捕食種一家と三つの教訓 19KB
虐待-普通 ギャグ 理不尽 捕食種 自然界 虐待人間 ×HENTAI ○KICHIGAI
・どこかで見たことのある登場人物(?)がいるかもしれませんが、気のせいです。
むかーし、むかし、あるところに、五匹のゆっくり一家が暮らしていました。
普通の人間ならば決して踏み込まない深い森の中、昼間であっても日の光の射さないそこには、胴付きれみりゃと胴付きふらんの両親、そして間に生まれた子供たち。
胴付きれみりゃ、胴付きふらん、胴なしふらんが一匹ずつ。これまた両親にそっくりな姉妹です。
仲の悪いはずの二匹がどぼじで番にと疑問に思う方もおられるかもしれませんが、何ら不思議なことではありません。
世界中の百合百合ロリ姉妹萌えのお兄さん、お姉さんがいるかぎり、レミフラ、フラレミカップリングの灯火が消えることなど有りはしないのです。
そう、有りはしないのだよ!!!
とまあ、そういうカップリング論争などとは一切関係なく、たまたま狩後の興奮でムラムラしていたふらんが、手近にいた獲物のれみりゃをレイポゥしてしまったことで済し崩し的に誕生した夫婦がこの二匹でした。
欲望に身を任せて猿のようにヤリ狂うところは、「ゆっくり」していると言わざるをえません。
そんな、昨今の青少年たちのような慎みのない性衝動の果てに生まれた命ですが、生まれてくると何故か不思議と愛着が沸いてくるものです。
子供たちを育てようと決心した両親でしたが、運の悪いことに、ここら一帯のれみりゃとふらんは他の地域で暮らす同種と比べて非常に仲の悪いことで有名です。
え? じゃあ、どうやって、こいつら増えんの? ですって?
決まってるじゃありませんか。
ゆっくりは、勝手に生えてくるものです。
さて、同族たちから迫害されることを恐れた二匹は、森の奥へ奥へと逃げ延び、新天地で持てるだけの愛でもって我が子を育てました。
そして、その愛に応えた子供も両親を愛し、すくすくと育っていき、更に二匹の姉妹も誕生しました。
饅頭ごときがが「ロミジュリ」とは生意気な?
いえ、服毒死していないので、この場合は「あらしのよるに」の方が適切です。
しかし、穏やかで幸せな日々を送る両親にも、頭を抱える悩みが三つ。
一番上は、長女れみりゃ。
ちょっと臆病、それでも頼れるかりしゅまお姉ちゃん。
そんなれみりゃに、バッテン一つ。
「うー!!! それはくえない!!!」
「うー? でも、おいしそうなんだどぅ!!!」
長女れみりゃは、食いしん坊。目に付く物は、すぐ食べる。
次は真ん中、次女ふらん。
背伸びがしたいお年頃、まだまだ子供な甘えん坊。
そんなふらんに、バッテン一つ。
「だめなんだどぅ。でなーのまえには、きちんとおててをあらうんだどぅ」
「うるさい、しね!!!」
次女ふらんは、わんぱくふらん。お手々をちゃんと洗わない。
そして、最後に末っ子ふらん。
赤ちゃん言葉の、ちみっこふりゃん。
そんなふらんに、バッテン一つ。
「おといれのあとは、おしりをあらわないとだめぇ!!!」
「うー、ちね!!! ちね!!!」
末っ子ふらんは、お風呂が嫌い。お尻の周りが餡子色。
もちろん、両親も何とかしようとは思ったのですが、そこはゆっくりです。
天敵どころか、獲物を奪い合う間柄である同族すらいない森の奥。
餌も時間も豊富にある状態では、きつく叱るということができませんでした。
捕食種といえども、ゆっくりしていない行為には、忌避感があるものなのです。
結局、時間が解決してくれることを期待した二匹は、おちびちゃんたちの悪癖を矯正することを先延ばしにしてしまいました。
実生活に問題が出ないなら見て見ぬ振りをするという点は、どこか人間の怠惰に通じる所があって親近感が持てますね。
しかし、それがいけませんでした。
確かに、ここは普通の人間が踏み込むような場所ではありません。
