドも考えたんですけどw
・・・むっきゅん。
基本ハッピーエンドが好きなんです。
でも最近ハッピーエンドを書きすぎている気がするんです。
どうなんでしょうねぇ。むきゅー。
過去に書いたもの
anko1396 しゃっきんさん
anko1427 しゃっきんさん その後。
anko1439 むしゃくしゃさん
anko1445 おりぼんさん
anko1470 しんぐるまざーって大変だね!
anko1494 はとぽっぽ
anko1633 不運な俺とまりさ
anko1646 水ゆ
・anko1646 水ゆ と設定が同じです。
・なので説明がありません。簡単にいうと水で暮らせるゆっくりです。
・書いた人は取り立てあきです
・虐ゆはしてません(そのつもり)。あ、あと OJ=オレンジジュース です
・よろしくおねがいします!
僕は店の主人にこっぴどく怒られた。
「な ぜ 水 槽 か ら 水 ゆ を 取 り だ さ な い ?」
気のせいか?空からも怒られた気がした。
うぅ。だって。なんかすごかったんだもん。。。
今度こそ、新しいゆっくりになるかもしれないあいつらを僕はゆっくりさせる!
「そう言うと思ったよ」
そういうと店主はため息をひとつついた。
そして僕はまた、水ゆモニターできるようになった。
今度こそ、こいつらにとっての神様になってやる!
また水ゆ基本4種各1匹ずつゲットしウハウハ顔で帰宅。
さっそく水槽に水をいれて、浮島とゆっくりハウス、今回は水中にもおうちをいれて準備万端。
4匹をOJで目覚めさせる。
今度のやつらは素直な良いゆっくりかな?ドキドキ。
「ゆ~!なんだかずいぶんねむってたのぜ!」
「むきゅ!ぱちぇはぱちぇよ!むっきゅり!」
「あ、ありすはありすなんだからねっ!べ、べつにかまってほしくないんだからっ!」
「・・・ゆん・・・けほ」
お。れいむが静かだ。
「れ、れいむだよ。けほけほ。ゆっくりしていってね!・・こほこほっ」
なんだかれいむだけ病弱のようだった。
「れいむ・・・大丈夫かい?」
そうきくと、少し顔を赤くしてうつくむれいむ。
「ゆん・・・!れいむはげんきさんだよ!おにーさんありがとぉ!」
おぉぉぉ。今回のれいむは僕好みだ。うんうん。
れいむを持ち上げてぴこぴこをフワフワと指で触る。
「ゆぅぅ!おにーさんくすぐったいよぉ・・でもきもちいよ!」
照れながらうれしそうにするれいむ。
「ゆ!ずるいんだぜ!まりさも!まりさも!」
まりさは無邪気な個体のようだ。いいぞいいぞ。
「と、とかいはだわ・・・べ、べつにうらやましくないんだからっ!」
ありすが拗ねている。それもまた僕好み。
「むきゅー!ぱちぇはけんじゃなのよ!ぱちぇにはやくまどうしょをよういしなさい!」
ぇ。ぁ。
今回はぱちぇがちょっと難ありかもしれない。
まぁぱちぇなのでそこまでアホなことにならないだろう。
我が家にきて初めてのご飯を床であげる。
「ゆわぁぁ!すごくいいにおいなのぜ!おにーさん・・・これたべてもいいのぜ?」
すぐ食べ始めないあたりとても良いまりさだ。
「そーだなー。ちゃんとごはんさんを食べるまえにいただきますするんだぞ?」
そう言って4匹を見る。
「むきゅ!けんじゃはかんがえることがおおいからとうぶんさんをしょうひっ!するのよ!
