ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3909 聡い者が悟った結果は
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ankoss
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『聡い者が悟った結果は』 30KB
虐待 同族殺し 希少種 『うざ可愛い?』『あると思います』
虐待 同族殺し 希少種 『うざ可愛い?』『あると思います』
初めましての方は初めまして
他作を見てくださった方はありがとうございます。
投稿者の九郎です。
『ゆっくりさとっていってね!!!』の続きです。
希少種優遇です。
他作を見てくださった方はありがとうございます。
投稿者の九郎です。
『ゆっくりさとっていってね!!!』の続きです。
希少種優遇です。
饅・即・虐の方はご注意。
――――某日、午後2時、公園――――
俺は近所の公園で木に背中を預け、コーヒーを飲んでいた。
芝生の上での休憩は格別である。
時折吹き抜ける風は心地よい。そんな休日の午後。
芝生の上での休憩は格別である。
時折吹き抜ける風は心地よい。そんな休日の午後。
とても『ゆっくりできる』。
……目の前の光景が無ければ。
……目の前の光景が無ければ。
「みこたんいんしたお!!!」
「…………」
「おにいさん。せっかくの『めた』なぎゃぐなのに、むしとはつめたいですね」
「……どうでもいいが、もう少し大人しくしてくれ」
「はい。わかりました」
「…………」
「おにいさん。せっかくの『めた』なぎゃぐなのに、むしとはつめたいですね」
「……どうでもいいが、もう少し大人しくしてくれ」
「はい。わかりました」
ぴょんぴょんと俺の横に並び、身体を休めるのは『ゆっくりみこ』。
その身体は餡子にまみれていた。
その身体は餡子にまみれていた。
仕方がないので用意していた布巾で身体を拭いてやる。
「ありがとうございます」
「その身体で寄って来られると迷惑なんだよ」
「うふふふふふ。つんでれですか?つんでれですかぁ??」
「その身体で寄って来られると迷惑なんだよ」
「うふふふふふ。つんでれですか?つんでれですかぁ??」
嗚呼鬱陶しい。
俺がみこを憎からず思っているのは事実だが
このような言い方をされると好きだとは言いたくなくなる。
ひょっとして、これがツンデレってやつか…?
俺がみこを憎からず思っているのは事実だが
このような言い方をされると好きだとは言いたくなくなる。
ひょっとして、これがツンデレってやつか…?
「あまり屋外ではっちゃけるな。面倒をかけられるのは御免だぞ」
「……そういうのがいいくせに(ボソッ」
「…………」
「……そういうのがいいくせに(ボソッ」
「…………」
無言で俺はニヤニヤしているみこに銅バッジを付けた。
「しんぱいにはおよびません。
おにいさんがほんとうにこまるようなことはしませんよ」
おにいさんがほんとうにこまるようなことはしませんよ」
そう言うみこの頭を溜め息をつきながら軽く撫でた。
「ふふっ………♪」
「……ごろ………じで…………おでがい…………」
「いだい………おがおがいだい…………あんよがいだい…………ぜんぶいだい……………」
「……ごろ………じで…………おでがい…………」
「いだい………おがおがいだい…………あんよがいだい…………ぜんぶいだい……………」
そして俺は、眼前に広がる饅頭共の残骸の山を視界から追い出すために浅く目を閉じた。
事の発端は一時間前にさかのぼる。
事の発端は一時間前にさかのぼる。
――――同日、午後1時、公園――――
「おにいさん。ちょっとばっじをはずしていただけませんか?」
「は?」
「は?」
飼いゆっくり達の遊び場の定番であるこの芝生のある公園。
そこでくつろいでいるとみこがそんなことを言い出した。
そこでくつろいでいるとみこがそんなことを言い出した。
「おねがいします」
「……外すのはいいが、だったら絶対に遠くへは行くなよ?」
「はい、だいじょうぶです。おにいさんのしかいのそとへはいきません」
「……外すのはいいが、だったら絶対に遠くへは行くなよ?」
「はい、だいじょうぶです。おにいさんのしかいのそとへはいきません」
みこのカチューシャ(ヘッドホン?)から銅バッジを外す。
時間や金をかけたくない俺はとりあえず
ペットショップに申請するだけで手に入る銅しか与えていなかった。
時間や金をかけたくない俺はとりあえず
ペットショップに申請するだけで手に入る銅しか与えていなかった。
「ゆっ!?みたことないゆっくりがいるんだぜ!!」
俺が銅バッジを胸ポケットにしまうのとほぼ同時。
野良のまりさらしき声が背中越しに聞こえた。
野良のまりさらしき声が背中越しに聞こえた。
するとみこが深く息を吸い、表情や雰囲気を改めた。
みこ曰く『聖徳王モード』である。
みこ曰く『聖徳王モード』である。
「わをもってたっとしとなす。わたしたちに、あらそうりゆうなどありません」
「ゆ……?ゆうううう………!?」
「ゆ……?ゆうううう………!?」
ゆっくりと振り返ったみこと目が合うまりさ。
その時、みこの発するオーラに飲まれた。こいつはとてもゆっくりしたゆっくりだ、と。
しかしまりさの中にあった虚栄心がそれを認めるのを拒む。
その時、みこの発するオーラに飲まれた。こいつはとてもゆっくりしたゆっくりだ、と。
しかしまりさの中にあった虚栄心がそれを認めるのを拒む。
「ゆ…ゆへへ……なかなかゆっくりしてるけど
まりさはさいっきょうっなのぜ!!」
まりさはさいっきょうっなのぜ!!」
聞いてもいないのにこのようなことを言い出すあたり、底が知れる。
完全に負け犬の遠吠えであった。
完全に負け犬の遠吠えであった。
「ま…まって!まってよまりさ!こんなにはやいなんてとかいはじゃないわ!!」
「ときゃいは!ときゃいは!」
「さしゅがおとーしゃんなのじぇ!まりちゃもおおきくなっちゃらおとーしゃんと
おなじくりゃいはやくなるのじぇ!!」
「ときゃいは!ときゃいは!」
「さしゅがおとーしゃんなのじぇ!まりちゃもおおきくなっちゃらおとーしゃんと
おなじくりゃいはやくなるのじぇ!!」
後続に三匹の饅頭が姿を現した。
子まりさ、子ありす、そして頭に茎の生えた植物妊娠のありすである。
子まりさ、子ありす、そして頭に茎の生えた植物妊娠のありすである。
「ゆわああぁぁ………」
「ゆっきゅりしてるのじぇ……!」
「とってもとかいはだわ……」
「ゆっきゅりしてるのじぇ……!」
「とってもとかいはだわ……」
みこを見た三匹は先のまりさと同じようなリアクションをとる。
しかし当のまりさはそれを見るやいなや、家族からみこの姿を隠すように両者の間に割り込んだ。
しかし当のまりさはそれを見るやいなや、家族からみこの姿を隠すように両者の間に割り込んだ。
「こ、こんなやつべつにまりさにくらべたらぜんぜんゆっくりしてないんだぜ!
まりさはさいっきょうっでかりもじょうずで
もっともっとゆっくりしたゆっくりなのぜ!!」
「ゆぅぅ……でみょ……」
「そ、そうよおちびちゃん!おとーさんはせかいでいちばんゆっくりしてとかいはよ!
いっしょにゆっくりしましょうね!すーりすーり!」
まりさはさいっきょうっでかりもじょうずで
もっともっとゆっくりしたゆっくりなのぜ!!」
「ゆぅぅ……でみょ……」
「そ、そうよおちびちゃん!おとーさんはせかいでいちばんゆっくりしてとかいはよ!
