戦国BASARA/エロパロ保管庫

手の鳴る方へ2

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momo

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中国の主、毛利元就が、治める厳島の神事の装束を思わせる衣服を着たまま、抱かれ、犯され、その氷の顔を溶かして泣いている。
あの姿は以前にも見た。
目元以外を黄の薄絹で覆い、身を包む緑の衣裳はそのままに……しかし、犯される部分だけを脱がされ鬼の為すがままにされていた。
「何を…今すぐ、やめなさいと言ってます!」
ひどい、こんな。世を知らぬ、特に巫女として穢れなきよう守られ育てられた鶴姫にだって、この男女の交合は厭わしいものと分かる。
営みは、愛し合って心の繋がりとともに行われるもの。それを、こんな誰にでも見られるような場所で。
ただ挿入さえ出来ればいいとでも言うように足のみを肌蹴させ、その上彼女の面紗が着けられたままという事は、
優しい口づけすらないのだろう。何より、あの表情――疲弊して、今にも倒れこみそうな意識を無理矢理起こされて嬲られ続けた曖昧さ、涙……
「だってよ、やめて欲しいか?ん?毛利、聞こえてるか?」
華奢な膝裏に当てた手を持ち上げ、ぶらりと白い毛利の脛が揺れる。茫洋とした視線を漂わせしばらく、やっと毛利は鶴姫を見とめた。
「……う…」
ただ涙だけが、意味もなく光を映す両目に、ぼんやりと鶴姫が揺れる。
その揺らめきが整う呼吸とともにしかと像を結び始めた。
そして、手がのばされた。鶴姫にむかって。助けを求めているのかと思ったが、違う。鶴姫は動揺した。何故?苦しいのでしょう?
毛利は、泣きながら、凛としているはずの眉を苦しげに寄せていながら、笑っていたのだ。
「娘……こちらに」
こちらにおいで。いっそ幸せそうに言う。理解出来ないまま鶴姫は弓を下し、脱力した。
「だってよ。だからそんな怒ってんじゃねえよ、小娘」
意地の悪いの笑みを漏らし、長曾我部が挑発する。普段、鶴姫を呼ぶ愛称とは違う、はっきりと侮辱して呼んだのだ。
「なん……で…?」
「こいつはなぁ、こういう女なんだよ。どうしようもねえ淫乱でな」
人に見られていようが、場所が何処だろうが、……相手が誰であろうが股ぁ開いて突っ込ませる。
「どした?この小娘が気に入りだったのかよ」
震えそうな脚を無視して、毛利の側に近付く。延ばされた手が触れるか触れないかの位置で、ことりと膝をついてしまった。
助け、なければ……本当に?『それ』が本当に正しい事なの?
何もかも分からずに、浮かせた手を、毛利が身を乗り出して掴んだ。
あ、と思う間もなくその懐近くに引き寄せられる。
動いた刺激で呻く毛利を見降ろして、同時に鬼である男にも近づいてしまったのだと鶴姫は身を強張らせた。
怖い。こわいこわいどうしよう。顔を下に向ければ、すぐそこに最も忌むべき箇所がある。
本来なら生命を創り出す尊い処。今は淫猥な遊戯に用いられる穢れの場。
「見て欲しいのか?仕方ねぇなあ、この、」



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