そんなこともわからないおにーさんはけんじゃじゃないわ!」
そう言い放つと、ぱちぇが勝手にご飯を食べようとし始めた。
「ゆ!ぱちぇ!そんなのとかいはじゃないわ!」
「むきゅ!ぐしゃのありすね!このごはんさんはぱちぇのため『ぺちっ』むっきゅー!」
ぱちぇに軽くお仕置きをした。すぐに涙目になるぱちぇ。
「ゆー!こんかいはぱちぇがわるいのぜ!」
「まりさは偉いね。これからみんなで暮らすんだから、ルールは守らないといけないよ?」
僕はにこやかにぱちぇに説明した。ぱちぇは軽く僕を睨んでいるようだった。
「さぁ。気をとりなおして。いただきますってみんなで言ってね!」
「「「「ゆっくりいただきます!!」」」」
4匹は声をそろえていただきますをした。
「むーしゃむーしゃ!!・・・うっめ!まじうっめ!!」
「ゆぅ!・・・とかいはぁ~!!!」
まりさとありすは幸せそうにご飯さんを食べている。
「けほ・・・けほ・・ゆん!ごはんさん!・・ぱーくぱーく・・・『ドンっ!』ゆわぁぁ!」
端の方でもそもそと食べていたれいむをぱちぇが押しのけた。
「むきゅ!じゃまよ!がーつがーつ!がーつがーつ!・・・しあわせぇぇぇ!!!!」
うーん。げすぱちゅりーなんて今まで見たことなかったが。
れいむは咳をしながら少し涙ぐんでいた。
「れいむ。こっちおいで」
僕はかわいそうになり手のひらにれいむをのせて個別にごはんさんをあげようとした。
「おにーさんごはんさんがたりないわ!・・・むっきゅー!!!れいむだけとくべつなのねぇ!??」
ぱちぇは僕をまた睨みつける。
「ぱちぇ・・・れいむの分を食べたのはぱちぇじゃないか」
怯えた様子のれいむを撫でながら僕はそう言った。
「ゆ!そうよ!ありすはみてたわ。とかいはにむーしゃむーしゃしてた
れいむをつきとばしたのはぱちぇよ!このいなかもの!!」
ありすはちゃんと見ていたようだった。
「ゆぅ?そうだったのぜ?・・・だとするとまたぱちぇがわるいのぜ」
まりさはご飯に夢中で見ては無かったようだが、れいむを援護する。
「むっきゅーっ!そうやってみんなっ!なんなのよぉぉ!!!!」
どうしたらこんなけんじゃ(笑)になるんだろうか・・・
ぱちぇを除く三匹は仲よくやっていけそうだが、ぱちぇは今回離した方がいいかもしれない。
僕はそう考え、ぱちぇは別の水槽で飼うことにした。
今回の僕のスタンスはやっぱりこいつらの観察だ。
餌はあげたりするけど、基本的には手助けしない方針で行こうと思う。
1日目
ぱちぇを除く3匹を同じ水槽に入れて、隣の少し小さい水槽にぱちぇをいれる。
「むっきゅん!ぱちぇはけんじゃだからとくべつさんなのね!すいーとるーむだわ!」
まんざらでもないように水槽をむきゅむきゅと泳いでいる。
大きい水槽の方の3匹はというと仲よくしているようだった。
「おみずさんはきもちーのぜー!まりさはおよぎのてつゆんなのぜぇ!」
「ゆ!とかいはなおうちがしたのほうにあるわ!は、はしゃいでなんかないんだからっ!」
れいむはというと浮島のでゆっくりとしていた。
「・・・けほ・・・ゆ~♪まったりのひ~♪ゆっくりのひ~♪」
人間ほどとまではいかないが、それなりに音程のとれたお歌を披露するれいむ。
「ゆ!れいむはおうたがとってもとかいはよ!」
「ゆ~ん!うっとりさんなのぜぇ~!」
二匹もれいむのお歌をききながらゆっくり水の中を漂う。
「むきゅ!ぱちぇだっておうたぐらいうたえるのよ!けんじゃのたしなみっ!よ!」
お歌はれいむ種の専売特許。ぱちぇは無謀にもれいむに挑もうとしていた。
「むっきゅ~♪ぼえ~ぼえ~♪~けんじゃ~のぱちぇ~♪てんっさいっ~♪」
・・・もう何をしているのかわからないが・・・多分テロの一種だろう。
音程もクソもない。これはあの土管の上のリサイタル以上だ。
「ゆぅぅ!!!や、やめるのぜぇぇ!!!!」
「いなかもののじばくてろだわぁぁ!!!」
気持ちよさそうに泳いでいたまりさとありすは苦しそうに水槽の下に沈んでいった。
「むっきゃっきゃ!ぱちぇのけんじゃなびせいにうっとりなのね!」
にへらと口を歪めつつぱちぇは歌い続ける。
「けほんっ!けほんっ!げふげふっ!・・・ゆぅぅ・・・・」
れいむは浮島で真っ青な顔をしてヒクヒクしている。
これは・・だめだ。
僕は観察だけにとどめようと思っていたが少しだけ手出しすることにした。
まず瀕死のれいむを台所まで運びOJで回復させた。
「・・・ゆ!?・・・なんだかゆっくりしたかわさんがみえたよ・・・」
死の淵から帰還できたようだ。
一方水槽の中ではまりさとありすが下に沈んでいる。
はちみつを3滴ほど水槽に投下してみた。
「ゆぐぅ・・・・ゆん!あまあまさん!」
「ごの・・いながものぉ・・・ゆ!とかいはなあまさがするわ!」
はちみつはドロリと水槽の下の方に沈んでいった。
二匹ははちみつの方になんとか泳ぎぺろぺろと幸せそうに舐め始めた。
さて問題はぱちぇだ。相変わらず自分に酔ったようにリサイタルを続ける。
「ぼえぇぇえぇ~♪・・・むっきゅ!?」
僕はぱちぇをつまみあげて隣の部屋に持って行った。
「むきゅー!おにーさんもぱちぇのびせいのとりこなのね!」
「ち が う !」
僕はぱちぇにでこピンを食らわせる
「むっきゅー!いたいわ!けんじゃになにをするのぉぉぉ!!!??