いっしょにゆっくりしましょうね!すーりすーり!」
子供の反応は素直である。
明らかに父親よりも優れたみこになびきかけるのを
母ありすが何とか押し留めようとする。
明らかに父親よりも優れたみこになびきかけるのを
母ありすが何とか押し留めようとする。
しかしそんな涙ぐましい努力に対して、みこが追い討ちを掛ける。
「そのとおり、わたしたちはみなゆっくり。
みながせかいでいちばんゆっくりしています。
おとうさんも、おかあさんも、もちろんあなたもです。まりさ。」
「ゆ、ゆううう!!!」
みながせかいでいちばんゆっくりしています。
おとうさんも、おかあさんも、もちろんあなたもです。まりさ。」
「ゆ、ゆううう!!!」
子まりさが感銘を受けたと言わんばかりに打ち震え、目に涙を浮かべている。
もっとも前半部分はほとんど、いやまったく理解していない。
最後に持ってきた『まりさがゆっくりしている』という言葉のみが強く印象に残っただけだ。
もっとも前半部分はほとんど、いやまったく理解していない。
最後に持ってきた『まりさがゆっくりしている』という言葉のみが強く印象に残っただけだ。
「しょーなんだじぇ!!まりちゃはせかいいちのゆっきゅりなんだじぇ!!」
眉を吊り上げ、高らかに宣言する子まりさ。
「まりちゃはさいっきょうっだじぇ!むてきだじぇ!!
せかいのおうに、ううん、かみになるゆっくりなんだじぇえええええ!!!」
せかいのおうに、ううん、かみになるゆっくりなんだじぇえええええ!!!」
ちょっとしたみこの煽動ですっかり調子に乗ってしまった。
母ありすはそんな子の様子を微笑ましそうにニコニコと見ていが…
母ありすはそんな子の様子を微笑ましそうにニコニコと見ていが…
「なにいってるのぜおちびいいいいいいい!!!!
さいっきょうっはまりさなのぜええええええええ!!!!」
さいっきょうっはまりさなのぜええええええええ!!!!」
それを唯一認めなかったのが父まりさである。
自分の子とは言え、いや自分の子だからこそ、自分が保護すべき対象だからこそ
『最強』の称号を渡すわけにはいかなかった。
自分の子とは言え、いや自分の子だからこそ、自分が保護すべき対象だからこそ
『最強』の称号を渡すわけにはいかなかった。
「あんなゆっくりしてないゆっくりのいうことなんかむしするんだぜ!!
おちびはおちびだからまりさよりつよいわけないのぜ!!」
「ゆぷぷぷ。くじゅがなにきゃいってるのじぇ。
でもまりちゃはさいっきょうっだからよわよわなやつにはてをだしゃないのじぇ。
あんしんしゅるのじぇ」
「だれがぐずだごのぐぞぢびいいいいいいいいいい!!!!!」
「まりさ!まりさ!おちついて!!」
「ゆぎゃああああああああああああ!!!!ときゃいば!!どぎゃいばじゃないいいいいいいい!!!」
「だまれえええええええ!!おやをぐずよばわりずるげすはぜいっざいっずるのぜええええええ!!!」
「まりさ!おちびちゃんのいうことよ!おとなげないわ!!」
「ゆふー!!ゆふー!!」
おちびはおちびだからまりさよりつよいわけないのぜ!!」
「ゆぷぷぷ。くじゅがなにきゃいってるのじぇ。
でもまりちゃはさいっきょうっだからよわよわなやつにはてをだしゃないのじぇ。
あんしんしゅるのじぇ」
「だれがぐずだごのぐぞぢびいいいいいいいいいい!!!!!」
「まりさ!まりさ!おちついて!!」
「ゆぎゃああああああああああああ!!!!ときゃいば!!どぎゃいばじゃないいいいいいいい!!!」
「だまれえええええええ!!おやをぐずよばわりずるげすはぜいっざいっずるのぜええええええ!!!」
「まりさ!おちびちゃんのいうことよ!おとなげないわ!!」
「ゆふー!!ゆふー!!」
母ありすに身体を張って止められ、なんとか矛を収めるまりさ。
本気で振り解こうとしない辺り、身重なありすを気遣う程度の理性は残っていたようだ。
本気で振り解こうとしない辺り、身重なありすを気遣う程度の理性は残っていたようだ。
しかし……
「ゆ……ゆひゃひゃひゃひゃひゃ!!じぶんのつがいにもかてないのじぇ!?
それでさいっきょうっなんちぇばきゃなの?しにゅの?」
「ゆっっっがああああああああああああああああああ!!!!!」
それでさいっきょうっなんちぇばきゃなの?しにゅの?」
「ゆっっっがああああああああああああああああああ!!!!!」
全く空気を読まない子まりさが余計なことを言った。
「ぜいっざいっじでやるううううううううううううう!!!!
ごのぐぞぢびはごろざなぎゃだめだああああああああああ!!!!」
ごのぐぞぢびはごろざなぎゃだめだああああああああああ!!!!」
今度は本当に怒りの臨界点を迎えた父まりさ。
唯我独尊の極みにある子まりさに襲い掛かろうとするが
唯我独尊の極みにある子まりさに襲い掛かろうとするが
「おやめなさい!あなたはなにをするのですか!」
「ゆっ………!」
「ゆっ………!」
みこがギリギリのタイミングで割って入った。
聖徳王モードを持続させているみこに父まりさは一瞬ひるんだが負けじと大声で言う。
聖徳王モードを持続させているみこに父まりさは一瞬ひるんだが負けじと大声で言う。
「そいつはおやをばかにしたんだぜ!
『げすか』したゆっくりがせいっさいっされるのはとうぜんなのぜ!」
「だめよまりさ!あなたのおちびちゃんでしょう!?」
「うるさいのぜええええええ!!!」
「ゆきゃ!」
『げすか』したゆっくりがせいっさいっされるのはとうぜんなのぜ!」
「だめよまりさ!あなたのおちびちゃんでしょう!?」
「うるさいのぜええええええ!!!」
「ゆきゃ!」
自制の効かなくなったまりさは今回はありすの制止を振り切った。
そしてみこの横を通って子まりさの制裁に向かおうとするが
それを阻むように動いたみこに再び止められる。
そしてみこの横を通って子まりさの制裁に向かおうとするが
それを阻むように動いたみこに再び止められる。
「どくんだぜ!いまのまりさのじゃまをしたらけがをするんだぜ!」
「まりさ、あなたのちちおやはどんなゆっくりでしたか?」
「ゆぇ……?」
「まりさ、あなたのちちおやはどんなゆっくりでしたか?」
「ゆぇ……?」
みこの唐突な肩透かしに思わず自分の父親を思い出すまりさ。
(おとーさんはすごくつよかったのぜ…。
すごくやさしくて、ごはんさんもいっぱいむーしゃむーしゃさせてくれて
おうちのなかではおぼうしのうえでぴょんぴょんしてあそばせてくれたのぜ…)
すごくやさしくて、ごはんさんもいっぱいむーしゃむーしゃさせてくれて
おうちのなかではおぼうしのうえでぴょんぴょんしてあそばせてくれたのぜ…)
力強かった父。優しかった父。
自分を立派に育ててくれて、今も母とゆっくりしていることだろう。
それに比べて自分は何をやっているのか。
新天地を求めると大きな事を言って群れを出てから大して家族をゆっくりさせることも出来ず
挙句の果てには自らの子を殺そうとしている。
自分を立派に育ててくれて、今も母とゆっくりしていることだろう。
それに比べて自分は何をやっているのか。
新天地を求めると大きな事を言って群れを出てから大して家族をゆっくりさせることも出来ず
挙句の果てには自らの子を殺そうとしている。
すっかり大人しくなったまりさにみこが言葉を投げかける。
「あなたには、ゆめがあるんですよね?」
「ゆ……、そうなんだぜ。
まりさはあたらしいむれをつくってそのおさとして
かぞくだけじゃなくて、すべてのゆっくりをゆっくりさせてあげるんだぜ」
「ゆ……、そうなんだぜ。
まりさはあたらしいむれをつくってそのおさとして
かぞくだけじゃなくて、すべてのゆっくりをゆっくりさせてあげるんだぜ」
まりさは遠い目をした。
昔の純粋だった自分に思いを馳せているのだろう。
昔の純粋だった自分に思いを馳せているのだろう。
「まりさは、まりさをとりもどしたんだぜ。ありがとうなのぜ」
そう言ってまりさは今度こそみこの横を通過し、子まりさと向かい合う。
みこはそれを見届けることはせず、二匹に背を向けた。
みこはそれを見届けることはせず、二匹に背を向けた。
(………ニヤリ!!)