それはつまり「ほにゃららという危険な存在がいるから気をつけろ」というような外部からの情報が一切入ってこないということ、そして普通の人間以外なら、割と平気で踏み込んで来るということを意味します。
そして更に運の悪いことに、この物語の作者が書く物全ては、あくまで虐め要素のある「喜劇」です。
この一家に対してピンポイントで害となる存在がポミュッと現れても、少しも不自然なことではありません。
「俺は、雑菌お兄さん!!!」
今日も獲物のれいむ一家を虐め殺した一家の目の前に現れた男は、大きな声で名乗りを上げました。
黒いゴム製のピッチリした全身タイツでその身を包んだ男からは、ゆっくりした雰囲気など欠片も感じられません。
まるでショッカーの戦闘員のような姿ですが、やたらと筋肉質なイイ体をしているので、仮面ライダーよりも強そうです。
下着のラインが浮き出ていないということは、パンツさんも履いていないのでしょう。
とってもエレガントでセクシーです。
でも、どこからどう見ても変態さんですね。
「うー!!? なんだおまえ!!! しね!!! ゆっくりしね!!!」
「へっへっへ……。ここに、ご飯の前に手を洗わないワッルーイ子がいると聞いたから、来てやったぜ」
この一家は皆、人間が強くて恐ろしい生き物であることを中身継承によって理解していました。
でも、だからといって、何もしないで好き勝手を許したとあっては、捕食種の名折れ。
目の前の怪人を鋭い目つきで睨み付けます。
あくまで、ゆっくり基準ですが。
一方、家族の前に立ちはだかって威嚇するお父さんふらんを無視した男は、次女ふらんの方に顔を向け、子悪党のような笑顔で言い放ちました。
一瞬、ギクリとした次女ふらんでしたが、こっちには強いお父さんやお母さんがついているのです。
こんな変態に易々と負けるはずなどないと、気を取り直して男を睨み付けます。
「お? 今、そっちの餡饅が反応したなぁ? ようし、黴菌だらけの汚い手でご飯を食べるような悪い子は、俺のJIN☆TU☆RIKIを使って……」
そこでいったん言葉を切った雑菌お兄さんは、両腕を頭の横で広げるような構え――荒ぶる鬼異惨の構えを取り、次女ふらんに計十本の開いた五指を向けて言い放ちました。
「お腹を痛くしてやるーーーー!!!」
「「「「「ううー!!!?」」」」」
痛い、これは痛い。
もちろん、お腹がではありません。
ゆっくり一家も、鳩にマスタースパークを撃たれたような顔をしています。
「うー? にんげんさん、なにかいやなことでもあったんだどぅ?」
止まった時間から脱出して、怖い怖い人間さんに勇気を振り絞って話しかけたのは、お母さんれみりゃでした。
日夜色んな人々から「頭脳が間抜け」だとか「餡子脳よりヒドイ肉饅脳」だとか云われて馬鹿にされているれみりゃですが、このお兄さんの瞳がどこか、ここではない遠い遠い世界を移しているのであろうということは一瞬で理解できたのです。
しかし、その認識は完全な誤りでした。
そう、別段お兄さんは狂っている訳でも、嫌なことがあった訳でもなく、至って正常だったのです。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! いだいぃぃぃぃぃぃぃ!!! いだい、いだい、いだい、いだい、いだいぃぃぃぃぃぃ!!! ぽんぽんいだいぃぃぃぃ!!!」
「お、おちびちゃん!!? いっだいどうじだんだどぅ!!?」
突然、次女ふらんがお腹を押さえて跪きました。
普段、強気な子が全身から脂汗ならぬ、脂砂糖水を垂れ流し、ひたすらに痛い痛いと涙を流して被捕食種のような声で泣き叫ぶ姿は、中々にきゅんきゅん来るものがありますね。
そんな痛々しい次女ふらんを目の当たりにしたお母さんれみりゃと末っ子ふらんは、お腹をさすって、少しでも苦しみを紛らわせてあげようと頑張ります。
「うー、うー、おちびちゃん、しっかりしてぇ!!! ぽんぽんすーりすーりしてあげるんだどぅ!!!」
「うー、うー!!! いちゃいいちゃいは、どっかいけ!!! ちね!!! ちね!!!」