・・・わかったわ!けんじゃなぱちぇにしっとのあらしなのねぇぇ!!!??」
さすがもりけん。おかしなボキャブラリーだけはある。
「ぱちぇにだけこっそりいいこと教えようか。」
「むきゅ!?」
「僕は実は神様なんだよ」
「・・・むーきゃっきゃっきゃ!ねごとさんはすーやすーやしながらゆうものよぉ!
おにーさんがかみさまさんならぱちぇはきりすとさんよぉぉぉ!」
うー。いみふー。
勝ち誇ったように僕を馬鹿にするぱちぇ。
うーんうーん。モニターで飼っているものだが・・・潰してぇ。
ぐっとこらえて僕はぱちぇに説明する。
「ぱちぇが僕に勝てることはあるのかい?」
「むきゅー!すべてにおいてあっしょうっ!よ!」
「じゃぁ何ができるの?」
「ぱちぇはすうじさんにつよいのよ!そのへんのけんじゃとはちがうのよ!」
そう言うとぱちぇは九九の1の段を言い始めた。
「じゃぁ4×1は?」
「むきゅ!・・・むきゅー・・・むきゅー・・・!?よんがいちで・・・むきゅ・・」
唸り始めるぱちぇ。
「僕は神様だから答えなんてすぐわかるよ?ぱちぇはわからない問題でもね」
顔を真っ赤にしてぱちぇは涙ぐみながら睨む。
「魔道書をあげるから勉強しなよ。僕は優しい神様だからね」
「むきゅー!あたらしいまどうしょがほしいとおもっていたところだわ!すぐおぼえるんだから!」
とりあえず落ち着いたようなので僕はぱちぇを水槽に戻した。
しばらくは歌わないだろう。
二日目
相変わらず3匹の水槽はまったりとした時間が流れている。
「けほ・・ありすはすごいね!れいむにはこんなことできないよ!」
「ゆん!ほ、ほめられてもうれしくなんてないんだからっ!//」
照れながらありすはうれしそうにしている。
水槽におはじきやビー玉をいれておいたのだが、器用に口でおうちにもってきて
ありすのとかいはこーでぃねーとをしたようだった。
「それに・・まりさもてつだってくれたのよ・・!あ、ありがと・・・!」
「ゆん!おたがいさまなのぜ!」
まりさはえっへんとばかりに胸(?)をはっている。
「れいむは・・けほけほ・・・なんにもできないんだよ・・・」
「そんなことないわ!とかいはなおうたがまたききたいわ!」
「そうなのぜ!れいむのおうたはゆっくりできるのぜ!」
「・・ゆん!れいむ・・・とってもうれしいよ!」
うんうん。仲睦まじい。
このなかで番ができてもいいかもしれない。
一方ぱちぇはというと、
「むきゅ!ぱちぇのすいーとるーむのほうがゆっくりしているにきまってるわ!」
ぱちぇの水槽は僕の用意したお菓子のビニールでごちゃごちゃしている。
「きょうはこのまどうしょをゆっくりよむわ!」
そう言うと1匹で淋しくないのか、ゆーらゆーらと水に浮かびまどうしょを読んでいた。
しばらくするとまどうしょに飽きたのか3匹の水槽をちらちらと見始めた。
三匹はそれぞれゆっくりと水の中を泳いでいる。
れいむは体力がないせいか、少し泳ぐとすぐ浮島で休憩をしていた。
「おーい。ご飯さんの時間だぞー」
ゆっくりたちは色めき立った。
「ゆーん!ごはんさん!はやくむーしゃむーしゃしたいんだぜ!」
「とかいはにいただくわ!」
「がんばってごはんさんたべるよ!」
「むっきゅー!はやくごはんさんをぱちぇによういしなさい!」
僕はまず3匹の水槽にゆっくりフードをばらまいた。
ぷかぷかと水に浮かぶフードを三匹は仲よく食べる。
「「「ゆっくりいただきます!」」」
「よし。食べていーぞ!」
「むーしゃむーしゃ!!!とかいはぁぁぁ!!!!」
「はっふ!はっふ!めっちゃうっめ!!!」
