ふたば系ゆっくりいじめ 890 とてつもなく南の島のまりさ

とてつもなく南の島のまりさ 42KB


自滅 野良ゆ 自然界 現代 独自設定 うんしー あまりにも南の島のまりさ続編です

作:神奈子さまの一信徒


どこかで見たことのあるお話のパロディです。
クラシック好きな方への推奨BGM:レイフ・ヴォ−ン・ウィリアムズ、交響曲第七番



『とてつもなく南の島のまりさ』



初夏



観測基地のゆっくりたちは、無事冬を越すことができた。
これは室内に餌が豊富に用意されていたことが何よりの要因である。
しかし、ここに来て問題も発生した。すっきりによる赤ゆの急増である。

ありすとちぇんの間にも赤ゆが生まれたが、胎生であったため、赤ちぇんが2匹生まれ
ただけだった。
まりさとれいむの間には、それなりの大きさに成長した子まりさと(故)子れいむがいた
が、その他に10匹も赤ゆが生まれていた。しかし、れいむはそれでも足りなかった。

食糧が豊富で危険な狩りをせずにゆっくりできる。
そのような環境下で、ゆっくりが増えようとするのは、自然の摂理というべきだろう。

「ゆふふ、ここはとてもゆっくりしたゆっくりぷれいすだよ。きっとにんげんさんは
ここでまりさとれいむに幸せになってほしくで出て行ったんだよ。」

その隣にいるまりさは虚ろな表情でどこかを見つめていた。防寒服はうんうんしーし
ーができるように、下腹部にマジックテープ式の前張りがついていた。しかし、度々
れいむのその肥満体でのしかかられ、すっきりさせられたために、まりさの防寒服の
下腹部は表面が磨り減り、繊維のほころびが見られた。
もっとも一番磨り減っていたのは、衣服ではなく、まりさの心だったが。

まりさの心は、おちびちゃんを死なせてしまったことへの後悔によってズタボロだった。

れいむは毎日とてもゆっくりしていた。たくさんのごはんさん、たくさんの赤ちゃんに
囲まれたれいむはゆっくりしてすっかり大きくなり、最早、サッカーボールどころか、
大きなだるまだった。選挙に使えそうなサイズである。
飼育員の言いつけを守り、防寒服は着ていたが、背中の辺りが動くたびにみちみちと
音を立てていた。その姿で「おうた」と呼ばれる怪音波をまきちらす姿は、宇宙の根源
に座す痴愚神の周りで単調な音楽を奏でる醜悪な蕃神たちを思い起こさせた。

「まりさ!れいむはもっと赤ちゃんがほしいよ!!ゆっくりすっきりしようね!!」

子育てに他種よりも情熱を傾けるれいむ種としては、子沢山は夢だった。子供たちはた
くさんいればいるほどゆっくりできるものなのだ。
しかし、まりさはれいむのように楽観していなかった。自分たちは人間さんが用意して
くれたごはんさんを食べてるだけなのだ。あまりたくさん赤ちゃんを増やすとえっとう
に失敗する。まりさはそう何度も言ってきたが、その度にれいむに無理矢理すっきりさ
せられていた。
まりさは最早、ぶくぶくに太ったれいむの召使い兼すっきり相手であり、一部の子供た
ちからは「南極1号」などとバカにされていた。

「…れいむ、おちびちゃんが多すぎるのはゆっくりできないよ…もう新しい赤ちゃんは
いらないよ…今のおちびちゃんたちをゆっくり育てようよ…」

まりさはれいむに比べてげっそりしていた。れいむたちの食べる食糧はすべてまりさが
袋を破ったり、缶を開けたりして、初めて食べられるようになるのだ。子供の数が増え、
まりさがゆっくりごはんさんをいただける時間はなくなってしまった。

「あああああああああ゛!?あがじゃんがゆっぐりできるのはとうぜんでしょおおおお
おお!?あがじゃんがうまれでほじぐないとが、ばがなの!?じぬの!?」

「…だったら…れいむもごはんさんを用意する手伝いや…うんうんの掃除を…してほし
いよ…」

赤ゆが増えてからというもの、れいむは専ら赤ゆへのすりすり、おうた、赤ちゃんと
のおひるねなどに忙しく、自分で狩り(ただ木箱からごはんの入った袋や缶詰を取っ
てくるだけだが)やうんうんしーしーの後始末をすることはなくなっていた。

「はあああああああああああああああああああああああああああああああああ゛!?
なにいっでるのおおおお゛!?れいむはあかちゃんのめんどうみなきゃいげないんだ
よ!!いくじのきびしざをじらないのおおおおお゛!?まりさはすどれずでぐるじむ
れいむをじっがりゲア゛しなぎゃだめでじょおおおおおお゛!?」

「…かったーさんやかんきりさんを…使えるようになって欲しいよ…まりさはれいむ
にゆっくり教えたよ…ちぇんも…ありすも上手にかったーさんや…かんきりさんでご
はんさんをあけてるよ…」

ちぇんとありすはまりさほど上手ではないものの、すっかり道具の扱いにもなれ、今
はこの飼育スペースではなく、空いていた観測員の部屋の一つを巣にして住んでいる。
たまに餌がある木箱の通路「アメ横」で会う他は、ほとんどちぇんとありすの家族を
見る機会はなかった。

「ああああ↑あ゛あ゛あ゛あ゛↓ああああーっ↑!?
あのふだりはごぞだでをまじめにやっでないにぎまっでるでじょおおおお!!いぞが
じいでいぶどいっじょにじないでねえええええ゛!!でいぶはごぞだでにずべでをざ
ざげる聖母なんだよおおおおお゛!!!」

まりさはれいむの絶叫を最後まで聞かずに、食事を用意しに向かった。

「なんきょくいちごう!!はやくごはんしゃんもってきちぇね!!!」
「すっきりちかできないむのーはちゃっちゃとごはんさんもってこい!!」
「はやきゅもってこにゃいとどれーをくびにするよ!!!」
「ゆきゃははははは!!!」

生まれたばかりの赤ゆたちが実の親に罵声を浴びせる。もう慣れてしまったまりさは
視線を向けることすらしなかった。

「アメ横」にある餌はもうほとんどなくなっていた。人間用の食品もほとんどなく、
残っているのは開けにくい缶詰ばかりあと一週間分あるかないかだった。

「…きっとみんな死ぬよ…みんな死ぬよ…ごめんね、お兄さん…」

「アメ横」に陳列されていた食糧がゼロになったのは三日後のことである。



「どぼじでごばんざんないのおおおおおお゛!!!」
「…みんな食べちゃったからだよ…」

観測隊が残していった食糧は、人間の分も含まれば、6匹のゆっくりが一年以上生き延
びるのに十分な量だった。だが、個体数が途中で倍増すれば話は別である。

「ゆええええん!!!みゃみゃ~!おにゃかすいたよ~!!!」
「なんきょくいちごう!はやきゅれいみゅちゃまにごはんもってきょい!!!」
「ごばんざんがないならどっでぐるのがおやのやぐめでじょおおおおおおお!?」
「…お兄さんは…ここお外にはごはんさんはないって…言ってたよ…」

