ふたば系ゆっくりいじめ 354 久城学園の運動会~うえ~

久城学園の運動会~うえ~ 13KB


※久城学園の飼育を読んで居ないと不明瞭な部分が有るかもしれなかったり







キーンコーンカーンコーン

 ・・・ではなく。
 パンパン、パンパンと花火の音。
 突き抜けるような青い空に、白い雲・・・。
 その下で、緑色のテントとブルーシートが艶やかに光を移している。
 いいですねえ、この天気。
 ああ、申し遅れました。
 此処は遊栗町遊栗久城学園。
 私は総合理事長の久城枝葉と申します。
 ご見学の方でしょう?
 ごらんの通り、今日は運動会なのです。
 初等部、中等部合同の、ね。


−久城学園の運動会−


「えー、テステス。
 皆さん、今日は天候にも恵まれ絶好の運動会日和となりました。
 勉強、人間関係など、日頃のストレスを運動によって発散する良い機会です。
 可愛いゆっくり達とふれあい!
 勝敗に拘らず、怪我に気をつけ楽しく運動をしましょう。
 なお、一位のチームには私特製のご褒美を用意してあります。
 では、ここに、ドキッ☆餡子だらけの運動会、ポロリはないよ!の開催を宣言します」

「えー各のチームは、マスコットのゆっくりの下に集まって下さい。
 繰り返します、各のチームはマスコットのゆっっくりの・・・」


−れいむちゃんチーム− 

「偉大(グレート)お兄ちゃん」
「ああ、本質(イデア)か」
「・・・お母さん、なんでこんな名前付けたんだろうね・・・」
「さあ?」
 れいむのマークが入った鉢巻きを額に巻き、逆多兄妹は暗い気持ちになった。


−ぱちゅりーさんチーム−

「ううう・・・ぱちゅりーちゃんどぼじで死んじゃったのおおぉ。
 生きてたら・・・生きてたら貴方がマスコットだったのにぃぃぃ」
「益代姉ちゃん、仕方ないよ。良くあることだって!
 元気だしなよー!」
「・・・三太郎とはしっかり話をした方が良いみたいね・・・」
 芽出益代は、鬼居山四郎の将来について考え始めた。


−めーりんさんチーム−

「はーっはっはっは!めーりんが死んだと思ったろう?
 実はしっかり回収済みなのだっ!
 その証拠に溶けた帽子は一つしかなかったはずだっ!!!」
「三太郎お兄ちゃん、誰に話してるの?」
「いやいや、陽華。ゆっくりは(愚かで)可愛いなあ、って話だよ」
「うんうん、ゆっくりは可愛いよね!
 たまに、お帽子の中にゴミを集めてる汚くて可愛くないのも居るけど
 綺麗にしてたらゆっくりはかわいいんだよー」
「はっはっはっ、そうだなっ!(性格が)綺麗だったらなっ」
「そうだよー、わかってるねー」
「「はーっはっはっはっはっ」」
鬼居三太郎、芽出陽華は二人で明るい気持ちになった。


−ちぇんちゃんチーム−

「応雅(のうが)先生、応雅先生、もうみんな集まってますよ!」
「え、あああ、ご、ごめんなさい。どこに集まったら良いか分からなくなっちゃって」
「もう、ほら、こっちですよ」
「ごめんなさい・・・」
初等部教師、応雅安子(のうがやすこ)は生徒に連れられ列に付いた。
「アンコ先生遅いよー!」
「ごめんなさい、ごめんなさい。あと、私はやすこですぅ」


「さて・・・チーム分けは終わったようですねぇ。
 で、最初の種目は何だったでしょうか?」
「んと・・・ゆ人三脚ですね。」
「ふむ。無線を貸して下さいな。
 甘霧先生、高等部の甘霧先生、聞こえますかー?」
「はい、聞こえております」
「最初はれいむ種を用意して下さい。」
「わかりました。ほら、みんな、まずはれいむ種だ。」
「「はーい」」
 え、なんで高等部に連絡したかって?
 今日は高等部の生徒達は裏方なんですよ。
 まあ、彼らが小さいときにはその上の方が同じ事をしていたわけです。
 みんな進んでお手伝いしてくれますよ、良い子ですからねえ。