「いだい……、いだいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ……。だずげでぇ、ままぁ……」
人間にとっては、ただの気休めでしかない行為ですが、ゆっくりすることが生きることの重要な要素である彼女らにとって、すーりすーりはそれ以上の治療効果をもたらします。
それを本能で理解している二匹は、自分たちも涙を流しながら、必死にお腹をさすってあげるのですが、一向に良くなる気配は有りません。
それもそのはず。次女ふらんの体には、どこも悪いところなんてないのですから当たり前と言えば当たり前。
神通力で次女ふらんのお腹を痛くしている雑菌お兄さんをどうにかしないかぎり、この痛みが消えてなくなることは決してないのです。
「うー!!! しね!!! おちびをいじめる、にんげんはしね!!! しね!!! しねぇぇぇぇ!!!」
「う゛ぅぅぅぅ!!! いぼうどをいじめる、わるいにんげんは、だべぢゃうぞぉぉぉぉぉ!!!」
一方、こちらは、お父さんふらんと長女れみりゃ。
次女ふらんを苦しめる悪い人間をせいっさいっしようと襲い掛かります。
それぞれが「れーう゛ぁてぃん」「すぴあ・ざ・ぐんぐにる☆」という名の木の枝を手にして、ポコン、ポコンと無意味な攻撃を続けますが、雑菌お兄さんの分厚い筋肉の壁に阻まれてしまい少しの手傷を負わせることもできません。
それでも諦めずに攻撃を続けます。
武器は双方砕け散り、殴った拳は熱を持ち、最後はウザイとはたかれた。
そうやって時間だけが無常に過ぎ去り、次女ふらんの呻き声だけが暗い森の中に響き渡ります。
お父さんもお姉ちゃんも怪我と疲労でボロボロ、お母さんも末っ子も涙と鼻水でドロドロ。
もうだめかと、諦めムードが漂いかけたその時でした。
「まつんだぜ!!! そこのあくとう!!!」
そこにいたのは、まりさっぽいナニカでした。
というか、黒い覆面で目元だけ覆い隠したゆっくりまりさでした。
「ちっ、カイケツ・まりさか……。邪魔が入ったな。今日は、このぐらいで勘弁してやる」
そう呟くと、雑菌お兄さんは構えを解き、踵を返して「ぱぴぷぺぽぱぴぷぺぽぱぴぷぺぽー」と叫びながら走り去って行きました。
突然の闖入者に面食らっていた一家でしたが、カイケツ・まりさと呼ばれたゆっくりが悪い人間を追い払ってくれたことを知ると、素直に感謝の意を示しました。
普段は食料にしている生き物の仲間相手に頭を下げるという屈辱的行為ですが、些かの葛藤もありませんでした。
そんなプライドよりも家族の方が大切です。
「ありがとう、ゆっくりしていってね」と、まりさに言いました。
お兄さんがいなくなっても腹痛が治まらない次女以外が。
この神通力の効果がいつまで続くのか……。
それは、雑菌お兄さんも知りません。
「ゆっへっへ、べつにきにしなくてもいいんだぜ!!! とうぜんのことをしたまでなんだぜ!!!」
感謝の言葉をうけたまりさは、さも当然のことをしたまでだと言い、自称ちょい悪気味の笑みを浮かべました。
まるで、90年代のヒーローみたいで、とってもカッコいいです。
しかし、そんな風に照れ笑いを浮かべていたまりさですが、末っ子ふらんを見るや否や目の色が変わりました。
「ところで、そこのいちばんちいさなふらん!!! もしかして、うんうんしたあと、あにゃるをふいていないんだぜ!!?」
あれ? 何でしょうか? デジャビュです。
一家は、嫌な予感がしました。
「実は、まりさ、うんうんのついたあにゃるをぺーろぺーろするのがだいすきなんだぜ!!!」
そう、まりさは「怪傑」ではなく、「快ケツ」だったのです。
突然のカミングアウトに思考停止状態になった末っ子ふらんの背後に、ゆっくりらしからぬ素早さで回りこんだまりさは、物凄い速さで舌を動かしました。
「ペーロペロペロペロッペロッペロペロペロッペロペロペロペロッペロッペロッペロッペロッペロッペロペロペロッペロッ」