(あ、聖徳王モードが解けてる)
(あ、聖徳王モードが解けてる)
俺にだけは見える位置で凶悪な笑みを浮かべるみこ。
ここから先はオーラが必要ないと判断したのだろう。
そんなことは露知らず、父まりさは子まりさに話しかけた。
ここから先はオーラが必要ないと判断したのだろう。
そんなことは露知らず、父まりさは子まりさに話しかけた。
「……おちび」
「……………」
「……………」
見ると、子まりさは顔を伏せてプルプル震えている。
「まりさがわるかったのぜ。おちびはまりさのさいっこうっにゆっくりしたゆっくりなのぜ」
「……………」
「こわがらせてごめんなのぜ。これからはまりさとかぞくでゆっくr」
「ゆきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃ!!!!!!」
「……………」
「こわがらせてごめんなのぜ。これからはまりさとかぞくでゆっくr」
「ゆきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃ!!!!!!」
子まりさは弾けるように跳んだかと思うと後ろに転がり
左右にごろんごろんとのた打ち回りながら大笑いした。
けしかけたみこと、半ば展開を予想していた俺とは別に
残った三匹のゆっくり達は目を点にして硬直している。
左右にごろんごろんとのた打ち回りながら大笑いした。
けしかけたみこと、半ば展開を予想していた俺とは別に
残った三匹のゆっくり達は目を点にして硬直している。
「ばきゃなのじぇえええええええ!!おおばきゃにゃのじぇえええええ!!!
おまえみちゃいなよわよわがおさになんちぇなれるわきぇないのじぇえええええええええ!!!!」
おまえみちゃいなよわよわがおさになんちぇなれるわきぇないのじぇえええええええええ!!!!」
ひくっと父まりさの口の端が動く。
「すべちぇのゆっくりをゆっくりさせりゅなんちぇむりなのじぇえええええ!!!
まりちゃがいちばんゆっくりしちぇるからまりちゃだけゆっくりしゅればいいのじぇええええええ!!!
おお!おりょかおりょか!!!」
まりちゃがいちばんゆっくりしちぇるからまりちゃだけゆっくりしゅればいいのじぇええええええ!!!
おお!おりょかおりょか!!!」
今度は父まりさが目を伏せて震える番である。
しかし、意味合いが全く反対だが。
しかし、意味合いが全く反対だが。
「おちびちゃ…」
「しゅこしはてんっしゃいっのまりちゃのおやとしちぇの『じかく』をもっちぇほしいのじぇ!!
わきゃっちゃらとっととまりちゃのどりぇいをあつめてくりゅのじぇ!!
ここにまりちゃのおうこくをきじゅくのじぇ!!」
「じねええええええええええええええ…ゆびゃ!!!!」
「おやめなさい!!」
「しゅこしはてんっしゃいっのまりちゃのおやとしちぇの『じかく』をもっちぇほしいのじぇ!!
わきゃっちゃらとっととまりちゃのどりぇいをあつめてくりゅのじぇ!!
ここにまりちゃのおうこくをきじゅくのじぇ!!」
「じねええええええええええええええ…ゆびゃ!!!!」
「おやめなさい!!」
先程とは違って問答無用で飛び掛った父まりさをみこが体当たりで跳ね飛ばし、攻撃を阻止した。
「まりざあああああああ!!!だいじょうぶうううううううう!!??
どぼじでごんなごどずるのおおおおおおお!!??」
「いだいのぜえええええええええええ!!!」
「だまりなさい!!まりささまにおそいかかるなどごんごどうだん!!
はじをしりなさいごみくずまりさ!!」
「ゆ?ゆきゃきゃきゃ!さっしょくまりちゃのどりぇいがあらわれちゃのじぇ!!」
「まりさぁ!!ありすのだいすきなまりさ!!ぺーろぺーろ!だいじょうぶ!?」
どぼじでごんなごどずるのおおおおおおお!!??」
「いだいのぜえええええええええええ!!!」
「だまりなさい!!まりささまにおそいかかるなどごんごどうだん!!
はじをしりなさいごみくずまりさ!!」
「ゆ?ゆきゃきゃきゃ!さっしょくまりちゃのどりぇいがあらわれちゃのじぇ!!」
「まりさぁ!!ありすのだいすきなまりさ!!ぺーろぺーろ!だいじょうぶ!?」
みこは子まりさをかばうように母ありすの前に立ちはだかった。
こいつを限界まで調子付かせるつもりのようだ。
こいつを限界まで調子付かせるつもりのようだ。
聖徳王モードの解除によってみこに対する畏敬の念がなくなり
子も親も恐れる様子を見せなくなっている。
子も親も恐れる様子を見せなくなっている。
「まったく!あなたのようなくずがまりささまにさからおうなどと!」
「なにいっでるのおおおおおおおお!!??
おちびちゃんはありすのとかいはなおちびちゃんよおおおおお!!??」
「だまりゅのじぇばばあ!!まりちゃにおまえりゃのようにゃくじゅは
おやとしてふさわしくないのじぇ!!」
「まりささま、わたしがどれいいちごうでございます。そちらににごうが」
(…俺かよ)
「ゆぁーん??にんげんなんちぇゆっきゅりできにゃいどりぇいなのじぇ!
でみょまりちゃはかんっだいっだきゃらおおめにみちぇやるんだじぇ!
とっととあみゃあみゃもっちぇくるのじぇ!」
「わかりました。さあそこのどれいにごう!あまあまをよういしなさい!(おねがいします)」
「なにいっでるのおおおおおおおお!!??
おちびちゃんはありすのとかいはなおちびちゃんよおおおおお!!??」
「だまりゅのじぇばばあ!!まりちゃにおまえりゃのようにゃくじゅは
おやとしてふさわしくないのじぇ!!」
「まりささま、わたしがどれいいちごうでございます。そちらににごうが」
(…俺かよ)
「ゆぁーん??にんげんなんちぇゆっきゅりできにゃいどりぇいなのじぇ!
でみょまりちゃはかんっだいっだきゃらおおめにみちぇやるんだじぇ!
とっととあみゃあみゃもっちぇくるのじぇ!」
「わかりました。さあそこのどれいにごう!あまあまをよういしなさい!(おねがいします)」
一瞬ムカッと来たがみこが口パクでお願いします、と付け加えたのが見えた。
まあ、ここまできたらこいつの虐待パートも見たいので適当に整合性をとることにしよう。
おやつとして用意していたチョコチップクッキーを適当に数個、子まりさの前に出す。
まあ、ここまできたらこいつの虐待パートも見たいので適当に整合性をとることにしよう。
おやつとして用意していたチョコチップクッキーを適当に数個、子まりさの前に出す。
「…どうぞ、まりささま」
「ゆああああああん!!!???
なんなのじぇしょのたいどは!?やっぱりゆっきゅりできにゃいにんげんにゃんか
どりぇいにしないほうがよかったのじぇ!?」
「おこころをおしずめください。
このような『さじ』にはんのうしていてはひんせいをうたがわれます。
ささ、あまあまをごしょうみください」
「ゆ!?あみゃあみゃ!!よくわきゃらないけどゆるしゅのじぇ!!
むーちゃむーちゃ!ち、ち、ち、ちあわちぇえええええええええええええ!!!!!」
「ゆああああああん!!!???
なんなのじぇしょのたいどは!?やっぱりゆっきゅりできにゃいにんげんにゃんか
どりぇいにしないほうがよかったのじぇ!?」
「おこころをおしずめください。
このような『さじ』にはんのうしていてはひんせいをうたがわれます。
ささ、あまあまをごしょうみください」
「ゆ!?あみゃあみゃ!!よくわきゃらないけどゆるしゅのじぇ!!