れいむは怒りのあまりまりさに体当たりをした。太りに太ったれいむの体当たりは、
痩せ細ったまりさにとって、あまりに重かった。まりさは思わず餡子を吐いてしまう。

「!!…ゆ…ぐ…」
「ごばんざんをどっでごれないげずはぜーざいずるよ!!!」

完全に見下した目でまりさをにらみつけるれいむ。その頬は、顎は、そして腹部は醜
悪なほどにたるんでいた。

「…………」

まりさは黙って廊下を見るようにれいむに促す。れいむは面倒臭そうに廊下をのぞい
た。そこにあったのは、かつてあふれんばかりに食糧に満ちていた木箱が空箱になっ
ているという、れいむには信じられない光景であった。

「どぼじでごばんざんのごっでないおおおおお゛!?でいぶにはあがぢゃんがだぐざ
んいるんだよおおおおおお゛!!!」

原因と結果の順番が完全に入れ違っていた。

「みゃみゃー!!おにゃかすいたんだじぇい!!!」
「むーしゃむーしゃしないとゆっくちできないいいいいい!!!」
「おい!なんきょくいちごう!!はやくごはんさんもってきょい!!!」

赤ゆたちが騒ぎ立てる中、れいむは唖然として空箱だらけになった木箱を、まりさは
そんなれいむを黙って眺めていた。

「まりさ!れいむ!」

ありすとちぇんだった。

「もうごはんさんがないんだよ~!分かるよ~!」
「ちぇんとあちこち探してみたんだけど、もうごはんさんがないわ!このままじゃい
なかものよ!!」


「…まりさ…」
「?」
「かりにいくよ…」
「!?」
「ゆっくりしないでかりにいくよ…おちびちゃんをゆっくりさせたいよ…」

まりさは驚いた。れいむの母性がまだ錆び付いてはいなかったことに。まりさの瞳
は虚ろなままだったが、どんなに罵声を浴びても我が子は我が子だった。

「…まりさはゆっくりしないで狩りに行くよ…」

まりさは外出用の通路に向かった。その後を苦しそうに跳ねながられいむがついて
きた。一緒に狩りをするのは…初めてだろうか?…
さらにその後にちぇんが続く。赤ゆたちのこともあるので、ありすには残ってもら
った。

まずは餌場を探さなくてはならない。
まりさは新しい餌場を見つけた場合、引っ越すことも考えていた。

まりさはあの飼育員特製の外出通路を通じて外へ出た。夏になると、気温が0℃近く
で推移するようになるため、防寒服を着ている状態では特に寒いと感じなかった。
まもなくして、通路ぎりぎりにまで肥えてしまったれいむが苦労して通路から顔を
出す。まりさには、れいむがまだこの通路を通れたことが驚きだった。

観測基地は南極大陸周縁部の島に建てられている。そのため、夏場になると海氷が
縮小して海が接近し、基地周辺には陸地が顔を出していた。遠くの半島にはアデリ
ーペンギンの群れがコロニーを形成し、その上空ではトウゾクカモメがペンギンの
雛を狙っている。

れいむは黙って、れいむ専用すぃー「ぶーねい」(びゅーねいの誤表記と思われる)
に乗り、鳥が集まっている岩場に向けて走り出した。まりさは自身の専用機「ふぉ
るねうす」に乗り、ハンドルのグリップをあにゃるで軽く握り締め、後を追う。
途中、何度もスピードを調整し、れいむを追い越さないようにしながら走った。
すぃーはそれぞれ、持ち主の好みに合わせて飼育員が改造を繰り返しており、まり
さのすぃーは飼育員の愛情によって過剰なまでに強化されていた。
衝撃や振動を吸収するクッション、ぴかぴかに磨かれたボディ、さらにどんな荒地
でも走破できるよう各種改造・調整が施され、その加速性能は他の三台の追随を許
さなかった。
一方のれいむはスピードこそ出ないものの、通常のすぃーの倍近い大きさを誇り、
おちびちゃんをたくさん乗せて走り回れるようになっていた。
れいむはたるんだ体を右に、左にと巧みに動かしながら、重心を移動させてすぃー
を操作する。風を切って走るすぃーの上でたるんだ達磨が「ぶりん!ぶりぶりぶり
りん♪ぶりーん★」と踊る様子は、後方を走るまりさを思わず失笑させた。

「でいぶはかぜ!!でいぶはかぜになっだのよおおおおおお゛!!!」

その後方からちぇんが専用すぃー「ファーン?」がやってくる。
ちぇんのすぃーはれいむ同様、体重移動によって操作するタイプであり、小回りの
効く、軽快な機動性が売りだった。「ふぉるねうす」ほどの加速性能はないが、そ
の分軽量で、海氷や新雪の上でもある程度安定した走行が可能だった。
三台のすぃーは、海鳥が集まる岩場を目指した。


岩場にいたのはユキドリだった。ユキドリはハトよりやや大きいくらいの真っ白な
鳥で、沿岸域の魚やアミを捕食して暮らしている。この時期ユキドリは南極大陸沿
岸の岩場に巣を作り、卵を産む。
その上空にはユキドリを狙うトウゾクカモメが乱舞していた。この時期の亜南極域
は海鳥があちこちで営巣しており、アデリーペンギン、ナンキョクトウゾクカモメ、
ユキドリの巣が近接して形成されていた。ペンギンなどは巣の材料となる小石をあ
ちこちで奪い合っている。
珍事としては、ナンキョクトウゾクカモメがその餌であるはずの、ペンギンの卵を
抱卵して孵化させたという記録も残っている。これも、この巣の密度と、重複した
行動圏が生んだ一つのエピソードであろう。

また露出した大地には、コケや地衣類が生え、中にはイネ科の種子植物らしき草も
点々と生えていた。
このユキドリ、そしてユキドリを捕食するために集まるトウゾクカモメの糞が地面
に滋養をもたらし、この不毛な大陸の端っこに緑をもたらしているのだ。

三匹は颯爽とすぃーから降り、まずはこの草やコケを食べてみた。

「むーしゃ、むーしゃ、それなりー…」

二匹ともすっかり人間の食物の味に慣れてしまっていたが、今更文句は言えなかっ
た。せっせと口の中や、まりさの帽子の中に植物を地面から引っぺがしては詰め込
んでいく。

「ゆ~…これだげじゃあ、おぢびぢゃんゆっぐぢでぎないよ…」

れいむはユキドリの巣に目をつけた。周囲にはトウゾクカモメの巣もあったが、
より体の小さいユキドリの方が与しやすいと考えたようだ。

「そろーり、そろーり…」

ぼよんぼよんと跳ね、ユキドリの巣に接近するれいむ。

「でいぶとおぢびぢゃんのためにゆっぐりたまごさんはいただくよ!!ありがだ
ぐおもっでね!!!」

まりさはかわいそう、と思ったが、おちびちゃんと自身の空腹に耐えられないれい
むはためらわなかった。

「どりざん、ゆっぐりでいぶたちのごはんざんになっでね!!!」

言うが早いか、体当たりを仕掛けて親鳥を追い散らす。親鳥は真っ白な体をいっぱ
いに広げて抵抗したが、このサイズの、それも防寒服を着込んだれいむの前では無
力だった。そして、巣の中の卵を口の中にしまいこむ。
ユキドリは卵を一つだけ産卵し、そしてそれを40~50日かけて暖め、孵化させると
言われている。この極地という苛酷な環境下では、数少ない卵を大事に育てるしか
とるべき手段がないのであろう。

