ふたば系ゆっくりいじめ 1063 売ゆん婦5

売ゆん婦5 22KB


虐待-普通 悲劇 理不尽 共食い 飼いゆ 野良ゆ 現代 虐待人間 ぺにまむ 需要は少なそうだけど頑張ります


書いた人 ヤリまむあき




『売ゆん婦5』




一、
 子ちぇんとの情事はそう長くは続かなかった。
 れいむのすっきりー経験はとうに百を超えており、それはゆっくりの生涯に行う平均すっきりー回数を大幅に上回っている。
 まだ若い成体であったれいむだが、青年の“手入れ”により激しいすっきりーを何度してもかなり長持ちしていた。
 危うくすっきりー死しかけたことも珍しくは無かったが、その都度野生や野良では不可能な治療を施され生き長らえてきたのである。

「ゆふぅうううっ!! ゆふぅうううっ!! ちぇんのぺにぺにが、すっごくあついんだよー!」
「ちぇん……、ちぇん、ゆっくりしないでおわってよ……」

 れいむの体に蓄積された経験は当然普通のゆっくりとは比べるまでもなく、うねるように蠢いて攻め役のゆっくりのぺにぺにを包み込むまむまむは名器と呼ぶに相応しい。
 子ちぇんの雄々しくそそり立ったぺにぺにも例外ではなく、それに絡みつかれていた。

「もうだめだよぉおおおっ!! でる、でちゃうよぉおおおっ!!!」

 今回は子ちぇんとのすっきりーを精神的に苦痛に思ったれいむが意識的にまむまむの締まりを調節し、普段のそれよりもずっと相手の快感を深める結果になっている。
 口で何と言おうが、れいむは青年からの調教がその身の中の餡子の一片に至るまで浸透した立派な売ゆん婦だった。

「す、す、す、すっきりぃいいいいいいいいいいいっ!!!」
「……すっきりぃいいいっ!!」

 子ちぇんは甲高い叫びと共に果て、れいむも苦行から開放された安心感で気をやった。
 押し止められていたチョコレートが一気に中へと出され、その熱さにれいむは身悶えする。
 子ちぇんはぺにぺにの震えを抑えようとするが叶わず、昇天するような快楽を味わっていた。

「ゆふぅー……」

 精根尽き果てたような子ちぇんに、青年の同僚はオレンジジュースを飲ませてからゆっくりフードを食べさせる。
 子ゆっくりのすっきりーによる死を防ぐ為だ。
 それを見ながら、れいむも幼い頃自分がそうされたことを思い出す。
 青年がれいむにその処置をしたのは愛情からではなく、遊びを長く楽しめるようにする為だった。

「……すっごくよかったんだにぇー」

 体力が回復した子ちぇんは艶々とした顔で初の情事の感想を呟く。
 そのやり遂げた感が漂う表情をアップで撮影すると、青年は撮影を終えた。

「今回もそこそこの画が撮れたな」
「お前の動画、結構こっち側では評判いいぜ。あ、これすっきりー代な」

 青年の同僚は子ちぇんのすっきりー料金として100円を支払う。
 それを受け取ると、青年は財布の中に入れた。

「俺もれいむでどこまで評価されるか最初は心配だったんだけどな。ニヤニヤユーザーからは概ね暖かい目で見守られているみたいで安心したよ」

 青年達の会話を聞きながられいむはのっそりと身体を起こす。
 まむまむからは茶色いチョコが流れ出ていた。

「……」

(いつもどおりだよ……。れいむは、おしごとをしただけなんだよ)

 胸の痛みを押し殺すように自分に言い聞かせていると、子ちぇんと目が合った。

「おねーちゃんとのすっきりーきもちよかったんだにぇー。またきたいよー」
「……そうなの? でも、あんまりすっきりーしすぎるとゆっくりできなくなるんだよ」

 悪気無く微笑む子ちぇんに毒気を抜かれ苦笑する。
 まだちぇんはおちびちゃんなんだ、れいむとのすっきりーが持つ意味をよく分かっていないだけなんだと思ったのだ。
 そうやってしばらく雑談していると、青年の同僚が子ちぇんを呼ぶ。

「おいちぇん。筆下ろし後のピロートークも結構だが、そろそろ帰るぞ」
「わかったよー」
「そのれいむに入れ込むのもほどほどにな。お前には婚約者のらんがいるんだから」

 ――――婚約者?