むーちゃむーちゃ!ち、ち、ち、ちあわちぇえええええええええええええ!!!!!」
三口程かじった辺り。のけぞって、跳んで、口を大きく開けるという
無意味なオーバーアクションで幸せを表現した。
野良がこのような物を口に出来る機会などないから仕方がないのかもしれないが。
無意味なオーバーアクションで幸せを表現した。
野良がこのような物を口に出来る機会などないから仕方がないのかもしれないが。
「と、ときゃは!ときゃいは!!ときゃいはならんちちゃん!!!ゆぴゃ!!!」
「きたにゃいゆっくりがおうのあみゃあみゃにふれるななのじぇ!!」
「まりさしっかりして!ぺーろぺー……?
おちびちゃあああああああああああん!!??
じぶんのいもうとになにするのおおおおおおおおおおお!!!???」
「ゆぅ……」
「きたにゃいゆっくりがおうのあみゃあみゃにふれるななのじぇ!!」
「まりさしっかりして!ぺーろぺー……?
おちびちゃあああああああああああん!!??
じぶんのいもうとになにするのおおおおおおおおおおお!!!???」
「ゆぅ……」
子まりさは先程とは違って静かに、それでいて呆れたように顔を横に振って言った。
「いいのじぇ?まりちゃとそのくじゅではすむしぇかいがちがうのじぇ。
しょのくじゅはもういもーとでもなんでもないのじぇ。
ついでにそこのくじゅおやのいってたむれもてんっさいっのまりちゃがつくっちぇやるのじぇ。
まりちゃはもうどりぇいと、おうこくをもちゅせかいいちのゆっくりなのじぇ。
いちゅまでもおみゃえりゃといっしょにいられるわけないのじぇ。りきゃいできりゅ?」
「おちび……ちゃ…………なんでぇ………なんでぇぇぇぇ………」
しょのくじゅはもういもーとでもなんでもないのじぇ。
ついでにそこのくじゅおやのいってたむれもてんっさいっのまりちゃがつくっちぇやるのじぇ。
まりちゃはもうどりぇいと、おうこくをもちゅせかいいちのゆっくりなのじぇ。
いちゅまでもおみゃえりゃといっしょにいられるわけないのじぇ。りきゃいできりゅ?」
「おちび……ちゃ…………なんでぇ………なんでぇぇぇぇ………」
子供らしからぬ長台詞を聞いて母ありすが絶句する。
しかし、子に見限られたと思ったのがショックだったらしい。
少なくとも自分では『とかいはなははおや』とでも自負していたのが原因だろう。
しかし、子に見限られたと思ったのがショックだったらしい。
少なくとも自分では『とかいはなははおや』とでも自負していたのが原因だろう。
「ゆふん!わかっちゃらいいのじぇ!
いちおうもとおやだきゃらすこしはいいくりゃしをさせてやってもいいのじぇ!
あみゃあみゃをたべちゃかっちゃらいっぱいはたらくのじぇ!いいのじぇ!?」
「……みとめないのぜ」
いちおうもとおやだきゃらすこしはいいくりゃしをさせてやってもいいのじぇ!
あみゃあみゃをたべちゃかっちゃらいっぱいはたらくのじぇ!いいのじぇ!?」
「……みとめないのぜ」
それを遮ったのがダメージから回復しつつあった父まりさ。
みこの攻撃を受けて転んでいたが、何とか体勢を立て直し再びチビの前に立ちはだかった。
みこの攻撃を受けて転んでいたが、何とか体勢を立て直し再びチビの前に立ちはだかった。
「そいつはおうでもなんでもないんだぜ!
ただおやをばかにして!いもうとにぼうりょくをふるっただけのげすなんだぜ!!
そいつがおうになる!?ばかもやすみやすみいうのぜ!!」
「ゆっぎゃああああああああああああああああ!!!
だれがげしゅだごのぐじゅうううううううううううう!!!!」
「うるさいですね!!」
ただおやをばかにして!いもうとにぼうりょくをふるっただけのげすなんだぜ!!
そいつがおうになる!?ばかもやすみやすみいうのぜ!!」
「ゆっぎゃああああああああああああああああ!!!
だれがげしゅだごのぐじゅうううううううううううう!!!!」
「うるさいですね!!」
みこが再び父まりさに襲い掛かる。
「ぶぎゃ!?どぼじでぞいづにみがだずるのぜえええええええええええ!!??」
親まりさはここまでくると、さすがにこの状況がおかしいことに気付き始めているようだ。
「ゆきゃきゃ!こいちゅはまりちゃのどりぇいなんだじぇ!!
どりぇいにもかてないのにまりちゃにかてるわけないのじぇ!!」
「まりささま、わたくしめがくずをせいっさいっするのをどうぞごらんください」
「どくのぜええええええええええええええ!!!!
ぞんなぐず!ぞんなぐず!!!ごろざないどいげないんだぜええええええええ!!!」
「だれがくずですかこのごみくず!!」
「ぶぎゃ!!いだい!!やべ!!ぐぎゃ!!」
「やべで!!やべでえええええええええええ!!!」
「ゆんやああああああああ!!!!おどーじゃあああああああああん!!!」
どりぇいにもかてないのにまりちゃにかてるわけないのじぇ!!」
「まりささま、わたくしめがくずをせいっさいっするのをどうぞごらんください」
「どくのぜええええええええええええええ!!!!
ぞんなぐず!ぞんなぐず!!!ごろざないどいげないんだぜええええええええ!!!」
「だれがくずですかこのごみくず!!」
「ぶぎゃ!!いだい!!やべ!!ぐぎゃ!!」
「やべで!!やべでえええええええええええ!!!」
「ゆんやああああああああ!!!!おどーじゃあああああああああん!!!」
みこは父まりさに体当たりをし、頬を食いちぎり、裂け目に石をねじりこんだ。
人間の手なら治療可能だが、自然の中で考えると十分命に関わるダメージである。
人間の手なら治療可能だが、自然の中で考えると十分命に関わるダメージである。
「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおお!!??
ばりざはなにもわるぐないいいいいいいいいい!!!!」
「まりざあああああ!!!まりざああああああああああ!!!!」
「ゆんやあ!!!ゆんやああああああああああ!!!」
「ゆきゃきゃ!そこのくじゅとはちがっておまえはそこそこつかえりゅどちぇいなのじぇ!
とくべつにまりちゃの『しんえいたい』ににんめいしてやるんだじぇ!!」
「はい!ありがとうございます!!」
ばりざはなにもわるぐないいいいいいいいいい!!!!」
「まりざあああああ!!!まりざああああああああああ!!!!」
「ゆんやあ!!!ゆんやああああああああああ!!!」
「ゆきゃきゃ!そこのくじゅとはちがっておまえはそこそこつかえりゅどちぇいなのじぇ!
とくべつにまりちゃの『しんえいたい』ににんめいしてやるんだじぇ!!」
「はい!ありがとうございます!!」
なんという茶番。
正直見ているのがバカらしくなってきた。
しかし、そろそろ本格的に面白くなってくるだろう。
正直見ているのがバカらしくなってきた。
しかし、そろそろ本格的に面白くなってくるだろう。
「おちびちゃああああん………!!!
さすがのおかあさんももうおこったわよ…………!!!」
「ゆ……?ゆぷぷぷぷ!!くじゅがにゃにいってるのじぇ?
くじゅがおこっちゃからなんだっていうんだじぇ?」
「いもうとにぼうりょくをふるって………おとうさんをけがさせて………
いくらおちびちゃんでもおかあさんはゆるさないわ………!!!」
「なにいっちぇるのじぇ!!もうおまえらにゃんかかじょくじゃないっていってるのじぇ!!
しにたくなかっちゃらとっととあっちにいくのじぇ!いいかげんめざわりなのじぇ!!」
さすがのおかあさんももうおこったわよ…………!!!」
「ゆ……?ゆぷぷぷぷ!!くじゅがにゃにいってるのじぇ?
