ふたば系ゆっくりいじめ 543 元銀バッジまりさの末路 中

元銀バッジまりさの末路 中 44KB


虐待 制裁 愛護 自業自得 差別・格差 誤解・妬み 飾り 親子喧嘩 夫婦喧嘩 同族殺し 飼いゆ 野良ゆ 赤子・子供 ゲス 都会 現代 虐待人間 愛護人間 独自設定 まだ完結しません。ごめんなさい。




 ・『ふたば系ゆっくりいじめ 347 れいむはしんぐるまざーでかわいそうなんだよ!!』の外伝でもあります。
 他の作品にも関わりがあるのでそちらを見ていただいた方がよくわかると思います。

 ・俺設定あり。

 ・長くなってしまったので上、中、下構成とさせていただきます。




天然あき







「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
半狂乱になってゲスまりさが体当たりしてくる。
だが、
「おっと」
男はそれを難無く回避する。
そして男の手にはゲスまりさ最愛のありすが掴まれていた。
「はなじなざいごのいながぼのぉッ!!!」
ありすは必死に逃げようとしているが男の戒めから逃れられていない。
「おきゃあしゃんをはなしぇ!!!」
赤まりさが体当たりを繰り返しているが服を汚す程度の意味しかない。
「大丈夫、殺さないからね。
ちょっと可愛くなくなってもらうだけだから」
男は屈託のない笑顔で告げる。
そこには悪意は微塵もなく、ただただ純粋な善意だけがあった。
「ざっざとありずをがえぜごのぐぞどれいッ!!!」
ゲスまりさに簡単に吹き飛ばされるほどに弱かった赤ゆっくりに言われるままだった男の突然の行動にゲスまりさは怒り心頭だった。

くそどれいがありすにさわるなんてみのほどしらずなんだぜ!!
ゆっくりせいっさいしてやるんだぜ!!
と意気込み体当たりをしても男にダメージを与えるどころか当てる事さえ出来ない。

「ぎだないてでざばるなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ありすの髪の毛に男の手が触れる。
それはありすには怖ぞ気の走るものらしく、悲鳴を上げる。
実際は衛生面から考えればありすの髪の方が遥かに汚いのだが…。
「それじゃ、可愛くなくなろっか」
男は周りの攻撃、罵声も気にもとめずに笑顔で宣言し、
「ゆぎょあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
ありすの髪を掴み引きちぎった。

「ありずう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!?」
ゲスまりさの目が見開かれる。
ゲスまりさ基準でとっても綺麗な綺麗なありすの金髪。
いつでも都会派な身嗜みを欠かさなかったありすの金髪が奴隷である筈の男に毟られている。
はらはらと舞い落ちるありすの金髪。
そしてありすの頭に出来た赤ゆっくり大のはげ。

「ありずのきでいでとがいはなどがいばながびがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
大事な事でもないのに二回言ったありすが悲痛な叫び声を上げる。
ありすは訳の分からない“とかいは”という概念に重きをおいており、無意識に自分が愛されている考える“れいぱー”なありすを除いてありす種は美醜にこだわる。
だから髪を毟られたショックは殊更に大きかった。

「あ、ありずの…がみのべ…」
「おきゃあしゃんのときゃいはにゃきゃみぎゃああああああああああッ!!?」
「よくぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ!!!
おきゃあ゛ざんのぎでいながびのげじゃんをおおおお!!!
ゆっぐりじびゃいでごろびでやぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛ッ!!!」
赤まりさは激昂し体当たりの激しさを増していく。
だが効果的なダメージにもならずただ勝手に赤まりさが疲弊していくだけだった。

「う~ん、まだ面影残ってるね。やっぱり髪の毛あると可愛く見えちゃうね。全部取っちゃおう」
男はにこやかに断言した。
途端今までショックで呆然としていたありすがより一層激しく暴れ出す。
「いやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?
まりざあ゛だずげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
よだれを撒き散らし、涙を濁流のように流してみっともなく助けを求める。
「ありずう゛う゛!!!いまたずげるんだぜえ゛え゛!!!」
ゲスまりさは必死に体当たりを繰り出す。
しかし、
「悪いけど、ちょっとあっち行っててね」
すまなそうな顔を男は浮かべると、ゲスまりさの顔に蹴りを放った。
「ゆべえ゛え゛え゛ッ!!?」
一撃で歯が数本折れ、顔をひしゃげさせながら転がっていくゲスまりさ。

ゲスまりさには全く理解できなかった。
まりさの中の価値基準では人間は自分より強いのは変わっていない。
だがこの男はゲスまりさ自身が簡単に倒せる赤ゆっくりやれいむに言われるがままだった。
ゆっくりにも強い奴と弱い奴がいる。
きっとこの男は弱い人間であのれいむ達の言う事を聞いていたのはあのれいむ達よりも弱かったからだ、とゲスまりさは判断した。
飼いゆっくりは教育過程で人間との実力差を徹底的に理解させる。
故に元飼いゆっくりは人間の強さを理解しているのだ。
ゆっくりは思い込みが激しい。
お野菜が勝手に生えてくると考えれば、それが真実だと根拠もなく決め付ける。
自分が人間より強いと思い込めば戦ってもいないのにそれが真実だと思い込む。
だからこそ、野良のゆっくりに言われるがままだった男の行動はゲスまりさの価値観に矛盾が生まれ、
結果的にこの男だけがゆっくりより弱いという結論になっていた。
だが事実は違った。
その証拠がこれだ。
ぶざまに地面にはいつくばるゲスまりさ。

「い…じゃいよ゛ぉ…」
子供のように涙を流して痛みに喘いでいる。
今までゆっくりにしては高い知能を活かして小利口に生きてきたゲスまりさは痛みと無縁だった。
故にたった一撃で心が折れてしまった。
「だずげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」
ありすは泣き叫ぶが誰も助けに来ない。
見ず知らずのゆっくりの為に人間に挑む野良ゆっくり等いない。
自分達とて逆の立場なら見捨てているだろう。
「いぢゃあ゛あ゛!!?
ばりずのがびのべぬがないでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」
あっという間についさっきまでありす自身が馬鹿にしていたはげまんじゅうへと変身する。

「おきゃあしゃんがゆっきゅちできにゃくにゃっちゃっだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
「あ…あ…かびのへ…とがいはな…がびのへ…」
地面に散らばった髪を見ながら壊れたレコーダーのように何度も同じ言葉を呟き続ける元ありす。
「やしぇぎゃみゃんちにゃいでちゃっちゃとちにぇええええええ!!!」
「おとうしゃんはやきゅあにょじじいをやっちゅけちぇよ!!!」
無駄な足掻きをする赤まりさにゲスまりさに助けを求める赤ありす。
しかし、
「いじゃいよぉ…どうじでまりざがごんなべにい゛ぃ…」
肝心のゲスまりさは完全に戦意喪失しており、糞の役にも立たない。