「なんだ、そいつフィアンセいるのか」
「ああ。ブリーダーやってるダチが一匹譲ってくれるって言ってな。まだ赤ゆだけど」
「らんしゃまはかわいいんだよー!!」

 子ちぇんには決まった相手が既にいるらしい。
 それは、もう誰かと添い遂げることなど考えられなくなってしまったほど汚れたれいむにはとても羨ましく感じられた。

「じゃあなんでそのらんが育つまで待ってなかったんだ? 幾ら思春期の子ゆっくりだって一人すっきりーすればどうにでもなるだろうに」
「ちぇんが言うには、今の内にすっきりーのテクニックを磨いておきたいそうだ。らんをリードしてやりたいんだと」
「こけんにかかわるんだにぇー」

 つまり、れいむはただの練習相手。
 最初から身体目当てだったわけだ。

(それでも、れいむは……)

 青年はれいむを売ゆん婦と言った。
 それは否定できないけど、なら、そんなどうしようもないれいむでもせめて、

「ちぇん」
「?」
「らんと、うまくいくといいね」

 精一杯の笑顔で応援してやる。
 “お客さん”にいい気分で帰ってもらえば、れいむのお仕事にも何かしらの意味があるというものだから。
 例えその意味が、刹那的な快楽を提供するだけのことだったとしても。

「……ありがとうなんだにぇー!」

 去っていく子ちぇんは、笑顔だった。




二、
 子れいむが目を開けると、知っている天井が見えた。
 仰向けに寝かされていたらしい。

(ゆ、れいみゅは……)

 ぽんぽんの軽さに違和感を覚え、そして赤ちゃんがりゅうざんっしてしまったことを思い出した。
 ぺにぺにが入ってきて、赤ちゃんが自分の中で潰されていく感触と、まむまむから精子餡と共に赤ちゃんだったものが流れ出ていく喪失感。
 望んでできた子供ではなかったとはいえ、れいむにとって初めての赤ちゃんだったのだ。
 お話したかった。
 一緒にむーしゃむーしゃして、おねんねしたかった。
 自分を育ててくれたお母さんのように、赤ちゃんを慈しみたかった。
 ゆっくりさせて、あげたかった。

「あかちゃん……」

 それなのに赤ちゃんは生まれることすら許されず、ゆっくりしていってねの一言すら言えぬまま死んでしまったのだ。

「ゆぐぅっ」

 涙を堪えようとしても啜り泣きが漏れ出す。
 何故、こうなってしまったのだろう。

「どおしてこんなこと……」
「無能な饅頭が分不相応なことしようとするからさ」

 子れいむの無意識の問いに青年が答える。
 その声が聞こえた方向に振り向くと、青年が薄ら笑いを浮かべていた。

「おにいしゃん?」
「今のお前じゃ、自分の食い扶持稼ぐだけで精一杯ってところだろ。まだ子ゆっくりだしな」

 青年が操作していたパソコンの画面には、情報屋まりさと子れいむの情事が映されていた。
 それを見た子れいむの顔から餡の気が引く。
 この後に起こることを知っているからだ。

「やめてぇえええ!! まりじゃやめでぇえええっ!!!」

 このまま続ければ、赤ちゃんが死んでしまう!
 既に起きた出来事は変えることは出来ないのに、子れいむはそれすらも忘れたようにモニターの中のまりさに訴え続けた。

「馬鹿だな。ま、所詮れいむか」

 鼻で笑うと、青年は動画を止めてから子れいむに平手打ちをする。

 ぱぁん!

