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*プリニー ~オレが主人公でイイんスか?~ 【ぷりにー おれがしゅじんこうでいいんすか?】 |ジャンル|史上最凶のやみつきアクション|#amazon(B001ELK32Y)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売・開発元|日本一ソフトウェア|~| |発売日|2008年11月20日|~| |定価|5,229円(税込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[魔界戦記ディスガイアシリーズリンク>魔界戦記ディスガイアシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -『[[魔界戦記ディスガイア]]』のスピンオフゲームであり、同ゲームのキャラであるプリニーを主人公としたアクションゲーム。 -謳い文句は「''残機1000機''」「''史上最凶のやみつきアクション''」。 -『魔界戦記ディスガイア』以外にも、同社の『ファントムキングダム』『魔界戦記ディスガイア2』の汎用キャラが多く登場している。 ---- **ストーリー 「プリニー」とは生前罪を犯した魂が魔界にて魔物になった姿である。~ 彼らは過ちを清めるために日々過酷な重労働に従事し、その罪が許されるまでずっと責め苦を負い続ける…。~ ある日のこと、ご主人様である「エトナ」のスイーツが無くなっていることを見て見ぬふりをしていたプリニー達だったが、遂にそのことがエトナに知られてしまう。~ 本来のお仕置きである全殺しの代わりにエトナが出した指令は、伝説の「究極のスイーツ」を見つけてくることだった!~ すぐ死ぬ・爆発するを言い訳に拒否するプリニー達だったが、エトナの力の加護を受けた赤いマフラーを装着することにより、一時的に爆発しやすい体質のみを克服。~ 翌朝を期限にスイーツを持ってくることを命じられてしまう。~ 今、プリニー達の生死をかけた過酷な究極のスイーツ探しの旅が始まる! ---- **特徴 本作は2Dの横スクロールアクションゲームであり、道中を進んで最後に待ち受けるボスを倒すことでステージクリアとなる。 -ゲームの流れは拠点マップ(魔王城)→門にてステージ選択→ステージ→魔王城と進む。 -ステージ道中には『悪魔の杭』が配置されており、それをヒップドロップで打ち込むことで、ミスをした場合その地点が再スタートポイントとなる。 --ステージの最後には『ボススイッチ』があり、それを打ち込むとボス部屋に入ることができる。 --ステージ内では『退却』を選択することでいつでも退却可能。減った残機は戻らないが、魔王城に戻って再度ステージを選びなおすことができる。 -魔王城では他プリニーとの会話やエトナとの謁見、またステージ内に隠されている『魔力の玉』を解放することにより施設を利用できる。 #region(魔王城の施設) |セーブ屋|チュートリアルで手に入る。セーブができる。| |記録屋|ハイスコアやクリアタイム・魔物図鑑や手に入れた勲章を確認できる。| |ラッキー教授|集めたラッキードール(後述)の確認。また集めた数に応じて景品がもらえる。| |リプレイ屋|セーブした自分のリプレイデータや、「データ交換」でもらったリプレイを見ることができる。| |夜逃げ屋|強制的にゲームオーバーになり、現在の周回を終わらせて記録を引き継ぎ、次の周回に入ることができる。| |時空の渡し人|一度クリアしたステージを再度遊ぶことができる。失敗しても残機は減らない。| |音楽屋|ステージに隠されたレコードを渡すことで、各BGMを聞くことができる。またステージで流れるBGMの設定もできる。| #endregion -ステージをすべて攻略することでED。セーブ画面に移り、各種記録を引き継いで次の周回に進む。 -難易度は『''魔界公式ルール''』『''スタンダード''』の二つ。 -わかりやすく解説すると『魔界公式』が「ノーマル」であり『スタンダード』が「イージー」。 --『魔界公式』ではプリニーの設定そのままに、一発でも敵や敵の攻撃に接触すると爆死する。 --『スタンダード』は三回までは攻撃を耐えられる。が…。 -主人公・プリニー -『ディスガイア』の設定どおり、非常に弱い。公式でも最弱主人公と呼ばれている。 --前述のとおり、敵に接触するだけで爆死する。 --『スタンダード』ならば三回までは耐えられるが、食らうとノックバックが発生し一時的に操作不能となる。 -「弱いが数だけはいる」の設定どおり、''残機はなんと1000機''。つまり数で押せということである。 --この残機1000を使い切るとゲームオーバー。BADENDになった後、次の周回に入る。 --ちなみに残機数はゲーム中に増えることはない。最初の1000機が全てである。 -自爆も可能。一機減るだけだが、詰まったときなどに仕切りなおすことができる。 #region(プリニーの主なアクション) -斬撃攻撃・プリニー連射 -ナイフを振り、近接攻撃を行う。 --連打するとナイフを振り続け、それだけダメージが増えて敵に大ダメージが与えられる。 -空中で攻撃すると地上に斬撃を飛ばす『プリニー連射』になり、ある程度遠距離の敵も攻撃できる。 --またこの際カメラがプリニーの斜め後ろに回り込み、ある程度ステージの先が確認できる。 -回転 -○ボタンを押し続けるとプリニーが回転し、回転中にボタンを離すとダッシュする。 --ダッシュ中に下ボタンを押すとスライディングをする。スライディング中はモーションが終わるまで操作を受け付けない。 --また長く回転する・スライディングすると青いオーラが発生し、一時的に無敵状態となる。~ これで攻撃の回避も可能だが、回転し続けるとプリニーが目を回して一定時間操作不能となるため使いどころは見極める必要がある。 -ジャンプ --空中でもう一度行うと、二段ジャンプが可能。 --ジャンプ中は動くことができず、着地位置が調節ができない。 --また、ダッシュと組み合わせて飛距離を伸ばすこともできる。 -ヒップアタック -ジャンプ中に↓+×ボタンでヒップアタックをする。 --ヒップアタックをあてると敵は気絶し一時的に無力化することができる。~ ボス戦でも有効であり、数回当ててシールドを破壊すると防御力が大幅に下がり気絶状態となる。 --敵を踏み台にして先に進むこともできる。 --敵にあてた一瞬のみ無敵時間が発生する。それを利用した回避も可能。 --リスタートスイッチを押したり、道中においてある戦車などのギミックに乗り込むことも可能。本作の重要アクション。 -物を持つ・投げる --爆弾を敵に投げたり、気絶させた敵を穴に放り投げて始末したりできる。 -しゃがむ --背を低くし、頭上を通る攻撃を回避する。 -つかまる --プリニーの背丈より低い段差に向かって方向キーを押すと、壁につかまることができる。 --またジャンプ中に崖の淵に向かって方向キーを押すとつかまることができる。 #endregion -本文の通り『ジャンプ中に動けない』『無敵があるが、終わると一時的に行動不能』などあまり操作性もよくない。 -特に後半のステージでは、狭い足場をジャンプで渡っていくことが多いが、空中でダメージを受けると地上に落ちるまではノックバックが回復せず、そのまま穴に落ちて死ぬことも多い。 -これらとダメージですぐやられることが重なることで『最弱主人公』の異名を手に入れている。 発売前では、そもそも販売・開発の日本一ソフトウェアにアクションゲームの販売実績がなかったためさほど期待されず、また先行配布された体験版ではステージがぬるい割に操作性とテンポの悪さが大きく前に出てしまい、あまり良い評価が得られなかった。~ ''が…''。 ---- **極悪な難易度  いざ蓋を開けてみると、現代ではあまりにも珍しい''極悪な難易度を誇るアクションゲーム''であり、「史上最凶」の名に恥じないゲームであることが発覚した。 -ステージの敵・ギミック配置がものすごく嫌らしく設定してあり、初見殺しのような要素が大量に仕込まれている。 --崖を超えようとジャンプする→空中に飛行型の敵が配置してあり爆死。~ ヒップアタックで杭を打とうとジャンプする→遠距離から敵の玉が飛んできて爆死。 -ジャンプで飛び越える個所にわざわざ火の玉が飛んでくるようにギミックをセットしたり、飛んでくるタイミングが完璧だったりと製作スタッフの力の入れようが伺える。 -''初見でステージをクリアするのはほぼ不可能''。1ステージで何十機も消費するのは当たり前である。 -敵に関しても、こちらに耐久力がほぼ無いにもかかわらず、追う・ジャンプする・高速で走り回る・放射線状に球を投げるなど、嫌なアルゴリズムを設定されている敵が多い。 --追いかけながらこちらの頭上を飛び回り、急降下攻撃を仕掛けてくる『インプ』などはその代表格。 --距離に合わせて矢を撃ち分け、接近するとバックステップで距離をとる『アーチャー』~ 無敵のリモコン戦車を操作し、延々とこちらを追ってくる『ネコサーベル』~ 『下忍』の上位種であり、素早い攻撃と耐久力を持つ『マスターシャドウ』~ 笑い声とともに登場し、周囲を飛び回りながら魔法攻撃を仕掛けてくる『スペクター』~ これらはその行動パターンから非常に厄介な敵であり、多くのプリニーを葬り去った。 -もちろん一体一体は大して厄介な敵ではない。が、ステージの構成と登場配置によって恐ろしいほど脅威となって襲ってくる。 -各ステージの最後にはボス部屋があり、ボス戦闘が待ち構えている。 -ボスキャラクターは耐久力が高く、またシールドが張られているため普通に攻撃してもダメージがあまり通らない。 --ヒップアタックを当て、ボスのシールドカウンターを0にすると防御力が大幅に落ち、気絶状態となる。 --そのためボス戦ではアルゴリズムを見切り、ヒップドロップを当てる隙を見つけることが重要となる。 --気絶したボスに接近してプリニー連射を決めると、相手の体力がモリモリ減る((斬撃の飛び道具判定に、手元のナイフの攻撃判定が加わるため。説明書には載っていない仕様のため、これに気付けるかどうかで攻略難易度も大分変わるといっていい。))ため、非常に爽快である。調子に乗りすぎると、気絶から回復したボスに接触してダメージを受けてしまうが。 -制限時間があり苛烈な攻撃を避けながら戦うため、一度の攻撃チャンスで一気にHPを削るために、ボタンを連打する力も要求される。 -1000機もあるから余裕、などという考えは甘い。''1000機なんぞ何も考えずにプレイしていると普通に吹き飛ぶ''。 --『魔界公式』ではそれが顕著であり、ラスボスを倒す前に残機が尽きゲームオーバーとなったプレイヤーが続出した。 --数だけは沢山おり、穴に落ちたり敵にやられたりと、''まるでゴミのように死んでいくプリニーの姿はまさに設定を忠実に再現している''。 -一度全滅すると、次の週より残機を消費して画面内の敵を攻撃する『プリニー落とし』が解禁される。 --ボス戦でも有効だが、残機を消費するために諸刃の剣となっている。 **本編 選択6ステージ+固定4ステージの計10ステージを攻略する。 -エトナの決めた刻限まで十時間という設定があり、一ステージクリアすると一時間進み、『残り一時間』の時点で最終ステージとなる。 -最初の6ステージは好きな順番で攻略できる。また時間が早いうちはステージが簡単になる。このあたりならば攻略も苦ではない。 -が、時間が進むにつれて『夜になると悪魔が本性を現す』ということで難易度が激増。~ 時間が早いうちは簡単だったステージも、夜になると比べ物にならないくらい手強くなる。 -ボスも耐久力や行動パターン・ボスキャラそのものが別になるなど変化が起き、''さらに二対一・三対一、果てには覚醒状態になるなど強さが跳ね上がっていく''。 --よって難しめなステージや苦手なステージなどは早いうちに攻略するのが望ましい。 -固定4ステージは、最初の『鉄巨人戦』を始め、選択ステージを超える難易度を誇る。 -敵の配置もさることながら、ステージも足場が狭くなり穴が増える・動く足場が増えるなど、さらにプレイヤースキルを要求される作りになっている。 --そのため、攻撃にあたる→ノックバック→落下死のパターンで『スタンダード』でも難しくなってくる。 -ここまで来たプレイヤーの力が試される『ラスボス』 -ラスボスは第一形態・第二形態の二つ。 --流石に第一形態を一度攻略すれば、次からは第二形態から始められる。 -第二形態は完全に攻撃パターンが決まっている。そのため一つ一つ攻撃の回避方法を見極めながら戦うことが重要となる。 --ちなみに第二形態にはシールドカウンターが設定されておらず、''ヒップアタックを当てても防御力が下がらない''。 --そのためひたすら連打で攻撃しなければならず、このゲームのプレイヤー自身の現実の体力にもダメージを与えてくる。''制限時間内で削りきらなければ、もちろん爆死''。 -回避能力・連打能力の両方が求められ、プレイヤーの腕が試される。 -ラスボスを見事倒すとエンディングとなる。 --EDでの散って逝った仲間たちに哀悼の意を示すプリニーの言葉は、多くのプレイヤーの心に響くこととなった。 **アサギ編 隠し要素である『破れた手紙』をすべて集めると、隠しシナリオである『アサギ編』が遊べるようになる。 -本編の魔王城には、毎時間どこかしらに『破れた手紙』というアイテムが配置されており、これを十時間分全て回収すると『アサギ編』がプレイできる。 -ちなみに『アサギ編』とあるが、アサギは主人公ではない。 -アサギって誰?、という人は[[こちらへ>http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%AE]] -しかしこの手紙、集めるのが非常に難しい。 -毎時間ごとに魔王城に足場が設定され、それを渡っていけば手紙を手に入れられるのだが、時間に進むにつれて難易度が鬼畜になる。 --特に最後の手紙の難易度は異常である。これまでのプレイで培ったテクニック全てが要求されるつくりになっており、''取るのに丸一日かかった例も報告されている''。 --スタッフも隠しシナリオを出すには難しすぎたと判断したのか、タイトル画面でコマンド入力すると手紙を集めずともプレイできるようになっている。 -ちなみにアサギ編の難易度はというと、''その最後の手紙くらい自力で取れなければクリアできない難易度''になっている。 --順番固定の全6ステージだが、難易度は本編を大きく上回り、とてもハードな道のりとなっている。 -なお、『アサギ編』のボスキャラは全てアサギである。 --最初こそステージの難しさに比べれば弱小のキャラになっているが、ステージが進むごとに行動パターンが追加され、最終的には恐ろしい強さとなる。 -またラストでは新たな姿を手に入れ、それまでと全く違ったアルゴリズムで攻めてくる。 ---- **クリアは可能か、不可能か ここまで紹介したように、本作の難易度は極悪なものとなっている。 -が、決してクリアできない難易度にはなっておらず、バランスそのものはしっかりと調整されている。 -''どんなに初見は突破不可能に見えても、何度も挑戦すれば必ずクリアできる''。 --ギミックの動きをしっかり見極め、敵のアルゴリズムを見切れば絶対に突破できる。 -そのような意味ではこのゲームは典型的な『死にゲー』である。 --とにかく死んで覚えるゲームであり、マップ構成や敵配置を覚え、きっちり対処していけばクリア出来るゲームとなっている。 --そのため残機1000機も死に設定にならず有効に働いており、制限としてキッチリと意味を持っている。 -とはいえ個人の能力によっては物理的に攻略不可能になることも勿論ある。特にボス戦等における"連打"は苦手な人にはとことん出来ない要素であり、ラスボス戦などはいくら攻撃パターンを覚えて回避が出来ても連打不足で制限時間内に削りきれないことも。 -また一度クリアできれば、もう一度その個所に訪れた時は難なくクリアできるのもこのゲームの特徴である。 -敵やギミックの行動パターンは固定されており、ランダム要素が極端に少なくなっている。~ そのため、一度突破の方法さえ掴めれば二回目からはあまり残機を減らすことなく突破することができるだろう。 --最初は数十機爆死した個所が、もう一度行ってみれば二~三機で突破できたというのはよくある話である。 -これには体験版で問題点とされていたあまりよくない操作性も関係しており、『空中操作不可』などの部分がプレイヤーの操作のランダム幅を減らしていることがパターン化をしやすくしている要因となっている。 本作は''『一見クリア不可能に見えて、実はクリアできるゲーム』''を地でいくものであり、バランスを作りこまれた高難易度ゲームになっている。 -そのため、''最初は不可能に思えたステージを見事攻略することで、凄まじい達成感を得られる''。それが本作の一番の醍醐味である。 --ラスボスを攻略した瞬間は、まず間違いなくガッツポーズをし歓喜の咆哮を上げる。それほどの達成感である。 -攻略情報も実際にプレイヤーの力がなければ生かすこともできず、見た目とは裏腹にプレイヤーの力量が強く試される非常に硬派なゲームになっている。 ---- **やりこみ要素 『史上最凶のやり込みSRPG』のディスガイアのスピンオフということもあり、やりこみ要素も非常に充実している。 -魔界図鑑・シークレットファイル -敵を倒すと魔界図鑑に姿が登録され、さらに一定数同じ敵を倒すと詳しい情報が入ったシークレットファイルがゲットできる。 --図鑑は魔王城の施設で利用でき、姿や解説文を読むことができる。 --解説文は中々凝っており、笑えるものも多い。また姿はドットアニメーションで動く姿が確認できる。 -ラッキードール -本編のステージには『ラッキードール』という敵が必ず三匹埋まっており、これを倒してラッキー教授に渡すと一定数ごとに景品をゲットできる。 --もらえるものは『レコード』やボスのシークレットファイルなど色々もらえる。 --中には隠しボスと戦えるチケットなどもある。 --また''本作最凶のステージ『練武の塔』''の入場権もここでもらえる。 ---『練武の塔』に関して簡単に説明すると、【1ドットを非常に気にして進まないといけない】というもの。最終的には微妙なズレさえも許されないほど。敵の配置も思わずPSPを投げ飛ばしてしまうほど嫌らしい場所にいる。しかも上記の図鑑完成のためには最終的に2周しないといけない。一度でも遊んだことがあるのならこの絶望感は計り知れない。まさしくプレイヤーを待ち受ける最後の試練である。 ---練武の塔では残機は無限になる。安心して100匹単位で爆死することができる。 -魔界勲章 -いろんな条件を満たすともらえる勲章。 --条件を満たすと魔王城に戻った時に授与式が始まりゲットできる。 -内容は「ゲームクリア」「アサギ編クリア」といったものから「50ステージ以上で評価S」「ノーミスで五万点獲得」といった化け物じみたものまで様々。 --無論、全て集めるのは非常に困難。 **その他 -ドット絵に定評のある日本一だが、今作でもいかんなく力は発揮されておりグラフィックは非常に綺麗である。 --キャラのドット絵は非常に細かくアニメーションが設定されており、様々なアクションをしてくれる。 --かわいいキャラと極悪な難易度は、非常にギャップがある。 -『ディスガイア』でおなじみ佐藤天平氏のBGMも健在。 -今回ではその難易度故、長い時間同じステージをプレイすることになるのだが、BGMは驚くほど耳障りにならずにステージを盛り上げてくれる。 --その為に『耳に残らない』と言われることもあるが、実際に注目して聞いてみると良曲が揃っており、BGMの評価は高い。 --『音楽屋』で好きにステージの音楽を変えられるため、BGMに関する配慮は大きめである。 -今作ではボーカル入り曲を多めに提供しており、シリーズ恒例の曲+新曲三曲の計六曲が入っている。 --アサギ編で流れる『アサギ・メタモルフォーゼ』『Asagi My Love』はやたら印象に残る曲であり、多くのプレイヤーの笑いと同情を誘った。 -DLC -PSNにて追加ステージ配信が行われている。 --『魔王城&フロン』 無料配信。 --『おばけ島&マローネ』 同社のゲーム『[[ファントム・ブレイブ]]』に登場した主人公の島。 --『練武の城&アサギ人形』 『練武の塔』を超える極悪ステージ。 -ストーリー --本作のストーリーは、一応『魔界戦記ディスガイア』のとあるエンディングのその後の魔界を舞台としているが、ディスガイアのストーリーを知らなくともまったく問題ない。 --ストーリーの中身としては、本編、アサギ編ともにまったくコミカルなものである。 -ロード時間については、ゲーム開始時とステージ進入時にはあるが、リトライ時にはない。リトライ回数が多くなるため、無用なストレスがない点は評価できる。 ---- **問題点 -非常に高い難易度 -見ての通り、本作の難易度は非常に高く、あまり窓口は広いものとはなっていない。 --''アクション嫌い・何度も挑む根性が無い人は絶対にクリアできないので''、手を出さないほうがよい。 --難しいとすぐに投げてしまう人が手を出すことはもってのほかである。 -アクション初心者の救済措置がない -難易度の低い『スタンダード』があるが、あまり救済にはなっていない。 --ステージが進むにつれて穴が増え、ノックバック→落下死のパターンが増えるため、耐久力が増えてもあまり意味が無くなってしまう。 --全滅で解禁する『プリニー落とし』もあるが、残機を使うため諸刃の剣。 -諦めなければクリアできるゲームだが、アクションに不慣れな人間には厳しい作りとなっている。 -PSP本体へのダメージがある。 -ボスでは連打が要求されるため、ボタンを痛めて寿命を縮めた事例が多くある。 -特に本編ラスボスは極悪なボタン連打を強要される。高難度のアクション、PSP本体の耐久力と、自身の親指の体力、長期戦における精神力のせめぎ合いは免れない。 **その後 -本作は、パッケージ版の出回りがよくなかったためか、中古、新品を問わず、目にすることが少ない。 -他方、PSNでのダウンロード版では、廉価で取得可能である。アクションゲームの腕に自信をお持ちの方は「史上最凶」の看板に偽りがないか、試してみるのも一興ではないだろうか。 続編として『プリニー2 ~特攻遊戯!暁のパンツ大作戦ッス!』が発売された。 -発表当初一部プレイヤーからは難易度の低下が心配されたが、実際はそんなことはなく''むしろ難易度は上昇している''。 -初心者救済措置もあり、遊びやすくなった。 ----
「[[修正依頼]]」が出ています。総評を追記できる方はご協力をお願いします。 ---- この記事では『プリニー ~オレが主人公でイイんスか?~』とその続編である『プリニー2 ~特攻遊戯!暁のパンツ大作戦ッス!!』を紹介します。判定は『プリニー』が「良作」、『プリニー2』が「不安定」です。 ---- #contents(fromhere) ---- *プリニー ~オレが主人公でイイんスか?~ 【ぷりにー おれがしゅじんこうでいいんすか】 |ジャンル|史上最凶のやみつきアクション|#amazon(B001ELK32Y)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル&br;Nintendo Switch|~| |発売・開発元|日本一ソフトウェア|~| |発売日|【PSP】2008年11月20日&br;【Switch】2020年11月12日|~| |定価|【PSP】5,229円(税5%込)&br;【Switch】1,980円(税別)|~| |廉価版|The Best Price:2009年11月26日/1,980円|~| |配信|PS Store:2009年11月26日/1,428円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|COLOR(red):''激マゾな難易度''|~| |>|>|CENTER:''[[魔界戦記ディスガイアシリーズリンク>魔界戦記ディスガイアシリーズ]]''| ---- **概要 -『[[魔界戦記ディスガイア]]』のスピンオフゲームであり、同ゲームのキャラであるプリニーを主人公としたアクションゲーム。 -謳い文句は「''残機1000機''」「''史上最凶のやみつきアクション''」。 -『魔界戦記ディスガイア』以外にも、同社の『ファントムキングダム』『[[魔界戦記ディスガイア2]]』の汎用キャラが多く登場している。 **ストーリー 「プリニー」とは生前罪を犯した魂が魔界にて魔物になった姿である。~ 彼らは過ちを清めるために日々過酷な重労働に従事し、その罪が許されるまでずっと責め苦を負い続ける…。~ ある日のこと、ご主人様である「エトナ」のスイーツが無くなっていることを見て見ぬふりをしていたプリニー達だったが、遂にそのことがエトナに知られてしまう。~ 本来のお仕置きである全殺しの代わりにエトナが出した指令は、伝説の「究極のスイーツ」を見つけてくることだった!~ すぐ死ぬ・爆発するを言い訳に拒否するプリニー達だったが、エトナの力の加護を受けた赤いマフラーを装着することにより、一時的に爆発しやすい体質のみを克服。~ 翌朝を期限にスイーツを持ってくることを命じられてしまう。