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*SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語 【えすでぃーがんだむがいでん ないとがんだむものがたり】 |ジャンル|RPG|&amazon(B000068GWK)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |メディア|3Mbit+64kRAMROMカートリッジ|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|トーセ (プログラム、サウンド)&br()D&D (デザイン等)|~| |発売日|1990年8月11日|~| |定価|6,800円|~| |判定|なし|~| |ポイント|悪夢のエンカウント率&br本家ドラクエとは一味違うゲーム性&brグロ注意|~| |>|>|CENTER:''[[SDガンダムシリーズリンク>SDガンダムシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 玩具『カードダス』を中心に展開していたシリーズ『SDガンダム外伝(騎士ガンダム)』のTVゲーム化作品第1号。~ カードダスの第1・2弾を原作としている。 **特徴 画面構成は、移動・戦闘共に『[[ドラゴンクエスト3>ドラゴンクエストIII そして伝説へ…]]』''そのまんま''。~ 当時のRPGは、ドラクエシリーズを意識した作りになっているものが多かったが、ここまでそのまんまなものも珍しいだろう。~ とはいえ、独自のシステムや工夫が幾つも盛り込まれており、実際にプレイすれば独自性にも気付かされるだろう。 -セーブは宿屋で行えるが、再開するとパーティのダメージが全快している。 --死者の復活も無料で行える。 **評価点 -豊富なデモ --コンティニューの際、これまでの「あらすじ」がデモとして表示される。ストーリーの進行状況に応じて変化するが、このバリエーションが豊富である。 --重要なイベントの際にもデモが表示される。当時としてはグラフィックのレベルは高い。 ---ただし、バッドイベントでも表示されるので後述の問題にもなってしまっている。 -独特の効果のアイテム --フィールド上で画面に映っていない範囲を偵察できる紙飛行機や、8回使う事ができる回復アイテム。 ---装備品にも独特の効果を持つものが多く(敵の不意打ち時に能力上昇等)基本的にプレイヤーにとってプラスに作用しているのもポイント。 --設定した目標額まで金を貯めると知らせてくれる「小遣い帳」。 --20ゴールドで自動販売機から購入できるコレクションアイテム「カードダス((当時流行していたカードを回す機械の事。 価格は当時の再現かと思われる。))」。 ---このカードダスを使ったバトルゲームがあり、勝てば通常戦闘と同じ金と経験値を入手できる。 //店などでは子供たちが出てきたカードに憤慨していたりと''現在のTCGを思わせるような描写が有り先見性の高さがうかかえる''。 //先見性も何も、当時からそうだったってだけだよ。特にカードダスをメインに展開していた騎士ガンダムとDBZは、本当にガキ共が販売機の前で一喜一憂してたの。 ---シナリオ中盤でカードダスバトル専用の施設があり、城に待機させているメンバーのレベル上げや資金稼ぎが安全に行える。 --また、手放した非売品の武器を再購入できる「掘り出し物屋」もある。 --預り所は無いが、イベントアイテムは基本的にそのイベントが終わると失われる。 ---なぜか''真実の鏡だけは失われない''のが謎だが…。 -戦闘システム --パーティに加えていないキャラが、ランダムで救援に現れる。 ---この仲間はコマンド入力不可能だが、死んでも次の戦闘では''何事もなかったかのように登場する''。 --敵1体を全員で攻撃する「集中」、仲間全員が異なった敵を攻撃する「分散」、味方1人を敵の背後に送り込み、防御力を下げる「回り込む」といった「作戦」コマンド。 -戦闘で全滅するとドラクエ同様所持金が半額になるのだが、''「生命保険」に加入すると金は減らない''。ただし1度全滅すると保険は切れるので再加入が必要。 -戦士スレッガーをパーティキャラとして使える唯一のゲームである。 --そのせいかはわからないが、妖精ジムスナイパーカスタムがパーティに加わらない。 **問題点 -セーブデータが1つしかない。 --セーブの為のRAMがバッテリーバックアップ方式ではなくICバックアップ方式(今で言うフラッシュメモリ)を採用している関係でセーブに使える容量が少ないのが要因。 -ある人物を救出するイベントでは事前に条件を満たしておかないと''その人物をナイトガンダム達が殺してしまう''。 --一応、何とか息を吹き返したと後で説明されるが、その人物が殺されるデモ((その人物が呆然としている所で血が飛び散る。))が当時としてはやけに生々しくあらすじにすら出てくるために今作最大のトラウマイベントといっても良いだろう。 -クリアに必要なアイテム「ショーのチケット」を入手できる祠の場所がノーヒント。''しかも使う前に売ってしまうと詰む''。 -子供向けを強く意識しているのか、イベントの内容や会話が子供っぽいものも多い。子供向けと考えると問題ではないが。 -ゲームバランスも悪い。 --エンカウントが完全ランダム。そのため運が悪くて2・3歩歩いただけで戦闘になるのはザラ。 --ダメージ算出式がいい加減で、攻撃力・守備力の僅かな変動でも『ドラクエ』などとは比較にならないほどダメージ数値にまともに影響する。特に守備力は少し強くなると、すぐに敵の物理ダメージが1になる。さらに上げると痛恨の一撃でも被ダメージが1になる。 --それゆえ本作はザコボス問わず、装備でガンダムの守備力を上げて「ミノフスキー」(敵味方共に魔法無効)を唱えればまず負けなくなる。主要ボスもラスボスもミノフスキーさえ唱えれば楽勝。 --仲間の誰かが混乱している状態で「集中」を使うと、「敵にダメージを与えた」と表示されるのに実は与えておらず、なぜか仲間にそのダメージが行く。逆に「分散」を選ぶと混乱中の仲間も敵だけを攻撃する。 --主人公のガンダムは、終盤に「石板」というアイテムを入手するが、これを装備すると''攻撃力と防御力が倍増する為チート化する''。 ---入手したところで残すはラスボスのみなのが唯一の救いか。この石板の存在で、本作のラスボスは普通にプレイしていると大抵秒殺に。 ---なおこの石板、アイテム画面ではアムロも装備できるとなっているが、実際にはできない。 --ザコキャラのデザートドムは、戦闘中に「逃げ腰になった!」と表示されると、どうした事か攻撃力が異常に増大する。バグか? -攻略本には掲載されているが、ゲーム中で出会うことができないモンスターがいる。全て水のある場所に出そうな奴らだが、出現設定がされていないらしい。攻略本では当然、さも普通に出会えるかのように掲載されている。 --アーマーマラサイ、マーマンズゴック、ボスクラーケンの3体。マーマンズゴックは『ネオバトル』のカードダスになっているのに出会うことが出来ない。 -「退却」は「作戦」コマンドの1つであり、逃げる度にいちいち「作戦」→「退却」と選ばなければならないので煩わしい。 -複数攻撃魔法の効果を持った武器を使用すると、1匹を攻撃する度に、いちいち「○○の効果を発揮した!」と表示される。 -仲間は7人おり、主人公以外は3人まで選んで連れて行けるのだが、新規に加わった仲間は''レベル1''でしかも装備品を持たずに加わる。 --しかも貧弱な状態で勝手に戦闘中に乱入してくるため、後半は登場してすぐ高攻撃力モンスターに瞬殺されがちに。 --特に中盤に加入するスレッガーとネモは育てる手間からそのまま放置するプレイヤーも少なくない。 ---とはいえ、スレッガーは装備品をそろえれば守りやすいうえ、守備力が高く((このシリーズは基本的に戦士の守備力が低め。このゲームのガンキャノン、2のダブルゼータはいずれも壁役としては頼りない能力である。))ある程度魔法が使える戦士という使いやすい能力からあえて連れまわして育てるプレイヤーも多かった。 ---一方でネモは、使える装備品はごく僅か、イベントの都合で加入時にパーティに入れづらい((戦士ガンキャノンがネモの加入と同時にイベントでパーティに強制参加してしまい、魔法の使えないネモは連れて行きづらくなる。))、LVUPに必要な経験値が多く育て辛いと問題が多い。結果、レベルが低いままにされ、乱入して瞬殺されるだけのキャラになりがち。しかしし、''実はこのネモには、「レベルが上がるほどクリティカル率が上昇する」という能力がある''ため、''ちゃんと育てると今度は一転して戦闘でクリティカルを連発する強キャラへと変貌する''。装備品の少なさ故に防御面には最後まで不安が残るが、''最終的にはクリティカル率だけでなく攻撃力自体もかなり高めとなり、HPとすばやさに至っては全キャラTOPと、育てる苦労に充分見合っただけの強さになってくれる''。 -「はい」「いいえ」の選択肢だけは、なぜかBボタンではキャンセルできない。 -カードダスには、そのキャラの詳細な解説が書かれている為、展開のネタばれにもなっている。 --またカードバトルはどちらかが倒されるまで終了しない為、「黒い三連星VSアッザムベス」など、組み合わせによっては''どちらも1ダメージしか与えられず、まったく進行しない''場合もある。 -状態異常の「毒」に侵されている時に流れる効果音が''とにかく異様''。 -ラストダンジョンにはザコは一切出ない。 --ラスボスは「復活したブラックドラゴン」なのだが、''なぜかその直前に「復活したサタンガンダム」が別人としてパーティの前に立ちはだかる''。 **総評 パッと見は「ドラクエのモロパクリ」である本作だが、実際は他に類を見ない要素が幾つも盛り込まれている。~ その全てが成功しているわけではないし、ゲームバランスなど単純な問題点も少なくないのだが、元のカードダスのファンには好評を持って迎えられた。~ とはいえ発売当時、原作が完結していなかった為、ソフトは中途半端な所で終わっている((ゲームオリジナルの展開で1つのカタルシスを持たせてはいるが。))。 そして原作完結後の翌年、外見的にも「ドラクエのパクリ」からの脱却を図った[[第2作>SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語2 光の騎士]]が発売されるのである。 ---- **余談 -宝箱のアイテムは、一部を除けばセーブ→リセットで復活する。 --復活しないアイテムは、宝箱の蓋だけは閉まっており、空箱になっている。 -本来騎士ジオングは変身してジャイアントジオングになるという設定があるのだが、本作を含めゲームでは一度も再現されなかった。唯一原作でスルーされた設定。 -敵モンスターは、元のカードダスに登場した者の他に、『ネオバトル』という別のカードシリーズに登場した者も混ざっている。バウンドジャッカル、アンデッドドーガなど。 --この他、講談社の児童誌『コミックボンボン』での公募によるモンスターも登場する…が、なぜか''リックディアス(シュツルムではない)がモチーフのモンスターも混ざっている''。 -リアルのガンダム準拠のネタは殆ど無い。せいぜいアムロやセイラの戦闘時の台詞と、''「マ・クベは壺好き」''という程度。 --生き別れた妹を探しているシャアに出会うイベントやランバ・ラルがセイラに手を出さないイベントもある。最も前者はリアルにはない描写だし後者は''女性には手を出さない''というだけだから準拠とまでは言えないが。(原作に近い流れだが、結果的に原作と同じに見える程度)
*SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語 【えすでぃーがんだむがいでん ないとがんだむものがたり】 |ジャンル|RPG|&amazon(B000068GWK)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |メディア|3Mbit+64kRAMROMカートリッジ|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|トーセ (プログラム、サウンド)&br()D&D (デザイン等)|~| |発売日|1990年8月11日|~| |定価|6,800円|~| |判定|なし|~| |ポイント|悪夢のエンカウント率&br本家ドラクエとは一味違うゲーム性&brグロ注意|~| |>|>|CENTER:''[[SDガンダムシリーズリンク>SDガンダムシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 玩具『カードダス』を中心に展開していたシリーズ『SDガンダム外伝(騎士ガンダム)』のTVゲーム化作品第1号。~ カードダスの第1・2弾を原作としている。 **特徴 画面構成は、移動・戦闘共に『[[ドラゴンクエスト3>ドラゴンクエストIII そして伝説へ…]]』''そのまんま''。~ 当時のRPGは、ドラクエシリーズを意識した作りになっているものが多かったが、ここまでそのまんまなものも珍しいだろう。~ とはいえ、独自のシステムや工夫が幾つも盛り込まれており、実際にプレイすれば独自性にも気付かされるだろう。 -セーブは宿屋で行えるが、再開するとパーティのダメージが全快している。 --死者の復活も無料で行える。 **評価点 -豊富なデモ --コンティニューの際、これまでの「あらすじ」がデモとして表示される。ストーリーの進行状況に応じて変化するが、このバリエーションが豊富である。 --重要なイベントの際にもデモが表示される。当時としてはグラフィックのレベルは高い。 ---ただし、バッドイベントでも表示されるので後述の問題にもなってしまっている。 -独特の効果のアイテム --フィールド上で画面に映っていない範囲を偵察できる紙飛行機や、8回使う事ができる回復アイテム。 ---装備品にも独特の効果を持つものが多く(敵の不意打ち時に能力上昇等)基本的にプレイヤーにとってプラスに作用しているのもポイント。 --設定した目標額まで金を貯めると知らせてくれる「小遣い帳」。 --20ゴールドで自動販売機から購入できるコレクションアイテム「カードダス((当時流行していたカードを回す機械の事。 価格は当時の再現かと思われる。))」。 ---このカードダスを使ったバトルゲームがあり、勝てば通常戦闘と同じ金と経験値を入手できる。 //店などでは子供たちが出てきたカードに憤慨していたりと''現在のTCGを思わせるような描写が有り先見性の高さがうかかえる''。 //先見性も何も、当時からそうだったってだけだよ。特にカードダスをメインに展開していた騎士ガンダムとDBZは、本当にガキ共が販売機の前で一喜一憂してたの。 ---シナリオ中盤でカードダスバトル専用の施設があり、城に待機させているメンバーのレベル上げや資金稼ぎが安全に行える。 --また、手放した非売品の武器を再購入できる「掘り出し物屋」もある。 --預り所は無いが、イベントアイテムは基本的にそのイベントが終わると失われる。 ---なぜか''真実の鏡だけは失われない''のが謎だが…。 -戦闘システム --パーティに加えていないキャラが、ランダムで救援に現れる。 ---この仲間はコマンド入力不可能だが、死んでも次の戦闘では''何事もなかったかのように登場する''。 --敵1体を全員で攻撃する「集中」、仲間全員が異なった敵を攻撃する「分散」、味方1人を敵の背後に送り込み、防御力を下げる「回り込む」といった「作戦」コマンド。 -戦闘で全滅するとドラクエ同様所持金が半額になるのだが、''「生命保険」に加入すると金は減らない''。ただし1度全滅すると保険は切れるので再加入が必要。 -戦士スレッガーをパーティキャラとして使える唯一のゲームである。 --そのせいかはわからないが、妖精ジムスナイパーカスタムがパーティに加わらない。 **問題点 -セーブデータが1つしかない。 --セーブの為のRAMがバッテリーバックアップ方式ではなくICバックアップ方式(今で言うフラッシュメモリ)を採用している関係でセーブに使える容量が少ないのが要因。 -ある人物を救出するイベントでは事前に条件を満たしておかないと''その人物をナイトガンダム達が殺してしまう''。 --一応、何とか息を吹き返したと後で説明されるが、その人物が殺されるデモ((その人物が呆然としている所で血が飛び散る。))が当時としてはやけに生々しくあらすじにすら出てくるために今作最大のトラウマイベントといっても良いだろう。 -クリアに必要なアイテム「ショーのチケット」を入手できる祠の場所がノーヒント。''しかも使う前に売ってしまうと詰む''。 -子供向けを強く意識しているのか、イベントの内容や会話が子供っぽいものも多い。子供向けと考えると問題ではないが。 -ゲームバランスも悪い。 --エンカウントが完全ランダム。そのため運が悪くて2・3歩歩いただけで戦闘になるのはザラ。 --ダメージ算出式がいい加減で、攻撃力・守備力の僅かな変動でも『ドラクエ』などとは比較にならないほどダメージ数値にまともに影響する。特に守備力は少し強くなると、すぐに敵の物理ダメージが1になる。さらに上げると痛恨の一撃でも被ダメージが1になる。 --それゆえ本作はザコボス問わず、装備でガンダムの守備力を上げて「ミノフスキー」(敵味方共に魔法無効)を唱えればまず負けなくなる。主要ボスもラスボスもミノフスキーさえ唱えれば楽勝。 --仲間の誰かが混乱している状態で「集中」を使うと、「敵にダメージを与えた」と表示されるのに実は与えておらず、なぜか仲間にそのダメージが行く。逆に「分散」を選ぶと混乱中の仲間も敵だけを攻撃する。 --主人公のガンダムは、終盤に「石板」というアイテムを入手するが、これを装備すると''攻撃力と防御力が倍増する為チート化する''。 ---入手したところで残すはラスボスのみなのが唯一の救いか。この石板の存在で、本作のラスボスは普通にプレイしていると大抵秒殺に。 ---なおこの石板、アイテム画面ではアムロも装備できるとなっているが、実際にはできない。 --ザコキャラのデザートドムは、戦闘中に「逃げ腰になった!」と表示されると、どうした事か攻撃力が異常に増大する。バグか? -攻略本には掲載されているが、ゲーム中で出会うことができないモンスターがいる。全て水のある場所に出そうな奴らだが、出現設定がされていないらしい。攻略本では当然、さも普通に出会えるかのように掲載されている。 --アーマーマラサイ、マーマンズゴック、ボスクラーケンの3体。マーマンズゴックは『ネオバトル』のカードダスになっているのに出会うことが出来ない。 -「退却」は「作戦」コマンドの1つであり、逃げる度にいちいち「作戦」→「退却」と選ばなければならないので煩わしい。 -複数攻撃魔法の効果を持った武器を使用すると、1匹を攻撃する度に、いちいち「○○の効果を発揮した!」と表示される。 -仲間は7人おり、主人公以外は3人まで選んで連れて行けるのだが、新規に加わった仲間は''レベル1''でしかも装備品を持たずに加わる。 --しかも貧弱な状態で勝手に戦闘中に乱入してくるため、後半は登場してすぐ高攻撃力モンスターに瞬殺されがちに。 --特に中盤に加入するスレッガーとネモは育てる手間からそのまま放置するプレイヤーも少なくない。 ---とはいえ、スレッガーは装備品をそろえれば守りやすいうえ、守備力が高く((このシリーズは基本的に戦士の守備力が低め。このゲームのガンキャノン、2のダブルゼータはいずれも壁役としては頼りない能力である。))ある程度魔法が使える戦士という使いやすい能力からあえて連れまわして育てるプレイヤーも多かった。 ---一方でネモは、使える装備品はごく僅か、イベントの都合で加入時にパーティに入れづらい((戦士ガンキャノンがネモの加入と同時にイベントでパーティに強制参加してしまい、魔法の使えないネモは連れて行きづらくなる。))、LVUPに必要な経験値が多く育て辛いと問題が多い。結果、レベルが低いままにされ、乱入して瞬殺されるだけのキャラになりがち。しかしし、''実はこのネモには、「レベルが上がるほどクリティカル率が上昇する」という能力がある''ため、''ちゃんと育てると今度は一転して戦闘でクリティカルを連発する強キャラへと変貌する''。装備品の少なさ故に防御面には最後まで不安が残るが、''最終的にはクリティカル率だけでなく攻撃力自体もかなり高めとなり、HPとすばやさに至っては全キャラTOPと、育てる苦労に充分見合っただけの強さになってくれる''。 -「はい」「いいえ」の選択肢だけは、なぜかBボタンではキャンセルできない。 -カードダスには、そのキャラの詳細な解説が書かれている為、展開のネタばれにもなっている。 --またカードバトルはどちらかが倒されるまで終了しない為、「黒い三連星VSアッザムベス」など、組み合わせによっては''どちらも1ダメージしか与えられず、まったく進行しない''場合もある。 -状態異常の「毒」に侵されている時に流れる効果音が''とにかく異様''。 -ラストダンジョンにはザコは一切出ない。 --ラスボスは「復活したブラックドラゴン」なのだが、''なぜかその直前に「復活したサタンガンダム」が別人としてパーティの前に立ちはだかる''。 **総評 パッと見は「ドラクエのモロパクリ」である本作だが、実際は他に類を見ない要素が幾つも盛り込まれている。~ その全てが成功しているわけではないし、ゲームバランスなど単純な問題点も少なくないのだが、元のカードダスのファンには好評を持って迎えられた。~ とはいえ発売当時、原作が完結していなかった為、ソフトは中途半端な所で終わっている((ゲームオリジナルの展開で1つのカタルシスを持たせてはいるが。))。 そして原作完結後の翌年、外見的にも「ドラクエのパクリ」からの脱却を図った[[第2作>SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語2 光の騎士]]が発売されるのである。 ---- **余談 -宝箱のアイテムは、一部を除けばセーブ→リセットで復活する。 --復活しないアイテムは、宝箱の蓋だけは閉まっており、空箱になっている。 ---''一度戦闘するだけでレベルアップする経験値を得られるアイテム''も復活するのはやりすぎでは・・・ -本来騎士ジオングは変身してジャイアントジオングになるという設定があるのだが、本作を含めゲームでは一度も再現されなかった。唯一原作でスルーされた設定。 -敵モンスターは、元のカードダスに登場した者の他に、『ネオバトル』という別のカードシリーズに登場した者も混ざっている。バウンドジャッカル、アンデッドドーガなど。 --この他、講談社の児童誌『コミックボンボン』での公募によるモンスターも登場する…が、なぜか''リックディアス(シュツルムではない)がモチーフのモンスターも混ざっている''。 -リアルのガンダム準拠のネタは殆ど無い。せいぜいアムロやセイラの戦闘時の台詞と、''「マ・クベは壺好き」''という程度。 --生き別れた妹を探しているシャアに出会うイベントやランバ・ラルがセイラに手を出さないイベントもある。最も前者はリアルにはない描写だし後者は''女性には手を出さない''というだけだから準拠とまでは言えないが。(原作に近い流れだが、結果的に原作と同じに見える程度)

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