ふたば系ゆっくりいじめ 642 れいむ、俺の為に赤ちゃん産んでくれ 後

れいむ、俺の為に赤ちゃん産んでくれ 後 39KB

虐待-凄惨 理不尽 妊娠 赤子・子供 透明な箱 虐待人間 「餡子ンペ09」 善良ゆっくり虐待


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「あれっ? れいむ、赤ちゃんは?」

今日は仕事が長引き、帰宅したのは茎に実った赤ゆ達がとっくに生まれ落ちたであろう時間になった。
で、帰宅一番、れいむ達の様子を見に行ったら、もう生まれ落ちている筈の赤ゆ達の姿がどこにも見当たらない。

「あ、あかちゃん? なんのこと? れ、れいむしらないよ!」
「知らないって…今朝いただろ、ここに。ほら、こう茎が生えて、かーわいいのが」

れいむの頭上、茎が生えていた辺りの中空をとんとんと指差すと、れいむが目を逸らす。

「お、おにいさんがおでかけのあいだに、く、くきさんが無くなっちゃったんだよ!
 ほんとだよ! れいむうそなんかついてないよ!」
「へー、赤ちゃんの茎さん、無くなっちゃったの?」

問いかけた先は、れいむではなく、れいむの影に隠れていた赤ゆ達。

「しょ、しょうだよ…!」
「あ、あか、あかしゃんはきえちゃったんぢゃよぉぉ…!」

「ふーん、赤ちゃんの茎さん、無くなっちゃったのぉ?」
「しょ、しょ、しょ…しょうぢゃよぉぉ…!? う、うしょじゃにゃいよぉぉ!?」
「れ、れれ、れみゅ、れみゅ、れいみゅ、うちょちゅいてにゃいよ!?」

ふむ。
特に怪しいところもないし、消えちゃった物は仕方ないね。
水槽内の石の影や、れいむの口の中もチェックしたけど、赤ゆは隠れてないし、土を掘り返した跡もない。
本当にいなくなったようだ。
この世から。

「そっか。なら仕方ないね。じゃ、また赤ちゃん作ってもらおうかな」

次の出産に向けての仕込みだけ済ませると、虐待部屋を後にした。


そして、次の出産日。
仕事は早く終わり普通に帰宅したが、のんびり晩飯を食って時間を潰してから虐待部屋に向かう。

「あれっ? れいむ、赤ちゃんは?」

まあ予想通りの展開と、同じ問答の繰り返し。

「そっか。消えちゃったんじゃ仕方ないね。
 そうそう、赤ゆちゃん達にお土産あるよ。とっても甘くて美味しいお菓子だよ。食べる?」
「「ゆっ? あみゃあみゃしゃん!? たべりゅ!!」」

それまで、やたらとオドオドしていた赤ゆ達が、帰りがけに買ったお土産の箱を見せた途端、突然元気になる。
現金なものだが、それがまたかわいい。
箱を開けて、赤ゆ達に向けて差し出す。

「ハハハ、一杯食べていいからね。とっても美味しいんだよ~、このお店の…」

「ゆっ! おいちしょうなにおいがしゅるよ!」
「あみゃあみゃぁ~♪」

甘い匂いに誘われ、赤ゆちゃん達が俺の元へとよちよちと這ってきて、

「赤ゆっくり焼き」
「「ゆびゃああぁああっ?!」」

こんがりキツネ色に焼けた同族の姿を見て悲鳴を上げた。

………

「いや~悪いな~お兄さん一人で美味しい物食べちゃってぇ~」

赤ゆちゃん達が急に食欲を無くしたみたいなので、お土産は俺一人で食べる事になった。
二匹は母れいむに縋り付き、もみあげに抱かれて、ぷるぷる震えている。

「むーしゃむーしゃ! し、し、ししししし、しあわせ~~~!!!
 うっめ! これめっちゃうっめ! ぱねぇ! はふっほふっ!! あまあましあわせー!!」

ゆっくり達に見せつけるように、両手に赤ゆっくり焼きを持ち、交互にガツガツと貪りつく。

「いや~! 本当にね! 赤ゆっくりちゃんは食べると美味しいんだよねぇ!
 がーつがーつ! んほおおぉぉ! あまあま~!!
 特にね! まだ生まれたばかりの小さな赤ちゃんをね、生きたまま食べるとすっご~く美味しいんだよね!
 ね? れいむは知ってる? あっれ、美味しいよね~!!」

七個目の赤ゆっくり焼きを頬張りながら、母れいむに向けて首を傾げる。

「な、なななな、なじいっべるのおおぉぉ?!
 ででででいぶが、あがっあがっあがぢゃんたべぢゃうばげないでじょおおぉぉ?!」

多少口ごもりながら、盛大に汗を噴き出させたれいむが首を横に振る。
汗の感触が不快だったのか、れいむに縋り付いていた赤ゆ達が、れいむから離れて、じりじりと後ずさる。
怯えたような視線でれいむを見上げながら。

「お、おおおおぢびぢゃんっっ?! ぢ、ぢがうよおおぉ?! あれはぢがうよおぉぉ!?
 どおおおじでそんなおめめでおがーざんをみるのおおぉぉ!?」
「むーしゃむーしゃ…げっぷ…し、し、し、しあわせ~~!
 うっめ! うっぷ…! これめっちゃ…うっ……うっめ!!」


そのまた次の出産日

「ゆっ…お、おにいさん…」
「あーはいはい。赤ちゃん消えちゃったのね」

口を開きかけたれいむには目もくれず、怯え切った目でこちらを見ている二匹の赤ゆを水槽から摘みだして手のひらに乗せた。

「ところで、赤ゆちゃん達。お兄さんに何か内緒にしてる事ないかなぁ?」
「「ゆんぴゃあああぁぁあ?!」」

笑顔で尋ねた俺に、二匹が文字通り飛び上がって悲鳴を返す。

「ちちちちち、ちりゃにゃいよぉ!? まりしゃはちりゃないよぉぉ!!?」
「れ、れれ、れびゅ、れいびゅぶっ、ちり、ちりっ、ちりまちぇんんん!!」

「あっ、そう。それならいいんだけど。
 れいむお母さんがなかなか赤ちゃん産んでくれないからさー
 ひょっとして何かズルしてるんじゃないかなーーー?って疑っちゃったよ。
 ごめんね、変な事聞いて。
 良い子の赤ゆちゃん達は、お母さんがズルしても、ちゃんとお兄さんに教えてくれるもんね? ね?」

赤ゆ達がぷるぷるぷると上下に小刻みに震えて頷くのを見て、俺も満足げに大きく頷く。

「そうだよね。お兄さん良い子の赤ゆちゃんは大好きだよ!
 お兄さんが殺す赤ゆちゃんを選ぶときには、良い子の赤ゆちゃんだけは選ばないようにしてあげるからね!
 でもウソつきの悪い子は殺す。たっぷり苦しめて殺す」