−ゆ人三脚−
「では皆さん、ゆ人三脚のルールを復習いたしましょう。
 この、高等部のお兄さん、お姉さんが用意してくれたれいむちゃんのおリボンと、
 皆さんの足をひもで結びます。
 れいむちゃんと同じスピードで走らなければ、
 皆さんはれいむちゃんを引きずることになってしまいますよー。
 早くゴール出来た人にあまあまが送られます!」
 あまあま、と聞いて各チームに配られたれいむが一斉に騒ぎ始める。
「ようし!れいむぜったいにあまあまをもらうよ!」
「ばかなにんげんにしてはきがきくね!」
「はやくあまあまもってきてね!」
「にんげんははやくしんでね!
 あまあまとうしろのおおきなおうちはれいむがもらってあげるよ!」
「ゆ?おにいさんどこかでみたきがするよ・・・だからあまあまちょうだいね!」
 れいむちゃんチーム逆多偉大は、慌ててリボンから校章の入ったバッチを外し、
 誰にも見られてないかときょろきょろと周囲を見回した。
「ふ・・・奇妙な物だな、人の縁というのは」
「予定調和でしょうに」
「うるさいよ、イデア!」


パアン
「さあ、各チーム一斉にスタート!
 実況は私、理事長久城、理事長久城でお送りしております
 一番はれいむチーム!ちょっとれいむを引きずって居ますが、問題はありません!
 速いですねえ!ダントツです!」
「ゆがああああ、おねえざん、やべでぇぇぇぇぇぇ」
「あまあまが欲しいんでしょ!?少しくらい痛いのは耐えなさい!」
イデアが走るたび、少しずつ、少しずつれいむの底が削られていく。
れいむは、何とか体制を立て直し跳ね出そうとはしているものの、
イデアの走る速度が速すぎるために結局転び、再び引きずられる。

「二位はぱちゅりーチーム!意外に普通だ!?」
「ゆっほっゆっほっ!」
「くそっ・・・!このままじゃあ・・・
 れいむ、ブーストするぞっ!!」
「ゆっ?なんだかよくわからないけどわかったよおにいさん!
 あとであまあまちょうだいね!」
「よしっいくぞおぉぉぉぉ!」
 そう言うやいなや、れいむを前方へ蹴る山四郎。
「ゆが!?」
「おお、はやいはやい」
 目を細め、首を横に振りながらスピードアップをアピール。
 速度をぐんぐんと増し、
 前方のれいむチームに迫ったその時であった。
ブチィ
 なんと、れいむのリボンが千切れてしまったのだ!
「ゆがっ、れいむのおりぼんさんがあぁぁぁぁ」
 そのまま、グラウンドの端にあるサッカーゴールに吸い込まれるれいむ
「おおおっ!めーりんチーム、なんとれいむをドライブシュートだっ!
 しかし、ゴールポストにはじかれたーっ!
 さすが伝説のゴールの守護神!ペナルティーエリア外からはゴールさせないっ!」
ゴールポストに、顔面から当たったれいむ。
直撃の瞬間、歯が砕けた。
しかし、れいむにかかるは慣性の法則。
運動を止めぬ非情の法則。
ゴールポストをはさんで、体がひしゃげる。
それでも体は前に進む。
れいむの意志とは関係なく、体は、すすめ、すすめとの法則の囁きのまま前に進み、
れいむの体は、ゴールポストによって二つに分断された。
「うがああああ、畜生っ!」
「どぼじでごおるぼずどがとめちゃうのおぉぉぉぉ!」
残されたのは、うなだれる鬼居山四郎と、トラウマを刺激された森崎先生だけであった。

「残念っぱちゅりーチーム失格っ!
 繰り上がって二位はめーりんチームだ!ここはやっぱり普通だーっ!!」
「なにやってる、芽出、走れーっ!」
「だめだよ先生、れいむちゃん引きずったら可愛そうでしょ?ねーっ」
「ゆーっ」
「がんばろう、えっほっえっほっ!」
「ゆっほっゆっほっ!」
 前方の、れいむチームとの差はどんどん開くが、楽しそうな一人と一匹。
 ゆっくりと人間が協力する姿がそこにはあった(人間が合わせてやっているとも言う)
「ようし、これで一位間違い無しねっ!」
 れいむチームが最後のコーナーに差し掛かったときであった。
「ゆあああああ、あんこさんでないでえぇぇぇぇぇ!」
 ついにれいむのあんよが破れ、グラウンドに餡子のラインを引き始めた。
「がんばれっ!もうすぐゴールだっ。」
「とまっでぇぇぇぇぇぇぇ!」
 そのまま、ゴールへ。
「もっど・・・ゆっぐり・・・したか・・・」
 れいむは永遠にゆっくりしてしまったが問題はない。
 足とゆっくりが繋がってさえいれば良いのだ。
「ああーゴールされちゃったね」
「ゆがーん」
「でも、最後まで走ろうね」
「あまあまがああああ」
 諦めず、最後まで走り通そうとするめーりんチーム。
 そして、最後のコーナーに差し掛かったとき。
ズルッ
「あっ!」
「ゆっ?」
 グラウンドの餡子を踏んで陽華が転倒。
 そのままれいむへ吸い込まれるように・・・
「ゆぴっ」
 れいむを潰してしまい、あーあ、汚れちゃった、と言いながらゴールしたのであった。