「うー!!? きもちわりゅいぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「やめるんd!!? えれえれえれ」
「うー!!? うっぷっ、えれえれえれ」
「ゆっぐりでぎないどぅ!!! えれえれえれ」
その舌の動きは、傍から見ていても吐き気を催すほど気持ちの悪いモノでした。
上下左右に激しく動く舌は、あまりのスピードのために残像を残して何本もあるように見えます。
突然の凶行に呆然としていた家族も、正気に戻って止めに入ろうとしたのですが、そのあまりにもゆっくりしていない舌の動きを直視してしまい、ぱちゅりーのようにエレエレと中身をリバースしてしまいました。
雑菌お兄さんとの遭遇で疲弊していたこともあってか、たちまち体の自由が利かなくなり動けません。
そうして、ただ見ているだけしか出来なくなった家族の前で、事態は更に悪い方へと進展します。
「ペロペロペロッペロッペロペロッペロッ『ビリッ!!』 ペロペロペロッペロ……」
「うぴぃぃぃぃぃぃぃ!!! いちゃいぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
なんと!! 素早い舌筋の運動により生じた摩擦は、幼い末っ子ふらんの柔らかなあにゃるを破いてしまったのです。
それでも、まりさの攻撃は、収まりません。
「んほぉぉ、んほぉぉ」と鼻息(?)を荒げて、完全にレイパーの顔になっていました。
ああ、なんということでしょうか。
このままでは、末っ子ふらんが尻から舐め殺されてしまいます。
一家が再び絶望しかけている、まさにその時でした。
「やめるんだ!!! カイケツ・まりさ!!!」
そこには、一匹の胴付きれいむ……ではなく、人間の男の体かられいむの首が生えた生き物が仁王立ちしていました。
その顔は、彫りが深くて物凄く男前です。
「れいむ」でも「でいぶ」でもなく、さしずめ「デイブ」といったところでしょうか。
体つきも雑菌お兄さん並みに、引き締まったいい体をしています。
「げぇ、アンマンジュウマンがきちまったんだぜ……。しかたないから、きょうはもうかえるんだぜ!!!」
そう宣言すると、カイケツ・まりさは「もう、おうちかえるー!!!」と叫んで東の空へと飛んでいきました。
それにしても、アンマンジュウマン……。
なんだか、凄い既視感があります。
何ででしょうか。
「大丈夫だったかい? 君たち」
そう言って自分たちを気遣うアンマンジュウマンと呼ばれたれいむに対して、一家は何も返事を返しませんでした。
先程のカイケツ・まりさという変態の前例を忘れてしまうほど、ゆっくりは馬鹿ではありません。
油断することなく、アンマンジュウマンの動向を警戒します。
腹痛に苦しむ次女とあにゃるの痛みにすすり泣く末っ子を除いて。
激しい舌の動きによってズタズタに破壊されたあにゃるが元通り綺麗に治るのか……。
カイケツ・まりさにも分かりません。
「ふむ、そうとう怖い目にあったみたいだね。私を警戒するのも仕方のないことだ」
そういって、アンマンジュウマンは、家族を一人一人見回しました。
「これは酷い。本当に申し訳ないが、そこで倒れている子たちは、私の力ではどうしようもない。しかし、動けない君たちを癒してあげることはできる」
そう言うと、アンマンジュウマンは、自分の顔をワッシと掴んで思い切り引っ張り始めました。
歯茎を剥き出しにして歯を食いしばり、憤怒の形相で痛みに耐える姿は、まるで出産するときのでいぶのようです。
しかし、そこにはでいぶにはない、神聖で崇高な自己犠牲の精神が溢れていました。
そうして、ミチミチ、ブチブチと顔の一部を千切り取ったアンマンジュウマンは、少し腰を曲げて、それを家族の前に差し出して一言。
「さあ、私の顔をおたべなさい」
その一言で、一家は自分たちの行いが恥ずべきものであったことを悟りました。
こんなにも慈愛に満ち溢れた人物(?)を疑うなんて、己の眼は節穴か!!!