赤ゆ達を水槽に戻しながら俺が言うと、赤ゆ達がビクッと震え、家族全員に何とも言えない緊張が走る。
しかし、暫く待っても、赤ゆ達は震えながら黙りこくったままだ。

……フッ、カマかけ失敗か。
まあ、強い親子愛と信頼で結ばれているこの家族の結束はこんな事では揺るがないよね。

「…さて、じゃ、今度こそ赤ちゃん産んでもらおうかな…すっきりーの準備準備と…あ、そうだ。れいむ」
「ゆ?」
「この前相談したどっちの赤ちゃんから先に殺すかって話だけど…」
「…ゆっ?? ゆゆっ?! な、なにそれ?! れいむそんなはなししてないよ!?」

立ち上がりかけながら、何気なく話し掛けた俺の言葉にれいむが目を白黒させる。
実際そんな話はしてないから無理もない。

「…あっ…! あ、ご、ごめ…そ、その…お、お兄さんの勘違いだったよ! ごめんね! 忘れてね!」
「お、おちびちゃん?! おかあさん、そんなはなししてないよ! しんじてね!?」

あたふたと手を振ってから、チラッと赤ゆ達に視線を落とす。
二匹の赤ゆは、大きく目を見開き、先ほどまで以上に青白い顔でガクガクと震えている。
特に片方が。

ややあって、その片方がゴクリと唾を飲み込んだ。

「お、お、おにいしゃん…! ……お、おきゃあしゃん…おきゃあしゃんがぁ……」
「ゆっ?! お、おぢびぢゃん?!?!」

口を開いた赤ゆに不穏な物を感じたか母れいむが押さえようとするが、一歩遅かった。

「おきゃあしゃんが れいみゅのいもうちょ たべちゃったのおぉぉ!! ゆんやああぁぁあ!!」



「おぢびぢゃぁぁぁん?!?! ど、ど、どおじでしゃべっちゃうのおぉぉ!? せっがぐうまぐいっでだのにぃぃ!?」
「だっちぇえぇ! れいみゅぅぅ…!
 れいみゅは いりゃないこぢゃないのにぃぃ!! れいみゅもおきゃあしゃんのれいみゅなのにぃぃ!!
 おきゃあしゃんがあぁぁ! おきゃあしゃんがあぁぁぁぁ!」

訂正、「強い親子愛と信頼で結ばれて"いた"この家族」だ。

生まれても祝福されず、落胆されるばかりの自分と同じ姿の妹達。
"まりさじゃなくてれいむだから"
それだけの理由で家族から暖かく迎えられない妹達を見る赤れいむの胸中はいかばかりか。

まりさ種を生もうと意識して、まりさの写真に目を向ける母れいむ。
俺が見ている限り、母れいむの赤れいむへの対応は、それほどおざなりになっているようにも見えなかったが、
当の赤れいむからしてみれば、ほんのわずかな疎外感もこの状況下では大きな物に感じるだろう。
些細な悪戯のつもりで仕掛けた事だったが、それがこんなにも生きてくる状況になるとは思わなかった。

自分と同じ姿をしたれいむ種の妹を食い殺す母親。
当然母れいむは、姉達を助けるためと説明しているだろうし、事実その通りだろう。
子供思いのれいむは、さぞや慚愧の念に満ちた悲痛な「むーしゃむーしゃ」を繰り返していたに違いない。
だが、「赤ゆっくりは美味しい物」という情報を与えられたことで、
赤れいむは母の行為に「自分達への愛情故」以外の可能性を見出す。
それでも赤れいむは、自分が母れいむの中で唯一無二の大切な存在であると信じ切ることができるだろうか。

自分達の小細工がいつかはバレるのではないかという恐怖。
そして、母れいむと俺が次に殺す赤ゆを密約しているかもしれないという疑念。
信じがたい話ではあるが、もし、万に一つ、その疑念が事実だった場合、母れいむが選ぶのはどちらか。
以前の赤れいむなら、自分は見捨てられないと、何の根拠もなく盲目的に信じただろう。
だが、今の赤れいむはどう考えるか。

一つ一つの疑念や不信はほんの小さなしこり。
この母娘の信頼関係の前では、気のせいに違いないと、無視できる程度の物。
だが、そのしこりが繋ぎ合わさったら?

死の恐怖の渦中にぶら下げられた、保身という甘い餌。
それに釣られる程には、母れいむに対する赤れいむの信頼は綻んでいたのだ。

………

「なるほどねぇ…そんなズルをしていたんだ、れいむは。
 お兄さん、れいみゅちゃんが教えてくれなかったら、全然気付かなかったよ」
「あ…あの゛…おにいざん…ごれは…ごれは…ぢがうよ…そうじゃないよ……」
「さて、赤ちゃんが生まれてて、全員れいむちゃんだったんなら…わかってるよね?」

苦しげに言い分けを捻り出そうとするれいむを他所に処刑宣言を下すと、赤まりさがチロチロと漏らしながら震え上がる。
赤れいむは、俺の処刑選択枠から外れている。
となれば…

「よし、れいむ。どっちを殺すか選べ」

予期せぬ俺の言葉に母れいむが目を丸くする。
それ以上に赤れいむが。

「ゆ?! ゆ?! お、おにいしゃん?! れ、れいみゅは…」
「うん。お兄さんはれいみゅちゃんを選ばないよ。お母さんがどっちを選ぶかまでは知らないけどね」

「ゆっ?! ゆうぅぅっ?! ……う…うっ…うしょちゅきいぃぃ!!」

「え? お兄さんはウソついてないよ? 『お兄さんが殺す赤ゆちゃんを選ぶとき』って言ったんだからね?
 お兄さんが選ばないときは知らないよ。さ、れいむ、どっち? まりしゃちゃん? れいみゅちゃん?」
「え、えらべないよおおぉぉ?! ぞんなのえらべるわげないでじょおおぉ!?」
「そう? じゃあ、まりしゃちゃんでいっか。まりしゃちゃん、死のうね」

背を向けて逃げ出した赤まりさを悠々と掴むと、顔だけを出させるようにして握りしめ、徐々に力を込める。

「ゆぎゅうううぅぅぅ!! きゅ、きゅるちぃよおぉぉ!!」
「ゆあ…やめ゛…おにいさん…あかちゃん…しんじゃ…う……」

ギュッ

「ゆぶううぅぅっ?! ゆぶっ!! ぶっ!」
「や、やめで…! やめで、やめで、やめでよおぉぉ! おねがいだよぉぉ!」

赤まりさの顔がパンパンに膨らみ始める。
餡子を吐くまいと必死に口を閉じ、真っ赤になりながら。

ギュゥッ…!