「おやっ、そう言えばちぇんチームの姿が見えませんが、どうしたのでしょう?」
「理事長先生ー、アンコ先生が転んでれいむ全部潰しましたー」
「ごごごごめんなさいー」
「・・・ちぇんチーム失格、と。
 そんなこんなで、第9走者まで全員が走り終わりましたー。
 一位はやっぱりれいむチーム!二位が意外のめーりんチーム。
 三位はぱちゅりーチーム!ちぇんチームは例年通り失格です!
 では、商品のあまあまでーすっ。
 ゆっくり達にもあげるので、
 各チームの先生達は残ったれいむちゃんも連れてきてくださいね!」
「ゆっ!あまあまだって!」
「やったーっ、たのしみだねっ!」
「れいむたちはついににんげんがひとりじめしてるあまあまをとりかえしたんだね!」
「それじゃーれいむちゃんたちはグラウンドに落ちてるあまあまを食べていいですよー」「「「ゆわーい!」」」
 グラウンドに落ちた大量の餡子を食べていくれいむたち。
 他のれいむの死に様は見せられていないし、
 地面に落ちた飾りは先生が全て撤去済みである。
 そうして、グラウンドが綺麗になった頃、再び理事の声が響き渡った。
「はーい、じゃあ、人間さんにもあまあまを用意しまーす」
「ゆっ!れいむたちあれだけじゃぜんぜんたりないよ!」
「にんげんなんかにあげなくていいから、かわいいれいむにちょうだいね!」
「おやおや、れいむちゃん達も食べたり無いんですねー
 では、もっと食べたい子は先生に付いてきてね。」
「「「ゆっ!みんなであまあまをとりかえすよっ!」」」
 理事長の後ろをぞろぞろとついて行くれいむの群れ。
 理事長はそのまま校舎に入り、たくさんの羊羹を持って帰ってきた。
「れいむたちは満足して帰っちゃいましたー。
 これは、頑張った皆さんの分のあまあまでーす。
 お弁当の時間に配りますから、楽しみにしてくださいねっ!」
 理事長の後ろには、一匹のれいむも残っては居なかったが。



「はーい次の種目は・・・綱引きでーす!
 まりさちゃん、カモーン!」
 理事の声に、高等部の生徒達が大量のまりさを連れて入ってきた。
「はい、ゆっくりと人間が協力して、
 ロープの中心の結び目を自軍の陣地にいれれば勝ちです!
 じゃあ、一回戦いってみましょう!」


まりさVSめーりん
「鬼居先生、中等部以来の決着を付けさせて貰います!
 特製のお汁粉はこちらがもらいますよっ!」
「芽出先生・・・貴方と争わなくてはいけないとは・・・。
 しかしっ、それでも食べたい餡子があるんだぁー!」
「はいはい・・・えー・・・まりさチームは人間とまりさが交互に並んでますね。」
「ええっ、人間とゆっくりの共存を表現してみました!」
「めーりんチームはまりさたちが前ですか・・・。」
「おうっ!前方で頑張るゆっくりを見れば後ろの生徒達にイライラパワーが貯まります!
 それを、綱にこめて引っ張ると言うわけです!」
「ほほう。しかし、貴方そんなに甘い物好きでしたかねえ?」
「理事先生の特製は初等部の頃から好物です。
 あれ目当てで生徒達も頑張ってるようなものですよ!」
「嬉しいこと言ってくれますねぇ。」