「ゆ゛っ!!」

 直接的な暴力を受けて顔を腫らす子れいむに青年は容赦せず、何度も叩く。

「いだいっ! もう、やめでっ!! おにいじゃん、れいみゅのおがおが!!!」

 今までにも青年から折檻されたことはあったがそれは躾の為であり、してはいけないことを理解すれば止めてくれた。
 だが、今子れいむが受けているのは純粋な悪意による暴力であり、ただ痛めつけることを目的にしたもの。
 泣けば泣くほど青年を楽しませるだけなのだ。

「ゆ゛っ、ゆ゛っ……」

 苦悶の声が喉から発せられる。
 子れいむが暴力から解放されたのは、可愛らしい顔がぼこぼこに変形してからだった。
 それでも皮が破れたり餡子を吐き出すような兆候は見られない。
 青年は苦しめる為の力加減を心得ていた。

「そろそろお前の立場を理解させてやろうと思ってな。俺はお前を可愛がる為に飼っているんじゃない。
 虐待して遊ぶ為に飼ってるんだ。単なるオ・モ・チャ」
「……?」

 返事すらできないほど体力を消耗していたが、なんとか青年と目を合わせる。

(おにいしゃんは、ゆっくりできるおにいしゃんじゃなかったにょ?)

「理解できないか? でもな、お前を可愛がるんだったらこんなことする筈ないだろ」
「ゆ……」

 心当たりはある。
 れいぱーを嗾けられ、情報屋まりさと無理やりすっきりーさせられ赤ちゃんを殺された。

「……れいみゅが、きらいなにょ? だからいじめるにょ?」

 呼吸を整えると青年に問いかける。
 自分が嫌いなら、悪い所を言ってほしい。
 そうすればきっとお兄さんに好かれるようなゆっくりになるように頑張るから。

「いや、お前の事が嫌いなんじゃないぞ? 寧ろ好きさ」
「じゃあ、なんで……」

 ところが青年は自分を好きだと言う。
 好きな相手にどうして酷い事ができるのだろうか。

「ただちょっと愛情表現が歪んでるだけなんだ。俺はな、お前が泣いたり叫んだり、悲しんだり痛がったりするのを見るのが大好きなんだよ。
 それに、お前だって苛められる代わりに食い物と寝床の心配はないし、死ぬことはないんだ」
「それはそうだけど、それだとれいみゅがゆっくりできにゃいよ」
「元々お前をゆっくりさせる気なんてないんだ、当たり前さ」
「……」

 れいむは、青年にこれ以上何かを言うのを諦めた。
 自分がどんなことを言っても彼にこの想いが届くことはないのだろう。
 その頬をつたう涙は、きっと顔の痛みだけのせいではなかった。




三、
 腫れが引き、子れいむの顔は以前同様の可愛らしさを取り戻した。
 数日間の休養で体力も充分に回復している。
 れいぱーの死体を嫌々ながら食べていたことにより必要な栄養も摂取できていた。

「ふむ、そろそろいいか」

 青年は出かける身支度を始めていた。
 キャリーケースやオレンジジュースなどが準備されており、子れいむを伴っての外出らしい。
 それを見た子れいむの身体がびくりと震える。
 前回の外出では酷い目に遭ったのを思い出したのだ。

「おにいしゃん、またれいみゅのこといじめるにょ?」
「そうさ。言ったろ? 一回も二回も三回もたくさんも同じだって」

(また、すっきりーなんだにぇ……)

 れいぱーの死体がなくなったこともあり、子れいむはまた仕事をして自分の食い扶持を稼がなければならない。
 その手段が手段だから憂鬱な気分なのだ。

「またあのまりさに会いに行くんだ。あいつに客の紹介頼んどいたからな」
「……っ!」

 あのまりさとは、情報屋のことだろう。
 命令をしたのは青年だが、あのまりさは赤ちゃんの仇なのだ。
 拒否できる状況ではなかったことは分かっている、だが、割り切れたわけではない。
 どんな顔をしてまりさに会えばいいのか、子れいむは分からなかった。




四、
 先日と同じく情報屋まりさの眼は冷たかったが、どこか罰が悪そうなようにも見受けられた。
 しばらく子れいむとまりさは見詰め合っていたが、やがてまりさの方から視線を外すと青年との商談に入る。

「おにいさん、またこのれいむをつれてきたってことは、れいのけんなのぜ?」
「そうだ」

(このれいむも、とんでもない人間さんに飼われてるんだぜ)

 哀れみを感じないでもないが、自分の仕事は青年を楽しませることで、つまり子れいむを苦しませることだ。
 結局この子れいむにとっては、自分も青年も何ら変わらない存在であるのかもしれない。

「ここからそうとおくないところを、にんげんさんがかいゆっくりとすっきりーさせてくれるすっきりぷれいすだってしりあいにいっておいたのぜ。
 あんないするからついてきてほしいんだぜ」