「ゆ゛っ…?! ゆ゛ぼっ!!」
「……っ!! ……っ!!」

赤まりさの奮闘虚しく、口から少量の餡子が漏れてれいむの顔に降りかかる。
俺は、閉じられた赤まりさの目蓋を小指で押し開け、笑いかけた。

「さよなら! まりしゃちゃん!」


「ごろずのはごっぢのおぢびぢゃんにじでよおおぉぉぉ!!」


そのれいむの叫び声に、叫びを上げたれいむ自身がハッと息を飲んだ。
そして、赤れいむも息を飲む。
俺の手の中でもがき苦しむ赤まりさ以外の全員が、その叫びに時を止めた。


「…うん、わかった」

俺がそう答えて赤まりさを水槽に戻すと、再び時が動き出した。
それまで涙目で赤まりさを見上げていた赤れいむが、ゆっくりと母れいむの方を振り返った。

「お……きゃ……あ……しゃん…………?」

赤れいむの呆然とした表情を目にした母れいむが、ずり…と後ずさる。

「ゆ…あ…ち…ちがうよ……い、いまのは…ちがうよ……そうじゃなくて……ちがうよ…ちがうよ…おちび…ちゃん…」

こちらも呆然とした表情で、母れいむが首を振りながら後ずさる。

眼前で失われ行く命を助けようと躍起になるあまり、考え無しに別の選択肢に飛びついただけか
愛するはにーのまりさによく似たおちびちゃんを優先したか
赤まりさを産むためには、まりさ種が傍にいた方が確立が上がるという迷信じみた打算があったか
それとも姉妹を売った赤れいむへの怒りか

何がれいむにそう言わしめたか、正直俺にはわからない。
きっとれいむ自身にもわかってはいないのだろう。

だが、確かにれいむはその言葉を発した。選択の言葉を。
そして、一度発した言葉は、もう元には戻らない。

「おきゃあ…しゃん………………ごめんにゃ……しゃい…………」

消え入りそうな言葉と共に、母れいむを見つめる赤れいむの頬を涙の滴が伝って行く。
喜び、哀しみ、怯え、いつも生の感情に満ちて輝いていた、その幼い瞳から輝きが消えて行く。
幼い赤ゆにとってのたった一つの拠り所、母れいむ。その母に見捨てられた。
疑念に過ぎなかったそれが、確信へと変わった。真実へと"変えられた"。
その深い、深い、絶望の色にベッタリと塗りつぶされて、輝きが消え失せて行く。

ああ…どうしてだろう………

どおおぉぉしてそんなに素敵なお顔をするのおおおぉぉぉ?! れいみゅちゃああぁぁん!!
れいみゅちゃんの妹もお姉ちゃんもそんなお顔はしなかったよおぉおぉぉ!?
どれだけ絶望したらそんなお顔ができるのおおおぉおぉ!? とってもかわいいよほおぉぉぉ!!!
待っててええぇぇえぇ!
お兄さんの魔法のスパイスで ほんのちょっとだけ絶望の味を甘くて美味しくしてあげるからねえぇえぇ!!



「のーびのーびするよ! ほら! れいみゅちゃん! のーびのーび! のーびのーびっ!!」
「ぴっ…! い…! あっ…! ゆぴっ…! たち…! おきゃ…! おきゃーしゃ…!!」

俺の目の前で賑やかに声を上げているのは、赤れいむちゃんだ。
母れいむのいる水槽前の床で、のびのび練習の真っ最中だ。
左目から入って後頭部に抜けたピアノ線を上へ引っ張られるたびに、元気よく体を伸ばしている。

「のーびのーび♪」
「ゆきっ…! や…! ぴっ…!」

ピアノ線を持ち上げる度に、細い鋼線が目の上の餡子に食い込み、必死に体を伸ばしてその痛みから逃れようとする。
ピアノ線を下げれば、体を戻し、上げれば、またのーびのーび。その繰り返し。
とは言え、まだ思うようにはのーびのーびできない幼い赤ゆ。
段々と、食い込んだピアノ線が饅頭皮と餡子を切り裂き、傷口が頭へと向けて縦に広がって行く。

「やめでぐだざいっ! おにいざんもうやめでっ! れいむのあがぢゃんにひどいごどじないでっ!!」
「何言ってるんだい、れいむ? れいむがれいみゅちゃんを殺してって頼んだんだよ?」
「ぢ、ぢがうのおおおぉぉ!! あではぢがうのおおぉぉ!!」
「違わない。はっきり言ったじゃないか。
 ね、れいみゅちゃんも聞いたもんね。のーびのーび。
 れいみゅちゃん、家族を裏切るのはとってもゆっくりできない事なんだよ。
 だかられいみゅちゃんはお母さんから捨てられちゃったんだよ。
 ゆっくり理解できるよね? のーびのーび」
「ゆぴぃっ…! ぴっ…! ごめ…! にゃしゃいっ…! ぴぎっ…! ごめっ…! しゃいいぃ…!!」

文字通り身を切り裂かれる痛みの中にあって、頻りに謝罪を繰り返す赤れいむ。
母れいむは、必死に己の言葉を打ち消そうとするが、果たしてそれは赤れいむの心には届かない。
どれだけ否定の言葉を紡ごうとも、あの時の言葉には一抹の真実が含まれていたから。

「のーびのーび、のーびのーび、のーびのーび」
「あ゛…! ゆ゛っ…! ご…! め…! きぴっ…! にゃっ…! ちゃっ…! ゆぴぃっ…!」

素敵な絶望の表情を見せてくれた後でも、その生存本能は生を拒否する事を許さず、
縮んで伸びて縮んで伸びてのかわいいのびのびダンスを繰り返す。
だが、どれだけ楽しいダンスもいつかは終幕を迎える。

ブチッ 「ゆびいいいぃぃぃいぃっ!!!」
「あがぢゃあああぁああんっっ!!」

遂にのびのびが追いつかなくなり、ピアノ線が赤れいむの頭を切り裂いて抜け出た。
鋼線による束縛から解放されて床に転がった赤れいむの目の前にあったのは、水槽の中の母の顔。
傷口から餡子を漏らし、体をブルブルと震わせながら、母れいむに向かって叫ぶ。

「おきゃあしゃああぁああんっ! ごめんにゃしゃいぃぃぃっ!!
 れいみゅぅぅぅ! れいみゅわりゅいこだったにょおぉぉ!! ゆるちちぇえぇぇえ!」
「あがぢゃああぁんっ! ぢがうよぉぉっ!! あがぢゃんはなにも…  ブスリ
「ぴっきゃあああぁあぁぁああぁっっ!!!」
「ぼうやべでええぇえぇっ!!!」

アンコール。
赤れいむを仰向けにして押さえつけ、残った目に再びピアノ線をねじ込んだ。
寒天の目玉から涙に混じってドロリとした物が零れる。
そのままピアノ線をまっすぐ押し込み、先端を赤れいむの後頭部から突き出させる。

「みえにゃいよおぉぉっ!? おきゃあしゃああぁあん! どきょおぉぉ?! れいみゅここにいりゅよぉぉ!!
 れいみゅをぉぉ! れいみゅ 「のーびのーび」 ぴにいぃっ…!!!
 おきゃあ 「のーびのーび」 ゆびぃぃっ! おきゃっ 「のーびのーび♪」 あ゛っ゛!!」

赤れいむの呼びかけに母れいむはもう答えを返さない。
もう諦めたんだろ? 裏切り者の赤れいむに愛想が尽きたんだろ?
違う。れいむの母性をみくびるな…!
俺がボロ布を口一杯に押し込んで声を出せなくしたからだ。