そして、その自己犠牲に報いるためにも、この施しを受けねば失礼だ。
ゆっくり的な思考を人間用にフォーマットすると、だいたいこんな感じでしょうか。
そのようなことを考えた一家は感動の涙を流して、ありがたく施しを受けることにしました。
「まずは、おちびちゃんからいただくといいんだどぅ……」
「うぅ……。でも、まんまぁとぱぁぱが……」
「う。きにするな」
しばらくの間迷っていた長女れみりゃですが、これ以上アンマンジュウマンを同じ姿勢で待たせては悪い、主に腰に悪いと思いなして、両親の希望通りに、まず自分が食べることに
しました。
子れみりゃの小さな体では、一抱えほどもあるアンマンジュウマンの欠片からは、とても美味しそうな匂いが漂ってきます。
そのあまりにも素晴らしい香りによって、思わず長女れみりゃの頭の中から、感謝の念がポロッと落っこちてしまいました。
ゆっくりには、よくある話です。
「いただきますだどぅ!!! むーしゃ、むーしゃ!!! うー☆ でりしゃ……ぶふぅ!!?」
口に含み、ゆっくり租借。直後、舌を刺激する苦味、辛味、えぐ味、臭み……。
おおよそ、ゆっくりにとって毒にしかならない成分のオンパレードが待っていました。
「か、かひっ、ひ、ひぐっ、ぐ、くひっ……」
「う!!? おちびちゃん!!? おぢびちゃん!!!」
「うー!!! じっがりじろ!!!」
突然、ひきつけを起こして痙攣する長女れみりゃに驚きの声を上げる両親。
薄れつつある意識の中で聞こえるその声が、長女れみりゃを辛うじて浮世に留めていました。
そんな長女を尻目に、アンマンジュウマンは、喉をならして笑っていました。
そうです、本性を表したのです。
「ふっはっはっは、醜い豚がっ!!! 俺の顔を食べたが最後、しばらくの間は、何を食っても、飲んでも味を感じることのできないという生き地獄を味わうことになるのだ!!!」
そう言うアンマンジュウマンですが、れみりゃは既に地獄の苦しみを味わって、あの世へ旅立とうとしているようにしか見えません。
「だまじだなぁぁぁぁぁ!!! じね!!! じねぇぇぇぇぇぇ!!!」
「うぞづぎは、ぽいっずるぅ!!! ぽいっずるのぅ!!!」
「はぁ? 騙した!? 馬鹿め、馬鹿め!!! 何の見返りも求めない純粋な善意なんぞが、そうそうあるわけないだろうが!!! この豚どもが!!! ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」
激昂する両親を気の済むまで馬鹿にしたアンマンジュウマンは、踵を返して北東の方角へと走り去ってしまいました。
満身創痍なれみふら一家を残して。
ところで、アンマンジュウマンの毒の効果は、いつ消えるのでしょうか……。
それは、アンマンジュウマンの着脱式ヘッドパーツを製作した「納豆ババァ」しか知りません。
「う、う……」
「どぼじで、どぼじで、ごうなっだんだどぅ……」
ポロポロと涙を流して崩れ落ちる両親の目の前には、瀕死の娘たちが三匹、力なく横たわるだけでした。
さて、馬鹿な物語は、ここでおしまいです。
三匹がこの後、どうなったのか?
痛みが癒えることなく、摂取も排出も出来ずに苦しんで、苦しんで、苦しんで、苦しみぬいた後に、中身を吐き出し、自分の目と舌を抉り出して、のた打ち回り、加害者、両親、そして世界の全てを恨みながら死んだ。
奇跡的に完治して、悪癖も直り、優しい両親と一緒にいつまでもしあわせー!!! に暮らした。
結局、この話の教訓は何だったのか?
見返りのない善意ほど危ういということ。
あるいは、ご飯の前に手を洗わないと病気になるということ。
ふらんとれみりゃの赤ちゃんは、どこから来るの?
下半身を曝け出し、いきり立つ <検問処理>
ふらんがれみりゃを押さえつけて、頬と頬を擦り合わせて、すーりすーりすることで生まれる。
答えは、読み手の数だけあればいいのではないでしょうか。
以上、ポールあきがお送りしました。
あとがき
前回の感想に従って、薬缶で沸かしたお湯を部屋の加湿器目掛けてフルパワーでぶちまけてみたところ、冬でも暖房いらずになりました。
アドバイスありがとうございます。
え? 何か操作が違う? そうだっけ?
さて、今回、最後に何か意味深っぽいこと書いてありますが、ぶっちゃけこの作品は「お腹を痛くしてやる」という、某CMの台詞をゆっくりに対して言ってみたくなって書いただけなので、特に意味はありません。
弄られるゆっくりがスカーレット姉妹なのも意味はないです。
てんこ以外の胴付きなら何でも良かったのさ。
てんこだと、お腹痛くても喜びそうだし。
そして、書いてから気づきました。
別に「手を洗わないような悪い子」じゃなくても「うがいをしないような悪い子」に変えれば、胴付きゆっくりじゃなくてもよかったじゃないかということに。
SHIT!!