「ゆふふ、まだまだいただぐよ!!まりざもてつだっでね!!!」

れいむはユキドリの巣を回り、片っ端から卵を奪っていった。生き残るためには手
段は選べない。それはユキドリの側でも同じことであり、何匹か、必死の抵抗を試
みた親鳥がいたが、上空から隙を狙っていたトウゾクカモメに次々と襲われ、真っ
白な羽と赤い染み、そして誰もいなくなった無残な巣だけが残された。

もうまりさの帽子もれいむの口の一杯だった。それでも、今まで食べていた量に比
べると足りなかった。しかし、もう太陽は傾き、タイムリミットが迫っていた。
長い長い極地の夏の昼が終わり、夜が迫る。
夜間にこの過酷な環境の大陸ですぃーを走らせるのは自殺行為と言えた。

ちぇんはありすとの間に二匹しか子がいないため、まりさたちよりも少ない卵やコ
ケで満足していた。しかし、まりさとれいむが苦労して集めた餌は、おちびちゃん
全員のおなかを満たすには足りなかった。
観測基地に向けてすぃーを疾走させる三匹を、横から夕日が真っ赤に照らす。
ふと、太陽が今にも沈もうとしたそのとき、夕日が緑色になった。
グリーンフラッシュと呼ばれる現象である。

グリーンフラッシュは太陽が沈む直前に緑色の閃光を放つ現象のことで、普段は大気
中で散ってしまっている波長の短い光が、大気の透明度など様々な条件が重なった時
に地上まで届く現象のことである。

ほんの数秒だけ、緑色の淡い光が、この無人の大陸を照らす。

「おひさまがみどいいろなんだよ~!!分からないよ~!!」

まりさはグリーンフラッシュに見入った。

こんなにゆっくりできないおそとなのに、なんでこんなにきれいなんだろう…

一方、れいむもグリーンフラッシュに驚き、そして怒り狂った様子で猛然と吼えた。

「ぢょっどだいようざん!!!みどいいろはゆっぐりでぎないよ!!!にーぴーから
ーはじね!!!せーさいっずるよ!!!みどりじね!!るいーじじね!!!」

沈み行く太陽はそんなれいむの罵声を相手にしようともせず、静かに沈んでいった。



「ゆええええん!!!くさしゃんにがいいいい゛!!!」
「おいじくないよおおおおお!!ゆっぐりできないよおおおお!!!」
「まずっ!これめっちゃまずっ!!」
「味のりぐるきっくやあああああ!!!」
「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおお゛!!!」

新しく生まれた赤ゆたちは、人間の食物を食べて育ったため、両親が野外でとってき
た餌を受け付けることができなかった。

「ゆぎいいいい゛!!!なんでだべないの!!!ごはんざんだべないどゆっぐりでぎ
ないでじょおおおおおお゛!!!」
「うるじゃいよ!!!びゃきゃなおやははやくあまあまもってきちぇね!!!」
「たきゅさんでいいよ!!!」
「なんきょくいちごう!!!ゆっくりちてるひまあったらおいちいごはんしゃんさが
ちてこい!!みゃみゃ!おみゃえもだ!!!」
「ゆぎゃあああああ!!!どぼじで!!!どぼじでぞんなにわがままなのお゛!!」

れいむは焦っていた。このままごはんさんを食べなければ、せっかく産んだおちびち
ゃんが永遠にゆっくりしてしまう。それはたくさんの子供たちに囲まれることを特別
視するれいむ種にとって、想像するのすら辛いことだった。
れいむはコケを噛んで軟らかくし、なんとか赤ゆたちに食べさせようとした。

「いいがらだべなじゃい!!!ゆっぐりでぎなぐなるよ!!!」
「たまごしゃんまっず!!!」

一匹の赤まりさが、れいむたちが苦労して取ってきたユキドリの卵をぺっと吐き出す。
潰れた黄身が床に歪な楕円を描き、喚き散らす赤ゆたちのちーちーによって汚れてい
った。れいむの沸点は近づいていた。

だが、そのとき、

「ゆゆ!たまごしゃんよりもいもうちょのほうがおいちそうだよ!!」

がぶ

怒鳴り散らすれいむの後ろで、一匹の赤ゆが妹に噛み付いたのである。

「ゆぎ!!?やべでね!?まりちゃ!!なにちゅるの!?きゃわいいれいみゅにかみ
ちゅかないでにぇ!!」

だが、赤まりさは力に任せて、赤れいむの頬を食いちぎり、咀嚼した。

「むーちゃむーちゃ…ちあわせ~!!!」

たった一日絶食しただけ。
だが、それは急激に成長する時期にあたる、赤ゆたちには耐え難い苦痛だった。
一般的に赤ゆから野球ボールぐらいまでの時期のゆっくりの成長は急激であり、指数
関数的に成長する。その後、成長速度は対数関数的に変化するのだが、指数関数的に
成長する期間の餌料転換効率(食べた餌の何パーセントが成長に費やされたか)は非常
に高い値を示すことが知られている。
この成長期のゆっくりにとって、一日とは言え、絶食は危険であった。
そして共食いが始まった。

「ゆゆ!れいみゅのいもうちょおいちいよ!むーちゃむーちゃちゅるよ!!」
「やべで!おねえぢゃんやべで…ゆんやぁあああああああ゛!!!」
「いもうちょのおべべきちゃないけどおいちいよ!」
「ゆげっ…ゆ゛!ゆ゛!」

それは共食いというよりは、先に生まれてきた大きな個体が、まだ幼い赤ゆたちをむ
さぼり食らう一方的な虐殺に近かった。

「でょ!!ぢょっどなにやっでるのおおおおおお゛!!!ゆっぐりごろじはゆっぐり
でぎないでじょおおおおおお゛!!!」

れいむの雄叫びに、うつらうつらしていたまりさも飛び起きた。

「おじびぢゃああああん!!!ゆっぐりごろじはゆっぐりでぎないよおおお゛!!」
「ゆきゃきゃ!!!れいみゅにたべられるなんちぇ、ほきょりにおもって…」

ぶちゅ

次の瞬間、まりさが目にしたのは、妹たちをむさぼり、得意になる赤ゆたちを潰した
れいむの姿だった。

「ゆ゛…ゆゆ゛…きゃばいい…れい…が…なんじぇ…」

潰された赤れいむが動かなくなると、止まっていたゆっくりたちの餡子脳がやっと動
き出した。

「ゆっぐりぎょろちだああああああああああ!!!」
「ゆっぐりできにゃいんだじぇえええ!!!」

さっきまで自分たちが何をしていたかも忘れて逃げ出す、赤まりさと赤れいむ。

「いもうどだぢをごろじだげずはじね!!!」
「ぶぎゅ!!!」
「ぶぽっ!?」

妹をむさぼっていた赤ゆたちは一匹、また一匹とれいむに殺され、残ったのは、あん
よを齧られて動けなくなった赤ゆ一匹と、何とか難を逃れた三匹の合計四匹だった。

「ゆわああああああああああああああああああああああああん!!!」

れいむは号泣した。
たるんだ頬をぷーるぷーると震わせ、目と口から液体を振りまいて泣くれいむ。
その姿は薄闇の中で、ホラー以外の何者でもなかった。
もし、ここに小傘を連れてきたら、傘を放り出してでも逃げ出すだろう。