 専用のすぃーに乗って静かに移動し始めるまりさを追い青年が歩き始める。
 少し歩くと、やや奥まった場所に何匹かのゆっくりがいた。
 そのどれもが薄汚れており、野良だと分かる。

「おそいわよまりさ!!」
「そうだよ! かわいいれいむをまたせるなんてまりさはぐずだね!!」
「んほっ! いいれいむ……」
「そんなにおこるとゆっくりできないのぜ、ぱちゅりーとれいむ。
 ありすはすこしじちょうするのぜ」

 ぱちゅりーとれいむはまりさが遅かったことについて怒りを感じているようだが、ありすはそんなことよりも青年が持った子れいむを気に入ったようで、性欲を隠そうともしない。

「むきゅきゅ、なかなかのびゆっくりね!!」
「れいむのほうがかわいいよ!! ぱちゅりーのおめめはふしあななの!?」
「そんなのどうでもいいからはやくすっきりーしたいわぁあああ!!!」

 れいむを除いた二匹のお眼鏡にはかなったようで、早速すっきりーの体勢に入る。
 れいむは同じれいむ種ということもあり、素直に己の容貌が子れいむより劣っていることを認められないようだ。

(こんどは、さんにんもなにょ!? れいみゅこわれちゃうよぉ!)

 ぱちゅりーとありすは順番争いで揉めていたようだが、二匹の間で行われた協議の結果最初にぱちゅりーがすっきりーするということに決まった。

「むきゅ! ぱちぇがいちばんやりよ!!」
「あそこでぐーをだしていればぁあああ!!」

 ……訂正、ただじゃんけんをしていたようである。
 手もないゆっくりがどうやってじゃんけんをしているかは、舌の複雑な動きでやっているということにしておいてもらいたい。

「さぁ、まむまむをみせなさい!」
「ゆぅ……」

 言われるがままに子れいむはまむまむをぱちゅりーに向ける。
 羞恥で顔が赤く染まるが、その初々しい様子がぱちゅりーには好ましかった。

「まだおちびちゃんなのにいやらしいわね! ここはこんなにぬれているわ!!
 しょうらいがおもいやられるわね!!」

 まむまむに顔を擦りつけて濡れ具合を確認し、言葉責めを始める。
 子れいむも自覚しているのか、反論しようとしない。
 それを撮影する青年を、情報屋まりさは他ゆん事のように見ていた。

「むっきゅっきゅ!! このまちのけんじゃのちてきなぺにぺにでいかせてあげるわ!!」

 貧弱な身体同様貧相なぺにぺに。
 それを子れいむは受け入れた。

「ゆんっ!」
「れいむのなか、とろとろよぉっ! ぱちぇこんなのはじめてだわぁっ!!」
「ありすがさきにすっきりーしたかったのにぃいいいっ!! こうなったらもうれいむでいいわぁあああっ!!」
「ゆんやぁああああああっ!!! こっちこないでねぇえええっ!!!」

 ぱちゅりーと子れいむの情事に触発され、最初から発情していたありすは近くにいたれいむで性欲を発散させようとする。
 れいむも大人しくすっきりーされるような輩ではなく、逃げまどう。
 そんな出来の悪いコントのような情景とは一切関係なく、ぱちゅりーは子れいむに挿入してから一分も経たずに絶頂を迎えようとしていた。
 早漏である。

「ぱちぇのけんじゃないでんしをうけいれられることをこうえいにおもいなさぁあああいっ!!! すすすすすすすすっきりぃいいいいっ!!!」

 子れいむが達する間もなくあっさりと果ててしまうぱちゅりー。
 それでも生クリームがまむまむに染み渡り、ぽんぽんが膨れてしまう。
 二度目のにんっしんっだ。
 青年は撮影の手を休めると、子れいむにオレンジジュースを飲ませる。

「しあわしぇー……。また、あかちゃんできちゃったよぉ……」

 オレンジジュースの甘味に少しだけ幸せな気分になるが、悲しそうな顔で子れいむは呟く。
 青年は、赤ちゃんがぽんぽんにいても構わずに自分にすっきりーをさせようとするだろう。
 そうすれば当然赤ちゃんは死んでしまう。
 生まれる事ができないと分かっている我が子、その運命に涙した。

