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パチコン - (2021/10/25 (月) 00:05:12) の1つ前との変更点

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*パチコン 【ぱちこん】 |ジャンル|パチンコシミュレーター|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174000487.jpg,height=160)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|東芝EMI|~| |開発元|ベアーズ|~| |発売日|ROM:1985年11月21日&br()DISK:1988年10月4日&br()|~| |定価|ROM:4,900円&br()DISK:500円(書換専用)&br()|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|あまりにも寂しい内容&br()[[ヤバい隠しメッセージ>えりかとさとるの夢冒険]]|~| //よく見るとMSX版は対象外ぽいのでCO データ→MSX:1985年 4800円 //MSXソフトの単独項も普通にありますが…。 //↑最初はその勘違いもあったが、この記事の元文自体がそうなのかなと。書いた人もMSX版知ってるみたいだから。といっても内容に大差はないから文章はどちらにも当てはまるはずなのだけど。 ---- #contents(fromhere) ---- **概要 その名の通り、パチンコのゲームである。オリジナルは8ビットパソコン(MSX)用ゲームで、その移植作品。~ 本作は''ファミコン初のパチンコを題材にしたゲーム''である。 ※おそらくテレビゲーム初のパチンコゲームは1983年のSG-1000用ソフト『パチンコ』(セガ)かアーケードゲーム『パチフィーバー』(三機電子)。 さらに1984年には本作に先駆けてPV-1000、PV-2000、MSXで『パチンコUFO』(カシオ計算機)も出ている。本作は知名度が謎に高いだけで、初のパチンコゲームではない。 間違えやすいがタイトルは''パチコン''である。 ---- **システム -十字ボタンの左右(玉を打ちだす強さの調整)、Aボタン(玉を発射)で操作。 -タイトル画面で選べるモードはゲームモードA、B、セレクトモードA、Bの合計4モードある。ゲームモードは200台ある中から、プレイする台がランダムで選ばれ、セレクトモードは自分の好きな台を選ぶ。AモードとBモードは制限時間の数え方が違うだけである。 -ちなみに玉がピン等の間に引っかかって詰まってしまうとキャラを操作してはずしに行くモードになる。 --が、だからなんなんだ。といった感じである。 ---- **問題点 -タイトル画面以外ではBGMが一切流れない。 --パチンコ中は基本的に、「シャラシャラシャラシャラ」という玉が落ちる効果音と、フィーバー中の「ピュロピュロピュロピュロ」という効果音が流れるだけである。 ---とはいえファミコン初期の作品ではよくあることではあるし、そもそも当時の「軍艦マーチ」世代なパチンコはそういうものである((当時のパチンコ店では店内放送で軍艦マーチが流れているのが一般的で、逆にパチンコ台自体に音源は存在しなかった。))。逆に言えば「軍艦マーチぐらい流せ」と言う意見もあるだろうが…。 -デジパチのスロットが当たってもちょっと台の一部が光って効果音が鳴る程度の演出で盛り上がらない。 --尤もこちらも当時のパチンコを考えると当然と言える((フルカラー液晶による当たり演出が始まったのは1991年の『麻雀物語』から。))。 -パッケージでは「台の種類は全200種類!」と謳っているが、実際は''台の色と一部の模様と釘の配置を変えたデジパチと羽根モノがそれぞれ100台ずつあるだけ''である。 -3000発稼ぐとボーナスステージに移行するが、そこでは''制限時間いっぱいになると強制的にゲームが終了し、タイトルに戻される。''しかも30秒ほどしかない。ただちょっとスコアが高くなるだけで稼いだ玉が残るような事も無く、「ボーナスステージ」の意味を疑いたくなる。ちなみに3000発稼ぐのにはなかなか根気がいる。 ---- **評価点 -目立って妙な挙動は特になくパチンコシミュレーターとしては成立している。 ---- **総評 定価4,900円する本作は、ゲームというよりはパチンコシミュレーターの感が強い。「ファミコン初のパチンコゲーム」という意義はあるが、だからといってこのあまりに貧相な出来は許されるものではないだろう。~ 「パチンコ大好きなお父さんのためのゲーム」みたいな戦略にしても、金のかかっていないパチンコなんぞ当った所で喜びも何もなく虚無感しかないため到底受け入れられるはずもなかった。 ---- ---- **余談 -ゲーム内のデータを見てみると[[開発スタッフによるものと思われる愚痴その他>http://tcrf.net/Pachi_Com_(NES)]]がローマ字で書かれている。 --その文章量は''データ全体の5%''にもおよぶ。 --これによれば開発スタッフ自身、発売元の提示した仕様に疑問を抱きつつ不本意な仕上がりで世に出すことになってしまったらしく、このストレスがなければ、もっといいゲームになったのかもしれない。 #region(その愚痴の内容(日本語訳)) ※メッセージ内に電話番号と思われる数列があるが、念の為伏字にさせていただく。 >ここから先は言いたい放題!!~ 企画のJPMのMr.ゴウハラは何にもしないクセに色々言いやがってうるさい野郎だバカ! > >"T"社のDEG/NANA/KOYA~ てめいらは前に言った事を違う事ばっかりに言うなアホ。~ てめいらが言ったから徹夜して作ったのに「前の方がよかった」なんて言うんじゃない!~ こんなつまらないボーナスステージ&玉ずまりを誰がやると思ってるんだ!~ セレクトでJOYを右にすればふつうは+1されるんだバーカ!~ 音の会社のクセに変な音ばかりを入れようとしてパチンコの音を無視するな!~ 玉の音が聞こえないのがそんなにいいのか!~ 前の音も残してあるので聞きたいなら直してね。~ HEXアドレスのAFFCをデータ1FAFに、AFC4をデータE0EEにすればマシな音になります。(Tiger_V & Kugi)~ "T"社のアホとGOUのバカ!良い音は誰でも分かるんだい!~ >"N"社さんは"I"社の「PRO580」で開発しているのかな?~ よくあんな変なマシン(3"FD)で作るよな!~ お絵かきも穴をなぞって描くのかな?~ 穴をなぞるのが嫌な方、Bear'sのお絵かきマシン(ROM)&デバッガーを500万円で売りますよ・・・・~ Tel XX-XXX-XXXX 綺麗な絵のためなら安いもんだ!!!~ >なんで6502のデシマルモードを抜いたの?~ デシマルコンピューターなのに・・・・・マスクの切り間違いじゃない? > >もしもこれを見た人は"H"!~ MSXのパチコンにもメッセージがあります・・・・・~ "H"な人は買ってみてね!ただし琉球方言ですよ!~ 見たのは内緒にしてね!~ by Y.S #endregion --この文章内に書かれている通りにメモリエディットを行うと、上記で「問題点」とされていた釘音とタイガーのフィーバー音のSEが変化(旧仕様)する。 ---文中によるとこちらが開発者の意図した音とのことで、試せる環境があるのであれば試してみるのも良いかもしれない。 --文章内で触れられている"JPM no Mr.GOUHARA"は、のちのココナッツジャパン社長と同一人物と思われる。 --前述のサイトによるとクレジットも没データとして存在しており、本作の制作者は10人にも満たない様子。 --ちなみにMSX版にも違う内容の愚痴が収められているとの事だが、内容はHな擬音+琉球民謡+標準語でのゴウハラへの愚痴+琉球方言での愚痴で構成されている。 --そして長い時を経て、[[当のメッセージを仕込んだ本人が当時の事を語る動画>https://www.youtube.com/watch?v=OLfe8p3JrSQ]]が上げられた。興味のある方はリンクを参照の事。 -時を隔てた1997年、『パチコン』はアルゼ((現・ユニバーサルエンタテインメント))グループのパチンコ機((代表機種「CR乙姫」「CRラブラブカップル」等))の通称として用いられることになる。語源こそ「パチンコ+コンピュータ」で同じだが、このゲームとは一切関連はない。 //良くも悪くもパチンコシミュレーターの域を出てないんだしクソゲー判定するのも違うような? //↑スタッフもクソゲーって認めているようなもんだしクソゲーでいいかと //↑認めている「ようなもの」であれば問題ないのではないでしょうか。このページの情報だけでは、開発の方がクソゲーと認めているようには感じられませんでした。