「なんじぇ!?なんじぇ!?どぼじでじんでれらでいぶがごんなめにいいい゛!!!
ゆがあああああ゛!!!ゆばばああああああ゛ん!!!ぶばああああああああ゛!!」

子供たちのために苦労して取ってきた餌を拒否され、挙句共食いを見せ付けられ、自
分で産んだ赤ゆを自分で処分しなければならなかったのだから。
まりさは不思議と涙は出なかった。
ただ、久しぶりに、れいむに同情した。
れいむが泣き止む頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。

「…まりさ…」

れいむはたるんではいるが、疲れきった顔でまりさを呼んだ。

「…れいむは…新しいゆっくりぷれいすを探すよ…」

れいむは餌もなく、赤ゆの死臭が染み付いたこのゆっくりぷれいすに住むことはでき
ない。そう思っていた。しかし、ここを離れてはいけない、まりさたちは飼育員に何
度もそう言われていた。

「…ゆっくりりかいしたよ…残ったおちびちゃんたちのために新しいゆっくりぷれい
すを探すよ…」

このとき、まりさは今までのれいむの横暴への怒りを少しだけ忘れていた。



翌日、まりさとれいむ、子まりさと赤ゆ四匹、ちぇんとありす、そして二匹の子であ
る子ちぇんが二匹、合計十匹のゆっくりたちは、三台のすぃーに分乗して昨日の岩場
へと向かった。
まりさは赤ゆたちが自分の生まれ育った場所を捨て、お外に出られるのか不安だった
が、昨日の一件があったせいか、赤ゆたちは親に逆らおうとはしなかった。

本来なら、ありす専用すぃー「あらけす」があるはずなのだが、なぜか見つからなか
った。「あらけす」はありす専用にカスタマイズされたすぃーであり、あにゃるで動
かすグリップには走行による振動が何倍にも増幅されて伝わるようになっている、恐
るべきすっきり使用のすぃーであった。
ありすは自分のすぃーがなくなっていたことを悲しんだが、幸い、ちぇんのすぃーな
らば四匹乗せることができた。

「お兄さん…まりさはいつかきっと帰ってくるよ…」

ゆっくりたちは慣れ親しんだ観測基地を放棄し、昨日餌を漁ったユキドリが営巣して
いる岩場へと向かった。
少しユキドリの数が減ってしまったが、そこには、相変わらずユキドリの巣が点在し
ており、その上空をトウゾクカモメが舞っていた。
改めて見ると、ユキドリが営巣している岩場は氷河で削られており、大小様々な窪み
がその表面に形成されていた。ここに観測基地から持ってきた毛布や、その辺のコケ
などを敷き詰めれば、暖かいゆっくりぷれいすができるのではないか?
まりさはそう考えた。

「とりざんゆっぐりででいっでね!!ごごはでいぶのゆっぐりぶれいずだよ!!!」

れいむはおうち宣言と同時に親鳥を巣の外にたたき出し、卵をくすねた。
れいむがおうち宣言をした巣は、うまい具合にくぼんだ岩に、大きな石が乗っかって
おり、何箇所か隙間をふさぎ、出入り口を毛布で覆えば、外気をたやすく遮断できそ
うだった。

「さ~、おじびぢゃんだぢ、ぎだないどりざんはおっぱらっだがら、あだらじいゆっ
ぐりぶれいずにはいっでね!!!げっがいざんをはるよ゛!!!」

れいむはいそいそと持ってきた毛布を敷き、観測基地から持ち出した雑多な材料で新
しい巣の周りを覆っていく。危機に陥ったことで、眠っていた母性が目覚めたのだろ
うか?れいむは子供たちのためにかつてないほどゆっくりしないで働いていた。

「ゆゆぅ~なんじゃかこのゆっくりぷれうしゅはくさいんじゃじぇ~!!!」
「でもとってもゆっくりできそうだよ!!!」

れいむが巣を作っている間に、まりさはすぃーから、一匹の赤ゆを下ろし、口の中に
入れて運んできた。

昨日、姉たちに食いつかれあんよを怪我した赤れいむである。
ちょっと前までの自堕落な生活からは想像もできないほど、れいむが献身的に介護し
たことにより、傷はすっかりよくなっていた。この分ならば、あと数日もすれば這い
まわれるようになるだろう。

「おい!なんきょくいちごう!!ここはちゃむくてゆっくりできにゃいぞ!!ぽかぽ
かなあったかぷれいちゅにちゅれてけ!!きゃわいいきゃわいい…?」

まりさは最後まで言わせず、赤れいむを口から取り出して、岩場に置いた。
夏の日中であるため、気温は数度はあるため、凍死することはない。しかし、防寒服
のない赤ゆたちには、岩場の上で南極の風に曝されるのは耐え難い苦痛だった。

「ひゃぶぶぶぶぶぶぶぶ!!!おい!れいみゅをたちゅけろ!!」
「口の聞き方の出来ていないおちびちゃんはゆっくりできないよ。反省するまで、そ
こでゆっくりしていってね!」
「ゆっぐりできにゃいいいいいい゛!!!」

まりさは昨日のれいむの子供たちへの献身ぶりを見たことで、閉ざされていた心が少
しだけ開きかけていた。だから、暴言を振るう子供たちを教育し、立派なゆっくりに
しようとし始めたのだ。兄さんが帰ってきた時に、みんなで歓迎できるように。

「なんぎょくいちごう!おねがいたじゅげでえええ!!!ちゃむいいいい゛!!!」
「なんきょくいちごうってだれ?まりさはまりさ、ぱぱだよ!」
「しょんなのどっちでもいいきゃらはやくぽかぽかあああああ゛!!!」

まりさは喚きたてる赤れいむを静かににらみつける。躾は根気の勝負なのだ。
赤れいむは岩場の上に置かれた当初こそ、どこで覚えたのか首を傾げたくなるほどの
罵詈雑言をまりさに浴びせ続けた。だが、所詮は、母親の保護下から出たことのない
赤ゆである。ものの十分もしないうちに、赤ゆの根拠のない居丈高さは砕け、まりさ
に泣きながら謝り始めた。

「ゆっぐ…ゆっぐ…ごめんにゃしゃい…たちゅけてぴゃぴゃ…」

まりさは少しだけ笑顔になった。やっぱりまりさの子供なのだ、ちゃんと躾をすれば
きっといい子に育つ。もう少しの辛抱だ。

「聞こえないよ…悪いことしたから謝っているんだよね?何をしたからぱぱに謝って
いるの?」
「ゆゆ…れいみゅは…ゆゆ~んおちょらをとんでるみちゃ~い…」

実際に赤れいむはお空を飛んでいた。せっかく怪我が回復しつつあった上に、まりさ
による躾の成果が見られつつあった赤れいむは、トウゾクカモメにくわえられ、どこ
かへ連れ去られてしまった。そのまま雛鳥の餌になるのである。

「おぢびぢゃあああああああああああん!!!なんじぇええええええ゛!?」

それは昨日今日と、自分たちがやったことが裏返しになったに過ぎない、自然界では
ありふれた一幕だった。

「ありすたちのとかいはなおうちの完成よ!!」
「おうちのなかぬくぬくなんだね~、分かるよ~!!」

こうして、ゆっくりたちは、ユキドリの営巣地を奪取することで、海岸沿いの日当た
りの良い斜面に新しいゆっくりぷれいすを建設した。
その夜、狭い巣の中で、まりさとれいむ、そしてその子供たちは身を寄せ合い、久し
ぶりに家族の暖かさを噛みしめながら眠りについた。


