ふたば系ゆっくりいじめ 745 絶対的虐待意思 ~せめてゆっくりらしく~

絶対的虐待意思 ~せめてゆっくりらしく~ 10KB


小ネタ 理不尽 家族崩壊 共食い 赤子・子供 現代 独自設定 「絶対的虐待意思」と同じ世界観です。イジメなし。

小ネタ、理不尽、家族崩壊、共食い、赤子・子供、現代、独自設定

『食べ物は食べられることにその存在意義がある』





視覚も、言葉も、運動能力も奪われた。
それでも自分はここにいる。
そしてその額には五つの命。
その姿を見たい。
声をかけたい。
守りたいと思った。
だが、そのどれもが果たされる事なく終わって行く。
既に何回も繰り返された凶行。
だが決して慣れることなどはない。
涙を流し。
出せない悲鳴を上げ。
動かない体を震わせる。
唯一ゆっくり出来る時間は、口の管からごはんのあまあまが与えられる時だけ。
どうしてこんなことするの?
どうしてこんなことに?
どうして?
どうして?
どうして?
声にならない問いは決して答えられることが無かった。

「はーい。皆さんこちらですよ~!」
バスガイドのお姉さんに連れられた一行が大きなビニールハウスの前に集まった。
ビニールハウスには『○○村名物!ユマンジュ摘み体験ハウス!』と、ユマンジュのイラストつきで描かれている。
ほとんどは家族連れで小さな子供が何人も居る。
ビニールハウスは黒い覆いがさらにかけられており、、直射日光が当たらないような設計となっている。
ビニールハウスの入り口には作業着を着た中年の男が一人立っており、手にはなにやら道具を持っていた。
「こちらの方が管理者の『雄丹伊』さんです」
「どうもみなさん。雄丹伊です」
紹介を受けて雄丹伊が頭を下げる。
「これからみなさんに道具をお渡しします。これを使って『ユマンジュ摘み』を楽しんでください」
その道具とは一本のストロー(カキ氷のやつみたいに先が平らになっている)と、幾つかに小分けされた小さな器だった。
「美味しい食べ方についてはこの後お見せいたします。それではどうぞ、ハウスの中にお入りください」
一行がハウスに入るところで雄丹伊が道具を渡していく。
みんなが入り終えたところで、最後に雄丹伊がハウスに入る。

ハウスの中には『ユマンジュ摘み』独特であり、どことなく『苺摘み』に似た光景があった。
足元に箱が置いてあり、その上は丸く切り取られている。
そこからユマンジュの『飾り』と『茎』が姿を覗かせている。
箱の中にはユマンジュの成体がおり、足を固定され、口には栄養供給用のチューブが繋がれている。
よって声も出せないし、体を動かす事もできない。
『飾り』はそれぞれがどの味の『ユマンジュ』かを表している。

赤いリボン=アカリボンユマンジュ:つぶあん
黒いボウシ=クロボウシマンジュ:こしあん
黒いリボン=クロリボンマンジュ:しろあん
緑の帽子=チョコマンジュウモドキ:チョコ
紫のナイトキャップ=クリームマンジュウモドキ:クリーム
赤いカチューシャ=カスタードンンジュウモドキ:カスタード
(ちなみにクロリボンマンジュは別名『ボウクワエマンジュ』とも言われている。
が、「なんか卑猥」という世間一般の風潮がありクロリボンマンジュが正式となっている)

