ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4359 ナルキッソス
最終更新:
ankoss
-
view
『ナルキッソス』 6KB
愛で 小ネタ 思いやり 愛情 追放 群れ 希少種 自然界 人間なし ピクミンれいむとネガティブゆうか
愛で 小ネタ 思いやり 愛情 追放 群れ 希少種 自然界 人間なし ピクミンれいむとネガティブゆうか
山の斜面に構えたゆっくりの群れ。そこはとってもお花にあふれていた絶好のゆっくりプレイスでした。
そんな場所にはたくさんのゆっくりが集まり、ほのぼのとした生活が過ぎていくのでした。
花を眺めることから始まり、花を摘んでお飾りにつけたり、輪っかにして遊んだり、食べちゃったり。
「おはなさんであそぶなんてゆっくりしてないわ……」
そんなゆっくりの中に悄気た顔をするゆっくりがいました。ゆっくりゆうかです。
「ゆぷぷ、ま~たゆうかがなにかいってるのぜ?」
「そうだねーおはなさんはゆっくりのためにはえてくるんだよーわかれよー」
はっきり言って、ゆうかは異端でした。花を食べるな、花で遊ぶなというゆうかの考えはゆっくりしてないのです。
そもそも、ゆっくりにとって花は食料であり、物なのです。それに、この群れのゆっくりの主食は花です。
花を眺めるだけに留めて欲しいという、ゆうかの言葉は群れのゆっくりには理解できませんでした。
「ゆうかはあっちにいくんだねー!」
ちぇんはまりさと一緒にゆうかをあざ笑いました。ゆうかは、ぐっと涙をこらえてその場をのそのそと去っていきます。
そんな場所にはたくさんのゆっくりが集まり、ほのぼのとした生活が過ぎていくのでした。
花を眺めることから始まり、花を摘んでお飾りにつけたり、輪っかにして遊んだり、食べちゃったり。
「おはなさんであそぶなんてゆっくりしてないわ……」
そんなゆっくりの中に悄気た顔をするゆっくりがいました。ゆっくりゆうかです。
「ゆぷぷ、ま~たゆうかがなにかいってるのぜ?」
「そうだねーおはなさんはゆっくりのためにはえてくるんだよーわかれよー」
はっきり言って、ゆうかは異端でした。花を食べるな、花で遊ぶなというゆうかの考えはゆっくりしてないのです。
そもそも、ゆっくりにとって花は食料であり、物なのです。それに、この群れのゆっくりの主食は花です。
花を眺めるだけに留めて欲しいという、ゆうかの言葉は群れのゆっくりには理解できませんでした。
「ゆうかはあっちにいくんだねー!」
ちぇんはまりさと一緒にゆうかをあざ笑いました。ゆうかは、ぐっと涙をこらえてその場をのそのそと去っていきます。
ナルキッソス
嘘あき
「ゆうか、れいむはゆうかのきもちはわかるよ」
頭に真っ直ぐ花を生やしたれいむが顔を伏せて泣くゆうかを慰めました。そう、れいむはゆうかの唯一の友達です。
ゆうかが以前住んでいた群れを捨てて、この花畑に憧れを持ってやってきた時からの友達です。
「でもね、ゆうかもわかってるとおもうんだ。おはなさんはたべもので、むれのみんなのだいじなごはんさんだって」
ゆうかだって、理解しています。他に食べるものがあまりないから、一年中その場に生えてくる花を食べなければならないことを。
食料源を食べるなというのは暴力的な意見だということも理解しています。
ですが、花を愛でるゆっくりとしては辛抱たまらんのです。何よりも、無意味に花を引っこ抜くゆっくりなんて言語道断。
「ゆうかは、ゆうかは、どうしても、おはなさんをだいじにしてほしいのよ」
そのために、ゆうかは花を食べずに数少ない山の食料を食べて生活しています。虫や雑草を探して食べているのです。
一生懸命に狩りをする姿をバカにされながら、ゆうかは一人で戦っています。
「ゆーん、ゆうかもがんこさんだね。でも、きらいじゃないよ!」
れいむはゆうかの頬に自分の頬を擦り当てました。
「すーりすーり!」
「ゆゆ、すーりすーり……」
頬に垂れていた涙は途絶え、ゆうかは少し微笑むことが出来ました。