しかし、両目の潰れた赤れいむは、その沈黙をどう捉えるだろう。

「おきゃあしゃああんっ! ごめんにゃしゃいっ! ゆぎっ! ごめんにゃしゃいぃっ! ぴっ!
 いちゃいよぉ! ぴいぃっ! ゆるちちぇぇ! ゆびっ! もうわりゅいこちょ…ぴぎゃっ!
 ちまちぇぇんっ! ぴっ! れいみゅ…きぴっ! いいこになりゅかりゃ…ゆぴぃぃ!」

赤れいむにとっては、その沈黙は完全な拒絶の証しだった。
餡子を切り裂く鋼の痛みに泣きながらも、痛みよりも死よりも恐ろしい孤独の恐怖に苛まれ、ただひたすらに赦しを乞う。
決して答えることのない母れいむに向けて。

ブチッ 「ゆぎいぃいぃぃっ!!」

頭に二筋目の切れ目を入れて、再びダンスから解放される。
そして、饅頭側の切れ端を振り回しながら、母れいむがいない方向に向けて懸命に叫び続ける。

「おきゃあしゃああん!! れいみゅをおいちぇかにゃいぢぇええぇ! れいみゅをすてにゃいでえぇぇ!
 れいみゅわりゅいこでちたあぁぁ! あやまりましゅうぅ! これかりゃはいいこになりましゅからぁぁ!!
 いたいいたいしゃんも がみゃんちましゅうぅぅ! にょびにょびも がんばりまちゅきゃりゃあぁぁ!
 れいみゅをすてちゃやぢゃあああぁぁっっ!! おぎゃああしゃああぁぁぁぁん!!!」

錯乱し、俺に強要されてるのびのびダンスすら、母れいむからの制裁と思っているようだ。
潰れそうになるぐらいにベッタリと水槽に顔を押しつけて、赤れいむを見つめて涙を流す母れいむの顔。
あの悲しみに満ちた顔を見せてあげる事ができたならば、赤れいむにも救いは訪れるのだろうか?
その両の目が光を失った今となっては、もはや叶わぬ事ではあるが。
話は変わるがピアノ線の差し込み口がまだ残ってる。無くても開ければいいだけだけど。

「さあ、れいみゅちゃん! 今度はのーびのーび上級編! 逆さのーびのーびだよ! 頑張って!」

俺は赤れいむを上下逆さにひっくり返して、しーしーの穴からピアノ線をねじ込んだ。
お母さんが許すと言ってくれるまで、頑張ってのーびのーび♪ しようねええぇ!!


[残り赤ゆ]
まりさ×1 れいむ×0


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今日はれいむの出産日!
泣いても笑っても、今日で最後!
というわけで今日は一日、水槽の横でれいむ達を観察しよーう!
仕事? 休んだ。


「ゆにぇぇん! おきゃあしゃあんっ…! どうちて あかしゃん ひとりだけにゃのおぉ!?」
「ゆうぅぅ…どうしてぇ…どうしてなのぉ…」

母れいむが、頭上の茎を見上げながら不安げに呟く。
そこには、まだ種族不詳の実ゆっくりが、ポツンと一つだけ実っていた。
ストレスでれいむの母体としての能力が早々に限界に来たか、出産促進剤を与えつづけた副作用か、
れいむが実らせた赤ゆは、この一匹だけだったのだ。

「いもうちょが まりしゃじゃなかっちゃら…まりしゃ…ゆっくちできにゃくなっちゃうよぉ…!
 もっちょ たくしゃん うんじぇよぉぉぉ…!!」
「だ、だいじょうぶだからね…おちびちゃん…
 おかあさん、がんばるから…がんばってまりさとおなじおちびちゃんをうむから…
 …ぜったい…ゆっくりさせてあげるからね……」

赤まりさに答えるれいむの顔は蒼白。とても大丈夫なようには見えない。
昨日れいむの茎に実ゆっくりが実ってから、こんなやり取りを繰り返している。
まだ生えてくるかもしれないと希望を持っていたようだが、今時点で生えてないなら一匹で打ち止めだろう。

「おやおや。結局ひとりだけなんだ。大丈夫なのかい、れいむ?
 最後の赤ちゃんの命がかかっていると言うのに随分と余裕だね。
 …まりしゃちゃん……お母さん諦めたのかも?」
「ゆええぇぇん!!」

ふふふ! 泣き顔かわいい!
まあ、一匹だろうが、千匹だろうが、赤まりさなんて生まれるわけないんだけどね! ふふふ!
うふっ、うふふふ! ゆふふふふふぅぅ!!



「………ゆふ???」

数時間後、俺は水槽の前でそんな間の抜けた声を漏らした。

「おにいしゃん! みちぇみちぇ! まりしゃのいもうちょは まりしゃぢゃよおぉぉ!
 とっちぇもゆっくいしちぇるよぉぉぉ!!」

ぽよーんぽよーんと渾身のジャンプで飛び跳ねるのは、最後に残った赤まりさ。
その笑顔が向く頭上の茎には、目を瞑ったまま穏やかな笑顔でユラユラ揺れている赤ゆっくり。
髪も生え始め、お飾りも形づくられている。
金髪。そして、小さいが、はっきりとお帽子の形をしている黒いお飾り。
以前のような他のゆっくりのお帽子を被せたような小細工ではない。
間違いなく、まりさ種の赤ゆっくりだった。


何故だ?
そんな筈はない。そんな馬鹿な事がある筈がない。


「ゆっ! おにいさん、どお! ちゃんとあかちゃんのまりさだよ!
 こんどこそ、れいむたちをおうちにかえしてね! やくそくしたよね!」

困惑する俺に、れいむが胸?を張って頭上に実った赤ゆを見せつける。

「……そ、そう……だね……………ふ…ふふ……うふふふ……」
「ゆ?」

いきなり笑い出した俺に、れいむが不安そうな表情を浮かべる。

「ゆふっ! ゆふふふっ! ゆふふふふふふふふふふふ…!!……ゆふう~…凄い! お前ら凄いな! れいむ!」
「ゆ…ゆっへん!!」
「いいよ! もちろん約束は守るよ! いや、大サービスだ! この赤ちゃんも一緒に帰らせてあげるよ!」
「ゆゆっ?! ほんと!?」
「やっちゃあ! いもうちょもおうちかえれりゅね!」

言っておくが、ウソじゃない。騙しでもない。
本気で帰らせてあげるつもりだ。五体満足で。体も心も飾りも。
しつこいな。ホントに何もしないって。
れいむは、それだけの事をやり遂げたんだ。

「あかしゃあん! はやくうまれちぇねぇ! まりしゃ まちきれにゃいよ!」
「ゆっ! だめだよ! おちびちゃん!
 あかちゃんは、うまれるまえに たくさんゆっくりしているほど、ゆっくりしたあかちゃんになるんだよ!」
「ゆぅ~? そうなにょ?」
「そうだよ! おちびちゃんもたくさんゆっくりしてたんだよ!」