どうじでまりざがごんなめに…?
いだいよごんなのまちばっでるよ゛…もうやだおうちがえる…。

もはやありすの事を考える余裕すらない。
いくら家族が大事だからといって所詮ゲスはゲス、自分の方が大事に決まっていた。
「あちゃ~全部抜くより少し残した方が可愛くなくなれてたな…ゴメンね」
男が一人ありすに謝罪する。
「とりあえず次はおめめを潰させてもらうね。右と左どちらがいい?」
「ゆう゛う゛う゛う゛!!?
やじゃあ゛あ゛あ゛あ゛!!!
ばりざたぶべでべえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」
元ありすが必死にまりさに助けを求める。
ゲスまりさはそれに答えない。
ただ不安げに男の方を怖ず怖ずと見ただけだ。
そこにはありすが全幅の信頼を寄せたゲスまりさの姿はなかった。
そこにあるのはなよなよしいまるで赤ゆっくりみたいな無力なまりさがいただけだった。
「ゆっ…ゆ…もうやなんだぜ…まりざ…おうぢにがえる…」
ありすはゲスまりさの口から発した言葉が信じられなかった。
ゲスまりさはありすを見捨てようとしている…何もしないで…。
ゲスまりさの身体は何度も体当たりして汚れた赤まりさと違い、顔に蹴られた後があるとはいえそれ以外は綺麗なままだった。
それなのにゲスまりさは弱音を吐いて逃げ出そうとしている。
全力を尽くして助けられないならまだいい。
だがゲスまりさは大した怪我もしてないのにもう諦めた、ありすを見捨てた。
それが許せる訳無かった。

「ふざげるな゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!
ざっざどだぶべろごぼいながぼのお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」
ありすは叫ぶ。
もはやありすにとってゲスまりさは愛する伴侶ではなく臆病者の口ばっかりの屑でしかなかった。

「もうやじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ゲスまりさは子ゆっくりのようにぶざまに泣き喚きながら逃げ出した。
「おちょうしゃんどきょいきゅのおッ!!?」
「おきゃあしゃんはあっちだよ!!!」
赤まりさと赤ありすがゲスまりさに告げるがもはやゲスまりさは家族の事等考え
る余裕はなかった。
ただ痛みから逃れる為だけに家族を見捨てて逃げ出した。
「ごのひぎょうぼの゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ!!!
おばえがごうなればよがっだんだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
「しょうがないな、僕が選んであげるね。左目でいっか」
「ゆぎゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!?」
逃げるゲスまりさの後ろからありすの悲鳴が響き渡った…。
「それじゃ、次は子供達だ。
今度は少し髪の毛を残しとかないとね」
「ゆぴゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛はなぜぇ゛え゛え゛え゛!!!
ゆんぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
その悲鳴もすぐに子供達に変わる。
だがそれでもゲスまりさは一度も振り向く事なく逃げ去って行った…。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――







「ゆ、ゆぅ…」
ゲスまりさは一匹だけおうちに帰って現実から目を背けてガタガタ震えていた。
今までとてもゆっくり出来るおうちも今のゲスまりさの恐怖を癒してはくれない。
男はゲスまりさを追い掛けては来なかった。
逃げる間、ありすと子供たちの悲鳴と罵声がずっとゲスまりさに聞こえていた。

「まりさはわるくないんだぜしかたないんだぜ…」
初めて出来た大切な存在から浴びせられる罵倒は思いの外効いたようだ。
いくらゲスでも大切にしていた家族を見捨てた罪悪感はあるようだ。
しかしそれでも逃げる事を選んだあたりゲスといえるだろう。
「どうじで…ごんなべに…」
昨日までは大変だったけど楽しい日々だった。
きれいなありすとかわいいおちびちゃんに囲まれて幸せだったのにどうしてこんな目に…。
そう何度も自問するが自分を悪いとは思わないゲス特有の考え方が去ろうとする
男を呼び止めなければよかったという結論に何時まで経っても辿り着けない。

「まりざぁ…」
「!!?」
すると背後からありすの声がし、ゲスまりさは振り向いた。

「おぢょう…しゃん…」
「どうちちぇ…にげちゃの…?」
するとそこにはかわいい我が子の声をしたいびつな髪型をしたまんじゅう二匹と同じくはげまんじゅうと成り果てたありすがいた。
「あ、ありず…?」
ゲスまりさは戸惑いながらも元ありすに話し掛ける。
「…………………まりさのせいだよ…」
元ありすはただ一言、無感情に言い放った。
元ありすの顔にはゆっくりしてた頃の面影も何もなく、ただ恨めしげにゲスまりさを睨んでいた。
「…ゆ?」
ゲスまりさには訳が分からなかった。
ありす達がこんな目に遭ったのはあのジジイのせいだ。
だから悪いのはあのジジイでまりさは悪くない。
逃げたのだって悔しいけどまりさだけが逃げるのが精一杯だった。
仕方のない事だった。
そう本気で思っていたからだ。

「まりさがあのじじいから…おかねをもらおうとしたからこうなったんだよ…」
ありすの言葉に抑揚がない。
それがむしろ尚更に怒りを感じさせた。
「な…なにいってるんだぜ…?
わるいのはあのじじ「うるざい!!!」」
誤解を解こうとしたゲスまりさに元ありすは一喝する。
「おぢびじゃんをみずでるぐぶはゆっぐびじべえ゛え゛え゛!!!」
元ありすはそう叫んでゲスまりさに体当たりする。
「ゆぶぇ!!?」
ゲスまりさはその体当たりをまともに受けてしまった。
段ボールで出来たお家を転がるゲスまりさ。
「…どうじで……」
ゲスまりさには訳が分からなかった。
ありすが人間にゆっくりできなくされたのはわかる。
まりさは助けようと頑張った。
けど人間が卑怯な手を使ったからまりさは負けてしまった。
だから逃げるしかなかった。
おちびちゃん達を連れていく事が出来なかったけど、それも仕方なかったんだ。
まりさは精一杯頑張った…。
だから悪くない…悪いのはあの人間だ。
そう本気で思い込んでいたゲスまりさからすれば元ありすの行動は理解不能な事だった。
「おばえなんがだーりんじゃない!!
じね!!じね!!じね!!じねえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
元ありすがゲスまりさに何度も体当たりを繰り返す。
あの男に潰されたであろう左目からカスタードが流れ出る。
弱った身体の上、元々荒事をしてこなかった駄々っ子のような攻撃は大したダメージにはならなかったが、困惑していたゲスまりさはされるがままだった。

まりざはわるぐないのにどうじでごんなべに…。
まりざはわるぐないのに…わるぐない…わるぐないのにごうげきじでぐるくずは…、
「ゆっぐりじねえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
突如ゲスまりさは元ありすに強烈な反撃の体当たりを繰り出した。