翌日、この季節にしては寒い日だった。
風はなく、穏やかだが、気温は−5℃まで下降した。
疲れて昼まで寝てしまったまりさたちはけたたましい鳴き声で目が覚めた。

餌をとるために沖合いの海にでかけていたアデリーペンギンたちが大慌てで海から
出ようとしている。
アデリーペンギンは産卵後、雄が卵を抱卵し、その間、雌が沖合いの海で餌をとる。
しかし、そこには、ペンギンを狙うヒョウアザラシ、そして南極の海最強の捕食者と
されるシャチが待ち受けているのだ。
今回はシャチに襲撃されたようで、懸命に海氷に向かって泳いでいたペンギンがまた
一匹、シャチに襲われて丸飲みにされる。その間に、ペンギンたちは次々と海中から
脱出しては、岩場へと帰ってきた。

「ゆゆ!?ペンギンさんがいっぱいだよ!!」

まりさはペンギンを知っていた。かつて飼育員が教えてくれたのだ。南極のペンギン
は人を恐れないため、近くで観察することが出来た。氷の海でゆっくりしている生き
物、それがゆっくりたちのペンギンに対する認識だった。

「きょうばべんぎんざんをやっつげで、おぢびぢゃんだぢにげんぎになっでもらう
よ!!」

そう言い出したのはれいむだった。昨日ユキドリを散々に追い払い、その巣や卵を奪
取したことで、れいむは捕食者としての自信を持ち始めていた。
まりさもそれに賛同した。なんとしても栄養価の高い餌を子供たちに食べさせること
で、少しでも早く、自力で餌が取れるサイズにまで成長してほしかった。

成体ゆっくり四匹と子まりさが三台のすぃーに分乗して、ペンギンの営巣地に近づく。
アデリーペンギンは体長70cm前後、体重は4−5?の中型ペンギンである。
いくら成体ゆっくりとは言え、まともに相手をすることができないサイズである。そ
こで、ゆっくりたちはすぃーに乗ったまま、ペンギンを轢き殺す戦術に出た。

「ゆっぐりじねええええええ゛!!!」

れいむは巣に一羽残っていた雛を狙う。通常、巣に親鳥が不在ということは、両親が
捕食されて死んだことを意味していた。

ゴリッ

既に体重が3kg以上にまで増えたれいむがすぃーに乗っているのだ。雛鳥の脆弱な骨格
ではその衝撃に耐えることが出来ず、ペンギンの雛鳥は首の骨が折れて死んでしまった。

「ゆぶぶ、ごれもでいぶのがばいいがばいいおぢびぢゃんだぢがいぎのびるだめだよ。
わるぐおもわないでね。ぶぶぶ、づよぐっでごめんでぇ~♪」

その頃、まりさやちぇんは、すぃーで親鳥に体当たりしたものの、体当たりの衝撃で一
羽のペンギンが胃内容物を吐いてしまったほかは、何の打撃も与えられなかった。
この時期は、まだ孵化するには早い時期であり、雛自体が少なかった。そして、親鳥は
海中深く潜水するために、通常の鳥類とは違い、その骨は密度が高く、頑丈な骨格を形
成していた。
れいむは血に染まった雛の死体をすぃーに乗せ、次の獲物を探す。

「ゆゆ!?」

そのとき、成体ペンギンによってれいむは囲まれた。

「どいでね!!でいぶはだべられないべんぎんざんにようはないよ゛!!!でいぶの
え゛んじぇる゛ずまいる゛にみどれるのはじょうがないげど、どいでね!!!ぶーで
ほーでごめんね゛~!!!ぶっ!!!」

次の瞬間飛んできたのは、アデリーペンギンの翼による平手打ちだった。
ペンギンはかわいらしい、というイメージしかないが、実際は強力な海中の捕食者で
ある。かつて、コウテイペンギンは捕まえようとする漁師たちをその力でてこずらせ、
犬を翼の一撃でノックアウトしたという。
アデリーペンギンにそこまでの力はないが、れいむの歯は衝撃で砕け散り、口内は切
れ、餡子の味がじんわりとれいむの口に広がった。

「ゆげえええ゛!!!でいぶのえべがんどなは…ゆべっ!!!」

次から次と、ペンギンによるビンタが続く。敵討ちなのだろうか?最早ペンギンによ
るれいむのリンチになっていた。

「ゆべ!!!やべ!!!やべで!!!でいぶ!!!ぎでいな!!!でぶっ!!!」

歯が折れ、餡子を吐き、頬はずたずたになっていった。

「ゆびゃああああ゛!!!」

一匹のペンギンが何を思ったのか、れいむの目をくちばしでつつく。れいむの右目は
簡単に潰れてあたりに透明な液体を散らした。

「ゆぎゃああああああああああ゛!!!でいぶのみやびなおべべべっ!!!」

そしてビンタが続行される。
思わぬペンギンの反撃によってぼこぼこにされていたのはれいむだけではない。

「ゆっぎゃああああ゛!!!ばでぃざの…ばでぃざのあま゛あま゛なまずぐがあああ
あああ゛!!!」
「ぼうじざんなぼっでね!!わがらないよおおおおお゛!!!」
「あでぃずの!!あでぃずのどがいばな!!ぶぼおおお゛っ!!?

まりさはビンタによって歯を半分ほどやられ、その肌は乾燥と相まって所々、切れて
餡子がにじんでいた。
ちぇんは帽子をずたずたにされ、尻尾も片方が途中から食いちぎられている。
ありすは髪の毛をくちばしでむしられ、金髪はまだらはげとなり、左目は潰れかけ、
視力を喪失していた。
子まりさだけは、背丈が小さいことが功を奏し、ビンタをされずに岩陰に隠れること
に成功していた。

「ゆっわあああああ゛!!!もうやじゃ!!!おうちがえるっ!!!」
「どぶぉじで!!!でいぶがごんなべにいいいいいいいい゛!!!」

ゆっくりたちはペンギンにボコボコにされ、ほうほうの態ですぃーに乗り込み逃げ出
した。当初の捕食者として自信は、もう欠片ほども残っていなかった。

逃げるゆっくりたちを、ペンギンは翼をぱたぱたと動かしながら、追撃してくる。
何度もつつかれたまりさの帽子はもうぼろぼろで、先端に穴が開いていた。

「ゆええええ゛!!!こにゃいでええええ゛!!!」

すぃーとペンギンたちとの距離が離れると、ペンギンたちは満足したように鳴き、
よたよたと巣へ帰っていった。

「ぺんぎんさんは…ゆっくりできないわ…とかいはじゃないわ…」
「なんでぢぇんがごんなべに…」
「ぶゅえええええええん゛!!!でいぶのおべべがああああ゛!!!」
「ばでぃざは…きんばっじ…おぼうじ…ゆっぐじできな…」

金バッジは野生で生き残るのに何も役に立たなかった。それとも、そもそも南極は
饅頭が生き残れる場所ではなかったのだろうか?

