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*マグナカルタ2 【まぐなかるたつー】 |ジャンル|愛と憎しみのRPG|#amazon(B000BQT6X0)| |対応機種|Xbox 360|~| |メディア|DVD-ROM 2枚|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|SOFTMAX|~| |発売日|2009年8月6日|~| |定価|8,379円(税込)|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |廉価版|プラチナコレクション&br()2010年8月5日/3,990円(税込)|~| |判定|なし|~| |>|>|CENTER:''マグナカルタシリーズ''&br()[[マグナカルタ]] (PSP) / ''2''| ---- #contents(fromhere) ---- **ストーリー >かつて世界規模の大戦により、焦土と化したランツハイム大陸。~ 終戦の後(のち)千年の刻(とき)は流れ、豊穣なる大地は甦った。だが多様な種族が共存したこの地に、再び戦争の影が暗雲となって立ち込める。~ それは、ランツハイム王国の女王イブリンを、宰相シュエンザイトが暗殺したことに始まった。 > >シュエンザイトの暴走は止まらない。~ 女王の一人娘である王女ルゼフィルダを幽閉し王位を簒奪すると、自分に楯突く者を次々と葬っていった。~ そんな中、ルゼフィルダ王女は辛くも脱出に成功する。~ 王女は大陸南部の都市「アバジェット」を治めるアレックス伯爵と手を組み、護国を御旗に「南部軍」を結成、シュエンザイト率いる「北部軍」に反旗を翻すことになる。 > >ランツハイム暦1150年。~ シュエンザイトは本核的に南部軍の掃討に乗り出し、ついに「ランツハイム内戦」が勃発した。~ 開戦当初、王女の王位復権を旗印に掲げた南部軍の勢いに押され、北部軍は首都ベルフォートまで撤退することになる。~ しかし、ベルフォートまで進撃し、意気揚々と首都へ足を踏み入れた南部軍を待っていたのは、怪物兵器「センティネル」を従えたシュエンザイトであった。 > >一方的な虐殺が始まる。~ 巨大な怪物の畏怖すべき力に、為す術もなく敗退を余儀なくされた南部軍は、拠点であるアバジェットにまで追い詰められる。~ 王女ルゼフィルダはセンティネルに対抗するため、自ら「対センティネル部隊」を創設して前線に出るものの、不利な戦況を打開できずにいた。~ 焦燥に駆られた王女は、センティネルの製造方法を探るため、彼女の護衛兼偵察員「ルウ」をベルフォートへ送り込む。~ ルウは情報の入手に成功するが、北部軍に見つかってしまう。 > >ルウを救うため、ベルフォートへ向かったルゼフィルダ。~ 敵の執拗な追跡をかわしながらルウと共に帰還を試みるが、やがて悪名高き北部軍の将「弑逆のエルガー」が、二人の前に立ちはだかる。~ 王女を守るため剣を繰り出すルウであったが、力の差は歴然であった。 > >ルウにとどめを刺そうとするエルガー。~ しかしその剣は、瞬間的に二人の間に割って入ったルゼフィルダの胸を貫いていた! (公式サイトより抜粋) **概要 韓国の人気RPG『[[マグナカルタ]]』の2作目。前作は「韓国のFF」と言われた作品であったが、その出来は当時の[[オンライン>ファイナルファンタジーXI]]を除く[[FFシリーズ>ファイナルファンタジーシリーズ]]のナンバリング最新作『[[FFX>ファイナルファンタジーX]]』などと比べれば雲泥の差であり、正に「韓国のFF(笑)」といった状態であった。~ その続編である本作の前評判は当然最悪であり、体験版の不出来も相俟って前評判は悪かった。 //KOTY大賞の候補として期待されていたが…… **特徴・評価点 -戦闘システム --戦闘システムが一新されており、Aボタンで攻撃、Xボタンでスキルを発動するなど、一般的なARPGに近いシステムになっているが、そこに独自の要素が盛り込まれている。 --スキルは「必殺技」と「錬換術」の2種類があり、それらを発動するためには「カン」と呼ばれる一般的なRPGでMPにあたる物が必要である。また、カンも「力のカン」と「属性カン」の2種類が存在し、これらは敵を攻撃する事によって発生するものである。 ---必殺技を発動するには力のカンが必要であり、これは敵を攻撃する事によりキャラクターの体内に蓄積されていく物である。