*パチコン 【ぱちこん】 |ジャンル|パチンコシミュレーター|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174000487.jpg,height=160)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|東芝EMI|~| |開発元|ベアーズ|~| |発売日|ROM:1985年11月21日&br()DISK:1988年10月4日&br()|~| |定価|ROM:4,900円&br()DISK:500円(書換専用)&br()|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|あまりにも寂しい内容&br()[[ヤバい隠しメッセージ>えりかとさとるの夢冒険]]|~| //よく見るとMSX版は対象外ぽいのでCO データ→MSX:1985年 4800円 //MSXソフトの単独項も普通にありますが…。 //↑最初はその勘違いもあったが、この記事の元文自体がそうなのかなと。書いた人もMSX版知ってるみたいだから。といっても内容に大差はないから文章はどちらにも当てはまるはずなのだけど。 ---- #contents(fromhere) ---- **概要 その名の通り、パチンコのゲームである。オリジナルは8ビットパソコン(MSX)用ゲームで、その移植作品。~ 本作は''ファミコン初のパチンコを題材にしたゲーム''である。 ※おそらくテレビゲーム初のパチンコゲームは1983年のSG-1000用ソフト『パチンコ』(セガ)かアーケードゲーム『パチフィーバー』(三機電子)。 さらに1984年には本作に先駆けてPV-1000、PV-2000、MSXで『パチンコUFO』(カシオ計算機)も出ている。本作は知名度が謎に高いだけで、初のパチンコゲームではない。 間違えやすいがタイトルは''パチコン''である。 ---- **システム -十字ボタンの左右(玉を打ちだす強さの調整)、Aボタン(玉を発射)で操作。 -タイトル画面で選べるモードはゲームモードA、B、セレクトモードA、Bの合計4モードある。ゲームモードは200台ある中から、プレイする台がランダムで選ばれ、セレクトモードは自分の好きな台を選ぶ。AモードとBモードは制限時間の数え方が違うだけである。 -ちなみに玉がピン等の間に引っかかって詰まってしまうとキャラを操作してはずしに行くモードになる。 --が、だからなんなんだ。といった感じである。 ---- **問題点 -タイトル画面以外ではBGMが一切流れない。 --パチンコ中は基本的に、「シャラシャラシャラシャラ」という玉が落ちる効果音と、フィーバー中の「ピュロピュロピュロピュロ」という効果音が流れるだけである。 ---とはいえファミコン初期の作品ではよくあることではあるし、そもそも当時の「軍艦マーチ」世代なパチンコはそういうものである((当時のパチンコ店では店内放送で軍艦マーチが流れているのが一般的で、逆にパチンコ台自体に音源は存在しなかった。))。逆に言えば「軍艦マーチぐらい流せ」と言う意見もあるだろうが…。 -デジパチのスロットが当たってもちょっと台の一部が光って効果音が鳴る程度の演出で盛り上がらない。 --尤もこちらも当時のパチンコを考えると当然と言える((フルカラー液晶による当たり演出が始まったのは1991年の『麻雀物語』から。))。 -パッケージでは「台の種類は全200種類!」と謳っているが、実際は''台の色と一部の模様と釘の配置を変えたデジパチと羽根モノがそれぞれ100台ずつあるだけ''である。 -3000発稼ぐとボーナスステージに移行するが、そこでは''制限時間いっぱいになると強制的にゲームが終了し、タイトルに戻される。''しかも30秒ほどしかない。ただちょっとスコアが高くなるだけで稼いだ玉が残るような事も無く、「ボーナスステージ」の意味を疑いたくなる。ちなみに3000発稼ぐのにはなかなか根気がいる。 ---- **評価点 -目立って妙な挙動は特になくパチンコシミュレーターとしては成立している。 ---- **総評 定価4,900円する本作は、ゲームというよりはパチンコシミュレーターの感が強い。「ファミコン初のパチンコゲーム」という意義はあるが、だからといってこのあまりに貧相な出来は許されるものではないだろう。