やっとゆっくりたちが新しい巣まで逃げてきたとき、そこにあったのは新しい地獄
だった。

「おぢびぢゃあああああああああああああんっ!!!」

誰も守るもののいない巣をトウゾクカモメの集団が襲ったのだ。そもそも、ペンギン、
ユキドリ、トウゾクカモメがこの時期、同じような場所に営巣するのは、彼らが新し
い命を育むことができる場所が限られているからである。そして、彼らはその中で、
常に天敵を警戒しながら生きていた。少しでも気を緩めれば、卵は、雛は、食べられ
てしまうのである。

「やべで!!!どりざんやべでね!!!」

まりさがすぃーを降り、必死に巣へと跳ねていく。その後を子まりさが追った。
トウゾクカモメによって巣は荒らされ、貯めておいた食糧は全て持ち去られてしまっ
た。三匹いた赤ゆは巣の奥に固まっていたおかげか、連れ去られてはいなかったが、
傷だらけだった。

「ゆんやあああああ゛!!!」
「ぐるなあああ゛!!!そりょそりょほんきでおぎょるよおおおおお゛!!!」
「ゆっぴゃああああ゛!!!まりちゃのこうきなおがおがぁあああああ゛!!!」

必死にぷくーっで応戦する赤ゆたち、だが、焼け石に水ほどの効果もなかった。

「おぢびぢゃんをばなぜえええええ!!!」
「いもうちょがらばなれろおおおお゛!!!」
「じね!!じね!!!おぢびぢゃんをゆっぐりざぜないくずはじね!!!」

まりさ、子まりさ、れいむが必死にトウゾクカモメに体当たりを繰り出す。
しかし、その度にトウゾクカモメは軽やかに攻撃をかわし、逆に子まりさの帽子を持
って飛んでいってしまった。

「ゆああああ゛!!!ばでぃざのおぼうじ!!がえじで!!!ばでぃざのわいるどな
おぼうじいいいいいいいいい!!!」

だが、帽子が帰ってくることは二度となかった。
そのとき、両親が帰ってきたことに赤ゆたちは気づいた。

「ゆゆ!?ぱぱとみゃみゃが帰ってきちゃょ!!!」
「たちゅけて!!なんきょくいちごう!!!」
「もうこんなばかなとりしゃんなんてすぐやっちゅけちゃうよ!!!」

安心したのか、一匹の赤まりさが巣から出てくる。

「まりちゃはここだよ!!!はやきゅたちゅ…ゆゆ~!!おちょらをとんでるみちゃ
い~!!!」

そして、ずっと巣を突っついていたトウゾクカモメの一羽のくちばしに捕らえられ、
そのまま空へと消えた。

「でいぶのがばびびおぢびぢゃんがあああああ゛!!!」
「ゆわああああ゛!!!おぢびぢゃんでてきちゃだめえええええええ゛!!!」

不運は続いた。絶叫しながられろれろ舌を動かすれいむ。その舌をトウゾクカモメが
捕らえたのである。

「ゆえええええええ゛!!!やへへへ!!!ふっふりふぃふぁいへははひへへ!!!」

何やら意味不明な絶叫を繰り返すれいむ。
しかし、トウゾクカモメはあらん限りの力で、れいむの舌を引っ張った。

「ゆえええええええええ!!!ゆひいいいいっ!!!」

ぶちっ

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

れいむはショックのあまり、白目を剥いて倒れた。
トウゾクカモメは舌をくわえたまま自分の巣へと飛び去ってしまった。

一方、ありすとちぇんの巣では、子ちぇんはトウゾクカモメに持ち去られたのか、一
匹しか姿が見えず、その一匹もあんよや目を食いちぎられ、ひどい有様だった。

「ゆぴいいいいいいい゛!!!いじゃいよ~!!わきゃらにゃいよ~!!!」
「ごのいながものおおおおお゛!!!」
「がえぜ!!!ゆっぐりじないでおちびぢゃんをがえぜ!!!」

だが、トウゾクカモメは残った一匹の子ちぇんをくちばしに挟み、飛び去ってしまっ
た。

「いじゃああいいいい゛!!!おちょらとんじぇるみじゃいいいいいいっ゛!!!」
「おぢびぢゃんをがえぜ~!!!わがるがよ~!!!」

ちぇんは砂糖水を目から振りまきつつ、必死にすぃー「ファーン?」でトウゾクカモ
メを追う。ちぇんは「ファーン?」の軽快さを生かして海氷上を全速力で突っ走るが
鳥に対して速度差は明らかだった。

「ゆああああああああ゛!!!おぢびぢゃあああああん!!!どりのぶんざいでええ
ええ゛!!!」

ちぇんは必死にすぃーを走らせる。「ファーン?」の軽さなら比較的薄い海氷の上も
走行可能である。しかし、タイドクラック−露岩近くで潮汐によって生じる海氷の割
れ目−の前では、軽量も最高速度も関係なかった。
ちぇんは子ちぇんを連れ去ったトウゾクカモメを追うのに夢中になるあまり、上ばか
り見て、目前にせまるタイドクラックに気づかなかった。

「おぢびちゃあああああ゛!!ああっ!?」

ガツンという音と共に、「ファーン?」はタイドクラックにはまった。

「ゆあああああああ゛!!こおりのわれめさんでダンスっちまった~!!!わがらな
いよぉ゛~!!!」

衝撃ですぃーから放り出されたちぇんは氷の割れ目の壁を滑走する。ちぇんはなんと
か残された一本の尻尾で壁面の出っ張りを掴むが、冷たい氷をいつまでも掴んでいる
ことは不可能だった。

「だじゅげで!!!だじゅげでありずううう!!!ばでぃざあああ!!!でいぶうう
う!!!…ゆ゛!?」

そこに上から自身のすぃーが落ちてくる。

「やべで!!ごないで!!!ゆっぎゃああああ゛!!!」

ちぇんとすぃーはそのまま氷の下、水深数百メートルはある冷たい海に落下し、二度
とあがってくることはなかった。


やっとトウゾクカモメの襲撃から解放されたとき、そこにはぼろぼろの毛布とトウゾ
クカモメの糞と羽が残った巣、まりさ、ありす、舌を失ったれいむ、帽子を失った子
まりさ、そして傷だらけの赤ゆ二匹と二台のすぃーだけが残された。早くも、ゆっく
りたちの新しいゆっくりぷれいすはゴミ捨て場のようになっていた。

「…おにいさんといた…ゆっくりぷれいすにかえりたいよ…」

子まりさのつぶやきに異議を唱える声はなかった。
まりさたちは一日にして、新しいゆっくりぷれいすを放棄して、観測基地に戻ること
にした。気圧が下がりつつあったことなど、まりさたちは知る由もなかった。


二台のすぃーに分乗して、観測基地を目指すまりさたち。
幸い、太陽はまだ高く、日が暮れる前に観測基地に着けるはずだった。
ユキドリたちがいる岩場からの帰り道、背丈の低いゆっくりたちには観測基地の屋根
やアンテナが物陰に隠れてしまって見えない。そこで、まりさは前回先が鋭く尖った
氷山を目印にして帰っていた。

「ゆゆ!?」

だが、今日は氷山がたくさんあって見分けがつかなかった。

「ゆゆ~?なんだかいつもとけしきさんが違うよ…」

蜃気楼である。
風がない、穏やかな日ならば、南極では度々発生する現象である。
蜃気楼によって、氷山はひっくり返ったように空へと伸び、まりさたちは形が変わっ
てしまった氷山の前に道を誤った。そして、より気候の厳しい内陸部へとすぃーを走
らせた。

