2010年4月13日
韓国のミステリについての文献一覧。日本語で書かれたものを集めている。年代順。
- 『ミステリマガジン』2000年10月号 (特集 コリアン・ミステリ・ナウ)
- 鄭泰原(チョン・テウォン)「韓国ミステリ事情」pp.64-67
- 川村湊「韓国の現代文学状況を見る ――ミステリとの関連において」pp.68-69
- 天野護堂「ミステリ・ファンのための韓国映画入門」pp.70-73
- 北原尚彦「日本語で読める韓国SF」pp.74-75
- 加賀山卓朗「韓国の楽しみ方」pp.76-77
- 表紙にソウル駅の写真を使い、韓国推理作家協会が自ら翻訳した短編4作品、さらに関連する記事・エッセイの掲載と、結構力の入った韓国ミステリ特集号。韓国推理作家協会の鄭泰原(チョン・テウォン)が韓国の推理小説について解説した記事で、2000年当時までの韓国ミステリの流れが概観できる。ただし現在も刊行されている韓国のミステリ雑誌『季刊ミステリ』は2002年創刊なので、その辺りの流れについては書かれていない。そろそろ、もう一度特集をしてくれないだろうか。
- 金容権(2001)「現代の韓国ミステリー事情」(光文社『ジャーロ』4号(2001年夏号))pp.308-311
- 『コリアン・ミステリ 韓国推理小説傑作選』(バベル・プレス、2002年5月)
- 短編13編収録。韓国推理作家協会編、98年版『今年の推理小説』の翻訳。「訳者あとがき」があるが、韓国ミステリについての情報量はあまり多くない。
- 米津篤八(2008)「世界のミステリ雑誌 韓国」(早川書房『ハヤカワミステリマガジン』2009年1月号(2008年11月))pp.54-55
- 世界のミステリ雑誌特集号。韓国の「季刊ミステリ」も取り上げられている。韓国ミステリ短編1作(「そして誰もいなくなった」ソル・インヒョ)のほか、スウェーデンのミステリ短編1作も翻訳掲載されている。
- 米津篤八(2009)「韓国ミステリー百年の現在」(李垠『アジア本格リーグ3 美術館の鼠』講談社、2009年11月)pp.231-237
- 韓国ミステリの歴史から現状までを概観した巻末解説。
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最終更新:2010年11月13日 14:37