「皆さん、どうぞご注目ください。今からユマンジュの実の美味しい食べ方を説明いたします」
ハウスの中の一行が一斉に尾丹伊に注目する。
尾丹伊は近くの台に近づくと「ぷちっ『ユッピッ……』」茎になっていたアカリボンをむしった。
僅かに小さな鳴き声と、小さく体を震わす母体がそこには居たが、誰も気づくことなく、尾丹伊の説明を聞いている。
「ユマンジュの飾りや髪の毛、歯は飴細工。目玉は寒天で出来ています。それらを味わいたい方は身から毟って食べてください。目玉は口で吸い込むようにすれば簡単に取れます」
尾丹伊はアカリボンの顔面を口に含んだ。
そしてズズッとすすった。
「ゆっぴ!?」
口を離すと両目が無く、あった部分が黒い空洞と化したアカリボンがそこに居た。
「ゆぅぅぅぅぅ~!?」
「目が覚めたようですね。ユマンジュの実は茎から離れるまで眠ったような状態にあります。
茎から切り離すと意識を持ち始めます。人間で言うと生まれたと同じでしょうか?ちょうどその頃が食べごろです。
今ここにある実は全て生まれる直前のものです」
「ゆぅぅぅ~!?」
切り離されたユマンジュの実は無くなった目の部分から、水のようなものを流しつつ鳴き声をあげている。
「ユマンジュは体の一部が欠損すると水分を放出します。これも水あめのように甘くて美味しいです。
ちなみにこうして中身の水分を適度に抜くと、身のしまった美味しい中身を味わえます」
そして尾丹伊は手に持ったストローをユマンジュに突き刺した。
「ゆっ!?」
「そして中身を吸います。まだ小さい実の状態なので子供さんでも簡単に吸えます」
尾丹伊はアカリボンの中身をストローで吸っていく。
「ゆ”っ……ゆ”っ……ゆ”っ……」
そして中身を半分吸い終えたところで尾丹伊がストローを口から離す。
「さて、中身を吸っていると妙に引っかかるものがあると思います。それがユマンジュの『中枢餡』です。ユマンジュの中身で最も美味しい部分です。薄い膜で覆われてますので切り開いて取り出し、
口の中のとろける感触を味わいましょう」
尾丹伊は指でユマンジュの背中を裂くと、ストローの先で中枢餡を取り出し口に運んだ。
「……」
手の中のユマンジュは完全に動かなくなった。
「さて、基本的な食べ方はこんな感じです。ちなみにこちらに黄粉、みたらし、抹茶粉末等の付け合せもあります。小皿にとって、そこにユマンジュの実をつけて丸ごと食べるのも美味しいですよ」
尾丹伊は手の中にある皮だけになったアカリボンをゴミ箱に捨てる。
「ではみなさん『ユマンジュ狩り』を楽しんでください。お持ち帰りの際は箱詰めにしますのでお申し付けください」
こうして説明が終わりバスの乗客一向はユマンジュ狩りを始めた。