~ 「パチンコ大好きなお父さんのためのゲーム」みたいな戦略にしても、金のかかっていないパチンコなんぞ当った所で喜びも何もなく虚無感しかないため到底受け入れられるはずもなかった。 ---- ---- **余談 -ゲーム内のデータを見てみると[[開発スタッフによるものと思われる愚痴その他>http://tcrf.net/Pachi_Com_(NES)]]がローマ字で書かれている。 --その文章量は''データ全体の5%''にもおよぶ。 --これによれば開発スタッフ自身、発売元の提示した仕様に疑問を抱きつつ不本意な仕上がりで世に出すことになってしまったらしく、このストレスがなければ、もっといいゲームになったのかもしれない。 #region(その愚痴の内容(日本語訳)) ※メッセージ内に電話番号と思われる数列があるが、念の為伏字にさせていただく。 >ここから先は言いたい放題!!~ 企画のJPMのMr.ゴウハラは何にもしないクセに色々言いやがってうるさい野郎だバカ! > >"T"社のDEG/NANA/KOYA~ てめいらは前に言った事と違う事ばっかり言うなアホ。~ てめいらが言ったから徹夜して作ったのに「前の方がよかった」なんて言うんじゃない!~ こんなつまらないボーナスステージ&玉ずまりを誰がやると思ってるんだ!~ セレクトでJOYを右にすればふつうは+1されるんだバーカ!~ 音の会社のクセに変な音ばかりを入れようとしてパチンコの音を無視するな!~ 玉の音が聞こえないのがそんなにいいのか!~ 前の音も残してあるので聞きたいなら直してね。~ HEXアドレスのAFFCをデータ1FAFに、AFC4をデータE0EEにすればマシな音になります。(Tiger_V & Kugi)~ "T"社のアホとGOUのバカ!良い音は誰でも分かるんだい!~ >"N"社さんは"I"社の「PRO580」で開発しているのかな?~ よくあんな変なマシン(3"FD)で作るよな!~ お絵かきも穴をなぞって描くのかな?~ 穴をなぞるのが嫌な方、Bear'sのお絵かきマシン(ROM)&デバッガーを500万円で売りますよ・・・・~ Tel XX-XXX-XXXX 綺麗な絵のためなら安いもんだ!!!~ >なんで6502のデシマルモードを抜いたの?~ デシマルコンピューターなのに・・・・・マスクの切り間違いじゃない? > >もしもこれを見た人は"H"!~ MSXのパチコンにもメッセージがあります・・・・・~ "H"な人は買ってみてね!ただし琉球方言ですよ!~ 見たのは内緒にしてね!~ by Y.S #endregion --この文章内に書かれている通りにメモリエディットを行うと、上記で「問題点」とされていた釘音とタイガーのフィーバー音のSEが変化(旧仕様)する。 ---文中によるとこちらが開発者の意図した音とのことで、試せる環境があるのであれば試してみるのも良いかもしれない。 --文章内で触れられている"JPM no Mr.GOUHARA"は、のちのココナッツジャパン社長と同一人物と思われる。 --前述のサイトによるとクレジットも没データとして存在しており、本作の制作者は10人にも満たない様子。 --ちなみにMSX版にも違う内容の愚痴が収められているとの事だが、内容はHな擬音+琉球民謡+標準語でのゴウハラへの愚痴+琉球方言での愚痴で構成されている。 --そして長い時を経て、[[当のメッセージを仕込んだ本人が当時の事を語る動画>https://www.youtube.com/watch?v=OLfe8p3JrSQ]]が上げられた。興味のある方はリンクを参照の事。 -時を隔てた1997年、『パチコン』はアルゼ((現・ユニバーサルエンタテインメント))グループのパチンコ機((代表機種「CR乙姫」「CRラブラブカップル」等))の通称として用いられることになる。語源こそ「パチンコ+コンピュータ」で同じだが、このゲームとは一切関連はない。 //良くも悪くもパチンコシミュレーターの域を出てないんだしクソゲー判定するのも違うような? //↑スタッフもクソゲーって認めているようなもんだしクソゲーでいいかと //↑認めている「ようなもの」であれば問題ないのではないでしょうか。このページの情報だけでは、開発の方がクソゲーと認めているようには感じられませんでした。

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