「けふんけふん・・・もーぐもーぐ・・・しあわせ・・!」
れいむの食は少し細いようだが食べているようで一安心。
「むっきゅーっ!ぱちぇにもはやくごはんさんをよういしなさい!」
ぱちぇはぶりぶりと怒りながらご飯さんを要求する。
フードを同じようにばらまく。
「がーつがーつがーつ!!!!しあわせぇぇぇぇええ!!!・・・むきゅ!
もうごはんさんがないわ!・・・・どうしてあっちのほうがおおいの!?
ぱちぇはすうじさんにつよいのよ!あっちのほうがおおいのはめいはくっ!よ!!」
あっという間に1匹分のご飯をたいらげおかわりを要求してきた。
「ぱちぇ何言ってるんだ。あっちは3匹いるんだからごはんさんが多いにきまってるだろう?」
「むきゅ!ごまかそうとしたってふしあなさんじゃないのよ!?
ばかなの!?ぐしゃなの!?あんこのうなのぉぉ!!???」
まるででいぶのような物言い。
僕はぱちぇをしばらく無視することに決めた。
三匹はというと仲よくご飯さんを食べながらゆったりしていた。
「ゆ~!おにーさん!」
れいむが話しかけてきた。
「れいむはごはんさんすこしおおかったみたいだよ。・・・こほこほ・・・
のこったぶんをぱちぇにあげてね・・・!」
おぉぉぉ!れいむに爪があるなら垢をぱちぇにのませたい!
「れいむ!だめよ!れいむはもっととかいはにならなくちゃいけないのよ!」
「そーだぜ!もっとむーしゃむーしゃしてげんきさんにならなくちゃなのぜ!」
まりさとありすはれいむを心配していた。
「ゆん!ふたりともゆっくりありがとぉ。でもれいむおなかいっぱいだよ!」
かわぇぇぇ。
「むきゅ!れいむはどれいにしてあげてもいいわ!いいこころがけよ!」
あぁぁぁ。だめだこいつ。。。
「れいむ。いい心がけだけどね、食べ過ぎは良くないんだよ。ぱちぇは大丈夫だから、
ゆっくり自分の分を食べるんだよ。ゆっくりでいいからね?」
「ゆん・・・れいむたべるのおそいおそいさんだよ・・?」
「うん。いいんだよ。れいむはゆっくり食べていいからね」
「そうよ!ありすもまりさもじゃまなんていなかものなことはしないわ!」
「ありす。偉いね~」
僕はありすを指でなでなでしてあげた。
「ゆーん///・・・ゆはっ!べ、べつにうれしくなんてないんだからっ!//」
「はいはい。とかいはとかいは」
ツンデレも悪くないねー。
ばかぱちぇはというとまだぶりぶり怒っている。無視無視。
3日目
今日も相変わらずなゆっくりたち。
かと思いきやぱちぇが僕の方をじっと見ている。
「むきゅ・・・ぱちぇはんせいしたわ・・・」
「ん?どうした・・?」
「むきゅー。ぱちぇひとりだとさみしいわ・・!」
そう言ってうるうると僕をみるぱちぇ。
そーだな。馬鹿といえどもぱちゅりーだ。
他のゆっくり達よりは基本知能は高いはず。
反省さえすれば僕も鬼じゃないんだ。
「ぱちぇ。ちゃんと他のみんなと仲良くできるかい?」
「むきゅ・・・とーぜんよ!」
「じゃぁごはんさんもれいむの分を取ったりしないかい?」
「むきゅ・・・りかいしたわ・・・!」
一応3匹の方にも事情を説明する。
「ゆん・・・ありすはあんまりさんせいしないわ・・・」
慎重なありす。
「ゆ!はんせいっ!したならだいじょうぶだとおもうのぜ!」
楽観的なまりさ。
「けほっ・・・れいむはだいじょうぶだよおにーさん!」
僕はこのれいむが一番心配だ。
「れいむ・・・無理してないか?怖くないかい?」
「ゆ!れいむは・・こわくないよ・・!」
うはー。モニター終わってもこいつは僕のもんだぜコノヤロー!!