よって、一般的なRPGのMPの様に貯蓄する事が可能である。 ---錬換術を発動するには属性カンが必要であり、これは敵を攻撃する事によりフィールド上に発生するものである。よって、別の場所に移動すれば属性カンを溜め直す必要があり、また、敵が錬換術を使用すれば属性カンが消費されるため、こちらは錬換術を発動できなくなる。 --キャラクターには「カウンター」「防具破壊」などの固有技があり、これは一定条件を満たした状態でBボタンを押す事により発動する事が出来る。 --攻撃やスキルを発動するとスタミナが消費され、スタミナを使い切ったキャラクターは「オーバードライブ」状態になる。 ---オーバードライブ状態になったキャラクターは攻撃力が1.5倍になるが、攻撃が途切れた場合「オーバーヒート」状態になってしまう。 ---オーバーヒート状態になったキャラクターはスタミナが回復するまで行動不能になってしまう。 --方向パッドの各方向がパーティメンバーの各キャラクターに対応しており、戦闘中に方向パッドを押す事により、その方向に対応したキャラクターに、操作キャラクターを変更する事が出来る。 ---操作キャラクターがオーバードライブ状態の時に何らかのスキルを発動させてオーバーヒート状態になった状態で、他のキャラクターに操作キャラクターを変更する事により、その2名のキャラクターの間に「チェーン」が発生する。 ---チェーンが発生した場合、片方のキャラタクーがオーバーヒート状態になっている間に、もう一方のキャラクターのスタミナを使い切ると「チェーンドライブ」状態になる。 ---チェーンドライブ状態になったキャラクターは攻撃力が2倍になるが、攻撃が途切れた場合オーバーヒート状態になってしまう。但し、チェーンドライブ状態の時に何らかのスキルを発動すれば「チェーンブレイク」が発生し、チェーン状態の2名のスタミナが全回復する。 ---チェーンブレイクを成功させれば、スタミナを回復させつつ敵に多大なダメージを与える事ができるため、爽快であるが、失敗すれば2人のキャラクターがオーバーヒート状態になり、行動不能になってしまうため、危険も大きい。 --一見複雑そうに見える戦闘システムであるが、チュートリアルが充実しているため、初心者でも安心してプレイする事が出来る。 -スタイルシステム --各キャラクターは2種類の武器を扱う事ができ、そのどちらを装備させるかにより主人公の「ジュト」なら攻守バランスが取れた「片手剣スタイル」と攻撃に特化した「両手剣スタイル」、ヒロインの「ルゼフィルダ(以下ゼフィ)」なら回復系の連換術中心の「ロッドスタイル」、風属性の攻撃錬換術中心の「扇スタイル」といった具合に、戦闘スタイルが変化する。 --また、スキルポイントを消費する事により、それらのスタイルのスキルを習得したり、ステータスを強化する事ができる。 -武器の強化システム --本作の武器は、「カモンド」というアイテムを装填する事により、性能をカスタマイズする事が出来る。 --カモンドには能力値を上げる「能力カモンド」、状態異常にかかる確率を下げる「状態カモンド」、武器に特殊能力を持たせる「特殊カモンド」の3種類が存在する。 -ストーリー --本作のストーリーは北部軍の攻撃により故郷と姉を失った主人公の「ジュト」が、姉の仇を討つためにヒロインの「ゼフィ」が率いる南部軍の特殊部隊「対センティネル部隊」に入隊し、北部軍との戦いを繰り広げるというストーリーである。 --王道ではあるが纏っており、前作で問題視された露骨なお使いイベントもサブイベントを除いてほとんどないため、絶賛という程ではないがストーリーは好評である。 --日本のRPGの王道的な展開が多く、日本のRPGが好きなプレイヤーでも安心して楽しむ事が出来る。 -本作には、多彩なクエストが用意されており、ストーリーを進めるだけではなく寄り道を楽しむ事も出来る。 --また、本作のクエストは基本的にストーリー進行に合わせた場所に配置されているため、クエストを発生させるために前のマップに戻る必要が少ない。 -グラフィックは当時のRPGとしては高水準である。 -福山潤氏や平野綾氏などの豪華声優陣を起用しており、声優ファンには嬉しい仕様である。 **問題点 -ストーリー中に、日本の様々なRPGで見られる展開が多いため、日本のRPGにやりなれたプレイヤーには新鮮味に欠けるストーリーでもある。 -戦闘中の味方のAIの頭が悪い。 -「ルウ」の「サンダーボルト」と「ゼフィ」の「エアロベール」が強すぎる。 --サンダーボルトはルウの「手裏剣スタイル」で習得する事が出来るスキルであり、雷の属性カンを6消費するもののダメージ量が高すぎるため、中盤までのボスは2~3発程で倒す事が出来る。 ---特に、終盤ではカンの消費を抑えるカモンドを入手する事が出来るため、終盤ではサンダーボルトが使い放題になってしまう。 ---ただし、中盤までは雷の属性カンを6まで溜めるのはかなり大変であるため、そうそう使えるものではなく、また終盤では敵が強くなり、サンダーボルトだけでは勝てないため、バランスブレイカーとまでは言えないかもしれない。 --もっとタチの悪いのが、ゼフィの「扇スタイル」で習得できるエアロベールである。このスキルは味方一人が物理攻撃を受けなくなるのだが、本作の敵の攻撃はほとんど物理攻撃に設定されているため、これを使えばほとんどダメージを受けなくなってしまう。 ---また、風の属性カンを2しか消費しないため、実質使い放題であり、これを味方全員にかけ続けるだけで敵からほとんどダメージを受ける事なく勝ててしまうため、完全なバランスブレイカーである。 -前作程ではないが、ロード時間が長い。 --ただし、本作ではロード中にはキャラクターや用語の解説が入る、前回のマップは記憶されているため建物から出るときなどはロード時間が短いなどストレスを軽減する工夫がされている。 --ちなみに、本作のストーリーは専門用語が多いが、上記の仕様のため、結果的にではあるが、専門用語が分かり難いという事が少なくなっている。 -マップを切り替える時に非常に低確率で味方が消滅するバグが起こり、場合によっては進行不能になってしまう。 --ただし、このバグが発生するのは非常に稀であるため、一度も発生しなかったというプレイヤーも多い。 -本作の敵キャラの一人「エルガー」は正体を隠すために、声優を????にしてあるが、はっきり言ってバレバレである。 --むしろ、下手に声優の名前を伏せたため、色々と勘ぐられてプレイヤーに正体がバレたと言っても良い。 **総評 前作はあまりの不出来に「韓国のFF(笑)」と言われており、また本作の体験版の出来も悪かったため、前評判は悪かった。~ しかし、実際発売されて見れば評価は一変、現在では、良作とは言えないものの、そこそこ面白いRPGという評価で落ち着いている。
*マグナカルタ2 【まぐなかるたつー】 |ジャンル|愛と憎しみのRPG|#amazon(B000BQT6X0)| |対応機種|Xbox 360|~| |メディア|DVD-ROM 2枚|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|SOFTMAX|~| |発売日|2009年8月6日|~| |定価|8,379円(税込)|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |廉価版|プラチナコレクション&br()2010年8月5日/3,990円(税込)|~| |判定|なし|~| |>|>|CENTER:''マグナカルタシリーズ''&br()[[マグナカルタ]] (PSP) / ''2''| ---- #contents(fromhere) ---- **ストーリー >かつて世界規模の大戦により、焦土と化したランツハイム大陸。~ 終戦の後(のち)千年の刻(とき)は流れ、豊穣なる大地は甦った。だが多様な種族が共存したこの地に、再び戦争の影が暗雲となって立ち込める。~ それは、ランツハイム王国の女王イブリンを、宰相シュエンザイトが暗殺したことに始まった。 > >シュエンザイトの暴走は止まらない。~ 女王の一人娘である王女ルゼフィルダを幽閉し王位を簒奪すると、自分に楯突く者を次々と葬っていった。~ そんな中、ルゼフィルダ王女は辛くも脱出に成功する。~ 王女は大陸南部の都市「アバジェット」を治めるアレックス伯爵と手を組み、護国を御旗に「南部軍」を結成、シュエンザイト率いる「北部軍」に反旗を翻すことになる。 > >ランツハイム暦1150年。~ シュエンザイトは本核的に南部軍の掃討に乗り出し、ついに「ランツハイム内戦」が勃発した。~ 開戦当初、王女の王位復権を旗印に掲げた南部軍の勢いに押され、北部軍は首都ベルフォートまで撤退することになる。~ しかし、ベルフォートまで進撃し、意気揚々と首都へ足を踏み入れた南部軍を待っていたのは、怪物兵器「センティネル」を従えたシュエンザイトであった。 > >一方的な虐殺が始まる。