戦国BASARA/エロパロ保管庫

元親×元就(♀)時々駒共8

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momo

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「「………………」」

あぁ駄目だ、前言撤回。
『もう消える』とか絶対無理。
それどころか…俺、もう絶対コイツの事離したくねぇよ-

元親も負けじと元就を強く強く抱きしめると同時に、まるで見計らっていたかのように空が白み。
程なくして二人をことほぐ日輪の片鱗が山間から顔を覗かせる。
気恥ずかしさからか、室内が徐々に明るんで来ても元就はその顔をずっと元親の胸に埋めていた。
そんな元就を少しだけ我が身から放すと、元親は何事かと不安げな眼差しで見上げて来た元就の
顎を指先でなぞる。
そして少しだけその顎を持ち上げ、そのまま元就の唇に己の唇を重ねようとした時だ。

「…なっ!!ならぬ!!!」

絹を裂くような叫び声と共に思い切り元就に突き飛ばされて、元親は柱の角に後頭部を強打した。

「なっ…何しやがる!! アンタさっき自分で『可』って言っただろが!!」

「そっそれは偽り無き真実…だが……」

「だが、なんだよ…」

「にっ…日輪の御前で、かように破廉恥な事をしてはならぬ…」

「………………」

林檎みてぇに真っ赤な顔した毛利の口から、もごもごと出てきた凄ぇ真っ当な講釈を聞いて。
改めて俺は毛利の事をまだまだ全然解かっちゃいないのだと、心底可笑しくなってしまった。
きっとしばらくは一つ毛利の事を知ると、同時にまた一つ知らない何かが出てきて、
それを知ると、また別の思いも寄らない何かが飛び出てくるんだろう。
本当、どこまでも面白い奴。
だがこれからも長く長く、二人で一緒に時を過ごして…いつか毛利の全てを知りてぇもんだ。

えっ、柱の角にぶつけた頭の痛み?
…知るかそんなモン。

「分かった、確かにおてんと様に顔向け出来ねぇような事をするのは良くねぇよな。
 でもその代わりと言っちゃぁ何だが…だったら俺、ここにもう一泊してっても良いか?」

「…………」

元就は『可』とも『否』とも口にせず…ただほんの少し控えめに顔を綻ばせ頷いた。
それを見て元親の胸に熱い感慨がこみ上げてくる。

ああ、ようやく俺…毛利を笑わせてやる事が出来たぜ…。

希少価値が至極高い、その笑みの甘美さと瑞々しさ。
それはまるでいつか口にした、南の国の楽園に生い茂る魅惑の果実を連想させて。
やはり本当は今すぐにでも食したいのだと言わんばかりに、元親は不意打ちで元就の額に口付けを落とす。

「きっ…貴様っ…破廉恥であろう!!!!!」

部屋中にバチンと大きな音が響き渡り…大方の予想通り、元親は再び頬を張られた。




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