「ぶぎゅえッ!!?」
反撃を考えてなかった元ありすは吹き飛ばされ、悲鳴を上げる。
「まりさはわるくないんだぜぇええええ!!!
ぬれぎぬきせるばがなまんじゅうはゆっぐりじないでじねえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
「ゆぎゅぶ!!?ひぎぃ!!?やべぶぇ!?まりざぁ!!?」
「うるざいんだぜ!!まりざはただじいんだぜ!!わるぐないんだぜ!!だがらまちがっでるのはおばえなんだぜ!!
まりざにぜぎにんをおじづげるようなゲズはゆっぐぢじぬんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」
「もっちょ…ゆぐぶえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」
「おきゃあしゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!?」
元ありすは怒り狂ったゲスまりさに為す術なく潰されてしまった。
「どぼぢでぎょんなぎょちょちゅりゅのお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」
最愛の母が父によって潰され、泣き叫ぶしか出来ないはげまんじゅう二つ。
「ハァ…ハァ…じごうじとくなんだぜ…まりさにぬれぎぬきせるクズはしんでとうぜんなんだぜ…」
ゲスまりさは潰れた元ありすを見ながらほくそ笑む。
「よきゅみょおきゃあしゃんをおおおおおお!!!」
はげまんじゅうの一つが叫びながらゲスまりさに体当たりをする。
だが子ゆっくりの攻撃など攻撃の内に入らない。
「うるさいんだぜ!!まりさはゆっくりしてるんだぜ!!まちがってないんだぜ!!
だからまちがってるのはおまえたちなんだぜ!!
じぶんのまちがいをまりさにおしつけようとするクズはゆっくりしぬんだぜえええ!!!」
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」



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「ゆひぃ…ゆひぃ…」
ゲスまりさが我に返った時には既にはげまんじゅう二匹も完全にただの潰れたまんじゅうに成り下がっていた。

「まりざの…ごとを…わるぐいうやつは…まりざのこどもじゃないよ…」
怒りのままに家族を殺したのだがゲスまりさは後悔していなかった。
自分が頂点でその他はその下、ゲスまりさに対して都合が良いなら少しは大事に扱う、その程度だった。
ゆっくりは飽きやすく、ありすに抱いた恋愛感情など何処にも残っていなかった。

「みつけたよ!!!」
その時だった。
お家の入口から声がした。
ゲスまりさがそちらの方へ顔を向けるとそこには一匹の成体れいむがいた。
頭のリボンには金色のバッジが付けられていた。

「なんなんだぜ…?」
そのれいむはゲスまりさとは面識はなかった。
「さがしたよまりさ!!」
しかしれいむの方はまるで知己のように話し掛ける。
ゲスまりさはどれだけ思い出そうとしてもこのれいむの事を思い出せなかった。
「わけのわからないこといってないでさっさときえるんだぜ!!」
イライラしていたゲスまりさは敵意をあらわにして叫ぶ。
しかし、
「おお、やっと見つけたか」
新たに人間が出現したことでその態度は一変した。
元々飼いゆっくりであり、つい先程人間に痛い目に遭ったばかりなのだ、一瞬にしてゲスまりさは萎縮し、恐怖しはじめる。

「こいつで間違いないのかれいむ?」
「ゆ、そうだよ!このまりさがれいむのいもうとのれいむをつれさったんだよ!!」
「ゆゆ!!?」
ゲスまりさは驚いた。
初対面の金バッジれいむに身に覚えのない罪状を言われたのだ。
「なにいってるんだぜ!!?
まりさはれいむのいもうとなんかしらないんだぜ!!!」
実際にゲスまりさはれいむの妹など知らないのだ。
だが金バッジれいむは、
「ゆゆ!うそつかないでね!!れいむがまちがえるわけないよ!!!
しっかりおぼえてるんだからね、そのおぼうしはまちがいないよ!!!」
「ゆゆう!!?」
ゲスまりさは理解した。
このれいむは勘違いしているのだ。
ゲスまりさが殺したまりさと…。
元の飼い主から逃げ出したゲスまりさが、逃亡してから次の日に殺してすり替わ
ったあのまりさと…。
あの時からまりさはお帽子を変えていない。
飾りで識別するゆっくりならば間違えても無理はなかった。

「まつんだぜ!まりさはちが…「いいわけしないでね!!!」ぶぎゃ!!?」
ゲスまりさは勘違いを指摘しようとするがそれよりも速くれいむの体当たりを受けてしまった。
「ゆぎぃ…いぢゃいよぉ…」
痛みに耐性のないゲスまりさはたった一撃で戦意も何もかも喪失した。

「れいむのいもうとはどこにいるの!!?かくすとゆっくりできなくするよ!!」
金バッジれいむは怒りをあらわにしながら叫ぶ。
明らかに今いる場所はゲスまりさ…金バッジれいむにとっては妹を連れ去ったまりさのお家なのにいるのはまりさと、潰れたゆっくりであったもの三つのみ…。
飾りがあるからまだ何とかゆっくりだと認識出来る。
そこにあった成体サイズの残骸はありすである。
先程の言葉からわかるように金バッジれいむの妹はれいむだ。
だがそこにあるのはありすの成れの果て…。
そして側にあるのは子ゆっくりと思われる成れの果て二つ…。
少なくとも考えられるのはここにれいむじゃなくてありすが住んでいた。
このお家に無意味な装飾がされており、そんな事をするのはありす種位だからだ。
ここにいたまりさはありすと同居していた。
ならば連れ去ったれいむはどうなったか?
捨てた?いや、ありすの成れの果てがここにある。
そしてゲスまりさの身体にはカスタードが付着していた。
おそらくこのありすを殺したのはゲスまりさであると金バッジれいむは予測する。
つまりはこのまりさは共に生活したありすを殺したのだ。
なら…以前まりさが連れ去ったれいむは既にこのまりさに…、
「れいむはどこなの!!?れいむのかわいいかわいいいもうどはどごぉ!!!?
はやぐだぜぇ!!!れいむよりがわいいいぼうどをゆっぐりじないでづれでごい゛い゛い゛!!!」
金バッジを獲得する程に賢いれいむは最悪の結末に気付き、必死に否定する。
そしてその八つ当たりをゲスまりさは受ける。
「ゆぎぃ!!?ゆぼぉ!!?」
今まで受けた事のない苦痛。
今まで散々他者に与えてきた苦痛をゲスまりさは味わっていた。


「れいむ、やめろ。ここでこいつを殺したらお前の妹がどうなったかわからなくなっちまう…」
「ゆ…ゆうう、わかったよおにいさん…」
「ゆぎぃ…ひぎぃ…」
男が後もう少しでゲスまりさが死ぬという所までなった時点で止める。
しつけがいいのか、それとも頭がゆっくりにしてはいいのか金バッジれいむも攻
撃を止める。

「とりあえずこいつを連れて帰るぞ…一応そこの残骸も持ち帰っとこう…」
「どうじで…まりざはぎんばっじなのにぃ…」
「……………行くぞ、れいむ」
「うん、わかったよ!」
人間はゲスまりさを掴んで歩き始めた。
金バッジれいむがそれに続く。
後に残されたのはかつてありすが装飾をした、今は誰もいないお家だけだった…。
そして、ゲスまりさがここに戻ってくる事は二度となかった…。






―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「ゆひぃ…ゆひぃ…」
何も無い殺風景な部屋に転がる傷だらけのゲスまりさ。
そんなゲスまりさにあくまで死なせない措置としてオレンジジュースを注ぐ。

