ドラゴンスピリット

DRAGON SPIRIT

DRAGON SPIRIT 新たなる伝説

機種:AC, X68k, PCE, FC, PS, PS2, PSP, PS3, 360, NS, PS4
作曲者 (AC, X68k):細江慎治 (MEGATEN HOSOE)
ミュージックドライバー、効果音 (X68K):TONBE
編曲者 (X68k):川野俊充 (HACHIMITSU KAWANO)
サウンドプログラマー (PCE):小林たかとし? (TOSHI KOBASAN)
サウンド (PCE) *1:細江慎治 (MEGATEN HOSOE)、石井悦夫 (ASTRON ISHII)、川元義徳 (KAWAGEN)、野口和雄 (THUNDER NOGUCHI)
サウンドデザイン (FC):前川征克 (ぶるじょあ きよし)
開発元:ナムコ、電波新聞社 (X68k)、ナウプロダクション (FC)
発売元:ナムコ、マイコンソフト (X68k)、ナムコット (FC)
発売日:1987年6月20日 (AC)、1988年9月23日 (X68k)、1988年12月16日 (PCE)、1989年4月14日 (FC)、2022年3月3日 (NS, PS4)

概要

ゼビウス』の流れを汲む対地対空撃ち分けの縦STG。
王道SF的世界観と一線を画したファンタジー風の世界観が特徴で、飛竜への変身能力を授かった青年が主人公。

幻想的な「オープニング」から一転、「出発」で浮遊感があふれ「エリア1」に切り替わるのはなかなか印象的。
各エリアと楽曲の一体感が素晴らしい。
作曲担当の細江慎治氏は当時アルバイトで、本作がデビュー作である。
制作時、サウンドチームではなかった為、エディターの提供も無かったがアセンブラで入力。FM音源以外の各音源の解析も担当した。
音色については作る時間も腕もあまりなく、既にあるものだけで作ったため「聞いたことあるものばかり」と振り返っている。*2
ドラゴンの羽の音は傘やビニール袋の音を利用している。

「エリア1」は初出サントラへの収録時に終盤部へメロディが追加されたが、これは細江氏が後で作ればいいと思っていてそのまま忘れていたもの。*2 *3
この完全版ともいえる音源はのちに『細江慎治 WORKS VOL.1 ~ドラゴンスピリット~』にロングバージョンとして収録された。
『ナムコ・ビデオゲーム・グラフィティ Vol.2』では、細江氏が意外と気に入っているのはAREA 9 *4 、「エンディング」だとしていた。
「ラストシーン」のアリーシャ姫との再会は当初無音だったが、細江氏の演出により音が付けられた。
姫のボイスは細江氏と同期の女性のものとのこと。*5 *6

PCエンジン版の評価が高いが担当した川元義徳氏は音色作りに「FM音源の計算式からデータを取った」という。*7

ファミコン版は『ドラゴンスピリット 新たなる伝説』というタイトルで移植された。
ストーリー的には続編にあたり追加要素もあるが、音楽はアーケード版をアレンジしたものを使用している。
なお各AREA名(THE PALEOZOIC ERAなど)はファミコン版が初出であり、オリジナルのアーケード版には存在しない。
アーケード版とは別の舞台であるため、ファミコン版のAREA名をアーケード版にも適用するのは厳密には誤り。

サウンドセレクトの入り方
  • (PCE)タイトル画面時に左、右、下、上、セレクトを押しながら左の順にボタン入力。
  • (FC(タイトル画面時に2コントローラの上およびABボタンを押しながらリセット。