くじゅがおこっちゃからなんだっていうんだじぇ?」
「いもうとにぼうりょくをふるって………おとうさんをけがさせて………
いくらおちびちゃんでもおかあさんはゆるさないわ………!!!」
「なにいっちぇるのじぇ!!もうおまえらにゃんかかじょくじゃないっていってるのじぇ!!
しにたくなかっちゃらとっととあっちにいくのじぇ!いいかげんめざわりなのじぇ!!」
ありすのこれ以上ない怒気をはらんだ様子もどこ吹く風。
増長しきった子まりさは心底見下した目で母アリスに視線を送る。
増長しきった子まりさは心底見下した目で母アリスに視線を送る。
それを確認すると、みこの目がギラリと光るのを俺は見た。
「まりささま、おそれながらここはまりささまがせいっさいっしてはいかがですか?」
「ゆ?しょんなのはどりぇいのしごとなのじぇ。
まりちゃはあみゃあみゃをむーちゃむーちゃちゅるからおまえがかたじゅけるのじぇ」
「ですがわたしなどよりも、まりささまのあっとうてき……ぶふっ……!」
「???……なんなのじぇ?」
「すみません、わたしよりもはるかにおつよいまりささまの……っく……おちからをみせてやれば
……ぷっ………かれらもはんこうするきをなくすかと」
「ゆゆ!そりぇもそーなのじぇ!!
ここはまりちゃちゃまがじきじきにせいっしゃいっしてやるんだじぇ!!
まりちゃちゃまはさいっきょうっだからころしちぇしまうかもしりぇないんだじぇ!!
でもこいちゅらがわるいのじぇ!!まりちゃちゃまにさからったつみはおもいのじぇ!!」
「そうだんはすんだのかしら?」
「ゆ?しょんなのはどりぇいのしごとなのじぇ。
まりちゃはあみゃあみゃをむーちゃむーちゃちゅるからおまえがかたじゅけるのじぇ」
「ですがわたしなどよりも、まりささまのあっとうてき……ぶふっ……!」
「???……なんなのじぇ?」
「すみません、わたしよりもはるかにおつよいまりささまの……っく……おちからをみせてやれば
……ぷっ………かれらもはんこうするきをなくすかと」
「ゆゆ!そりぇもそーなのじぇ!!
ここはまりちゃちゃまがじきじきにせいっしゃいっしてやるんだじぇ!!
まりちゃちゃまはさいっきょうっだからころしちぇしまうかもしりぇないんだじぇ!!
でもこいちゅらがわるいのじぇ!!まりちゃちゃまにさからったつみはおもいのじぇ!!」
「そうだんはすんだのかしら?」
母ありすが焦れたように苛立った声を出す。
「ゆぷぷ、ゆっくりしてないのじぇ。
こんにゃくじゅがまりちゃちゃまにいどうもうなんちぇ。
おお、あわりぇあわりぇ」
こんにゃくじゅがまりちゃちゃまにいどうもうなんちぇ。
おお、あわりぇあわりぇ」
ぴょんぴょんと母ありすの前に出る。
その二匹の意識の外でみこがすすす、と移動した。
さりげなく邪魔にならないように。それでいて逃げ道を塞ぐように。
その二匹の意識の外でみこがすすす、と移動した。
さりげなく邪魔にならないように。それでいて逃げ道を塞ぐように。
「まりちゃちゃまのさいきょうあたっく!なのじぇ!!」
ぽよん
「ゆぴゃ!」
母ありすの頬に軽く触れた。
身長が半分程度の子まりさは反動で後ろに転げ、仰向けになる。
身長が半分程度の子まりさは反動で後ろに転げ、仰向けになる。
「ゆぴ…いちゃいのじぇ、おもわずちかりゃをいれしゅぎたのじぇ。
いくりゃゆっくりできないげすでみょ
もうすこしゆっくりさせてあげりゅべきだったかもしれないのじぇ」
いくりゃゆっくりできないげすでみょ
もうすこしゆっくりさせてあげりゅべきだったかもしれないのじぇ」
子まりさは妄言を吐いて起き上がった。
「………………………………ゆ?」
すると目の前には、体当たりをする前と全く同じ状態で佇む母ありすが。
「ゆううううううううううううう!!??
どぼじでええええええええええええええ!!!!」
「……さいきょうあたっくはおわりかしら?」
「ゆ…ゆふふ、さしゅがまりちゃのもとおかーさんなんだじぇ…。
まりちゃをうんだのはぐうぜんじゃなかったのじぇ。
こんどこしょしぬのじぇ!!」
どぼじでええええええええええええええ!!!!」
「……さいきょうあたっくはおわりかしら?」
「ゆ…ゆふふ、さしゅがまりちゃのもとおかーさんなんだじぇ…。
まりちゃをうんだのはぐうぜんじゃなかったのじぇ。
こんどこしょしぬのじぇ!!」
ぽよん ぽよん ぽよん コテン
再度後ろに転んで、母ありすが視界の外に出た。
「ゆふー。ちょっとちゅかれたのじぇ。
まりちゃのさいきょうあたっくをあれだけうけてあとかたもないのじぇ。
ちょっとかわいそうなことをしたのじぇ……」
まりちゃのさいきょうあたっくをあれだけうけてあとかたもないのじぇ。
ちょっとかわいそうなことをしたのじぇ……」
そう言うと、目の前に見覚えのある茎が目に入る。
「……おちびちゃん?」
「ゆぅ……?ゆんやあああああああああああああああああああ!!!!
ばばあああああああああああああああああああああああ!!!!」
「ゆぅ……?ゆんやあああああああああああああああああああ!!!!
ばばあああああああああああああああああああああああ!!!!」
母ありすは前屈みになり子まりさを見下ろしていた。
この母ありす、思った以上に冷静であるようだ。
妊娠中ということもあるのだろうが、本気で子まりさを攻撃する気がないと見える。
妊娠中ということもあるのだろうが、本気で子まりさを攻撃する気がないと見える。
「じね!!じね!!いいがげんにじぬのじぇえええええええええ!!!!」
ぽよん ぽよん ぽよん
二回、三回と母ありすに体当たりを繰り返す子まりさ。
勿論殺すどころかダメージひとつ無い。
勿論殺すどころかダメージひとつ無い。
「ゆはー……ゆはー………」
度重なる体当たりで体力が尽きたのか。
荒い息を吐きながら攻撃を一旦中断した。
荒い息を吐きながら攻撃を一旦中断した。
「……おちびちゃん、よくききなさい」
母ありすが再び前屈みになって子まりさを見た。
しかしその表情は先程とは違い、少々穏やかだ。
説得するつもりかもしれない。
しかしその表情は先程とは違い、少々穏やかだ。
説得するつもりかもしれない。
「おちびちゃん、おかあさんは…」
「じぬのぜえええええええええええええええ!!!」
「じぬのぜえええええええええええええええ!!!」
ブチッ!!!
子まりさは、噛み付いた。
『前屈みになって眼前に迫っていた母ありすの額から生える実ゆっくり』に。
『前屈みになって眼前に迫っていた母ありすの額から生える実ゆっくり』に。
「…………………………」
「ゆ……?むーちゃむーちゃ、しあわしぇえええええ!!!
こりぇおいしいのじぇええええええええ!!!」
「ゆんやあああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
「ゆ……?むーちゃむーちゃ、しあわしぇえええええ!!!
こりぇおいしいのじぇええええええええ!!!」
「ゆんやあああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
食いちぎられた先端の実ゆっくりを視認して母ありすが絶叫した。
「おちびちゃあああああああああん!!
どぼじであがちゃんをだべぢゃうのおおおおおおおおおお!!??」
「うるちゃいのじぇ!まりちゃにさからうからこんにゃ………
ゆひいいいいいいいいいいいいい!!??」
どぼじであがちゃんをだべぢゃうのおおおおおおおおおお!!??」
「うるちゃいのじぇ!まりちゃにさからうからこんにゃ………
ゆひいいいいいいいいいいいいい!!??」
そこには怒気孕む母と父の姿があった。
子まりさが見たのは『ぷくー』。
気を大きくしていた子まりさだが両親という存在と
ぷくーという威嚇行動に本能的な恐怖心を刺激されたらしい。
或いは、先ほどの母ありすへの体当たりで力で敵わないことを我知らず自覚したのだろうか?
