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ピカチュウげんきでちゅう - (2018/12/31 (月) 00:19:53) の最新版との変更点

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*ピカチュウげんきでちゅう 【ぴかちゅうげんきでちゅう】 |ジャンル|対話ゲーム|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/147000092.jpg,height=160)| //公式サイト記載のジャンルに |対応機種|ニンテンドウ64|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|アンブレラ|~| |発売日|1998年12月12日|~| |定価|10,290円|~| |プレイ人数|1人|~| |周辺機器|NINTENDO64VRS(音声認識システム)同梱|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|2本しかないVRS対応ソフトの一つ|~| |>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 「NINTENDO64 VRS(音声認識システム:以下VRS)」が搭載された世界初のゲームソフトで、~ 付属のマイクを使ってピカチュウとコミュニケーションをとりながら育成していくシミュレーションゲーム。~ 現在ではCPUとリアルタイムでの会話も可能になったゲームも出ているが、ゲームキャラとの音声認識が可能であることは当時としては衝撃的だった。~ ちなみに、『スーパーポケモンスクランブル』等、ポケモン派生ゲームソフトを開発している有限会社アンブレラのデビュー作でもある。 **特徴 -なんといってもピカチュウと一緒に遊んで、色々なイベントを楽しむことが出来ることである。 --最初はピカチュウと外で遊ぶのみだが仲良くなるにつれ家でピカチュウと一緒に暮らせるようになる。また、家出したピカチュウを迎えに行くイベントも発生する事がある。 --ピカチュウと暮らせるようになると主人公は一緒に遊びに行く場所を選択できるようになり、遊べる場所はゲームが進行するにつれ増えていく。場所によって釣りなどのゲームもできる。 -ピカチュウが主人公に懐いてくると、いろいろな場所で拾った宝物をプレゼントしてくれることがあり、部屋に飾ることができる。 -さらに懐いてくると、ピカチュウがひとりでおつかいに行くというイベントが起こり、無事成功させることでエンディングイベントを迎える。 **長所 -ピカチュウの豊かな感情表現 --ピカチュウに様々な言葉をかけることで様々なアクションを見せる。アニメに関連付けたアクションからオリジナルまで多種多様で、特定のコースでしか見せないアクションも多い。 --「10万ボルト」「かみなり」といった技は迫力あるエフェクトと共に出せるし、「でんきねずみ」と呼びかけると怒ったりする。 --余談だがこのゲームのピカチュウはなんでも食べる。花などの植物はまだマシで"金貨を食べる"こともある。 --ピカチュウ以外のポケモンと一緒に冒険に出れない欠点はあるが、いずれもピカチュウの友達という設定で登場するため、そこまで不満点を持つことは無い。 -リアルタイムでの会話による困難を補った配役 --ポケモンは動物のように人間の言葉は(一部を除いて)喋ることが出来ず、代わりに感情表現やボディーランゲージによる表現により人間と意思疎通させることができる。 --この設定を利用して、VRSの難点である言葉の認識力を補うことができ、言葉の食い違いを最小限に抑えることが出来た。 -ミニゲームが楽しい --音声認識機能を活かしてのスイカ割りゲームは他のゲームでは出来なかった楽しみがある。認識の悪さも実際のスイカ割りの臨場感があって楽しめる。 --中でも釣りのゲームは非常に盛り上がる。水場にいる水ポケモンを釣り上げるのだが、中には画面からはみ出さんばかりの超ド級の大きさを持つポケモンも釣れる。 --終盤に解禁される宝探しも楽しい。台詞通りに喋れば宝箱を開けることができ、指示を出す際にいちいち敬礼するピカチュウの姿が非常に可愛い。 --自宅に設置されているゲーム機を使うと、ポケモンの名前当てクイズができる。シルエットクイズなどのバリエーションもいくつかある。 **短所 -長く遊ぶとマンネリ化する --様々なイベントは用意されているものの、基本的にやれることがパターン化しているため、遊んでいくにつれ飽きてくる。 --遊べば遊ぶほど、新たなステージへ行けたりするのだが、その前に飽きてしまうプレイヤーもいただろう。 -声の認識が微妙に悪い --当時の技術故に仕方ない部分もあると思えるが、台詞や早口といった言葉は認識しにくい。 -アカネのもり等で作る料理がわかりづらい --フシギダネから材料を現地調達するのだが、揃えるための材料がわかりにくい。 --フシギダネから頼まれる材料は頭上に表示されるのだが、中には小さくて判別しづらい材料もあり、どんな材料なのか字幕も表示されないためわかりにくい。 ---一応、ピカチュウが材料をイラストでヒントを用意してくれるが、児童が描いたようなイラストなので伝わりにくい。 --最初に作るカレーの材料が「にんじん」「たまねぎ」はまだわかるが、最後に背景に合わさって見辛い「ハーブ」を提示される。 ---以上からちゃんとした料理を食べることが出来ず、フシギスープの犠牲となったプレイヤーも多いだろう。 -エンディング到達の難しさ --エンディングは存在するのだが条件がわかりづらく、存在を知らないプレイヤーや知っていても見る事はできなかったプレイヤーが珍しくない。 ---こうなった一因として本作の攻略本が出版されていない事が挙げられる。 --2017年11月にとあるRTA勢によって解析された。特定の条件を全て満たす事でエンディングへ向かうイベントのフラグが立つと言う物。分かってしまえば個々の条件は難しい物ではないが、ノーヒントの状況下では満たせなかった人がいるのも無理がない条件もある。 -高額な商品価格 --マイク付属とはいえ価格が10,290円と高い。 --だが当時のN64ソフトの相場は7,000~8,000円程度。それで付属機器が付いてるのだから、価格設定としては妥当なところ。 //現在のソフトが高いみたいな記述してたけど、現在でもコンシューマー機の通常版とかは6,000~8,500程度。つまりあまり変わってない **総評 ピカチュウと一緒に楽しめる楽しさや、話しかけてコミュニケーションを取れる楽しさは言葉では語り尽くせない良さがある。~ 『[[ポケモンスナップ]]』と共にポケモンは決して戦わせるためだけの存在ではないことをアピールしたのは戦いを好まない女性人気も集めた要因となった。 **余談 -当時はアニメに先行登場したトゲピーがゲームに初登場した作品である。 --説明書にもこおろぎさとみと書いてあったので気がついた人も多いだろう。 -ポケモン関連のゲーム商品で10,000円を超えているのは、長らくこのソフトぐらいであった。 --2018年発売の『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』の「モンスターボール Plus」付属版は10,000円を超える。とはいえ「モンスターボール Plus」は追加デバイスなので必須ではないが。 -64時代のポケモンのCMで有名な「ピカチュウおじさん」こと綿引勝彦氏の初CM作品でもある。 -VRS対応ソフトは本作と『[[電車でGO! 64>電車でGO!2 高速編]]』の計2本だけである。世界初と大々的に宣伝した割には対応ソフトが少ないのは残念である。 -本作の発売1ヶ月前には『[[ゼルダの伝説 時のオカリナ]]』が発売し、クリスマス商戦の時期でライバルが多い。 --そんな悪状況の中、総合売上が約74万本を記録している辺り、このゲームの完成度の高さと当時のポケモン(とくにピカチュウ)の人気の高さが伺える結果となっている。 -コンセプトが似ている作品として、同時期にセガからDC用ソフト『[[シーマン ~禁断のペット~>シーマン]]』も発売されている。 --それを意識してかシーマンにピカチュウと話すと「俺はシーマンだよ~んだ」と返してくる。 --PS2版『シーマン ~禁断のペット~ ガゼー博士の実験島』ではピカチュウと話しかけると「古いんだよお前は」と返されてしまう。ご尤も。 -現在はソフト自体はワンコインで販売してることも珍しくない。ただしマイクとVRSユニットとがないとほとんど遊べないため、購入の際は注意。 --マイクは純正品でなくとも、よくある3.5φ経のプラグのものが使用可能。
