ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3465 意味なんてない
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ankoss
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『意味なんてない』 12KB
いじめ 小ネタ いたづら 自業自得 番い 野良ゆ 赤ゆ 現代 意味のない小ネタです
いじめ 小ネタ いたづら 自業自得 番い 野良ゆ 赤ゆ 現代 意味のない小ネタです
※この物語はある野良れいむの無意味な一生を淡々と描く物です。過度な期待はしないでください。あと部屋は明るくしてパソコンから3メートルは離れて見やがってください。
※俺設定注意
※作、長月です
※俺設定注意
※作、長月です
今まで書いた作品はこちらに
http://www26.atwiki.jp/ankoss/pages/393.html
http://www26.atwiki.jp/ankoss/pages/393.html
「ゆーゆーゆゆー。ゆゆ、ゆーゆー、ゆゆー。」
橋の上に響く調子の外れたゆの羅列が響いていた。
「ゆーゆーゆゆゆ、ゆーゆー。」
歌っているのは一匹の野良れいむ。その横にソフトボール大の子れいむがいる。
どちらも薄汚れたボロボロの体。親れいむは髪もボサボサで艶もなく、子れいむにいたってはすでに顔に生気がなく半分黒ずんでいる。
「がんばってねおちびちゃん。もうすぐ・・もうすぐごはんさんがてにはいるからね。」
「・・・・・」
横に居るぐったりした赤まりさに声をかけるれいむ。しかし子れいむはただ空ろな瞳で空を見上げているだけで何も言わない。
「ゆーゆーゆゆゆー、ゆーゆゆー。」
れいむは今日も歌い続ける。げっそりと頬のこけた顔で搾り出すように悲壮感すら漂わせながら。
それが無駄な努力だと知らずに。何の意味もない行為だとは知らずに。
意味なんてない
れいむはとある町の路地裏の平凡な野良ゆ親子の下、5匹姉妹の3番目として生まれた。
れいむが生まれたことに深い理由や意味があったわけではない。真冬で寒かったので暖をとる為両親がすーりすりをしていたら、いつのまにかできてしまったというだけだ。
「ゆーゆーゆゆー、ゆゆ、ゆゆー。」
赤ゆの頃から「おうた」が好きだったれいむ。暇さえあれば路地裏のダンボールハウスの中で歌い続けていた。
「ゆゆーん。おちびちゃんはほんとにおうたがじょうずだよー。」
「まったくなんだぜ。おちびちゃんのおうたはとってもゆっくりできるんだぜ。」
歌を歌っているとよく両親が褒めてくれた。それがれいむが歌が好きな理由のひとつだ。
実際はただの親馬鹿でしかなく、全く意味のないお世辞にすぎないのだがれいむは真に受けていた。
「ゆゆーゆーゆゆ、ゆーゆーゆー。」
れいむはますます張り切り歌い続ける。
れいむにとってこの薄暗く生ゴミのすえた臭いが充満するダンボールの中がスポットライトの当たるコンサートホールなのだ。
しかしれいむは知らない。
野良ゆにとって歌など全く役に立たないものであることに。
野良ゆとして生きていくことに歌など全く全く意味などないことに。
数ヵ月後、そんなれいむも成体になり、つがいを持つようになった。今ではまりさとの間にできたたくさんのおちびちゃん達もいる。
「それじゃあいかりにいってくるんだぜ。」
今日も狩りにいくまりさをれいむが見送る。
もっとも狩りとは言っても巣の近くにあるゴミ捨て場に生ゴミを漁りに行くだけなのだが。
「いってらっしゃいまりさ。ちゅ。」
「ゆへへ・・はずかしいんだぜ、れいむ・・・」
お出かけのちゅっちゅまでするれいむ達。虐待趣味を持つ者でなくてもこのバカップルぶりにはイラッとさせることだろう。