母れいむが、赤まりさに微笑みかけ、その小さな頬に自分の頬を寄せる。
赤まりさが少しくすっぐたそうにしながら、目を細める。

「ゆぅ…しゅーりしゅーり…おきゃあしゃんと、しゅーりしゅーり…
 ……おきゃあ…しゃん……まりしゃたち……ゆっくちできりゅよね……?」

「ゆ…! もちろんだよ! れいむのだいじなおちびちゃん!
 おちびちゃんと、いもうとのあかちゃんと、おかあさんと…みんなで…たくさんゆっくりしようね…!
 みんなの…ぶんまで……ゆっくり……ゆっぐり……じよう…ねえぇぇ……!」
「ゆ…ぅぅ…! まりしゃゆっくちしゅるよっ!
 れいみゅたちの…ぶんも…ゆっくちしゅるよ! ゆぐっ…!
 まりしゃたちのぶんもぉ…ゆぐっ…! ゆっぐち…しゅるよぉ!
 いもうちょ…の…ぶんも……ゆっくち…ゆっく…ちぃぃ……!! ゆっ…ゆえっ…! ゆえっ! ゆええぇぇん!!
 おきゃあしゃあぁぁん!!」

「おぢび…ぢゃん……なかないで…ねぇ…ないてたら…あかちゃんが…ゆっくりできないよぉ…!」
「ゆぐっ…! まりしゃ…ゆっぐ…なかにゃいよ…! おねえしゃんだかりゃ…なかにゃいよぉ!
 ゆううぅ…! あかしゃん! まりしゃのいもうちょのあかしゃん! ゆっくちうまれちぇね!
 おねいちゃんと…たくしゃん…たくしゃんゆっくちしようにぇ!!」

「ゆふふ… ゆっ! れいむのあかちゃん…! ゆっくりうまれてきてね!!」
「ゆっくちうまれちぇきちぇにぇぇ!!」

………うん。
あ、ごめん。さっきの嘘。
いや、逃がしてはあげるけど、心だけちょっぴり傷つけちゃうかも。
他の赤ゆ達が何故死んで行ったのか、それだけは知っておいて貰おうじゃないか。


「いやぁ、ホント凄いよ! れいむは!」

れいむ達が落ち着いたところで、れいむの後頭部をバンバンと叩きながら話しかける。

「ゆっへん!!……ゆ? なにが…?」
「なにって、そりゃ…」

透明な箱を持ってきて、ずっとれいむのすっきりー相手を務めていた"まりさ"を取り出す。
暴れようとするソイツを押さえつけながら、頭にお帽子を縫い付けていた糸をカッターで切って帽子を取り上げた。

「ゆ? ……ゆ…? ……ゆゆっ?!?! ど、ど、どどっ、どぼっ、どぼじで?!」

れいむの目玉がこぼれ落ちそうになるくらいに見開かれ、そして叫びを上げた。

「どおおぉぉぉじて "まりざ" が "れいむ" なのおおぉぉ?!?!?!」



もし同好の士に今回の一件について話をしたら、きっと早い段階で俺の細工を言い当てた事だろう。
こうも都合良くれいむばかりが生まれるなんて事があるわけがない。
簡単なトリック。
タネはれいむのすっきりー相手の"まりさ"。
最初の二匹は正真正銘、本物のまりさだったが、三匹目のこいつはまりさ種の帽子を被せたれいむだ。
ゆっくりであるれいむ達の目からは、まりさにしか見えなかっただろうが。

当然、れいむ種同士のすっきりーで、まりさ種なんか生まれる訳が無い。
確率はゼロ、コンマとか整数位未満切り捨て・四捨五入とか余計な物なし、正しく0%。

…の筈だった。だが、生まれた。
考えられる理由があるとすれば……ゆっくりの思い込みの力というヤツなのだろう。

"まりさ"だと"思った"から、まりさ種の赤ちゃんを産んだ。

己の遺伝法則すら捻じ曲げてしまうとは、恐ろしい力だ。
今回は、俺の計画を見事に覆したその力に敬意を表し、素直に負けを認めるとしよう。
俺がそんな殊勝な気持ちになっている最中、その気持ちをくれた当のれいむは大層お冠だった。


「なんなのこれはあぁぁ?!
 れいむがれいむとすっきりしたって、まりさのあかちゃんなんかうまれるわけないよおぉぉ!!
 こんなのぉ…こんなのずるいよおおぉぉ…!!」

俺を見上げて半泣き状態で叫ぶ。

そう!
れいむのかわゆ~い赤ちゃん達は、初めっから助かる筈なかったの!
ずるいかなぁ? ずるいよねえぇ! 悔しいよねぇ!
どうせ全員殺されるってわかってたら、新しい赤ちゃん産まなかったよねぇ!?
そしたら、新しい赤ちゃんは苦しい思いして死ななくて済んだのにねぇ!?
れいむのその顔が見たかったんだよ!

…でもね、れいむ。
きっと赤ゆちゃんを助けたいというれいむの気持ちが神様に通じたんだね。
れいむは奇跡を起こしたんだよ。すっごく出鱈目な奇跡をね。
お兄さん、ガラにもなくちょっと感動しちゃったよ。悔しいけどね。

「なーに言ってるんだよ、れいむぅ! ずるくなんかないだろう?!
 だって、ほら! こうしてちゃーんと、赤ちゃんまり…さ……を………え?」

れいむの頭上の赤ゆっくりを指で軽く小突いてから、俺は言葉を飲み込んだ。



「え? …なに…? これ…? え? …ちょ………は、はは…凄い…やっぱ凄いよれいむは……」
「ゆゆっ? な、なにこれ…? なにごれええぇぇ?!?!」

茎に実った赤ゆの黒いお帽子が、いつの間にか、赤茶色に変わり、少し縮んできている。
金色の髪も、黄土色へと変わっている。

金色は黒へ、黒は赤へ、お帽子はリボンへと向かって
少しずつ、少しずつ変化してきている。

「変わってる! 変わってるよれいむ! 赤ちゃんがれいむに変わってるよ!
 そうだよね! れいむがれいむとすっきりーしてるのに、まりさの赤ちゃんが生まれるなんておかしいよね!
 れいむの言う通りだよ! そんな事あるわけないよ!」

「ゆわわああぁぁ!? やめてね! れいむのあかちゃん!? れいむになっちゃだめでしょおおぉ!?!?」
「ゆうぅぅぅ?!?! やめちぇえぇ!! れいみゅはゆっくちできにゃいいいぃぃ!!」

思い込みの力で成し遂げた奇跡は、思い込みが解ければ消え去るのか。
れいむ母娘の叫びも虚しく、赤ゆの姿は刻々と変化を続け、遂には普通の赤れいむの姿に成り果てた。
暫くの間、呆然としていたゆっくり達だったが、れいむが目に涙を浮かべながら俺の方を向いた。

「お、おにいさん!? れいむたちかえらせてくれるんだよね!? やくそくしたよね!? ね!? ねえっ?!
 ゆああぁぁ!! かえらせてぇぇ! かえらせてよおぉぉ! おねばいじまずぅぅぅ!!」
「は? 何いっちぇるのおおぉ。
 生まれたのがれいむなんだから帰らせるわけないでしょ。まりしゃちゃんも約束通りブチッ殺っそうねえ!」
「ゆみゃあぁぁあ!? どうちちぇええぇ?! ちにたくにゃいぃぃ! ちにゅのやぢゃああぁっ!!
 まりしゃおうちかえりゅのおぉぉ!! まりしゃゆっくちしゅるのおぉぉ!!」