頭に真っ直ぐ花を生やしたれいむが顔を伏せて泣くゆうかを慰めました。そう、れいむはゆうかの唯一の友達です。
ゆうかが以前住んでいた群れを捨てて、この花畑に憧れを持ってやってきた時からの友達です。
「でもね、ゆうかもわかってるとおもうんだ。おはなさんはたべもので、むれのみんなのだいじなごはんさんだって」
ゆうかだって、理解しています。他に食べるものがあまりないから、一年中その場に生えてくる花を食べなければならないことを。
食料源を食べるなというのは暴力的な意見だということも理解しています。
ですが、花を愛でるゆっくりとしては辛抱たまらんのです。何よりも、無意味に花を引っこ抜くゆっくりなんて言語道断。
「ゆうかは、ゆうかは、どうしても、おはなさんをだいじにしてほしいのよ」
そのために、ゆうかは花を食べずに数少ない山の食料を食べて生活しています。虫や雑草を探して食べているのです。
一生懸命に狩りをする姿をバカにされながら、ゆうかは一人で戦っています。
「ゆーん、ゆうかもがんこさんだね。でも、きらいじゃないよ!」
れいむはゆうかの頬に自分の頬を擦り当てました。
「すーりすーり!」
「ゆゆ、すーりすーり……」
頬に垂れていた涙は途絶え、ゆうかは少し微笑むことが出来ました。
群れのゆっくりからは馬鹿にされ、ゆっくりしていないゆっくりというレッテルを貼られたゆうかは自分が嫌いでした。
どうせなら、お花が好きな気持がなくなればいいのかなと常々思うのです。
そうすれば、他のみんなと仲良くできて、ゆっくりできるんじゃないかと。
ゆうかは他のゆっくりよりも愛に飢えている傾向があります。それは、チェンジリングの子として生まれたからです。
両親からもバカにされ、姉妹にもバカにされ、周囲のゆっくりにもバカにされ、逃げた先のこの群れでもバカにされ。
もう、うんざりでした。
「ゆうかはゆっくりしてないのかなぁ」
ポジティブシンキングの多いゆっくりの中ではかなり、ネガティブな状況だといっていいでしょう。
人間で言えば鬱状態といっても差し支えありません。
思案にふけながら森を探索していると、ゆうかは不思議な匂いをキャッチしました。
「ゆゆ、なんだかとってもゆっくりしたにおいだわ。なんというか、すがすがしいきぶんね」
その匂いに釣られながらゆうかは歩を進めていきました。緑の雑草が生い茂る深いところへと進んで行きました。
すると、とっても静かな場所についたのです。静かさが伝わるぐらいに染み入るような音がしました。
「これは、みずうみさんかしら?」
青々とした水が広がる、小さな湖でした。ですが、とても綺麗な水だと見て分かるぐらいに。
「すこし、おみずをのみましょう!」
いつも飲んでいる水は貯めた雨水や群れの汚い泥水混じった湖の水ばかりでした。
こんなにも濁っておらず、澄んでいる水は初めてです。
「いっただっきまーす!」
ゆうかは水を飲もうとします。しかし、一旦、ゆうかは動きを止めました。目の前に誰かがいるのです。
「と、とってもきれいなゆっくりだわ……」
眼の前にいるゆっくりはとてつもない美ゆっくりでした。いつも見ているくろんぼの帽子やゴワゴワの金髪とはわけが違います。
左右非対称なネコミミやお手入れをしていない黒髪、帽子のかぶり方が変な紫髪とは違う、なだらかにしとやかな緑髪。
そして、なによりも、他のゆっくりが間抜けっ面に見えてしまうぐらいに整った顔。その顔が驚いた表情を見せてきました。
「あ、あの、ゆ、ゆうかは!」
別に驚かそうとしたわけじゃない、ゆうかはそう言おうとしたら、向こうは慌てた顔をしました。
「えっとね……」
もじもじとしながらゆうかは言葉に迷っていると相手も困った顔をします。ゆうかは自分と気持ちが通じ合っているのではないかと思いました。
「あ、あのね! ゆうかはゆうかなの! いっしょにゆっくりしてね!」
精一杯の笑顔でゆうかが相手に答えると、向こうも笑顔で返してくれました。その答えだけでゆうかはとっても嬉しかったのです。
ですが、きゅうに顔が赤くなってしまい、もどかしくなりました。