「おいぱちゅりー、すっきりー代」
「むきゅ?」
「むきゅ? じゃねえよ。早く払え」

 青年は精根尽き果てたぱちゅりーに手を伸ばして代価を要求する。
 そういう約束で来たのだから、持っているものだと認識していたのだ。

「それならとっくにはらったじゃないの」
「何?」
「まちのけんじゃであるぱちぇのあかちゃんをうめるのよ? 
それがどんなにすばらしいことか、にんげんさんのあんこのうなあたまではりかいできなかったみたいね、むきゃきゃ!!」

 ぱちゅりーによると、自分の子供を孕むこと自体が名誉なことなのだからそれで充分すぎるくらいの報酬だろう、ということらしい。
 無駄に自信に溢れた賢者(笑)である。

「お前の餓鬼なんてなぁ……」
「むきゅ?」
「ゴミ以下なんだよ!!」
「むきゃぁああああああああっ!!!」

 物の価値を理解していないその発言に苛立った青年は、ぱちゅりーの髪の毛を毟り取った。
 その瞬間を偶々目に入れてしまったありすはぺにぺにを恐ろしさで引っ込める。
 れいむも逃げるのを忘れて見入ってしまった。
 青年は痛みで放心しているぱちゅりーの帽子で汚れを拭う。

「すっきりー代が払えないっていうんなら、お前の身体で払ってもらうしかねえなぁ」
「むきゅうん!? ま、まさか、にんげんさんはぱちぇとすっきりーしたいの!?
 いくらぱちぇのあふれんばかりのちせいにむらむらしたといってもそれはこまるわ!!
 むっきゅりできないわ!!」

 何を勘違いしたのか、ぱちゅりーは顔を赤らめいやんいやんと身を捩る。
 その自尊心だけが肥大した姿に青年は呆れたが、すっきりー代を払うつもりがないのは明らかなのでその場合の対処をすることにした。

「お前みたいなゲロ饅頭に欲情する筈ねえだろうが」
「むぎょぉおおおおおおおっ!!」

 青年がしたことは単純なこと。
 拳でぱちゅりーの脳天を貫いて即死させただけだ。
 滑稽な叫び声を上げたっきり、動きを止めるぱちゅりーの中身を回収するため顔面を完全に崩す。
 指を目と口から入れ、破っていく。
 知り合いのゆっくりがグロテスクに殺される姿を見たれいむとありすはおそろしーしーを漏らしていたが、情報屋まりさは眉一つ動かさなかった。
 肝が据わっているのか、それともこんなことは虐待鬼意惨と関わるとよく見る光景だからなのか、それは本ゆんに聞いてみないと分からない。
 子れいむは目を閉じていた。

「とかいはじゃ、ないわぁ……」
「にんげんさんこわいいいい!!」

 二匹の怯える声をBGMに、青年はぱちゅりーだったものの中身をビニール袋に移し変えた。
 皮までは不要らしく打ち捨ててある。

「さて」
「「ゆ゛うっ!?」」
「お前等はちゃんとすっきりー代持ってるんだろうなぁ?」
「「もっでないでずぅううううっ!!」」

 青年は嘆息する。
 せめて一匹ぐらいはまともに代価を支払う奴がいると思っていたのだが。
 ならば仕方ない、元々これはただの趣味だ。
 今回は許してやるとしよう、まだこいつらはすっきりーしたいないのだから。

「なら帰れ。それと知り合いに言っとけよ? ただですっきりーしようとしたら、このぱちゅりーと同じ目に遭わせてやるってな」
「「わがりまじだぁああああああ!!!」」

 二匹はゆっくりらしからぬ速度で跳ね、逃げていった。
 見せしめの効果はあるだろうが何分ゆっくりのこと、効き目がどれだけの間持続するのか分からない。
 定期的に何匹か潰しておけばいいだろう、そう思った。