2対1でぱちぇを一緒の水槽に入れることになった。
「ありすは・・・なんか・・・ゆん・・・」
まだ心配しているありす。
「ありす。なんかぱちぇがおかしなことをしたらすぐ僕に報告するんだぞ」
「ゆ!とかいはなていあんね・・・ゆっくりりかいしたわ!」
ありすを監視役にしてぱちぇを水槽にぽちゃんと入れてやった。
「むきゅー♪おおきいすいそうさんはけんじゃにひっすだわ!」
嬉しそうに水槽内を泳ぐぱちぇ。
「ゆ!どっちがはやいかきょうそうさんなのぜ!」
まりさは無邪気にぱちぇと泳ぎの競争を持ちかけていた。
まぁこの分ならしばらくは問題ないだろう。
なんにせよありすもしっかりしているし。
その日のご飯は仲よく出来たようだ。
ぱちぇも反省したのだろうか。
信用はしていないが注意して見守れば大事には至らないだろう。
4日目
久々に朝早く起きた僕は水槽をのぞいた。
ゆっくりたちもまだ寝てる時間だろう。
れいむが水面に浮いていた。
いつも浮島でゆっくりしている時間が多いれいむが珍しい。
しかしれいむは泳いではいなかった。目を閉じてただ水に浮いていた。
こ、これは・・・!僕のれいむっ!
急いでれいむをそっと持ち上げOJをかけた。
まだ永遠にゆっくりしたわけではなかったようだ。
弱々しく「ゆぅーん・・・ゆぅーん」と呻いている。
僕にできることはこんなことしかない。あとはれいむの力を信じるしかなかった。
クッションの上にそっとれいむを寝せて僕は水槽に戻った。
「ゆっくりしていってねっ!!!!!」
僕は大きな声で水槽に挨拶した。
「ゆぅぅ?ゆっくりしていってね!なのぜ!むにゃむにゃ」
「ゆん!ゆっくりしていってね!とかいはなあさだわ!」
「むきゅ!むっきゅりしていってね!」
三匹は目を覚ましたようだった。
「ゆ!れいむがいないわ!?」
「ほんとなのぜ!?おにーさん!れいむをしらないかなのぜ!?」
「むきゅっ!れいむはゆっくりおさんぽにいくといってたわ!」
さて、ゆっくり話をきこうじゃないか。
僕は何も知らないふりをした。
「ほんとか?ぱちぇ。れいむがそんなこといったのか?」
「むきゅ!そうよ!れいむはけんじゃでもないやくたたずでぐずだからでていくともいってたわ!」
「ゆぅぅ!!!れいむぅぅ!そんなことはないんだぜぇ!れいむのおうたはゆっくりできるのぜぇ!!!」
まりさは涙ぐんでいた。
「ゆぅぅんっ!れいむぅぅ!!!ありすが!!!ありすがぁ!!!」
ありすにいたっては号泣している。そしてぱちぇを睨み始めた。
「あとれいむはこんなこともいってたわ・・・れいむのぶんのごはんさんはけんじゃのぱちぇにぜんぶあげるって・・・」
「本当なのか?ぱちぇ・・・」
「むきゅん・・・ぱちぇもえんりょさんしたわ・・・でもれいむがどうしてもって」
ありすが僕の方をじっと見ている。
うん。ありす。わかってるよ。
僕はありすに頷いた。
「そうか・・・ぱちぇ・・・。もう言い残すことはないかい?」
「むきゅ・・・そうね・・・あとれいむは、ぱちぇにもっとまどうしょをあげてほしいともいってたわ・・・」
「うんうん。」
「あとは・・・びゆっくりもぱちぇによういするようにいってたわ・・・」
「ほうほう。」
「あとは・・」
「もういいよぱちぇ。全部用意するからこっちの水槽でまっててな」
僕はそういうとぱちぇを元の水槽に入れた。
5日目
ぱちぇは朝早くからそわそわしたように水の中を泳いでいる。
ご飯もまだあげていない。
「むっきゅー。びありすはまだかしら~」
ありすをご所望のようだ。
丁度いい。
「おはようぱちぇ」
「むっきゅん!おはようだわ!れいむのゆいごんさんはよういできたのかしら!?」