「きょう、きょうはこれで!!」
恥ずかしくなったのです。あまりにも綺麗な美ゆっくりがクズな自分に笑顔を向けてくれたそれだけで嬉しかったのです。
どうせなら、お花が好きな気持がなくなればいいのかなと常々思うのです。
そうすれば、他のみんなと仲良くできて、ゆっくりできるんじゃないかと。
ゆうかは他のゆっくりよりも愛に飢えている傾向があります。それは、チェンジリングの子として生まれたからです。
両親からもバカにされ、姉妹にもバカにされ、周囲のゆっくりにもバカにされ、逃げた先のこの群れでもバカにされ。
もう、うんざりでした。
「ゆうかはゆっくりしてないのかなぁ」
ポジティブシンキングの多いゆっくりの中ではかなり、ネガティブな状況だといっていいでしょう。
人間で言えば鬱状態といっても差し支えありません。
思案にふけながら森を探索していると、ゆうかは不思議な匂いをキャッチしました。
「ゆゆ、なんだかとってもゆっくりしたにおいだわ。なんというか、すがすがしいきぶんね」
その匂いに釣られながらゆうかは歩を進めていきました。緑の雑草が生い茂る深いところへと進んで行きました。
すると、とっても静かな場所についたのです。静かさが伝わるぐらいに染み入るような音がしました。
「これは、みずうみさんかしら?」
青々とした水が広がる、小さな湖でした。ですが、とても綺麗な水だと見て分かるぐらいに。
「すこし、おみずをのみましょう!」
いつも飲んでいる水は貯めた雨水や群れの汚い泥水混じった湖の水ばかりでした。
こんなにも濁っておらず、澄んでいる水は初めてです。
「いっただっきまーす!」
ゆうかは水を飲もうとします。しかし、一旦、ゆうかは動きを止めました。目の前に誰かがいるのです。
「と、とってもきれいなゆっくりだわ……」
眼の前にいるゆっくりはとてつもない美ゆっくりでした。いつも見ているくろんぼの帽子やゴワゴワの金髪とはわけが違います。
左右非対称なネコミミやお手入れをしていない黒髪、帽子のかぶり方が変な紫髪とは違う、なだらかにしとやかな緑髪。
そして、なによりも、他のゆっくりが間抜けっ面に見えてしまうぐらいに整った顔。その顔が驚いた表情を見せてきました。
「あ、あの、ゆ、ゆうかは!」
別に驚かそうとしたわけじゃない、ゆうかはそう言おうとしたら、向こうは慌てた顔をしました。
「えっとね……」
もじもじとしながらゆうかは言葉に迷っていると相手も困った顔をします。ゆうかは自分と気持ちが通じ合っているのではないかと思いました。
「あ、あのね! ゆうかはゆうかなの! いっしょにゆっくりしてね!」
精一杯の笑顔でゆうかが相手に答えると、向こうも笑顔で返してくれました。その答えだけでゆうかはとっても嬉しかったのです。
ですが、きゅうに顔が赤くなってしまい、もどかしくなりました。
「きょう、きょうはこれで!!」
恥ずかしくなったのです。あまりにも綺麗な美ゆっくりがクズな自分に笑顔を向けてくれたそれだけで嬉しかったのです。
とあるまりさは、昨日ゆうかが美ゆっくりに出会った湖に来ていました。
「ゆぁ~ん、ここがびゆっくりがでるみずうみさんなのぜ?」
あまりの嬉しさにゆうかは湖に美ゆっくりが現れることを群れのみんなに広めていったのです。その噂を聞きつけたまりさは湖の前に現れました。
「びゆっくり、さっさとまりさのめのまえにでるのぜ!」
ですが、目の前に現れたのは怒った顔の厳つい不細工なまりさでした。
「な、なんあのぜこいつは!! けんかをうってるのかぜ!!?」
怒鳴り返すと向こうも大きな口を開けて何かをほざいてきます。
「ゆゆゆ、ゆるさないのぜ!! そのけんかかってやるのぜぇええ!!」
そういうと、まりさは水面へと突撃しました。
それ以来、そのまりさを見たものはいません。
「ゆぁ~ん、ここがびゆっくりがでるみずうみさんなのぜ?」
あまりの嬉しさにゆうかは湖に美ゆっくりが現れることを群れのみんなに広めていったのです。その噂を聞きつけたまりさは湖の前に現れました。