「だいじょうぶなのぜ?」
「ゆん、れいみゅはだいじょうぶだよ。でも……」
「……またにんっしんっしてるのぜ」

 まりさは子れいむのぽんぽんを見ると目を伏せた。
 気の毒だとは思う、だが自分にはどうすることもできない。

「れいむ」
「……なに?」
「ゆっくり、したいのぜ?」
「れいみゅは、ゆっくりしたいよ……。おちびちゃんもうみたいよ」

 子れいむはまだ希望に縋ろうとしている。
 なら、自分の役目はそれを打ち砕くことだ。
 恨まれてもいい、でも、これから子れいむはもっとゆっくりできない目に遭うだろう。
 ならばその時に備えて、ゆっくりとして生きる為の覚悟を教えておかなければなるまい。
 何の罪滅ぼしにもならない自己満足だけど。
 子れいむの最初の子供を殺してしまったことにまりさは引け目を感じていたのだ。

「よくきいておくのぜ。れいむ、まりさたちはなんなのぜ?」
「ゆっくりだよ? ちがうにょ?」
「そうなのぜ。でも、おぼえておくのぜ。ゆっくりは、ほんとうのいみでゆっくりできるのはしぬときだけなんだぜ。いきてるときにゆっくりしてると、しぬんだぜ」

 子れいむは眼を見開いて驚く。
 ゆっくりとしての存在意義をまりさは否定しているのだ。
 それだと、れいむ達はゆっくりしていてはいけないということになるのではないか?

「れいみゅたちはゆっくりしなきゃだめなんだよ? おかあしゃんも、ゆっくりしてたんだよ?」
「だから、みんなしぬのぜ。ゆっくりがゆっくりするためには、なにがひつようなのぜ?」
「かぞくと、ごはんしゃんと、おうちだよ。あまあまがあれば、もっとゆっくりできるよ」
「ふつうのこたえなのぜ。でも、そんなものめったにないんだぜ?」
「ゆ!?」

 その通りだった。
 母れいむと街で暮らしていた時には、僅かな食料で飢えを凌いでいた。
 おうちはゲス一家に奪われてしまった。
 ゆっくりしていたお母さんは、自分を生かすために死んだ。

「じゃあ、れいみゅたちはゆっくりできないにょ?」
「そうなのぜ。ゆんせい、あきらめがかんじんなのぜ」
「まりしゃはゆっくりしたくないにょ?」

 ゆっくり?
 笑わせてくれる。
 まりさは子れいむの問いに冷笑を浮かべた。

「ゆっくりしてたら、まりさはとっくにしんでるんだぜ」




五、
 時は流れ、亜成体にまで子れいむは成長した。
 青年による手入れと母親譲りの愛らしい顔立ちを持ったれいむは立派な美ゆっくりに育っており、その憂いを含んだ物腰が客のゆっくり達の評判を呼んでいた。
 れいむに付きまとう影、それはすっきりーの度ににんっしんっとりゅうざんっを繰り返したことによる。
 青年は、れいむがにんっしんっしたら必ず数日間仕事を休ませるのだ。
 その間にぽんぽんの中の子供に対する母性が培われ、どうしても愛おしさを感じてしまう。
 そのタイミングを見計らってすっきりーをさせるのだ。
 客の中には妊婦とすっきりーするなんて、と難色を示す者もいたが、大抵は妊婦プレイに大喜びであった。

「ゆっくり、できないよ」

 すっかり子ゆっくり言葉も抜けて大人の雰囲気を醸し出すれいむ。
 その眼差しに光はない。

「れいむ。今日も仕事だぞ」
「ゆん」

 身も心も疲れ果てていた、そんな毎日に変化が訪れる。

「「すすすすすすすすすすっきりぃいいいいっ!!!」」

 その日も売ゆんをしていたれいむだったが、何時もとは違ったことが起きた。
 にんっしんっしないのである。

「ゆ?」

 膨らまない己のぽんぽんを見て疑問符を浮かべる。
 ゆっくりがすっきりーを行うと確実に孕むのだが、今回はその兆候が見られない。
 どうしたものかと思っていると、家に帰った後青年は残酷な事実を告げた。

「遂ににんっしんっしなくなったか。喜べよ、もうすっきりーする度に餓鬼が死なないですむぞ」

 短いサイクルでのにんっしんっとりゅうざんっのループ。
 それは母体であるれいむに悪影響を及ぼしていた。
 ぽんぽんの中の赤ちゃんを育てる部分、それが通常ではありえない頻度で酷使されたせいである。