「ゆひぃ…ゆっくひ…できるんだぜぇ…」
連れて帰えられてから散々痛め付けられたゲスまりさにもはや抵抗の意志は無い。
銀バッジとは言え元飼いゆっくりだったのだ人間に対して暴言を吐く事はしない。
あの男の場合は…まぁ普通の人間よりナメられやすい雰囲気があるのだろう。
賢しいゲスはそういうのをめざとく見分けられるのだ。
そういう意味では元飼いゆっくりにもナメられるあの男は異例中の異例、天性のゲスホイホイである。
言う事を聞いて都合のいい人間か自分にとって危険を及ぼす人間かを見分けれるゲスゆっくりにとって善意のみで彼等を故意であろうとなかろうとゆっくり出来なくするあの男は歴戦のゲスであればあるだけ引っ掛かってしまうゲスの天敵なのだ。
彼に会った時点でゲスまりさの命運は尽きていたようなものだったのだ。

「なか…なか…ごうじょう…だね…」
散々まりさを痛め付けたのだろう金バッジれいむが息を切らしている。

「れいむ、今日はもう休め。
後は俺がやっておく」
「ゆゆう…わかったよ…おやすみおにいさん…」
金バッジれいむは素直に飼い主の言い分を聞いて部屋から出ていく。

「さて、と…」
飼い主は金バッジれいむが自分の寝床へと向かうのを見届けてからゲスまりさと向き合う。
「おにいざん…まりざを…たぶべでぇ…」
たった一日で今までのゆん生で味わった事のない痛みをまるで報いかのように立て続けに受けたゲスまりさはもはや今までの偉そうな態度が嘘のような弱々しさだ。
命乞いをするゲスまりさに対して金バッジれいむの飼い主は見下ろし、
「お前…れいむの妹を連れ去ったまりさじゃないだろ…」
「ゆゆ!!?」
確証を持った口調で言ったのだった。
ゲスまりさは助かるかもしれない、と希望を見出だした。
「ぞうだよ!!まりざはちがうまりざだよ!!だがらたずげでね!!?」
痛みも忘れて叫ぶゲスまりさ。
飼い主はそれを聞いて腕を組み、尋ねた。
「だがなら何故れいむはお前と連れ去ったまりさを間違えたんだ?」
「ゆ!ぞれはこのおぼうじをもっでだげずなまりざはまりざがぜいっざいじでもらっであげたからだよ!!
だからだずげでねッ!!」
「つまり…お前はうちのれいむの妹を連れ去ったまりさの帽子を奪った別のまりさって事か?ややこしいな…」
「ぞうだよ!!だがらだずげでね!!」
「帽子を奪えたって事は殺したのか…」
飼い主はゲスまりさに聞こえない声で小さく呟く。

一方ゲスまりさはこれで助かると思い込んでいた。

やったのはまりさじゃないのにぬれぎぬきせるなんてひどいんだぜ!!
おわびにあまあまもらってまりさかいゆっくりにしてゆっくりさせるはとうぜんのぎむなんだぜ!!
あんなばかなれいむよりもまりさのほうがよっぽどゆっくりしてるんだからとうぜんなんだぜ!!
とか本気で考えてた。

「なら、れいむの妹はどうした…?」
「ゆ?」
飼い主の言葉にゲスまりさはきょとんとする。
ゲスまりさは既に自分は違う、だから助かる。
間違えたのだからお詫びに飼いゆっくりにしてもらってあのれいむを追い出す、という道筋を餡内で構築していたのでその言葉が理解出来なかった。

飼い主はもう一度尋ねた。
「お前が殺したまりさはうちのれいむの妹と駆け落ちした筈なんだが、そのれいむはどうした?」
「ゆ、ゆゆ?」
訳が分からない。
まりさは連れ去ってない。
違うゆっくりだ。だからこの話はそこで終わりの筈だ。
そう考えているのはゲスまりさだけで、
飼い主達にとって大事なのはゲスまりさが連れ去ったまりさであるかどうかではなく、妹れいむがどうなったなのかが大事であった。
それを理解していなかったゲスまりさは戸惑ってしまった。
予想をしていない言動によってゲスまりさの仮面はあっさり剥げてしまった。
「どうして答えない?
知らないなら知らないと言えばいいのに…それともまさか…言えないのか?」
「ゆ、ゆゆ?」
ゲスまりさは何とか我に返り始める。
そして思い出す。
一緒にいた…つがいのれいむをどうしたかを…。
子供は嬲り殺し、れいむで散々すっきりして殺した事を…。
「もしかして…れいむも…殺したのか?」
「ゆ、ゆううう!!?し、しらないんだぜ!!まりさがころしたのはまりさだけなんだぜ!!
だからしらないんだぜぇ!!!」
ゲスまりさは叫ぶ。
もしあれがれいむの妹ならばそれを殺したゲスまりさがどうなるか、想像に難くない。
その様子を見て飼い主は、
「嘘だな」
断言した。

「お前は妹のれいむがどうなったか知ってる。
今の狼狽っぷりから一目瞭然だ…」
「ゆ、ぐうぅ…」
ゲスまりさはぐうの音も出ない。
化けの皮は一度剥がれれば後はもう被り直すことは出来ない。

もしかしたらあのれいむは金バッジれいむの妹でもないかもしれない。
だがその可能性は非常に高い。
まりさを殺して成り済まし、れいむをすっきりしまくって殺した、なんて言えば
無事では済まないのはわかりきっている。
ゲスまりさは餡子脳を振り絞ってこの状況を打開する方法を考えるが…全く思い付かない。
人間とのスペックの違いが大きすぎるのだ。
今まではその人間の強さを後ろ盾にして散々好き勝手にやって来たのだが、今はそれがゲスまりさ自身に危険をもたらしている。
間違いなくゲスまりさのゆん生最悪の日だ。もっともこれから先、ゲスまりさにいい日等来る訳もなかったが…。

「…答えない…か…。仕方ない、正直に言えば助けてやる。だがこれから三つ数える内に答えなかったら殺す。
ゆっくり出来なくして殺す」
「ゆゆううう!!?」
ゲスまりさは戦慄した。
男の言葉にゆっくり出来ない何かを感じた。
それは本気だというのをゲスまりさに否応なく理解させたのだ。
「それじゃ行くぞ、三…二…一…ぜ「まりざがやりまじだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」…そうか」
ゲスまりさは思わず叫んでしまった。
だがまりさは正直に言った。
だから助けてくれる筈だ…と必死で思い込む。
「そうか…お前がれいむの妹を殺したか…ちなみにどうやってだ…?」
飼い主は無表情のまま問い掛ける。
「ゆ…ゆううう…」
「ちゃんと答えたら治療して飼いゆっくりにしてやる」
「ゆゆう!!?」
それはゲスまりさにとって願ったり叶ったりだった。
「ぞ、ぞれはほんとうなのかだぜ!!?」
「当然だ。だからお前も正直に答えろ」
飼い主はいとも簡単に断言する。
それを疑おうにもゲスまりさに他に選択肢ははなかった…。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「ゆわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!!」
金バッジれいむが泣き叫ぶ。
ゲスまりさから真実を聞いた飼い主と金バッジれいむはゲスまりさの案内でかつてゲスまりさが一家を皆殺しにしたおうちへとやって来た。
すっきり殺されたれいむがそのままだった為、ゆっくりできないニオイを感じた他の野良ゆっくりは近付いておらず、
黒ずんだれいむの成れの果てがそのまま置いてあった。
「ごべんね゛え゛!!!
お゛ね゛え゛ぢゃんがあ゛の゛どぎじゃんどどべでればごんなごどにならながったのにごべんね゛え゛え゛え゛え゛!!!」
黒ずんだ成れの果てに付いたリボンで妹と理解した金バッジれいむは黒ずんでゆっくりできない筈のものに泣きながらす~りす~りしていた。