れいむはこのまりさこそ赤い糸で結ばれた運命の相手と信じていた。実際はただ偶然独り立ちして最初に出会ったのがこのまりさだっただけであり、別に運命でもなんでもないだが。
「さーおちびちゃん、いつもみたいにおかあさんといっしょにうたおうね!!」
「「「ゆっきゅりりかいしちゃよ!!!」」」
「ゆゆーゆ、ゆゆーゆゆゆーゆーゆー。」
「「「ゆゆーゆ、ゆゆーゆゆゆーゆーゆー。」」」
ダンボールの中に響き渡る不協和音。このようにれいむはまりさが狩りに出かけている間はいつもおうたを赤ゆっくり達に教えている。
本来なら野良に限らず親ゆっくりがこの時期子ゆっくりに教えるべきなのは歌などではない。
加工所、カラス、野良犬、野良猫、人間、自動車etc、etc
世界はゆっくりにとって危険に満ちている。それに対処する為の術を親ゆは子ゆっくり達に教えるべきなのだ。歌は精々その合間に娯楽として楽しむ程度でしかない。
だいたい野良ゆが歌など覚えたところで良いことなんて一つもない。
無駄に体力を消耗しその雑音は無意味にれいぱーや虐待お兄さんなどの外敵に見つかるリスクを増やすだけだ。
「ゆゆ。おちびちゃんたちとってもじょうずだよ。さすがれいむのじまんのおちびちゃんだね!!」
しかしれいむはそんな事などお構いなし。
この赤ゆ達とのおうたの時間がれいむにとって至福の時間
「ゆぅああああああああ!!!!やべてぇええええええ!!!」
- のはずだった。
外から愛しのまりさの悲鳴が聞こえるまでは。
「まりさ、どうしたの?」
慌てて外に出るれいむ。悲鳴の聞こえる方向に力の限り跳ねる。
「いくぞ翼くーん!!これが友情のパスだ!!」
「古りーよ。キャプツバとか何年前の話だよ。」
「やべてぇえええええ!!!けらないでぇええええ!!!」
そこにいたのは無様にしーしを漏らしながら小学生くらいの子供達に蹴られているまりさの姿だった。
彼らがまりさをサッカーボール代わりにしていることに深い意味はない。
ただ暇を持て余していたところにマヌケ面したゆっくりが「ゆゆ、きょうもたいりょーだぜっ!!」なんて言いながら生ゴミを帽子に入れていたので少しこれで遊んでやろうかと思っただけだ。
「やめてね!!まりさがいたがってるよ!!!やめてあげてね!!」
なんとか止めさせようと必死に子供達に叫び続けるれいむ。しかし少年達はまりさを蹴るのをやめない。
それはそうだ。彼らはその痛がるまりさの無様な泣き顔が見たくてこんな事をしているのだから。れいむの叫びは無意味である。
「やめて・・・やめてあげて・・ゆげぇ!!」
なんとか追いすがり止めさせようとしても逆に蹴飛ばされてしまう。
「いくぞぉ!!これが俺のネオタイガーシュートだぁあああ!!!」
「ゆんぐぇええ!!!」
「まりさぁあああああ!!!」
少年達の遊びはまりさを骨も砕けよと言わんばかりに壁に叩き付けた所で終わった。ひときわ大きな悲鳴を上げた後ピクピクと痙攣するまりさにれいむは駆け寄る。
「あー、面白かった。帰ってヒトヅマイレブンの通信対戦やろうぜ。」
「それいいな。俺もサッカーしてたら久しぶりにやりたくなってきたよ。」
少年達はそんなれいむに目もくれずに去っていった。元々気まぐれで始めた遊び。生粋の虐待趣味の持ち主ではないため別にれいむ達がどうなろうとどうでもいいのだ。
「ゆ・・・ゆゆ・・」
全身傷だらけで至る所から中身がにじみ出ているまりさ。
右目は先程壁に叩きつけられたショックで取れ、口からは多量の餡子を吐き、体は小刻みに痙攣している。どう見ても致命傷だ。
「ぺーろぺろ。まりさゆっくりしてね・・・ぺーろぺろ。」
そんなまりさに元気になってもらおうと必死に傷口にぺーろぺろを繰り返すれいむ。しかしオレンジジュースでももう手遅れであろうまりさの傷が治ろうはずもない。