そしてその夜、雪が降った。

ここがどこかも分からないまりさたちは、氷原の真ん中で、岩と氷の間の小さな窪地
に避難していた。申し訳程度に毛布とすぃーで壁を作り、外気を遮断しようとするが、
あちこちの隙間から、風が、そして雪が入り込んできた。
冬のブリザードとは比べ物にならないが、それでもゆっくりたちにとって、横殴りに
吹き付ける雪は脅威以外の何者でもなかった。
吹き付ける風と表面に付着した雪が体温を容赦なく奪っていく。
肥満した体のせいで防寒服がぴちぴちだったれいむは、はみ出た部分が凍傷になり、
感覚を失った。ありすはペンギンやトウゾクカモメとの戦いで防寒服に穴が何箇所
か空いてしまい、そこから凍傷が広がりつつあった。
そして、防寒服のない赤ゆたちは今にも永遠にゆっくりしてしまいそうだった。

「んん~!!!んんんん゛!!!」

舌を失ったれいむは、今にも死にそうな赤ゆをぺーろぺーろしてやることも出来ず、
ただ涙を流していた。

「おちびちゃん、しっかりしてね…ぺーろぺーろ…」
「まりさのいもうと、げんきになってね…ぺーろぺーろ…」

だが、まりさたちは、ぺーろぺーろすることで、赤ゆの表面に水分が付着し、それが
夜間の低温、吹き付ける風によって冷却され、赤ゆの体温を結果的に奪っていること
など気がついていなかった。
その後方で、ありすはぐったりしていた。番と子供たちの死を目にしたことで、精神
的に追い詰められており、凍傷で感覚がなくなった背中と頬は、ありすに忍び寄る死
神の鎌のきらめきを予感させていた。


れいむは動きが鈍くなったもみあげで、なんとか防寒服から頬を出し、元気のない赤
ゆたちにすーりすーりをする。
しかし、れいむの頬も、赤ゆたちの表面も凍傷で堅くなり、ごりごりと表面が削れた
だけだった。

「…ゆぴゃああ…いじゃいよ…みゃみゃいじゃいよ…すーりすーりはゆっぐりできじ
ゃい…」

れいむはすーりすーりを止め、ただ涙を流した。
献身的に赤ゆの世話をしていた三匹だったが、夜が深まり、疲れきっていた三匹はい
つのまにか眠りこけてしまった。


夜、ありすは一人、寝床を離れた。
もう長くはない。その体を蝕む凍傷の具合から自分が動けなくなるのはそう遠いこ
とではないと認識していた。どうせもう、愛したちぇんも、我が子もいない。あり
すはせめて誰の迷惑にもならずに永遠にゆっくりしようと考えていた。

「さようなら、まりさ、れいむ…生まれ変わったら…また一緒にみんなでゆっくり
しましょう…」

ありすはつぶやくようにそう二匹の寝顔に語りかけると、冷たい体を必死に動かし
て、雪の舞い散る氷原に消えていった。

後日、ありすの遺骸は、飼育員と行ったことのある思い出のクジラの死骸、氷原に
残る骨の楼閣の中で発見される。その顔はとてもゆっくりしていたという。



翌朝、雪は止んでいたが、二匹の赤ゆは永遠にゆっくりしていた。防寒服のない状
態で、ただでさえ脆弱な赤ゆが、悪天候の日に南極の夜を越せるわけがなかったの
である。

「んんんんん゛~!!!」

れいむは声にならない声をあげて泣いた。

「おぢびじゃああああああん!!!」
「もっど!…ゆっぐりじで…ほじがった…!!!」

赤ゆだったものは、黒ずんだ氷の塊、餡子味のアイスキャンディーになっていた。
そして、ありすもいなくなっていた。

「がえりだいよおおおおお!!!ぽーかぽーかなゆっくりぷれいすにがえりたいよ
~!!!ゆああああああん゛!!!」

観測基地での何不自由ない生活を思い出して泣く、子まりさ。
その金髪はぼろぼろになり、凍傷になった部分の皮が崩れて十円ハゲが出来ていた。

「…今日こそ…おにいさんのゆっくりぷれいすに帰るよ…」

まりさは「ふぉるねうす」の冷たくなったグリップをあにゃるでそっと抱え込んだ。
冷たいかどうか、その感覚は分からなくなり始めていた。
れいむの「ぶーねい」にはれいむと子まりさが乗る。

二台のすぃーはもうどの方角にあるのかも分からない観測基地に向けて走り出した。
まりさはとりあえず高いところに行き、海の方角を知りたかった。海に出れば、観
測基地のだいたいの方向が分かるのではないかと考えていた。
二台のすぃーに乗ったゆっくりたちは必死に海の方角を探した。そして、地面への
注意はおろそかになった。
昨日は雪だったのだ。当然、新雪で覆われたヒドゥンクレバスの存在に気がつくべ
きだった。

「ゆゆ゛!!?」

ヒドゥンクレバスに落ちたのはれいむと子まりさの乗った「ぶーねい」だった。
すぃーはそのまま静かに、数十メートルはある割れ目に落ちていき、しばらくして
派手な破壊音が聞こえてきた。

「れいぶうううううう゛!!!おじびぢゃああああん!!!」

急いで引き返すまりさ。

「んー!!!んー!!!」

まりさの目に映ったのは、必死に歯とおさげでクレバスに落ちないよう氷に食らい
つく子まりさと、そのあんよに歯のほとんどなくなった口で食らいつくれいむの姿
だった。どう見ても、肥満体のれいむを支えるだけの頑丈さは、子まりさにはなく、
そのあんよにはれいむの数少ない歯が食い込み今にも引きちぎれそうになっていた。

「んんんんんん!!!」

涙目で助けを求める子まりさ。まりさは必死に子まりさの髪の毛に食らいつき、引
っ張りあげようとする。

びちびちびち…

「んんんんんんん!!?」

風雪でもろくなった髪の毛はあっさりと切れてしまい、なかなか子まりさを持ち上げ
られない。いや、まりさには子まりさとれいむを一緒に持ち上げるだけの力はなかっ
た。人間でもなければ、救助は不可能だったのである。

「んー!…んふー!…」

落ちまいと必死に食らいつくれいむ。
まりさは必死に考えた。どうやったら二人を助けられるのか、それとも、れいむを見
殺しにするべきなのか…

まりさは今までのれいむの行動、あまりにも強い母性から一つの結論を導き出した。

「れいむ!!」
「んー!!んふー!!」

この間にも子まりさのあんよはみちみちと裂け始め、餡子の色が見え始めている。

「大丈夫!おちびちゃんたちはちゃんとゆっくりさせるから、れいむは心配しないで
ゆっくりしてね。」

まりさは帽子の中から、雪で錆び付いたカッターを取り出すと、れいむに投げつけた。
かったーはれいむの頭に刺さり、そこから横に体を抉るようにして、クレバスに落下
していった。

「ほほひへっ!!?」

どうしてそんなことするの?
そう言いたかったのだろうか?
子まりさから口を離したれいむは真っ逆さまにクレバスを落ちて行った。

れいむには信じられなかった。あんなに愛し合ったまりさが凶行に及んだことに。
子供が残っている以上、れいむは生きて子の面倒を見なければならないはずだった。
自分なしで子供たちがゆっくりできるわけがない。

だが、まりさにしてみれば、これはれいむが何を望んでいるか、考えての行動だっ
た。れいむに対する愛情なんてものは、観測基地から人間がいなくなって間もなく
失ってしまったが、土壇場でれいむが見せた母性に心打たれ、ここまで子供たちの
ために頑張ってきた。つらいけど、きっとれいむは分かってくれる。
まりさは子まりさを引き上げると、