胴なしの描写を胴付きに書き換えた俺、涙目。
以下、救いが欲しい人用のおまけ
本編を「DEAD END」で終わらせたい人は、見ちゃ駄目。
とあるドスの群れが危機に瀕していた。
最近になって、力を付けて来たドゲスの群れが攻めてきたのだ。
「ゆう……。このままじゃ、やられちゃうよ」
こちらは、仲間を気遣って全力を振るえない。
対する、あちらは、仲間のことなどおかまいなしにドススパークを使いまくってくる。
このままでは、ジリ貧だ。
どうにかして、策を練らないとやられてしまう。
「俺は雑菌お兄さん!!! おい、お前、ご飯の前に手を洗わない悪い子だな?」
「ゆっへっへ、それがどうしたんだぜ!!?」
己の思考に没頭していたドスまりさが、そのやり取りに気づいて視線を向けると、そこにはドゲスと対話する全身黒タイツの男がいた。
「ゆ、わ、わ、わ……」
その瞬間、ドスは全てを諦めた。
男と面識はないが、その特徴的な姿に纏わる噂は、有名すぎる。
雑菌お兄さん
「ご飯の前に手を洗わない悪い子のお腹を痛くする程度の能力」を持った怪人。
とても間抜けな能力だ。
能力の詳細を知っていれば、誰だって防げる。
しかし、その予防方法は、手を持っている生物に限定される。
あんよは有っても、おててを持たないゆっくりにとって、この能力は絶大な効力を発揮するのだ。
数多くのゆっくりが、その力の前に悶絶死させられたという。
当然、ドスも例外ではない。
「そうか、じゃあ、お腹を痛くしてやる」
その瞬間、ドスは目を瞑り、口を固く引き結んだ。
どうせ、ここでドゲスに殺られてしまう運命だったのだ。
ならば、相手のドゲスも道連れにして逝けるのなら、むしろ幸せだ。
でも、せめて、無様に泣き喚いて死ぬのだけは避けたい。
それは、ドスまりさなりの最後の意地だった。
「ゆぎゃああああぁぁぁあ、いだいぃぃぃぃぃぃぃ!!! どずのゆっぐりじだおなががぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ゆぎ、ぎぎぎぎぎぃぃぃぃぃぃぃ!!! れいむのすらりとしたくびれがぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「わが、わがら、ら、らら、らないぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「ゆぴ、ゆぴぃぃぃぃぃぃぃ!!! ぽんぽんいぢゃいぃいぃっぃぃぃ!!!」
「まじざのおながざん、ゆっぐりじでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「ありすのとかいはなぺにぺにがぁぁぁぁぁぁ!!!」
「く、くらみーじあっ!!!」
「む、むぎゅ、きゅ、きゅ、えれえれ」
次々とゆっくりの断末魔が聞こえて来る。
自分の番はまだか。出来るなら、さっさと死んでしまいたい。
ドスが、そんなことを考えている内に、ふと悲鳴が聞こえなくなった。
不思議に思ったドスが目を開けると、そこには腹痛でショック死、あるいはストレス死したドゲスの群れと、数匹を覗いてほぼ存命な自分の群れ。
「な、なんで助けて……くれたの?」
ドスは、思わず口にしていた。
噂を信じるなら、この男は、極悪人のはずだ。
名乗り方も、どことなく虐待お兄さんっぽい。
ならば、何故?
「あ? そりゃ、お前は、ご飯の前に手を洗わない悪い子じゃないだろ?」
「でも、ドスに手はないよ!!!」
男は、心底面倒くさそうな顔をして言った。
「『悪い子』じゃねーだろうが、この馬鹿が」
というわけで、雑菌お兄さんは、実は良い人だったので、本編のふらんも直に良くなるという誰でも読めるつまらないオチ。
ちなみに、カイケツ・まりさは、ただの変態で、アンマンジュウマンは、ただの鬼畜です。
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- おもれぇwww -- 2013-10-05 00:02:34
- さなえのあにゃるなら俺もペロペロ出来るよ -- 2011-10-01 01:06:27
- ↓ゆっくりSSは卒業して同人誌だけ読んでればいいと思うよ -- 2011-01-20 15:26:02
- レミフラとれみふらを同一視された時点でストレスがマッハなんだがどうしてくれる -- 2010-09-15 19:54:45
- 雑菌お兄さんwww -- 2010-07-20 03:19:44
- い、いい人だぁ・・・ -- 2010-04-05 13:25:54
最終更新:2010年02月06日 17:05