「もっと・・ゆっぐり・・じだかった・・・」
「ゆぅああああああああ!!!!まりさぁああああああああ!!!」
この日れいむは運命の相手(笑)だったまりさを失った。しかしこれは悲劇の序章に過ぎなかったのだ。
こうしてしんぐるまざーとなってしまったれいむ。まりさの形見である帽子を被り慣れない狩りに四苦八苦する毎日が続いた。
そんなれいむに更なる不幸が襲う。
「どぼじでごはんさんがないのぉおおおおおおお!!!」
いつものようにゴミ捨て場に来たれいむ。しかしいつもとは様子が違う。いつもの狩場にごはんさんの入った袋が見当たらない。
かわりにまるでれいむの行く手をさえぎるように大きな箱があるのだ。
「なんでぇえええええ!!!!どぼじでなのぉおおおお!!!?」
野良ゆにとっては生命線といえる生ゴミがなくなったことに恐慌状態のれいむ。
別にたいして深い理由があるわけではない。生ゴミを漁る野良ゆっくり達への対策としてボックス型のゴミ箱が昨日設置されただけのことである。
「はこさん、ごはんさんをひとりいじめするのはやめてね!!れいむぷくーするよ!!」
頬をぷくーっと膨らませ憤慨するれいむ。どうやらゴミ箱を「ごはんさん」を独占する元凶と思ったらしい。
「げすなはこはしんでねっ!!!」
自分の懸命の説得(笑)にも関わらず全く反応を示さないゴミ箱に業を煮やしれいむは体当たり攻撃を仕掛ける。
ボヨン
「ゆべっ!!」
しかし跳ね返されしたたか後頭部を強打する。ステンレスでできたゴミ箱がゆっくりの体当たり程度で壊れるはずもない。
数度同じ無駄な攻撃を仕掛けたれいむだが結果は同じ。体のあざが増えるだけだった。
「ゆーふん。はこさんごはんさんをだしてね。そしたられいむでしこってもいいのよ。」
今度は艶っぽい声を出しながらあにゃるを見せ付けるようにぷりん、ぷりんと振り始めた。どうやら色仕掛けのつもりらしい。
当然ゴミ箱は微動だにしない。当たり前である。無機物であるゴミ箱が動いたり喋ったりしたらホラーものだ。
れいむの行為は全くの無意味である。
「どぼじでぇえええええ!!!どぼじでごはんさんだしてくれないのぉおおおおお!!!」
れいむの空しい叫びがご町内にこだまする。だが泣き落としにかかったところで金属の塊であるゴミ箱が「ではどうぞ。」と中の生ゴミを差し出してくれなどしはしない。
結局れいむの無駄なこと極まりない一人コントは近所の住民に「うるせぇ!!」と蹴飛ばされるまで続いた。
「ゆぅ・・・どうしよう・・・」
1ヵ月後、薄暗いダンボールの中でれいむは必死に悩んでいた。
あの後近所にある他のゴミ捨て場も見て回ったれいむだがすべてボックス型ゴミ箱やカラスよけネットなどで対策済みだった。
やむを得ずその辺に生えている雑草で食いつなぐ毎日だ。その雑草すらも他の野良ゆに取り尽され今ではほとんど残っていない。
そんな日々にたくさんいた赤ゆ達もどんどん非ゆっくち症や栄養失調で死んでいった。残ったのは末っ子の子れいむ一匹だけだ。
「ゆっくち・・・ゆっくちしたいよ・・・」
その子れいむも最近元気がない。空ろな目でぶつぶつと「ゆっくりしたい」とつぶやく危険な状態だ。
このままでは死んだ他の姉妹の後を追うことは確実だろう。
「ゆぅ・・・どうしよう・・・このままじゃこのおちびちゃんまでえいえんにゆっくりしちゃうよ・・・」
これまでほとんど使っていなかった中枢餡をフル稼働させてれいむは考える。
だが「下手な考え休みに似たり」ということわざがあるように餡子脳なれいむがいくら必死に考えたところでいいアイディアなど出るはずもなく、ただただ無駄に時間が過ぎていくだけだった・・・・
「ゆーゆーゆゆゆー、ゆーゆゆー。」
れいむの歌声が橋の上で空しく響き渡る。通行人達も迷惑そうに一瞥しては係わり合いにならないよう早足で通り過ぎていく。
