ふたば系ゆっくりいじめ 1114 老夫婦とまりさ3

老夫婦とまりさ3 9KB


虐待-普通 制裁 愛で 自業自得 駆除 飼いゆ 野良ゆ 赤子・子供 現代 虐待人間 愛護人間 四作品目です


四作品目です。

 >賢くなった原因
 注入+教育です。

 >創作の経験
 2ちゃんねるAA系列の板で少々あります。
 最近ではツクールを少々。

前作品の続きです。
虐成分は薄く、時間が急速に流れています。
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老夫婦とまりさ3


1.

「帰ったぞ。こいつに何か食べさせてやってくれ」

家に帰ったお爺さんはお婆さんに食事の用意を頼んだ。
食卓にはすでに何も残っていない。

「あら、でも残っているものに口に合いそうなものは…」
「どうだ、何か食べられそうなものはあるか?」

「この赤いのは何なのぜ?」

子まりさが興味を示したのは鮭の塩焼きであった。
普通のゆっくりにとっては毒になるだろう。

「食べてみるか?美味いぞ」
「お爺さん、そんなものを食べさせちゃ…」

「いい臭いなのぜ。いただきますのぜ」

お婆さんが制止するも、まりさは鮭を食べてみた。
するとどうだろうか、美味しそうに食べ始めたのである。

「お婆さん、どうやらこいつは普通のゆっくりじゃなくなったらしい」
「どういうこと?」
「多分だが…」

「むーしゃむーしゃ」

お爺さんは美味しそうに鮭を食べる子まりさを尻目に子まりさに起こったであろう突然変異について話した。
最初は信じられないというような顔つきだったお婆さんも現実を見て納得をした。
それにしてもいい加減な生物である。

「美味しかったのぜ。ごちそうさまなのぜ」

結局子まりさは鮭を食べ終えてしまった。
だが食べカスはそこら中に飛び散っていた。

「あらあら、いっぱいこぼしちゃったのね」
「食事の仕方までも教えなくてはならないのか…」

「ゆ?」

「飛び散ってるぞ。さっさと片付けろ」

「ゆ…本当なのぜ。ちゃんと食べるのぜ」

子まりさは座敷机の上の食べかすを舐め取り始めた。勿論べったりと砂糖水が机につく。
手がないゆっくりには仕方がないことだが、これはマナー上よろしくない。

「食べ方を教えるしかないか…」

お爺さんは本当は今すぐ教えたかったが、今日はもう遅いのでやめることにした。
仕方がないので明日は食事について教えることを計画した。

「明日は食事のことについて教える」
「頑張ってね」

「分かったのぜ」

子まりさの大きな転換となった日はこれで終わった。


2.

お爺さんの教育が始まってしばらく経った。
子まりさは人間と生活する上での最低限の知識を手に入れていた。
普通のゆっくりでは不可能な早さと言えるだろう。

「お婆ちゃんは何を読んでるのぜ?」

「新聞だよ。世の中のことが色々書いてあるんだよ」

子まりさは老夫婦がたまに見ている紙のことが気になった。
来たばかりは興味が沸かなかったが人間の暮らしが分かってくると様々なものに興味を持つようになった。

「ちょっと見せて欲しいのぜ」

「でもまりさに分かるかねぇ…」

子まりさは新聞を見せて貰ったが見ても全然分からなかった。
字とは全く縁のないゆっくりに分かるはずがなかった。

「これは…"高度な魔導書"なのぜ?」

「お婆ちゃんは魔導書なんてものは知らないけど多分違うと思うよ」

元いた群れの友人であるぱちゅりーがよく言っていたものと似ていたため、子まりさはそう思ったのである。
勿論それはチラシやら看板やらを適当に読んで適当なことを言っているだけである。

「そいつは文字だ。…知りたいなら教えてやってもいいぞ」

「ゆ!お爺ちゃんが教えてくれるのぜ?」

「途中で諦めないのならな」

「頑張るのぜ!」

子まりさの知能と向学心は日にちが経つにつれて上昇していた。
栄養のある様々な食べ物を摂取していたからであろうか、
お爺さんの教育の結果の賜物であろうか、とにかく成長していたのである。
諦めないという約束を取り付けたお爺さんは早速勉強の準備を始めた。
その顔は心なしか嬉しそうにも見える。