子まりさが見たのは『ぷくー』。
気を大きくしていた子まりさだが両親という存在と
ぷくーという威嚇行動に本能的な恐怖心を刺激されたらしい。
或いは、先ほどの母ありすへの体当たりで力で敵わないことを我知らず自覚したのだろうか?
「ゆ………ゆ…………ゆひっ……………」
じりじりと迫ってくる親にじりじりと後退する子まりさ。
すると、ぽふっと背後の何かに接触する。
すると、ぽふっと背後の何かに接触する。
「ゆ………しょうだじぇ!どりぇい!とっととこのくじゅ………を……………」
思い出したその存在に喜色を見せる子まりさは見た。
ニヤニヤと自身を見下す(みくだす)、これ以上無いほど愉悦に満ちた笑顔を浮かべる『元』奴隷を。
ニヤニヤと自身を見下す(みくだす)、これ以上無いほど愉悦に満ちた笑顔を浮かべる『元』奴隷を。
「な………な…………なな…………なん………なんな……………」
『なんなのぜ』とでも言いたいようだが、震えの止まらないその口からは言葉が出てこない。
プスリ
「ゆ………ぎゃああああああああああああああああ!!!」
親まりさにより子まりさの後頭部に木の枝が突き刺された。
「ぴいいいいいいいいい!!!!」
続いて母ありすの木の枝も振り返った子まりさの眉間に刺さる。
「ゆぴー!ゆぴいいいいいいいいい!!!ごれどっでええええええええ!!!」
その場でジタバタして暴れる小まりさを両親は冷めた、というより感情の無い目で見ていた。
「まあまあ、なんてひどいことを!いまとってあげますからね!」
白々しい台詞を言いつつ、子まりさに刺さった木の枝を口にくわえて
真っ直ぐではなく、刀で斬り込むように横へ引っ張った。
真っ直ぐではなく、刀で斬り込むように横へ引っ張った。
「いじゃいいいいいいいいいい!!!
どぼじで!!どぼじでごんなごどじゅるにょおおおおおおお!!??」
「しつれい、ぶきようなもので」
「びいいいいいいいいいいいい!!!」
どぼじで!!どぼじでごんなごどじゅるにょおおおおおおお!!??」
「しつれい、ぶきようなもので」
「びいいいいいいいいいいいい!!!」
ブチ、と皮が裂かれて木の枝が取り出される。
………不器用なんてとんでもない。本来のみこはこの手の技がお手の元だ。
………不器用なんてとんでもない。本来のみこはこの手の技がお手の元だ。
「おまえ、そこのにんげんのかいゆっくりじゃないのぜ?」
「はい?そうですよ……ね?」
「………ああ」
「はい?そうですよ……ね?」
「………ああ」
みこが俺を見て同意を求める。
銅バッジを外させたんだ。そういうことにしておきたいのだろう。
銅バッジを外させたんだ。そういうことにしておきたいのだろう。
「ゆ………ゆへへ……ゆへへへ…………。
みんな!きいたのぜ!?こいつはむれのおきてをやぶったげすなんだぜ!!
かいゆっくりじゃないからせいっさいっしてもいいんだぜ!!」
みんな!きいたのぜ!?こいつはむれのおきてをやぶったげすなんだぜ!!
かいゆっくりじゃないからせいっさいっしてもいいんだぜ!!」
ぞろぞろと草むらの中から、柵の向こう側から、木の影から。
次々と公園の野良ゆっくりが出てきた。どうやら隠れているつもりだったらしい。
集まってくるから妙だとは思っていたのだが。
次々と公園の野良ゆっくりが出てきた。どうやら隠れているつもりだったらしい。
集まってくるから妙だとは思っていたのだが。
「ゆっくりできないよ…………」
「あまあま…………」
「せいっさいっするよ………」
「あまあま…………」
「せいっさいっするよ………」
あ、ひょっとしてお目当ては子まりさが食い残したチョコチップクッキーだろうか?
いくらなんでもこの状況で皆が一致団結して制裁を加えるなど不自然と思っていたのだが。
いくらなんでもこの状況で皆が一致団結して制裁を加えるなど不自然と思っていたのだが。
「みんな!せいっさいっするんだぜえええええええ!!!」
「ゆああああああああ!!!」
「あまあまあああああああああああ!!!!」
「どいてね!どいてね!」
「あまあまはまりさのものだぜええええええええ!!!」
「ふふっ……たのしいぱーてぃになりますね!」
「ゆああああああああ!!!」
「あまあまあああああああああああ!!!!」
「どいてね!どいてね!」
「あまあまはまりさのものだぜええええええええ!!!」
「ふふっ……たのしいぱーてぃになりますね!」
みこが俺の鞄から黒い柄の長剣を取り出した。
金色の装飾が施された、刃渡り30cm程の『しちせいけん』。
飼いれみりゃ用の『すぴあ☆ざ☆ぐんぐにる』と系統を同じくするもので刃は研がれていない。
みこが唯一、俺におねだりしてまで欲しがった代物である。
金色の装飾が施された、刃渡り30cm程の『しちせいけん』。
飼いれみりゃ用の『すぴあ☆ざ☆ぐんぐにる』と系統を同じくするもので刃は研がれていない。
みこが唯一、俺におねだりしてまで欲しがった代物である。
「ていっ!!」
「ぶべぇ!!」
「ぶべぇ!!」
みこが横薙ぎで一番近くにいた親まりさ切りつけた。
目玉を含めた頭部に斜めの裂け目が出来る。
刃が無くとも力任せに叩きつければゆっくりの皮の強度では持たない。
目玉を含めた頭部に斜めの裂け目が出来る。
刃が無くとも力任せに叩きつければゆっくりの皮の強度では持たない。
「あまあまあああああああ、ぐぎゃ!!」
「どげ!どげえええええええ、ぶび!!」
「でやああああああああああ!!!!」
「ぎゅびぃ!!」「ぐべえ!!」「ゆぎゃあああああああ!!!」
「どげ!どげえええええええ、ぶび!!」
「でやああああああああああ!!!!」
「ぎゅびぃ!!」「ぐべえ!!」「ゆぎゃあああああああ!!!」
左右の二匹に切り込み、さらに回転切りで三匹を一気に吹っ飛ばす。
「べっ!!」
みこが投擲した剣がれいむの顔面に突き刺さった。
中枢餡を貫かれたのかそのまま後ろに転がって動かなくなる。
中枢餡を貫かれたのかそのまま後ろに転がって動かなくなる。
「はああああああああ!!!」
「ぐびゃ!!!」
「ぐびゃ!!!」
垂直になった剣の柄をジャンプしてくわえなおし
そのまま宙返りをしてれいむごと別のゆっくりに叩き付けた。
そのまま宙返りをしてれいむごと別のゆっくりに叩き付けた。
「うぇ………」
まるで三○無双のオープニングムービーだ。
みこがまさかここまで強いとは……。
みこがまさかここまで強いとは……。
………………………
………………
………
「…………ふぅ、つかれました」
ものの数分そこらでゆっくりを殲滅したみこが一息ついた。
逃げていった奴もいなかったわけではないが、少なくとも寄ってきた奴は例外なく戦闘不能だ。
逃げていった奴もいなかったわけではないが、少なくとも寄ってきた奴は例外なく戦闘不能だ。
「い………だい……………」
「どぼじで………ごんなごどずるの……………」
「だず………げで…………」
「どぼじで………ごんなごどずるの……………」
「だず………げで…………」
一部、いや半分以上のゆっくりが未だ死に至っていない。
みこの加えた一撃は中枢餡に達しないものが多く絶命するにはあと一押し足りないようだ。
中身の流出もすぐには起きず、長く時間を置いて少しずつ弱っていく悲惨な状況である。
みこの加えた一撃は中枢餡に達しないものが多く絶命するにはあと一押し足りないようだ。
中身の流出もすぐには起きず、長く時間を置いて少しずつ弱っていく悲惨な状況である。
「ゆ……ぴゃ………ゆぴゃぁ……………」
そして俺の一番近くにいるゆっくりは最初の調子付かせた子まりさである。
みこの剣ではなく短い木の枝によるダメージなので一応行動不能には陥っていない模様。
みこの剣ではなく短い木の枝によるダメージなので一応行動不能には陥っていない模様。
「あはっ……♪あはははははははははははは!!!!」
「ゆぴぃ!!??」
「ゆぴぃ!!??」
こちらに背を向けてみこがいつもの笑いを漏らした。
背中越しにもその狂気が伝わったのか、子まりさが飛び上がって竦みあがる。
背中越しにもその狂気が伝わったのか、子まりさが飛び上がって竦みあがる。
「………………(ユラリ」
「ゆっ……ゆっ……ゆひいいいいいいいい!!!」
「ゆっ……ゆっ……ゆひいいいいいいいい!!!」
剣をくわえてこちらを振り返ったみこはあんこやカスタードにまみれている。
人間で言えば返り血を全身に浴びたチェーンソーを持つ殺人鬼といった塩梅か。
人間で言えば返り血を全身に浴びたチェーンソーを持つ殺人鬼といった塩梅か。
「さぁ…………まりささまぁ…………あなたのばんですよぉ…………♪」
「ゆっゆっゆんやあああああああああああああああ!!!!