「ああ、そうだ。この赤ちゃんが茎から落ちるまで待ってあげるよ。それまでにまりさに戻ったらお家に帰れるよ」

「ゆっ?! れ、れいむのあかちゃん! もどってね! まりさにもどってね!」
「れいみゅのいもうちょはゆっくちできにゃいよぉぉ!」
「おねがいだよ! まりさにもどってくれないと、みんなゆっくりできないんだよ!」
「れいみゅはやめちぇよぉぉ! まりしゃにもどっちぇよぉぉぉぉ! まりしゃがちんじゃうよぉぉぉ!!」

母れいむと赤まりさが頭上の赤れいむに向けて声を張り上げ続ける。
しかし遺伝法則すらねじ曲げた強大なる思い込みの力。
それが正しく補正された今、その力を覆す事など誰にもできはしない。

「おー、そろそろ生まれそうだね! ぷるぷる震えちゃってかーわいいなぁ~!
 まりしゃちゃあん! お兄さんねぇ、まりしゃちゃんがた~っぷり苦しんで死ねる方法考えてあるんだよぉ?
 いっぱいいっぱい泣いてね! かわいい泣き顔、お兄さんにい~っぱい見せてねえぇぇ!」

「ゆやああぁああぁ! うまれちゃだめえぇ! あかちゃんうまれちゃだめえぇ!」
「うまれちゃ やああぁあぁ! まりしゃゆっくちちたいよぉぉ!!」
「おまえじゃないいぃぃ! おまえがうまれるんじゃないいいぃぃ!! やべろおおぉぉ!」
「おきゃあしゃぁん! こんなあかしゃん いりゃないよぉぉ! たべちゃっちぇよぉぉ!」
「おっと! 食べちゃうとかズルはなし! ズルしたらこの前のれいみゅちゃんみたくのーびのーび♪するよっ!」
「ゆにぇぇぇぇん!! れいみゅはゆっくちしないでうまれちぇこにゃいでよぉぉ!!
 どーちちぇ おねいちゃんに こんなこちょしゅるのぉぉぉ!!」
「おねがいいぃぃ…! れいむのあがぢゃあぁぁん! うまれで…うまれでぐるなあぁぁぁ…!」

あー…なんか赤れいむちゃんかわいそ…
あんなに善良でゆっくりした家族だったのに…何がこの家族をそこまで追いつめたのやら…

茎から一匹ポツンとぶら下がる赤れいむの体は、プルプルと震えている。
いよいよ誕生が近いから、だけではない。
家族から浴びせられる、自分の誕生を、存在を、全否定する罵声に、身をわななかせて泣いているからだ。
悲しみの表情を浮かべ、まだ開かない目から涙がポロポロと零れ落ちる。

お母さんもお姉ちゃんも、さっきまでは、ゆっくり生まれてきてね!、ゆっくりしょうね!と言ってくれていたのに。
それなのに、いきなり怒鳴られた。
怒りながら。悲しみながら。憎みながら。
お前はゆっくりできない、れいむはだめだ、まりさでなければだめだ、お前はいらない、生まれてくるな

それでも…それでも、きちんとゆっくりとしたご挨拶をすれば、きっとお母さんもお姉ちゃんもゆっくりしてくれる。
きっとれいむと一緒にゆっくりしてくれる。
その希望を胸に地上へと生まれ落ちる。

ひゅ~…… (おかあさん…!) (おねえちゃん…!) ぽとっ

「……ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!!」

悲しみを振り払おうとするかのような、とびきり元気な、この上なくゆっくりとしたご挨拶。
相手のゆっくりをただ願うだけの、無垢な言葉。


「ゆっぎゅちぢゅるにゃあぁ!!」 ぽゆん! 「ゆぴいいぃぃっ!!」

だが、返ってきたのは、姉である赤まりさの怒りの籠もった体当たりだった。
姉の柔らかい体に弾き飛ばされ、赤れいむが土の上をコロコロと転がる。
何をされたかわからないと言うように、目をパチクリさせ、その目にじんわりと涙が浮いてくる。

「ゆ…? れーみゅのおかおがいちゃいよ……? おねい…ちゃん……?
 どうちちぇ…? どうちちぇ…きゃわいいれーみゅに…こんにゃことしゅりゅの…?」

「うるぢゃあいっっ!!」「ゆぴっ! ゆぴっ! いちゃああい!」

ぽゆん!ぽゆん!と赤まりさが体当たりを繰り返し、赤れいむは涙を流しながら水槽の中を転がる。
更には赤れいむのお尻に噛み付いたり、髪を咥えて引っ張ったりとエスカレートし、赤れいむの泣き声も大きくなって行く。

「ゆぴゅぅ…! ゆぴゅぅ…! れ、れいみゅのちぇいでまりしゃはぁ! まりしゃはぁ…!!
 …ゆやあぁぁあぁ! まりしゃ、ちにたくにゃぁい! おにいしゃんこあいよおぉぉ!
 ちぬのやぢゃああぁあ! ゆっくいちたあぁい! ゆっくいちたいのにぃぃ!!!」

息を切らした赤まりさが、その場に立ち尽くしてゆんゆんと泣き始める。
その隙に、赤れいむはずりずりと這って助けを求める。
優しい、れいむお母さんに。

「ゆぴ…おきゃあしゃ…たちゅけて…いちゃいよおぉ…おねいちゃんがぁ…」

「ゆ………ゆあっ…ゆあっ…!…ゆああぁあぁあああぁぁぁっっ!!!!
 なんでおまえがうばれるんだあぁぁ! れいむはばりざをうんだんだあぁぁあ!
 おまえなんがぁ…! おまえなんがれいむのこどもじゃないぃぃ!!」

「ゆ…? おきゃあ…しゃん…どうしちぇぇ…? れーみゅ…れーみゅはおきゃあしゃんの……」
「うるざああい! ゆっぐりでぎないあがぢゃんなんがあっ! ゆっぐりじないでざっざどじねええぇぇっっ!!!!」
「おきゃ…  ブチュンッ


………

「れいむのおちびちゃん! しっかりしてね!? すぐたすけるからね!?」

水槽の中に、れいむの悲痛な叫びが木霊する。

母れいむが赤れいむを踏み潰して殺した後、最後の処刑として赤まりさを円筒形のガラス瓶に閉じ込めた。
中にはあんよが浸かる程度に水を入れておいた。
ふやけて破れたあんよから、緩やかに餡子が水に溶け出し、じわじわと死んで行くという寸法だ。
お帽子は破いてから一緒に入れてあげたので、お帽子に乗って水を避ける事もできない。