*ピカチュウげんきでちゅう 【ぴかちゅうげんきでちゅう】 |ジャンル|対話ゲーム|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/147000092.jpg,height=160)| //公式サイト記載のジャンルに |対応機種|ニンテンドウ64|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|アンブレラ|~| |発売日|1998年12月12日|~| |定価|10,290円|~| |プレイ人数|1人|~| |周辺機器|NINTENDO64VRS(音声認識システム)同梱|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|2本しかないVRS対応ソフトの一つ|~| |>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 「NINTENDO64 VRS(音声認識システム:以下VRS)」が搭載された世界初のゲームソフトで、付属のマイクを使ってピカチュウとコミュニケーションをとりながら育成していくシミュレーションゲーム。~ 現在ではCPUとリアルタイムでの会話も可能になったゲームも出ているが、ゲームキャラとの音声認識が可能であることは当時としては衝撃的だった。~ ちなみに、『スーパーポケモンスクランブル』等、ポケモン派生ゲームソフトを開発している有限会社アンブレラのデビュー作でもある。 **特徴 -ピカチュウと一緒に遊んで、色々なイベントを楽しめる。 --最初はピカチュウと外で遊ぶのみだが、仲良くなるにつれ家でピカチュウと一緒に暮らせるようになる。また、家出したピカチュウを迎えに行くイベントも発生する事がある。 --ピカチュウと暮らせるようになると、主人公は一緒に遊びに行く場所を選択できるようになり、ゲームが進行するにつれ行き先も増えていく。場所によって釣りなどのゲームもできる。 -ピカチュウが主人公に懐いてくると、いろいろな場所で拾った宝物をプレゼントしてくれることがあり、部屋に飾れる。 --さらに懐いてくると、ピカチュウがひとりでおつかいに行くというイベントが起こり、無事成功させることでエンディングイベントを迎える。 -ちなみにピカチュウ以外のポケモンは、いずれもピカチュウの友達という設定で登場する。 --一緒に冒険には出られないが、そこまで不満点というわけではない。 ---- **評価点 -ピカチュウの豊かな感情表現 --ピカチュウに様々な言葉をかけることで様々なアクションを見せる。アニメに関連付けたアクションからオリジナルまで多種多様で、特定のコースでしか見せないアクションも多い。 --「10まんボルト」「かみなり」といった技は迫力あるエフェクトと共に出せるし、「でんきねずみ」と呼びかけると怒ったりする。 --余談だがこのゲームのピカチュウはなんでも食べる。花などの植物はまだマシで“金貨を食べる”こともある。 -リアルタイムでの会話による困難を補った配役 --ポケモンは動物のように人間の言葉は(一部を除いて)喋ることが出来ず、代わりに感情表現やボディーランゲージによる表現により人間と意思疎通させることができる。 --この設定を利用して、VRSの難点である言葉の認識力を補うことができ、言葉の食い違いを最小限に抑えられた。 -ミニゲームが楽しい --音声認識機能を活かしてのスイカ割りゲームは他のゲームでは出来なかった楽しみがある。認識の悪さも実際のスイカ割りの臨場感があって楽しめる。 --中でも釣りのゲームは非常に盛り上がる。水場にいる水ポケモンを釣り上げるのだが、中には画面からはみ出さんばかりの超ド級の大きさを持つポケモンも釣れる。 --終盤に解禁される宝探しも楽しい。台詞通りに喋れば宝箱を開けることができ、指示を出す際にいちいち敬礼するピカチュウの姿が非常に可愛い。 --自宅に設置されているゲーム機を使うと、ポケモンの名前当てクイズができる。シルエットクイズなどのバリエーションもいくつかある。 **問題点 -長く遊ぶとマンネリ化する --様々なイベントは用意されているものの、基本的にやれることがパターン化しているため、遊んでいくにつれ飽きてくる。 ---探索ロケーションは5つあり、それぞれに別コース(レベル違いのステージ)もある。とはいえ同ロケーションではやるべき事が変わらず((例えば「アカネのもり」ではコースが変わっても「料理の材料調達」という同じ目的が課される。))、その上「モエギそうげん」以外はマップ構造の変化も乏しいため、マンネリを起こしがち。 ---釣りのミニゲームは全部で3ステージあるが、風景と釣れるポケモンが違うだけでシステムはどれも同じ。パターン化を感じてしまうのは否めない。 --遊べば遊ぶほど、新たなステージへ行けたりするのだが、その前に飽きてしまうプレイヤーもいただろう。 -声の認識が微妙に悪い --当時の技術故に仕方ない部分もあると思えるが、台詞や早口といった言葉は認識しにくい。 -アカネのもり等で作る料理がわかりづらい --フシギダネに頼まれた材料を現地調達し、料理を作ってもらうのだが、揃えるための材料がわかりにくい。 --フシギダネから頼まれる材料は頭上に表示されるのだが、中には小さくて判別しづらい材料もあり、どんな材料なのか字幕も表示されないためわかりにくい。 ---一応、ピカチュウが材料をイラストでヒントを用意してくれるが、絵を描き始めた子供が描くような画力なのでプレイヤーに伝わりにくい。 --最初に作るカレーの材料が「にんじん」「たまねぎ」辺りはまだ理解できるが、最後に背景に合わさって見辛い「ハーブ」はプレイヤー層からどんな素材なのか認知出来なかった人も多かった。 ---以上からちゃんとした料理を食べられず、フシギスープ(ハズレ料理)の犠牲となったプレイヤーも多いだろう。 -エンディング到達の難しさ --エンディングは存在するのだが条件がわかりづらく、存在を知らないプレイヤーや知っていても見る事はできなかったプレイヤーが珍しくない。 ---こうなった一因として本作の攻略本が出版されていない事が挙げられる。 --条件は2017年11月にとあるRTA勢によって解析された。それによると、特定の条件を全て満たす事でエンディングへ向かうイベントのフラグが立つ。分かってしまえば個々の条件は難しい物ではないが、ノーヒントの状況下では満たせなかった人がいるのも無理がない条件もある。 -高額な商品価格 --マイク付属とはいえ価格が10,290円と高い。 --だが当時のN64ソフトの相場は7,000~8,000円程度。それで付属機器が付いてるのだから、価格設定としては妥当なところ。 //現在のソフトが高いみたいな記述してたけど、現在でもコンシューマー機の通常版とかは6,000~8,500程度。つまりあまり変わってない ---- **総評 ピカチュウと一緒に楽しめる楽しさや、話しかけてコミュニケーションを取れる楽しさは言葉では語り尽くせない良さがある。~ 『[[ポケモンスナップ]]』と共にポケモンは決して戦わせるためだけの存在ではないことをアピールしたのは、戦いを好まない女性人気も集めた要因となった。~ 直系の続編ではないが、同企業による『ポケモンチャンネル ~ピカチュウといっしょ!~』がGC専用ソフトとして発売されている。 ---- **余談 -当時はアニメに先行登場したトゲピーがゲームに初登場した作品である。 --説明書にも「こおろぎさとみ」と書いてあったので気がついた人も多いだろう。 -ポケモン関連のゲーム商品で10,000円を超えているのは、長らくこのソフトぐらいであった。 --2018年発売の『[[ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ]]』の「モンスターボール Plus」付属版は10,000円を超える。とはいえ「モンスターボール Plus」は追加デバイスなので必須ではないが。 -64時代のポケモンのCMで有名な「ピカチュウおじさん」こと綿引勝彦氏の初CM作品でもある。 --残念なことに氏は2020年12月30日に膵臓癌で逝去された。 -VRS対応ソフトは本作と『[[電車でGO! 64>電車でGO!2 高速編]]』の計2本だけである。世界初と大々的に宣伝した割には対応ソフトが少ないのは残念である。 -本作の発売1ヶ月前には『[[ゼルダの伝説 時のオカリナ]]』が発売し、クリスマス商戦の時期でライバルが多い。 --そんな悪状況の中、総合売上が約74万本を記録している辺り、このゲームの完成度の高さと当時のポケモン(とくにピカチュウ)の人気の高さが窺える結果となっている。 -コンセプトが似ている作品として、同時期にセガからDC用ソフト『[[シーマン ~禁断のペット~>シーマン]]』も発売されている。 --それを意識してかシーマンに“ピカチュウ”と話すと「俺はシーマンだよ~んだ」と返してくる。 --PS2版『[[シーマン ~禁断のペット~ ガゼー博士の実験島>シーマン#id_ab2ca315]]』では“ピカチュウ”と話しかけると「古いんだよお前は」と返されてしまう。ご尤も。 -現在はソフト自体はワンコインでの販売が珍しくない。ただしマイクとVRSユニットとがないとほとんど遊べないため、購入の際は注意。 --マイクは純正品でなくとも、よくある3.5φ経のプラグのものが使用可能。 -海外版のタイトルは『Hey You, Pikachu!』 -RTA走者へのインタビュー記事が電ファミニコゲーマーに掲載されている。([[参考記事>https://news.denfaminicogamer.jp/interview/200117f]])

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