~ 今、プリニー達の生死をかけた過酷な究極のスイーツ探しの旅が始まる! ---- **特徴 本作は2Dの横スクロールアクションゲームであり、道中を進んで最後に待ち受けるボスを倒すことでステージクリアとなる。 -ゲームの流れは拠点マップ(魔王城)→門にてステージ選択→ステージ→魔王城と進む。 -ステージ道中には『悪魔の杭』が配置されており、それをヒップドロップで打ち込むことで、ミスをした場合その地点が再スタートポイントとなる。 --ステージの最後には『ボススイッチ』があり、それを打ち込むとボス部屋に入ることができる。 --ステージ内では『退却』を選択することでいつでも退却可能。減った残機は戻らないが、魔王城に戻って再度ステージを選びなおせる。 -魔王城では他プリニーとの会話やエトナとの謁見、またステージ内に隠されている『魔力の玉』を解放することにより施設を利用できる。 #region(魔王城の施設) |セーブ屋|チュートリアルで手に入る。セーブができる。| |記録屋|ハイスコアやクリアタイム・魔物図鑑や手に入れた勲章を確認できる。| |ラッキー教授|集めたラッキードール(後述)の確認。また集めた数に応じて景品がもらえる。| |リプレイ屋|セーブした自分のリプレイデータや、「データ交換」でもらったリプレイを見ることができる。| |夜逃げ屋|強制的にゲームオーバーになり、現在の周回を終わらせて記録を引き継ぎ、次の周回に入ることができる。| |時空の渡し人|一度クリアしたステージを再度遊べる。失敗しても残機は減らない。| |音楽屋|ステージに隠されたレコードを渡すことで、各BGMを聴ける。またステージで流れるBGMを設定できる。| #endregion -ステージをすべて攻略することでED。セーブ画面に移り、各種記録を引き継いで次の周回に進む。 -難易度は『''魔界公式ルール''』『''スタンダード''』の二つ。 --わかりやすく解説すると『魔界公式』が「ノーマル」であり『スタンダード』が「イージー」。 ---『魔界公式』ではプリニーの設定そのままに、一発でも敵や敵の攻撃に接触すると爆死する。 ---『スタンダード』は三回までは攻撃を耐えられる。が…。 -主人公・プリニー --『ディスガイア』の設定どおり、非常に弱い。公式でも最弱主人公と呼ばれている。 ---前述のとおり、敵に接触するだけで爆死する。 ---『スタンダード』ならば三回までは耐えられるが、食らうとノックバックが発生し一時的に操作不能となる。 --「弱いが数だけはいる」の設定どおり、''残機はなんと1000機''。つまり数で押せということである。 ---この残機1000を使い切るとゲームオーバー。BADENDになった後、次の周回に入る。 ---ちなみに残機数はゲーム中に増えることはない。最初の1000機が全てである。 --自爆も可能。一機減るだけだが、詰まったときなどに仕切り直せる。 #region(プリニーの主なアクション) -ナイフ攻撃・プリニー連射 -ナイフを振り、近接攻撃を行う。 --連打するとナイフを振り続け、それだけダメージが増えて敵に大ダメージが与えられる。 -空中で攻撃すると地上に斬撃を飛ばす『プリニー連射』になり、ある程度遠距離の敵も攻撃できる。 --またこの際カメラがプリニーの斜め後ろに回り込み、ある程度ステージの先が確認できる。 --ナイフの近接攻撃が当たる距離まで敵に接近してプリニー連射を決めると、斬撃の飛び道具判定に、手元のナイフの攻撃判定が加わり、ダメージ効率が上がる。説明書には載っていない仕様だが、ボス戦には欠かせないテクニックである。 -回転 -○ボタンを押し続けるとプリニーが回転し、回転中にボタンを離すとダッシュする。 --ダッシュ中に下ボタンを押すとスライディングをする。スライディング中はモーションが終わるまで操作を受け付けない。 --また長く回転する・スライディングすると青いオーラが発生し、一時的に無敵状態となる。~ これで攻撃の回避も可能だが、回転し続けるとプリニーが目を回して一定時間操作不能となるため使いどころは見極める必要がある。 -ジャンプ --空中でもう一度行うと、二段ジャンプが可能。 --ジャンプ中は動けず、着地位置を調節できない。 --また、ダッシュと組み合わせて飛距離を伸ばせる。 -ヒップアタック -ジャンプ中に↓+×ボタンでヒップアタックをする。 --ヒップアタックをあてると敵は気絶し一時的に無力化することができる。~ ボス戦でも有効であり、数回当ててシールドを破壊すると防御力が大幅に下がり気絶状態となる。 --敵を踏み台にして先に進むこともできる。 --敵にあてた一瞬のみ無敵時間が発生する。それを利用した回避も可能。 --リスタートスイッチを押したり、道中においてある戦車などのギミックに乗り込むことも可能。本作の重要アクション。 -物を持つ・投げる --爆弾を敵に投げたり、気絶させた敵を穴に放り投げて始末したりできる。 -しゃがむ --背を低くし、頭上を通る攻撃を回避する。 -つかまる --プリニーの背丈より低い段差に向かって方向キーを押すと、壁につかまることができる。 --またジャンプ中に崖の淵に向かって方向キーを押すとつかまることができる。 #endregion --本文の通り『ジャンプ中に動けない』『無敵があるが、終わると一時的に行動不能』などあまり操作性もよくない。 --特に後半のステージでは、狭い足場をジャンプで渡っていくことが多いが、空中でダメージを受けると地上に落ちるまではノックバックが回復せず、そのまま穴に落ちて死ぬことも多い。 --これらとダメージですぐやられることが重なることで『最弱主人公』の異名を手に入れている。 発売前では、そもそも販売・開発の日本一ソフトウェアにアクションゲームの販売実績がなかったためさほど期待されず、また先行配布された体験版ではステージがぬるい割に操作性とテンポの悪さが大きく前に出てしまい、あまり良い評価が得られなかった。~ ''が…''。 ---- ***極悪な難易度 いざ蓋を開けてみると、''極悪な難易度を誇るアクションゲーム''であり、「史上最凶」の名に恥じないゲームであることが発覚した。 -ステージの敵・ギミック配置がものすごく嫌らしく設定してあり、初見殺しのような要素が大量に仕込まれている。 --崖を超えようとジャンプする→空中に飛行型の敵が配置してあり爆死。