もうおうぢがえるううううううううううううう!!!!」
「ゆっゆっゆんやあああああああああああああああ!!!!
もうおうぢがえるううううううううううううう!!!!」
子まりさは背を向けて逃げ出した。
体力の消耗が激しいのか跳ねることができず、かなりペースは遅いが。
体力の消耗が激しいのか跳ねることができず、かなりペースは遅いが。
ヒュンッ!ザシッ!
「ゆぴいいいいいいいいいい!!!!」
「ゆぴいいいいいいいいいい!!!!」
ジャンプ斬りが子まりさの真横を掠めた。わざと外したんだろうけど。
「まりちゃは!まりちゃは!
こんなとこでしんでいいゆっきゅりじゃないんだじぇええええ!!!」
「……………♪」
こんなとこでしんでいいゆっきゅりじゃないんだじぇええええ!!!」
「……………♪」
カリカリと剣を引きずる音を立てながらみこはずりずりと後を追う。
ザクッ!
「ゆんやあああああああああああ!!」
「ゆんやあああああああああああ!!」
再び真横に剣が突きたてられた。
「どぼじでえええええ!!??まりちゃはかみになるゆっきゅりなのじぇええええ!!??
どぼじでごんなめにあうにょおおおおおおおお!!??
………ぴぎゃああああああああああ!!!」
どぼじでごんなめにあうにょおおおおおおおお!!??
………ぴぎゃああああああああああ!!!」
みこがジャンプして子まりさの正面に回りこんだ。
「ゆんやあああああああああああああ!!!!
おどーじゃああああああああああん!!
おがーじゃあああああああああああん!!
きゃわいいまりちゃをたしゅけてにぇええええええええ!!!」
おどーじゃああああああああああん!!
おがーじゃあああああああああああん!!
きゃわいいまりちゃをたしゅけてにぇええええええええ!!!」
その言葉においおい…と思っていると、みこが剣で一匹のゆっくりを示した。
「おかあさんとは、あのごみのことですか?」
「ゆ……?ゆううううううううううううう!!??
どぼじでおがーざんがじんでるのおおおおおおおおお!!??」
「ゆ……?ゆううううううううううううう!!??
どぼじでおがーざんがじんでるのおおおおおおおおお!!??」
乱戦の影響で俺には見分けがつかなくなっていたが、ゆっくり同士ではわかるらしい。
子まりさは死んでる、と言ったが実際は弱っているだけである。
もっとも殺到してきたゆっくりに突き飛ばされ、踏まれ、しかも身重であったありすは
中身のカスタードをだいぶ吐いてしまったようで回復の見込みは無かった。
それでも、おそらくわざとみこが攻撃しなかったのだろう。
他のゆっくりに比べればダメージは少ない。
子まりさは死んでる、と言ったが実際は弱っているだけである。
もっとも殺到してきたゆっくりに突き飛ばされ、踏まれ、しかも身重であったありすは
中身のカスタードをだいぶ吐いてしまったようで回復の見込みは無かった。
それでも、おそらくわざとみこが攻撃しなかったのだろう。
他のゆっくりに比べればダメージは少ない。
「おかーちゃん!ゆっきゅり!ゆっきゅりちてにぇええええええええ!!!」
子まりさは母ありすの元まで這いずって行き、ぺーろぺーろをしようとするが
「ゆぴっ!?」
肝心の母ありすはなけなしの体力を使って身体(頭?)と揺すり、子まりさを拒絶した。
「どぼじ……」
「じ………ねぇ……………!」
「!?」
「じ………ねぇ……………!」
「!?」
子まりさは母の言葉に凍りついた。
「どぼじでぞんなごどいうにょおおおおおおおお!!!???」
「まりざを……おちびちゃんを………むれのみんなをごろじだ………
ぜんぶ………ぜんぶ………おぢびちゃんのぜいよ………!」
「え?」
「まりざを……おちびちゃんを………むれのみんなをごろじだ………
ぜんぶ………ぜんぶ………おぢびちゃんのぜいよ………!」
「え?」
そうじゃないだろ。殺したのはみこだ。
まさか、こうなった発端が子まりさにあるとでも言いたいのか?
まさか、こうなった発端が子まりさにあるとでも言いたいのか?
「どぼじでええええええええええええ!!!!
まりちゃなにもわるいことちてにゃいいいいいいいい!!!!」
「じ……ねぇ………!」
「おまえが……おまえがみんなをごろじだぁ………!!」
「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
まりちゃなにもわるいことちてにゃいいいいいいいい!!!!」
「じ……ねぇ………!」
「おまえが……おまえがみんなをごろじだぁ………!!」
「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
子まりさがしーしーを噴き出して飛び上がった。
母ありすだけではない。
そこらにいる行動不能となったゆっくりすべてが子まりさに恨み言を言っていた。
母ありすだけではない。
そこらにいる行動不能となったゆっくりすべてが子まりさに恨み言を言っていた。
「おまえざえ……おまえざえいなげればぁぁぁ………!!」
「ゆ、ゆ、ゆ、ゆんやああああああああああああ!!!!」
(くすくす)
「ゆ、ゆ、ゆ、ゆんやああああああああああああ!!!!」
(くすくす)
……ん?みこが俺の方を見てからチョコチップクッキーをあごでしゃくった。
ああ!そういうことか!ここの連中はかなりの食糧難に瀕していたと聞く。
だから少なくとも群れの連中は『あまあま』とそれを食べた子まりさにした目がいっていなかったのだ。
都合の悪いことは目に入らない饅頭共のこと。
本気でみこを制裁しようと考えたのは親まりさだけのようである。
ありすは……比較的子まりさ寄りだったが、実ゆっくりを食われた恨みが根深いのかもしれない。
ああ!そういうことか!ここの連中はかなりの食糧難に瀕していたと聞く。
だから少なくとも群れの連中は『あまあま』とそれを食べた子まりさにした目がいっていなかったのだ。
都合の悪いことは目に入らない饅頭共のこと。
本気でみこを制裁しようと考えたのは親まりさだけのようである。
ありすは……比較的子まりさ寄りだったが、実ゆっくりを食われた恨みが根深いのかもしれない。
もっとも、俺はみこのような『欲』を見る能力が無いので
やつらをどのように扇動したか完全には推し量れないが。
やつらをどのように扇動したか完全には推し量れないが。
「じ……ねぇ………じねぇ………!!!」
「ごろず………ごろじでやるぅぅ!!!」
「ゆ!ゆ!ゆんやああああああああああ!!!!」
「ごろず………ごろじでやるぅぅ!!!」
「ゆ!ゆ!ゆんやああああああああああ!!!!」
まるでゾンビだ。
そこらに転がっているゆっくり達は地の底から湧き上がるような恨み言を言いつつ
動かぬ身体を動かしてじりじりと子まりさに近寄ってゆく。
そこらに転がっているゆっくり達は地の底から湧き上がるような恨み言を言いつつ
動かぬ身体を動かしてじりじりと子まりさに近寄ってゆく。
「まりちゃもうやじゃあああああああああ!!!!