かつて金バッジれいむと妹れいむは飼い主の最初に飼われていたれいむの子供として生まれた。
ゆっくりとして結構歳をとっていたれいむはそのままれいむ達を出産した同時に死亡。
れいぱーありすにすっきりされて生まれた子供とはいえ可愛い我が子を見て安らかに息を引き取った。
ちなみに他にも何匹かありす種がいたが挨拶を交わす暇もなく連れてかれ、れいぱーの子供だと散々侮辱と拷問を与えられ、
生きたままれいぱーありすとくっつけて合体させた。
その結果、赤ありすの精神と記憶がれいぱーありすのカスタードに侵食し、カスタードの髄にまで染み込ませた自分達がれいぱーの
カスタードをひいたゴミ以下なゆっくりだという罪悪感と、その元凶のれいぱーありすへの狂いそうな程の殺意と憎悪を、融合した事による餡子の継承と同じように自身の感情と知識として吸収し、
強制的に今までの価値観を真っ向から反する知識を与えられたのだ。
その後、鏡張りの部屋に閉じ込め、体中にある自分の都会派な子供であるありすのデスマスクを瞼を閉じさせない状態で
見せ続けられて存分ゆっくりできなくされた。
今は謝罪や懇願の叫びが箱から響いているが飼い主にはどうでもいい事だった。
そんな感じで二匹しかいないかけがえのないれいむ達は飼い主の指導の下、金バッジを獲得する為努力していた。
その為、遊びたい時も我慢して勉強し、大変な苦労の連続だった。
期待に応えようとする姉れいむに対し、妹れいむは毎日お外で楽しそうに跳ねる
ゆっくりが自由に見えて羨ましかった…。
そしてある日、妹れいむはこっそりお家を抜け出し、公園へと行き、野良のまりさに出会った。
まりさは薄汚れていたが、今まで我慢の連続だった妹れいむには目に映るもの全てが新鮮で、そんな事も気にならなかった。
それから互いにゆっくりして、仲を深めていった。
それが恋に変わるまでは大した時間は必要なかった。
そして妹れいむは安全なお家を捨てて、まりさと一緒に野良として暮らす事にしたのだ。
現実を知らない箱入り娘の我が儘だった。
度々家を抜け出していたのに気付いた姉れいむは止めようとしたが、妹れいむの意志は固く、
飼いゆっくりの証であるバッジをまりさに取ってもらい、まりさと共に出て行ってしまった。
飼い主は来るものは害がなければ拒まず、去るものは止めなかったのでそのまま放っておくつもりだったが、姉れむの頼みで捜索していたのだ。
そして、去り際に見たまりさと妹れいむを探していると、ゆっくりの叫び声が聞こえ、
近付いてみると妹れいむを連れ去ったまりさの帽子をしたゲスまりさを見つけたのだった。


「ゆへぇ…きもちわるいんだぜぇ…」
ゲスまりさにはそれが狂喜の沙汰にしか見えなかった。
ゲスまりさにとって大事なのは自分のみ。
いくら他のゆっくりと子を為そうとも結局はそんなものである。

「つれてきたんだからじじいははやくまりさをかいゆっくりにするんだぜ!!!」
ゲスまりさは気持ち悪いれいむの成れの果てがいる場所に長居したくないのだろ
う、さっさと飼い主との約束に入る。
飼い主は真実を話せば、ゲスまりさを助けて飼いゆっくりにしてくれると言った。
ゲスまりさはわざわざ襲ったお家まで案内したのだから飼いゆっくりにするのは
当然だと思い込んでいた。

「ゆぐう゛う゛う゛う゛!!!
よ゛ぐも゛れ゛いぶをお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」
これ以上無いって程に怒りの形相を浮かべて金バッジれいむがゲスまりさに飛び
掛かろうとする。
真実を飼い主から伝えられている為、誰がこの惨状を作り上げたか知っているのだ。
「待てれいむ!!まだ手を出すな!!!」
「ゆゆ!?」
それを飼い主が止める。

「そうだぜ!!まりさはかいゆっくりなんだぜ!!
てをだしたらただじゃすまないんだぜ!!」
飼い主が金バッジれいむを諌めた事により、尚更に調子に乗るゲスまりさ。

ようやくこのじじいもまりさのただしいせっしかたにきづいたんだぜ!
とか思っていた。

「今はこのれいむを埋めてやる事の方が先だ」
「そんなこといいからさっさとまりさにあまあまもってくるんだぜ!!」
数日の野良生活で完全に猫の被り方さえも忘れてしまったゲスまりさは好き放題言う。
今の状態では飼いゆっくりにすらなれない捕食種の生き餌な末路にしかなれない品質だ。
だがそんなのはどうでもいい。
ゲスまりさは飼いゆっくりになれるのだ。
それは金バッジれいむの飼い主自身が言った事。
ゲスまりさはかつて味わったゆっくり出来る日々を思い返し、悦に浸る。

そうだ、これが正しい姿だ。
今までの日々は何かの間違いだったんだ…。
まりさは何も悪い事はしていないのに馬鹿な人間が逆恨みしてまりさの飼い主にしてやった恩も忘れて殺そうとしたのだ。
道中ありすに騙されたりしたが、賢いまりさはやはり幸せになる運命なんだぜ!!
とか思っていた。
飼いゆっくりになったら邪魔なれいむをどうやって殺してゆっくりするか…そんな妄想をゲスまりさは抱いていた。

