概要

本来の意味はコンピューターが複数の作業を同時にこなすことだが、本作では『複数のタスクを少ない(あるいは単一の)作業でこなす』テクニックや工夫を指す事が多い。この言葉自体はマイナーで使われる事は少ないのだが、意識している層はとても多いので、取り上げてみた。

本作はオンラインゲームなので、レベル上げや金策など、意図的な作業を要求される場面が多い。1つ1つの作業はともすれば面倒になることも多いのだが、取り組み方次第では複数の作業<タスク>を効率良くまとめられる。

例えば副職Lv64プレイヤーがレベル上げをするとしよう。シンプルに効率や狩りやすさから言えば、【グール】【ガルゴル】を選ぶのが鉄板だが、Lv解放クエストの女神の蒼銀石や日替わり討伐が絡むと、【フォレスドン】もチョイスに入る。もちろんフォレスドンはこの段階では強敵なのでLv70前後のサポを雇う必要があるが、多少経験値を吸い取られても、結果的にはトクした気持ちになることも多い。

他にもL45前後のプレイヤーが【キュララナ海岸】でレベル上げをする時、サブ目的として結晶を稼ぐのなら【いわとびあくま】?だが、【エンゼルハーツ】を稼ぐのなら数の多い【タコメット】の方が良いなど、同じ目的や対象でもサブ目的によって少しずつ違いは出てくる。

あるいはレンダーシアでレベル上げをする場合、裁縫職人であれば特定の美味しい敵を狩るよりも、セレドット山道でキラキラマラソンをしながらの方が、後の職人作業に繋がるし、心理的な作業感も少なくなる。景色も綺麗だし。

と、多くの人が日頃それとなく意識していることなのだが、純粋な効率は特筆するほど良くはないため話題に登ることは少ない<特に『エモノカバ』などの旬の稼ぎテクと比較すれば>。そのため攻略サイトなどでは『熟練者』や【効率厨】に揶揄される事も多いのだが、ゲームは本来楽しい時をすごすためのもの。

旬の狩り場が余りにも重い時などは、自分だけのマルチタスクを工夫してみるのも楽しくていいだろう。意外と簡単に新たな楽しみ方を発見できたりする。アストルティアの世界は、まだまだ奥が深いのだ。
最終更新:2014年03月28日 22:00