「じゃあ、れいむはもう……」
「ああ。二度と胎生型にんっしんっはできない。そして……」

 青年は赤熱した鉄の棒を取り出すと、それをれいむの額の茎が生えるであろう部分に押し当てた。
 ゆっくりの構造を熟知している青年にとっては、何処に茎が生えるか見分けることなど容易いことである。

「~~~~~~~!?」
「暴れるな、痛いぞ。あ、やっぱり暴れてもいいぞ」
「あじゅいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!! れいむのおがおがああああああっ!!!」

 じゅっという音と共に餡子が焼ける香ばしくも甘い臭いが室内に立ち込める。
 たっぷりと一分間それを続けると、れいむの額は炭化していた。
 これで、れいむはその身に子を宿すことができなくなったのだ。
 胎生型も、植物型にんっしんっも叶わない。

「どうだ、にんっしんっできなくなった感想は?」
「れいむ、もうおかあさんになれないの?」
「そうだ」

 小麦粉でれいむの額の補修をしながら青年は冷徹にれいむを地獄へと突き落とす。

「……なんで? れいむ、おかあさんになりたかったんだよ? あかちゃんをうんで、ゆっくりさせてあげたかったんだよ?
 けっこんっもして、しあわせに、なりたかったのにぃいいいいいいっ!!!
 ゆわ゛ぁああああああああああああああああああああああっ!!!」

 家庭を持つことだけなら、番は必ずしも必要というわけではない。
 しんぐるまざーという手段があり、事実れいむもそうして育てられた。
 しかし、今のれいむにとってはそれ以前の問題だった。
 子供が作れないということは自分の餡子を継ぐ者がいないということで、そんなゆっくりを好き好んで番にしようという物好きなど滅多におるまい。
 飼いゆっくりなら飼い主に子作りを禁止されて去勢されている個体が多いから話は別だが、元来ゆっくりにとって、おちびちゃんはゆっくりできるものの中でも至上の価値を持っているのだ。
 街のゆっくりにとっては食料や住処などにより多くの労力を必要とするデメリットも確かに存在するものの、厳しい生活の中での数少ないゆっくりでありその幸せに対して投資する価値は充分にある。
 その幸せを手に入れる可能性が、奪われた。

 その日、れいむは寝る時まで声が枯れるほど嘆き悲しんだ。
 眠った後も、夢の中でさえその悲劇に対して悪夢を見た。
 誕生さえ許されず、死んでいった子供達がれいむを責め立てるのだ。
 種族はれいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん、みょん等様々で、統一性は皆無だったがそのいずれもがゆっくりとしての体裁を整えていないほど形が崩れている。
 胎内で掻き回されて死んだからだ。
 それに取り囲まれ呪詛を浴びせらる恐怖は筆舌に尽くし難い。

(どうちてうんでくれなかったにょ?)
(まりちゃゆっくちうまれたかったんだじぇ)
(いにゃかもにょ!!)
(ぱちぇをうんでくれないにゃんて、くじゅおやにぇ!!)
(わきゃらにゃいよぉー)
(たんちょー! ほうきぇー!!)

 口さえ欠損している個体もいるのに、れいむには彼女達の言葉が聞こえていたのである。

(ごめんね、赤ちゃん達ごめんね……。産んであげられなくてごめんね。
れいむなんかの子供じゃなかったら、産まれられたかもしれないのに……。ゆっくりできたかもしれないのに……)

 夜明けが来て朝日が顔を出し、眼が覚めてもれいむの心に光は射さなかった。








売ゆん婦シリーズはストレートな虐待というより、すっきりーとれいむの精神的な苦痛がメインです。
純粋なゆ虐を求める人には生温いかもしれませんが、その分は自分の他作品でやりたいと思うのでご了承下さい。
次回の売ゆん婦では主に情報屋まりさの描写をしたいと思っています。
愛でssを書こうとしてもまったくネタが思いつかないヤリまむあきでした。



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感想

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  • 6を… -- 2012-05-08 12:23:19
  • 凄くおもしろいのに6がないんだねーゆっくりまってるよー -- 2011-06-29 08:28:57
  • 続きを・・・ -- 2010-06-12 03:24:49
最終更新:2010年03月27日 18:20
ツールボックス

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