「じゃあちょっと待ってるんだ」

お爺さんは納戸へ行き、かつて教員であったころに使っていたプリントを持ち出してきた。
小学一年生用の国語の学習プリントである。
本来は書き順を覚えるためのものであるが充分な大きさなので利用することにした。

「まずは"あいうえお"からだが…」

お爺さんはあいうえおの文字が一つ一つ大きく書かれているプリントを子まりさに見せた。
まずは字の音と形を一致させる必要がある。

「この形の文字が"あ"だ」

「あ?」

「そうだ。覚えたか?」

「ちょっと難しい形なのぜ。ちょっと待って欲しいのぜ」

子まりさとプリントの睨めっこが始まった。
その時間は優に10分を越えていた。

(流石にゆっくりには難しいか…)

記号的なひらがなはゆっくりには理解が難しかったらしく時間がかかっている。
しかし残りの字については慣れてきたのか理解も早く、"いうえお"が終わったのは開始から30分ほど経った時のことである。

「多分覚えたのぜ!」

「よし、じゃあテストをするぞ。この文字はなんだ?」

お爺さんは"い"と書かれたプリントを子まりさの前に置いた。

「"い"なのぜ」

「よし、次だ。」

「"え"なのぜ」

「次だ」

「"う"なのぜ」

「よし、いいぞ。次だ」

お爺さんが置いたのは"あ"と書かれているプリントである。
"お"とも少し似ているためこれはどうだろうかと考えた。
案の定子まりさは答えをなかなか出せずにいる。

「どうした。分からないのか?」

「多分…"あ"なのぜ」

「正解だ。じゃあ最期にこれだ」

「"お"なのぜ!」

残り一枚は子まりさの前に置く前に答え始めていた。
どうやら二択で迷っていたらしい。

「全問正解だ。よくやった」

「これで"あいうえお"はマスターなのぜ!次を教えて欲しいのぜ!」

「悪いが畑仕事に行かないといかんのでな、お婆さんに教えて貰え」

「分かったのぜ」

ひらがなの学習の監督をお婆さんに交代し、お爺さんは畑仕事へ向かった。


3.

お爺さんの畑は山に近いところにあり、ゆっくりによる被害も多い。
お爺さんのゆっくり嫌いはそこから来ていた。
そしてこの日も人間の道理を知らないゆっくりがやってきた。
今日の招かれざる客はちぇんであった。

「わがらないよぉぉぉぉぉ!」

尻尾を掴まれちぇんは宙づりにされていた。
顔はぼこぼこに殴られ、尻尾が千切れそうになっている。

「ここは俺の畑でここにあるのは俺の野菜だ」

「わがらないぃぃぃぃぃ!」

お爺さんは手に力を込めた。ちぇんは潰そうと思ったのだ。
しかし、その力は弱まった。いつかの子まりさの言葉を思い出したのである。

(こいつにも子どもがいるんだな…)

「…放してやる。だがもう二度とここには来るなよ」

返事もなしにちぇんは山へと逃げていった。
子まりさの気持ちを汲み取ってのことであったが、
このことが後に子まりさを苦しめることとなるとはお爺さんは思いもしなかった。
畑仕事は順調に進み、特に何事もなくその日の仕事を終えた。


4.

お爺さんが家に帰ると子まりさが玄関に迎えに来ていた。
いつの間にか習慣となっている行為であった。

「おかえりなさいだぜ!」

「あぁ、ただいま」

「この子ひらがなもう全部覚えちゃったよ。凄いねぇ」
「頑張ったのぜ!」

「何。全部覚えたのか?」

「試してもいいのぜ!」

自信を持っているのか体を反って誇っている。
お爺さんはその姿を自分のかつての教え子と重ねて微笑ましく思った。

「よし、夕食の後に試してやろうか」

結果、全問正解であった。
"ぬ"と"め"の違いや"ね"と"れ"の違いは勿論のこと、"へ"と"え"の読み方、"は"と"わ"の読み方までも覚えていた。

「頑張ったんだな。偉いぞ」

お爺さんは子まりさを撫でてやった。
一瞬、子まりさはびくんとなったがすぐに気を許した。
おそらくは何かされるとでも思ったのだろう。
お爺さんは怖がられているということを体感的に知り、少し寂しく思った。

「じゃあ次はカタカナだな。また明日教えて貰うといい」

「ゆ!なんでもかかってこいなのぜ!」

子まりさの目は輝きで満ちており、今までで一番嬉しそうに見えた。
翌日のカタカナの学習は一日で終わってしまっていた。
正確には半日ほどであり、残り半分は簡単な足し算を勉強していた。
カタカナは全問正解であり、足し算も長考したものの殆ど正解することができていた。
お爺さんは子まりさの成長をお婆さんよりも喜び、正解するごとに褒めていた。


5.