それが…妄想のままで終わるとも知らずに…。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「これでよし」
時間ももう夜になった頃、ゆっくりグッズが大量に置かれた元はクローゼットだった部屋。
おそらく金バッジ霊夢に与えられた部屋だろう、で飼い主はゲスまりさにバッジを付ける。
これでゲスまりさは名実共に飼いゆっくりだ。
口の中に入れていた石等も取られたが飼いゆっくりになれたのだから瑣末な問題だ。
「これでお前は飼いゆっくりだ」
男は淡々と告げる。
そこに隠された感情等を感じる機微はゲスまりさにはなかった。
「ゆ!ならじじいはまりさにあま「じねえ゛え゛え゛!!?」ゆぶえ゛!!?」
早速戯言をぬかそうとしたゲスまりさに金バッジれいむが容赦なく体当たりする。
「ゆぎぃ!!?いぢゃいんだぜえ゛!!
なにずるんだぜ!?まりざはがいゆっぐりなんだぜ!!!」
「だから?」
ゲスまりさの言葉に金バッジれいむはどうでもよさそうに返す。
「そんなこともわからないんだぜ!?
てをだしたらただじゃすまないんだぜ!!!」
飼いゆっくりに手を出したら人間からゆっくり出来なくされる。
それは街に住むゆっくりならば誰でも知ってる事だ。
だが、
「別に何もしないぞ」
「ほらあのじじいだって…ゆ?」
「別にまりさが何されようが俺は何もしないが?」
「ゆ?ゆ?」
ゲスまりさには訳が分からなかった。
飼いゆっくりを人間は守って当然だと思っているからだ。
「約束通り助けてはやるから安心しろ。
だが助けるまでにお前が何されようが知ったこっちゃない」
「じ、じじいはなにいってるんだぜ!?
かいゆっくりをゆっくりさせるのはとうぜんのぎむなんだぜ!!」
「でもまりさはれいむと遊んでるだけだろ?だったら問題ないよな?」
「そんなのなっ「うん、もんだいないよ!!!」」
ゲスまりさの文句を金バッジれいむが大声で塗り潰す。
「そっかならよかった。れいむ、まりさが何かしたら遠慮なく言えよな」
「うんわかったよ!!」
金バッジれいむはこれ以上なく満面の笑みで答えた。
「それじゃ、俺は自分の部屋に戻るから二人でゆっくりするんだぞ」
「まつんだぜ!!まりさのはな「うんわかったよ!!」」
ゲスまりさの文句に聞く耳持たず飼い主は部屋から退室して行った。
「ゆうううう!!?
まつんだぜ!!まりさのはなしはまだ…「すこしだまってね!!」ぶぎゃ!!?」
ゲスまりさが文句を言おうとするが金バッジれいむの体当たりで吹っ飛ぶ。
「さっきからごちゃごちゃうるさいよ!!
まりさはれいむのどれいなんだからゆうこときかないとだめなんだよ!!」
「ゆゆう!?なにいってるんだぜ!!まりざはがいゆっくりなんだぜ!!!
ゆっくりするのがとうぜんなんだぜ!!!」
「れいむもかいゆっくりだよ。
だからゆっくりしたいからまりさはそのぶんれいむのためにはたらいてもらうよ!!」
そう言って金バッジれいむはゲスまりさに有無を言わせぬ体当たりを放った。
「ゆぎゅう゛う゛う゛!!?」
「ぷくくくく!!いいざまだね!!」
金バッジれいむはゲスまりさを嘲笑する。
それは無駄に肥大したゲスまりさの自尊心を大いに傷付ける。
「ゆぎぎぎい゛…」
ゲスまりさは唸る。

ゆぎいい…よくもがいゆっぐりのまりざにごんなひどいごどじで…ゆるせないんだぜ…。
せいっさいしてやるんだぜ!!

ゲスまりさは意を決し、金バッジれいむを睨み付ける。
「ゆゆう、なにそのめは?れいむにさからうき?」
「うるさいんだぜ!まりさをおこらせたことをこうかいするんだぜ!!」
まりさは息を吸い、今まで行ってきた必勝法を行う。
「ゆっくりしていびゅう゛う゛う゛!!?」
“ゆっくりしていってね!”の言葉を放ち、それに対応しなければならないゆっくりの特性で不意を打つ。
それが、今までゲスまりさが行ってきた必勝法。
しかし、それを言い切る前にゲスまりさは金バッジれいむの一撃を受けて吹っ飛んだ。
「ゆげぇ…!?どぼぢでぇ…!!?」
金バッジれいむの一撃を受けたゲスまりさには訳が分からなかった。
隙を突こうとした瞬間にこちらの隙を突かれたのだ。
「そんなすきだらけのじょうたいでたってるなんてばかなの?しぬの?」
金バッジれいむは侮蔑した眼差しでゲスまりさを見る。
「ゆぎぎぃ…ふいうちなんてひきょうなんだぜぇ…」
自分の事を棚に上げまくった発言をするゲスまりさ。
「ふうん…かぞくになりすましてころすのはひきょうじゃないんだ…」
金バッジれいむはゲスまりさの言葉に対して冷ややかな態度をとる。
「それじゃあ…こんどはなにもしないであげるよ…」
金バッジれいむはゲスまりさにそう告げると少し距離を取って向かい合う。
「ば…ばかなんだぜ…さっきはまぐれだったのに…ちょうしにのってるんだぜ…
そのことをしっかりこうかいさせ「ごたくはいいからさっさとしてね」」
ゲスまりさの言葉をまたも塗り潰す金バッジれいむ。
「ゆわせておけばちょうしにのって!!
まりさがほんきだせばあっというまにあのよいきだぜえ゛え゛え゛!!!」
何度も自分の言葉を塗り潰され、体当たりで痛め付けられ、見下され、ゲスまりさが激昂する。
しかし、金バッジれいむは冷ややかな態度を崩さない。
「いいからさっさとやれよボケ」とでも言いたそうな顔をしていた。
「ゆぎぎぎ…あとでほえづらかくなだぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!ゆっくりしていってね!!!!」
ゲスまりさは叫んだ。
ゲスまりさにとっての必勝法を…。
“ゆっくりしていってね!”の言葉を受けたら返さなければならないゆっくりの性質。
その瞬間は何を置いても“ゆっくりしていってね!”を返す事を優先しなければならない。
それがゆっくりの性…。
そしてそれが大きな隙になり、そこを攻撃すればどんなゆっくりもただですまなくなる…。
金バッジれいむもゲスまりさに“ゆっくりしていってね!”を返すだろう。
その隙を突けば金バッジれいむも情けない声を上げて痛みに泣き喚いてゲスまりさにみっともなく命乞いをするだろう…。
そう…ゲスまりさは確信していた。
「………で?」
だが金バッジれいむは冷ややかな目を向けたまま、何も変わってはいなかった…。

「ゆへ…?」
ゲスまりさは訳が分からなかった。
“ゆっくりしていってね!”の言葉を言ったら“ゆっくりしていってね!”の言葉を返す。
それはゲスまりさにとって当たり前の事だった…。
だが金バッジれいむは何の反応も示さない。
ゲスまりさにとっての唯一にして絶対の必勝法が効果を為していないのだ。

「き、きっとみみがとおくてきこえなかったんだぜ!もういちどやるんだぜ!!ゆっくりしていってね!!!!」
何かの間違いだと考え、ゲスまりさがもう一度“ゆっくりしていってね!”の言葉をぶつける。
「なにがしたいの?」
だが結果は全く変わらなかった。
ゲスまりさはますます混乱した。
自分の策略が通じない訳がない。
そこに根拠も何もないが今まで絶対だった技(?)が効かないという事はゲスまりさにとっては初めての事態だった。

「や、やぜがまんずるんじゃないんだぜ!!?
ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってね!!!」
ゲスまりさは何度も何度も“ゆっくりしていってね!”を繰り返す。
まるで原初ゆっくりのように何度も何度も繰り返す。
だが一向に金バッジれいむは“ゆっくりしていってね!”に反応しない。
今までに経験した事のない対応にゲスまりさは焦り始める。
「ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってね!!!」
何度も何度もゲスまりさは繰り返す。
それしか出来ないかのように…。

どうしてこのれいむは“ゆっくりしていってね!”ってかえさないんだぜ!!?
ばかなの!?じぬの!?
いいがらざっざどごだえでまりざにゆっぐりでぎなぐざぜられろお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ!!!



