双眼鏡で見える天体

代表的なものは→美しい天体動画にてご覧下さい。

惑星・衛星

月(Moon)

常に地球側を向いて地球の周りをグルグル回っている、地球大好きっ子です。
常にコチラ側を向いているのは、月の重心がかなり偏っている為だそうです。

双眼鏡で覗くとクレーターや月の海が良く見えます。瞳径が大きい双眼鏡だと影になった部分もよく見える。
ただし、満月に瞳径の大きい双眼鏡を使うとムスカ大佐のようになりますので、じっくり観察するのなら三日月~半月ほどの明るさが一番楽しかったりします。

木星(Jupiter)

大赤斑(Great red spot)がチャームポイントのオシャレな惑星です。
あともう少し大きければ、太陽のような恒星になれたと言われています。

双眼鏡だと倍率が低すぎるのと明るすぎるので縞模様などは観測できませんが、4つの衛星は見ることができます。ちなみにこの4つはガリレオ・ガリレイが発見しガリレオ衛星と呼ばれています。名前はそれぞれ、イオ・エウロパ・ガニメデ・カリストと名付けられました。

しかし、実はこれらの他にも50個以上の衛生が見つかっています。大所帯ですね。

人工衛星

適当に観測していると結構視界に入ります。等速運動をしているのですぐに分かります。
美しい天体動画
の中にもちょくちょく写っていますね。
イリジウム衛生フレアというマイナス8等級ほどにもなる非常に明るいものもあります。


メシエ天体(いわゆる星雲・星団)

上から明るさ順

M45(プレアデス星団・すばる・セブンシスターズ) 

自動車メーカーの名前やハワイの天体望遠鏡の名前にもなった、最も有名な星団。昔はすばるの星が幾つ見えるかで視力検査していたという。
イギリスの調査では裸眼時の平均で6~8個の星が見えるとしているが、日本人は視力が悪いので双眼鏡必須。
美しい天体動画

M31(アンドロメダ大銀河) 

アンドロメダ座にある系外銀河であり、地球に最も近い銀河でもある。言い換えれば、双眼鏡で見える唯一の銀河とも言える。空が綺麗な日には肉眼でも確認できると言うが、実際には光害で背景の空に薄まって見えない事が多い。3cmクラスで辛うじて分かるといった感じ。

「肉眼でも見える」や「満月5個並べたほどの大きさ」という前評判とは裏腹に
双眼鏡では楕円形の白っぽいシミのようにしか見えない。双眼鏡ではガッカリ天体として有名。

地球からの距離は254万光年。つまり今見えているM31の姿は254万年前の姿。地球ではアウストラロピテクスが居た時代の光を見ていることになる。

条件が良ければ、7~10cmの大型双眼鏡では暗黒帯の存在がわかる。
美しい天体動画

M44(プレセベ星団)

かに座の真ん中にある比較的見つけやすい天体。
プレアデスの美しさには劣るが、大きな広がりがあり、それなりに見応えのある天体

M42(オリオン大星雲) 秋

双眼鏡で最も見応えのある星雲。
オリオン座のベルト(横三ツ星)の下にある縦に並んだ三ツ星(縦三ツ星)の真ん中にある。ちなみに真ん中の星はトラペジウムという恒星。
10x50などでは白っぽいシルエットが見え、7~10センチの大型双眼鏡では鳥が羽を広げたような形がわかる。天体写真では赤い色の付いたものを良く見かけるが、双眼鏡では赤色は見えない。

オリオンの横三ツ星あたりも、かなり星の数が多くて賑やかなので、セットで楽しめる。
美しい天体動画

M7~M9 M20~M25 夏

さそり座~いて座周辺の星団たち。夏の天体観測では定番ともいえる天体群。

天の川の中にあり、細かい星が散りばめられた様は圧巻。
中には星雲なども含まれるが、双眼鏡ではやや厳しいので、周辺の微光星を楽しむのが良いだろう。

高度が高くなる真夏でも、そこまで高い所には来ないので、観測地の南側に都市部があると致命的。
まさに「宝石箱をひっくり返したような」という表現が似合う素晴らしい天体群。

南に行けば行くほど高度が上がるので、九州や四国南部での見え方は特に素晴らしい。


その他の対象

ミザールとアルコルの2重星

北斗七星(おおぐま座)の柄の先端から2番目に位置するミザール。
そのすぐ隣の星がアルコル。すばる同様、こちらも古くから視力検査に使われてきた星として有名。
ここに挙げといてなんだが、別に見ていて楽しい星ではない。

アルビレオの2重星

夏の大三角の一角であるはくちょう座デネブ…の反対側のクチバシに当たる星。
これも目と空の状態がが良ければ肉眼で分離可能な2重星。中型の双眼鏡でも難なく視認できる。
倍率を上げ過ぎると見掛けの離角が大きくなってしまうので、20~30倍以下の倍率で楽しめる。
色の全く異なる2重星なので、「天上の宝石」と言われるほど美しく、宮沢賢治は『銀河鉄道の夜』において「サファイヤとトパーズ」と表現したのも有名。
大口径機では、かなり明るくハッキリと色の違いがわかる。

シリウス

おおいぬ座のマイナス1.47等星。太陽を除けば全天で最も明るい恒星で、大口径機では眩しいほど。
またたきと色収差が相まって、虹色(様々な色)に見える。

NGC6231

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最終更新:2012年05月31日 03:00
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