「この部屋はお前が使って良いぞ」
「何か分からないことがあったら何でも聞いていいからね」

「ゆ!ありがとうなのぜ!」

翌日、子まりさは自分の部屋を与えられた。
かつて教育が始まった部屋であり、老夫婦の息子が使っていた部屋である。
部屋は整然としており、いつでも使える状況となっていた。
本棚には教科書を初めとする本があり、その他にも子まりさの興味を刺激するに充分なものが沢山あった。

「まずお前はこの本からだな」

お爺さんが本棚から取り出したのは一年生用の教科書である。
本は薄汚れて表紙はボロボロであるが各教科全て揃っている。

「頑張って読むのぜ!」

仮にぱちゅりーがこの場に居たとしたらこれらを全て"魔導書"として片付けてしまうだろう。
だが急速に知識を得てきた子まりさにとってはそれらが未知の世界を内包する素晴らしい物に見えていた。

「お婆ちゃん達は町まで買い物をしに行ってくるからよい子でお留守番してるんだよ」
「じゃ、行ってくる」

「行ってらっしゃいのぜー」

子まりさは老夫婦を見送ると、早速与えられた本を読み出した。

「漢字があるのぜ!読めないのぜ!」

子まりさはいきなり躓いたが、読めるところだけ読んでいった。
すると新出漢字のページを見つけることができた。

「凄いのぜ!この本さんは親切なのぜ!」

子まりさは新しく文字を学び、また読み返し始めた。
するとどうだろうか、今まで理解し得なかった世界が鮮明に思い描かれたのである。

「学校ってお爺ちゃんがいたところなのぜ!」

「クジラって何なのぜ…?雲さんなのぜ?」

「人間さんはそんなに高く跳べるのぜ!?」

「まりさも飛んでみたいのぜ…」

まりさは一つの物語を読み終えるとかつてない満足感を味わった。
新しい世界に触れることができるようにする文字がいかに凄いかがよく分かったようである。

「ふぅ…もう一回読むのぜ」

子まりさは飽きることなく物語を繰り返し読み続けた。
ある程度満足すると次の物語を読み始め、それはその本が終わるまで続いた。
そして最期のページに書かれていた綺麗な文字に気がついた。

「…しょうじって誰なのぜ?」

老夫婦の息子の名前であった。


6.

老夫婦が帰ってきたのは夕飯前ぐらいのことであった。
そのころには子まりさは国語を読み終え、算数と格闘をしている最中であった。

「お帰りなさいだぜ!」

「ただいま」
「あぁ、ただいま。どうだ本は面白かったか?」

「面白かったのぜ!でも分からないこともあるから教えて欲しいのぜ」

「よし、教えてやろう」

食卓を囲み子まりさは今日読んだ本のことについて興奮しながら話した。
クジラのこと、漢字の読み方のこと、引き算のことなどである。
お爺さんとお婆さんはそれに丁寧に答えていった。
しかしある質問で食卓の空気は一変した。

「あと"しょうじ"って誰なのぜ?」

「…」
「…」

お婆さんは顔を伏せ、お爺さんは何を言えばいいのかと顔を険しくした。
老夫婦の息子は飛び出すように都会へ行き、消息が知れない状態であるのだ。

「ゆ…?聞いちゃいけないことだったのぜ…?」

「…いや、いつかは話さないといけないことだったんだが、どうにも話しにくいことなんだ」

「どういうことなのぜ?」

「"しょうじ"は俺の息子だ」

お爺さんはぽつりぽつりと息子について語り始めた。
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感想

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  • 「くじらぐも」懐かしいwww
    今の教科書にも残ってるのかな?
    ※ゆっくりがみんなこのレベルだったら、人間も共存を考えただろうに。 -- 2018-03-09 06:25:49
  • もっとたかく!もっとたかく! -- 2010-09-30 00:10:23
  • くじらぐもはゆっくりできるよ! -- 2010-08-19 21:11:32
最終更新:2010年04月10日 20:16
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