「だしてえぇぇ! おちびちゃんをだしてよぉぉ!
 びんさんいじわるじないでよぉぉ! れいむのおちびちゃんがしんじゃうよぉぉ!」

水槽の中に転がした硬いガラス瓶に、母れいむが砂糖菓子の歯を立てるが、割れるのは歯の方だけ。
瓶には傷一つつかない。

「ゆっぐ! たすけるよ! おかあさんがいまたすけるよ! ゆっ! まっててぇ! おちびちゃんまっててねぇっ!! ゆうっ!」

瓶を割ろうとその上に乗って跳ねる。
何度も何度も跳ねて、れいむのあんよの皮だけが潰れて薄くなって行く。そのうち破れるかもしれない。

「いしさん! ゆっくりしないではやくでてきてね! はやく! はやくぅぅ!! ゆっくりしないでよぉ!!
 れいむのおちびちゃんがくるしがってるよぉぉ!!」

瓶を水槽内の石にぶつけて割ろうとしていたので、石は片付けてしまった。
でも小さいのを一個だけ、残してあげた。土の中に埋めて。その土を叩いて固めて。
れいむが地面に突っ伏して土を食うが、何の道具も無しに平らな地面を掘るのはさぞや難しかろう。
時間だけが浪費されて行く。
瓶も強化ガラス製なので、ゆっくりの力ではどのみち割れないと思うのだが。

「れいむのおちびちゃん! しっかりしてね!? すぐたすけるからね!?」

またガラス瓶に歯を立て始める。
ずっと、そんな虚しい行動の繰り返し。

「あのさ、れいむ」
「おにいざあぁぁん! おねがいじまずうぅぅ! さいごのぉ!! さいごのおちびちゃんなんでずぅぅ!!
 とってもゆっくりとじだぁ! まりざによぐにだぁ! かわいいおちびちゃんなんでずうぅぅ!!
 だずげであげでっ! だずけてあげでぐだざいっっ! れいむなんでもじまずがらあぁぁ!」

「まりさちゃん、死んでるから。とっくに」

ガラス瓶の中では、もうずっと前から黒い液体がチャプチャプと音を立てて揺れていた。
その中で、ふやけてバラバラになった、黒いお帽子と、金色の髪と、肌色の皮とが漂っている。

助けて 死にたくない あんよが動かないよ まりさが溶けちゃうよ
ゆっくりできないよ 餡子さん出ていかないで ゆっくりしたいよ 死ぬのやだよ お家に帰りたいよ
お母さん助けて お母さん お母さん お母さん

ずっと叫んでいたお口も、もう何処に行ったのかわからない。
辛うじて原型を留めているのは、ふやけた肌色の断片の間に浮かぶ、白い寒天の目玉だけ。
その目が、助けを求めるかのようにれいむを見つめている。

「じんでないいぃぃ!! じんでないよおぉぉっ!! どおぉぉじでぞんなごどいうのおぉ?!
 ぎごえるでじょおぉ!? おぢびぢゃんが だずげでえぇっで よんでるでじょおぉ!? れいぶをよんでるでじょおぉ!!
 ゆううぅ…!! おぢびぢゃあん!! いばだずげるよぉっ! まっででねえっ!!
 ぜっだい…! ぜっだいおがあざんがだずげるがらねえぇっ!!」

赤まりさの目は、れいむをじっと見つめたまま、いつまでもプカプカと浮かんでいた。


[残り赤ゆ]
まりさ×0 れいむ×0


 ==========


「がえぜええぇええぇ! れいぶのおぢびぢゃんをがえぜええぇ! ごのくずうぅぅ!!」

俺の腕に抱えられたまま、俺に向かって吠えているのは、れいむ。
水槽にいたれいむではなく、透明な箱にいた、"まりさ"だったれいむ。
口を縛り付けていた紐を切ってやり、喋れるようにしてやった。

「れいむ、今までご苦労様。とっても楽しかったね」

笑いかけた俺の言葉に、れいむが何かを思い出したかのようにハッとし、途端に青くなって震え出す。

「ゆ……や…やべでっ…!? れいぶ、まだじにだぐない…! つぶっ…つぶさないでっ…!
 れいぶおうぢがえるぅ! おうぢがえっで! すでぎなゆっくりと…! ゆっぐりじでっ!
 また…! また…あがぢゃんうぶのおおおぉぉ!!」

命乞いを始めたれいむをそっと床に降ろし

「お兄さんがまた遊ぼうねって言ってたよって、赤ちゃん達に伝えてね。さよなら、れいむ」
「おべがいやめでええぇええ!」

一撃で頭を踏み抜いた。

………

「ありがとう、れいむ」

床に広がった餡子に向かって一礼。俺を楽しませてくれた事への感謝を込めて。
それから、もう一匹の"れいむ"に向き直る。
ようやく最後の赤ちゃんの死を受け入れて、落ち着いたところで水槽から出してやった。
今は、能面のように無表情に俺の顔を見据えたまま、微動だにしない。
いや、よく見ると小刻みに震えているか。

そして、れいむが口を開いた。

「おにいさん……」
「ん? なんだい、れいむ?」

「れいむをだましたの…」
「そうだよ!」

「はじめから…れいむのあかちゃん…みんな…ゆっくりできなくしちゃうつもりだったの…」
「そうだよ!」

「さいしょにうまれたあかちゃんたちは…」
「あ、お兄さんが連れていった赤ちゃん達の事だよね?
 死んだ!!
 あの赤ちゃん達、友達にあげるなんて、ウソ。すぐにお兄さんが殺しちゃったよ。ごめんね!
 こうね、赤ちゃんの小さなお体をね、ネジネジッとしたらね、ブチンって切れちゃったの。ブッチィン!って!
 ネジネジのときも、ブッチンのときも、みんなとおぉぉってもかわいい声で泣いてくれたよおぉ!
 それとね? すっきりーして死んじゃったまりさちゃん達いたよね?
 アレ、お兄さんがふたりですっきりーすればお家に帰れるよって、教えてあげたんだよ!
 ふたりとも、とっても素直ないい子だったね!
 あ、でもれいむが食べちゃった赤ちゃんは、お兄さんのせいじゃないよね! れいむはゆっくり反省してね!
 …でも旨かっただろ? 自分の赤ちゃんの餡子は?」

「…どおして……」
「なにが?」

「どおしてええぇ…!? どおしてこんなことするのおぉ?!
 あかちゃんはとってもかわいいのにいぃ! とってもゆっくりできるのにいぃ!
 どおしてこんなひどいことするのおぉ?! れいむたちなんにもわるいことしてないのにぃぃ!!」
「………」

「ねえっ?! どおしてえ!? おにいさん、どおしてなのお!? こたえてよおぉ…!!
 どおして…どおぉぉして…こんな…ひどいことぉ…できるのおぉ…!?
 れいむたちは…れいむたちはいきているんだよおおぉ!?」

「れいむ達は生きているんだよおおぉ! れいむ達は生きているんだよほおおぉぉぉっ! あはっ! あははは!」

れいむの言葉を鸚鵡返しにして笑い出した俺に、一瞬、れいむは驚きに目を見開き、体をブルッと震わせた。
だが、その表情は、すぐに、ゆっくりとは思えない程の凄まじい憤怒の形相に変わった。
既にボロボロになっている歯を、砕けてしまうのではないかとこちらが心配になるほどに軋ませ、俺に向かって吠えた。

