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ダブルキャスト - (2017/04/07 (金) 02:31:11) の1つ前との変更点

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*ダブルキャスト 【だぶるきゃすと】 |ジャンル|やるドラ(アドベンチャー)|#amazon(B00006LJP5)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|ソニー・コンピュータエンタテインメント|~| |開発元|シュガーアンドロケッツ|~| |発売日|1998年6月25日|~| |定価|5,040円|~| |廉価版|PlayStation the Best&br()2001年8月16日/2,940円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''やるドラシリーズ''&br()''ダブルキャスト'' / 季節を抱きしめて / サンパギータ&br()[[雪割りの花]] / スキャンダル / [[BLOOD THE LAST VAMPIRE]]| *やるドラ ポータブル ダブルキャスト 【やるどら ぽーたぶる だぶるきゃすと】 |対応機種|プレイステーション・ポータブル|&amazon(B00097D9KW)| |開発元|ウィル|~| |発売日|2005年7月28日|~| |定価|3,990円|~| |配信|2009年9月24日&br()2,800円(UMD Passport:1,000円)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 当時ソニー・コンピュータエンタテインメントが「見るドラマからやるドラマへ」をキャッチフレーズに展開していた「やるドラ」シリーズ4部作の第1作。 ---- **あらすじ 大学生である主人公は所属する映画研究会の飲み会で泥酔し、繁華街の道端で意識を失っていたところを赤坂美月という少女に介抱される。~ 自分の名前以外の記憶が無いという美月は、記憶が蘇るまでの間主人公と同居することに。 やがて、映研では自主制作映画を撮影することになり、そのヒロインとして美月が起用されることになる。だが、それをきっかけに美月の周辺では様々な異変が起こり始め…… **特徴 -フルボイス・フルアニメーションのOVA感覚で楽しめる選択肢型のアドベンチャーゲーム。 --全ての台詞は字幕でも表示される。 --選択肢を選ぶ際のみ一旦停止状態となる。 --エンディング後に、前回のプレイを選択肢無しでリプレイする機能もある。 -主人公のみプレイヤーを反映する形でボイスがなく、表情も一切映らない形式になっている。 --その為、主人公の台詞は字幕のみとなる。 -周回プレイの際には一度見たシーンの高速スキップや、特定ポイントからの開始が可能 -キャラデザは「機動戦艦ナデシコ」で有名な後藤圭二 ---- **評価点 -アニメとゲームの融合 --全編アニメーションとなっている為、ゲームでありながらまるでアニメを見ているかのような作品になっている。ムービーに強いCD-ROMハードならではといえる。 --それでいて、アニメーションの為にシナリオが短いといった事もなく、一般的なADVゲーム相応のボリュームはしっかりある。 -シナリオも秀逸 --特に序盤の明るいノリから徐々にサスペンスへとシフトしていくのは非常に引き込まれる。 --謎の提示や開示、伏線も各所に仕込まれており、全体的に飽きさせない工夫も良くできている。 ---一部の伏線は本筋では明かされないが、サブキャラのルートで明かされたりと、ルート分岐の多彩さに役立っている。 #region(終盤や一部ルートの展開について一部ネタバレあり) -本作を象徴する特徴の一つが残虐シーンとヒロインの豹変 --終盤サスペンスへと移行した後は序盤の恋愛模様や明るさはどこへ行ったのかというシリアスな展開になる。 ---序盤から中盤までにヒロインの魅力が表現されてきただけに、終盤の展開での落差が大きくなっている。 --ルートによっては直接的描写はないものの大量の血しぶきが飛び散る残虐シーンの連続で、衝撃の展開には驚いたプレイヤーも多い。 ---そのルートで一瞬表示されるヒロインの表情はトラウマになったプレイヤーもいる程である。 #endregion -ヒロインや絵柄のアニメーションとの相性の良さ --ヒロイン・美月は元気な「ボクッ娘」であり、コロコロ変わる表情も含め全編アニメーションである本作との相性が良く、その魅力が存分に発揮されている。 --キャラデザが当時ナデシコで人気の後藤圭二だったのも大きい。 -声優陣もベテラン揃い --メインキャラからサブキャラまで、ギャグもシリアスも演じ切っている。 -EDテーマの「door」も好評 ---- **賛否両論点 -メインヒロインが「ボクッ娘」である事 --若干ニッチなキャラ付けであり、メインヒロインとしては少々人を選ぶ。 ---- **問題点 -トゥルーエンド、ハッピーエンドの条件が少々難しい --必要なフラグがそこそこある為、一週目ではどれかが欠けてバッドエンドに行ってしまう事が多い。 -ハッピーと言えないハッピーエンド --本作にはハッピーエンドとされている物がいくつかあるが、今回起きた事件を「ひとまずでも解決できた」物は全てハッピーエンドとされているため、かなり後味の悪いハッピーエンドも存在する。 -いわゆる「システムデータ」がない --ED達成状況やルート達成率を増やすためには毎度何かしらのEDを迎えてまた最初から始める必要がある。 --これが特に響いてくるのが達成率100%を目指す際。細かな分岐の為にも一々EDを迎えなければならず、100%達成の為にはかなりの作業が必要。 -バッドエンドを迎えると、主人公の先輩2人が攻略のヒントを教えてくれるのだが、まったく何のヒントにもなっていない。 ---- **総評 フルボイス・フルアニメーションというありそうでなかったADVゲーム。~ そのアニメーションの出来が良いのに加え、キャラやシナリオの評価も高い為、やるドラシリーズでも特に人気の作品となった。 ---- **その後の展開 -本作に続き、当初の予定通りの4部作が発売された。 --本作の他に第2作『季節を抱きしめて』第3作『サンパギータ』最終作『雪割りの花』があり、4作品全てで''ヒロインが記憶喪失''という共通点がある。 ---これは初期4部作は「記憶喪失」をテーマにした4編のオムニバスからなる1本のソフトの予定だった為。 --春夏秋冬の「春」にあたる作品よりも「夏」にあたる本作品が先に出たのは、「春」がコア向きの内容だったため。 -本作を含めた4部作は後に廉価版が発売され、PSPにも移植された。 -初期4部作の後もハードをPS2へ移し、やるドラシリーズが発売されている。 **余談 -プレステはセガサターンに比べてお色気描写の規制が厳しく、移植版でもパンチラは徹底的に修正されていたが、本作はパンチラどころか堂々と美月のパンツが見えるシーンがあり、「ソニー自体の発売だったらパンツ出してもいいのか」と話題となった。 ----
*ダブルキャスト 【だぶるきゃすと】 |ジャンル|やるドラ(アドベンチャー)|#amazon(B00006LJP5)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|ソニー・コンピュータエンタテインメント|~| |開発元|シュガーアンドロケッツ|~| |発売日|1998年6月25日|~| |定価|5,040円|~| |廉価版|PlayStation the Best&br()2001年8月16日/2,940円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''やるドラシリーズ''&br()''ダブルキャスト'' / 季節を抱きしめて / サンパギータ&br()[[雪割りの花]] / スキャンダル / [[BLOOD THE LAST VAMPIRE]]| *やるドラ ポータブル ダブルキャスト 【やるどら ぽーたぶる だぶるきゃすと】 |対応機種|プレイステーション・ポータブル|&amazon(B00097D9KW)| |開発元|ウィル|~| |発売日|2005年7月28日|~| |定価|3,990円|~| |配信|2009年9月24日&br()2,800円(UMD Passport:1,000円)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 当時ソニー・コンピュータエンタテインメントが「見るドラマからやるドラマへ」をキャッチフレーズに展開していた「やるドラ」シリーズ4部作の第1作。 ---- **あらすじ 大学生である主人公は所属する映画研究会の飲み会で泥酔し、繁華街の道端で意識を失っていたところを赤坂美月という少女に介抱される。~ 自分の名前以外の記憶が無いという美月は、記憶が蘇るまでの間主人公と同居することに。 やがて、映研では自主制作映画を撮影することになり、そのヒロインとして美月が起用されることになる。だが、それをきっかけに美月の周辺では様々な異変が起こり始め…… **特徴 -フルボイス・フルアニメーションのOVA感覚で楽しめる選択肢型のアドベンチャーゲーム。 --全ての台詞は字幕でも表示される。 --選択肢を選ぶ際のみ一旦停止状態となる。 --エンディング後に、前回のプレイを選択肢無しでリプレイする機能もある。 -主人公のみプレイヤーを反映する形でボイスがなく、表情も一切映らない形式になっている。 --その為、主人公の台詞は字幕のみとなる。 -周回プレイの際には一度見たシーンの高速スキップや、特定ポイントからの開始が可能 -キャラデザは「機動戦艦ナデシコ」で有名な後藤圭二 ---- **評価点 -アニメとゲームの融合 --全編アニメーションとなっている為、ゲームでありながらまるでアニメを見ているかのような作品になっている。ムービーに強いCD-ROMハードならではといえる。 --それでいて、アニメーションの為にシナリオが短いといった事もなく、一般的なADVゲーム相応のボリュームはしっかりある。 -シナリオも秀逸 --特に序盤の明るいノリから徐々にサスペンスへとシフトしていくのは非常に引き込まれる。 --謎の提示や開示、伏線も各所に仕込まれており、全体的に飽きさせない工夫も良くできている。 ---一部の伏線は本筋では明かされないが、サブキャラのルートで明かされたりと、ルート分岐の多彩さに役立っている。 #region(終盤や一部ルートの展開について一部ネタバレあり) -本作を象徴する特徴の一つが残虐シーンとヒロインの豹変 --終盤サスペンスへと移行した後は序盤の恋愛模様や明るさはどこへ行ったのかというシリアスな展開になる。 ---序盤から中盤までにヒロインの魅力が表現されてきただけに、終盤の展開での落差が大きくなっている。 --二周目以降で進めるルートによっては、直接的描写はないものの大量の血しぶきが飛び散る残虐シーンの連続で、衝撃の展開に驚いたプレイヤーも多い。 ---そのルートで一瞬表示されるヒロインの表情はトラウマになったプレイヤーもいる程である。 #endregion -ヒロインや絵柄のアニメーションとの相性の良さ --ヒロイン・美月は元気な「ボクッ娘」であり、コロコロ変わる表情も含め全編アニメーションである本作との相性が良く、その魅力が存分に発揮されている。 --キャラデザが当時ナデシコで人気の後藤圭二だったのも大きい。 -声優陣もベテラン揃い --メインキャラからサブキャラまで、ギャグもシリアスも演じ切っている。 -EDテーマの「door」も好評 ---- **賛否両論点 -メインヒロインが「ボクッ娘」である事 --若干ニッチなキャラ付けであり、メインヒロインとしては少々人を選ぶ。 ---- **問題点 -トゥルーエンド、ハッピーエンドの条件が少々難しい --必要なフラグがそこそこある為、一週目ではどれかが欠けてバッドエンドに行ってしまう事が多い。 -ハッピーと言えないハッピーエンド --本作にはハッピーエンドとされている物がいくつかあるが、今回起きた事件を「ひとまずでも解決できた」物は全てハッピーエンドとされているため、かなり後味の悪いハッピーエンドも存在する。 -いわゆる「システムデータ」がない --ED達成状況やルート達成率を増やすためには毎度何かしらのEDを迎えてまた最初から始める必要がある。 --これが特に響いてくるのが達成率100%を目指す際。細かな分岐の為にも一々EDを迎えなければならず、100%達成の為にはかなりの作業が必要。 -バッドエンドを迎えると、主人公の先輩2人が攻略のヒントを教えてくれるのだが、まったく何のヒントにもなっていない。 ---- **総評 フルボイス・フルアニメーションというありそうでなかったADVゲーム。~ そのアニメーションの出来が良いのに加え、キャラやシナリオの評価も高い為、やるドラシリーズでも特に人気の作品となった。 ---- **その後の展開 -本作に続き、当初の予定通りの4部作が発売された。 --本作の他に第2作『季節を抱きしめて』第3作『サンパギータ』最終作『雪割りの花』があり、4作品全てで''ヒロインが記憶喪失''という共通点がある。 ---これは初期4部作は「記憶喪失」をテーマにした4編のオムニバスからなる1本のソフトの予定だった為。 --春夏秋冬の「春」にあたる作品よりも「夏」にあたる本作品が先に出たのは、「春」がコア向きの内容だったため。 -本作を含めた4部作は後に廉価版が発売され、PSPにも移植された。 -初期4部作の後もハードをPS2へ移し、やるドラシリーズが発売されている。 **余談 -プレステはセガサターンに比べてお色気描写の規制が厳しく、移植版でもパンチラは徹底的に修正されていたが、本作はパンチラどころか堂々と美月のパンツが見えるシーンがあり、「ソニー自体の発売だったらパンツ出してもいいのか」と話題となった。 ----

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