「れいむ!ゆっくりしていってね!!」

もう一度クレバスの奥に消えたれいむに最後の挨拶をした。そして、まりさは子ま
りさを乗せてすぃー「ふぉるねうす」を走らせた。
まりさが考えたれいむの最後の思いをかなえるため−子まりさがゆっくりできるよ
うにするためには一刻も早く観測基地へ帰らなければならなかった。


一方、れいむはクレバスの奥に叩きつけられ、肥満していた体は見るも無残に四散
していた。お飾りも、目玉も、体もどこかへ行ってしまっていた。ただ、中枢餡が
機能を停止するには、少しだけ猶予があった。
れいむには分からなかった。おちびちゃんのために必死に生きてきた自分がなぜ、
今、冷たい氷の床の上で死に掛かっているのかを。

れいむは…ゆっくりしたかった…だけなのに…

れいむは子供を守る、という点で無能ではなかったが、自身を省みることはなかっ
た。そして、ここはほとんどの生物を拒絶する場所だった。



まりさはどこか軽くなった心ですぃーを走らせた。
後ろでは子まりさが裂けた傷口をぺーろぺーろしながら泣いている。
とても楽観できる状況ではなかったのに。

「ゆゆ!?」

そのとき、まりさは上空に見慣れたものを見つけた。
真っ赤な小型飛行機、かつて観測隊が撤収したときに使われた、観測船に搭載され
ている軽輸送機だった。観測隊が帰ってきたのだ。

「ゆゆゆー!!!おにぃさああああああああああん!!!」

まりさはあにゃるを巧みに動かし、お尻をぷりぷりりんと動かしながらすぃーの速
度を上げる。

後方に乗っていた子まりさは無言で涙を流していた。それは嬉し涙だった。

「まりさだよおおおおおおおっ!!!まりさはここにいるよおおおおおっ!!!」

観測基地が見えてきた。
観測基地には一年ぶりに人間の姿があった。
そして見慣れた真っ赤な人間さんの空飛ぶすぃー−飛行機はもう目の前に。

目の前…?

まりさは知らなかったが、そこは雪上飛行機の滑走路だった。
接岸した観測船から先行した雪上車隊が雪原を平らにして作った滑走路だった。

「ゆああああああ゛!!!どぼじでにんげんさんのすぃーがぶっ!!!」

まりさは雪上飛行機の着陸用スキーに潰されて死んだ。
まりさのすぃーは大破し、放り出された子まりさは顔面から雪に叩きつけられた。
子まりさが意識を失う前に見たのは、泣きながら走り寄って来る、あの飼育員の姿
だった。



後日談

飼育員の献身的な介護により、子まりさは回復した。
失った歯は差し歯を入れてもらった。れいむに噛み付かれたあんよは全快しなかっ
たが、這って移動するくらいなら出来るようになった。

ゆっくりに基地内を無茶苦茶にされたことで、飼育員はこっぴどく怒られたが、そ
もそも緊急事態だったこともあり、一人で大掃除をすることで赦しを得た。

そして、越冬後、飼育員は子まりさと共に赤い軽輸送機で基地を離れた。もう子ま
りさは成体になっていた。
結局のところ、観測隊員たちの
「饅頭より新鮮な野菜が食いたい」
という意見によってゆっくりの食糧化計画は破棄され、その資金で野菜の室内栽培
が行われることになった。また、観測隊員の精神面のケアでは効果が見込めるとい
うことで、少数のゆっくりを基地内で飼育することが提案された。
実際、何を、どれくらい飼うのかは、これから決まっていくだろう。

成体になったかつての子まりさは、飼育員の腕に抱かれながら、窓からの景色を眺
めていた。そこは、かつて、自分たちが必死に生きようとして、拒絶された真っ白
な大地だった。

まりさはその景色を美しいと思った。とてもゆっくりしていると思った。

誰もいないのに、みんな死んだのに、なんでこんなにゆっくりしているんだろう。

まりさはふと思った。

ひょっとして、誰もいないから、全て拒絶してしまうから、

この白い大地は美しく、とてもゆっくりしているのかもしれない。



  完


神奈子さまの一信徒です。



雪降ってテンション高まって書いたんですが、思いのほか楽しんでくれた方がいた
ようで嬉しかったです。南極の天候や生態系を調べるのに手間取り、遅くなりまし
た。すみません。
また、的を得た助言や素敵な感想ありがとうございました。
仕事で忙しくなったため、感想を返すより先にこちらを書き上げました。
せっかくのコメントにお返事できなくてすみません。
ただ、皆さんの指摘や意見の中に後編に書こうと思っていたものや、使おうとした
小ネタ、これは別にいいかなと手を抜いた部分あってヒヤリとしました。
皆様の見識には頭が下がります。

でいぶネタに飽きていた方々にはゆっくりしていただけなかったようで、申し訳な
いです。皆さんの感想やご助言を参考にし、どんなものを書いたら楽しいか考えな
がら、また皆さんにお目にかかる機会を窺いたいと思います。
ありがとうございました。

挿絵 byM1


トップページに戻る
このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

すべてのコメントを見る
  • ちなペンギンはいつも空気椅子状態らしい -- 2023-03-04 07:54:31
  • すべてはノンキな紅白饅頭の自己満足か・・・ -- 2020-06-21 16:14:40
  • ↓×4キモい -- 2013-04-10 15:50:02
  • むしろ、善良餡統を受け継いだ(これだけの極限状況でゲス化しなかった)まりさが生き残ったのは重畳
    その素質を受け継がせたまりさが死んでしまったのは損失、だと思う
    ゲスは極限状況下では全滅確実だったし -- 2012-08-29 02:58:59
  • 飼育員は撤退する時にクソ饅頭でいぶを潰しておくべきだったな
    -- 2012-07-13 19:22:40
  • れいむは結局根本的には何も変わらなかったな。
    でいぶがいなけりゃ皆無事だったろうに。
    -- 2012-01-29 00:18:14
  • 子まりさが助かった事に対して強い憤りを感じるが
    それを抜かせばとてもよく出来たSSであり
    あの話をモチーフにしたのであれば多分子まりさは生き残るだろうなとは分かってもいた
    でも子まりさを生き残らせるのであれば金髪は落ち武者カットに、両目は抉られて、
    舌とぺにまむは引き抜かれ、あんよは二度と動作しないくらにズタズタな状態にしてほしかった -- 2011-11-15 04:39:26
  • でいぶを最初に始末してればよかったのに -- 2011-09-12 08:43:25
  • 罪過と報いが釣り合ってないぶん地獄で苦しんどけでいぶ! -- 2011-01-06 02:40:56
  • 全部死ねばよかったのにね!残念! -- 2010-12-03 17:41:52
  • でいぶが居なければ食料も有ってゆっくりできただろうにな。
    子供より自分が大事な母性(笑)

    面白かったよー -- 2010-11-19 20:38:07
  • まりさを介抱するような連中は死んでしまえばいい -- 2010-09-23 04:06:04
  • おお、ぶざまぶざま(笑) -- 2010-08-25 16:28:53
  • れいむがでいぶになった時点で、どんな環境でも生き抜くのは無理だろ・・・ -- 2010-07-26 07:29:29
  • 面白かった! -- 2010-05-25 03:23:33
最終更新:2010年02月22日 18:57
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。
添付ファイル