てめぇ。縁起でもねぇ。
「ふむ。用意したよ・・・ほら・・・」
そっとゆっくりをぱちぇのいる水槽に入れた。
「むきゅ!!!!!!????」
「・・・んほぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!!そんなにありすがすきなのねぇぇぇええええ????」
「むきゅー!!!!!!れいぱーはゆっくりできないわぁぁぁああ!!!!」
水槽中を逃げ回るぱちぇだがあっさりとありすにつかまる。
「むっきゃぁぁぁぁあああ!!!!」
超高速な腰(?)使いのありす。
みるみる茎が伸びる。何本も伸びる。
そしてあっというまに黒ずんできた。
「ゆふーっ。すっきりしたわぁぁぁ・・・・・」
「ありす。気が済んだかい・・・?」
「ゆん。おにーさんありがとう・・・とかいはにしかえしできたわ・・・れいむ・・・」
いつものありすに戻った。ありすは自らお仕置き役を志願したのだ。
「む、むっきゅ・・・・た、たすけ・・・」
ぱちぇはすでにギリギリだ。
「・・・ほわいととりっく・・・」
僕は少し甘いコーヒー用クリームをぱちぇにかけてやった。
「む、むきゅ・・・すこし・・らくになってきたわ・・・」
すかさず僕は
「えーんど・・・ぶらっくじょーかー!!!!」
ゆレンディの「コーヒーポーション~水に溶かすだけ!ゆんやぁぁあと即死の苦み走る無糖!!」を
ぱちぇの頭にぶっかけてやった。
「むきゅ・・・むっきゃー!!!!!!!!!!えれえれえれ・・・」
「ゆん・・・れいむ・・・」
ありすは遠い目をしていた。
「ゆー?ありすなんかあったのぜ?・・・れいむまだもどらないのぜ・・・」
少し鈍いまりさ。
『ゆ~♪』
「・・・ゆ!!!!?と、とかいはなおうたがきこえるわ・・・!」
「れいむ?れいむ!??どこなのぜ!!???」
僕はすっかり元気になったれいむをつれて水槽に戻った。
その後僕はペットショップの店主にぱちぇのことを謝りに行った。
事情を説明すると仕方ないなといってくれた。
三匹は仲よく僕の家で暮らしている。
定期的に観察日記的な物をメールにて報告する。
ありすはれいむに気があるようだが、れいむはまったく気がつかないようだ。
まりさはといえば自分の泳ぎに磨きをかけている。
ある日気まぐれで洗濯機の水流をみせてやると、まりさを洗濯機の中に落とせと無謀なことを言ってきた。
れいむは水流を見た瞬間に口から魂が出かかっていた。
結局僕はこいつらの神様になんかぜんぜんなれなかった。
ま、いっか!
アトガキ
くすくすくす。
「ゆっふっふ・・・みんなぐずだよ・・・うんうんだよ・・・」
れいむはひとりほくそ笑む。
病弱だというのもすべてれいむの演技だ。
もちろん、4日目に水面に浮かんでいたのもぱちぇをそそのかしての演技だった。
みんなれいむの思うようにことは進んでいる。
にんげんさんも見事にだまされている。まさに完璧だ。
こうしておけば、いろいろと有利になる。ぱちぇには気の毒だったが捨て駒になってもらった。
れいむの野望は始まったばかりだ。。。
↑なんてエンドも考えたんですけどw
・・・むっきゅん。
基本ハッピーエンドが好きなんです。
でも最近ハッピーエンドを書きすぎている気がするんです。
どうなんでしょうねぇ。むきゅー。
過去に書いたもの
anko1396 しゃっきんさん
anko1427 しゃっきんさん その後。
anko1439 むしゃくしゃさん
anko1445 おりぼんさん
anko1470 しんぐるまざーって大変だね!
anko1494 はとぽっぽ
anko1633 不運な俺とまりさ
anko1646 水ゆ