「もうまんぞくした?」
金バッジれいむはため息混じりで尋ねる。
まるで返事を我慢した様子もない。
「どうじで!!?どうじでへんじじないんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」
ゲスまりさは勝手に混乱していた。

実は金バッジを持つゆっくりは安易に“ゆっくりしていってね!”とは言わない
ように矯正されている。
ゲスまりさは自分しかやっていなかったと思っているようだがゲスまりさがやったのと同じような手段で攻撃してくる事もある為である。
自らの本能を否定する為多大な自制心が必要となり、これが原因で金バッジになれないゆっくりも数多くいる。
銀バッジで今まで野良にしか試して来なかったゲスまりさはそれを知らなかったのだ。
今のゲスまりさは例えるならば調子に乗った街のチンピラがプロの格闘家に素手で挑むようなものだった。
「どうぢでだぜぇ!!?まりざのがんべぎなざくぜんがどうじでつうじないんだぜえ゛え゛え゛え゛!!?」
どうして金バッジれいむが返事を返さないかわからないゲスまりさはただ叫び、
喚くだけ。
唯一にして絶対の手段が効かず、武器であった石を失ったゲスまりさには何も残ってなかった。
「ねぇ、れいむをおもいしらせるんじゃなかったの?
ただゆっくりしていってねをくりかえしてるだけだね。
それともほんとはかてないのつよがってるだけなの?」
あまりにも淡泊な金バッジれいむの声が響く。
金バッジれいむは何もしていない。
ただゲスまりさが勝手に焦り、勝手に追い詰められているだけだ。
「ゆ…ゆぎぎ…ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ゆっぐりじね゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
米粒以下の堪忍袋が破れたゲスまりさは金バッジれいむに体当たりを仕掛ける。
しかし、
「ゆふん!!」
「ゆべえ゛え゛!!?」
ゲスまりさは金バッジれいむに体当たりを仕掛け、吹き飛ばされた。
そりゃそうだ。
ゲスまりさ自身は元々ゆっくりとしての身体能力は高くない。
不意打ちや石を武器にする、弱そうなのを見抜く等の頭脳(?)プレーで生きてきた。
金バッジ取得の為に身体、知能共に鍛えられた金バッジれいむのようなタイプとは一度も戦った事は無いのだ。
ゲスまりさはゆっくりには負けなしだったのはそういう理由があったからだ。
だが今まで負けた事が無かった為、自身の強さを勘違いし、ある男に精神を掻き乱されたせいで金バッジれいむに対する正常な判断が出来なくなっていた。
その上何度も金バッジれいむの体当たりを受けたダメージはまだ残っている。
地力で負けてしまっても仕方が無い。

「ゆ、ゆう゛う゛…」
ゲスまりさは金バッジれいむに自身の攻撃を跳ね返されたショックから立ち直れない。
今まで培ったプライドが嘘のように崩れて行く。
「ぶざまだね。ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!!」
金バッジれいむは笑う。
かつてゲスまりさが金バッジれいむの妹を殺した時のように…。
「ゆぎぃ…いぢゃいよぉ…」
ゲスまりさは痛みに喘ぎ、屈辱に涙する。

おかしい。自分は飼いゆっくりなのにどうしてこんな目に…?

飼いゆっくり=好き勝手出来るという図式が構築されていたゲスまりさには今の状況は全く理解できない。
「いつまでもないてるんじゃないよ!!」
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
いつまでもメソメソ泣いていたゲスまりさに金バッジれいむは踏み付け攻撃を行う。
「さわぐしかないくずはめざわりだがらおへやにいってね!!」
「いじゃい゛い゛!!?
まりざのがみのべびっばるな゛あ゛あ゛!!?」
金バッジれいむはゲスまりさの髪の毛をくわえて引っ張っていく。
そして、
「きょうからここがまりさのおへやだよ!!!」
「ゆべえ゛え゛!!?」
ゲスまりさが放り込まれたお部屋…それは部屋というより牢屋だった。
「きょうはそこでゆっくりしていってね!」
ゆっくりしていってね!と金バッジれいむはある意味ゲスまりさが心待ちにして
いた言葉を言い放って鍵を閉めた。
ウサギを入れるような成体が入るには少し窮屈な檻に詰め込まれたゲスまりさ。
天井が低く、跳びはねる事も出来はしない。
しかも、
「ゆっぐりでぎない゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」
その檻の中はゆっくりが痛みを感じる突起がある敷物を置かれていた。
思わず跳ねて逃げようとする。
だが、無理に跳ねた事でゲスまりさは難無く頭を天井に激突させてしまう。
「ゆぎい゛い゛い゛い゛!!?」
あんよとあたま、その両方にまりさはゆっくり出来ない痛みを感じながら跳ね続
ける。
その目の前で、金バッジれいむは暖かそうなクッションに囲まれてゆっくり用ベ
ッドの上で熟睡していた。
「ゆぎぎぎ!!?」
それに気付いたゲスまりさは不公平だと叫び始める。
「ずるいんだぜえ゛え゛え゛!!!
まりざによごずんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」
「す~やす~や…しあわしぇ~♪」
「ゆっぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」
同じ部屋にいながらあまりにも対極的な状態で夜は暮れていった…。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「ゆぎいい…いぢゃいよ゛ぉ…」
結局眠れぬ夜を過ごしたゲスまりさ。
「ゆゆう、よくねたよ!」
そんなゲスまりさと対称的に、元気に宣言する金バッジれいむ。
自分がゆっくり出来ない目に遭っているのに何でこんな奴が…。
金バッジれいむはゲスまりさがそう思ってるのを声を聞かずとも理解した。
「ゆふん…きのうはよくねむれたまりさ?」
明かに侮蔑した笑みで答えなどわかりきっている質問を金バッジれいむはする。
「ゆっくりできるわげないんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!
はやぐまりざをごごがらだぜえ゛え゛え゛え゛!!!」
ゆっくり出来ない突起の床に苦しみながらゲスまりさは叫ぶ。
「ど~しよっかな~♪」
それに対して金バッジれいむはニヤニヤと笑いながら呟く。
「そんならんぼうなことばをいうまりさはそこにいてもらったほうがいいかもしれないね!」
「ゆゆう゛!!?」
「いまあやまったらゆるしてあげるけどどうする?」
ゲスまりさは今にも破裂しそうな位の怒りの形相を浮かべる。
「おお、こわいこわい」
だが金バッジれいむはそれに恐れるどころか更に挑発する。
「ゆぎぎぎぎいいい!!!
ごろ゛じでやぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」
「おお、こわいこわい。そんなまりさはおうちのなかでずっとゆっくりしてってね!」
「ゆひ!!?」
それはゲスまりさにとっては最悪だった。
ここに閉じ込められていればゆっくり出来ないし、あの金バッジれいむに復讐する事も出来ない。
それだけは何とも回避したい。