「びゆっくり、さっさとまりさのめのまえにでるのぜ!」
ですが、目の前に現れたのは怒った顔の厳つい不細工なまりさでした。
「な、なんあのぜこいつは!! けんかをうってるのかぜ!!?」
怒鳴り返すと向こうも大きな口を開けて何かをほざいてきます。
「ゆゆゆ、ゆるさないのぜ!! そのけんかかってやるのぜぇええ!!」
そういうと、まりさは水面へと突撃しました。
それ以来、そのまりさを見たものはいません。
ゆうかの噂が出まわってから一週間が経ちました。試しに行ったゆっくりは数知れず。しかし、帰ってきたゆっくりは皆一様に言います。
「ゆっくりしてないゆっくりしかいなかったよ!!」と。
そして、ゆうかは嘘つきゆっくり呼ばわりされました。
「ゆうかはうそつきでゆっくりしてないゆっくりだよ!!」と。
「ゆっくりしてないゆっくりしかいなかったよ!!」と。
そして、ゆうかは嘘つきゆっくり呼ばわりされました。
「ゆうかはうそつきでゆっくりしてないゆっくりだよ!!」と。
村八分の目にあったゆうかは、涙を流しながら他の場所に移る準備をしてました。
嘘扱いされたゆうかは再度、湖に行って、美ゆっくりがいることを確認し、嘘じゃないと言いましたが、信じてくれませんでした。
ですが、れいむだけは信じてくれました。
れいむは知っていたのです。湖に現れたのはもう一匹のゆうかであることを。群れのみんなは湖に自分が映ることを知らなかったのです。
そもそも、人間以外に鏡の原理を知る生物はいません。ですが、唯一、れいむだけは知っていました。
話はさておき、れいむは知っています。ゆうかが群れ一番の最も美しい、ゆっくりしたゆっくりであることを。
「これで、さよならなんてかなしいわね」
「さよならじゃないよ、れいむ、ゆうかにあいにいくから」
「え?」
れいむは自分の出来る限りの笑顔をゆうかに見せました。
「だって、ゆうかはゆっくりしてるもん! だから、ゆうかがわらえば、きっと、れいむはみつけられる」
「ゆ、ゆゆゆゆゆ」
れいむのこっ恥ずかしい台詞に身を悶えさせるゆうか。
「だから、もうなくのはやめてね! ゆうかはもっとわらってね!!」
目をパチリコとウィンクするれいむにゆうかは我慢していた涙腺の蛇口を緩めてしまいました。
「ゆっくじ、りがいじだわぁあああ!!」
うわぁーん、うわぁーんと泣きながら、ゆうかは体一つで群れを去って行きました。
れいむは信じています。本当にゆっくりしたゆっくりが報われることを。
そう、れいむこと花の神様はゆうかに微笑みました。
嘘扱いされたゆうかは再度、湖に行って、美ゆっくりがいることを確認し、嘘じゃないと言いましたが、信じてくれませんでした。
ですが、れいむだけは信じてくれました。
れいむは知っていたのです。湖に現れたのはもう一匹のゆうかであることを。群れのみんなは湖に自分が映ることを知らなかったのです。
そもそも、人間以外に鏡の原理を知る生物はいません。ですが、唯一、れいむだけは知っていました。
話はさておき、れいむは知っています。ゆうかが群れ一番の最も美しい、ゆっくりしたゆっくりであることを。
「これで、さよならなんてかなしいわね」
「さよならじゃないよ、れいむ、ゆうかにあいにいくから」
「え?」
れいむは自分の出来る限りの笑顔をゆうかに見せました。
「だって、ゆうかはゆっくりしてるもん! だから、ゆうかがわらえば、きっと、れいむはみつけられる」
「ゆ、ゆゆゆゆゆ」
れいむのこっ恥ずかしい台詞に身を悶えさせるゆうか。
「だから、もうなくのはやめてね! ゆうかはもっとわらってね!!」
目をパチリコとウィンクするれいむにゆうかは我慢していた涙腺の蛇口を緩めてしまいました。
「ゆっくじ、りがいじだわぁあああ!!」
うわぁーん、うわぁーんと泣きながら、ゆうかは体一つで群れを去って行きました。
れいむは信じています。本当にゆっくりしたゆっくりが報われることを。
そう、れいむこと花の神様はゆうかに微笑みました。
凛々と咲くナルキッソスの花弁は風に揺られて散っていきます。
終わり