「これがユマンジュの実なんだ~。僕始めてみた」 プチッ 
『やめでえ”え”え”え”え”ぇぇぇ!!』

「いつもは中身だけだもんね~。こういうのもたまにはいいかな?」 モグモグ 
『あがちゃん”だべないでえ”え”え”え”え”ぇぇぇ』

「ママ~。ストローが上手く刺さんないよぉ~」「ゆぴぃぃぃぃ~!?」
『あかちゃんをいじめないでえ”え”え”え”え”ぇぇぇ!!』

「貸して御覧なさい。ほらできた」「ゆ”っ!?」
『あかちゃんんんん!?どうしたのおおおおぉぉぉ!?ゆっぐり”じでえええええぇぇぇ!!』

「丸ごと食べると歯とかがカリカリしてて面白いや!!」 パキッ ポッキ プチュリ
『だべる”な”ら”れいぶをだべでえ”え”え”え”え”ぇぇぇ!!」

「中枢餡って甘みが凝縮してておいしいわあ~」 パクリ
『わがら”な”い”ぃぃぃぃよ”お”お”お”ぉぉぉ』

「うえ~やっぱりクリームに黄粉は合わないや……捨てちゃお」 ポイッ
『む”ぎゅう”う”う”う”う”ぅぅぅ!!ぼうや”べでえ”え”え”え”え”ぇぇぇ!!』

口は開かず
足も動かないように固定されている。
親達は子供達が人間に詰まれるのを感覚で感じ取っていた。
「ゆっきゅりしちぇry」
「おかあしゃあああああぁぁぁんんん!!」
「みゃみゃあああああぁぁぁ!!ありちゅをたしゅけちぇえええええぇぇぇ!」
「みょんんんんんんん!?」
「まりしゃはたべもじゃにゃいんだじぇえええええぇぇぇ!?」
と悲鳴を上げるのも聞える。
だが自分達は何もできない。
声にならない悲鳴を懇願を上げるしかない。
箱の中で、親ゆっくり達は体を震わせ泣き続けた。
まあ、声が出たとしても人間にはただの鳴き声にしか聞えないのだが。
『どぼじでごんな”ごどずる”の”お”お”お”お”お”ぉぉぉ!?!?』
「うわああああああああん!!」
ハウス内に子供の泣き声が響いた。
普通ではないその様子に、尾丹伊が慌ててその声の元に駆け寄る。
ユマンジュ狩りをしていた数人の親子連れもそちらの方を見た。
そこには、母親と泣きじゃくる少女がいた。
母親の手には髪の毛と飾りを毟られたアカリボンがあった。
「どうしたんですか?」
尾丹伊が親に尋ねる。
「ええ、実は……」
「ぐっす……だって……、この子、泣いてるよ?……うえっ……食べられたくないって……泣いてるよ……?かわいそうだよぉ……」
『!!』
その子供の言葉に親ゆっくりは驚く。
今までどの人間も自分達を食べ物としてしか見てくれなかった。
いきてるのに。
ゆっくりしたいのに。
あかちゃんとすーりすーりしたいのに。
いっしょにゆっくりしたいのに。
どれ一つ叶えられる事は無かった。
でもここで希望が出てきた。
少なくともこの人間の子供は自分達を『食べ物』以外として見てくれたのだ。
『かわいそう』だと思ってくれたのだ。
もしかしたらゆっくり出来るかもしれない。
子供に説得された人間が、こんな酷いことを止めて赤ちゃんたちとゆっくりさせてくれるかもしれない。
親の手の中にいる赤ゆっくりも「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」と声をあげている。
「お嬢ちゃんは優しいね」
尾丹伊は少女に微笑みかける。
「ところでお嬢ちゃん。ユマンジュって何だと思う?」
「……っ……ん、と……おまんじゅう、だよ?」
『ゆ”!?れいぶだぢばま”ん”じゅう”じゃないよっ!』
即刻崩された希望に声を荒げる親れいむ。
「そうだね。じゃあお饅頭は何かな?」
「えっと……食べ物だよ?」
『れいぶだぢばだべも”の”じゃないよっ!』
自分たちはゆっくりだ!
饅頭じゃないし、食べ物じゃない!
「そうだね。じゃあユマンジュはどうしてここにあると思うかな?」
「……わからないよ……」
『ゆっくりするためだよ!!』
「それはね、君に食べてもらう為なんだよ?」
「そうなの?」
『な”に”い”っでる”の”お”お”お”お”おぉぉぉ!?ぞん”な”わ”げな”いでじょお”お”お”お”お”ぉぉぉ!?』
「そうだよ。食べ物は君が食べるためにある。君が大きくなって、立派に成長するためのお手伝いをしてるんだ。このユマンジュもそうさ。
君に食べてもらって、君の体の中に入って、君が大きくなるお手伝いをするんだ。だから食べてあげないと。
食べ物は食べてもらうことが一番嬉しいんだから。だから、ね。お母さんと一緒においしくユマンジュを食べてあげてね」
「……」
少女は母の手の中にあるクロボウシを見た。
「ゆゆゆぅ~……」(や、やめちぇにぇ……れいみゅをちゃべにゃいでねぇ……?)
その表情は何かをお願いしているかのように見える。
それは食べ物としてのお願い。