(次作:ドラゴンセイバー

収録曲

曲名 補足 順位
アーケード版
クレジット ビクター版、Apple Music版には収録なし
(FC)「スタート」
オープニング FC版でも使用
(PCE)「START」にモチーフを使用
出発 (PCE)「STARTING(海)」
エリア1 AREA 1
(PCE)「AREA 1(古代)」
(FC)「AREA 1 (THE PALEOZOIC ERA)」
アーケード30位
一面86位
ボスA AREA 1, 6ボス
(PCE)「AREA 1,6 BOSS」
エリア2 AREA 2
(PCE)「AREA 2(火山)」
(FC)「AREA 2 (VOLCANO)」
アーケード220位
ボスB AREA 2, 8ボス
(PCE)「AREA 2 BOSS」
(FC)「BOSS」、「ガルダ (真の姿)」
エリア3 AREA 3
(PCE)「AREA 3(密林)」
(FC)「AREA 3 (JUNGLE)」
シューティング71位
第2回アーケード271位
ボスC AREA 3, 5, 7ボス
(PCE)「AREA 3,5 BOSS」
エリア4 AREA 4
(PCE)「AREA 4(砂漠)」
(FC)「AREA 4 (GRAVE YARD)」
エリア5 AREA 5
(PCE)「AREA 5(洞窟)」
(FC)「AREA 5 (CAVE ROAD)」
エリア6 AREA 6
(PCE)「AREA 6(氷河)」
(FC)「AREA 6 (GLACIER LAND)」
第1回76位
第10回744位
マイナーレトロ23位(PCE)
アーケード34位
第2回アーケード109位
冬・雪・氷31位
歴代190位
エリア7 AREA 7
(FC)「AREA 7 (DEEP SEA)」
エリア8 AREA 8
(FC)「AREA 8 (DARK QUARTERS)」
エリア9-1 AREA 9 Part 1
(PCE)「AREA 7(魔宮 前半)」
(FC)「AREA 0」、「AREA 9-1 (DARK CASTLE前半)」
エリア9-2 AREA 9 Part 2
エリア9-3 AREA 9 Part 3
(PCE)「AREA 8(魔宮 後半)」
(FC)「AREA 9-2 (DARK CASTLE後半)」
ボスD AREA 9 ボス
(PCE)「AREA 7 BOSS」
(FC)「ヒュドラー」、「ガルダ」
ラストボス AREA 4ボス、AREA 9ラストボス
(PCE)「AREA 4,8 BOSS」
(FC)「ザウエル」
ラストシーン (PCE)「ALISHA(救出)」
エンディング (PCE)「ENDING CREDITS」
FC版でもイントロを除き使用
アーケード96位
第2回アーケード271位
エンディング217位
ネームエントリー1位
ネームエントリー2~5位
コンティニュー FC版でも使用
おまけ 未使用曲
(X68k)深夜ローディングミュージック
(FC)「巫女」
X68000版 新規楽曲
X68000深夜ローディング/エンディングミュージック TRANSPLANTATION STAFF
実際の深夜ローディングミュージックには「おまけ」が使用されている
PCE版 新規音源
DRAGON VOICE 効果音
電源投入時に鳴る
JUST BEFORE A LAST BOSS (ボスのいびき) 効果音
『ナムコ・ビデオゲーム・グラフィティ VOLUME.4』収録アレンジ
ドラゴンスピリット (アレンジ・バージョン) 原曲:「エリア1」、「エンディング」
編曲者:米光亮
『太鼓の達人シリーズ』収録アレンジ
ドラゴンスピリットメドレー 原曲:「エリア1」→「エリア6」→「エリア3」→「エリア1(+エンディング)」
編曲者:増渕裕二
ファミコン版 新規楽曲
オープニングデモ 作曲者:前川征克?
『This is namco!』収録アレンジ
ドラゴンスピリット 原曲:「エリア1」
アレンジ:磯田健一郎、光田健一
『細江慎治 WORKS VOL.1』収録音源
エリア1 (ロングバージョン) 1分48秒からの16小節間にメロディパートが追加された、ビクター版に収録されていたバージョン
実際にはロングバージョンではない
GLACEIR LAND 原曲:「エリア6」
編曲者:米光亮
「GLACIER LAND」の誤植の可能性あり
JUNGLE 原曲:「エリア3」
編曲者:JEET SINGH

サウンドトラック

ナムコ・ビデオゲーム・グラフィティ Vol.2

アーケード版、メロディ追加版を収録

ナムコ・ビデオゲーム・グラフィティ VOLUME.4

米光亮氏による「ドラゴンスピリット (アレンジ・バージョン)」を収録

This is namco!


磯田健一郎氏、光田健一氏によるアレンジバージョン「ドラゴンスピリット」を収録

ドラゴンスピリット~エモーショナル・サウンド・オブ・ナムコット~

PCエンジン版を収録

ゲームサウンドミュージアム ~ナムコット編~ S4 ドラゴンスピリット 新たなる伝説

ファミコン版を収録

細江慎治 WORKS VOL.1 ~ドラゴンスピリット~


アーケード版を収録

HuCARD Disc In BANDAI NAMCO Games Inc.Vol.1


PCエンジン版を収録

ナムコサウンドミュージアム from X68000


X68000版を収録

ドラゴンスピリット オリジナルサウンドトラック

各種サブスクリプションサービスでの配信。
アーケード版を収録。

関連動画

AC版 (Wii VC AC) プレイ動画

『細江慎治 WORKS VOL.1 ~ドラゴンスピリット~』

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最終更新:2023年12月17日 09:06

*1 作中の表記はAC版と同じく“MUSIC COMPOSER(作曲者)”

*2 『ナムコ・ビデオゲーム・グラフィティ Vol.2』ブックレット p. 1より

*3 「他の曲でもいっぱいある」とも語っている

*4 ビクター版はメドレー形式の収録で、「AREA 9」は「エリア9-1」、「エリア9-2」、「エリア9-3」、「ボスD」を含む。このため、具体的な曲を指しているか、AREA 9全体の雰囲気を指しているのかは不明

*5 イベント「エスプレイド クリスマスパーティー 〜エムツーショットトリガーズ弩感謝祭Ⅱ〜」から「アレンジBGM『DriveWaves2019』スーパースィープトークショー」コーナーより

*6 細江慎治氏のPeingへの質問に対する回答より

*7 川元義徳氏のツイート