おうぢ!!おうぢにがえるうううううううううう!!!!」
おうぢ!!おうぢにがえるうううううううううう!!!!」
そう言って振り返った先には
「そうですね………『つちにかえる』ときがきたようです」
「ゆんやあああああああああああああああ!!!!!!!」
「ゆんやあああああああああああああああ!!!!!!!」
都合二十匹を始末した悪魔が子まりさの前に立ちはだかる。
「あ…………あ………………ああ……………………」
「あはっ♪あははっ………あはははははははははははは!!!!!」
「あはっ♪あははっ………あはははははははははははは!!!!!」
剣を口から放し高笑いをするみこを見て後ずさりを始めた。
ずりずりと秒速1cm程度の速度で後退するが、その先で待っていたのは。
ずりずりと秒速1cm程度の速度で後退するが、その先で待っていたのは。
「ゆびぃ!?いじゃいいいいいいいいい!!!!!」
子まりさが後ろから感じた激痛に辺りを見回すと
「じね………じねぇ…………」
「ゆっぎゃあああああああああああ!!!」
「ゆっぎゃあああああああああああ!!!」
後頭部を真後ろにいた身体の半壊したれいむに噛まれていた。
既に子まりさは亡者どもに取り囲まれている。
先ほどから右往左往するばかりであった子まりさとは違い
奴らは一心不乱に子まりさを目指しているから。
既に子まりさは亡者どもに取り囲まれている。
先ほどから右往左往するばかりであった子まりさとは違い
奴らは一心不乱に子まりさを目指しているから。
「ごろず………おまえだげは………ごろずぅ………!!!」
「ゆんやああああああああああああああ!!!!
だりぇか!!きゃわいいまりちゃをたしゅけてにぇえええええええええ!!!!」
「じねぇ…………!!!!」
「あばあば……あばあばだよぉ…………」
「ゆひっ……ゆひひっ………ゆっくりじでいっでねぇ………!!!」
「ぎゅびいいいいいいいい!!!!
ぶべ!!!ぎゅべら!!!いじゃびちゃ!!だじゅげ!!
あびぃ!!!ぎゅばぁ!!!いじゃいいじゃいあびゃあ!?
ばりざのおべべがびびょぉおおおおお!!!!
ぼう!!!あびがべびべばぼばああああああああ!!!!」
「ゆんやああああああああああああああ!!!!
だりぇか!!きゃわいいまりちゃをたしゅけてにぇえええええええええ!!!!」
「じねぇ…………!!!!」
「あばあば……あばあばだよぉ…………」
「ゆひっ……ゆひひっ………ゆっくりじでいっでねぇ………!!!」
「ぎゅびいいいいいいいい!!!!
ぶべ!!!ぎゅべら!!!いじゃびちゃ!!だじゅげ!!
あびぃ!!!ぎゅばぁ!!!いじゃいいじゃいあびゃあ!?
ばりざのおべべがびびょぉおおおおお!!!!
ぼう!!!あびがべびべばぼばああああああああ!!!!」
子まりさは最後の力を振り絞るのみとなった亡者どもに
少しずつ、少しずつ解体されていった。
少しずつ、少しずつ解体されていった。
――――同日、午後2時、公園――――
時は戻って現在の話である。
「しかし、こいつらこんな状態にしちゃって迷惑にならないかねぇ?」
「だいじょうぶじゃないですか?あしたにはすべてかたづけられるんですから」
「へ?」
「……ぽすとにはいっていたかみをみませんでした?
あしたはここのこうえんでいっせいくじょがあるんですよ」
「あ……………」
「だいじょうぶじゃないですか?あしたにはすべてかたづけられるんですから」
「へ?」
「……ぽすとにはいっていたかみをみませんでした?
あしたはここのこうえんでいっせいくじょがあるんですよ」
「あ……………」
見れば、中心にいるであろう子まりさの元に折り重なるようにして動かなくなっている饅頭一行。
こいつらの直接的な死因は衰弱死。
餡子を吐いたものはおらず、みこの斬撃で少々飛び散ったものがあるだけだ。
こいつらの直接的な死因は衰弱死。
餡子を吐いたものはおらず、みこの斬撃で少々飛び散ったものがあるだけだ。
「………お前、単なるアホじゃあないんだな」
「もう。しつれいですね」
「もう。しつれいですね」
思えば、みこの行動には余計が一切無かったように思う。
バッジを外させたのも。クッキーを用意させたのも。一斉駆除も。
常に先の先を読んで先回りしている。
バッジを外させたのも。クッキーを用意させたのも。一斉駆除も。
常に先の先を読んで先回りしている。
「わたしは、いちどにふくすうのことをかんがえるのがとくいなんですよ」
「そうかい」
「だず………げで……………」
「でいびゅは…………じんぐるまざーなんだよ…………がわいぞうなんだよ………?」
「そうかい」
「だず………げで……………」
「でいびゅは…………じんぐるまざーなんだよ…………がわいぞうなんだよ………?」
まだ息のあるやつもいる。
だが子まりさを殺すことに最後の体力を使い切ったのだろう。
今度こそ本当に行動できるやつは全ていなくなっていた。
だが子まりさを殺すことに最後の体力を使い切ったのだろう。
今度こそ本当に行動できるやつは全ていなくなっていた。
「おにいさんは、たのしめませんでしたか?」
「いや、そんなことはない。
………ああでも少し方向性が違うかなぁ。
俺は殺すところより、無様に生き続ける様を見て楽しむタイプだからな」
「なるほどなるほど……さんこうにしておきますね」
「まあ気にしなくていい。
俺は元々こういう冷めた反応をすることの多い性格だ。
見た目以上には楽しんでいるから心配いらん」
「ほほう、なるほどなるほど。
ではしばらくは、あそこでしにかけているゆっくりをかんさつしてたのしむことにしましょうか」
「いや、そんなことはない。
………ああでも少し方向性が違うかなぁ。
俺は殺すところより、無様に生き続ける様を見て楽しむタイプだからな」
「なるほどなるほど……さんこうにしておきますね」
「まあ気にしなくていい。
俺は元々こういう冷めた反応をすることの多い性格だ。
見た目以上には楽しんでいるから心配いらん」
「ほほう、なるほどなるほど。
ではしばらくは、あそこでしにかけているゆっくりをかんさつしてたのしむことにしましょうか」
そう言いつつ、みこが俺の膝の上に飛び乗ってくる。
「…………………」
「あら?だっこしたいんじゃないんですか?」
「誰もそんなことは言っていないが?」
「いえいえ、おにいさんのようすをみていればだれでもわかりますよ。
とくに、わたしのほうをちらちらみていたりすれば」
「なっ…………!!」
「なーんちゃって。うそです」
「あら?だっこしたいんじゃないんですか?」
「誰もそんなことは言っていないが?」
「いえいえ、おにいさんのようすをみていればだれでもわかりますよ。
とくに、わたしのほうをちらちらみていたりすれば」
「なっ…………!!」
「なーんちゃって。うそです」
俺は無言でみこを抱えた。
「お、おにいさん、くるし……!」
「むぎゅー」
「むぎゅー」
自分の飼いゆっくりに振り回されるというのも情けないが
まあこういうのも悪くない気がする。
まあこういうのも悪くない気がする。