「ゆ…ゆ…ゆんんぎぎぎいいぃぃっ……! な・に・がぁ! なにがおがじいんだぁあぁ! わらうなああぁぁっ!」

「そう! そうだよ! れいむ! れいむ達だって生きている! もちろん! もちろん知ってるよ!
 生きているから!
 美味しいごはんを食べればしあわせー!になれる!
 大好きなゆっくりと一緒にいれば、しあわせー!になれる!
 ゆっくりとしたかわいい赤ちゃんがいれば、しあわせー!になれる!
 素晴らしい! これはとっても素晴らしいことなんだよ! れいむ!
 れいむ達は生きている! 生きているからしあわせーになれる!
 だから! だからこそさ!」

「俺がっ! そのしあわせーをっ! グッチャグチャァァにぃっ! 踏んみにじぃってっ! 楽しむ事ができるんだよおぉっ!!」

「…な…なに…なにいって……なにいっでるの゛ぉぉぉ…!!!」

「いいかい、れいむ? これは大事な事だからよく聞いてね?
 君達のしあわせは、グチャグチャに踏みにじられるために生えてくるんだ。
 君達の赤ちゃんは、痛くて熱くて苦しくて悲しくてちゅぶれりゅううぅな事されるために生まれてくるんだ。
 君達は、ゆっくりできなくされる、ただそのためだけにゆっくりしているんだよ」

「おがじなごどいうなあぁ!! ぞんなばずないいぃぃ!」

「いや、それがそうなんだって! れいむ!
 だかられいむのおちびちゃん達は、虐められるとあんなにかわい~い声で、あんなにかわゆ~いお顔で泣いてくれるんでしょ?
 虐めて欲しいから、虐められるために生まれてくるから。
 わかってる! お兄さんわかってるよー!
 それにね? 今日れいむが生んだ赤ちゃん、どうしてまりさかられいむに変わったと思う?
 殺されるためだよ! お姉ちゃんのまりさちゃんも一緒にね!
 まりさのままだったら、虐めてもらえないから、れいむに変わったんだよ!
 まりさに生まれた赤ちゃんが途中でれいむに変わるなんて、こんな出鱈目な事、ゆっくりじゃなきゃ絶対に起きないよ?
 虐められるために生きている、君たちゆっくりじゃなきゃね!
 れいむとれいむの赤ちゃんがその事を証明しくれたんだよ!」

「ゆっがああぁああっ!! なにいっでるううぅぅっ!!
 じねええええぇぇえええっ!!!
 あだまのおがじいじじいはじねええぇぇ!!! ゆっぐりじないでざっざどじねええぇぇ!!!!!」

「はははははは! 怒った? 怒ったかい? れいむ? いいよ! もっと怒るんだ!
 もっと俺にぶつかるんだ! ほら! もっと! もっと! ちっとも痛くないよ! もっとがんばって!
 君達がどう頑張っても死んだおちびちゃんの無念は晴らせないと思い知るんだ!
 君達のしあわせは何をやっても守れないと思い知るんだ!
 君達の怒りは、そのために湧いてくるんだよ!」

「ゆがあぁぁ! ゆがああぁぁぁっ!!」

「れいむ! れいむ達は生きている!
 ありがとう! れいむ! ありがとう!
 俺にしあわせを踏みにじられてくれるために!
 わざわざ生まれてくれて! 育ってくれて! 赤ちゃんを産んでくれて! 生きてくれてありがとう!
 赤ちゃん達もありがとう!
 お兄さんにかわいい悲鳴を聞かせてくれるために、生まれてきてくれてありがとう!
 全てのゆっくりにありがとう!
 ゆっくり! ゆっくりしていってね! ゆっくりできなくなるために、ゆっくりしていってね!!」

「ゆがあがああぁがああ! じねええぇ!! じねええぇぇ!! じねえええぇぇえぇえぇええーーーっ!!!!」






…箱の外に頭のおかしい人間の顔が見える。

その死を願う言葉を吐こうとするが、縫いつけられた口は開かない。
それでも叫ぶ。箱に体当たりをしながら叫ぶ。
箱にぶつかる度に、何度も針を刺されて何かを縫いつけられた頭が痛む。そんなの構うものか。
れいむは、必ずこの人間をゆっくりできなくさせてやる。おちびちゃん達の仇を取るんだ。
それから、ここを出て、お家へ帰って、大好きなまりさの所へ帰って、
また、たくさん、たくさん、赤ちゃんを産むんだ。
永遠にゆっくりしちゃった赤ちゃん達の分まで。たくさん。たくさん。
そして、みんなで、いつまでもゆっくりするんだ。

人間がれいむの入った箱を抱えて運ぶ。
その先に何かがいた。

透明な箱の向こう側。
そこにいるのは、れいむと同じれいむ。
れいむがいたのと同じ水槽の中で、
れいむの赤ちゃんと同じ、かわいい赤ちゃんに囲まれて。

れいむと同じれいむが、れいむを見て呟いた。


「ゆうぅぅ…なんだかゆっくりできない"まりさ"だよ…」



"れいむ"と同じ






おわり

 ==========

by お説教されたいあき


これまでに書いたもの



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感想

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  • ありがとう...ただそれだけしか言葉が見つからない。 -- 2023-12-08 02:52:46
  • わ、わからないけど、なんだかすごいんだよー -- 2023-10-22 17:50:05
  • あ、悪魔だよ
    鬼威惨がどんっびきするほどだよ
    わからないよー -- 2022-09-07 20:26:45
  • 「何がれいむ一家を切迫させているのか」お前だよ~!!ww

    ※主演の親れいむは数ヶ月後にお兄さんと再会し、”まりさの帽子装着””口の縫合”をされましたとさ。www -- 2018-01-03 01:10:10
  • 寧ろ死にたくなる程の傑作 -- 2016-11-20 16:38:45
  • 無限ループーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーだ -- 2016-05-26 22:25:36
  • 「氏ね」と嫉妬されるほどの才能…クッ…!おれも頑張らないとな。 -- 2016-05-16 22:14:25
  • 真面目に頭おかしいから死ね -- 2016-04-16 02:40:48
  • 名作! -- 2016-03-05 05:59:30
  • これは良作だった -- 2016-01-26 17:08:21
  • 凄い傑作
    -- 2015-10-07 23:07:49
  • すごいよ!まれにみるけっさくだよ! -- 2015-08-21 13:58:53
  • 最高〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 -- 2015-07-19 11:08:16
  • このためにやるんですか?すげえ悪魔だ❗ -- 2015-05-11 23:57:42
  • いいわぁ... -- 2015-03-15 23:28:22
  • こんなちゅばらちぃゆぎゃくがみれて ち、ちあわちぇ~! プルプル -- 2014-08-13 16:23:44
  • 挿絵が気に入って読んだけど、良作 -- 2014-05-09 06:42:25
  • 久々に名作に出会えましたありがとうございました。 -- 2014-04-06 03:43:30
  • 鬼威惨ぇ…。おお、ブラボー!今までで最高の鬼威惨だったわ!
    -- 2014-01-25 16:41:26
  • 虐待鬼威惨がキチガイテンションな作品は苦手だけど、ここまで狂ってると面白いね。
    れいむが思い込みの力でまりさ作ったところからの急転落下は、ネタは分かっててもすげぇや。 -- 2013-09-03 11:37:37
最終更新:2010年01月06日 18:03
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