「では・・・はい、皆さん綱に手をかけて。
 まだ、持ち上げちゃだめですよー・・・
 位置について・・・よーい・・・パアン!」
 スタートの合図と共に、綱が持ち上がる。
 同時に、綱を加えていたまりさたちも・・・。
 アゴ?の力だけで、綱に宙ぶらりんになる形になったまりさたちは、
 次々に下に落ちていった。
「オーエス!オーエス!」
 競技に夢中の生徒達は、まりさが足下に居ることも気づかずに綱を引く。
 優勢なのはまりさチーム。
 しかし、ぐっと、綱がまりさチーム側に寄ったその時、悲劇は起こった。
 人間まりさ人間まりさ、と交互に並んでいたまりさチームは、
 綱を引っ張るために下がった際にまりさを踏んでしまったのだ。
「ゆびぃ!」
「やべで、づぶれるぶぶぶ」
「いだいいだいいだいいだいい」
 まりさの中身は餡子である。
 当然、滑る。
 おもわず、一斉に尻餅をつく生徒達に、まりさは潰されてしまったのだった。
 尻餅をついてしまえば、綱引きの勝敗は決まったも同然。
 今がチャンスとばかりに、めーりんチームが綱を引く!
 ぱちゅりーチームの人間が盾となって、
 めーりんチームのまりさからはぱちゅりー側のまりさの惨劇は見えていない。
 めーりんチームのまりさも、多少は落ちているが、半数がまだ綱にしがみついていた。
 めーりんチームのまりさの方が根性があったのだろう。
 それとも「落ちたら後で潰す」と、鬼居先生が念を押したためだろうか?
 ともかく、綱と共に引きずられるぱちゅりーチーム。
 そしてそのまま、尻の下で生き残っていたまりさをペースト状にしていった。
 めーりんチームの方は、まりさを前方に置いたのが幸いし、まだ死んだ個体は居ない。
ピーッ
 終了の合図。
「めーりんチームの勝ち~っ」
「「「やったーっ!!」」」
 うなだれるぱちゅりーチームとは逆に、万歳で喜ぶめーりんチーム。
 結果、綱は地面に落下。
 しがみついていたまりさと、その下にいたまりさをその重圧で、分断した。
「「「ゆばえあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」」
「「「ゆべしっ!」」」
 喜ぶ生徒達は足下など見ては居ない。
 うなだれる生徒も然りであった。
「さーお菓子を配るよー。お弁当の時間に食べてね~」
 との理事長の声に、生徒達は殺到。
 かろうじて生き残ったまりさも踏みつぶし、
 お菓子を貰うと意気揚々と自分のチームへ引き上げていった。

れいむVSちぇん
「よし!行こう、行こうぜみんな!」 
「「おう!」」
 とやる気十分のれいむチーム。
「みなさん、ががが、がんばりましょうねっ!」
「アンコ先生、転ぶなよー」
 と、生徒に心配されているちぇんチーム。
 勝負は、あっさり着いた。
 前の惨劇をしっかり見ていたまりさたちの逃亡、という形によって。
 実はこの競技、まりさ種を使うのには訳がある。
 逃亡を防止するため、帽子を取っておかなければならないのだ。
 それを忘れた応雅先生の失敗であった。
「あああ、まって、まってえぇぇぇぇ」
「ちぇんチーム・・・失格。
 はあ・・・またですか応雅先生。
 あ、無線貸して下さい。」
 そう言って、無線機を手に取ると再び中等部に連絡をした。
「江迎一先生、ゆっくりまりさの群れが逃亡しました。
 おそらく、そちらに戻ると思われますので、しっかり対策をお願いしますね。」
「わかりました。再確保しておきます」
「よろしく。
えーみなさん、残念でした。
 では、最後に決勝戦、めーりんVSれいむチームを行う予定でしたが、
 まりさの数が足りなくなってしまったのでゆっくり無しで行います
 残ったゆっくりの皆さんは、あまあまを取りに来てくださいねー」


      • 普通に鬼居チームが勝ちましたとさ。



続いたらいいな。








後書き

長さってどの位から分けると丁度いいんでしょうね?
よく分かっていないんですが、長くなるかもしれないので前後編です。

あと、前作で名前について突っ込みがありましたが、
逆多偉大→さかたグレート→ぎゃくたいだい→虐待だい
です。
いや・・・変な名前付けるよりは良いかと思いました。ごめんなさい。
久城先生も、くじょうしよう→駆除しようだったり


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このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

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  • 逆多兄妹の名前がひでぇw -- 2010-11-11 20:27:40
最終更新:2009年10月25日 07:25
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