~ 巨大な怪物の畏怖すべき力に、為す術もなく敗退を余儀なくされた南部軍は、拠点であるアバジェットにまで追い詰められる。~ 王女ルゼフィルダはセンティネルに対抗するため、自ら「対センティネル部隊」を創設して前線に出るものの、不利な戦況を打開できずにいた。~ 焦燥に駆られた王女は、センティネルの製造方法を探るため、彼女の護衛兼偵察員「ルウ」をベルフォートへ送り込む。~ ルウは情報の入手に成功するが、北部軍に見つかってしまう。 > >ルウを救うため、ベルフォートへ向かったルゼフィルダ。~ 敵の執拗な追跡をかわしながらルウと共に帰還を試みるが、やがて悪名高き北部軍の将「弑逆のエルガー」が、二人の前に立ちはだかる。~ 王女を守るため剣を繰り出すルウであったが、力の差は歴然であった。 > >ルウにとどめを刺そうとするエルガー。~ しかしその剣は、瞬間的に二人の間に割って入ったルゼフィルダの胸を貫いていた! (公式サイトより抜粋) **概要 韓国の人気RPG『[[マグナカルタ]]』の2作目。前作は「韓国のFF」と言われた作品であったが、その出来は当時の[[オンライン>ファイナルファンタジーXI]]を除く[[FFシリーズ>ファイナルファンタジーシリーズ]]のナンバリング最新作『[[FFX>ファイナルファンタジーX]]』などと比べれば雲泥の差であり、正に「韓国のFF(笑)」といった状態であった。~ その続編である本作の前評判は当然最悪であり、体験版の不出来も相俟って前評判は悪かった。 //KOTY大賞の候補として期待されていたが…… ---- **特徴・評価点 -戦闘システム --戦闘システムが一新されており、Aボタンで攻撃、Xボタンでスキルを発動するなど、一般的なARPGに近いシステムになっているが、そこに独自の要素が盛り込まれている。 --スキルは「必殺技」と「錬換術」の2種類があり、それらを発動するためには「カン」と呼ばれる一般的なRPGでMPにあたる物が必要である。また、カンも「力のカン」と「属性カン」の2種類が存在し、これらは敵を攻撃する事によって発生するものである。 ---必殺技を発動するには力のカンが必要であり、これは敵を攻撃する事によりキャラクターの体内に蓄積されていく物である。よって、一般的なRPGのMPの様に貯蓄する事が可能である。 ---錬換術を発動するには属性カンが必要であり、これは敵を攻撃する事によりフィールド上に発生するものである。よって、別の場所に移動すれば属性カンを溜め直す必要があり、また、敵が錬換術を使用すれば属性カンが消費されるため、こちらは錬換術を発動できなくなる。 --キャラクターには「カウンター」「防具破壊」などの固有技があり、これは一定条件を満たした状態でBボタンを押す事により発動する事が出来る。 --攻撃やスキルを発動するとスタミナが消費され、スタミナを使い切ったキャラクターは「オーバードライブ」状態になる。 ---オーバードライブ状態になったキャラクターは攻撃力が1.5倍になるが、攻撃が途切れた場合「オーバーヒート」状態になってしまう。 ---オーバーヒート状態になったキャラクターはスタミナが回復するまで行動不能になってしまう。 --方向パッドの各方向がパーティメンバーの各キャラクターに対応しており、戦闘中に方向パッドを押す事により、その方向に対応したキャラクターに、操作キャラクターを変更する事が出来る。 ---操作キャラクターがオーバードライブ状態の時に何らかのスキルを発動させてオーバーヒート状態になった状態で、他のキャラクターに操作キャラクターを変更する事により、その2名のキャラクターの間に「チェーン」が発生する。 ---チェーンが発生した場合、片方のキャラタクーがオーバーヒート状態になっている間に、もう一方のキャラクターのスタミナを使い切ると「チェーンドライブ」状態になる。 ---チェーンドライブ状態になったキャラクターは攻撃力が2倍になるが、攻撃が途切れた場合オーバーヒート状態になってしまう。但し、チェーンドライブ状態の時に何らかのスキルを発動すれば「チェーンブレイク」が発生し、チェーン状態の2名のスタミナが全回復する。 ---チェーンブレイクを成功させれば、スタミナを回復させつつ敵に多大なダメージを与える事ができるため、爽快であるが、失敗すれば2人のキャラクターがオーバーヒート状態になり、行動不能になってしまうため、危険も大きい。 --一見複雑そうに見える戦闘システムであるが、チュートリアルが充実しているため、初心者でも安心してプレイする事が出来る。 -スタイルシステム --各キャラクターは2種類の武器を扱う事ができ、そのどちらを装備させるかにより主人公の「ジュト」なら攻守バランスが取れた「片手剣スタイル」と攻撃に特化した「両手剣スタイル」、ヒロインの「ルゼフィルダ(以下ゼフィ)」なら回復系の連換術中心の「ロッドスタイル」、風属性の攻撃錬換術中心の「扇スタイル」といった具合に、戦闘スタイルが変化する。 --また、スキルポイントを消費する事により、それらのスタイルのスキルを習得したり、ステータスを強化する事ができる。 -武器の強化システム --本作の武器は、「カモンド」というアイテムを装填する事により、性能をカスタマイズする事が出来る。 --カモンドには能力値を上げる「能力カモンド」、状態異常にかかる確率を下げる「状態カモンド」、武器に特殊能力を持たせる「特殊カモンド」の3種類が存在する。 -ストーリー --本作のストーリーは北部軍の攻撃により故郷と姉を失った主人公の「ジュト」が、姉の仇を討つためにヒロインの「ゼフィ」が率いる南部軍の特殊部隊「対センティネル部隊」に入隊し、北部軍との戦いを繰り広げるというストーリーである。 --王道ではあるが纏っており、前作で問題視された露骨なお使いイベントもサブイベントを除いてほとんどないため、絶賛という程ではないがストーリーは好評である。 --日本のRPGの王道的な展開が多く、日本のRPGが好きなプレイヤーでも安心して楽しむ事が出来る。 -本作には、多彩なクエストが用意されており、ストーリーを進めるだけではなく寄り道を楽しむ事も出来る。 --また、本作のクエストは基本的にストーリー進行に合わせた場所に配置されているため、クエストを発生させるために前のマップに戻る必要が少ない。 -グラフィックは当時のRPGとしては高水準である。 -福山潤氏や平野綾氏などの豪華声優陣を起用しており、声優ファンには嬉しい仕様である。 **問題点 -ストーリー中に、日本の様々なRPGで見られる展開が多いため、日本のRPGにやりなれたプレイヤーには新鮮味に欠けるストーリーでもある。 -戦闘中の味方のAIの頭が悪い。 -「ルウ」の「サンダーボルト」と「ゼフィ」の「エアロベール」が強すぎる。 --サンダーボルトはルウの「手裏剣スタイル」で習得出来るスキル。ダメージ量が高すぎて、中盤までのボスは2、3発程で倒せてしまう。 ---雷の属性カンを6消費するため、中盤までは属性カンを溜めるのが大変でそうそう使えるものではない。しかし終盤はカンの消費を抑えるカモンドを入手でき、サンダーボルトが使い放題になってしまう。 ---とはいえ終盤は敵も強くなり、サンダーボルトだけでは勝てないため、バランスブレイカーとまでは言えないかもしれない。 --もっとタチの悪いのが、ゼフィの「扇スタイル」で習得できるエアロベールである。このスキルは味方一人が物理攻撃を受けなくなるのだが、本作の敵の攻撃はほとんど物理攻撃に設定されているため、ほぼダメージを受けなくなってしまう。 ---また、風の属性カンを2しか消費しないため、実質使い放題であり、これを味方全員にかけ続けるだけで敵からほとんどダメージを受ける事なく勝ててしまうという、完全なバランスブレイカーである。 -前作程ではないが、ロード時間が長い。 --ただし、本作ではロード中にはキャラクターや用語の解説が入る、前回のマップは記憶されているため建物から出るときなどはロード時間が短いなどストレスを軽減する工夫がされている。 --ちなみに、本作のストーリーは専門用語が多いが、上記の仕様のため、結果的にではあるが、専門用語が分かり難いという事が少なくなっている。 -マップを切り替える時に非常に低確率で味方が消滅するバグが起こり、場合によっては進行不能になってしまう。 --ただし、このバグが発生するのは非常に稀であるため、一度も発生しなかったというプレイヤーも多い。 -本作の敵キャラの一人「エルガー」は正体を隠すために、声優を????にしてあるが、はっきり言ってバレバレである。 --むしろ、下手に声優の名前を伏せたため、色々と勘ぐられてプレイヤーに正体がバレたと言っても良い。 ---- **総評 前作はあまりの不出来に「韓国のFF(笑)」と言われており、また本作の体験版の出来も悪かったため、前評判は悪かった。~ しかし、実際発売されて見れば評価は一変、現在では、良作とは言えないものの、そこそこ面白いRPGという評価で落ち着いている。

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