結局れいむの思いついたアイディアは「おうたをうたってにんげんさんをゆっくりさせてそのかわりにあまあまやごはんさんをもらおう。」などいうしょうもないものだった。
子ゆっくりの頃、両親に「上手だ。」と褒められたことをいまだに覚えていたのだ。同じく両親に「人間には絶対に関わるな。」と言われたことは完全に忘れているが。
「ゆゆー、ゆゆーゆー、ゆーゆーゆー。」
案の定、結果は芳しくない。
もう三日もこの町で一番通行量の多いこの橋でれいむは歌い続けているが、一度も目の前の空き缶に食料が入ったことはない。
当然の結果である。調子外れのゆの羅列で人を感動させられるのなら歌手とミュージシャンは全員廃業するしかないのだから。
「ゆーゆー。ゆゆーゆゆゆーゆゆ、ゆーゆー。」
それでもれいむは歌い続ける。その無意味な努力がいつかは報われることを信じて。
本来ならこんなことに無駄な体力など使わず、すぐ近くにある山の野生ゆっくりの群れに入れてもらうなり、まだ野良ゆ対策がされていない隣町へ引っ越すなりしたほうがいいのだがれいむの残念な頭ではそんなことは思いつかない。
「もうすぐ・・もうすぐにんげんさんがごはんさんをくれるからね。それまでゆっくりしんぼうしてね。」
必死にれいむは赤れいむに声をかける。まるで子れいむに、そして自分自身に言い聞かせるように。
ちなみに子れいむの魂はもうとうの昔にゆんごくに旅立っておりその励ましは無意味なのだが。
「ゆーゆゆーゆゆー・・・ゆ?おそらをとんでいるみたい・・・」
その時れいむは謎の浮遊感を感じた。下を見れば地面はなく川の水面がキラキラ光って見える。
こうなったことにたいした理由があるわけではない。通行人に蹴飛ばされて橋の欄干の隙間から転げ落ちただけのことだ。
蹴飛ばした青年にも別に意味があってやった行為ではない。
夜勤あけでボーッとしながら歩いていたら足元のれいむに気づかず蹴飛ばしてしまっただけである。
ドボーン
万有引力の法則によりそのままれいむは川に落ち、川に小さな水柱を立った。
(・・・?どぼじでれいむおみずさんのなかにいるのぉおおおお!!!!)
いくられいむが馬鹿でもゆっくりにとって水が天敵なのは本能で分かる。
水中でわさわさを必死に動かしなんとか水面に出ようとするれいむ。
しかしそれも無駄な抵抗でしかなくれいむはどんどん川底に沈んでいく。
(だれが・・・だれかでいぶをたすけてぇえええええええ!!!」
助けを呼ぼうと必死に叫ぼうにもゴボゴボと口から気泡がでるだけで無意味だ。
もっとも仮に誰かに聞こえたところで野良ゆを川に飛び込んでまで助けようとする酔狂者などいるはずもないが。
(いやだ・・・いやだ!!れいむじにだぐない!!じにだぐないょおおおおおお!!!!)
死に物狂いでれいむはもがく。しかし運命は残酷だ。徐々に体は水に溶け意識が薄れていく。
(どぼじで・・・どぼじで・・・こんなことに・・・・」
最後にれいむが考えたこと。それは自分をゆっくりさせてくれない世界への怨嗟とも言える疑問。
これから死ぬれいむにそれがわかったところで意味はないのだが・・・
こうして意味もなく生まれ、意味もなく生きながらえ、意味もなく死んでいったれいむ。
その生涯はひたすら何の意味もない無駄で無意味で無価値なものだった。
だかられいむの存在に意味はなく
れいむのゆん生に意味なんてなかった。
後書き
バ●ァリンの半分が優しさで出来ているとしたら、ゆっくりの行動の99%は無駄で出来ているという話。
バ●ァリンの半分が優しさで出来ているとしたら、ゆっくりの行動の99%は無駄で出来ているという話。
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