『アカリボンを食べてね!!』

少女は母親が黄粉をまぶしたアカリボンを口に運んだ。
「ゆぅっ!!」(いやじゃあああああぁぁぁ!!たしゅけておかぁしゃんんんんん!!)
小さい鳴き声が上がり、アカリボンが口の中に消えた。
餡子の甘みが広がり、甘い水飴が喉を潤す。
「……おいしい!」
「そうだろ?ユマンジュもお嬢ちゃんに食べてもらって嬉しいってさ!」
「うん!」
「さあ、お母さんと一緒に一杯食べてね」
「うん!!」
少女は元気よく返事をすると母親といっしょに、カスタードモドキの台へと歩いていった。
『あがぢゃん”を”がえぜえ”え”え”え”え”ぇぇぇ!!でいぶだぢばだべも”のじゃだい”い”い”い”い”ぃぃぃ!!!』
こうして時は過ぎて行き、親ゆっくりの頭に実っていた赤ゆっくり達はほとんどが採りつくされてしまった。
『がえ”ぜえ”え”え”ぇぇ……。あがぢゃんだぢを”がえ”ぜぇぇぇ……』

「は~い。時間で~す。皆さん美味しかったですか~?」
「「「「「は~い」」」」」
バスガイドの問いに子供達が元気よく答える。
先程泣いていた少女も笑顔である。
「ではバスに戻りましょう~」
バスガイドのお姉さんは一団を引き連れてバスに戻り始める。
「ありがとうございました~」
尾丹伊が頭を下げる。
「あ、そういえば尾丹伊さん」
「はい?」
一人の客が尾丹伊に声をかける。
「今日あまったユマンジュはどうするんですか?」
ハウス内にはいまだ生れ落ちぬユマンジュと、床に落ちてつぶれたユマンジュ。
そして床で僅かに動くユマンジュが残っている。
床に落ちている赤ゆっくりは「おかあしゃんどこ~?」と声を上げている。
「おちびちゃんんんんん!!ここだよおおおおおぉぉぉ!!」
しかし親ゆっくりは声を出せない。
赤ゆっくりの視点では台の上の飾りも見えない。
そんな風景がわずかに見られた。

「ああ、あのように余ってしまったものは鮮度が落ちますからね。処分しますよ」
「捨てちゃうんですか?」
「いいえ。ミキサーにかけて成体ユマンジュに与えます。それぞれ同じ中身のユマンジュを与えるので品質に変化出ませんし」
「へー。全然無駄が無いんですね~」
「ええ。で、繁殖用の精餡をかければ24時間後にはまたすぐ収穫できますからね。非常に経済的な食物ですよ」
「なるほど~」

『ゆ”っぐりざぜでえええぇぇぇ……あがぢゃんだぢど……ゆっぐりぃぃぃ……』

れいむは呟き続けた。
そいうえばもうすぐあまあまの時間だ。
唯一ゆっくりできる『ごはん』の時間。
れいむは思う。
いつかこのあまあまを、赤ちゃん達とゆっくり味わえるときがくればと―――




魚の生け作りを見て『魚がかわいそうだから食べるのはいやだ』と駄々をこねた子供時代

(現在)やっぱ鮮度がちがうね!うめっ!これ、めっちゃうっめ!!……あの頃は純粋でしたw



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感想

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  • あの女の子は将来愛で派になって面倒くさい事に巻き込まれるんですねわかります。 -- 2016-01-31 08:12:33
  • 人語を話すから惑わされるんじゃね?それに子供だから感情移入しやすいんちゃう?
    -- 2013-07-12 06:13:33
  • まぁ人間の頭に似てるしね、感情移入してしまうのは仕方が無い。

    食べ物を食べる時は”いだきます”と言って、感謝をして食べるべ -- 2010-10-31 16:24:39
  • 甲殻類とか昆虫は見た目が人に似てないからじゃね? -- 2010-10-02 15:18:32
  • 見た目グロいし動きも力強くてリアルだから触りたくないだけじゃね? -- 2010-09-08 23:27:40
  • 感情移入しやすいからじゃね? -- 2010-08-02 12:29:31
  • 子供って蟻とかは嬉々としてつぶすのに生きてる魚に串通すのとかは「かわいそう」とのたまうけど(自分もそうだったが)あれはなんでかね? -- 2010-08-01 16:13:54
最終更新:2010年01月25日 17:16
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