「ちょっちょっとまってほしいんだぜ!!」
「ゆ?なにかへんなこえがきこえるよ~(棒読み)」
「おねがいなんだぜ!!ここからだしてほしいんだぜ!!」
「ゆゆ~そろそろあさごはんさんのじかんだね!」
ゲスまりさの言葉を無視する金バッジれいむ。
そしてそのまま部屋から出ていこうとする。
「ごべんなざい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!
ばりざがわるばっだでぶう゛う゛う゛う゛う゛!!!」
ここにこれ以上いるのが嫌だったゲスまりさは屈辱に耐えて謝罪した。
勿論、本心は金バッジれいむを罵倒していた。

「……なにがわるかったかわかる?」
金バッジれいむはゲスまりさの方へ振り向く。
「ま、まりざがなめだぐちぎいだがらでぶ!!!ゆっぐりはんぜいじばぢだあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
猫被るならおてのもの。
ゲスまりさは不様に泣き喚く。
中々の演技力だ。流石は人間すらも騙していた事があるゆっくりだ。
金バッジれいむは無言でゲスまりさに近付き、鍵を開けた。
そして、
「ゆっぐりしぶぎゅあ!!?」
扉が開くと同時に飛び掛かったゲスまりさに金バッジれいむはカウンターの体当たりをぶち当てた。
檻の中へ逆戻りするゲスまりさ。
ゆっくり出来ない突起のある床に背中から落下する。
「ゆんひいいいいいい!!?」
今まで触れなかった背中にゆっくり出来ない突起が当たるのは踏むのと別種の痛みが走る。
「わかってないようだね…」
金バッジれいむがゲスまりさに近寄る。
「ゆ、ゆひぃ…」
ありとあらゆる攻撃が全て無意味になり、ゲスまりさは金バッジれいむに恐怖する。
「まりさのなにがわるいかれいむがおしえてあげるよ…」
金バッジれいむは無表情に、ゲスまりさに近付いていく。
金バッジれいむもゆっくりできない突起を踏んでいるにも関わらずそれを気にもしないでゲスまりさを見つめる。

「…まだいきてることだよ!!!」
「ゆぶえ゛え゛え゛え゛え゛!!?」
金バッジれいむはゲスまりさにのしかかる。

「なんでおまえなんがいきでるんだ!!!
ざっざどじね!!ゆっぐりじないでじね!!!おばえびだいなやづはじんだぼうがよのながのだめなんだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
涙を流しながら何度も何度も金バッジれいむはゲスまりさを踏み付ける。

「ゆびい゛!?やべ!?たぶべ!!?もうやばぁ!!?」
踏み付けられる痛みと背中に食い込む突起による痛みがゲスまりさを苛む。

「じね!!じね!!いまずぐじねえ゛え゛え゛!!!」
金バッジれいむは冷静さを失っている。
このままだと本当にゲスまりさは死んでしまう。
「どうぢで!?まりざがごんばべびぃ!!?」

「やめろれいむ」
ゲスまりさがそろそろやばくなるその時、飼い主が金バッジれいむを止める。

「ゆ!おにいざん…」
「気持ちはわからんでもないがお前はそいつを殺すな…。約束しただろ…?
俺の目の見えるところでゆっくり殺しを出す事は許さない…いいな?」
「ゆ、で、でもこいつはれいむのいもうとを…」
「二度は言うつもりは無い。れいむ、いいな?」

「ゆ、ゆうう…わかったよ…おにいさん…」
金バッジれいむは渋々引き下がる。
その時初めてゆっくり出来ない突起を踏んでる事に気付き、
「ゆんやああああああああ!!?いちゃいよおおおおおおお!!?」
金バッジれいむは慌てて部屋から出ていった。

「ゆびぃ…ゆぎぃ…」
息も絶え絶えのゲスまりさ。
ゆっくり出来ない突起の上から動く気力すら起きない。
「…治療してやる……そう簡単には死なせないさ…助けるって言ったからな…」
飼い主はそう告げて準備をし始める。
「まりざは…げずなれいぶに…いじめられで…いだいいだいなんだぜ…やざじぐじなぐぢゃいげないんだぜ…」
「そうか…」
飼い主はっカーテンを締め切り、薄暗くなった部屋に運び、まりさをそこにあったテーブルに寝かせる。
そして、あまりにもあっさりと帽子を取った。
「な、なにずるんだぜえええええ!!?
まりざのおぼうじがえぜえ゛え゛え゛え゛!!!」
「治療するのに邪魔だからな。
それにそもそもこれはお前の帽子じゃないだろ」
「いいがらざっざどがえ゛ぜえ゛え゛え゛え゛!!!」
「少し黙ってろ」
飼い主はそれだけ告げる片手でゲスまりさを押さえ付けた。
「ゆぎぃ!!?うごけないんだぜえ゛え゛!!?」
「見ればわかるから一々言うな」
飼い主はそのまま押さえ付けた片手と両手を使ってまりさの後頭部を、引き裂いた。
「ゆぎぃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……ッ!!!?」
口から泡を噴いて白目を向くゲスまりさ。
今までで最大級の痛みがゲスまりさに走る。
露出される餡子。
踏まれた際に吐き出してしまったので少しばかりスペースに余裕がある。
「…これを使うか」
飼い主は保存してあったあるものをゲスまりさの中に詰めた。
「ゆぐふ!?ぴぺぇ!?」
口から入れるのではなく頭を裂いていれるやり方にゲスまりさは奇声を上げる。
人間ならば死ぬような事だが、ゆっくりは死なない。
それは飼い主の経験から実証済みだ。
飼い主はそのあるものを痙攣するゲスまりさに詰め込み、小麦粉で塞ぐ。
少し跡が気になるが帽子を被せておけば問題はない。
飼い主は帽子…ゲスまりさが被っていたのではなく別の帽子を被せるとゲスまり
さの…正確には金バッジれいむの妹のつがいとなったまりさの帽子を持って部屋から出て行く。
部屋にはショックで気絶したゲスまりさが残されていた…。



続く


あとがき
天然お兄さんによる制裁を期待してた人はごめんなさい。
ふたば系ゆっくりいじめ 311 きゃわいきゅっちぇぎょめんにぇ!!』の際にもNGワードを言ってなかった親れいむに対しては手を出していなかった為、
今回天然お兄さんはゲスまりさには手を出しませんでした。
それに天然お兄さんが手を下すとどうしてもすぐに殺してしまうので別の人に制裁をしてもらう事にしました。どうかご了承下さい。
あと、前回で死んだ後自分を家族に食われたまりさがれいむになっていたなどの誤植があった事を深くお詫びいたします。
以後はこのような事が無いように気を付けたいと思います。
それでは、今回このSSを読んで頂き誠にありがとうございました。



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  • まりさは死ね(直球) -- 2016-05-22 16:06:11
  • このれいむうっざいなあ。
    次では痛い目見るのかな。 -- 2014-05-12 14:47:36
  • だめだ。れいむがウザすぎる。どんなげすでもまりさは助かるべき。で、れいむ死ね。 -- 2014-04-09 11:08:09
  • ↓同意。れいむと霊夢の飼い主も切望を味わって死んでほしい。 -- 2012-11-19 00:59:22
  • れいむの飼い主がうざくてゆっくりできないよ
    皆殺しでいいよ -- 2011-12-30 16:45:29
最終更新:2009年12月04日 18:09
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