~ ヒップアタックで杭を打とうとジャンプする→遠距離から敵の玉が飛んできて爆死。 -ジャンプで飛び越える個所にわざわざ火の玉が飛んでくるようにギミックをセットしたり、飛んでくるタイミングが完璧だったりと製作スタッフの力の入れようが窺える。 -''初見でステージをノーミスクリアするのはほぼ不可能''。1ステージで何十機も消費するのは当たり前である。 -敵に関しても、こちらに耐久力がほぼ無いにもかかわらず、追う・ジャンプする・高速で走り回る・放射線状に球を投げるなど、嫌なアルゴリズムを設定されている敵が多い。 --追いかけながらこちらの頭上を飛び回り、急降下攻撃を仕掛けてくる『インプ』などはその代表格。 --距離に合わせて矢を撃ち分け、接近するとバックステップで距離をとる『アーチャー』~ 無敵のリモコン戦車を操作し、延々とこちらを追ってくる『ネコサーベル』~ 『下忍』の上位種であり、素早い攻撃と耐久力を持つ『マスターシャドウ』~ 笑い声とともに登場し、周囲を飛び回りながら魔法攻撃を仕掛けてくる『スペクター』~ これらはその行動パターンから非常に厄介な敵であり、多くのプリニーを葬り去った。 -もちろん一体一体は大して厄介な敵ではない。が、ステージの構成と登場配置によって恐ろしいほど脅威となって襲ってくる。 -各ステージの最後にはボス部屋があり、ボス戦闘が待ち構えている。 --ボスキャラクターは耐久力が高く、またシールドが張られているため普通に攻撃してもダメージがあまり通らない。 ---ヒップアタックを当て、ボスのシールドカウンターを0にすると防御力が大幅に落ち、気絶状態となる。 ---そのためボス戦ではアルゴリズムを見切り、ヒップドロップを当てる隙を見つけることが重要となる。 ---気絶したボスに接近してプリニー連射を決めると、相手の体力がモリモリ減るため、非常に爽快である。調子に乗りすぎると、気絶から回復したボスに接触してダメージを受けてしまうが。 --制限時間があり苛烈な攻撃を避けながら戦うため、一度の攻撃チャンスで一気にHPを削るために、ボタンを連打する力も要求される。 -1000機もあるから余裕、などという考えは甘い。''1000機なんぞ何も考えずにプレイしていると普通に吹き飛ぶ''。 --『魔界公式』ではそれが顕著であり、ラスボスを倒す前に残機が尽きゲームオーバーとなったプレイヤーが続出した。 --数だけは沢山おり、穴に落ちたり敵にやられたりと、''まるでゴミのように死んでいくプリニーの姿はまさに設定を忠実に再現している''。 -一度全滅すると、次の周より残機を消費して画面内の敵を攻撃する『プリニー落とし』が解禁される。 --ボス戦でも有効だが、残機を消費するために諸刃の剣となっている。 ***本編 選択6ステージ+固定4ステージの計10ステージを攻略する。 -エトナの決めた刻限まで十時間という設定があり、一ステージクリアすると一時間進み、『残り一時間』の時点で最終ステージとなる。 -最初の6ステージは好きな順番で攻略できる。また時間が早いうちはステージが簡単になる。このあたりならば攻略も苦ではない。 -が、時間が進むにつれて『夜になると悪魔が本性を現す』ということで難易度が激増。~ 時間が早いうちは簡単だったステージも、夜になると比べ物にならないくらい手強くなる。 -ボスも耐久力や行動パターン・ボスキャラそのものが別になるなど変化が起き、''さらに二対一・三対一、果てには覚醒状態になるなど強さが跳ね上がっていく''。 --よって難しめなステージや苦手なステージなどは早いうちに攻略するのが望ましい。 -固定4ステージは、最初の『鉄巨人戦』を始め、選択ステージを超える難易度を誇る。 -敵の配置もさることながら、ステージも足場が狭くなり穴が増える・動く足場が増えるなど、さらにプレイヤースキルを要求される作りになっている。 --そのため、攻撃にあたる→ノックバック→落下死のパターンで『スタンダード』でも難しくなってくる。 -ここまで来たプレイヤーの力が試される『ラスボス』 --ラスボスは第一形態・第二形態の二つ。 ---流石に第一形態を一度攻略すれば、次からは第二形態から始められる。 --第二形態は完全に攻撃パターンが決まっている。そのため一つ一つ攻撃の回避方法を見極めながら戦うことが重要となる。 ---ちなみに第二形態にはシールドカウンターが設定されておらず、''ヒップアタックを当てても防御力が下がらない''。 ---そのためひたすら連打で攻撃しなければならず、このゲームのプレイヤー自身の現実の体力にもダメージを与えてくる。''制限時間内で削りきらなければ、もちろん爆死''。 --回避能力・連打能力の両方が求められ、プレイヤーの腕が試される。 -ラスボスを見事倒すとエンディングとなる。 --EDでの散って逝った仲間たちに哀悼の意を示すプリニーの言葉は、多くのプレイヤーの心に響くこととなった。 ***アサギ編 隠し要素である『破れた手紙』をすべて集めると、隠しシナリオである『アサギ編』が遊べるようになる。 -本編の魔王城には、毎時間どこかしらに『破れた手紙』というアイテムが配置されており、これを十時間分全て回収すると『アサギ編』がプレイできる。 -ちなみに『アサギ編』とあるが、アサギは主人公ではない。 -アサギって誰?、という人は[[こちらへ>http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%AE]] -しかしこの手紙、集めるのが非常に難しい。 --毎時間ごとに魔王城に足場が設定され、それを渡っていけば手紙を手に入れられるのだが、時間に進むにつれて難易度が鬼畜になる。 ---特に最後の手紙の難易度は異常である。これまでのプレイで培ったテクニック全てが要求されるつくりになっており、''取るのに丸一日かかった例も報告されている''。 ---スタッフも隠しシナリオを出すには難しすぎたと判断したのか、タイトル画面でコマンド入力すると手紙を集めずともプレイできるようになっている。 -ちなみにアサギ編の難易度はというと、''その最後の手紙くらい自力で取れなければクリアできない難易度''になっている。 --順番固定の全6ステージだが、難易度は本編を大きく上回り、とてもハードな道のりとなっている。 -なお、『アサギ編』のボスキャラは全てアサギである。 --最初こそステージの難しさに比べれば弱小のキャラになっているが、ステージが進むごとに行動パターンが追加され、最終的には恐ろしい強さとなる。 --またラストでは新たな姿を手に入れ、それまでと全く違ったアルゴリズムで攻めてくる。 ---- **評価点 ***ゲームバランス 特徴の欄で紹介したように、本作の難易度は極悪なものとなっている。 -が、決してクリアできない難易度にはなっておらず、バランスそのものはしっかりと調整されている。 --''どんなに初見は突破不可能に見えても、何度も挑戦すれば必ずクリアできる''。 ---ギミックの動きをしっかり見極め、敵のアルゴリズムを見切れば絶対に突破できる。 --そのような意味ではこのゲームは典型的な『死にゲー』である。 ---とにかく死んで覚えるゲームであり、マップ構成や敵配置を覚え、きっちり対処していけばクリア出来るゲームとなっている。~ そのため残機1000機も死に設定にならず有効に働いており、制限としてキッチリと意味を持っている。 --とはいえ個人の能力によっては物理的に攻略不可能になることも勿論ある。特にボス戦等における"連打"は苦手な人にはとことん出来ない要素であり、ラスボス戦などはいくら攻撃パターンを覚えて回避が出来ても連打不足で制限時間内に削りきれないことも。 -また一度クリアできれば、もう一度その個所に訪れた時は難なくクリアできるのもこのゲームの特徴である。 --敵やギミックの行動パターンは固定されており、ランダム要素が極端に少なくなっている。~ そのため、一度突破の方法さえ掴めれば二回目からはあまり残機を減らすことなく突破できるだろう。 ---最初は数十機爆死した個所が、もう一度行ってみれば二~三機で突破できたというのはよくある話である。 --これには体験版で問題点とされていたあまりよくない操作性も関係しており、『空中操作不可』などの部分がプレイヤーの操作のランダム幅を減らしていることがパターン化をしやすくしている要因となっている。 本作は''『一見クリア不可能に見えて、実はクリアできるゲーム』''を地でいくものであり、バランスを作りこまれた高難易度ゲームになっている。~ そのため、''最初は不可能に思えたステージを見事攻略することで、凄まじい達成感を得られる''。それが本作の一番の醍醐味である。 -ラスボスを攻略した瞬間は、まず間違いなくガッツポーズをし歓喜の咆哮を上げる。それほどの達成感である。 -攻略情報も実際にプレイヤーの力がなければ生かすこともできず、見た目とは裏腹にプレイヤーの力量が強く試される非常に硬派なゲームになっている。 ---- ***やりこみ要素 『史上最凶のやり込みSRPG』のディスガイアのスピンオフということもあり、やりこみ要素も非常に充実している。 -魔界図鑑・シークレットファイル --敵を倒すと魔界図鑑に姿が登録され、さらに一定数同じ敵を倒すと詳しい情報が入ったシークレットファイルがゲットできる。 ---図鑑は魔王城の施設で利用でき、姿や解説文を読むことができる。 ---解説文は中々凝っており、笑えるものも多い。また姿はドットアニメーションで動く姿が確認できる。 -ラッキードール --本編のステージには『ラッキードール』という敵が必ず三匹埋まっており、これを倒してラッキー教授に渡すと一定数ごとに景品をゲットできる。 ---もらえるものは『レコード』やボスのシークレットファイルなど色々もらえる。 ---中には隠しボスと戦えるチケットなどもある。 --また、''本作最凶のステージ『練武の塔』''の入場権もここでもらえる。 ---『練武の塔』に関して簡単に説明すると、【1ドットを非常に気にして進まないといけない】というもの。最終的には微妙なズレさえも許されないほど。敵の配置も思わずPSPを投げ飛ばしてしまうほど嫌らしい場所にいる。しかも上記の図鑑完成のためには最終的に2周しないといけない。一度でも遊んだことがあるのならこの絶望感は計り知れない。まさしくプレイヤーを待ち受ける最後の試練である。 ---練武の塔では残機は無限になる。安心して100匹単位で爆死できる。 -魔界勲章 --いろんな条件を満たすともらえる勲章。条件を満たすと魔王城に戻った時に授与式が始まりゲットできる。 --内容は「ゲームクリア」「アサギ編クリア」といったものから「50ステージ以上で評価S」「ノーミスで五万点獲得」といった化け物じみたものまで様々。 ---無論、全て集めるのは非常に困難。 ***その他 -ドット絵に定評のある日本一だが、今作でもいかんなく力は発揮されておりグラフィックは非常に綺麗である。 --キャラのドット絵は非常に細かくアニメーションが設定されており、様々なアクションをしてくれる。 --かわいいキャラと極悪な難易度は、非常にギャップがある。 -『ディスガイア』でおなじみ佐藤天平氏のBGMも健在。 --今回ではその難易度故、長い時間同じステージをプレイすることになるのだが、BGMは驚くほど耳障りにならずにステージを盛り上げてくれる。 ---その為に『耳に残らない』と言われることもあるが、実際に注目して聞いてみると良曲が揃っており、BGMの評価は高い。 ---『音楽屋』で好きにステージの音楽を変えられるため、BGMに関する配慮は大きめである。 --今作ではボーカル入り曲を多めに提供しており、シリーズ恒例の曲+新曲三曲の計六曲が入っている。 ---アサギ編で流れる『アサギ・メタモルフォーゼ』『Asagi My Love』はやたら印象に残る曲であり、多くのプレイヤーの笑いと同情を誘った。 -DLC --PSNにて追加ステージ配信が行われている。 ---『魔王城&フロン』 無料配信。 ---『おばけ島&マローネ』 同社のゲーム『[[ファントム・ブレイブ]]』に登場した主人公の島。 ---『練武の城&アサギ人形』 『練武の塔』を超える極悪ステージ。 -ストーリー --本作のストーリーは、一応『魔界戦記ディスガイア』のとあるエンディングのその後の魔界を舞台としているが、ディスガイアのストーリーを知らなくともまったく問題ない。 --ストーリーの中身としては、本編、アサギ編ともにまったくコミカルなものである。 -ロード時間については、ゲーム開始時とステージ進入時にはあるが、リトライ時にはない。リトライ回数が多くなるため、無用なストレスがない点は評価できる。 ---- **問題点 -非常に高い難易度 --見ての通り、本作の難易度は非常に高く、あまり窓口は広いものとはなっていない。 ---''アクション嫌い・何度も挑む根性が無い人は絶対にクリアできないので''、手を出さないほうがよい。 ---難しいとすぐに投げてしまう人が手を出すことはもってのほかである。 -アクション初心者の救済措置がない --難易度の低い『スタンダード』があるが、あまり救済にはなっていない。 ---ステージが進むにつれて穴が増え、ノックバック→落下死のパターンが増えるため、耐久力が増えてもあまり意味が無くなってしまう。 ---全滅で解禁する『プリニー落とし』もあるが、残機を使うため諸刃の剣。 --諦めなければクリアできるゲームだが、アクションに不慣れな人間には厳しい作りとなっている。 -PSP本体へのダメージが無視できない。 --ボスでは連打が要求されるため、ボタンを痛めて寿命を縮めてしまったという報告が多くある。 ---特に本編ラスボスは極悪なボタン連打を強要される。高難度のアクション、PSP本体の耐久力と、自身の親指の体力、長期戦における精神力のせめぎ合いは免れない。 ---- *プリニー2 ~特攻遊戯!暁のパンツ大作戦ッス!! 【ぷりにーつー とっこうゆうぎあかつきのぱんつだいさくせんっす】 |ジャンル|史上最凶のやみつきアクション|#amazon(B0032UX9H6)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル&br;Nintendo Switch|~| |発売・開発元|日本一ソフトウェア|~| |発売日|【PSP】2010年3月25日&br;【Switch】2020年11月12日|~| |定価|【PSP】5,378円(税5%込)&br;【Switch】1,980円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|COLOR(red):''あまりにも最凶すぎる''|~| |>|>|CENTER:''[[魔界戦記ディスガイアシリーズリンク>魔界戦記ディスガイアシリーズ]]''| ---- **概要(2) -『プリニー』の続編。システムは前作をほぼそのまま踏襲している。 **特徴(2) -難易度の追加 --前作の『魔界公式ルール』『スタンダード』に加えて『''ベビーイージー''』が追加された。難易度の設定が一段階ずれて「ハード」「ノーマル」「イージー」となった。 --ベビーイージーは「3回まではダメージを受けても大丈夫」「ステージに足場が多く設置されている」「道中で回復アイテムが手に入る」など救済措置が多く入っている。 --逆にスタンダードは許される接触回数が2回までになり難しくなっている。 -ブレイク状態 --敵を攻撃することなどでブレイクゲージが蓄積していき、最大までたまるとプリニーがブレイク状態になる。攻撃力が上がり一部の技の性能が変化する。 --ブレイクゲージは時間経過で徐々に減少していきゼロになると解除される。ブレイク状態のときに敵を倒すとゲージが上がりその分時間が延長される。ただしダメージを受けるとその時点で終了となる。 ---- **問題点(2) -COLOR(red):''あまりにも凶悪すぎる難易度'' --前作でも相当な難しさだったにもかかわらず、''難易度がさらに上昇している''。敵の配置や初見殺し、ステージのギミックはより練り込まれていやらしさを増しており、もはや理不尽とも言える域に達している。 --''前作をクリアできたプレイヤーでもさすがに今作は投げ出してもおかしくない。ましてや前作すらクリアできないようでは絶対にクリアできない。'' -追加された難易度調整がいまいち --新しく用意された難易度「ベビーイージー」は、「スタンダード」以降とは逆に''あまりにも簡単すぎる''。救済要素が非常に多くステージではほとんど死ぬ要素がないため、遊んでいても歯ごたえがない。 --しかしラスボスの強さは他と変わらないため、たどり着いたは良いものの最後の最後で地獄を見るはめになる。 --「スタンダード」はダメージを受けられる回数が減っており前作と同じ感覚では遊べないのが残念。同じ名前でも結果的により難しくなってしまった。 -罠アイテムが多い。 --一見パワーアップするように見えて何も考えずに取ると死に繋がるようなアイテムの配置が多い。 --プリニー編のドーナツは取るとブレイク状態になるが周囲のブロックを粉砕する効果もあるため、取った瞬間に落下死するということが良くある。 --アサギ編のギターも同じくブレイク状態を誘発する効果があるが、これを持っているあいだは攻撃が一切できなくなってしまう。 **評価点(2) -前作同様ステージは考え尽くされて設計されているので''諦めなければいつかはクリアできる''。 --突破できたときの感動は非常に大きい……が、そのハードルはあまりにも高い。 -拠点にあるアスレチックは前作よりも難易度が低くなった。難しいことは難しいが前作のような緻密な操作を要求されることはない。 --この調整のおかげでアサギ編が出しやすくなった。 -ベビーイージーの追加によってただストーリーを見る分にはそこまで苦労しなくなった。 --ラスボスだけは自力で攻略するしかないが、ベビーイージーに設定して最終ステージまで残機を温存しておけば、''数百機は犠牲になるものの''、なんとか勝つことができるだろう。 **総評(2) 前作からの作り込みや面白さは健在だが難易度が高すぎてあまりにも人を選ぶ作品になってしまっている。 アクションゲームが得意、近頃のヌルい難易度には飽きた、%%マゾゲーに至福の悦びを感じられる%%という人は本作に挑戦してみてほしい。想像をはるかに超えた最凶の地獄へといざなってくれることだろう。 ---- **その後 -本作は、パッケージ版の出回りがよくなかったためか、中古、新品を問わず、目にすることが少ない。 --他方、PSNでのダウンロード版では、廉価で取得可能である。アクションゲームの腕に自信をお持ちの方は「史上最凶」の看板に偽りがないか、試してみるのも一興ではないだろうか。 -2020年11月12日にNintendo Switchでダウンロード販売された。同日にカップリング移植『プリニー1・2』も発売された。

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